ー昼過ぎ・訓練所(森)ー
キース「今日は立体機動の訓練を行う!昨日伝えた班に分かれろ!」
ガヤガヤ
オーイ
クリスタチャン、キョウモテンシダナア
エレン「ミカサと一緒だったよな」
ミカサ「そうね、あとは・・・」
クリスタ「・・・えと、よろしくね二人とも」
エレン「そうかクリスタか、よろしくな」
キース「よし、分かれたようだな。では、訓練開始!!立体機動に移れ!!いいか!これは一番実践的訓練だ!!気合を入れろ!」
コニー「よっしゃあ!行こうぜジャン!!」バシュ!
サシャ「今日も負けませんよー!」バシュ!
ジャン「てめーらもうついてくんなよ!」バシュッ!!
ライナー「おらっ!!」バシュ!
ベルトルト「それ!」バシュ!
アニ「・・・っ!」バシュ!!
ユミル「ほら、行くぞ」バシュ!
アルミン「う、うん!」バシュ!!
マルコ「頑張ろう!」バシュ!
ミカサ「私たちも行きましょう。」
エレン「おう。・・・ん?クリスタ、ベルト緩んでるぞ」ギュッキュッ
クリスタ「え!?あ、ありがとう///エレンとミカサと一緒にやるの、なんか緊張しちゃって・・・」
ミカサ「エレン、ズボン越しとはいえいきなり女の子の脚に触るなんて感心しない」
ミカサ(はっ!そうだ)
エレン「え、ああ悪かったクリスタ。でも俺立体機動の適正訓練受けてから装備のチェックちゃんとするようになってさ」
クリスタ「別に気にしてないよ、でもすごいなぁやっぱりそういうことからちゃんとやらないとね」
エレン「ああ、ケガでもしたら大変だしな」
ミカサ(・・・ガチャガチャ)
ミカサ(これでエレンが私に触ってくれる・・・!)
ミカサ「エレン、私も装備ゆるn・・・」
エレン「よし、行こうぜ!」バシュ!
クリスタ「うん!」バシュ!
ミカサ「あ、待って・・・」ドシュ!
―――――――――――――――――――――――――――
ジャン(お、今日は二人とも後ろにいるな・・・なら!!)ドシュ!キュイイイイイイン!
コニー「あ!やられた!待てよ!!」ドシュ!
サシャ「私は左から行きます!」
ジャン(いくらあいつらでも俺の立体起動についてこれねえ・・・)
ジャン(このまま差をつける!!)ギュン!
ライナー「おりゃあ!」ズバァ!
ベルトルト「ふん!」ザクッ!
アニ「はっ!」ザクッ!
ライナー「へへっ、一番深いのは俺みたいだな」
ベルトルト「やるね、ライナー」
アニ「見直したよ」
アルミン「えい!」サクッ!
ユミル「はあっ!!」ズバァ!
マルコ「とう!」ザクッ!
アルミン(だめだ、僕が一番浅い・・・。もっと体重載せないと)
マルコ(ユミルって上位にはいないけど普通にすごいよなぁ)
ユミル(クリスタのため・・・あたしも頑張らないとな)
エレン「見つけた!うぉおお!」ズバァン!!
エレン「やった!すげえ深い!」
クリスタ(すごいなぁエレン)
クリスタ「よし、私も!!」ザクッ!
ミカサ(ゆるんだベルトが気になってスピードが出せない・・・ここは一旦降りて・・・)
ヨッシャア!マタフカイゼ!!
スゴイヨエレン!!
ミカサ「・・・」
ミカサ「はあああ!」ズバズバァン!!!
エレン・クリスタ「!?」
エレン「くっそーミカサの野郎、俺の成果を台無しにしやがって・・・!」
ミカサ(エレンがくやしがってる・・・もっと、もっと見たい)
クリスタ「巨人(パネル)発見!右斜め前!!」
エレン「よし!」ドシュ!キュイイイイイイン
ミカサ(先回りして・・・)
クリスタ「私も行くよ!」バシュッ!
ミカサ(この距離なら行ける!)キュイイイイイイン!
パチィン!
ミカサ(え!?ベルトがはずれ・・・)ガクン
クリスタ「ミカサ!?」
クリスタ「きゃあ!」
ゴン!!
エレン「お、おい!?」
―――――――――――――――――――――――――――――
ジャン「ちきしょー、何でまた・・・」
サシャ「甘いですねジャン、巨人がどこにいるか予想をつけておくのも大事ですよ」
コニー「しかも俺にも先越されてやがんのww」
ジャン「う、うるせーな!一番スピード出てるときに見つけたから小回りがきかなかったんだよ!」
ジャン「ったく、野生児の二人には敵わねぇ」
ジャン(いやまてよ、先に行くから手柄を取られるんだ。立体機動の技術なら俺の方が上、逆に後から追えば!!よし!)
ジャン「・・・次はお前らから先行けよ」
サシャ「え、ついに諦めちゃいましたか」
コニー「ならそうさせてもらうぜ!あばよ!ジャン!」バシュッ!
ジャン(バカで助かったぜ)
ライナー「はっはあ!またやったぜ!」
ベルトルト「」イラッ
アニ「」イラッ
マルコ「いやー、すごいねユミル」
ユミル「ありがとよ」
アルミン「どうしてユミルはそんな上手いのに上位にいないんだろうね」
ユミル「さあな、まぐれだからだろ」
体入れ替わりイベントだけどエロ要素はありません!
―――――――――――――――――――――――――――――
????「ごめんなさいクリスタ、頭ぶつかっちゃって・・・」アタマオサエテル
???「う、うん、大丈夫だよ。ミカサこそ平気?」イタタ
クリスタ「ん?」
ミカサ「え!?」
クリスタ「え、どうして私が目の前に・・・」
ミカサ「あれ!?え!?なんで私がミカサの体を!?」
クリスタ「どういうこと・・・」
エレン「おい!大丈夫か二人とも!!」スタッ
ミカサ「どうしよう・・・」
エレン「クリスタ!派手にぶつかったけど痛くないか!?」ジッ
クリスタ「うん・・・」
エレン「ミカサも平気か!?」ジッ
ミカサ(エレン!か、顔近い・・・!///)プイッ
エレン「どうしたよ、顔赤らめて」
クリスタ「聞いてエレン!」
エレン「ん?」
ミカサ「あのね、私がクリスタで・・・」
クリスタ「私がミカサ・・・」
エレン「」
エレン「・・・二人とも医務室行くか、打ち所悪かったみたいだ」
ミカサ「違うの!ほんとなの!」
クリスタ「信じてエレン」
エレン「おいまじかよ・・・ミカサがふざけて俺をたぶらかそうとしてそれにクリスタがノっただけだよな?」
ミカサ「そうだといいね・・・」
クリスタ「・・・・」
エレン(これはまじみたいだな)
ーーーーーーーーーーーーーー
アルミン「うぐ!」キリキリ
マルコ「どうしたのアルミン?」
アルミン「いや、なんか急に胃が痛くなって・・・もう大丈夫」
マルコ「?」
エレン「いや、まだだ。ミカサ、クリスタの姿をしたミカサ」
クリスタ「なに?」
エレン「俺の両親の名前言ってみろ」
クリスタ「おばさんがカルラ、おじさんがグリシャ」
エレン「・・・。でもこれだとミカサがクリスタに教えたのかもしれないし・・・」
クリスタ「エレン」
クリスタ「いい加減信じて?」ギロッ
エレン「!」
エレン「この人も殺せそうな気迫・・・間違いなくミカサのものだ、顔はクリスタなのに」
エレン「わかったよ!信じる!」
クリスタ「はあ・・・よかった」
ミカサ「これからどうするの!?頭が混乱して・・・」
ミカサ「そもそもなんで入れ替わったのか・・・」
エレン「そうだよな、とりあえず訓練中止して戻ろう。みんなに聞けば何かわかるかもしれないだろ?立てるか?」
ミカサ「そうだね!」スクッ
エレン(ミカサがすごい笑ってる、新鮮だな)
クリスタ「・・・」ムスッ
エレン(クリスタが怒ってる、これも新鮮だな)
ー夕方・訓練所ー
キース「全員集合したようだな」
キース「今日の訓練はここまでだ、ご苦労。解散しろ。」
サシャ「うぅ、ジャンに負けました・・・」
コニー「このやろー、後から急にてできやがって!」
ジャン「はっ!お前らがいつもやってることだ!」
ジャン「バカと一緒だと疲れるぜ・・・」
ライナー「ベルトルト、お前今日どうだった?」
ベルトルト「見てたでしょライナー・・・」
ライナー「俺か?俺は今日調子良かったぜ」
ベルトルト「聞いてないよ・・・」
アニ(何かうざいな)
アニ「ふん!」ズサァ!
ライナー「うをぁ!!」
ベルトルト「は!」ゲシ!
ライナー「お前まで!?」
ベルトルト「汗で手が滑っちゃって・・・(棒)」
ー夕方・食堂前ー
ガヤガヤ
ワイワイ
コニー「お、エレン!何か元気ねえじゃんか」
ジャン「絶望にうちひしがれる様もお似合いだな」
サシャ「ジャンは言い過ぎですが見るからにおかしいですね」
アルミン「どうしたのエレン?訓練が上手くいかなかったのかい?(まさかまた何か厄介ごとを持ち込んできたとかじゃないよね)」
ベルトルト「エレン・・・?」
ライナー(クリスタの雰囲気がいつもと違うが結婚したい)
ジャン(なんだ?ミカサ、ソワソワしてねぇか?)
ユミル(あたしの知ってるクリスタの雰囲気じゃない)
エレン(・・・やばい、どうしよう)
エレン「あ、えーとな」
クリスタ「いいよエレン、私が言う。」
クリスタ「みんな、驚かないできいてほしい」
一同「???」
クリスタ「実は私、ミカサなの」
ミカサ「で、私がクリスタ」
一同「・・・」
一同「・・・」
一同「???」
一同「・・・」
サシャ「ちょっとー、何の冗談ですか!?笑えば何かご馳走してくれるんですか!?」
コニー「おいおい、さすがに俺もそこまでバカじゃないぜ!?」
アニ「おふざけが過ぎるよ」
ライナー「今日訓練大変だったもんな」
ジャン「そんな冗談を言うミカサも好きだぜ!」
ユミル「ああ、雰囲気とか口調まで変えて真似するなんてさすが私のクリスタ」
アルミン「あはは・・・(ほんとだとしたら笑えないや)」
アルミン(はあ・・・)
ミカサ(だめだね・・・信じてくれないよ)
エレン(どうするミカサ・・・!?)
クリスタ「・・・」
クリスタ「みんな・・・?」
一同「?」
クリスタ「・・・信じて」ギロッ
一同「」
ライナー「クリスタがすごい睨んでる、なにかに目覚めそ」
アニ「はっ!」ゲシッ!!
ライナー「同じとこ!!」
ユミル「間違いないねこれはクリスタじゃない」
ジャン「ああ、今のは俺の知ってるミカサの気だ」
マルコ「さすがに気持ち悪いよ・・・」
アルミン(はあ・・・)
エレン「みんな信じてくれたみたいだな」
ベルトルト「どうして二人が入れ替わったんだい?」
ミカサ「ええとたぶんね・・・カクカクシカジカ」
――――――――――――――――――――――――――
コニー「そんなことありえんのか!?」
エレン「声でけーな、でも実際入れ替わったんだし、ぶつかったのは俺も見てる」
ベルトルト「心霊科学の域だね。」
ゴンッ!
ジャン「いって!!何すんだ芋女!!」
サシャ「頭ぶつけてもなにも起こりませんよ」
ジャン「当たり前だろうが!お前飯抜きな、班長命令」
サシャ「なっ・・・!!」シュン
マルコ「とりあえず事実みたいだしどうしてそうなったかよりもこれからどうするか考えた方が良さそうだね」
エレン「そうだな、アルミンどうした?お前も何か言ってくれよ」
アルミン「あ、いや、みんなよくそんな冷静でいられると思ってね」
エレン「だってただ精神が入れ替わっただけだろ?」
アルミン(これがどれほど重大なことか理解してないのか君は・・・。普段おとなしくも凛としてるミカサが天使のように振る舞い、普段天使で女神なクリスタが冷徹で無情な悪魔に変わる・・・。
それだけじゃない、それを取り巻くライナー、ジャン、ユミル、そして僕たちの対応が大きく変わる・・・もっと言えば訓練兵のみんな、さらには教官の態度まで・・・ああどうしようオナカイタイ)
アルミン「とりあえず二人とも体は普通に動かせるんだよね?」
ミカサ「うん!大丈夫だよ!」パアッ
ジャン(///)ドキッ!
サシャ「うわあ!」
アニ「へぇ・・・ 」
クリスタ「大丈夫・・・」
アルミン「そっかなら良かった(ジャンは危険だ、ミカサの外見であのまま天使天使されたら爆発するだろうな)」
クリスタ「どういうこと?アルミン」
アルミン「二人とも訓練上位者だ、ミカサはクリスタの体格でも立体機動や格闘術のコツを知ってるから現状維持もしくはそれ以上の成果を出せる。
クリスタは頭ではわかってることでも体が上手くいかない、なんてこともミカサの体ならたぶんできるよね。
そして二人は座学も優秀、ここまで言えばわかるかな」
マルコ「訓練において教官や他の訓練兵の目は誤魔化せるってことか!」
アルミン「そういうこと!だとしたら問題は二人の振る舞いや態度だけってことになる」
エレン「さすがアルミン!相談してよかったぜ!」
サシャ「なるほどですねー、でもその問題が一番難しそうですが」
アルミン「そこは僕たちの対応次第でいくらでも変えられると思うんだ」
アニ「ただそれは周りの目の対応であって根本的な解決になってないよ」
ベルトルト「そうだね、ミカサとクリスタが苦労するのは目に見えてるし」
クリスタ「そこは大丈夫、元はと言えばぶつかった私がいけない、クリスタに迷惑はかけない」
ミカサ「迷惑だなんてそんな!ミカサと体が入れ替わって何か得られるものがあるかもしれないし!」
コニー「本人が大丈夫って言ってるんだしイケんじゃねえか?」
アルミン「じゃあ頼んだよミカサ、クリスタ。僕はどうしてそうなったかいろいろ調べてみる、
なにか戻れる手がかりがあるかもしれない」
クリスタ「ありがとうアルミン」ギュッ
アルミン(クリスタに手握られた!///けど中身はミカサだし・・・)
アルミン(こんなチャンスはめったにないんだ、喜ぼう)
ミカサ「みんなも協力ありがとうね!」ニコッ
ジャン(////)ドキッ!ドキッ!
サシャ「あー、これジャンが死にますね」
見返したら急展開すぎた
次から落ち着いていきます
お昼なんで投下
id変わってるけど>>1ですよ
アルミン(さて、ここまでずっと静かなライナーとユミルが怖いな)
ライナー「アルミン」
アルミン(早速きた!)
アルミン「何かなライナー?あ、ユミルも」
ライナー「俺達どうしたらいいんだ!?」
ユミル「あたし達はクリスタの外も中も好きなんだ」
アルミン(同志よ・・・)
アルミン(君たちの辛さは十分にわかる、だけど今は大人しくしてくれ)
ユミル「クリスタに絡みにいったら中身はミカサだし、かといって中身がクリスタでも外見がミカサだとな・・・」
アルミン「どっちつかずなんだね、たまには大人しくしてるのもいいんじゃないかな」
アルミン「ライナーはみんなに蹴られなくなるかもよ、それにユミルもクリスタのためを思うなら混乱してる今はそっとしておくべきだと思う」
ライナー「そ、そうだよな」
ユミル「ああ、今ばかりはしょうがないね・・・なんてめんどくさいことに」
アルミン(あれ?素直だな)
アルミン(これは思っていたより騒がしくない事件かもしれない)
ー夜・男子寮ー
エレン「あー、今日も疲れたな全く」
アルミン(うん、僕の台詞だねそれ)
ジャン「おとなしいミカサもいいけど今のミカサも最高だなー」
ライナー「この面食い野郎め」
ベルトルト「逆に冷たいクリスタも人気あるかもね。そういう層の人に」
コニー「男と女が入れ替わったらもっとエロい展開だったろうにな」
ジャン「コニー、バカだと言ってごめんな。お前は天才だ」
ジャン(ミカサと入れ替わったら・・・くひひひひwww)鼻血ダラァー
マルコ「ジャン・・・」
ライナー「とりあえずクリスタとミカサに悪い虫がつかないように俺達で何とかしないとな」
アルミン(よしよし、ライナーも落ち着いたみたいだ)
マルコ「アルミン、なにかつかめそうかい?」
アルミン「全然だね、とりあえず明日古い文献を漁ってみる。過去に似たようなことが起きたかもしれないし」
マルコ「そうか、じゃあ僕は医務室の先生に聞いてみるよ。なるべくことが大きくならないように」
エレン「アルミンもマルコもやる気だな、ありがとう」
アルミン「うん、二人のためだし。めったにあり得ないからね、こんなこと」
マルコ「それもあるし、人を指揮するには自分も動ける人間にならないとね」
コニー「すげえなあ二人とも!よし!俺はそういうことわからねえからフォローがんばるぜ!」
ベルトルト「うん、僕も協力するよコニー」
エレン「俺は何すればいいんだ?」
アルミン「エレンは二人の側にいてあげるだけでいいと思うよ
(二人を離れ離れにするとややこしくなるからね)」
エレン「ああそれだけしかできないなんて悪いな・・・」
ジャン「気にするなよぉエレンくん、俺たちの仲じゃないかあ?」
アルミン(今日のミカサエルを見ておかしくなっちゃったか)
ー夜・女子寮ー
サシャ「お二人とも!なにかあったら言ってくださいね!」
アニ「見返りが欲しいんだろ・・・」
サシャ「まさか!協力してパンをわけてもらえるなんて甘い考え、狩人として失格です!」
アニ「ああ失格だな」
ミカサ「ミカサ、私の体で平気?同じ訓練兵としてミカサと比べるとだいぶ筋力劣るし・・・」
クリスタ「大丈夫。体幹がしっかりしてる、クリスタだってだてに上位にいるわけじゃない。もっと自信もっていい」
ミカサ「うん、ありがとう!あと、もう少し明るくしてくれると嬉しいな・・・」
クリスタ「え?ああごめん、気をつける、気をつけるね」
ミカサ「ふふっ、無理しないでね。おやすみ!」
クリスタ「おやすみなさい」
ユミル(ミカサ、もっと笑えよ・・・)
ユミル(クリスタは結構目力あるから無表情だと怖えって・・・)
クリスタ「なに?ユミル、人の顔じろじろ見て・・・」ジッ
ユミル「おぅ?ええ、ああ無表情なクリスタもいいなって」
クリスタ「そう、だからって変なことしないでね」ギロッ
ユミル「し、しねえよ・・・ははw」
ユミル(やべえ怖い、まじクリスァタン)
ー朝・訓練所ー
キース「今日は格闘訓練だ!実戦じゃ使わない、点数が低いからという理由でサボってみろ!痛い目に会うぞ!では始め!」
クリスタ「私がならず者をやるわ。よろしくね、クリスタ」
ミカサ「ま、負けないよ!」
コニー「おい、見ろよエレン!あの二人でやってるぞ」
エレン「ペアになれる訓練は一緒にやるのがいいってアルミンが言ってたからな」
コニー「どっちが勝つかな」
エレン「さすがにミカサの体のクリスタだろ・・・いや!?」
クリスタ「ふっ!」シュ!
ミカサ「(なっ!間合い詰めるのが速い!けどこの体なら!!)えい!」ザアッ!
コニー「クリスタのやつ、ローキックか!?」
クリスタ「はあ!」ダンッ!ギュン!
バシ!!
ミカサ「いたっ!」
クリスタ「勝負あったわね」ヒュッ
ミカサ「うっ!」
エレン「すげー・・・ローキックをジャンプでかわしてその勢いで回し蹴りだと」
コニー「テコンドーみたいな技だな・・・」
クリスタ「体がいつもより軽いから動きやすい」
ミカサ「慣れるの早いね・・・でも私も少しわかった気がする!もう一度!」
ミカサ(リーチも力も今の私のほうが有利!相手は私だけど中身はミカサだし、
そのミカサから一本取れるチャンスは今しかない!)
クリスタ(同じ手はもう通用しない、けどナイフを持ってる私のほうが有利なのは間違いない。
相手はナイフを警戒して間合いを詰めることはできないからこちらは攻撃あるのみ・・・)
ミカサ「」ダッ
クリスタ「えっ?」グッ
ミカサ(両腕をつかんだ!もうこっちのものよ!)
ミカサ「えい!」グン!
ドサァ!!
コニー「次はクリスタが投げたぞ・・・まあ力はミカサだけど」
エレン「何か情けないな、俺達」
クリスタ「まさかあそこで間合いをつめられるなんて・・・油断した」
ミカサ「すごいねミカサの体!思ったこと簡単にできちゃった!」
ミカサ「でも私の体、やっぱり軽いね・・・だから弱いのかな」
クリスタ「そんなことない、小さいならスピードが出せる、間合いも詰めやすかった。あとは力をあまり使わない崩し技を磨けば十分に対抗できる」
ミカサ「そ、そうなんだ!戻ったら頑張ってみるね!」
アルミン(微笑ましいなー、なんか」
アニ「よそ見してる場合?」ザアッ!
アルミン「ちょっ!?」
ガツッ イタター
アルミンバカカヨ!ヨソミスンナッテ!!
ライナー、ツギハアンタノバンダヨ
ドシャア!グハー!!
ー昼・食堂ー
クリスタ(偉そうなこと言ったけどあのあと全部負けちゃった・・・)
サシャ「クリスター!パンわけてもらいにきました!」
クリスタ「?」
サシャ「あ、そっか!今ミカサなんでしたっけ!失礼しました!」
コニー「おい、声でけーよ!周りにバレるだろうが!」
サシャ「お腹へってたんでねー!当たり前でグモオ!?」
クリスタ「パンあげる・・・」グイグイ
サシャ「はひはほふほはいはふ」
ライナー「やべえ、俺もクリスタにパン突っ込まれたい脚突っ込まれたいっていうか結婚したい」
ベルトルト「ライナー・・・?だめだこりゃ」
ジャン「よ、ようクリスタ。具合どうだ?」
ミカサ「あ、ジャン。うん大丈夫だよ、ミカサに勝てたし」
ジャン「そうか、良かったな・・・その、何か得られて戻れるといいな」
ミカサ「うん、ありがとうジャン、心配してくれて」
ジャン「あ、当たり前だろ!仲間なんだからな」
ミカサ「そうだね」ニコッ
ジャン(////)ドキッ!ドキッ!ドキッ!
アルミン(ジャン・・・見た目がミカサでも中身はクリスタだからアタックしやすいんだね)
アルミン(逆にミカサのほうは姿がクリスタだから下手にエレンに近づけないのか)
エレン「クリスタ、自分とは違う体ってどんな感じだ?やっぱ落ち着かないか?」
ミカサ「慣れるとそうでもないよ。体は重くてもミカサはその分筋肉がすごいからね!訓練してて楽しいよ!」
エレン「なら良かった、班員の装備をチェックしなかった俺にも責任はあるから何かあったら言ってくれ」
ミカサ「うん////」
アルミン(エレン、僕も君みたいな言葉が出る口が欲しいよ)
クリスタ「エレン」
エレン「お、どうしたミカサ」
クリスタ「話がしたくて・・・」
エレン「ん?何だ?」
エレン(!?なんだその目は///)
クリスタ(エレンが赤くなった!?そっか、目線がどうしても上目遣いになるから・・・)
アルミン(クリスタの上目遣いを見れるなんて僕はエレンを許さない)
エレン「そ、そうだ!アルミンとマルコが元に戻る方法調べてるからな!感謝しとけ!」
クリスタ「うん、ありがとうアルミン、マルコ」ジッ
マルコ「う、うん///」
アルミン「ど、どういたしまして///」
アルミン(ありがとうエレン)
ライナー(これ実はアルミンが得してないか!?)
ー昼過ぎ・訓練所(森)ー
キース「よし、昨日に続き立体機動の訓練を行う!各班にわかれ、準備ができ次第開始しろ!」
ハッ!
ジャン「またお前らかよ・・・」
コニー「今日は誰が先陣きるよ!?」
サシャ「夕飯を賭けて勝負しましょう!私が先に行って二人より早く斬って二人分の夕食いただきます!」ジュルリ
ジャン「ほうおもしれえじゃんか・・・コニー、サシャが変則的な行動とらないようにすぐ後ろにつけ。
お前なら小回りがきく動きができる。俺はそのもう少し後ろからついて巨人見つけ次第すぐに加速する。いいな?」
コニー「わかったぜ!これでサシャの晩飯はいただきだ!」
サシャ「え、ちょっとなんですかそのガチな作戦は・・・」シュン
アニ「・・・」
アニ「ベルトルト」
ベルトルト「うん、ジャンの作戦を使うんだね」
アニ「話が早くて助かる、私がライナーの後ろにつく」
ベルトルト「了解、じゃあ僕が後衛か」
アニ「最近調子乗ってるからな・・・」
ベルトルト「そこまでかな・・・」
ライナー「よーし、今日もやってやるか!(棒)」
アニ「な?」
ベルトルト「うん」
ミカサ「ユミル!」
ユミル「ん?どうしたクリスタ」
ミカサ「アルミンとマルコなら特別に許可もらえたらしくて午後は調べものしてるよ、
だから今日は私たちと訓練しよ?」パアッ
ユミル「ああ、わかった(見た目は変わってもさすがクリスタ)」
エレン「ミカサ、クリスタの体で大丈夫かよ」
クリスタ「問題ない。むしろ小柄なほうが立体機動は扱いやすい、今からそれを体感できてうれしい」
エレン「ならいいけどよ」
クリスタ「エレンは心配し過ぎてる」
エレン「お前にだけは言われたくない・・・」
――――――――――――――――――――――――――
マルコ「アルミン、これ見て」
アルミン「宗教モノの本だね」
マルコ「ここに精神体についての考察が書かれてる」
アルミン「科学で説明できそうにないものはこういう本のほうが良さそうだね、読んでみる」
マルコ「頼んだよ、僕は医務室の先生に話を聞いてくる」
アルミン「わかった」
アルミン(いよいよ本格的になってきたな・・・)
サシャ「見つけました!(前方に二体、右の巨人に行くと見せかけて左へ!
と思いきや実は右のほうにアンカーをかけておいて右の巨人を斬る!さすがにこの二重の騙しならコニーも対応できないはずです!)」
コニー「うおおお!右かああ!(ん!?サシャのやつ左に行きやがった!その程度なら機動修正を!!)」バシュッ!ギュン!
サシャ(よし!ここで右へ!)ドシュ!
コニー「しまった!二重トラップだと!?」
ジャン「コニー!!お前はそのまま左を斬れ!俺が右にいく!!」
サシャ「なっ!!」
ジャン「しゃあああああ!」キュイイイン!
コニー「おらあああああ!」ギュン!
ズバァ ズバァ
ジャン「はっはー!どうだサシャ!この完璧な作戦は!?」
コニー「すげえなジャン!あそこからよく加速した!」
サシャ「まさかこんなことになるとは・・・」
コニー「サシャの晩飯はもらったぜ!!」
サシャ「さ、さすがに嘘ですよね?(涙目)」
ジャン「できると思った時が一番やばいんだよ、肝に銘じておけ」
アニ「コクッ」
ベルトルト「コクッ」
ライナー「一番は俺だ!」ギュン!
アニ「悪いねライナー、後ろにつかせてもらった」ギューン!
ライナー「あ、待て!」
アニ「はあ!」ズバァ
ベルトルト「アニ!左だ!」
アニ(・・・右か)
ライナー「左にもあるのかああ!」ドシュ!
ベルトルト「残念だねライナー、指示を逆にしておいたのさ」
アニ「ふっ!」ズバァ!
ライナー「ちっ、お前らああ!!」ギュン!
アニ「ばか!ライナー前!!」
ライナー「ん?うおおああああああ!!!」
ドカアアアアアアン!
ベルトルト「ライナーが巨人パネルに激突したwwww」
アニ「いい気味だwwww」
キース「ライナー・ブラウン!貴様の目は節穴か!」
ライナー「いてて、げっ!キース教官!なぜ・・・」
キース「よくも巨人パネルを壊してくれたな!貴様に罰を与える!」
ゲシ!バキ!ガツッ!
ライナー「ちょっ!罰にしては直接すぎませんか!?」
キース「口答えするのか貴様!!」
ライナー「おまえら・・・助けっ、ふぶ!!」
ベルトルト「wwwww」
アニ「wwwww」
エレン「ちきしょう!ミカサのやつ、クリスタの姿だと速すぎだろ!」
クリスタ「ふっ!」ドシュ!ギュイイインバシュッ!!ギュン!
ミカサ「私ってあんなに速くなれるんだ」
クリスタ「は!」ズバッ!
クリスタ(さすがに斬撃は浅い・・・なら)
エレン「全然追い付けねぇ・・・」
ミカサ「やあっ!」ズバァ!
ミカサ「やった!」
エレン「お、クリスタも十分すぎるほどじゃねえか」ザクッ!
クリスタ「ふっ!」ギュ
エレン「?ミカサが減速した」
ミカサ「え!?」
クリスタ「っ!!!!!!!」ブシュッ!ギュルルルルルルルルル!
クリスタ(片側だけガスを吹かせば回転がかかる。クリスタの体は軽いから
少ないガスの噴射でもコントロールできる。そのまま遠心力で斬撃をくりだせばー-―)
スパアン!
エレン「さっきよりも深いだと・・・」
ミカサ「どうして」
ミカサ「速く正確に移動してるのに切り口はあれほど深いの・・・」
ミカサ「回転しながら斬るなんてできないよ・・・」
ユミル「・・・・。」
ー夕方・食堂前ー
ユミル「ミカサ、ちょっといいかい」
クリスタ「なに?」
ユミル「あのさ、ミカサがクリスタの体になってから得点もすごい伸びているだろうし私としても助かる。
けどな、さすがにクリスタの体を酷使しすぎてる」
クリスタ「えっと」
ユミル「お前だってクリスタになった責任を感じてるらしいから戻った後にアドバイスしてあげるつもりなんだろうけどよ」
クリスタ「そのつもり」
ユミル「あのまま訓練を続けたら戻った後に絶対クリスタが倒れる。お前とクリスタの体格は全く違うんだ、
今日みたいな立体機動は確かにクリスタの心を動かしただろうけど、それはお前だからできることでたぶんクリスタにはできない技術だ」
ユミル「だからお前には戻った後にクリスタでもできるようなアドバイスをしてやって欲しい」
クリスタ「・・・。」
ユミル「もしお前がクリスタのことで責任を感じてるなら、この言葉に従ってくれ」
クリスタ「ええ、わかった。その、加減を考えないでごめんなさい」
ユミル「え?お、おう。けど変な話だな、なんでこんなことクリスタの顔したやつに言わなきゃいけないんだか」
クリスタ「そうね、でもきっとアルミンたちが解明してくれる」
サシャ「あ!ユミル遅かったですね!半分食べておきましたよ!」
ユミル「!!っこんの芋女が!!」バシッ!
サシャ「訓練後のどつきはひどいです!!私夕食抜きだったんですよ!?」
ユミル「知らねえよ・・・」
ジャン「っるせーなぁ、静かにしろよ」
アニ「まったくだ」
ガチャッ
エレン「お!アルミン、マルコ!何かわかったか!?」
アルミン「う、うん一応・・・」
コニー「よし、聞こうじゃねえか!」
アルミン「・・・。」
ベルトルト「浮かない顔だね」
エレン「なに白けてんだ、早く話してくれよ」
マルコ「ああ、食べながらでいいから聞いてくれ、じゃアルミンから」
今はこの辺で
また夜に書きます
アルミン「うん。まずね、どうしてミカサとクリスタの精神が入れ替わったのか説明するね]
アルミン「これは非科学的な現象だから科学の本には何も載っていなかった」
アルミン「そこで宗教系の本で調べたんだ。そしたらこのページ」
ライナー「『衝撃における精神の離脱について』、なんだこれ」
アルミン「うん、みんな衝撃を受けたら気を失うってのはわかると思う」
エレン「ああ、立体機動の適正訓練でなったぞ」
ジャン「あの無様な姿かww」
クリスタ「ジャン、静かに」
ジャン「お、おう」
アルミン「でね、衝撃を受けた際、気を失うだけじゃなく、精神まで体を離れることがあるそうなんだ」
コニー「な、そんなことあんのかよ!」
アニ「幽体離脱みたいだね」
アルミン「そう思ってくれていいと思う」
アルミン「で、ミカサとクリスタがぶつかった時にお互いの精神が体を離れた、そして時間が経って再び戻った」
サシャ「まさか・・・それで二人とも違うほうの体に?」
アルミン「非現実的だけどそれしか考えられないんだ」
マルコ「医務室の先生にも聞いたんだけど、訓練兵で頭や体を打った人がまるで別人になったっていうのを聞いたんだ。
その先生が言うには単に打ち所が悪かったっていうよりも昔のことを覚えていたりとか口調がかわって考えも変わったたりとか本当にもう別人の状態」
エレン「そのけがした訓練兵に違う人が乗り移ったってのか!?」
マルコ「そうみたいだね」
ベルトルト「え、じゃあ前の訓練兵の精神はどこにいったんだ!?」
アルミン「問題のひとつがそれなんだ。他者の精神が本人をまるで消してしまう、
つまりこのままいくと完全にミカサがクリスタの体を支配し、クリスタはミカサの体を支配してしまうかもしれないんだ」
サシャ「え・・・」
アニ「・・・」
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
コニー「な・・・」
ジャン「・・・」
ユミル「・・・」
エレン「・・・」
ミカサ「・・・」
クリスタ「・・・」
マルコ「・・・コホン、そしてもうひとつがこれは僕たちにも関係あることで、他者の精神というのは本人が極度の緊張状態、鬱状態にあると移りやすいということなんだ」
コニー「それって・・・あれだよな」
マルコ「霊的な言葉を借りると憑依だね。ただでさえ他人の体を持ってるという緊張状態なのに
少しでも悩み事とかがあったら違う精神が乗り移りやすいってことなんだ」
アルミン「他人の精神が乗り移るなんて普通ならありえないことだけど実際二人は起こったわけだから・・・」
アニ「訓練中に死んだ未練のある霊ってのもいるかもね、きっとそいつらか」
マルコ「そうかもしれないね。」
ミカサ「これから私たちどうすればいいの・・・?」
アルミン「厳しいかもしれないけど、自我を強く持って違う精神、霊とかに乗り移られないようにすること、
そしてその自我が体を完全に支配しないように気を付けること・・・かな」
ジャン「そ、そんな簡単に自分を制御できるやついんのかよ」
エレン「ミカサ・・・!?」
クリスタ「他人の体だと厳しいかもしれない・・・」
ミカサ「う、ぐす、無理だよ・・・そんなこと・・・」
ユミル「クリスタ、泣くなって!」
サシャ「何か助かる方法はないんですか!?悪いことばかり話してるから当然良い話もありますよね!?」
アルミン「ごめん、そこまではわからなかった」
マルコ「僕も・・・」
サシャ「そんな・・・」
アニ「・・・。」
ライナー「俺たちはなにもできない・・・」
アルミン「・・・。」
ベルトルト「ま、また精神を離脱させることはできないのかい?」
アルミン「精神を離脱させるほどの衝撃を何回も与えるのは危険すぎるよ・・・」
コニー「内地に、内地にこういうこと詳しい医者とかいそうじゃねえか!?」
アルミン「・・・さすがにいないよ」
コニー「だよな・・・すまん。」
サシャ「こんなの・・・ぐす、あんまりですよぅ、うう」
クリスタ「ごめんなさい、クリスタ・・・私がベルトの調整を怠ったあまり、こんなこと・・・」
ユミル「なにかいい方法はねえのか」グッ
アルミン(間違いなく悪い方向に向かっている・・・)
アルミン(僕が、僕がなんとかしないと・・・)
バァン!!
一同「」ビクッ!
エレン「おい、お前ら!何でそんなに暗くなんだよ!戻れない確率は低いかもしれねえけどな、0じゃねえんだぞ!」涙目
エレン「それにマルコも言ってんだろ、今みたいな暗い雰囲気が危ないんだ」
コニー「そ、そうだ!エレンの言う通りだぜ!俺は二人が戻るまで全力でフォローするって決めたんだ!」
サシャ「わ、わたしもです」
アニ「あんたは見返りほし・・・」
サシャ「アニもですよね!?」
アニ「あ、ああ」
ベルトルト「僕もだ・・・!」
ライナー「ミカサとクリスタにつく悪霊なんざ俺がぶっ飛ばしてやる」
ジャン「ああ、ライナー、協力するぜ!」
ユミル「わたしもやってやるよ」
アルミン(エレン、君ってやつは・・・)ウルウル
アルミン「僕たちもまだ調べてないことがあるはずだ!」
マルコ「そうだね!動けるだけ動いて考えるだけ考えよう!」
ミカサ「みんな・・・」グス
クリスタ「厳しくても私はアルミンの言ったことに全力を尽くそう。戻った後にもクリスタに何かアドバイスできるように努めてみる。」
ミカサ「わ、わたしも!!」
ギイィ
キース「(ドア越しで聞かせてもらった・・・)」
キース(教官という身にある以上この問題を早急に解決せねばならない。
何もできない教官なんかに怒鳴られたい訓練兵などいるはずがないからな、
ならば私なりにできることをやってやろう・・・彼らは二人が再び戻ることを心から望んでいる。
私はその手助けをするまでだ)
キース(何かいい案は・・・)
キース(そうだ、アイツだ、アイツに頼もう!)ガチャタッタッタッ
アルミン「じゃあとりあえず今日は解散だね」
マルコ「明日は休日だからみんなゆっくり休んでね」
サシャ「クリスタ!休日と聞いて少し和らぎましたか!?」
ミカサ「え?う、うん!楽しもうね」
エレン「二人とも元気出せよな」ポンポン
クリスタ「うん///」
ミカサ「ありがとうエレン///」
アルミン(なに気安く女神の頭に手を置いてるんだエレン!)
アルミン(・・・いや落ち着け、中身はミカサだ)フウー
ー夜・男子寮ー
ジャン「・・・。」
コニー「ジャンが珍しく考え事してるぜ」
ジャン「別に珍しくねーよ、ただ、ミカサのこと考えてただけだ」
エレン「相変わらずだなジャンは」
ジャン「何て言うか笑ってるミカサもいいが・・・違う気がするんだ」
ライナー「それは俺も思うぜ、冷たいクリスタに目覚めそうになったがやっぱり笑ってもらわないとな」
ジャン「泣いてたのは中身のクリスタだけどよ、泣いてるミカサの顔なんてもう見たくねえ」
エレン「昨日と言ってること違うな」
ベルトルト「ジャン、成長したね」
マルコ「僕はジャンらしいと思うけど」
アルミン「ああ、だからちゃんと戻れるように僕たちが頑張るんだろ?」
ジャン「そうだな、考えるより行動するか」
エレン「おう、明日に備えてもう寝るぞ」カチッ
ー夜・女子寮ー
アニ「正直、女の私たちより男子が頑張ってくれてるよな」
クリスタ「ええ、本当に感謝してる」
クリスタ「アルミンも女子でしかフォローできないこともあるからそっちを頑張ってほしいと言っていた」
サシャ「女子でしかフォローできないことって何でしょうね」
ユミル「そりゃあお前・・・はいせt」
ミカサ「ユミル!!下品だよ!」ギッ!
ユミル「お、おお!すまん(口調は違えどミカサだったな今のは・・・)」
サシャ「皆さん!もう寝ませんか!?疲れましたよ私は!」バタッ
アニ「そうだね、サシャ電気消してく・・・」
ミカサ「サシャならもう寝てるよ」
アニ「はあ・・・」カチッ
字面だとアニがいい子すぎるけど実際はもうちょっと冷たい感じ
ー早朝・男子寮ー
エレン「・・・なぜかもう目が覚めてしまった」ムニャ
グオー
スピー
ク,クリスタ・・・
zzzzzz
エレン「もう寝られそうにないし、その辺歩くか・・・」
―――――――――――――――――――
ザッザッザ
エレン「!?」
キース「エレン・イェーガーか」
エレン「教官!早朝から見回りご苦労様です!」バッ!
キース「今は訓練中ではない。それにまだ寝てる者もいる、そんなに声を張らんで良い」
エレン「はっ!」
キース「・・・貴様らに話がある、ミカサ・アッカーマンとクリスタ・レンズについてだ」
エレン「ぇ!?」
キース「詳しい話はあとでする。先の二人を除く関係者を教官室まで連れてこい、以上だ」
ザッザッザ
エレン(なんだ?)
ー朝・教官室ー
エレン「失礼します!キース教官、この度の事件関係者を連れてきました」
キース「よし、好きなところにかけろ」
ゾロゾロ
サシャ「教官室、初めて入りましたね!」ヒソヒソ
コニー「ああ!なんかコーヒーの匂いがするな!」ヒソヒソ
キース「アルミン・アルレルト、今回の事件について、洗いざらい聞かせてもらった。ミカサ・アッカーマン、クリスタ・レンズは互いの体が入れ替わっているそうだな」
アルミン「え!?なぜそれを・・・」
キース「不本意だが聞こえてしまった。私の聴力を侮るな」
ジャン「サシャの放屁を聞き取るくらいだからな・・・」ヒソヒソ
サシャ「だからしてませんよ!」ヒソヒソ
アルミン「・・・、ええ、本当です。信じがたい話かと思いますが事実です」
キース「ふむ、やはり本当か」
マルコ「キース教官、なぜ我々を?」
キース「追って説明しよう。ミカサ・アッカーマン、クリスタ・レンズ、この二人は貴様らのように非常に優秀だ。
その二人がそのような状況にあるのを、教官である我々も見過ごせん。」
キース「そこで、調査兵団の分隊長でもあり研究者である者に尋ねた」
アルミン「教官自ら!?手間をとらせてしまい申し訳ありません・・・」
キース「構わん、そしてその者は突然現れた巨人なんかと比べたらノミみたいに小さな事件と言っていた」
エレン「いや、でも俺達実際すごい悩んでて・・・!」
キース「慌てるな。詳しいことは私にはわからなかったが、言われたことをそのまま伝える」
一同「真剣な眼差し」
キース「『まず、どうにかしてこの鎮静剤を飲ませる。この薬は非常に強力なため、一粒で服用者に大きな無気力感や緊張感を与えるらしい。
そして次に精神が入れ替わった場所と同じ場所で同じ行動を起こす。』これで元通りになるそうだ」
サシャ「ずいぶんと簡単に言ってくれますね」
アルミン「正直なところ、それだけで元に戻れる気がしません!」
キース「そうだろうな、しかし、そいつはかなり信頼できる人物だ。ここ、何年間も調査兵団で生き残っている」
エレン「そんな人が・・・!なら望みは十分にあるな、アルミン!」
アルミン「そうだ・・・そうだね!(キース教官が一目置く存在か・・・謎の自信が湧いてきた・・・!)」
アニ「けど、その鎮静剤と頭をぶつける行為にどういう関係が?」
マルコ「たぶん、精神をあえて開放的にすることでぶつかった時に体から離脱させやすくするんじゃないかな・・・」
ベルトルト「同じ場所って言うのは体が入れ替わった場所がそれなりに何か感じられるものがあるからかもしれないね、墓地とかみたいに」
ユミル「確かに昨日の話と合う部分が多いな・・・」
キース「納得したようだな」
ライナー「話はわかりましたが、なぜ俺達だけ呼ばれたのか・・・」
キース「それは薬を飲ませるため、そして体が入れ替わった場所だと意識されないためだ」
アルミン「飲んだら変になる薬を飲みたがる人はそうそういないし、この現象が起きたのも無意識だからということですね」
キース「うむ。まあこの薬を飲みたがるものなどサシャ・ブラウス、貴様くらいだろう。」
サシャ「返す言葉もございません・・・!」
コニー「ねえのかよ・・・。」
アルミン「話はわかりました。教官、ご協力いただきありがとうございます!」バッ!
一同「」バッ!
キース「気にするな、これも我々の務めだ。明日の朝と昼、二回とも立体機動の訓練にしておく。
チャンスは二回だ。やばい薬を何回も摂らせるわけにはいかん。何としてでも成功させろ」
一同「はっ!」
キース「以上だ、健闘を祈る。」
」ガチャ
サシャ「いやー、緊張しましたねー」
ジャン「お前に一番似合わない言葉だな」
ライナー「あの二人をそのままにして大丈夫なのか?」
アニ「食堂にいる。ミカサにはエレンが帰ったらキスしてあげるという嘘で釘をさし、
クリスタにはユミルがいけない秘密をばらすと脅迫しておいたらしい」
コニー「どうなんだそれ・・・」
ライナー「い、いけない秘密ってなんだ!?教えてく」
アニ「ただのハッタリだ!」ゲシッ!!
ライナー「ぐはぁ!ボキ!(あ、そろそろ骨折れた)」
マルコ「ひとまずこれで安心したね」
アルミン「うん、確証はないけどいけるかもしれない」
ー昼・食堂ー
ガチャ
ミカサ「あ!おかえり!」パアッ
ジャン「うおっ」
エレン「よう、待たせて悪いな」
クリスタ「エレン、キスして?///」
エレン「は?なんだよいきなり、気持ち悪い・・・」
クリスタ「え、きもっ・・・別にいい、今はクリスタの姿だし、戻ったら私からたっぷり・・・」
エレン「わ、わかったよ!戻ったらな!」
クリスタ「え、ほんと?」
エレン「嘘だよバカ」
クリスタ「」シュン
二人の体が入れ替わっているのであまり大騒ぎせず、当たり障りのない休日を過ごした
ー夜・女子寮ー
アニ「浴場空いたよ、入ってくれば?私とミカサはもう入ってきた」
サシャ「ですって、行きましょう!ユミル!クリスタ!」
ユミル「そうだな、サッパリするか」
ミカサ「うん・・・」
サシャ「そうと決まれば急ぎましょう♪」
ユミル「おら、とっとと行くぞ、何してんだ」
ミカサ「な、なんでもない!」
ガチャ
シーン
クリスタ「・・・」
アニ「・・・」
クリスタ「ねえアニ」
アニ「なんだ」
クリスタ「アニは・・・クリスタのことどう思う?」
アニ「ユミルと違って、私にそっちの気はないよ」
クリスタ「そうじゃなくて・・・」
アニ「・・・。クリスタはよく頑張ってると思うよ、
私たちほど立体機動と格闘の技術がすごいってわけじゃないけど馬術なら私たち以上かもしれないし、頭もいい」
クリスタ「コクッ」
アニ「それと、あの気遣い。あれは誰しもできるわけじゃない」
クリスタ「コクッコクッ」
アニ「あとは・・・同じ金髪でも、あそこまで印象が違うってことかね・・・。」
アニ「もういいかい?」
クリスタ「ありがとう。私も同じこと思ってた。見た目の印象についてはすごい・・・あれほど色んな人に話しかけられるなんて」
アニ「男子の間では天使とか呼ばれてるらしいからな」
クリスタ「そう、やっぱり男の子はこういうかわいらしい女の子がいいのかな」
アニ「は?」
クリスタ「髪の色も私と違ってすごい明るい金髪で目も大きくて碧色で・・・」
アニ「」
クリスタ「体は小さいけど、ひとつひとつの行動に華があって」
クリスタ「私もあんな風に素直にエレンに甘えることができたらいいな・・・って」
クリスタ「立体機動だって上手くできた、だから・・・!最悪、戻れなくても、クリスタとしてエレンを守る覚悟はでき・・・」
ガツッ!
クリスタ「ッツ!え?」
アニ「バカなこと言ってんじゃないよ」
アニ「何のためにあいつらがあんたに全力注いでると思ってんだい」
クリスタ「・・・。」
アニ「あんたの実力はみんな認めてる。けどエレンのことになるとすぐ周りを見失う」
アニ「そんなんじゃ周りはおろか、エレンすら守れないよ」
クリスタ「けど私なら・・・。」
アニ「無理。ましてクリスタの姿でなんて」
アニ「自分がすごすぎるせいで周りが頼りなく見えるかもしれないけどさ、今くらい信頼しなよ」
クリスタ「うん、アニの言う通り・・・もう周りを見えてなかった」
アニ「よっぽど惚れてんだね、エレンに」
クリスタ「!///」
アニ「アンタがそこまで考えるなんて相当だよ」
クリスタ「ただ家族として守りたいだけ・・・」
アニ「そう」
クリスタ「最近アニがよく喋る」
アニ「誰のせいだい、これでも私なりに気を使ってる」
クリスタ「ありがとう」
アニ(さっきの様子だと今頃クリスタも同じこと考えてるだろうな)
ー夜・女子寮の浴場ー
カポーン
サシャ「はあー、いいお湯ですね。湯につかりながら牛乳飲みたい気分です」
ユミル「普通あがってから飲むもんだろ」
ミカサ「・・・。」
サシャ「クリスタが黙ってますよ、ツッコミが甘いんじゃないですか?」
ユミル「ツッコミも何もねえだろ!」バシャッ
サシャ「ぐっ!目に水が・・・!」
ミカサ「・・・。」
ユミル「おい、どうしたんだよクリスタ」
ミカサ「え?いや、なんでもないよ!」
ユミル「考え事してただろ?待て、当ててやる」
ユミル「そうだな、ミカサの体のままでも悪くないって感じか?」
さりげないネタバレ注意
ミカサ「え!?なんで・・・」
ユミル「おいおい、マジで当たったよ」
ミカサ「・・・。」
ミカサ「だってね、昨日の格闘訓練でもミカサの体だと何回も勝てて、立体機動もうまくできたんだよ」
ミカサ「髪もきれいな黒髪で魅力的なのに、体はしっかり鍛えられてるし(腹筋は割れてるけど)、もう何から何まで完璧だよ」
サシャ「私とユミルも髪色は濃いほうですけど、金髪の人はそれに憧れるんですね」
ミカサ「うん、顔も整っててきれいだし・・・」
ユミル「それに・・・このままなら身分を隠さないで平和に暮らせるから、か」ボソッ
ミカサ「え!!??今なんて・・・」
サシャ「?」
ユミル「・・・。」
ユミル「別になんでもねえよ、けどな、あたしは絶対認めない、必ず戻ってもらうからな!他のやつらもそう望んでる」
ミカサ「・・・」
サシャ「そうですよ!クリスタはクリスタとして生を受けたわけですから、その生涯を全うしないといけません!」
ユミル「たまには良いこと言うな、お前も」
サシャ「これでも狩人でしたからね!命の大切さは人並み以上に理解してますよ!」
ユミル「へえ・・・ならお前、これから何も食べるなよ?命の大切さを理解してるんだもんな」ニヤニヤ
サシャ「そ、そんな・・・!それとこれとは話が!」
ミカサ「うふふっ」
サシャ「クリスタも笑わないで何とか言ってください!!」
ミカサ「ごめんね二人とも。どうにかしてたみたい」
ミカサ「私は私だもんね!」
ユミル「そうだ、さすが私のクリスタ!」スッ
ミカサ「ちょっとユミル!///どこ触って・・・ミカサの体だよ?」
ユミル「構うもんか!おりゃ!」ダキッ
サシャ「クリスター!神様ー!」ダキッ
ミカサ「もう、 サシャまで!」
「ちょ、ユミル///下はさすがに…」
「うわーこいつ赤くなってやがる」ニヤニヤ
「ミカサが感じてる姿色っぽいですね!」
「見てないで助けてサシャ!あっ♡」ビクッ!
ワイワイ キャー オラオラァ!アハハハハ!
ー朝・食堂ー
エレン「アルミン、どうやって薬を飲ませるつもりだ?」
アルミン「粉薬だからね、水に混ぜれば大丈夫だと思うけど。エレンはミカサをよろしく」
ライナー「クリスタのほうはどうするんだ?」
アルミン「・・・。」
アルミン「ここはジャンにいってもらう!」
ジャン「お、俺?」
マルコ「そうだね、体が入れ替わってからたぶん君が一番クリスタと関わってる。それに君はみんな以上に二人を元に戻してあげたいと思っている。」
ベルトルト「よく見てるねマルコ」
アルミン「ミカサのためだよ、ジャン」
ジャン「俺が・・・、よし!」
コニー(ジャンって意外と乗せられやすいよな)
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー
エレン「ミカサ、隣いいか?」
クリスタ「もちろん」
エレン(どうする、このままじゃ向かい合っててコップに手さえつけられない・・・)
エレン(そうだ!)
エレン「ミカサ、ちょっと目瞑っててくれ」
クリスタ(!?まさか、キス?)
クリスタ「うん・・・」
エレン(今だ!)サッ!!
エレン「ほい、取れた。前髪になんかついてたぜ。金髪だとわからないんだな(よし、自然だ!)」
クリスタ「ありがとうエレン(キスじゃないけどエレンの温もりをすぐ近くで感じられた・・・///)」カアア
クリスタ(熱い・・・、水を)ゴクッ
エレン(やった!)ビシッ!!
アルミン「コクッ(ひとまずミカサは成功・・・)」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー
ジャン「よっと」
ミカサ「あ、ジャンおはよう」ニコッ
ジャン「よ、よう。調子はどうだ?」
アルミン(あれ?ジャン粉薬の袋持ってない!どういうことだ?)
ミカサ「ぼちぼちかな・・・」
ジャン「そうか、でもすぐ元気になるぜ」
ミカサ「うん、そうだよね、みんなが協力してくれてるんだもん」
ジャン(うつむいた・・・!今がチャンス!)サッ、サッ!
アルミン(そうか!予めコップに薬を入れておいたのか、それですり替え・・・今日のエレンとジャンはできる!)
ユミル「そうだぜクリスタ、あたしらがついてる。オラ!!」グイッ
ミカサ「(ぐもぉっ?)」
ミカサ「ちょっとユミル・・・喉つまっケホ!」
ユミル「ミカサの体なんだからもっと食わないとな。ほい水」
アルミン(すり替えたコップを・・・ナイスフォロー!)
ベルトルト「すごい連携プレーだ」
サシャ「それにジャン、間接キスも狙ってたようですね。残念ながらクリスタは口をつけてませんでしたが」
コニー「よく考えるなあいつら」
ー朝・訓練所(森)ー
キース「本日は朝、昼とともに立体機動の訓練を行う!各班に分かれて訓練を開始しろ!」
コニー「二人とも大丈夫か?元気ないみたいだが(棒)」
クリスタ「朝食終えた後から気分が乗らない・・・」
ミカサ「私もちょっと・・・、おかしいな」
アルミン(薬が効いているみたいだ)
アルミン(元気のない二人を見たくないけどこればかりは仕方ない)
アルミン「じゃあエレン、あとは頼んだよ」ヒソヒソ
エレン「任せとけ!上手く入れ替わった場所に誘導してやるぜ」ヒソヒソ
ー訓練終了後ー
アルミン「あ、エレン!どうだった!?」
エレン「だめだった、ぶつかる気配もねえ・・・」
アルミン「そうだよね、気分が落ち込んでるだけでぶつかるなんてさすがに厳しいか」
ライナー「どうするんだ?アルミン」
ジャン「どうもこうも、次の訓練が勝負だ」
マルコ「次で成功しなかったら、成功するまであの薬を飲ませ続けなきゃいけないのか・・・」
ベルトルト「なんとしても成功させたいね」
コニー「俺たちは見守るしかねえのか」
クリスタ「ごめん、クリスタ。全然点を稼げなかった・・・」
ミカサ「私こそごめんね!調子悪いみたい」
サシャ(もしこのまま続いたらミカサとクリスタの上位陥落が危ぶまれますよ!)
ユミル(きっと大丈夫だ、二人なら!)
アニ(今は二人を信じよう)
ー昼過ぎ・訓練所(森)ー
ジャン「よし、行くか(絶対成功してくれよ!)」バシュ!
コニー「おう(頼むぜ二人とも・・・)」バシュ!
サシャ「待ってくださいよー(お願いです!もう一人の神様!)」
ライナー「俺たちも行こうか(結婚しよ)」バシュ!
ベルトルト「そうだね(きっと大丈夫・・・)」バシュ!
アニ「・・・。(あの二人ならいける)」バシュ!
ユミル「あたしらも行くぞ(信じてるからなクリスタ!)」バシュ!
マルコ「頑張ろう(良い結果になりますように!)」バシュ!
アルミン「うん!(人事は尽くした・・・あとは天命を待とう)」バシュ!
エレン「調子は治ったか?」
クリスタ「もう大丈夫」
ミカサ「うん!(点を稼ごうと意識したら緊張してきちゃった・・・)」
エレン「そうか、じゃ行くぞ!(確か調子治ってるとダメなんだよな・・・。)」バシュ!
クリスタ「・・・」バシュ!
ミカサ「よぉし!」バシュ!
バシュ!ギューン
エレン(距離的にこの辺か)
ドシュ!
クリスタ「巨人(パネル)発見」ギューン!
ミカサ「えい!」ズバア!
クリスタ「はっ!」ズバッ!
エレン(二人とも訓練に集中してるな・・・)
さりげないネタバレ
ミカサ(大丈夫、上手くやれてる!)
ミカサ(これならきっと元に戻っても頑張れる!)
ミカサ(サシャの言った通り、私は私として・・・ヒストリア・レイスとして生き抜いてみせる!)
ミカサ(私なら絶対できるんだから!!)パチン
ミカサ「!?」ガクッ
ミカサ(うそ・・・!立体機動装置のベルトが!)
クリスタ(なんとしてもエレン、あなたを守ってみせるから)
クリスタ(もう二度と家族を失ったりしない・・・)
クリスタ(私なら・・・!!)
クリスタ(・・・。)
クリスタ(いけない、まただ、昨日アニに言われたばかりなのに)
クリスタ(もっと周りを見な・・・)
クリスタ(え!?)
ミカサ(アンカーが外れて・・・)
ミカサ「キャアア!」
クリスタ(クリスタが落ちる!)
エレン「なっ?クリスタ!」
クリスタ(この体なら間に合う!!)ドシュ!!キュイイイイン!
エレン「ミカサァ!クリスタを受け止めろ!!」
クリスタ「ガシッ!!」
エレン「よし!」
クリスタ(え?)ガクン
クリスタ(嘘・・・!私の体、重すぎ!?)
クリスタ・ミカサ「キャアアアアア!!」ヒュー
ドサァ!!
エレン「あいつら!あんな高いところから落ちた!」ギュン!
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー
――――――――――――――――――――
????「い、いたい・・・」
???「っつ!」
クリスタ「うう、大丈夫?ミカサ?」
ミカサ「・・・なんとか。鍛えてるから」
クリスタ「やっぱりすごいね・・・ミカサの体は・・・ん!?」
ミカサ「え!?」
ヒュー、スタッ
エレン「二人とも!ケガねえか!?」
クリスタ「エレン・・・!」
ミカサ「私たち・・・」
クリスタ・ミカサ「戻ったみたい・・!」
エレン「まじ!?」
ー夕方・訓練終了後ー
ザッザッザッ
サシャ「あ、帰ってきました!!」
一同「!?」
コニー「な、なあジャン。俺ミカサに気があるわけじゃねえけど、さすがにあれは・・・」
ジャン「ま、間違いねえ・・・」
ライナー「クリスタから放たれる天使の光!」
ユミル「まさか・・・」
クリスタ「みんな!!私たち戻ったよ!!」天使スマイル
一同「うおおおお!!」
アルミン(終わった・・・やっと・・・!)
マルコ「ついに、ついに二人が!」
サシャ「戻ったんですね!!」
アニ「はあ・・・」
ベルトルト「お疲れ、アニ」
アニ「ああ」
ユミル「クリスタ!?衝撃受けたんだろ!?ケガしてねえか?」
クリスタ「大丈夫だよ、ありがとう」ニコッ
ユミル「!」
ユミル「さすが私のクリスタ!」ギュムウウウウ
クリスタ「ちょユミル?、苦しいよぅ!」
ライナー「馬鹿コニー、これが泣けないわけないだろう!!」グスッ
ジャン「そ、その、ミカサ・・・おかえり!」
ミカサ「ジャン・・・ありがとう」ダキッ
ジャン「!!!!!///」
アルミン(ジャンがミカサに抱きつかれてる!!??)
ミカサ「ジャンはいろいろ協力してくれたから、感謝の気持ちに・・・」
ジャン「」
ジャン「」バタリッ
コニー「ジャンが天に召された!?」
マルコ「最後までいいやつだったよ(あれは圧死??)」
アルミン「良かったね、ミカサ」
ミカサ「アルミン、ホントにありがとう。アルミンもハグしてあげようか・・・?」
アルミン「い、いや僕はいいよ!(ミカサの力でハグされたらどうなるか・・・)」
サシャ「あのぅ、皆さん?喜びに浸るのはあとでもできますし、そろそろ食堂行きません?」
アハハハハ!サシャハソレバッカダナ!
ワイワイ
ガヤガヤ
キース(うむ、戻ったようだな。これが教官冥利に尽きるということか・・・)フッ
ー夕方・食堂ー
ユミル「あはは!立体機動装置のベルトが外れるとかどんだけだよ!」
サシャ「私でもしませんよそんなミス」
クリスタ「だ、だってあの時はすごい緊張してて!」
ライナー「慌てる姿も天使か・・・」
ベルトルト「ライナー、口に出しちゃってるよ」
アニ「もう蹴る気力がない・・・」
コニー「どうだったよジャン、想い人から抱き締められた感想は?」
ジャン「死ぬほど嬉しかったけど、固かったぜ///」
コニー「はあ?なんだそれ」
マルコ「ジャンらしいや」
ミカサ「クリスタ」
クリスタ「ん?なにミカサ?」
ミカサ「その、あなたの体と入れ替わって思ったんだけど、クリスタはそのままで良いと思う」
クリスタ「うん、私もそう思う!気づかせてくれてありがとうミカサ」
ミカサ「いえ、こちらこそ・・・」
クリスタ「私からミカサにできるアドバイスは見つからなかったよ・・・。ミカサって完璧だから」
ミカサ「それは大丈夫、クリスタの体になって、得たものはある」
クリスタ「え、なに?」
ミカサ「ちょっと見てて」
クリスタ「?」
ミカサ「エレン」
エレン「なんだよミカサ」
ミカサ「キスは?」
エレン「だからあれは嘘だって・・・」
ミカサ「せっかく戻ったのに・・・ダメ?」ジッ
エレン「うっ///」
クリスタ(上目遣い!そっか、エレンとミカサは同じ身長だから今までなかったんだ!)
ミカサ「ダメ・・・?」ジッ
エレン(・・・!なんか逆らえねえ!)
エレン「わ、わかったよ!」スッ
ミカサ「!」
エレン「…これで満足か///」
ミカサ「え、ほっぺた・・・」
エレン「あ、当たり前だろ!口なんかにできるか!」
ミカサ「ありがとう・・・」チラッ
クリスタ(やったねミカサ)グッ!
ジャン「おうおう、見せつけてくれるじゃねえかエレンくんよぉ!」
エレン「ジャン!?お前死んだんじゃ・・・」
ジャン「勝手に殺すんじゃねえ!」
コニー・マルコ「だはははは!」
アルミン「・・・。」
ユミル「ぎゃはははは!クリスタ!おら!もっと飲め!」
クリスタ「もう飲めないよう・・・ゴクッ!?」
エレン「あ、ユミル、私にくださいよー」
アルミン(いつも大変だけど笑いあってるみんながいる・・・)
ライナー「クリスタとの間接キス・・・ハアハア」
アニ「死ね…」ボキッ!!
ベルトルト「曲がってはいけない方向に!?」
ミカサ「エレン、口にはいつしてくれるの・・・?」
エレン「好きな人ができたらな」ポカーン
ミカサ「うん、待ってるね///」
ジャン「笑ってんじゃねえてめーら!!」
コニー「目の前でキスとかフラれたも同然じゃねえか、だははは!!」
マルコ「あはははは!コニー言い過ぎだよ(棒)」
ジャン「ちきしょーー!!」
アルミン(こういう日がずっと続けばいいのにな・・・)
クリスタ「アルミン!こっちにおいでよ!」
ユミル「なーに黄昏てんだよ!!」
アルミン「あ、う、うん!今いく!」
アルミン(女神に呼ばれた・・・!また明日も頑張れそうな気がする。)
終わり
キース教官が聞きにいったのはハンジさんです
エロい展開にできなくてすいません
お疲れ様でした
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません