【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日」 (106)

ラブライブ!のSSです。

本日は全編を投下。

お誕生日当日に完結させます。

楽しんでいただければ幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405597407

希「えりち」

絵里「なによ希、授業中よ?」

希「にこっちの誕生日の準備、そろそろせんと」

絵里「まだだいじょう……はっ! もう、来週じゃない!? 迂闊だったわ!」

先生「おーい、生徒会コンビ。少し静かにー」

にこ(なに話してんのよ。本人に丸聞こえよ)ハァ

希「逆に考えるんよ。あと一週間ある、一週間もにこっちの誕生日の準備に費やせる」

絵里「なるほど、ね。物は考えようね、さっすが希っ! 核が違うわね。μ'sのスピリチュアルリーダーは伊達じゃないわ」

先生「なんだ? 矢澤が来週誕生日なのか?」

絵里「そうなんです。正確には宇宙No.1可愛いスーパーアイドルにこにーが7/22で18歳のお誕生日をお迎えするんです」

「えー、なになにー?」

「矢澤さん誕生日なのー?」

「じゃあ、みんなでお祝いしようよっ!」

希「せやね。クラスでもお祝いしよかっ!」

にこ(あーいーつーらーっ! なんで話大きくしてんのよぉっ!///)カァーッ

絵里「あら? にこったら、ふふっ。恥ずかしくて真っ赤になってる。超可愛いわ」

希「これはメンバー全員で共有せんと。にこっちー? はい、チーズッ!」

にこ「ちょっ! 希!?///」

パシャッ!

先生「ははっ。矢澤は本当に人気者だなぁ。とりあえずその話は休み時間にしてね」

『はーいっ』

にこ(……なんなのよ、もうっ!)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

絵里「さて、みんなのところにいかなくちゃ」

希「うちもいくで」

にこ「…………」ブスー

絵里「にこ? なにしてるの? 早くいくわよ」

にこ「にこも!?」

希「あたりまえやん?」

にこ「あたりまえって、なんでにこも行かなきゃいけないのよ」

絵里「はぁ? いつも一緒にいたいからに決まってるじゃない」

にこ「なっ!///」カァーッ

絵里「まったく! いちいち言わせないでよ」

希「ほら? 手繋いでいくよ」

にこ「……/////////」プシューッ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

穂乃果「海未ちゃんもうちょっと!」

ことり「がんばって!」

海未「はいっ!」

『ライブ成功っ!』

海未「や、やりました!」

穂乃果「おめでとう! ついにやったね!」

ことり「ソルゲハードフルコン……っ!」

海未「2人のおかげです、ありがとうございます!」

穂乃果「めでたいなぁ……」

海未「一杯一杯でした。これより難しいレベル……出来るのでしょうか」

ことり「練習すればきっと出来るようになるよっ♪」

海未「はいっ♪」

「お! お揃いやん。みんなー」

穂乃果「あ! 3年生だよ」

海未「どうしたのですか?」

ことり「珍しいね」

穂乃果「うん?」

絵里「……」ギュッ

にこ「……///」ギュッ

希「……」ギュッ

海未「どうして手を……?」

ことり「愚問だよ海未ちゃん」

海未「ことり?」

ことり「好きだから、それだけだよね?」

絵里「はらしょー」ニヤリ

希「ことりちゃん、『大』が抜けてるよ」ニコッ

にこ「ちょっとあんたたちいい加減に……///」

絵里「来週っ!」

にこ「……」ビクッ

にこ(急に大きい声出さないでよ)ドキドキッ

絵里「7/22は宇宙No.1可愛いスーパーアイドルにこにーのお誕生日チカッ!」

ことほのうみ『……っ!』

希「……」ニヤリ

穂乃果「穂乃果達の頼り甲斐のある先輩にこちゃんのお誕生日……祝うったら祝うっ!大好きなにこちゃんのためにっ!」

ことり「ことり、その日は久しぶりに本気を出すね……大好きなにこちゃんのためにっ!」

海未「全力でにこのお誕生日をお祝いしましょう。日頃の感謝を全てぶつけてやりましょうよっ!大好きなにこにっ!」

絵里「さすがチカ」ニヤリ

にこ「……ねえ、恥ずかしんだけど//////」

希「にこっちどうしたん? めっちゃ可愛いやん」

パシャッ!

にこ「とらないでっ!///」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

凛「凛の大好きな、いつも穂乃果ちゃんと3人で馬鹿やってくれるのに、ここぞという時は大人なにこちゃんのお誕生日!?」

花陽「花陽の大好きな、この学園で最もアイドルに詳しく、プロ意識の塊で、尊敬できるところしかないにこちゃんのお誕生日!?」

真姫「私がいつもスクールアイドルとしての姿勢、笑顔、ステージ上での立ち振る舞い、それらを参考にしている、超銀河No.1ウルトラ可愛いスーパーアイドルにこちゃんの誕生日!?」

絵里「一週間後チカ。各自今日から準備を始めるチカ」ニヤリ

「矢澤先輩誕生日なんだってー」

「今日も小さくて可愛いね」

「私、ファンなんだー」

にこ「ねぇ! ホントになんなのこれ!? 罰ゲーム!? 超恥ずいんだけど///」カァーッ

希「ええやん」

花陽「そうと決まったら、花陽は最高のおにぎりを作るよっ!」

真姫「じゃあ私は最高のお米を仕入れるわっ! 花陽、すぐに欲しいお米の銘柄と材料をメールしてっ!」

凛「凛も2人をサポートするよっ! 出来ることは少ないけど……必ず成功させたいにゃっ!」

絵里「はらしょーね。1年生には負けてられないわっ!」

希「うちらも本気やでっ!」

絵里「にこのお誕生日パーティ……絶対成功させましょう!」

一同『おーっ!』

にこ「なんなのよ……///」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ(ついに誕生日当日だわ)

にこ(なんだかお祝いされるのがわかってるってくすぐったいわね)

にこ(でも、どうしたらいいんだろう?)

にこ(……期待するとかしないとかじゃ、ないわよね)

にこ(とりあえず教室に入りましょう)

ガラガラッ!

にこ「おはよ──」

パンッ! パンパンッ!

『にこちゃんお誕生日おめでとう!』

にこ「わっ! びっくりしたー」ドキドキッ

希「ええやん」

パシャッ!

「にこちゃん、ケーキあるよー」

「これ、クラスのみんなからー」

「にこちゃん、一緒に写真とろう?」

にこ「みんな……///」

にこ(なんか、こういうのはじめてだわ)

にこ(素直に嬉しいっ!)

絵里「にこー、ほっぺにキスしよっか?」

にこ「い、いらない///」

希「えりち!? どさくさに紛れてなにやってんねんっ! うちがしたほうがええやろ?」

にこ「い、いらない///」

にこ(こういうのもはじめて、だわ)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ「うーんっ!」

にこ(やっと放課後ね)

にこ(部室にいこうかな)

にこ「絵里ー、希ー、部室に……」

絵里「…………」ツーン

希「…………」プイッ

にこ「……え?」

絵里「なんですか、矢澤さん。気安く話しかけないで下さい」グスッ

希「ほんとやん。部活なんて、一人で……一人で行けばいいやん」ポロポロ

にこ「えええええええええ!?」

にこ「なに!? 急になに!?」

にこ「なんで泣いてるの!?」

希「うぅ、えりちっ!うちもう無理や。にこっちに冷たくするなんて……」グスッ

絵里「希! 我慢よ! えりちかも頑張ってるから……本当はにこと部室に行きたくてしょうがないんだけど、μ'sのほうはサプライズパーティだから!」ポロポロ

にこ「サプライズなのぉ!?」

希「せやね! せやね! せやね! 『え、希達が冷たい……なんでだろ?』からのお誕生日おめでとうだもんね!」ポロポロ

にこ「ええええええええっ!? 全然サプライズにならないからね!? 普通に聞こえてるわよ!? この距離で聞き逃す人いないからね!?」

絵里「な、なにそれ? イミワカンナイッ!」

希「いやー、今日もパンがうまいっ!」

にこ「ぜんっぜん誤魔化せてないわよ!? 部室に行ったらにこにーのお誕生日パーティやるってばれてるから! 変に誤魔化しても変になるだけよ!?」

絵里「ちっ! ちっ! ちっ!部室だけじゃないんだなぁー」エッヘン

希「ことりちゃんの協力による理事長権限で講堂を貸しきっとんねん」ドヤァ

にこ「なにバラしてんの!? もう、サプライズもなにもないじゃないっ!」

絵里「……矢澤さん? まだいたんですか? はやくどこかに行って下さい」グスッ

希「どこかっちゅーか部室にいけばええやん」グスッ

にこ「だから、泣くぐらいならやんなきゃいいじゃない! とにかく一緒に部室いこっ? 変ににこに冷たくして泣いちゃうくらいなら一緒に行きましょ!?」

絵里「それって結婚するってことでいいのかしら?///」ドキドキッ

にこ「はやいわよっ! 絵里! 展開がはやいっ!」

希「そうよえりち。今日、下着の色うえしたあってたかなぁ?///」

にこ「あんたはあんたでなにを気にしてるの!? それはそれで進みすぎだからっ!」

絵里「そうよ希。にこはそんなこと気にしないわ。ありのままの私達を受け止めてくれるもの」

にこ「あんた達はありのまますぎるのよっ!」

にこ「まったくもうっ! あんた達ってなんでそうなの?」ハァ

のぞえり『…………?』

絵里「なんで私達がこうなのかって、またそれ?」

希「そんなの決まってるやんなぁ?」

のぞえり『大好きだからっ♪』

にこ「もーっ! 冗談ばっかっ!///」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ごめんなさい、誤字です。

>>1

本日は前編を投下


今日はここまでです。

見てくださった方ありがとうございます。

なんだかハイテンションなにこちゃんを待つ、μ'sのサプライズパーティとは!?

7/22に再開します。

みなさん、レスありがとうございます!

ご期待に添えられるよう頑張ります。

コメントがこんなに……。

ありがとうございます!

後編再開します。

つまんなかったらごめんなさい。

にこ(なんやかんやで部室にきたわ)

一同『…………』ソワソワ

にこ(みんなソワソワしすぎ……)

穂乃果「きょ、今日ってなんの日だっけ?」

海未「忘れたんですか? 下駄の日ですよっ!」

穂乃果「そ、そーだったそうだった」

にこ(誕生日に気付いてないフリかしら?)

ガチャッ!

ことり「みんなっ! お待たせっ♪おっけーだよぉ!」

絵里「はるぁぁぁしょぉぉぉおおっ!」

にこ「ひっ!」ビクッ

にこ(急に大きい声出さないでよ……)

希「や、矢澤さん、ちょっとついてきてもらってもいい?」ウルウル

にこ「あんた、まだそれやってたの?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ(さて、講堂に来たわ)

にこ(希がみやすいところに座っててって言ってたけど……)

にこ(ふぅ)

にこ(誰もいない講堂)

にこ(一人って久しぶりね)

『にこちゃんっ! 穂乃果の家のお饅頭食べるっ?』

にこ(μ'sに入ってからは……)

『にこちゃんっ! ラーメンいかないかにゃ? かよちんも一緒だよっ♪』

『うーっ。太っちゃうかなぁ? 大丈夫かなぁ?』

にこ(騒がしくて)

『にこちゃんっ♪ 今度の衣装、こんな感じなんだけど、どうかな?』

『にこっ、いいところに……助けて下さいっ! またことりがスカートを短くしようとしてるんです!』

にこ(うっとおしくて)

『もうっ! 釣り目って呼ばないで! 私もちゃんと名前で呼ぶから……にこ、ちゃん?』

にこ(生意気で)

『にこ、週末は空いてる? 家に泊まりにこない? え、変なこと? しないわよぉー。にこったらおませさんね』

『にこっちの貞操の危機やん。うちもえりちの家いくよ』

『じゃあ、希の家にしない? そこで3人で……///』

『えりち/// はらしょーやん///』

『……え? なんで私達がこうなのかって?』

『そんなの決まってるやんなぁ?』

にこ(……あの2人は、うん。とりあえず置いておこう)

にこ(みんな、普通にお祝いしてくれればいいのに)

にこ(みんながいてくれれば、にこは……)

パッ!

にこ(ステージにライトが……)

絵里「にこっ!」

希「にこっち!」

一同『お誕生日おめでとう!』

絵里「今日はにこのために色々なサプライズを用意したわっ!」

希「短い時間だけど、楽しんでねっ! さっきまでのうちらと思ったら……」ニヤリ

絵里「大間違いよ?」ニコッ

にこ「…………///」ドキッ

のぞえり『それではっ! 』

真姫「終わらないパーティー!」

一同『はじめよっ!』

スッ(暗転)

にこ(あ、電気消えた)

チャンッチャンッチャンッ♪

チャチャッ♪

チャンッチャンッチャンッ♪

にこ(このイントロは……)

にこ(A-RISEのPrivate Wars!)

にこ(もしかして歌って踊ってくれるのかしら?)

にこ(ちょっと嬉しいかも)

『Can I do I take it,baby♪ Can I do I make it,baby♪ Can I do I take it,baby♪ Can I do I make it,baby♪』

にこ(うわっ!すっごい似てるわ)

にこ(誰が歌ってるのかしら? 絵里? 海未?)

パッ!

あんじゅ『そう、行っちゃうの? 追いかけないけど♪』

にこ「は?」

英玲奈『基本だね群れるのキライよ♪』

にこ「え?」

ツバサ『孤独の切なさ わかる人だけど♪』

ツバサ『時々言葉を交わし合って♪』

にこ「あ、あ、あ!?」

にこ「あらいずぅぅぅぅう!?」

にこ「うっそ!? 本物!?」

『What’cha do what’cha do♪ I do “Private Wars”♪
ほら正義と狡さ手にして♪』

にこ「ほ、本物だぁぁぁぁ!」

にこ(A-RISEがにこ一人のためにライブ!?)

にこ「すごすぎ……」ポロポロ

『What’cha do what’cha do? I do “Private Wars”♪
ほら人生ちょっとのゆうきと情熱でしょう♪』

にこ「わーっ!」

にこ「ツバサーっ!」

ツバサ『はぁい♪』

にこ「英玲奈ーっ!」

英玲奈『楽しんでくれた?』

にこ「あんじゅーっ!」

あんじゅ『なあにっ?♪』

にこ「うわーっ! 最高でした!」

A-RISE『……にこちゃん、お誕生日おめでとうっ! A-RISEでしたっ! またねっ♪』



スッ(暗転)




にこ「…………ほ、ホントににこのためだったんだ」ポロポロ

にこ「感動した」グスッ




絵里『A-RISEのプライベートライブは楽しんでくれた!? 今のが最初のプレゼント……』

希『次はμ'sの番っ!』




にこ(最初!? まだあるんだ)ドキドキッ

ツバサ「隣いいかしら?」

にこ「はいっ! 空いてるんでお好きに……って、A-RISE!?」

英玲奈「μ'sの皆さんが最後まで参加して欲しいと言ってくれてな」

あんじゅ「美味しいおにぎりに釣られて来ちゃったっ♪」

にこ「どどどどど、どうぞ!」

にこ(A-RISEが隣の席!? き、緊張するんだけど!)

『ただいまより、音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sによる劇を始めます』

A-RISE『パチパチパチーッ』

にこ(げ、劇?)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




パッ!





穂乃果「廃校を阻止するよっ!」

ことり「でも、どうやって?」

穂乃果「これだよ!」

海未「スクールアイドル、ですか?」

穂乃果「今、すっごく流行ってるんだって! UTXにも超人気のA-RISEっていうグループがあるんだよ!」

ことうみ『へー』

穂乃果「やろう! アイドル!」

穂乃果「アイドルを始めよう!」





スッ(暗転)



ことり(語り)『こうして2年生達はアイドルを始めました』

「ちょっ! ことり!? なに勝手に……」ヒソヒソッ

「いいじゃん、ちょっとくらいっ! ことりちゃんだってやりたいんだよぉ」ヒソヒソッ

ことり(語り)『最初は「アイドルは無しですっ!」と無しにされたり』

ことり(語り)『「ラブアローシュートッ!」でことり達のハートをばぁーんっ! したり』

ことり(語り)『こっそりアイドルポーズの練習を……』

「ことりぃ! それ、ほとんど私の話じゃないですかっ! 恥ずかしいですっ」

「えー、ことりはかわいいとおもうけどなぁ」ヒソヒソッ

「ダメですっ! 代わって下さい!」

「じゃあ、ちゅーしてちゅー! ほっぺでいいからっ!」ヒソヒソッ

「なっ!/// あ、あとにしなさいっ!///」ヒソヒソッ

「ちぇーっ」ヒソヒソッ

「海未ちゃん、ちゅーしちゃえばいいじゃん」ヒソヒソッ

「しませんっ!」ヒソヒソッ



海未(語り)『大変失礼しました。なんやかんやでアイドルを始めた2年生達。ですが、その道は前途多難でした』

海未(語り)『辛い練習』

海未(語り)『生徒会からの意地悪』

海未(語り)『ファーストライブ』

海未(語り)『生徒会からの意地悪』

「ちょっと海未!? なんで2回言ったの!?」

海未(語り)『いえ、ライブ終わった後穂乃果に詰め寄っていたので……』

「海未ちゃん、マイクに入っちゃってるちゅん」ヒソヒソッ

海未(語り)『と、とにかく。2年生達は頑張りに頑張って、スクールアイドルとしてデビューしました』

海未(語り)『私達は、毎日が精一杯でした』




スッ(暗転)






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ツバサ「なんだか賑やかねっ♪」

にこ「ご、ごめんなさい」

英玲奈「謝る必要はない」

あんじゅ「すっごく楽しいもんっ♪」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





パッ!






花陽「うーーーわぁーーーーっ♪」

花陽「μ'sのライブすごかったなぁっ!」

凛「かよちんったらそればっかりにゃー」

真姫「花陽も興味があるんだったら入ったら?」

花陽「うんっ! 放課後行ってみるよっ!」

海未(語り)『彼女達は1年生の花陽、凛、真姫』

海未(語り)『元気一杯、高校生になったばかりのフレッシュな3人組です』

凛「真姫ちゃんはどうする?」

真姫「凛が行くなら、行ってもいいわよ?」

凛「うーん」

真姫「どうしたの? 行くの? 行かないの?」

凛「いやー、ちょっと考えちゃって」

花陽「なにを?」

凛「真姫ちゃんって本心から凛とかよちんが好きなんだなぁって!」

真姫「なっ!?///」

凛「だって、凛が行くなら行ってもいいって、凛とかよちんがアイドルするなら一緒にアイドルするってことでしょ? それって……」

花陽「花陽達と一緒がいい、ってこと?」

真姫「あ……っ!//////」

りんぱな『……』ニコニコッ

真姫「──意味わかんないっ!」カァーッ


海未(語り)『こうして1年生はμ'sに入ることを決めました』

海未(語り)『三人とも元気でとっても可愛くて』

海未(語り)『よく、ことりと穂乃果と話すのです』

海未(語り)『本当の妹みたいで可愛い、と』

「イミワカンナイッ!」

海未(語り)『おやおや、照れ屋な妹ですね』

海未(語り)『1年生達も一生懸命練習しました』

海未(語り)『毎日毎日、ヘトヘトになるまで練習しました』






スッ(暗転)







◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ツバサ「1年生達も可愛いわ……」

英玲奈「にこさんは出てくるのか?」

にこ「少し話を改変してるみたいで……私にもわかりません」

あんじゅ「にこちゃん、敬語なんて使わないでいいのよ?」

ツバサ「そうよ! 同じ高校生じゃないっ♪」

にこ「え、あ、は、はい」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




パッ!





絵里「…………ふぅ」

海未(語り)『書類整理を行っているこの女性は、絢瀬絵里。音ノ木坂学院の生徒会長です』

海未(語り)『彼女は今日もその激務に追われていました』


絵里「…………にこ」

絵里「好きよ、にこ」


海未(語り)『あの、絵里? さすがにそれは……台本通りやってくれませんか?』


絵里「でも、私はこの気持ちをあの子に伝えることが出来ない」

絵里「……所詮は叶わぬ恋なのよ」

海未(語り)『えと、あの……せ、生徒会長は恋をしていました。叶わぬ恋を』




希「えりち……」

絵里「希? なによ」



海未(語り)『彼女は東條希。生徒会副会長。絵里が生徒会長をやっていられるのも彼女の力あってこそ。とっても頼りになるスピリチュアルお姉さんなのです』



希「どうしたらうちらの恋は叶うんやろな」

希「にこっちのこと、こんなにも愛してるのに……」


海未(語り)『希も!? ちょ、ちょっと待ってくださいっ!』

「海未ちゃん! 代わって欲しいちゅん! こういう時はことりにお任せちゅん!」ヒソヒソッ

「え、でも……」ヒソヒソッ

「このままじゃ、3年生達の関係が悪化しちゃうかもちゅん!」ヒソヒソッ

「わ、わかりましたっ! お願いします」ヒソヒソッ

ことり(語り)『2人は同じ女性を愛していたのです』

ことり(語り)『2人は悩みました』

「ことり……?」

ことり(語り)『どうにかして3人一緒になる方法はないか』

ことり(語り)『そう』

ことり(語り)『絵里が整理していた書類の山はそのための資料だったのです』



「そうなのぉ!?」

「イミワカンナイッ!」

「絵里ちゃんすごいにゃー」

「だ、大丈夫でしょうか……」



希「えりち、その資料の山は……っ!」

絵里「ええ、ちょっと張り切りすぎちゃったわ」



ことり(語り)『そう、彼女は昨日から徹夜でにことの未来予想図を作っていたのだった』


「そうだったのぉ!?」

「ああ、もうっ! なにやってるのよ!?」


コンコンッ。

ガチャッ!


穂乃果「こんにちわ! 生徒会長、少しいいですか?」

海未「ごきげんよう」ニコニコ

海未(安心してください、真姫! このシーンは本来部活申請を行うシーン……)

海未(生徒会の2人がどんなにグダグダやったとしても)

海未(穂乃果が無理矢理入室してしまえば良いのです)

海未(さぁ、ことりっ! 台本通りの語りをお願いしますっ!)チラッ

ことり(海未ちゃんっ、わかったよっ!)コクリ

ことり(語り)『部員が6人になり、部活申請をしにきたメンバー達』

海未(いいですよ、その調子です)

ことり(語り)『しかし、メンバーの中に大きな悩みを抱える女性がいました』

海未(……こんなの台本にありましたっけ?)

ことり(語り)『園田海未……っ!』

海未(私ぃぃぃいいいいい!?)

ことり(語り)『彼女もまた、恋する乙女でした。幼馴染の高坂穂乃果、南ことり……どちらを選べば良いのか。毎日毎日、頭を悩ませていました』

海未「ちょ、ことりぃ!? なにを口走ってるんですかぁぁぁあ!?」

穂乃果「そ、そうだったの?/// 知らなかったよぉ///」カァーッ

絵里「海未、はらしょー///」

希「めっちゃスピリチュアルやん///」

海未「……////////////」プシューッ

海未「止めてきます///」ダッ


「こらーっ! ことりぃ!?」

「え? どうしたの?」

「なんですかさっきのは……あっ!逃げないで下さいっ!」

「ことりのこと、捕まえてどうするの?」

「焼き鳥にしますっ!」




穂乃果「あ、あははっ♪」


花陽(語り)『た、大変お見苦しいところをお見せしました』

花陽『部活の申請にきた穂乃果ちゃん。でも、そこには一つ。大きな壁があったのです』



絵里「認められません」

穂乃果「な、なぜですか? 6人揃えば学校側は許可出来るって……」

希「学校の許可? 認められないわぁ」ドヤァ

絵里「希っ! それえりちかのセリフ!」

希「うちも一度いってみたかったんよぉ」ニヤリ

絵里「あったまきたっ!」

絵里「えりちかお家帰るっ!」


花陽(語り)『帰っちゃうのぉ!?』


ガチャッ! バターンッ!



穂乃果「え、えっとぉ……」

希「実はね、この学校にはすでにアイドルに関係する部活があるんよ」

穂乃果「へっ? そうなんですか?」

希「アイドル研究部やん?」


花陽(語り)『そう、この学校にはすでにアイドル研究部があったのです』

花陽(語り)『新しく部活を作る予定だった穂乃果ちゃん達。これからどうなっちゃうのぉー?』





スッ(暗転)






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ「な、な、な……///」

ツバサ「なるほど、こういう展開になるのね」

英玲奈「μ'sの人間関係の一端を垣間見たな」

あんじゅ「にこさん固まっちゃった♪」

ツバサ「それにしても、絢瀬さんって本当に……」

にこ「え、絵里がどうかしたんですか?」

ツバサ「あ、ううん。なんでもないの」フルフル

にこ「……?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

花陽(語り)『学校に同じような部活は二つも作れない。穂乃果ちゃん達はアイドル研究部に入部しようと考えました』



パッ!



穂乃果「ここがアイドル研究部っ!」

凛「失礼しまーすっ!」

バァーンッ!

真姫「もうちょっと静かに開けなさいよ」

凛「ごめんにゃー♪ あ、生徒会長」

絵里「まったく希ったら私の決め台詞を……」ブツブツ

絵里「あれを私が言わないと凛が真似出来ないじゃないっ!」

凛「ブツブツ言ってるにゃっ♪」

穂乃果「おーい、生徒会長ー」

絵里「あら? あなたたち。どうしたの?」

凛「学校の許可? 認められないわぁ。って言われたのっ!」

絵里「はらしょーっ♪ やっぱり凛がやると可愛いわ」

穂乃果「凛ちゃん、上級生だよ」

真姫「アイドル研究部に入部しにきたのよ」

穂乃果「生徒会長、アイドル研究部の部長はどちらですか?」

絵里「私よ」

穂乃果「へ?」

絵里「私が部長で、希が副部長」

真姫「へー。兼任だったのね」

凛「絵里ちゃんはすごいんだにゃ! なんでも出来るにゃ!」

花陽(語り)『凛ちゃんっ! これ劇だからっ! 生徒会長って呼ばなきゃっ!』ヒソヒソッ

凛「ご、ごめんにゃー」ヒソヒソッ

真姫「花陽? マイクに入っちゃってるわよ!」ヒソヒソッ

花陽(語り)『ぴゃぁ!?』

絵里「で、入部するの?」

穂乃果「はい。私を含めて6人全員」

絵里「わかったわ! そうと決まったら歓迎パーティーよ!」

穂乃果「やった! 穂乃果、パーティー大好きっ♪ ついでに一緒にスクールアイドルもしませんか!?」

絵里「やるやるー♪ 希も入れて8人ね!」

凛「やったーっ! 凛のお姉さんがまた増えたにゃー♪」

真姫「私は別にどっちでもいいんだけどっ」


花陽(語り)『こうして、μ'sは8人になりました。生徒会長と副会長の加入により、先輩後輩は禁止となりました。その一件で真姫ちゃんは先輩たちが大好きになりました』

真姫「イミワカンナイッ!」





スッ(暗転)






花陽(語り)『大変恐れ入ります、メンバーにアクシデントがあったため、一度休憩に致します。再開までしばらくお待ちください』

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ツバサ「あれ? 部長ってにこさんよね?」

にこ「そ、そうなんだけど……やっぱりちょっと違うみたいです」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

海未「た、ただいま戻りました……」

ことり「海未ちゃーん///」ピトッ

絵里「……」ポカーン

希「……」ポカーン

りんぱな『……』ポカーン

真姫「な、なにやってるの?」

海未「い、いえ。別に……///」

ことり「ふにゃーん///」スリスリ

穂乃果「ず、ズルいっ!」

海未「穂乃果?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「どういうこと!? ずるいよっ! 二人だけそんなにくっついて!」

海未「ま、待ってくださいっ! ことりをつれてくるのに必要だったのですっ!」


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

海未「ことり、まちなさいっ!」

ことり「えへへっ♪ まったないよー」ダッ

海未(くっ! はやいっ!)

海未(かくなる上は……っ!)

海未「ことりっ!」

ことり「んー? あれぇ? 海未ちゃん追いかけてこないのかなぁ?」ジーッ

海未(足が止まりましたねっ!)

海未(そして、くらいなさいっ!)

ことり「海未ちゃん?」

海未「うっみうっみうー☆ うっみうっみうー☆ あなたのアイドル、園田海未うみーっ♪ ことりのハート撃ち抜くぞぉ! ばぁーんっ☆」

ことり「ちゅん!? 海未ちゃん可愛いすぎちゅーーーんっ!」ダッ

ことり「捕まえちゃうっ!」

もぎゅっ!

ことり「もう、離れられないちゅん///」ピトッ

海未(……これぞ必殺、『アイドルうみみのラブアローシュート』っ!)

海未(全てを撃ち抜く最強の弓矢です……っ!)ニヤリ

ことり「ふにゃーん///」スリスリ

海未(……ちょっと、効き過ぎましたかね)

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

海未「というわけです」

真姫「……イミワカンナイッ」

海未「いまもとにもどします。すぐに劇を再開しましょう」

ことり「ふにゃーん///」スリスリ

穂乃果「まって! その前に穂乃果も2人に抱きついていい!? 答えは聞いてないっ!」

もぎゅっ!

海未「ちょ、穂乃果!?///」

凛「ちょっと熱くないかにゃー?///」

花陽「海未ちゃん、語り手代わってほしぃよぉ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

海未(語り)『──お待たせしました。劇を再開します』

にこ「海未? ことりは焼き鳥に出来たのかしら?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



パッ!



海未(語り)『そして、メンバーの結束が高まった頃、音ノ木坂学院では文化祭が行われることになりました』

海未(語り)『同時に言い渡された理事長からのしらせ』

海未(語り)『文化祭後、入学希望者が集まらなければ、廃校』

海未(語り)『……それぞれが、それぞれの想いを胸に、文化祭でのライブに挑みました』




絵里「みんな、頑張りましょう!」

希「たくさん練習したんだし、うまく行くやん!?」

絵里「最高のライブにしましょうっ! 1っ!」

ことり「2っ!」

海未「3っ!」

花陽「4っ!」

凛「5っ!」

真姫「6っ!」

希「7っ!」

穂乃果「8っ!」

絵里「行くわよっ! μ's!」

『ミュージック、スタート!』





スッ(暗転)





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ(にこがいない8人のμ'sをみるのははじめて)

にこ(大丈夫、なのかしら?)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





パッ!





『Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!
いっしんいっちょう!』

(Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah! )

『ほら負けないよね?』

~~♪

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ(さすが、絵里達ね。すごいパフォーマンスだったわ。けど──)

ツバサ「なにかたりなかった、わね」

にこ「……っ!」

英玲奈「いつもの彼女達ではないな」

あんじゅ「パフォーマンスは充分だったけど……」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

海未(語り)『ライブは大いに盛り上がりました』

海未(語り)『メンバー達も安心して学校生活を過ごしました』

海未(語り)『だけど』

海未(語り)『──現実は非情でした』



穂乃果「そ、そんな! もう、だめなの!?」

ことり「……うん。今朝、お母さんから聞いたんだ」

ことり「今日の全校集会で発表するって」

穂乃果「嘘だ……嘘だよ!」ダッ

ことり「穂乃果ちゃん!? まって!」



スッ(暗転)




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





パッ!





穂乃果「絵里ちゃん!」

絵里「穂乃果? どうしたの?」

穂乃果「嘘だよね! 学校がなくなっちゃうなんて! 嘘だよね!?」

絵里「穂乃果……本当よ」

穂乃果「……いやだ、いやだよっ!」グスッ

穂乃果「だって、あんなにみんなで頑張ったのに!」

穂乃果「学校が大好きなのに!」

穂乃果「いやだよぉっ!」ポロポロ

絵里「穂乃果……しょうがないじゃない」

穂乃果「しょうがない?」

絵里「私達8人では……足りなかったのよ」

「だったら、どうしたら良かったと思う?」

絵里「希?」

穂乃果「希ちゃん……」

希「えりちは、どうしたい?」

絵里「……私は」





スッ(暗転)




海未(語り)『絵里は気付いていたのです。今の自分達ではどうしようもないことに』

海未(語り)『このμ'sには何か足りないことに』

海未(語り)『大切なことを忘れた世界では、未来を変えることができないことに』

海未(語り)『この世界の音ノ木坂学院は』

海未(語り)『──廃校になりました』




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ(廃校?)

にこ(どうして……?)

にこ(劇の中とはいえ心が痛むわ)

にこ(これで劇は終わり?)

『なんで私達がこうなのかって、またそれ?』

にこ(バカ絵里)

『そんなの決まってるやんなぁ?』

にこ(バカ希……)

にこ(あんたたちがちゃんとやれば、そんなことになるはずないでしょ?)

にこ(……にこ、なんでこんなに熱くなってるんだろう)

にこ「バカみたい」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




パッ!





にこ(……絵里?みんなも)

絵里「……劇の中の音ノ木坂はこれで終わり」

絵里「でも、私達が……私が伝えたいことは終わりじゃない」

絵里「……みんなを見ていて思うことがあるの」

絵里「μ'sのメンバーはそれぞれすごい所を持ってるなって」

絵里「凛、あなたの元気は周りの人も元気にするわ」

凛「照れるにゃー///」

絵里「花陽、あなたの可愛らしさにみんな釘付けよ?」

花陽「わ、わたしなんか……ありがとうっ///」

絵里「真姫の音楽があるから、私達は想いを届けられる」

真姫「……っ/// と、当然でしょ!」

絵里「ことりの衣装がないと、ライブなんて出来ないわ」

ことり「えへへっ♪ ありがとうっ///」

絵里「海未のみんなを想う詩、いつも心に響くわ」

海未「真姫の曲があってこそ、ですよ///」

絵里「穂乃果、あなたの勇気で私達はここまでこれた」

穂乃果「えへへっ/// みんながいてくれたからだよっ。穂乃果だけじゃとても……」

絵里「希、いつもみんなを支えてくれてありがとう」

希「あははっ/// うちはなんにもしてないよっ」

絵里「みんなにはいつも感謝してるわ」

絵里「だけど」

絵里「このメンバーだけじゃダメなのよ」

絵里「劇のμ'sには……この8人には足りないモノがある」

絵里「忘れちゃいけない大切なこと」

絵里「こんなことあなたに言ったら笑われちゃうわね」

絵里「でも、聞いて」

絵里「ファンの皆さんを……いいえ、ファンだけじゃない」

絵里「みんなを笑顔にする」

絵里「笑顔にしたいっ!」

絵里「その気持ちが、このメンバーには足りないのよ」

絵里「だから、μ'sにはあなたが必要なのよ」

にこ(絵里、あんた……)

絵里「──そして、ここからは私がにこに聞いて欲しいこと」ギュッ

絵里「……ずっと心に引っかかってる事が、後悔してることがある」

絵里「困ってる人を見過ごしてしまったこと」

絵里「本当は力になりたかったのに、出来なかったこと」

絵里「怖かった」

絵里「勇気が出なかった」

絵里「きっと、私以外のだれかが……そう思ってしまった」

絵里「……ダメね」グスッ

にこ(な、んで……?)

絵里「いつもみたいに、バカなことだけ言えればいいのに」ポロポロ

にこ(あんたのそんな顔、見たくない……)グスッ

絵里「ねぇ、にこ?」

にこ(なによ、バカ絵里)

絵里「私、あなたの力になりたかった」

にこ(なによそれ)グスッ

絵里「だけど、それはもう無理だから」ポロポロ

にこ(必要ないわよ)ポロポロ

絵里「あなたが私に笑顔をくれる分」グスッ

にこ(そんなことないわよ)ポロポロ

絵里「少しでもにこになにか返したくて」

にこ(いらないわよそんなの)グスッヒグ

絵里「あなたを笑顔にしたくて頑張るけど」

にこ(だから、そんなの……)ボロボロ

絵里「いっつも空回りばっかりで……」ヒッグ

にこ(そんなこと、ない)グスッ

絵里「……ねえ、にこ?」

絵里「こんな、にこが困ってる時に力になれない私だけど」

にこ(……伝えなきゃ)ヒッグ

絵里「これからも一緒にいてくれる?」グスッ

にこ(いますぐにっ)ポロポロ

絵里「μ'sのメンバーとして」ポロポロ

にこ(絵里、そこで待ってて……っ!)ガタッ

絵里「友達として」グスッ

にこ(あんたってホントに……)ダッ

絵里「……一緒にいてくれる?」ポロポロ

にこ「……バカなんだからっ!」グスッ


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

にこ「……はぁ、はぁ」ゼェゼェッ

絵里「にこ……」グスッ

にこ「……ふぅー、はぁー」

希「にこっち、えりちは──」

にこ「さっきの、なに?」

絵里「……」グスッ

にこ「この劇も……」フルフル

希「にこっち?」

にこ「バカ絵里っ!」ダッ

絵里「え?」キョトン









ギュッ──。






絵里「……にこ?」

にこ「なんで、そんなこというのよっ!」グスッ

にこ「なんで、泣いてんのよっ!」ポロポロ

絵里「……μ'sに入ってね」

にこ「……うん」グスッ

絵里「私、どんどん変わっていった」

絵里「大切なモノが増えた」

絵里「でもね」

絵里「あの時にこが苦しんだことは、変わらないじゃない?」グスッ

絵里「そう考えたらね……」ポロポロ

にこ「変わったよ」

絵里「え?」

にこ「確かにあの時……独りになった時」

にこ「すごく辛かった」

にこ「毎日、部員の勧誘をして」

にこ「だれも集まらなくて」

にこ「なんで誰も……ってふてくされた時もあったわ」

にこ「自分が間違ってるのかとも思った」

にこ「……聞いて、絵里」

絵里「うん」グスッ

にこ「にこね、最近思うことがあるの」

にこ「──ずっと、ずっと辛かったのは、μ'sに入るためだったんじゃないかって」

にこ「μ'sに入って」

にこ「穂乃果達と馬鹿やって」

にこ「あんた達と仲良くなって」

絵里「……うん」グスッ

にこ「世界がこんなにも鮮やかになって……」

にこ「本当に毎日がキセキみたいっ!」

絵里「うん、うん!」ポロポロ

にこ「あの時のことは大切なプロセスなのよ」グスッ

絵里「にこぉ……っ!」ポロポロ

にこ「だから、泣かないで?」

にこ「にこは嬉しいんだからっ! にこを想ってくれる絵里の気持ちがわかったから」ニコッ

絵里「グスッ、ヒッグ……」ポロポロ

にこ「……さっきの質問に答えるわ」

にこ「一緒にいてくれる? だったわよね」

にこ「……あんたが嫌でも離れてやんないわよ」ニコッ













絵里「にこぉぉ! ありがとうっ! 大好きぃぃ!」エグエグッ

にこ「はいはい、よしよし」グスッ






希「ホントよかったわぁ」グスッ

海未「うまくいってよかったです」グスッ

穂乃果「にごぢゃーーーん! えりぢゃーーーんっ! よかったぁ!」ポロポロ

ことり「ホントに……」グスッ

真姫「でも、絵里が昔のことをそんな風に思ってたなんて……」グスッ

凛「にごぢゃんのこと、好きすぎたんだよぉ」ポロポロ

花陽「思い詰めちゃったんだね……」グスッ





ツバサ「なんていい子達なのっ」ポロポロ

英玲奈「彼女達の本当の強さをみたな」グスッ

あんじゅ「完っ全にフルハウスッ!」ボロボロ



ピピピピッ!

ピピピピッ!

ピッ!




ことり「はい、ことりです」グスッ

ことり「あ! わかった、ありがとう」

絵里「にこぉっ! 結婚したいっ!」グスッ

にこ「え!? 結婚!?」

ことり「絵里ちゃん! 準備が出来たよっ!」

絵里「はぁぁぁぁるぁぁああしょぉぉぉおおお!」

にこ「ひっ!」ビクッ

絵里「にこっ! 実はこの劇、まだ終わってないの」

希「劇、というかステージ、と言ったほうがいいかな?」

にこ「え? え?」

穂乃果「はい、にこちゃん」ニコッ

にこ「……マイク?」



ガチャッ!



絵里「にこ、お客様が来てくれたわ」

にこ「え?……あっ! ママ! それにチビ達もっ!」




にこママ「皆さん、今日はご招待ありがとうございますっ♪」

こころここあ『にっこにっこにーっ♪』

虎太郎「みゅーずー」



にこ「ど、ど、どういこと!?」

絵里「にこへの最高のプレゼントは……」

希「最高のライブを用意すること、かなってっ♪」

絵里「みんなで考えたのよっ♪」

にこ「み、みんな……っ!」

ことり「にこちゃん、歌は大丈夫? 歌える?」

海未「お客様を笑顔にする準備は出来てますか?」

穂乃果「やっぱり9人で歌うのが1番だよっ!」

凛「全力でいっくにゃーっ♪」

花陽「ライブが終わったらおにぎりがあるよっ!」

真姫「はやくしなさいよね。 銀河No.1アイドルさん?♪」

希「いこっ!」

絵里「いくわよにこっ!」







海未(語り)『皆様、お待たせしました』

海未(語り)『続いてはμ'sによるライブになります』

海未(語り)『センター、メインボーカルは矢澤にこ』

海未(語り)『曲名は……』

















『まほうつかいはじめました!』






にこ「いくわよっ! μ's!」




にこ(みんな……っ!)



『ミュージック、スタート!』



にこ(──大好きっ!)ニコッ



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日」

おしまい

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

おまけ


にこママ「んーっ、美味しいっ♪ これ花陽ちゃんが作ったの?」

花陽「はいっ! 真姫ちゃんに最高のお米を仕入れてもらって、凛ちゃんと握りました!」

ツバサ「ホントに美味しいわ……いいお嫁さんになるんじゃない?」ニコッ

花陽「えぇぇ!? いや、そんな……///」

凛「あーっ! かよちんは凛のにゃっ! ツバサちゃん、取らないでっ!」

真姫「別に取ろうとしてないんじゃ……」

凛「真姫ちゃんも凛のだからダメだからねっ!」

真姫「ヴェェ!?///」カァーッ

ツバサ「ふふっ♪ はいはいっ」ナデナデ

凛「ふにゃーんっ♪」ゴロゴロ

にこママ「それにしても、あの時の真姫ちゃんと絵里ちゃんは凄かったわねぇ」

ツバサ「あっ! 私のところにもきましたよ。けど、その話は……」

にこママ「あら? 内緒だった? 娘には聞かれてないわよね?」

にこ「……ここにいますけど」

にこママ「あ、あらー。私の愛娘じゃない? 宇宙No.1小さくて見えなかったわ。ふふっ♪」

ツバサ「あちゃー……」

にこ「そんなに小さくないよっ! ていうか今の話なに!?」

にこママ「いやー、実はね……」

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

にこママ(いやー、今日も仕事疲れたわ……)

にこママ(明日も頑張ろう、可愛い我が子達のためっ!)

にこママ(ファイトだよっ!)

「あ、にこさんのお母さん……ですよね?」

にこママ「あら? たしか……絵里ちゃんと真姫ちゃん、よね?」

絵里「はい、にこさんの同級生の絢瀬絵里です」

真姫「こんばんわ」

にこママ「あらあら。いつも娘がお世話になっています」

絵里「こちらこそ、にこさんにはお世話になりっぱなしで……」

にこママ「それで、私になにか御用?」

絵里「お願いがあってきました」

にこママ「娘が欲しいとかそういう話? ダメよ、あなたたちまだ、学生じゃない」

絵里「今日はその話ではありません」

絵里「7/22……にこさんの誕生日ですが、学校にきて頂くことは出来ませんか?」

にこママ「……行きたいのはやまやまなんだけど」

にこママ「ごめんなさい、その日は大事な商談があるの」

絵里「そこをなんとか! お願いします!」

真姫「ちょっと、絵里っ!?」

にこママ「……ごめんなさい」

絵里「そう、ですよね。わかってます」グスッ

絵里「にこ達のために頑張って働いてらっしゃるのですから」ウルウル

にこママ「ねえ、どうしてそこまで私に来て欲しいの?」

絵里「……にこさんが喜ぶからです」

絵里「私……にこのこと大好きなんです」

絵里「きっと、私じゃにこのことを喜ばせるなんて、難しいと思いますし」

絵里「お母さんが来てくれたら、泣いて喜びますよっ!」

にこママ「絵里さん……」

真姫「あの、少し聞いてもよろしいですか?」

にこママ「いいわよー、答えられることならね」

真姫「明日の商談って、もしかしてN商事のことですか?」ヒソヒソッ

にこママ「え!? そうだけど、なんで!?」ヒソヒソッ

真姫「やっぱり……」ヒソヒソッ

真姫「お母さん、にこちゃんの誕生日、もし仕事がなければ学校に来てくれますか?」ヒソヒソッ

絵里(2人が急にひそひそ話をはじめたチカァ……)ボケー

にこママ「それはもちろん行きたいけど……」ヒソヒソッ

真姫「決まりね」ニコッ

真姫「絵里、ちょっと電話するからにこちゃんのママと待ってて」

絵里「チカァ……?」

にこママ「……にこー?」


真姫「あ、パパ? あのね、うん。でね……」

真姫「うん、わかった。ありがとう。写真は明日……」

真姫「え? 全員? 海未だけじゃなくて? わかったわよ……」


ピッ!


絵里「真姫、どうしたチカ?」


ピピピピッ!


にこママ「あら? ちょっとごめんなさい」

にこママ「はい、矢澤です。はい、え!? 本当ですか? はい? いえ……」

にこママ「え!? いいんですか!? あ、ありがとうございます。では、明日……はい、お疲れ様です」

にこママ「……2人とも」

絵里「どうしました?」

真姫「どうしました?」ニコニコ

にこママ「7/22、行けることになったわ……」


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

にこママ「なんてことが……」

にこ「なるほど」

ツバサ「……」ソロー

にこ「ツバサちゃん、どこにいくの?」ニコニコ

ツバサ「ぎくぅっ!」

にこ「お話、聞かせてくれない?」ニコッ

ツバサ「で、でも!」

真姫「いいんじゃない?」

ツバサ「真姫さん?」

真姫「ここまできたら、本人も想像はついてるだろうしね」

にこ「……」フンッ

ツバサ「……数日前のことよ」


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ツバサ(はぁ、ダンスの練習してたら遅くなっちゃったわ)

ツバサ(……夜のこの街は、ちょっと怖いわね)

ツバサ(早く帰りましょう)

「ま、待って欲しいチカ!」

ツバサ「え? あれ? μ'sの……絵里さんと真姫さん」

絵里「こんばんわ……」ブルブルッ

真姫「はぁ……こんばんわ」ギュッ

ツバサ「どうしたの? 手なんか繋いで……デート?」

絵里「違うチカ! 別に夜のUTXが怖いわけじゃないチカ……」

ツバサ「あ、そう」

絵里「ツバサさん、お願いがあるの」

ツバサ「な、なにかしら?」

絵里「7/22になにか予定はあるチカ?」

真姫「実はかくかくしかじかで音ノ木坂学院でライブをして欲しいのよ」

絵里「美味しいおにぎりをご馳走するチカ」

ツバサ「へーっ! 楽しそうっ♪」ニコッ

絵里「お願いチカ! A-RISEの皆さんが来てくれたらにこが喜ぶチカ!」

ツバサ「……でも、ごめんなさい、その日は放課後に雑誌の取材が入ってて……」

絵里「どうしても無理!? えりちか、にこのことを笑顔にしたいのっ! お願いチカ!」

ツバサ「……絵里さん、どうしてそこまで?」

絵里「えりちか、にこちゃんのこと大好きなの! だからにこちゃんのために出来ることはなんでもするチカ! だから、お願いチカ! えりちかお願いする位しか、出来ないから……だから、お願いチカァ!」グスッ

ツバサ「そう、なんだ」

ツバサ「にこさんは幸せね」

ツバサ「A-RISEなんかいなくても、きっと……」

絵里「え?」

真姫「ツバサさん、ちょっと聞いてもいい?」

ツバサ「え、うん。どうぞ?」

絵里「真姫! ひそひそ話はいいけど手は離さないで! 絶対離しちゃダメチカ!」ブルブルッ

真姫「もし、取材がなかったらこれる?」ヒソヒソッ

ツバサ「それは……いつもお花くれるにこさんだし、私だってμ'sの皆さんと親交を深めたいわ」

真姫「決まりね」ニコッ

ツバサ「え?」

絵里「真姫っ! どこに電話してもいいけど手は離しちゃダメチカ!」ギュッ

真姫「ああ、もうっ! うっとおしいからツバサと繋いでてよ!」

ツバサ「え!?」

ギュッ!

絵里「……」ブルブルッ

ツバサ「……///」カァーッ

絵里「……ツバサさんの手、とっても優しい感じがするチカ///」

ツバサ「あ、ありがとう///」



真姫「パパ? うん、A-RISEの……そうそう。それでその日ね……」

真姫「うん、なんとか……え? はぁ、わかったわよ。弓道着と私服どっちが……ヴェェ? どっちも!?」

真姫「わかった! じゃあ、メイド服でどう? 激レアよ? うん、うん。よろしくね」


ピッ!


絵里「真姫、魔法使ったチカ?」


ピピピピッ!


ツバサ「ん? 私かぁ。ちょっとごめんなさい」

ツバサ「マネージャー? はい、はい」

ツバサ「え!? はい……レッスンも!?」

ツバサ「わ、わかりました。はい、失礼します」



絵里「どうしたチカ?」

真姫「どうかした?」ニコニコ

ツバサ「えと、7/22……大丈夫になったわ」


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ツバサ「……ということがあってね」

にこ「……/////////」カァーッ

にこ「えと、真姫、ちゃん?」ニコッ

真姫「まあ、聞いてよにこちゃん」

真姫「にこちゃんの誕生日の打ち合わせをしてる時にね……」

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

絵里「……なんとかにこのお母様と、A-RISEの皆さんに来ていただくことは出来ないかしら?」

真姫「……え?」

希「いいやん」ニコッ

絵里「でっしょー?」

真姫「ちょ、ちょっと」

絵里「でも、皆さん予定もあるだろうし……平日だし」

真姫「そ、そうよ。一回考えましょう?」

絵里「でもね、真姫」

絵里「私はμ'sに入って学んだわ」

絵里「チャレンジすることが大事なんだって!」ニコッ

真姫「う、うん」

絵里「えりちか行ってくるチカ。えりちか、お願いすることしか出来ないけど……」

絵里「お願いすることだけは出来るチカ!」ダッ

希「はらしょーやん」グスッ

真姫「ちょっと希!?」

希「真姫ちゃん、行ってあげて」

真姫「え!?」

希「行ってえりちを助けてあげて」

希「カードがうちに告げてるんよ」

希「真姫ちゃんにしか出来ないことだよ?」

希「だから、はやくっ!」

真姫「なにいい話風にしてんのよっ!」

真姫「もーっ!」

真姫「……絵里、まちなさい!」ダッ

希(真姫ちゃんはホント可愛いなぁ)ニコニコ


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

真姫「ね?」

真姫「だれが悪いか、わかったでしょ?」ニコッ

にこ「……」コクリ

「……にこー? 食べてる?」

絵里「ちゃんと食べなきゃダメよ?」

絵里「花陽のおにぎり美味しいわよ?」

絵里「にこ? 聞いてる?」

にこ「えーーー、りーーー?」

絵里「どうしたのよ怖い顔して。可愛い顔が台無し……」

絵里「いや! これはこれで!」

にこ「もーっ! バカ!」ポカ

絵里「なに? どうしたの?」

にこ「バカバカバカバカバカーっ!」ポカポカ

にこ「なーんで、勝手なことしてママとA-RISEに迷惑かけてんのよぉ!」

にこ「もーっ! バカバカバカっ!」ポカポカ

にこ「バカバカバカっ! バカっ! バカっ!」ポカポカ

絵里「……ふふっ♪」ニコニコ

にこ「……なに笑ってるのよ? にこは怒ってるんだからね!?」プンプン

絵里「いや、だって」ニコニコ

絵里「にこにそんなに『大好き』って言われたことないからっ♪」ニコニコ

にこ「……なっ/////////」プシューッ


にこママ「あらあらっ♪」

ツバサ「ふふっ♪」

英玲奈「絵里さんにはああいう一面もあるんだな」

あんじゅ「にこさん、ホント可愛いっ♪」

凛「絵里ちゃん大胆にゃーっ♪」

ことり「はらしょーって言えばいいかな?」

海未「はらしょーでいいと思います」

花陽「にこちゃん真っ赤だねっ♪」

こころ「お姉さま?」

ここあ「お顔真っ赤……」

虎太郎「まっかー」

穂乃果「花陽ちゃん、おにぎりもっとちょうだい!」

真姫「希は参加しなくていいの?」

希「ふふっ♪ うちは2人がじゃれてるだけでお腹一杯やん?」ニコッ

にこ「どこを、どう聞けばそうなるのよ!?」

絵里「ふふんっ! 私にはわかるのよあなたの声を通して出る言葉がっ!」

にこ「ねえ、大丈夫!? それ空耳じゃない!?」

絵里「にこも大人になったらわかるわ! 世の中、伝え方が全てなのよ!」

にこ「あんただってまだ大人じゃないでしょ!? 」

絵里「大丈夫! にこは私が大人にしてあげるっ♪」ニコッ

にこ「話聞いてた!? なんであんたが大人を語ってるんだって話!」

絵里「そうよね、わかったわ」

にこ「わかってくれた!? にこの言いたいことわかってくれた!?」

絵里「にこ……私のこと、大人にして?///」

にこ「えええええええ!?」

絵里「ごめんなさい、気付かなくて。にこだって……したい、わよね///」カァーッ

にこ「あんたなにいってんの!?」

絵里「大丈夫よ? 誰にだって抑えられない欲求はあるもの」

にこ「やっぱりあんた話聞いてないでしょ!?」

絵里「そんなことないわよ?」

にこ「そんなことあるわ! つーか、あれなんだけど! 私、家族が来てるんだけど!? ねえ、大丈夫かな!? 家に帰ったら変に気まずくないかな!?」

絵里「そういえば、私まだ挨拶してなかったわ」

にこ「へ? さっきしてなかった!?」

絵里「まだしてないわよ」

絵里「娘さんを下さい、とは」

にこ「えりぃぃぃいいい! だ! か! ら! 展開が! はやいのよ!」

絵里「そんなことないわ? もう、結婚出来る年齢よ?」

にこ「あー! もー! あんたホントになんなの!」

絵里「にここそなんなの!? えりちかのこと嫌いなの!?」

にこ「そんなわけないじゃない! 好きに決まって……」

絵里「……」ニコニコ

絵里「いま、なんて?」ニコッ

にこ「……/////////」カァーッ

絵里「ねえ、にこ?」

にこ「……知らないっ///」

絵里「お誕生日おめでとうっ///」

ギュッ──。

にこ「……もーっ!//////」











にこ「絵里のバカッ!//////」




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【ラブライブ!】絵里「にこの誕生日」

ほんとにおしまい

0時回っちゃいました。

これで終わりです。

ご覧になって頂いた方、コメントしてくれた方、ありがとうございました!

にこちゃんお誕生日おめでとう!

皆さん、コメントありがとうございます。

次は穂乃果ちゃんのお誕生日ですね。

機会があればまたお願いします。

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