伊織「私を満足させられる料理」 (31)
注意!
・シリーズ五作目
・Pはある漫画に登場する料理人をモチーフに
・地の文あり
・書き終え完了
以上を読んで不快に思った方は読まない方がいいです。
前作:幸子「身長195cmのP」http://ss.vip2ch.com/jmp/1402746618
:拓海「身長185cm(成長中)のP」http://ss.vip2ch.com/jmp/1403349645
:凛「体重82kgのP」http://ss.vip2ch.com/jmp/1403779829
:まゆ「ほとんど裸のPさん」http://ss.vip2ch.com/jmp/1404471108
それではやっていきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404991526
伊織「あ~疲れた!」
この私、いおりんこと水瀬伊織は疲れている。
仕事も大変だし、ツッコミも大変だ。
肩も凝ったし目も痛い。
肌も荒れて、髪も痛んできた。
まさに疲労困憊である。
伊織「こんな時にはおいしい料理でも食べてゆっくりしたいわ……」ボソッ
P「アレ?デコサンではないデスか」
伊織「あ、プロデューサー……って、だれがデコサンよ!」
P「大分お疲れのようデスね」
伊織「疲れたなんてもんじゃないわよ……」
P「そうデスカ?」
伊織「あ~あ!こんな時にはおいしい料理をゆっくり食べたいわ!」
P「……アノ、これから時間ありマスか?」
伊織「うん?あるとおもうけど?」
P「よろしけレバ、良いイタリア料理店を知ってるンデスが」
伊織「ふぅーん?なら、行ってみましょ!」
伊織「ここ?このスーパーアイドル伊織ちゃんをこんな小さい店に?」
P「きっと気に入ってイタダけまス」
伊織「……『トラサルディー』ねぇ…」
チャリーン
伊織「テーブルが二つだけ?」
P「少し、ここで待っててくだサイ」スタスタ……
伊織「ち、ちょっと……行っちゃった」
数分後。
P「お待たせシマシタ」
伊織「遅いわよ!ってプロデューサー!?何でコックの格好なんか……!」
P「それはワタシがヒトリでこの店をやってるからデス」
伊織「じゃあ、テーブルが二コしかないのは……」
P「ヒトリでウエイターも兼ねていますから、精一杯なんデス。それでは、始めマショウか」
伊織「で?」つ
P「どうナサイましたか?」キョトン
伊織「メニューよ!」
P「メニュー?リスタのことデスか?」
伊織「イタリアではそういうけれど!……で、早くちょうだいよ」
P「そんなものウチにはないよ……」
伊織「ハァ?だったら何を食べろっていうのよ!」
P「料理の献立はお客様次第です」
伊織「だったらリスタを……」
P「チガウチガウ!ワタシがお客を見て料理を決めるのデス!」
伊織「……もういいわ。とにかく私は腹ペコなの。何か食べさせて」
P「デコサン、アナタ髪が大分いたんでマスね」
伊織「!」
P「ソレニ、睡眠不足でス。肩も凝ってまスネ」
伊織「解ってるんなら仕事減らしてよ!」
P「頑張って売り込んでライブに出したいト思いマシタ。スイマセン、次からは気を付けマス」ペコリ
伊織(……そんな風に謝られたら怒れないじゃない)
伊織「早く、飲み物を持ってきて」
P「オ・カピートォ(かしこまりました)」
P「ドウゾ」コトッ
伊織「水?」
P「はい。デハ、料理を作りに行きマスのデ」スタスタ
伊織「ふんっ!水なんて飲んでもお腹は膨れないわよ……」ゴクゴク
伊織「えっ!?」
伊織(こっ!!こんなおいしい水、飲んだことないわ!そう……例えるなら、運動会で熱中症になりかけるくらい頑張った後で一気飲みする水くらいおいしい!)
伊織「あれ?」ツゥ……
伊織「な、涙が!」ダラダラ
伊織「ど、どんどん泣けてくるわ!」ボドボド
伊織「わわわわ!」ドボドボドボォーーッ
伊織「涙が止まらないッ!!」ドバァーーッ
伊織「どんどん流れ出てくるゥーッ!」ドドォーーッ
伊織「と、止まった」ス……
伊織「!!」
伊織「な、治った……!」
伊織「疲れ目が治ったわ!」スッカァァァーーーッ
伊織「な、なんなの?この水……!」
P「さっ!料理を続けましょうか?まず前菜はルッコラとパルミジャーノのサラダのサラダでス」
伊織「おいしそうね。やっと食事にありつけるわ。いただきます」パクッ
伊織「うん。まぁ、こんなものじゃないの?でも、私のおかかえシェフの方が……」
P「チガウ!チガウ!ルッコラと薄く切ったパルミジャーノを一緒に食べるんでス」
伊織「ふぅ~ん?ま、こんなもの一緒に食べたところで………」パクッ
伊織「!!」
P「どうでスか?」
伊織「お……おいしい……悔しいけど、家の料理の数倍おいしいわ」
伊織(プロデューサー何者?この私のおかかえシェフよりもおいしい料理を……!)
P「デコサン、上着を脱ぐことをおすすめシマス」
伊織「ぬぐって何言ってんのよ!この変態っ!」
伊織「あれ?……かゆい!体がかゆいわ!」ガリガリ
伊織「ヒィッ!ゆ、指にべとべとした物が!」ベトォーーッ
P「それは『垢』デス」
伊織「垢ァ!?」
P「ドウゾ、ごゆっくり」スタスタ
伊織「ちょっ!この垢どうするのよォ!」ガリガリ
伊織「ん?痒くなくなって……」ピタッ
伊織「か……!肩こりが治った♡」
伊織(ここの料理……普通じゃないわ!)
伊織「ヘー。プロデューサーって物知りなのね」
P「まさか、デコサンは知らなかったンデスか?」
伊織「し、知ってたわよ!それくらい!なんたって私はスーパーアイドル伊織ちゃんなんだから!」パクッ
伊織「うんまぁぁぁぁぁ~~~~い!!!」パクパク
伊織「これは!この味わぁぁぁぁぁ~~~!!」
伊織「!急に頭がムズムズしてきた!」ハラハラ
伊織「髪の毛が抜けていくゥッ!」ブワァァァ
伊織「どうしてくれるのよプロデューサー!私この年で禿げちゃったじゃないのよ!」ツルツルピッカァーー
P「ハハハハハハハハ!デコサンがスーパーデコサンになりまシた!デコしかないデス!…ですが、ご安心を」
伊織「い……痛い!!頭が痛い!!!」ズァッ
伊織「と、頭皮を何かが押し上げる感覚ッ!」モリモリ
伊織「ッあああああああああああああ!!!」ブシャアッ
伊織「髪の毛がッ!生えたッ!しかもツヤツヤッ!」
※あまりに下品な食べ方のため音声のみお楽しみください(決して手抜きではありません。)
<ウンマーーイ!ズビズバーーッ
<ウッチャンニタイスルナンチャンッ!
<マイニチカヨッチャウッ!
<プハァーーーッ!
<ハダガキレイニッ!
伊織「今日はどの料理もおいしかったわ!毎日食べたいくらい!」
P「イエイエ、こちらこそ、スーパーアイドルに料理を食べてもらえて嬉しいデス」
伊織「今日はありがとう!……あ、違ったわね」
P「?」
伊織「グラッツェ(ありがとう)!」ブンブン
P「!……プレーゴ(どういたしまして)」クスリッ
翌日
『トラサルディー』
新堂「伊織お嬢様が秘密を探ってこいと仰っていましたが、特に不審なところは無いようで……」コソコソ
ガサッ
新堂「!」ガバッ
P「そこで何をしている~~~~ッ 見タナァ~~~~っ」┣¨┣¨┣¨┣¨ド
新堂「あ、あなたは……」
P「オマエッ! のぞき見に入ってきたというわけデスカァーッ ただじゃあおきませンッ! 覚悟してもらいマスッ!」バァーzン
新堂「しまっt……!」
アッーー!
伊織「新堂?何か分かった?」
新堂「いいえ、何も変わったところはありませんでした」
伊織「そう……さがっていいわ。ありがとう」
新堂「はい」ガチャッ バタン
伊織「…今日も食べに行こうっと♪」
━fin━
これで終わりです!
この時間帯ということもあり、あまり見ていただけなかったかもしれませんが、お目汚し失礼しました!
それでは、いつもどおり、組み合わせのリクエストを受け付けますので、書いてほしい組み合わせがあったら自由にお書きください。
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