古畑任三郎【2013~2014】 (16)

どうも皆さん古畑です

皆さんは小さい頃どんな子どもだったでしょうか

私は~ンッフッフ……作文が苦手で

よく親に【代わりに書いて】もらったり……【嘘をついて】期限を伸ばしてもらったりしたものです

そんな私も今では一応書類を書いているのだから

人間は成長するものです

まぁ

成長しない人間もいますが




【平成のベートーベン】



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「もう…やめにしませんか」

「?……何を言っている」

「こんなこといずれバレます……だったら……」

「バカなことを言うな!バレやしない!私かお前が言わない限り」

「……」

「一緒に稼いできただろう。これからも同じだ」

「……」

「今日はもう休め」

「はい……」

(チッ……ダメだ……もうこいつは信用できない……なぁに……音楽家なんて代わりはいくらでも)

今泉「ねぇ見てよこれ!」

西園寺「へぇ…佐村河内守のコンサートですか」

今泉「そうなんだよ!平成のベートーベンのコンサート!チケット取るの苦労したよ!」

西園寺「でも今泉さんクラシックなんて聴くんですね」

古畑「似合わないねぇ」

今泉「古畑さんまで!こう見えて僕はクラシックにはうるさいんですからね!」

今泉「ふんだ!明日凄いじまんしてやる!」

憤慨しながら出ていく今泉

西園寺「相変わらず騒がしい人ですね」

古畑「まったく……ところで~、西園寺くん」

西園寺「三日前の事件ですか?」

古畑「話が早いね」

西園寺「ありがとうございます」

西園寺「取り合えず最初から説明します」

西園寺「三日前、東京のホテルの一室で作曲家でありピアニストの新○隆(43)さんが殺害されました」

西園寺「固いもので頭を複数回殴打されています」

古畑「なるほど……で、容疑者は?」

西園寺「その日、部屋に出入していたのは三人で」

西園寺「ホテルのスタッフ、仕事仲間の作曲家が二人」

古畑「三人……」

西園寺「ですがその内の一人は犯行は不可能だと思われます」

古畑「なぜ?」

西園寺「作曲家の内の一人は杖が必要な人なので……」

古畑「杖…?足が?」

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