【安価】「今から君達には殺し合いをして貰います」【バトルロワイヤル】 (53)

「………ここは?」

とある一人の生徒が目を覚ました。
周りを見渡すが、暗くて何も見えない。

確か自室のベッドで寝ていた筈だが、ここは明らかに自室とは空気が違う。

ふかふかだった寝床が、硬くてひんやりとした冷たさのある寝床に変わっているのがいい証拠だ。

困惑しながらも、生徒は一先ず立ち上がる事にした。


>>2
この生徒の性別は?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405790785

女性

立ち上がる際に、衣服に違和感を覚える。
就寝時に着ている寝間着ではなく、何故かスカートを履いていたのだ。

段々、視界が暗闇に慣れてきたお陰もあって、慌てて自分がどんな服装なのかを確認した。

女「これ……もしかして制服?」

女「どうして制服なんか……そもそも、ここは何処なの?」

女「一体、何がどう―――」

頭に溜まっていた思案を呟く。一通り呟こうとして、ある事に気が付いた。




――周りにも、人が倒れている。


>>4
女の大まかな性格は?
(元気、冷静、気弱、など)

中二病

女「ちょ、ちょっと大丈夫ですか?」

男「……う、うぅん……」

女「あの! 起きて下さい!」

男「まだ目覚まし時計なってないよ母さん……」

女「寝ぼけてないで起きて下さい! 大変なんですよ!」

男「……え? お前……誰? つか何処だここ?」

女「やっと起きた……ここが何処だかは分かりません。私も起きたらここに居て……」

男「は? え? 何処だよここ……? 何だよこれ、ドッキリかなにか?」

女「私にも何がなんだか……一応、他にも人が倒れてますけど」

男「こ、こいつら死んでないよな?」

女「多分、貴方と同じで寝ているだけだと思う」

男「つ、つーかお前は?」

女「私は女。高校二年だけど………貴方も制服を着ているの?」

男「制服……? 本当だ、着た覚えなんてないのに何でだ?」

女「ッ! 実は私も、何故か着た覚えがないのに着てた」

女「私達だけじゃない、どうやら他にも倒れてる人達もみたい」

男「……マジかよ、それ。じゃあみんな学生って事か?」

女「分からない……大人も混じってるかも。貴方は?」

男「あぁ、俺も女と同じで高校二年。名前は男だ」

女「そう……分かったわ」

男「取り敢えず、他の奴らも起こさないか?」

女「そうね。全員起こしてから改めて考えましょう」

男「ああ―――ッ! おい、人の声がしないか?」

女「え? すいません、誰か起きましたか?」

男「いや、ここの奴じゃない! 何ていうか、この場所の外の方からだ!」

女「外って……この部屋外からって事?」

男「そうだ。足音もする、それも大勢のだ。こっちに向かってくる!」

女「まさか、助け……? それとも、私達をここに連れてきた奴ら……」

男「ど、どうする!? 隠れるか?」

女「どこも隠れられる場所なんてないわ!」

男「じゃあどうすんだ!? もしかしたら殺されるかも!」

女「寝た振りよ!」

男「は!?」

女「起きてる事がバレたら逆に何かされるかも! ここは寝た振りをしてやり過ごすしかないわよ!」

男「おいおいおい、マジで言ってんのかよ!?」

女「大マジよ! もうこれしかない!」

男「あああ、クソ! もうどうにでもなれ!」


男「……」ドキドキ

女「……」ドキドキ


再び、沈黙が訪れる。

冷たい床に身体を貼り付け、必死に息を殺してその物達の出方を伺う。

足音は、気付けばすぐそばまで近付いてきていた。

そして―――


――ガシャッ!


「………」


扉を勢いよく開けて、唐突として一人の男が入ってきた。
直後その男を筆頭に、更にゾロゾロと男の背後から二列になって着いて来る集団。

瞬間、暗闇だったこの部屋で、天井に設置されていた蛍光灯が突然点灯した。

女「くっ……!」

暗闇に目が慣れてしまっていたせいで、反射的に目を閉じる。

薄目で開眼していたのが幸いして、そこまで光の刺激を受けずに済んだ。

女を刺激するのには充分過ぎたが、その物達がそこで留まる訳もなかった。


二列で並んでいた集団の内、二人が自動小銃を取り出す。

女「ッ……!?」

男「じゅ、銃……!?」


そして―――――



バババババババンッ!!





天井に向けて、発砲し出した。

ギャル「きゃああああ!?」

その音に釣られ、一斉に起き上がる生徒達。

根暗「な、なな、なんだ……!?」

優等生「ぶ、武装してる!? 何なんですか貴方達は!?」


女「お、男……どうする!?」

男「どうするって、これで寝てたら今度は逆に目立つぞ! 起きるしかねーだろ!」

女「う、うん。分かった」

「ほらー、寝ている人は早く起きて下さい。でないと撃ってしまいますよ」


ババババババンッ!


DQN「や、やめろよ!!」

「よろしい。それでは皆起きたみたいですので、まずは自己紹介から始めたいと思います」

イケメン「ふざけないで下さい! 何処ですかここは!?」

「その事は順を追って説明しますので、少し待ってて下さいね。イケメン君」

イケメン「ッ……! なんで、俺の名前を……」

「それでは、仕切り直しまして。皆さんおはようごさいます。今日から、皆さんのクラスを受け持つ事になった先生です」


先生「短い期間だと思うけど、皆さんよろしくお願いしますね」

女「……は?」

男「先生……?」

先生「えーっと、皆さんは全国の高等学校の中からランダムで選出されました。平凡な高校生です」

先生「全員、別々の高校から選んだから誰も知ってる人がいないと思うけど、それを逆手に取って大勢友達を作って下さいね」



>>13
1.女「何が目的で選ばれたんですか!?」
2.女「選出された人数は?」
3.自由安価

女「ちょっと待って下さい! 目的は一体なんですか!?」

先生「お、早速いいところを突くね女さん。いや、またの名を【神に仕えし半神〈ワルキューレ〉】だったかな?」

女「なっ……! い、今は違いますよ。私は女です!」

男「なんだその名前……」

女「聞かなくていいの、聞かなくていいから!」

先生「まぁ、ワルキューレ様に聞かれては答えない訳にもいくまい」

女「……」

先生「言ってしまえば、これは単なる余興ですね」

女「余興……?」

先生「はい、余興です。実は今から皆さんに、殺し合いを行なって貰うんですよ」

一同「殺し合い!?」

DQN「ふざけんじゃねぇ! 俺はそんなもんやんねーから早く帰らせろ!」

先生「駄目ですよ。貴方達に拒否権はありません、強制参加です」

DQN「なんだとぉ!?」

根暗「う、嘘ですよね……?」

先生「これが、嘘に見えますか?」

根暗「う、うわあああああ!」

先生「この殺し合いの主催者は、日本全国の富者の方々です」

男「どういう事だよ!」

先生「殺し合いは最後の一人になるまで行ないます」

先生「富者達は賭け金を出し、最後の一人が誰になるのかを予想して投票します」

先生「そして見事、投票した人物が最後まで生き残る事が出来れば、予想的中者は賭け金を貰える。という仕組みなのです」

先生「ようはギャンブルなんですよ。悪趣味な金持ち暇人の、ね」

女「く、狂ってる……….」

優等生「この日本で、こんな事が許されると思っているのか!?」

先生「勿論、許されませんよ。なので、この殺し合いは秘密裏に行われます」

先生「ここら一帯は、富者達が用意した廃街でしてね。面積としては丁度、都市一個分の広さですかね」

DQN「付き合ってらんねぇ! もう勝手に帰らせて貰うぞ!」

先生「だから、さっきも言ったでしょう? 駄目なんですってば。この街の周囲は完全に隔離されていて、不正に出ようとすれば即座に射殺されますよ」

ギャル「しゃ、射殺!?」

先生「そんなので死んだらつまらないでしょう? だから、正々堂々と殺し合ってから死んで下さいね」

DQN「こんのぉ野郎!!」

激情したDQNが、素早く先生だと名乗る男に殴り掛かる。

――が

DQN「うぐっ……!?」

男はDQNの大振りな拳をヒラリと躱し、そのままDQNの腹部に拳を叩き込んだ。

先生「先生への暴力は、本来であれば銃殺刑なんですがねぇ……まあ、今回だけ見逃して上げましょう」

その場で腹部を抑えながらへたり込むDQNを尻目に、尚も先生だと名乗る男がニヤつきながら口を開いた。


>>17
1.女「大丈夫!?」と言って駆け寄る
2.自分も続けて殴り掛かる
3.自由安価

生徒一同が唖然として立ち尽くしている中、女だけは行動を起こした。


女「んにゃろおおおおお!」

男とDQNの距離は約1メートル。

他の生徒との距離は5メートル以上。



男「女!?」


そして、女との距離は2メートルだった。

この中でDQNの次に距離が一番近いのは自分しかいない。女は迷わなかった。

DQNがへたり込み、先生だと名乗る男が口を開け、閉じる。その瞬間――


その瞬間に、女は男の方へと驀進した。


―――約1メートル。


女「ライトニング――!」


―――約30cm。




女「――ノヴァ!!!」


―――ゼロ。



バチン!





女「………当たった?」



先生「………痛いですねぇ」


男「バカ、何やってんだ!」

腕を振りかぶった姿勢のまま硬直した女の手を引っ張り、急いで先生の側から引き剥がす男。

先生「女さん……今、言いましたよね? 銃殺刑だと」

女「……!」

先生「聞き分けの悪い生徒は私のクラスには入りません……よって、貴女にはここで死んで貰うとしますか」

当たったのはいいが、逆効果だった。

部屋の空気が一転し、息苦しさを覚える。

殴ったのは失敗だった? 殺される? どうする? 頭の中で、様々な思考が高速で巡りだした。

ここで何か行動を起こさなければ、殺されるのは明瞭だろう。



>>20
どうする?

男が必死でフォローしてくれる

女(ヤバイ……どうする)

先生「――では」

女「……ッ!」


男「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

先生「……なんです?」

女「お、男……」

男「アンタ、さっきつまらい死に方をせずに正々堂々と殺し合って死ねって言ったよな!」

先生「えぇ、確かに言いましたね」

男「ここで死ぬってのも、つまんなくないか?」

先生「……」

男「さっき言ってた富者の話。あれが本当だとして、富者の中で女に投票してる奴がいたら困るんじゃないのか!」

イケメン「そうだ……ここは許してくれませんか?」

先生「………いいでしょう。今回限り、本当に特別です」

女「ふ、二人共……!」

先生「それに、貴女の様に威勢のいい人は嫌いではないですしね」

先生「次からは気を付けて下さいね」

女「男……ありがとう! それと貴方は……」

イケメン「……俺はイケメンって言うんだ。こんな出会い方だけどよろしく頼む」

男「ああ……よろしくな。俺は男、こっちは女だ」

イケメン「女さん。さっきのライトニングノヴァ、いいパンチだったよ」

女「と、咄嗟に技名が出ちゃったの。気にしないで」

先生「はいはい、お喋りはそこまでにして下さい。話の腰が折れましたが、再開しますよ」

先生「この殺し合いのルールは簡単。最後の一人になるまで殺し合う、ただそれだけです」

先生「では、今から皆さんにはここをスタート地点として各自で行動して貰います」

先生「今から順番に名前を呼ぶので、呼ばれた人は速やかにここから立ち去って下さい」

先生「あ、それと支給品もあります。それぞれ中身は違うのでお楽しみに」

男「女、俺はここの外に通じる出口で待ってる。来てくれよ」

女「分かった。絶対行く」

先生「えーそれでは、男君前に来て下さい」

男「最初は俺か……女、待ってるからな」

女「うん」


女「今の内に何か出来る事は……」

>>24
1.状況について整理する
2.人数確認
3.誰かに話し掛ける

3

女「誰かに話掛けてみようかしらね」

女「あの……」

「……」

女「あの、聞いてる?」

「……俺に何か用か?」

女「ええ、貴方が今後どう行動するのが気になってね」

「……さぁな」

女「さぁなって……貴方、名前は?」

クール「クールだ。まぁ、名乗ったところで意味はないだろうがな」

女「……なんだか冷めてるわね。恐怖とか感じないの?」

女(流石の私でも、パニクり過ぎていつもの様に【神に仕えし半神〈ワルキューレ〉】を演じる事が出来ないのに)

クール「恐怖は感じてるよ、一応。ただ、感情の表れ方が薄いだけさ」

女「大人びいてるわね」

クール「まあ、色々あったからな。慣れだよ慣れ」

女「……あまり詮索はしないでおくわ」

クール「ああ、そうしてくれた方が助かる」

女「ま、お互い仲良くしましょ?」

クール「仲良く出来たら、な」

女「ええ」

クール「こうして話してる間にも、半数の奴が去ったか」

女「そろそろ私達の番が来てもいい頃合いね」

先生「えーと、次は女さん。前に来て下さい」

女「噂をしてればって奴ね……行ってくる」

クール「ああ、行ってこい。また会えたら会おう」


先生「はい、女さん。これが支給品です」

女「……」

先生「それでは、新しい友達達と元気いっぱい殺し合って来て下さい」

女「最低……!」

先生「いってらっしゃーい」

この部屋から一刻も早く出たかった女は、先生からの支給品を乱暴に取り、早急に部屋から出た。

部屋の外は、長い通路となっていた。
外に面した壁には横並びに小窓がいくつも設置されており、太陽の光が差し込んできている。

確認の為に窓から顔を出して下を覗いてみると、ここから地面までそれなりの高さがあった。

さっきから薄々気付いていたが、この建物はどうやら学校らしい。
さっきまで居た所は教室で、ここは廊下だろう。

左廊下は行き止まりになっているので、右に進む事にした。

急いで右廊下を進んでいくと、階段を見つけた。
女は階段を見つけるなり、二段飛ばしで階段を降り始める。

そして一階。階段を降りると、そこは下駄箱だった。

この下駄箱を突き抜ければ外に出れる。

女は一旦、自分を落ち着かせる事にした。

女「落ち着け、私……いつもの様に冷静になれ」

いつも彼女は、【神に仕えし半神〈ワルキューレ〉】という名で日々を送っていた。

カリスマ性を非常に重視し、常に含みのある言葉ばかりを呟く。冷静沈着で、大人びいた雰囲気を纏う。

自分がワルキューレだと信じ、想像上のワルキューレの様な言動を振舞う。

それが、女だ。

先程までは動揺し過ぎて、本当の自分が曝け出ていたが、やっと落ち着きを取り戻してきたのだ。

一旦休憩。
安価がこんな難しいとは思わなんだ

レスありがとうございます。
それでは再開していきます。

女「さて、心の準備も整ったし行こう」

胸を打ち付ける心臓を抑え、腹を決める女。

力強く足を踏み出し、一歩一歩あるき始める。

女(……でも、本当に大丈夫なんだろうか? 私は)

だが、心の底では恐れていた。

殺し合いなどという普段では聞き慣れない単語。
そんな単語の意味など全く考えた事もなかったのに、今では考えずにはいられないでいる。

こんな状況に耐えられるほどメンタルが強い訳でもない。正直、今にでも腰を抜かしそうだ。

女「……」

だがそれでも、女は足を止めなかった。
足を止めれば、そこて全てが終わる様な気がして。

――そして、遂に下駄箱の玄関から外に出た女。
そこで待ち受けていたのは――

>>35
コンマ一桁
1~3 男「よう、遅いぞ女」
4~6 男の姿がない
7~9 ???

ここで待っていると言っていた男の姿が見当たらなかった。

女「あれ……男?」

女「いるんだったら返事して頂戴。ねぇ
、男!」

約束していた筈の男が居ない事に、流石に慌て出す。

女「……まさか、男になにかあったんじゃ……」

女「……どうする、どうすればいい?」

>>37
1. ここら周辺を探す。
2. 男の事は諦め、別の場所へ移動する。
3. 自由安価

1

女「……とりあえず、ここら周辺を探そう」

不安を積もらせながらも、女は男を捜索することにした。

女「校門を出たはいいけど、どっちに行けば……迷ってる暇はない。こっちだ」

女「男ー! 居たら返事して!男ったら!」

女の必死の呼びかけに対し、帰ってくるのは蝉の鳴き声だけだった。


女「あっちの方も探してみよう」

だが、それでも決して諦めずに捜索を続ける。女にとって、男は命の恩人でもあるのだ。

そんな彼を放っておく事など出来なかった。

女「男! いないの?」



女「………」

女「……返事がない。一体何があったのよ、男」

首を思いきり振り、自分の顔を軽く叩いて気合を入れる。

女「クヨクヨしててもしょうがない」

女「もっと、広範囲で探してみよう」

そう自分に言い聞かすと、更に長い道程を走り出した。

女「庇ってくれた恩、絶対に忘れないから……!」







「……ハァ、ハァ……」


だが、走り出したその直後。

背後から、せわしなく荒っぽい呼吸の様な音が耳を掠めた。

女「……!」

直下安価

アンカ一桁

1~4 急いで振り向こうとして転ぶ。
5~9 立ち止まる。

あ、すいませんコンマ一桁です。
下のコンマ一桁でお願いします

女は立ち止まった。

女(人の呼吸……?)

そう気付き、ゆっくりと振り向く。


「……やぁ、こんにちは」


そこには、包丁を手に握った一人の男が立っていた。

女「ッ……!」

咄嗟に身を構える女。彼女の中で、この男には近づいてはいけないという危険信号が発せられていた。

「さっき、から、誰か探してるの……?」

息切れしているのか、言葉が少し途切れながらもその男は喋り出す。

女(遂に、私の実力が試される時が来た……)

女は怯ない。今度こそ本当に腹を決めたのだ。

ワルキューレという一種のポーカーフェイス。
これが最大のカードになるも、最低のカードになるも、彼女次第なのだから。

女「あら? 人に何かを尋ねる前に、まず自分の名前を名乗っては如何?」

相手に少々挑発的な言い方をする事によって、自分に余裕がある事をほのめかす。

女(どうでる?)

「ああ、ごめんごめん。自己紹介がまだだったね」

それに対し男は軽く謝り、潔く名前を教えようと口を開いた。

「俺の名前は―――」


その、瞬間。

女「ヤバッ……!」



ジト目「――ジト目っていうだ」


なんと突然、男がこちらに包丁を構えながら突進をしてきた。

>ポーカーフェイス
ワイルドカードって言いたいのか?

女(ちょ、ちょちょヤバイヤバイ!?)

一瞬の出来事に反応が遅れ、急いで回避しようとするも足がもつれてしまう。

女「わっ!?」

刹那、彼女は意思に反して足場を崩してしまった。
マズイ。物凄くマズイ。

地面に向かって、背後から倒れる女。
その瞬間だけ、彼女には周りがスローモーションに見えていた。

女(このままじゃ殺される! どうしよ、一体どうしたら……)

倒れながも必死に男の方を見る。

女(………! いや、もしかしたらいけるかも!)

この間、僅か2秒。

重力に逆らう事は出来ず、そのまま地面に打ち付けられる女。

そして



女の頭上で、風を切る音が虚しくも響いた。

ジト目「ッ!? 避けた……?」

それを聞いた女は、素早く身体を起こしながら距離を取った。

出来事は、一瞬だった。

>>44
正にそんな感じの事が言いたかったのですが、言葉が見つからなかったのでポーカーフェイスと書いてしまいました。

言葉足らずですいません。

ジト目は驚愕していた。
当たり前だろう、不意を突いた攻撃を仕掛けたのにも関わらず見事避けられたのだ。

例えば、さっきの様な攻撃を避ける時、普通なら包丁が当たらないよう身体を反らしたりするのが当たり前だ。
それが不意を突いた攻撃なら尚更。

女「……フッ、甘いわね。貴方」

だが、女は違った。

彼女は躊躇なく物凄い勢いで地面に倒れ込み、一瞬で回避したのだ。

ジト目「今のを避けるって何者だよ……お前?」

もしかしたら、避けたのはただのマグれだという可能性も捨てきれない。そんな考えが巡る。

だが、そんな考えは女によってすぐに打ちひしがれた。

女「……」


先ほどから、彼女に何処と無く漂っている余裕のオーラ。
武器も持たず、逃げる事もせず、支給品の袋を手に持ったまま立ち尽くす少女。

そんな彼女に、ジト目は内心恐れをだき始めていた。


―――しかし、ジト目は知らない。

女(よ、よ避けた! 私……生きてる!? すごい、生きてる!?)

彼女が、ただテンパって転んだだけだという事に。


「おい、大丈夫か女!」

この異様な空間を壊すかの様に、突然一つの声が聞こえてきた。

その声は、女にとって非常に聞き覚えのある物だった。

女「……男!?」

男「悪かった! けど、どうやら間に合ったみたいだな」

女「一体、何やってた!……のかしら? 心配したんだから」

嬉しさのあまり、一瞬だけつい声を荒げてしまうが何とか落ち着いた口調に戻す。

ジト目「……チッ、戻ってきたか」

男「女の事を待ってたら、女よりも先に出て来たこいつにいきなり狙われたんだ」

女「え……!? ちょっと、大丈夫なの?」

男「暫く追いかけられたけど、何とか逃げ切る事が出来たから俺は大丈夫だ」

男「でも、そのせいで気付いたら森の中に居てさ……女が心配だから急いで戻ってきたって訳だ」

女「そう……貴方って、本当いい人よね。怪我がなくて良かったわ、ありがとう」

男「お互い様にな。そんなことより今はこいつの事だ」

女「ええ、そうね……」

ジト目「二人か……厄介だな」

女「私達を殺そうだなんて100年早いわよ、笑わせないで頂戴」

ジト目「……」

男「とりあえず支給品の入った袋から武器を取れ、女」

女(この袋、武器なんて入ってたのね……)

女「男の武器は? 何も持ってないけど」

男「ああ、俺は市販の剃刀だった。持ってても意味ないと思ってさ」

女「成る程……私はなんだろう」

直下安価

コンマ一桁

0 釘打ち機
1 鍋の蓋
2 鉈
3 肉切り包丁
4 拳銃
5 木の棒
6 何も無し
7 カッター
8 メリケン
9 硫酸


女「これ……釘打ち機? 丁寧に説明書付きだけど、英語で読めないわ」

男「つーことは多分、海外産のやつだろうな。何はともあれ、この現状を打開するには十分だ」

男「どうする、お前に勝ち目はないと思うが?」

ジト目「……止むを得ない、ここは引くしかないようだね」

ジト目「だが忘れるなよ。ここにいる奴らを殺さないければ、この街から出られない事を」

女「……貴方、勘違いしてるようね」

ジト目「なにをだい?」

女「【神に仕えし半神〈ワルキューレ〉】こと私が居る限り、そんなくだらないルールなど通用しないのよ」

男「な、なに言ってんだ?」

ジト目「……面白いね、君。そういやさっきも、あの男がワルキューレとか言ってたっけ」

ジト目「覚えておくよ、神に仕えし半神ワルキューレさん」


男「行っちゃったな……」

女「そうね……」

男「なぁ……お前って、厨二病だったりする?」

女「何の事だかさっぱり分からないわね」

男「……まぁいいけどよ。信じてるぜ、ワルキューレが居ればルールなんてどうにかなること」

女「……ええ、信じて頂戴。だから先ずは絶対に生き残るわよ」

男「ああ!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom