冬馬「あれが、アイドルマスターsideMの入り口…長かったな…」


翔太「本当だね」


冬馬「最初に俺らが発表された時は、散々だったな…」


北斗「あれはタイミングが悪かったんだよ」


冬馬「これが、俺たちの新たなる道……！」


翔太「散々、メンテナンスが引き伸ばされたけど……」


北斗「始まるんだな……」


冬馬「……………」ダダダダダッ


北斗「ん？冬馬」


翔太「走り出して何してんの？冬馬くーん」

冬馬「よっしゃぁぁぁぁあ！一番乗りはもらったぁぁぁぁあ！」


北斗＆翔太「「しまったぁぁあーー！！」」


冬馬「油断したな馬鹿共め！！やーいやぁーい！！」


北斗「くっ……おい、翔太！高枝バサミだ！」


翔太「よおしっ！！」シャキン


翔太「いっけぇぇぇぇええ！！伸びろぉぉぉお！！」グイーン

冬馬「！？か！？髪の毛を！？」チョキチョキ


冬馬「やめろぉぉぉお！親父が禿げてんだよぉぉぉお！まだフサフサでいたいぃぃぃぃぃぃい！！」チョキチョキ



翔太「止まったね……」チョキチョキ


北斗「なんとか、入り口には通さなかったな」


冬馬「ぐあぁぁぁぁぁぁあ！！」チョキチョキチョキチョキ

2分後


冬馬「いいか、翔太、それに北斗」


冬馬「無闇に人の髪を切るのはダメだ。特に、仲間、ましてやリーダーのをな。」


翔太「いや抜け駆けしてきたから…」


冬馬「翔太は仲間への思いやりが少ねえ。」


冬馬「そして、北斗は仲間が間違ったことをしても止めなかったよな。これも思いやりが少ない証拠だ。」


翔太「いや、冬馬くんが抜け駆け……」


冬馬「こんな事じゃあ、死んだあいつも報われねぇぞ」

北斗「死んだあいつ……？あぁ、もしかして…」


冬馬「そう…俺らがまだ売れなくて、飢え死にそうになった時を思い出せ…」


冬馬「あいつもその時にいただろ…？」



4ヶ月前


すし吉（ちょっ、やめて！俺まじ橘ありすの手料理みたいな味するから！ね！やめて！食わないで！）ウィーン、ウィーン

翔太「よし、じゃあみんな同時に入ろっか」


冬馬「初めから俺もその気満々だったぜ」


北斗「どうやってはいるつもりだ？」


冬馬「3、2、1で同時に入るぞ」


翔太「あれ、北斗くん…君…」

翔太「足長ぁっ！！！」


北斗「まぁ、元モデルだからね」


冬馬「えっ、北斗の足が長い？」


冬馬「あ！本当だ！北斗の足長ぁ！」


冬馬「ダメだダメだ！これじゃあ、3人同時にゴールなんて出来ないぞ！」


翔太「一番最初にゴールしようとしてたのにね、冬馬くん」

冬馬「こんなことじゃ、死んだ仲間のすし吉が報われねぇぞ。」



冬馬「思い出せ……あいつと俺たちの思い出を…」



5ヶ月前


すし吉（な、何ヒソヒソ話しながら俺を見てるんだよ……やめろよ！不安に塗るだろぉ！？）

冬馬「足がダメならば、腕を伸ばして入ればいいだろ」


北斗「はい」キョンシーポーズ


翔太「腕長ぁ！！」


冬馬「何で足も腕もそんな長いんだよ！キモい特徴を引き継いだスパイダーマンか！」


冬馬「とにかく、そんなんじゃダメだダメだ！仲間との連携を取れ！」


冬馬「こんなんじゃ、sideMの世界に行っても、光を受けないまま消えるだけになるぜ」


冬馬「思い出せ、仲間との連携、すし吉の事を…」

半年前


すし吉（おいおい、俺は非常寿司じゃないっつーの！）ウィーン、ガシャ


すし吉（ま、味には自身あるんだがな…）ウィーン、ガシャ


すし吉（なーっんちゃって！いっちょアガリィ！）ウィーン、ガシャ

冬馬「腕がダメなら、頭から入ればいいだろ」


翔太「まぁ、それなら平等だね」


冬馬「じゃあ…」スッ


翔太「ん？水？」


冬馬「……」ジョバァ～～～……


北斗「頭にぶっかけた……？」


アホ毛（ニョキニョキニョキニョキニョキニョキ）



アホ毛（ビィィィィィイン！！）


翔太＆北斗「成長したぁぁぁぁぁぁあ！？」

翔太「何それ冬馬くん！？ずるいよ冬馬くん！？」


冬馬「黙りんしゃい、これが俺の完全体だ」


翔太「完全体って！？」


冬馬「悔しかったら生やせよ、お前も」


翔太「どうやって伸ばすの！？」

北斗「とにかく、それは反則だ、冬馬」


冬馬「馬鹿野郎！仲間ってのは認め合う所から始まんだよ！」


冬馬「無残にも、跡形もなく死んでいったすし吉と最初にあった日を思い出せ！」


ジュピター結成時


すし吉（ガシャポンで引き当ててくれてありがとう！俺、すし吉！特技は……身の提供でーす！なーっんちゃって！いっちょアガリィ！）ウィーン、ガシャ

翔太「どうする？バック転しながらはいる？」


北斗「やめてくれ」


冬馬「そうか…北斗は……うん、バック転はだめだ」


翔太「そもそも冬馬くん、3人同時にゴールは無理があるんじゃ…」


冬馬「確かに……」


北斗「じゃ、いっそ、競争してみるか」

冬馬「じゃ、この引いた線がスタートラインな」


北斗「恨みっこ無しだぞ」


冬馬「あたりめーだ。だが、もし俺が1位になれなかったら……」


冬馬「1位のやつを俺の裁きで呪い[ﾋﾟｰｰｰ]……」


北斗「恨みっこありかよ！」


翔太「誰が合図を取るの？」


冬馬「リーダーの俺だ」


北斗「えぇ…不安だな」


冬馬「失礼なやつだな。大丈夫だ。」

冬馬「よし、全員位置について～～～～～～～～～～～～」


冬馬「ゲッチュ！！！」ダダダダダッ


翔太「えっ！？」


北斗「うぉっ？！」


翔太＆北斗「ゲッチュでスタートしやがったぁぁぁぁぉあ！！」



北斗「こらぁあぁあ！冬馬！何がゲッチュだぁ！ヨーイどん、だろが！！」ダダダダダッ


冬馬「うるせぇぇぇぇえ！黙れキザ男！！一番乗りは俺じゃあ！ボケ！」ダダダダダッ


冬馬「BANG×BANG BIG BANG！！」ダダダダダッ


キザ男「翔太！高枝バサミだ！」


翔太「まかせて！！」シャキーン

翔太「伸びろぉぉぉお！！高枝バサミぃぃぃぃぃぃい！」グイーン


ピタッ


翔太「あぁぁぁあ！駄目だ！！ちょっと届かない！！」


翔太「畜生！とにかく！チョキチョキするしかねぇぇええ！」チョキチョキチョキチョキチョキ



チョキン



冬馬「あっ」


北斗「アホ毛が切れおった」


冬馬「」


冬馬「」



















冬馬「」ガクッ


北斗「あ、倒れた」


翔太「痙攣起こしてる」

2分後


冬馬「いいか、翔太、北斗。仲間云々の前に、まずアイドルを傷物にしちゃいけねぇだろ」


翔太「……………」


北斗「……………」


冬馬「何も言わないんだな」


翔太「なんか言ってもスルーされそうだからね」


冬馬「しかし、今ので翔太がズルをしてしまう可能性が出た。」


冬馬「翔太は高枝バサミを遠くに置いて、仕切り直すぞ」

冬馬「はい、じゃあ、位置についてーーーーーーーー」


冬馬「よどんっ！！」ダダダダダッ


翔太＆北斗「よどん！？」


北斗「まてこら！！よどんってなんだよどんって！？」ダダダダダッ


冬馬「省略したんじゃボケぇ！BIG BANG BANG BANG！！」ダダダダダッ


翔太「くっそぉ！！高枝バサミがあったら絶対に冬馬くんをタコみたいな頭にするのにぃ！」ダダダダダッ


北斗「うぉぉぉぉお！俺の長い足と翔太の運動能力で追いつくしかねぇ！！」ダダダダダッ



翔太＆北斗「うおぉぉぉお！！！」ダダダダダッ



冬馬「ぐえぇ！？足はえぇな！！このキザ男と便所！！」ダダダダダッ

キザ男「並んだ！！おれが一番だぁ！！」キョンシーポーズ！



冬馬「ぐぇぇぇえ！卑怯だぞこのチンタラ野郎！ホモ男がぁ！！」



便所「負けてたまっかぁぁぁあ！」キョンシーポーズ（＋長い腕）


冬馬「ほげぇげぇぇぇえ！？お前の腕も何で長いの！？」


翔太「なんか知らんが伸ばしたら伸びたぁ！！」


冬馬「ちきしょう！！一番は俺だぁぁだぁぁあ！！！！」（アホ毛伸び）


翔太「うわぁぁあ！！また復活したぁ！！本当なんだその未確認物体は！？」



ジュピター「それえぇぇぇぇえ！！ゴールだぁぁぁあ！！ギルティぃぃぃぃぃぃい！！！」

ウィーン………ガシャ………


ジュピター「「「！？」」」


ウィーン、ガシャ、ウィーン、ガシャ


ジュピター「「「あ、あれは……」」」


すし吉…………！！！


すし吉「……」ウィーン、ガシャ


すし吉？は入り口に入った

それは、幻だったのか、夢だったのか


誰にもわからない


ジュピター3人の一番乗りの野望は


すし吉によって消え去り


罪と罰を全て受け入れた気分になる


ジュピター3人であった

すし吉が死ぬ前のインタビュー



すし吉「俺らジュピターがゲーム化したら？」


すし吉「そうだな……まずは、腹いっぱい食べたいですね」


すし吉「ガリを」


すし吉「なんちゃって！」



いっちょアガリィ！！！！







完