着ぐるみ妹「がうがう。私は怪獣なのです。」 (558)

着ぐるみ妹「がうがう。兄さんを食べちゃうのです」

兄「食べるって?」

着ぐるみ妹「がうがう」ハムハム

兄「あははくすぐったい!」

着ぐるみ妹「むー。兄さんの体はおっきすぎるのです」

着ぐるみ妹「がうー。ずしーん。」

兄「その着ぐるみ気に入ったのか」

着ぐるみ妹「怪獣はいいのです。暴れて食べるだけなのです。」

兄「そうか」

着ぐるみ妹「強くなった気がします。がうがう。」

兄「なあ妹よ、ところでこの前のテストはどうだった?」

着ぐるみ妹「がうー。ふしゃー。」

兄「話聞いてくれよ……」

着ぐるみ妹「にゃんにゃん。私は猫になりました」

兄「おっ、可愛いな」

着ぐるみ妹「にゃーん。兄さんの膝の上ー。」

兄「おいおい」

着ぐるみ妹「このまま一日中寝るのです。」

兄「はぁ……」クリクリ

着ぐるみ妹「ひゃっ!」

兄「おっ、どうした?」

着ぐるみ妹「み、耳はダメなのです。やめるのです。」

兄「えっ、お前の耳はこの猫耳だろ?」チョンチョン

着ぐるみ妹「そ、それはそうなのですが。」

兄「ほら、寝てなよ」クリクリ

着ぐるみ妹「うう、兄さんが意地悪なのです。にゃんにゃんできないのです。」

妹「……あ。」

兄「お、妹、今風呂から上がったところか?」

妹「……うん。」

兄「じゃあ俺も入るか」

妹「……。」



兄「ふぅ、いいお湯だった」

着ぐるみ妹「がうがう。お腹が空いたのです。」

兄「おいおい、お風呂から上がってすぐそんな暑そうなの着るなよ」

着ぐるみ妹「怪獣は強いので暑さに負けないのです。」

兄「そかそか、今からご飯作るからなー」

着ぐるみ妹「がうがう。今日のおかずはたくさんなのです。」

兄「うちにはちっちゃい怪獣がいるからな!全部食べるだろ?」

着ぐるみ妹「ふふん。こんなのぺろりと食べちゃうのです。」

兄「おう、どんどん食べてくれー」



着ぐるみ妹「……けぷ。」

兄「お、どうした?まだまだあるぞ」

着ぐるみ妹「私は怪獣なのです。好き勝手にするのです。」

兄「え?」

着ぐるみ妹「だからもう残すのです。残りは明日食べるのです。」

兄「そっかー」

今日はいい天気だ行ってきます

(/・ω・)/

兄「ひー、雨が降ってきた!」ガチャ

兄「ただいまー!」

着ぐるみ妹「けろけろ。おかえりなのです。」

兄「お、今日はかえるか!」

着ぐるみ妹「雨の日はかえるさんです。けろけろ。」ピョーン

兄「わっ、雨で濡れてるからくっつくなよ!」

着ぐるみ妹「かえるさんは雨が大好きなのです。」スリスリ

兄「もう……風邪引くぞー」

兄「そうだ!俺、妹におみやげ買ってきたんだ!」

着ぐるみ妹「おみやげ。けろ。」

兄「へへ、妹の大好きな着ぐるみだぞ?」

着ぐるみ妹「着替えてくる。ぴょんぴょん。」ピョンピョン

着ぐるみ妹「……。」

兄「……ん?どうした妹?」

着ぐるみ妹「腰。痛い。」

兄「ああ、もう……普段運動しないのにぴょんぴょんするから……」サスサス

着ぐるみ妹「ぴょんぴょんするくらい嬉しかった。」

兄「それは仕方ないねー」サスサス

着ぐるみ妹「……。」

兄「お、似合うじゃん!可愛いぞ!」

着ぐるみ妹「……か。」

兄「……ん?」

着ぐるみ妹「かっぱっぱ。かっぱかっぱ。」

兄「……」

着ぐるみ妹「……とってちってた。」

兄「……ごめん、今度は鳴き声がはっきりしてる着ぐるみを買って……」

着ぐるみ妹「ううん。かっぱさんだいすき。かわいい。」

兄「そ、そうか……」

着ぐるみ妹「……きゅうりたべる。」

兄「お、おう、俺もビール飲むから一緒に食うか?」

着ぐるみ妹「うん。」

着ぐるみ妹「ぽりぽり。」

兄「おいおい、味噌も何も付けなくていいのか?」

着ぐるみ妹「かっぱさん。きゅうりだいすき。」

兄「そ、そうか、まあ良いけど……」ゴクッ

着ぐるみ妹「……。」

兄「んっ……んっ……ぷはーっ!やっぱりビールは美味いぜ!」

着ぐるみ妹「……兄さん。」

兄「ん?」

着ぐるみ妹「兄さんが美味しそうに飲むから、私も飲みたくなったのです。」

兄「おいおい、お前にビールはまだ早いよ」

着ぐるみ妹「むー。」

兄「お、ちょっとトイレトイレ……」コトッ

着ぐるみ妹「……。」

着ぐるみ妹「ちょっとだけ。」グビッ

お前らごめん
書いててなんか違うなと思ったから寝るわ

age

妹よ

着ぐるみ妹「お兄ちゃん!」ガウガウ

着ぐるみ妹「このキュウリ…」

(/・ω・)/

着ぐるみ妹「ガチャピン…どんな鳴き声だっけ(アセ」

着ぐるみ妹「かまってほしいのです!」ガウガウ

ごめんお前ら
俺は萌えを発散してるだけで
オチも何も考えて書いてたワケじゃないんだ……

着ぐるみ妹「お兄ちゃん、バイト終わったら早く帰ってきてなのです!」スリ…

85
はよつづきw

着ぐるみ妹「といってももう三十路なのです」

着ぐるみ妹「べったら漬け最高です」

>>1
気が向いたらまた頼むわ

兄「ふー、お待たせ!」カチャカチャ

着ぐるみ妹「……。」

兄「ん?どうした妹、怪獣の着ぐるみに着替えたのか?」

着ぐるみ妹「ひっく。」

兄「あっ」

着ぐるみ妹「ひっく。」

兄「お、お前、まさかビールを……」

着ぐるみ妹「がうがうー。」トテトテ

兄「お、おい、顔赤いぞお前……」

着ぐるみ妹「今日こそは兄さんを食べちゃうのですー。」ガブガブ

兄「い、いたた!妹、本気で痛い!」

着ぐるみ妹「むー。こうなったら……。」ズリッ

兄「い、妹さん?なんで服を……」

着ぐるみ妹「……ふひひ。」

兄「な、なんか目が怖い!妹のこんな目見たことない!」

着ぐるみ妹「兄さんのお腹、可愛いのです。」ナデナデ

兄「お、おい、妹、いい加減に……」

着ぐるみ妹「がうがうー。」ハムハム

兄「あっ!い、いひゃひゃひゃ!い、妹!やめて!」

着ぐるみ妹「お腹は柔らかくて食べやすいのです。」ガブガブ

兄「ち、ちょっと、痛い!痛いって、妹……」

着ぐるみ妹「……」ピタッ

兄「ん?」

着ぐるみ妹「……おえ。」

兄「わっ!こ、こっちに来い妹!トイレに行くぞ!」ガシッ

着ぐるみ妹「……っ、……。」トテトテ

着ぐるみ妹「……」

兄「お、今度はなんの着ぐるみだ?」

着ぐるみ妹「布団です。布団は喋らないのです。」

兄「はは、喋ってんじゃん」

着ぐるみ妹「うー。兄さんは意地悪なのです。」

兄「いや、だって、そんなに気にすることないし……」

着ぐるみ妹「……怒ってない?」

兄「もちろん!でも、ビールはまだやめとこうな。」

着ぐるみ妹「ううー。わかったのです。」

兄「それにしても妹が噛み付き魔だなんてなー」

着ぐるみ妹「も、もう忘れるのです。恥ずかしいのです。」

兄「いや、だって俺のお腹見てみろよ!妹の噛み跡がこんなに」

着ぐるみ妹「私は布団です。もう喋りかけないで下さい。」

兄「ああ、ごめん!もう言わないから!」

着ぐるみ妹「むー。」

兄「そろそろ寝ようか」

着ぐるみ妹「…。」

兄「布団だから喋らないんだったっけ?」

着ぐるみ妹「…っこ。」

兄「ん?」

着ぐるみ妹「…抱っこ。布団だから歩けないのです。お部屋まで運んでもらうのです。」

兄「なんだそれ。仕方がないなあ。」

着ぐるみ妹「いひひ。」

着ぐるみ妹「……」

兄「ほら、何か食べたいものは無いか?今日は妹の部屋で食べようぜ」

着ぐるみ妹「……布団は何も食べません。食べられません。」

ぐー

着ぐるみ妹「……。」

兄「あはは、ほら、お腹が何か食べさせろーって言ってるぞ?」

着ぐるみ妹「……きゅうり。」

兄「ん?きゅうり……で、いいのか?」

着ぐるみ妹「かっぱさんになるから。怪獣はしばらく封印。」

兄「そっかそっか」

着ぐるみ妹「かっぱっぱ。」ポリポリ

兄「あはは、元気になって良かったよ」

着ぐるみ妹「頭がちょっと痛いのですが。」ポリポリ

兄「あー、明日二日酔いになっちゃうかもなあ……」

着ぐるみ妹「兄さん。」

兄「どうした?」

着ぐるみ妹「お腹、見せてください。」

兄「おう、いいぞ、ほら」

着ぐるみ妹「……わ。」

兄「ほら、結構赤くなってるだろー?」

着ぐるみ妹「……。」ゴロン

兄「はは、こうして見ると妹の歯型ちっちぇぇな……って、どうした?寝転んで」

着ぐるみ妹「目には目を。歯には歯をです。兄さん、思いっきり噛んで下さい。」ペローン

兄「えっ!」

着ぐるみ妹「おへその上辺りがやわらかそうでおすすめなのです。」ポンポン

兄「い、いや、気にしてないって言ってんのに」

着ぐるみ妹「私が気にするのです。おあいこがいいのです。」

兄「だ、だって、そんな事言われてもなあ……」

着ぐるみ妹「兄さん。早く。」

兄「!」ドキッ

着ぐるみ妹「据え膳食わぬはなんとやらなのです。」

兄「い、意味分かって言ってんのか!?」

着ぐるみ妹「むー。早くしないとこのままじゃお腹が冷えちゃうのです。」

兄「わ、わかった、噛む噛む、噛んでやるから!」

カプッ

着ぐるみ妹「あっ。」

兄「……は、はい、終わり!これでおあいこだな!」

着ぐるみ妹「……まだです。私は兄さんをもっと噛んだのです。兄さんももっと噛むのです。」

兄「も、もう終わり!な!もう噛まないから!」

着ぐるみ妹「むー。」

兄「ただいまー」

着ぐるみ妹「にゃんにゃん。兄さんおかえりなさい。」ムギュー

兄「あはは、今日の妹は甘えん坊だな!」

着ぐるみ妹「猫ちゃんだから仕方ないのです。思いっきり甘えちゃうのです。」ムギュー

兄「そうかそうか」

着ぐるみ妹「兄さんの匂い、落ち着くのです。」スンスン

兄「あはは、本当に猫みたいな顔してるぞ!」

着ぐるみ妹「えっ。……ね、猫みたいな顔って。」

兄「おう!なんというか、まったりというか、とろっとというか……」

着ぐるみ妹「……ふん。」プイッ

兄「あっ、ど、どうした?急に離れて」

着ぐるみ妹「猫ちゃんは自由なのです。」トテテ

兄「……ううむ、難しいなあ」

着ぐるみ妹「にゃーん。ふにゃーん。」ゴロゴロ

兄「なんか、いつもよりゴロゴロしてるような……」

着ぐるみ妹「怪獣は封印してるから仕方ないのです。」ゴロゴロ

兄「はぁ、なるほどね」

着ぐるみ妹「今日はお魚がいいのです。お魚なら沢山食べるのです。」

兄「魚?魚は買ってたっけな……」

着ぐるみ妹「ところで今日、学校で体育があったのですが。」

兄「ふむふむ。何かあったのか?」

着ぐるみ妹「お腹の噛み跡を見られちゃいました。」

兄「!?」

(/・ω・)/

兄「か、噛み跡を!?」

着ぐるみ妹「そうなのです。皆が騒いで恥ずかしかったのです。」

兄「ま、まさか俺に噛まれたって言ってないだろうな!?」

着ぐるみ妹「はい、これは兄さんに噛まれた後だってはっきりと言ったのですが。」

兄「!?」

着ぐるみ妹「誰の耳にも届かなかったみたいなのです……。」シュン

兄(……あ、あぶねー……もう少しで犯罪者扱いされる所だ……)

着ぐるみ妹「皆先を越されたとか、意外すぎとか色々言ってたのです。」

兄「お、おう、そうだろうな、妹はそんな感じじゃないし」

着ぐるみ妹「むー。なんだかよくわからないのです。猫ちゃんの頭はパンク寸前です。」

兄「ま、まあ、その内分かるようになるさ」

着ぐるみ妹「んにゃんにゃ。気長に待つのです。」ゴロゴロ

がうがう


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がうがう

(/・ω・)/


着ぐるみ妹「にゃんにゃん。兄さんの上は落ち着きますー。」ゴロゴロ

兄「俺そろそろ寝たいんだけど……」

着ぐるみ妹「ダメです。猫ちゃんはまだまだかまって欲しいのです。」ゴロゴロ

兄「はぁ……あ、んじゃさ、今日は久しぶりに一緒に寝るか?」

着ぐるみ妹「にゃっ。」

兄「ん?どうした、猫っぽくないか?一緒に寝るのって」

着ぐるみ妹「う、ううー、それは恥ずかしいのです。」

兄「じゃあ普通に寝ようか」

着ぐるみ妹「でも兄さんがどうしても一緒に寝たいというのなら仕方なく寝てやるのです。」

兄「いや、どうしてもってわけじゃ」

着ぐるみ妹「どうしてもって言うなら寝てやるのです。」ジー

兄「わ、わかったよ、一緒に寝よう」

着ぐるみ妹「仕方ないですね。一緒に寝てやるのです。」ゴロゴロ

兄「妹と一緒に寝るなんて久しぶりだなー」

着ぐるみ妹「兄さんの部屋に入るのは久しぶりなのです。」

兄「何か懐かしいもんとかあるか?」

着ぐるみ妹「んー。あんまり覚えてないのです。」

兄「そうか、まあ妹も小さかったしなあ」

着ぐるみ妹「いつから別々に寝るようになったのですか。」

兄「妹が俺のベッドでおねしょしてからかな?」

着ぐるみ妹「えっ。」

兄「あの時は酷かったなー。いくら問い詰めても泣いてばっかりで」

着ぐるみ妹「ふしゃーっ。」ポフッ

兄「あいたっ!」

着ぐるみ妹「ふーっ。」ポフポフ

兄「ご、ごめん妹!もう言わない……いてて!」

(/・ω・)/

着ぐるみ妹「ふん。」

兄「機嫌直してくれよー」

着ぐるみ妹「もう知らないのです。私は先に寝るのです。」ボフッ

兄「おいおい、ど真ん中で寝るのかよ」

着ぐるみ妹「猫ちゃんは寝る場所を選ばないのです。」

兄「はぁ……」ゴソゴソ

着ぐるみ妹「にゃんにゃん。兄さんの匂いー。」スンスン

兄「よいしょっと……」ギュッ

着ぐるみ妹「にゃっ。」

兄「ん、どうした?」

着ぐるみ妹「に、兄さん。このまま寝るのですか。」

兄「別にいいだろ?猫だったらむしろ喜ぶはずだと思うんだけどなー」ナデナデ

着ぐるみ妹「うー。兄さんは卑怯です。」

兄「あー、もふもふ妹枕、抱き心地良いなぁ」ナデナデ

着ぐるみ妹「うー。」

兄「ふわぁ……。もう電気消すぞー」

着ぐるみ妹「兄さん。枕が欲しいのですが。」

兄「お、そうだな!すまないな気が利かなくて……えっと、使ってない枕が」

着ぐるみ妹「ふーっ。」ポフッ

兄「えっ」

着ぐるみ妹「枕が欲しいのです。」

兄「……良かったら、腕枕で寝るか?」

着ぐるみ妹「にゃん。他に枕がないのなら仕方ないですね。」キュッ

兄「んじゃ、電気を……」

着ぐるみ妹「にゃんにゃん。」ハムハム

兄「あっ、はは、ち、ちょっと、妹!くすぐったい!」

着ぐるみ妹「ふん。さっき私の過去を掘り返した仕返しなのです。」

兄「……お前、猫になってからわがままになったなぁ……」ナデナデ

着ぐるみ妹「ごろごろ。寝るまで撫でるときっとご機嫌になるのです。」

兄「はぁ……」ナデナデ

がうがう

(/・ω・)/

チュンチュン

兄「ん……ふぁ……朝か……」

妹「すー……すー……」

兄「おーい、起きろ妹ー」ポンポン

妹「ん……」

兄「おはよう、妹」

妹「にゃあ。おはようなのです。」

兄「冷房、寒くなかったか?」

妹「にゃんにゃん。兄さんがぎゅっとしてくれてたから寒くなかったのです。」

兄「そっかそっか」

妹「ふにゃー。なんだか幸せな気分なのです。」ゴロゴロ

兄「ところで妹」

妹「ん。にゃんですか。」

兄「頭の取れてたぞ。ほらっ」スッ

妹「……あ。」

兄「寝てる内に脱げちゃったんだなー」

妹「……いじわる。」

兄「ええっ!?」

妹「……ふん。」プイッ

兄「お、おい妹! ……行っちゃった」

兄「おーい、妹」

着ぐるみ妹「がうー。」

兄「あれ?怪獣は封印したんじゃ……」

着ぐるみ妹「ふん。今の私は怪獣のように怒っているのです。」

兄「おいおい、なんで怒るんだよ……」

着ぐるみ妹「私が猫ちゃんじゃない事を知ってたのに言わなかったからです。」

兄「まあ、確かに気づいてないなって思ってたけど」

着ぐるみ妹「ふしゃー。」

兄「でも、普通の妹がにゃんにゃん言ってるのがどうにも可愛くてさ」

着ぐるみ妹「にゃっ。」

兄「あれ?今怪獣じゃなくて猫みたいな……」

着ぐるみ妹「がうがう。気のせいなのです。」

兄「そうか……妹、許してくれよ」

着ぐるみ妹「仕方ないですね。許してあげます。」

兄「えっ?」

着ぐるみ妹「ふふん。がうがうー。」

兄(ううむ、女の子は気難しい……)

兄「ただいまー」

着ぐるみ妹「がうがう。お帰りなのです。」

兄「妹、また妹の好きそうな着ぐるみを買ってきたんだ!」ゴソゴソ

着ぐるみ妹「がう。それは嬉しいのです。」

兄「良かったらすぐ着てみるか?」

着ぐるみ妹「がうー。さっそく着てみます。」

兄「そうかそうか、楽しみだなー」

着ぐるみ妹「兄さんも来てください。」

兄「えっ?」

着ぐるみ妹「買ってきてくれた兄さんにすぐに見せたいのです。がう。」

兄「お、おう、わかったよ」

兄「妹、まだかー」

着ぐるみ妹「……まだ着てない。」

兄「そっか」

着ぐるみ妹「……よいしょ。着終わったのです。」

兄「おっ、じゃあ出てきてくれよ!」

着ぐるみ妹「……わん。」ギィー

兄「わっ……こ、これは!」

着ぐるみ妹「わん。どうですか。わんちゃんです。」

兄「う、うん、凄く可愛いぞ!」

着ぐるみ妹「にひひ。とっても嬉しいのです。」

兄(喜んでもらえて良かった!)

着ぐるみ妹「わふわふ。兄さん兄さん。」ベタベタ

兄「おいおい、なんだかいつにもまして甘えん坊だな」

着ぐるみ妹「兄さん兄さん。遊んでください。」

兄「お、じゃあゲームでもするか?」

着ぐるみ妹「わんちゃんはゲームで遊べないのです。」

兄「え?それじゃ何で遊ぶ……」

着ぐるみ妹「ボールです。ボールを向こうに投げて下さい。」

兄「ええ?いや、別にいいけど、面白いか?」

着ぐるみ妹「もちろんです。わんわん。」

兄「じゃあ……とってこい、妹!」ポーイ

着ぐるみ妹「わんわん。」トテトテ

着ぐるみ妹「取ってきたのです。」トテトテ

兄「お、よくやった妹!偉いなぁ」ナデナデ

着ぐるみ妹「にひひ。兄さん、わんちゃんに何か命令してみてください。」

兄「え、じゃあ……妹、お手!」

着ぐるみ妹「わんっ。」ポフッ

兄「ふせ!」

着ぐるみ妹「わんっ。」ササッ

兄「へへ、偉いぞ妹!」ナデナデ

着ぐるみ妹「はっはっ。兄さん兄さん。」ペロペロ

兄「わっ!い、妹!何してんだ!?」

着ぐるみ妹「ぺろぺろしているのです。わんちゃんらしく。」

兄「お、おいおい、確かに犬っぽいけど……」

着ぐるみ妹「わふわふ。もう一回ボール投げて下さい。」トテトテ

兄「……はぁ……狐にしとくべきだったかな……」ポーイ

着ぐるみ妹「きゃんきゃん。楽しいのです。嬉しいのです。」トテトテ

兄「まあいいか」

(/・ω・)/

兄「ところで妹よ」

着ぐるみ妹「わふわふっ。」

兄「んーと。夏休みの予定は?」

着ぐるみ妹「………。くぅーん。」

兄 (…やっぱり。まあ我が妹らしいと言えばらしい)

兄「…海水浴でも行こうか。次の休みに。」

着ぐるみ「うーーわん!兄さんと海水浴行きたいわん!」

兄「よしよし。それじゃあ宿題をなるべくやっちゃおうな。」

着ぐるみ妹「くぅーん…わんわんっ!海水浴楽しみだわん。わんわん。」

兄 (そういえば…妹は水着持ってるんかな?)

着ぐるみ妹「かいすいよく~かいすよく~」

兄「なあ妹。そういえば…水着もってったっけ?」

着ぐるみ妹「……。はふっ!!!!…そういえば持ってないわふ。」

兄「だよな。それじゃ…明日、一緒に買いに行こうか?」

着ぐるみ妹「!!!!……はいっ。あの…デェトですわふ…///」

キョロ(ω・`))(´・ω・`)(( ´・ω)キョロ

寝る……

(ノ・ω・)ノ

着ぐるみ妹「わうわう。」トテトテ

兄「はは、本当に犬みたいだなあ」ナデナデ

着ぐるみ妹「はあはあ。はうはう。」

兄「お、なんか吐息まで犬っぽく……」

着ぐるみ妹「はあはあ。違うのです。」

兄「え?」

着ぐるみ妹「はあはあ。 ……久しぶりに運動して疲れたのです。はあはあ。」

兄「……え?」

着ぐるみ妹「激しいめまいがするのです。」

兄「な、なんだって!?どうしてもっと早くに……」

着ぐるみ妹「兄さんが楽しそうだったので言い出せませんでした。」

兄「」


兄「で、でも、だからといって……」

着ぐるみ妹「もう寝るのです。」ヨロヨロ

兄「お、おい、大丈夫か?」

着ぐるみ妹「わんわん。ばっちぐーなのです。」

兄「でも……うわっ!妹が倒れてた所すげー濡れてる!」

兄「いやしかし、運動したと言ってもクーラーの効いた部屋を何往復かしただけだぞ……」

兄「それだけでこんなに汗をかくなんて……やっぱり体弱いなぁ、あいつ……」


兄「妹ー、大丈夫かー」

着ぐるみ妹「くー。くー。」

兄「えっ、もう寝てるのか!?」

着ぐるみ妹「んー。」

兄「よっぽど疲れたんだな……はは、本当に子犬みたいだ」ナデナデ

兄「歯は磨いたのかな?」グイッ

着ぐるみ妹「んあ。……くー。」

兄「歯磨き良し、着替えは……まあいいか」

兄「じゃ、おやすみ……」

着ぐるみ妹「んー。むにゃむにゃ。」


着ぐるみ妹「ひくちっ。」

がうがう

(ノ・ω・)ノ

妹「……。」ピピッ

兄「……ダメだ、完全に熱が出てるよ」

妹「うー。」

兄「汗かいたまま寝たせいだな……」

妹「ひくちっ。」

兄「ほら、ちーん」

妹「びー。」

兄「何か食べたいものあるか?」

妹「……からあげ。」

兄「おいおい」

妹「……食べたいもの、からあげ。」

兄「おかゆ持ってくるから、おとなしく食べてくれよ!」

妹「……むー。聞いたのに。」

兄「お待たせ……お、きぐるみ着たのか」

着ぐるみ妹「こんこん。今日は風邪なのできつねさんです。」クルクル

兄「じゃあ油揚げ乗せた方が良かったか?」

着ぐるみ妹「え。」

兄「からあげ、食べたいって言ってたろ?一個だけだけどおかゆに入れたぞ」

着ぐるみ妹「きゅーん。やったのです。嬉しいのです。」ワーイ

兄「ほら、ふーふーしてやるから」フーフー

着ぐるみ妹「えっ。」

兄「ほら、食べなよ」

着ぐるみ妹「あー。けほけほ。うー。」

兄「……ん?」

着ぐるみ妹「こんこん。頂きます。」パクッ

兄「顔赤いな……熱大丈夫か?」ピトッ

着ぐるみ妹「あっ。」

兄「うーん、おでこ熱いな……」

着ぐるみ妹「兄さん。顔をくっつけないで下さい。」

兄「えっ?」

着ぐるみ妹「その。風邪が伝染っちゃいます。」

兄「あ、ああ、なるほど……ごめんな、妹」ナデナデ

着ぐるみ妹「くーん。」

(ノ・ω・)ノ

着ぐるみ妹「けほけほ。こんこん。」

兄「ずいぶん風邪長引いてるなあ。」

着ぐるみ妹「早く治して学校に行きたいのです。あーん。」

兄「はいはい」

着ぐるみ妹「あむあむ。兄さん。今日のおかゆは熱いのです。」

兄「えっ、熱いのか?ごめんな、もうちょっと後で食べるか?」

着ぐるみ妹「兄さん。ふーふーして冷まして下さい。」

兄「えっ、ふーふー?」

着ぐるみ妹「はい。早く食べたいのです。」

兄「わ、わかったよ」

着ぐるみ妹「あーん。」

兄「ふー、ふー……ほら」

着ぐるみ妹「むぐむぐ。んー。おいしいのです。」

兄「ずいぶん顔色良いような気がするんだけどなぁ……妹、熱計って」

着ぐるみ妹「兄さん。あーん。」

兄「はいはい……妹、そろそろ熱を」

着ぐるみ妹「あむあむ。食べたらすぐ寝るのです。お休みなのです。」

兄(……怪しいなあ)

着ぐるみ妹「すー。すー。」

着ぐるみ妹「……。」ムクリ

着ぐるみ妹「やっぱりあれだけじゃ足りないのです。」ソーッ



着ぐるみ妹「いい匂いです。夜中はやっぱりカップラーメンなのです。」クンクン

着ぐるみ妹「ずるずる。ぷはー。」

兄「おい、妹」

着ぐるみ妹「」カポッ

兄「おーい」

着ぐるみ妹「がうがう。私は妹ではなく怪獣なのです。がうー。」モゴモゴ

兄「え、怪獣?それは不味いな、警察に言わなきゃ……」

着ぐるみ妹「ごめんなさい。妹なのです。」カポッ

兄「……はあ」

着ぐるみ妹「ごめんなさい。どうしてもお腹が空いていたのです。」

兄「おいおい、風邪引いてるんじゃなかったのかよ」

着ぐるみ妹「うー。風邪はもう治っているのです。」

兄「だったらなんで……」

着ぐるみ妹「兄さんがいつもよりももっと優しくなるので甘えてしまったのです。」

兄「……はあ」スタスタ

着ぐるみ妹「ひっ。」ビクッ

兄「……ったく、妹は……」スッ

着ぐるみ妹「ごめん。ごめんなさい。痛いのは嫌なのです。」ビクビク

兄「……お兄ちゃんに心配かけるんじゃないよ、全く」ポンポン

着ぐるみ妹「……あ。」

兄「風邪が長引いてるからさ、大変な事になるんじゃないかなって心配したんだからな」

着ぐるみ妹「……。」

兄「何か言う事は?」

着ぐるみ妹「……ごめんなさい。」

兄「よしよし、俺もカップラーメン食べたいんだけど作ってくれない?」

着ぐるみ妹「……うん。」トテトテ

コテつけた方がいいのかの

着ぐるみ妹「がうがう。ラーメンが出来たのです。」

兄「お、ありがとな!うーん、ウマそうだ」

着ぐるみ妹「ふふん。妹特製のトッピングラーメンなのです。」

兄「え、トッピング?」

着ぐるみ妹「カレー粉と粉チーズを振った絶品です。」

兄「おお、そりゃウマそうだ!頂きます!」

着ぐるみ妹「……兄さん。怒ってないですか。」

兄「んん?いや、別に怒ることなんかないだろ?」

兄「妹の甘えたいっていう気持ちに答えられなかったのは俺が悪いんだしな」

着ぐるみ妹「がうがう。」ガブガブ

兄「あいてっ!?な、なんで噛むんだよ!?」

着ぐるみ妹「ふん。兄さんは優しすぎるのです。」プイッ

兄「えっ……ど、どっちがいいんだよ妹は」

着ぐるみ妹「ふーん。ラーメンを食べさせてくれないともっと怒るのです。」

兄「お、おういいぞ妹、口開けろ」

着ぐるみ妹「あーん。」

兄「ほら」

着ぐるみ妹「むぐむぐ。んー。やっぱり絶品なのです。」

兄(思春期なのかな……気難しいなあ妹は)

(ノ・ω・)ノ

着ぐるみ妹「けろけろ。おはよーなのです。」ピョーン

兄「ぐぇっ!い、妹……」

着ぐるみ妹「けろけーろ。今日は大雨ですよー。」

兄「そ、そうなのか……いてて、せっかくの休みなのになあ」

着ぐるみ妹「けろ。私も学校お休みなのです。」

兄「そかそか……なあ、もう少し寝ててもいいかな……」

着ぐるみ妹「起きてけろー。遊ぶけろー。」ピョンピョン

兄「あいててて、わかった、わかったよ!」

着ぐるみ妹「ふふん。けろけろー。」

兄「ご機嫌だな、妹……」

着ぐるみ妹「今日は一日中兄さんと一緒なのです。嬉しいのです。」

兄「そ、そうか……」


兄「せっかくの休みに雨だなんてがっかりだなあ」

着ぐるみ妹「けろけろ。私はかえるさんなので嬉しいのです。」

兄「たまには妹と外にでも行きたかったんだけど」

着ぐるみ妹「……。」

兄「まあ、天気も悪いしまた今度にするか……」

着ぐるみ妹「……。」ヌギッ

兄「えっ!? ちょ、妹!? 何脱いで……」

着ぐるみ妹「……お着替え。」

兄「お、お着替えって、部屋に戻ってからでも……」

着ぐるみ妹「……ふん。」トテトテ


兄「お、戻ってきた……って」

着ぐるみ妹「がるる。」

兄「な、なんか機嫌悪いな、妹」

着ぐるみ妹「うー。雨なんか嫌いなのです。」

兄「おいおい、雨は好きじゃなかったのか?」

着ぐるみ妹「兄さんとお外に行く方が好きなのです。」

兄(……なるほど、だからかえるから着替えたのか)

着ぐるみ妹「うー。わんわん。この雨が憎いのです。」

コテ変えますん

着ぐるみ妹「うー。がるるる。」

兄「おいおい、まだ雨睨んでるのか?ご飯できたぞ」

着ぐるみ妹「ごはん。」ピョコン

兄「勿論食べるだろ?」

着ぐるみ妹「わん。いっぱい食べるのです。」

兄「出かけられないのは残念だけどさ、一日中ゆっくり出来るって思ったらそう悪くないよ」

着ぐるみ妹「くーん。そうですね。」

兄「食べ終わったら一緒にテレビ見るか?」

着ぐるみ妹「はい。」

兄「この時間帯のテレビ、見るの久しぶりだなー」

着ぐるみ妹「わんわん。」グリグリ

兄「おいおい、テレビ見ないのか?」

着ぐるみ妹「兄さんに頭を撫でてもらいたいのです。」

兄「はいはい、妹は甘えん坊だなぁ」

着ぐるみ妹「わう。わんちゃんだから仕方ないのです。わんちゃんは甘えたがりなのです。」

兄「……えいっ」バサッ

妹「……あっ。」

兄「ほーれほーれ」プラプラ

妹「……兄さん。返して。」

兄「どうだ?今の妹は犬じゃないけど、犬じゃなかったら甘えたくないのか?」

妹「……兄さんは、意地悪です。」

兄「はは、嫌いになった?」

妹「……ううん。」ギュッ

兄「!?」

妹「……別に、わんちゃんじゃなくても大好きだもん。」ギューッ

兄(……からかっただけなのに、思わぬ反応が!)

妹「……。」ギューッ

兄「い、妹、着ぐるみの頭、返すよ」カポッ

着ぐるみ妹「……わん。」

兄「ほ、ほら、テレビ見ようぜ?頭なでておいてやるからさ」

着ぐるみ妹「……わんわん。」

兄「ど、どうした妹?」

着ぐるみ妹「……部屋に戻るのです。」

兄「おい、顔赤いぞ? 大丈夫か? また風邪が……」

着ぐるみ妹「あううー。大丈夫なのです。」

兄「そ、そうか……」

着ぐるみ妹「それと。」

兄「……ん?」

着ぐるみ妹「色々。忘れて下さい。」

兄「……あ、ああ。うん。よくわかんないけど、忘れるよ」

着ぐるみ妹「……わん。助かります。」

(ノ・ω・)ノ

兄「なんか妹の様子が変だったなぁ……」

兄「色々忘れろって言われても……何を忘れろって言うんだろ……」

兄「ちょっと様子を見に行こうかな」


兄「妹ー」ソーッ

着ぐるみ妹「あうー。うー。」ジタバタ

兄(ぬいぐるみに顔を埋めてジタバタしてる……)

着ぐるみ妹「うー。恥ずかしいのです。わうー。」ポフポフ

兄(気が立ってるみたいだな……そっとしておこ……)ギィッ

着ぐるみ妹「えっ……。」

兄「や、やべっ」

着ぐるみ妹「……。」

兄「……や、やあ」

着ぐるみ妹「……がるるる。」トテトテ

兄「あ、あの、俺、急に妹が部屋に帰ったから心配になって……」

着ぐるみ妹「うー。わんわん。」ポフポフ

兄「ご、ごめん妹……あいたたた!」

着ぐるみ妹「酷いのです。勝手に部屋に入るなんて酷いのです。」ポフポフ

兄「ご、ごめんって!」

着ぐるみ妹「ふん。」

兄「機嫌直してくれよ……」

着ぐるみ妹「もう兄さんなんか知らないのです。」プイッ

兄「そうか……」

着ぐるみ妹「……。」

兄「……」

着ぐるみ妹「……す、好きだけど。今は好きじゃないのです。」

兄「……」

着ぐるみ妹「うー。嘘なのです。大好きなのです。」

兄「……」

着ぐるみ妹「……あ。」

兄「……」プルプル

着ぐるみ妹「笑ってる。」

兄「い、いや、別に……」

着ぐるみ妹「むー。やっぱり好きじゃないです。兄さんなんかもう知りません。」

兄「ご、ごめん、あはは、妹、おいで!」

着ぐるみ妹「むー。」ポフッ

兄「勝手に部屋に入ってごめんな、妹も思春期だもんな」ナデナデ

着ぐるみ妹「ふん。別に最初から怒ってないのです。」ムスー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月25日 (水) 15:47:19   ID: OV81SGpR

ssだから可愛いけど、実際にこんなん居たら張り倒してるわ

2 :  SS好きの774さん   2015年06月25日 (木) 22:29:26   ID: axrpFoBF

めっちゃほのぼのした。心が傷ついた時とか最高だな、続き見たい。

3 :  SS好きの774さん   2015年09月26日 (土) 13:09:10   ID: Vt5vchtd

押し倒すの間違いですね。わかります。

4 :  SS好きの774さん   2017年12月02日 (土) 17:04:11   ID: uTxtRC8c

あぁぁ....心が浄化されるぅ〜

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