雪歩「うぅ…ここの会社のオーディションは苦手ですぅ」 (31)

キャラ崩壊
パロディ

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765プロ事務所


真「うわっ、雪歩、なんでそんな部屋の隅に座り込んでるの?」


雪歩「グスッ…ヒグッ…きょ、今日はオーディションで…」


真「な、何で泣いてるの?雪歩はBランクなんだから、もうオーディションなんて慣れっこでしょ?」


雪歩「ち、違うの、真ちゃん……その……」


雪歩「きょ、今日受ける会社が怖くて……」


真「?」

オーディション待合室


真「へー、ここの会社のアイドル募集のオーディションに昔受けたことあるんだ」


雪歩「765プロの時に勝手に応募した友達とは違う子が前に応募してね……」


雪歩「真ちゃん、ありがとう。ついてきてもらって……ごめんね?」


真「今日の仕事は朝に終わったから大丈夫だよ。というか、何で怖いの?ここの会社?」


雪歩「そ、それはね……」

オーディションの面接官が年寄りな人でね

ギロっとした目つきがとても怖かったの


それだけじゃなくて、


審査結果も口で言わないで、


札を挙げて結果を伝えるから


何だか人間味がなくて……


凄く怖くて……

真「う~ん、目つきが怖いのは、確かに緊張しちゃうな。」


雪歩「それに寡黙な人だったから……何を考えてるかわかんなくてドキドキしちゃって」


真「でも、年寄りの人だったら、もう引退して他の人が審査するかもしれないよ」


雪歩「そ……そうかな……」


真「それに雪歩は昔、そのオーディションを一応全部やり遂げたんでしょ?今日も大丈夫だよ。」


雪歩「ま……前の時は、詩が書いてたから……」


真「詩?」

私から見て真正面の壁に、詩が書いててね


その詩がいい詩がすごくいい詩でね


勇気が出てきて、最後までなんとかやり遂げることが出来たの


これが影響して、ポエム作りが好きになったりして…

真「へぇ~、そうだったんだ…まだその詩が書いてあったらいいね!」


雪歩「うん!そしたらまた…頑張ってやり遂げそうなきがする」


受験番号72番、おぎっ……萩原雪歩さーん


真「ほら、雪歩!呼ばれたよ!」


雪歩「うっ、うん!がんばってくるね!」


真「うんっ!行ってらっしゃい!」

面接室前


雪歩「うん…大丈夫だよね。やっぱ、真についてきてもらって正解だった」


雪歩「もう何が来ても大丈夫。不安なんてないよ」


雪歩「スゥーッ……ハァーッ……よし!」



雪歩「し、失礼しますぅ!」ガチャッ

逵溪?逵溘■繧?s

真ではなく、真ちゃん

老人「ハァーッ………、ハァーッ………、ハァーッ………、ハァーッ…………」ゼェゼエ


助手「ほら、来ましたよ先生。」



老人「ハァーッ…………うっ…ハァーッ…………」ゼェゼエ



雪歩「…………」



雪歩(不安ですぅ…………)ズゥーン



雪歩「ど、どうも、萩原雪歩ですぅ」


雪歩(なんでこの人引退してないんですか!?もう息切れまくりじゃないですかぁ!!)


老人「ハヒィーッ…ハァーッ!…………ハヒィーッ」ゼェゼエ


助手「はい、何です?」


老人「ハヒィーッ…ハァーッ!」ゼェゼエ


助手「よろぴくってさ」


雪歩(なんで息切れしてるのに陽気な態度なんですかぁ!?)

老人「ハッ……ハァーッヒィーっ!」ゼェゼエ


助手「では、萩原さん、こちらへ」



雪歩「はっはいぃ!」タタタ



老人「ハヒィーッ…ハァーッ!」ゼェゼエ



助手「では、曲を流しますので、パフォーマンスをお願いします」


雪歩(うぅ…大丈夫かなあの人…何処かに入院したほうがいいのに…)


雪歩「よ、よろしくお願いします」

オイカケテーニゲルフリーヲシテ


雪歩(あ、あの時みたいに、鋭く睨みつけてないかなぁ……)チラッ


老人「…………………はヒィ」


雪歩(あ、あれって…睨んでるっていうか……その……ま、瞼がたるんでて、見ているのかさえわかんないよぅ)


老人「…………………ハヒィーッ」タルーン

ミライーガーハジマルゥー



雪歩「お、終わりですぅ」


助手「では先生、審査の結果を」


老人「…………ハヒィーッ!」


助手「え?…本当ですか?」


雪歩「あ、あの、なんて……?」


雪歩(というか何でわかるんだろぅ、この人)

助手「瞼のたるみで見えんかったって」


雪歩(何やってるんですかぁぁぁぁあ!)


助手「あちゃー、先生、もう今日は休みますか?」


老人「ハヒィーッ!ハヒィーッ!ハヒィーッ!………ハヒィーッ」ゼェゼエ


助手「セロハンテープで瞼を引っ張って見るからもう一回パフォーマンスしてって」


雪歩(もう休んでくださいぃぃぃ!)

助手「じゃ、曲流すよー」


1、2、3、ヴァイ!


雪歩(め…面接官は……)チラッ



老人「………………」ギョロッ


雪歩(うわぁぁぁぁぁあ!本当にセロハンテープで瞼引っ張ってギョロ目で見てくるぅぅぅぅぅう!)


老人「…………」ギョロギョロ



雪歩(こ、怖いですぅぅぅぅぅう!前の睨みつけより倍怖いですぅぅぅぅぅう!)ガクガク

雪歩(こ、怖いようぅぅぅぅぅうまことちゃんんんんん!助けてまことちゃーん!!)ガクガク


助手(すごい揺れてるなあの子)


老人「………………」ギョロギョロ


タカミヘ!


雪歩「お、終わりましたぁ……」


助手「さぁ、終わりましたよ、先生、審査結果を」

老人「ハヒィーッ!ハヒィーッハァァァーー!」ゼェゼエ


助手「先生、ほら、パネルがあるから、結果を萩原さんに伝えて」


雪歩(結果を聞くのが怖いうえに、あの人も怖いようぅぅ……ん?)



雪歩(あ、あの審査員の後ろにある文字は)


雪歩(も、もしかして、あの時の詩!?)

雪歩(よ、よかったぁ、まだけされてなかったんだぁ!)


雪歩(内容は覚えてないけど、素敵なものだったのはわかってる!)


雪歩(あれを見て、緊張を吹き飛ばしますぅ!)

旅に出て

素敵な出会いをしよう

決してあなたは一人じゃない

敵なんていない

孤独じゃないよ

ロングシャツ着て

さぁ、行こう

レールに乗って

ルートをまっすぐに

雪歩(うん、やっぱり素敵な詩……ん?)


雪歩(な、なんか、詩の最初の文字に丸が付けられてる)


雪歩(えっと……続けて読んだら……)













雪歩「お……おびゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」



助手「はっ……萩原さん!?どうしましたか!?」



雪歩「い、嫌ですぅぅぅぅぅう!殺されたくないですぅうぅぅぅぅぅう!」ダッ!


助手「は、萩原さん!待って!先生がまだ結果をいってないよ!」


雪歩「聞きたくないですぅぅぅぅぅう!」


助手「バッキャロウ!!!」


雪歩「!?」

助手「先生を見ろぉ!!」


雪歩「………?」


老人「ハヒャーッ……ハッ……ハヒャーッ……ハヒッ!」ゼェゼエ



雪歩(め……面接官が……頑張ってパネルを持とうとして、私に結果を伝えようとしてる……)



雪歩(なのに……私ったら………)


助手「見たかい、萩原くん。」


雪歩「………はい」


助手「先生は言おうとしてるんではなく、パネルで伝えようとしてるんだから、『聞きたくない』はおかしいよ」


雪歩「あぁ、そこ」

助手「ほら、先生もノロノロしないで、後つっかえてんだから。」


雪歩(スパルタな人ですぅ……)


老人「ハヒィーッ………ハヒィーッ………ハァァァーー!持てんわい」ゼェゼエ


助手「あー、ほら、持てないなら無理しないで、休んでくださいよ。萩原さんの結果は僕が伝えますから」


雪歩(そ……そうです!!ゆっくり休んでくださいぃ!)

老人「ハヒィーッ………ハヒィーッ………まだ口があるわい……」ゼェゼエ


雪歩(えぇえぇえぇえ!?)


助手「先生……」ホロっ

老人「はぁっ…はぁっ………はフゥ…ふゴッ」ゼェゼエ


助手「おぉ…!パネルを口でくわえた!」


雪歩(うぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!ヨダレがダルんダルんですぅぅぅぅぅう!)


老人「ハヒィーッ………うっうっ……ジュルっ………ふうぅ!」ゼェゼエ


パネルを持ち上げた面接官。


雪歩「けっ……結果は?」

『まぁまぁ。ギリ合格レベル』


雪歩「……………」


助手「……………」


老人「ハヒィーッ………ハヒィーッ………」ゼェゼエ



静寂が面接室を包み込んだ


終わろう

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