僕が魔王だ。 (44)
大理石で作られた床に、高価な調度品の数々が並べられた大きな広間、その大きな広間の奥に高価な装飾が施された大きな椅子、それは玉座と呼ばれるものだろう、その玉座には学制服を着た少年が倒れるように眠っていた。少年は顔立ち幼く小柄で学生服を着ていなければ、小学生と間違われそうなほどあどけない。
???「~~~~~~~!」
???「ーーーーーーー!」
少年(なんだか、騒がしいな。すごく眠いんだから静かにしてくれよ。)
???「~~~~~~~!」
???「ーーーーーーー!」
少年(うるさいな、何言ってるかわからないよ。)
???「~~~~~~~!」
???「ーーーーーーー!」
少年「うーん・・・」
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目の前には二人の女性が立っていた。
一人は黒いローブを着た黒髪で妖艶な色気のある美女、もう一人はメイド服姿の金髪ストレートヘアーの可愛らしさが残る少女だ。
少年(・・・きれいな人だな外国の人かな。)
少年「あ、あのー」
少年「ここはどこですか?お姉さん達だれですか?」
ローブ姿の女「~~~~~~~!」
メイド服の少女「ーーーーーーー!」
聞いたこともないような言葉だ、どうしよう何いってるかわからないよ。
少年「き、きゃんゆーすぴーくじゃぱにーず?」
ローブ姿の女「?」
メイド服の少女「?」
どうやら英語も通じないようだ。二人は顔を見合わせ何か話している。
少年(僕の発音が悪いわけじゃない・・・よね。)
どうしたものかと悩んでいると、黒いローブの女性がいつの間にか僕の目の前にまで来ていた。
黒いローブの女は少年の頬をその手ではさみ唇を重ねた。
少年「!?」
いきなりのことで驚くも、ほのかに香る女性のにおいにと柔らかい唇の感触に心奪われていると、口の中にぬめっとした柔らかいものが侵入してきた。
その柔らかいものが舌の上をなぞり、舌と絡み合い口の中を蹂躙していく。
突然キスされるという訳のわからない状況でありながら、股間は正直に反応していた。
ローブ姿の女「魔王様、言葉わかりますか?」
少年「!?」
少年(あれ、言葉が理解できる。なんでだ?それに魔王って僕のことを言っているのか?)
ローブ姿の女「魔王様、言葉わかりますか?」
少年「・・・うん。」
ローブ姿の女「よかった。うまくいったようですね。」
ローブ姿の女「では、改めて自己紹介させていただきます。」
ローブ姿の女「わたくし、魔王様の王佐を務めさせていただくメアリと申します。」
メイド服の少女「はめまして魔王様。わたくし、魔王様の身の回りのお世話をさせていただくアリスと申します。」
少年「これは、どうもご丁寧に・・・って、そうじゃないですよ。」
少年「魔王様ってなに?」
少年「いや、それよりもここはどこなんですか?、なんで僕はここにいるんですか?」
少年「それに、なんでキ・・・キスしたら言葉話せるようになっているんです?」
少年「そんなことよりもお願いです。家に帰してください。」
ローブ姿の女→メアリ「魔王様、落ち着いて下さい。」
少年「魔王様ってなに?」
メアリ「落ち着いて下さい今から説明しますので。」
少年「この状況落ちつけるわけないでしょ。」
メアリ「落ち着け!」ギロ
少年「・・・はい。」ガタガタ
メアリ「まずこの場所ですが、ここは魔王城玉座の間です。」
メアリ「次にあなた様がここにいる理由ですが、あなた様が第8代魔王陛下あるからです。」
少年「そうかー、僕が魔王だからここにいるのは当たり前だね。って、そんなの納得するわけないですよね!」
少年「どこにでもいるような、普通の高校生である僕がなんで魔王になるんですか。」
少年「そうじゃない、魔王ってゲームや漫画じゃないんだからふざけないで下さい。」
メアリ「そう、おっしゃられても困ります。」
メアリ「先代魔王様が、次期魔王は100年後この玉座に現れるとお言葉を残されております。」
メアリ「そして、100年目になる今日この玉座に魔王様が現れたのです。」
メアリ「先代魔王様が残された言葉通り現れた、あなた様は当代魔王陛下なのです。」
少年「・・・」
少年「何かの手違いで僕がここに座っていたってことはないのですか?」
メアリ「先ほど私の魔力を送り込み、魔王様の中に眠る歴代魔王の知識を呼び起こしました。」
メアリ「そして魔王様は私たちの言葉を理解し、お話されているではないですか。」
少年「それは・・・」
メアリ「魔王様は知らない言葉を突如理解しお話になられている。これは魔王様の中に歴代魔王の知識が眠っていたからこそです。」
なんだか強引にこじつけられているような気もしないでもないが、突然知らない言葉をはなせるようになったことについて反論できない・・・
それに、ここが僕が暮らしていた世界とは別の世界であることを知っている。信じたくない受け入れたくないがそうなのだと理解している自分がいる。
少年「わかった僕が魔王でいいです。否定していたら話が進まない気がしますから。」
少年「それで、僕はいつ家に帰してもらえるのですか?」
メアリ「帰る?」
少年「そう、僕がいた世界にはいつ帰してもらえるの?」
メアリは困ったような表情をうかべる。
メアリ「申し訳ありません。私たちは魔王様をあちらの世界へ戻すすべを知りません。」
少年「え?」
メアリ「申し訳ありません。」
少年「そんな・・・」
メイド服の少女→アリス「そういえば、先代魔王さまは異世界へ行くことができたという話を聞いたことがあります。」
少年「!?」
メアリ「そういえばそのような話きいたことありますね。」
少年「本当ですか!?それなら元の世界に帰る方法が何かあるんですね。」
メアリ「先代魔王さまが異世界へ行くことができるという話を、聞いたことあるというだけですので確証はございません。」
少年「それでも、帰る手段があるかもしれないのですよね。」
少年「先代魔王について知っている人とかいませんか?」
メアリ「残念ながら先代魔王様に近しいものは皆隠居し、連絡が取れる方がいらっしゃいません。」
少年「じゃ本は?先代魔王について書かれている本はないの?」
メアリ「伝記や子供向けの絵本などは御座いますが、魔王様の使われる力について書かれている書物は存在しません。」
少年「なんで!」
メアリ「魔王様の力は最高軍事機密であり、その情報が人間側に、特に勇者にわたってしまわないように、魔王様の力について書かれている書物は存在しないのです。」
少年「そんな・・・」
メアリ「ですが魔王様の力や魔法について、その情報が失われることはこの国にとって大きな損失になります。」
メアリ「そのため歴代魔王様方の力や魔法については、魔王継承者に受け継がれていきます。」
メアリ「それが、歴代魔王の知識と呼ばれるものです。」
少年「そんなの僕しらないですよ。」
少年「やっぱり、僕は間違えてここに来たんじゃないんですか?」
メアリ「いえ、先代魔王様のお言葉通り今日この玉座に現れたことや、知らないはずのこの国の言葉を理解できたことから、あなた様が当代魔王であることは間違いございません。」
少年「じゃ、なんで」
メアリ「理由はわかりませんが、何らかの理由で歴代魔王の知識の一部しか目覚めていないのかもしれません。」
メアリ「もしかしたら先ほどと同じように、外部から魔力で刺激を与えれば目覚めるかもしれませんが・・・」
少年「ほんとに!?」
メアリ「ただ、期待はしないでください。」
メアリ「先ほど魔力を送り込み刺激を与えたのに、目覚めたのがこの国の言葉等の一部だけのようですから。」
メアリ「歴代魔王の知識が目覚めていないのは、他の要因の可能性が高いのです。」
少年「でも、ほかに手はなさそうだし、物は試しってことでお願いします。」
少年「メアリさん、さっきみたいに歴代魔王の知識というのを引き出してください。」
メアリ「さっきみたいにということはキスしてほしいのですか?」
少年「え!?」
そういえば、キスした後言葉わかるようになってたよな。
あれ、これってもしかしてキスをせがんでることになるのか!?
やばい、そう思うと恥ずかしくて顔が熱くなってきた。
少年「い、いや、そうじゃなくてですね。あの、その・・・・」
メアリ「私とのキスは嫌ですか?」
アリス「魔王様、ひどいです。」
少年「いや、その・・・ですね。キスは良かった。じゃなくてですね。」
少年「そこに、帰る手段があるかもってですね。だから」
メアリ「帰るために仕方なしになんですね・・・」
アリス「魔王様、最低です。」
少年「ち、違います。ほら、キス気持ちよかったしまたしたい・・・」
メアリ「気持ちよかったんですね。」
アリス「魔王様、エロいです。」
二人を見ると笑っている。
あれ、からかわれてる?さっきまで真面目に話していたとおもってたのに・・・
メアリ「そうですか気持ちよかったですか、それは嬉しいですね。」にこにこ
うあああ、僕はなんてことをくちばしてしまったんだ。
顔が熱い、たぶん僕は耳まで真っ赤にしているにちがいない。
どうしよう、二人の顔見ることができない。
アリス「涙目になって、恥ずかしがっている魔王様かわいいです。」
メアリ「もっといじめたくなるわ。」
怪しくほほえみながら僕を見つめている。メアリさんはS、いやドSにちがいない。
この人は危険だと僕の中の何かが訴えている。
メアリ「キスでよろしければ、いつでも喜んでお相手させていただきます。」
メアリ「もちろん魔王様が望まれるのであればそれ以上のことでも。」ふふふ
メアリ「では、失礼します。」
そういうと、メアリさんは僕の両手を押さえつけキスをしてきた。
先ほどと同じように彼女の舌先が僕の口内を蹂躙してくる。
彼女の舌で刺激されていると、背筋にゾクゾクするような快感が走り、だんだんと先ほどとは比べ物にならないほどの快感がわきあがってくる。
少年(あ、あああ、ちょっと待って、まずいよ、このままじゃ、まずい!お願いひとまずやめて。)
少年「うー、うううーー!」
口をふさがれてて言葉がでない、両手を押さえつけられてるから引き離すことができない。
ま、まずい!!!
少年「うっ!!」ビクンビクン
全身を小さくケイレンさせながらズボンの中で暴発させてしまった・・・
メアリ「もう、本当に魔王様はかわいらしいですね。」
両手で自身の体を抱きしめ快感に体を震わせている。
アリス「メアリ様」
メアリ「なんです?」
アリス「魔力を送り込むのに、舌を入れる必要があったのですか?」
メアリ「ないわよ。」
アリス「では、快感増幅魔法をかける必要は?」
メアリ「ないわよ。」
メアリ「だって、魔王様可愛らしいじゃない。
メアリ「ちょっと刺激しただけで目をとろーんとさせて、ほんと可愛らしいわ」
また、両手で自身の体を抱きしめ快感に体を震わせる。
アリス「悪い人です。」
メアリ「ふふふ」
アリス「魔王様は気を失われているようですし、これからどう致しましょうか?」
メアリ「魔王様をお部屋で休ませてちょうだい。」
アリス「かしこまりました。」
メアリ「あと、ズボンの中汚れちゃってるからきれいにしてあげてね。」
これが、初投稿初作品ですので至らぬ点があると思いますが、これからよろしくお願いします。
支援
>>9
支援ありがとうございます。
読み手のときはわかりませんでしたが、支援てもらえると嬉しいものですね。
では投下します。
目を覚ますと天蓋付の巨大なベッドの上で、部屋には高価そうな絵画等調度品が飾られている。
少年「・・・はあ、夢じゃなかったのかよ」
昨日の出来事を思い返して頭を抱えた。
アリス「おはようございます。魔王様。」
少年「あ、おはようございます。アリスさん。」
いつの間にかメイド服姿の少女がベットの横に立っていた。
アリス「私は魔王様の従僕です。敬語は必要ありません。」
アリス「私のことはアリスと呼び捨てください。」
少年「すみません。アリスさん。」
アリス「・・・」
少年「わ、わかった。アリス」
アリス「はい。」
アリス「昨日お召しになられていた服は現在洗濯しているため、代りのお召し物を用意いたしました。」
そう言ってアリスさん・・・アリスが出したのは、大きさは違うがアリスが着ているメイド服だ。
少年「え?これを着るの?」
アリス「下着のほうですが、申し訳ありませんがこちらの下着で我慢してください。」
と言うと、薄いピンク色の可愛らしいブラとショーツを差し出してきた。
アリス「私の物で申し訳ないですが、ほかに下着がございませんので、こちらで我慢していただけないでしょうか?」
え!?アリスの下着
これが、アリスの胸とあそこを包んでいたものと思うと、目が吸い寄せられ下着から目が離せない。
さすが魔王城のメイドの下着、きっと視線を誘導するような魔法がかかっているに違いない!
だから、下着を凝視してしまっても仕方ないことなのだ。その下着を手に取ってみたいと思うのも魔法のせいに違いない!
アリス「魔王様?」
アリスに呼び掛けられ我に返る。
少年「なな、なにかな?」
アリス「今日はこちらをお召しになって頂けるでしょうか?」
僕が、アリスさんの下着を着ける・・・
ゴクリ・・・
って、そうじゃない!
少年「じょ、冗談ですよね?」
アリス「嫌ですか?きっとお似合いになられると思いますよ。」
少年「僕、男ですよ。」
アリス「存じております。」
少年「本当にほかに服はないのですか?」
アリス「どうしても嫌ですか?」
少年「嫌です。」
アリス「はあ、我がままですね。」
少年「・・・」
我がままなのか?
なんだろうこうも堂々と言われると、僕がわがままを言って困らせている気がしてくる。
・・・いやいや僕は間違っていない。それに、さっき自分のことを僕の従僕だとか言ってたのに、主に自分の下着を着せようとするか!?
うん、僕は間違ってないアリスのほうが間違っている。
少年「我がままじゃないです。その下着は嫌です。」
アリス「この下着ではダメですか・・・」
アリス「脱ぎたての下着のほうがお好みなんですね。」
そういうと、メイド服の長いスカートの裾から手を入れて脱ぎだそうとする。
少年「まって、違う違う、その下着が嫌なのではなく女性物の下着が嫌なの。」
少年「それに、魔王が女性物の下着を着るような変態じゃダメでしょ。」
少年「そんな、変態魔王に仕えたいですか?」
アリス「問題ありません。魔王様は可愛らしいのできっと似合いまます。」
少年「問題だらけだよ!」
アリス「・・・」
少年「・・・」
アリス「仕方ありません。」
アリス「こちらに、魔王様がお召しになられていた服と同じものを作りましたので、こちらをお召しください。
そういって、男物の下着と学生服をとりだした。
少年「あるじゃないですか、はじめから出してください。」
なんだろう、ただ着替えるだけのことなのにすっごい疲れたよ・・・
ちらりと横目でアリスを見ると。
アリス「やっぱりこちらの下着のほうがいいですか?」
女性物の下着を渡そうとしてくる。
少年「はぁ・・・」
本日の投下は以上です。
乙
期待
真新しい学生服に着替え終わった僕は、アリスに案内された部屋へと入った。
高価そうな大きなテーブルの上には朝食が・・・朝食?
テーブルの上には鳥の丸焼きといった、肉や揚げ物中心の料理の数々。
しかも、量も7,8人分ぐらいありそうだ。テーブルには椅子が一脚しかない。
少年(この量で一人分?・・・見ているだけで胃がもたれてきそうだ。)
少年「アリス、これは?」
アリス「朝食でございます。」
少年「・・・」
アリス「申し訳ございません。何か不備がありましたでしょうか?」
少年「い、いや大丈夫だよ。」
少年「ただ、朝からこんなに重い料理はちょっときついかな。」
少年「量ももっと少なくていいから。」
アリス「申し訳ございません。魔王様がどのような朝食を食べられるか、分かりませんでしたので。」
アリス「先代魔王様の朝食と同じものを用意いたしました。」
少年「え!?先代魔王って朝からこれを食べてたの!?」
アリス「はい、先代の宮廷料理人が残した書物にはそう書かれておりました。」
少年「はははは、食べる量もさすが魔王って感じだね。」
アリス「申しつけて頂ければ、新たに朝食を用意させていただきますが?」
少年「いや、大丈夫だよ。このパンとスープで十分だから。」
アリス「何かあれば申し付け下さい。」
少年「うん、ありがとう。」
少年「そうだ、飲み物に牛乳がほしいんだけどあるかな?」
年齢の割に身長がちょっと低い僕には、朝の牛乳は欠かせないアイテムなのだ。
アリス「申し訳ありません。牛乳はありません。」
アリス「明日の朝食には用意しますの・・・」
アリス「そうです。牛乳はありませんが私の母乳はいかがでしょうか?」
少年「ぶっ!!ぼ、母乳!?」
アリス「はい、私母乳がでる体質なのでこのまま直接吸っていただければ」
少年「・・・直接吸う」ゴクリ
アリスは、メイド服のエプロンを外し胸元のボタンをはずそうとしていた。
少年「だだだ、大丈夫だから。うん、ミルクは大丈夫だから。」
アリス「吸わないのですか?」
少年「うん、大丈夫。アリスの気持ちだけで十分だよ。」
アリス「そうですか。」
アリスはちょっと残念そうにしている。
起きてからの着替えもそうだが、なんだかいろいろ疲れるよ。
少年「はぁ・・・」
短いですが本日の投下は以上です。
魔王のお話なのに魔王的な要素が出てきてない・・・自分で書いていて不安になってきます(--;)
なんの問題もない。このまま続けてくれ
>>22
ありがとうございます。このまま頑張っていきます。
本日分の投下は作成が間に合いませんでした。明日には投下します。
朝食後に紅茶を淹れてもらい、朝からの疲れを癒しているとメアリさんがやってきた。
メアリ「おはようございます。魔王様」
少年「おはようございます。」
メアリ「流石魔王様ですね。」
少年「?」
メアリ「あれだけの量の食事をもう召し上がられたとは!」
少年「あの量の食事食べきれませんよ。それに、あの重い朝食はさすがに無理です」
メアリ「そうなのですか?魔王様ならあれぐらい食べきれるかと思ってました。」
少年「小さい・・・ちょっと小柄な僕のどこにあれだけの食べ物が入ると思うんですか!」
少年「メアリさん、すごく適当に言ってませんか?」
メアリ「イエイエ、ソノヨウナトアリマセンヨ。」
少年「・・・」
メアリ「それは置いておいて、食事や身の回りのことで困ったことがありましたら、アリスとご相談ください。」
メアリ「出来うる限り魔王様のお望みのままに取り計らってくれることでしょう。」
少年「望みのままにね・・・朝から女性物の下着はかされそうになりましたよ。」
メアリ「穿かなかったのですか?」
少年「穿きませんよ。」
メアリ「年頃の男の子は女性や女性の下着に興味があるものと伺ってたのですが・・・」
少年「だからと言って、女性物の下着は穿きません。」
メアリ「女性の下着に興味があるのは否定しないのですね。」
少年「あっ」
少年「もう、そう言うことはいいですから、何かお話があったんじゃないですか?」ううう
メアリ「もう少し魔王様をいじめてたいですが、まあいいでしょう。」
この人も、自分のことを僕の従僕だと言うのに、この扱いは主に対してどうなの?
メアリ「魔王様、歴代魔王の知識が目覚めたとか、何か思い出したというような感じはございますか?」
少年「あ!」
すっかり忘れてた。
昨日、メアリさんに魔力を流し込んでもらい、歴代魔王の知識を目覚めさせようとして気を失ったんだっけ。
改めて、歴代魔王の知識が目覚めてないか考えてみるが、そもそも、自分の知らないことを思い出すというような話で、考えれば考えるほど頭がぐるぐるとしてくる。
少年「・・・」
少年「・・・」
少年「・・・さっぱりです。」
メアリ「やはりそうですか。」
メアリ「正直に申しますと魔王様には、元の世界へと戻らずこの世界で魔王になってほしいのです。」
少年「そんな」
メアリ「しかし、魔王様が望まれることを行うのが、従僕としての喜びであり責務でもあるのです。」
先ほど、僕をいじめて楽しんでいた人のセリフだ・・・本当に僕のこと主とおもってるのか疑問がわいてくる。
メアリ「そこで提案がございます。」
メアリ「元の世界へと戻る手段がない現状、魔王様にはこの世界で暮さなければなりません。」
メアリ「ならばこの世界にいる間、魔王としてこの国を統治していただきたいのです。」
少年「帰る方法がわかったら帰ってもいいんですか?」
メアリ「はい、先ほども申しましたが魔王様がそうお望みになられるのであれば、その望みを叶えるこが従僕としての喜びなのです。」
少年「魔王を勝手に帰しちゃってら罪とかにならい?大丈夫?」
メアリ「魔王様が望まれたことを叶えて罪になることはございません。ご安心ください。」
少年「なら安心だね。」
メアリ「はい、ご安心ください。」にこ
少年「うん、僕にできるかわからないけど、出来る限り魔王やってみます。」
少年(勇者じゃないのがちょっと残念だけど、魔王になれるとおもうとちょっとわくわくしてくる。)
少年(魔王になったらものすごい魔法とか使えるようになるのかな?)
メアリ「では、新しい魔王様が誕生したことを国内に知らしめるため、これから儀式を行います。」
少年「儀式?」
メアリ「そんな、不安そうな顔しなくても大丈夫です。」
メアリ「儀式と言っても簡単なもので、この城の中枢にある祭壇で魔王様が新しい魔王であることを宣言するだけですから。」
メアリ「ご安心ください。」
少年「それなら僕にでもできそうですね。」
メアリ「では、儀式は午後から始めるということでよろしいですか?」
少年「はい、大丈夫です。」
ということで、午後から魔王が誕生したことを知らせる儀式を行うことになった。
今更だが、僕に魔王が務まるか不安になってきた。
やると言った手前もう引き下がれないよね・・・
今回の投下は以上です。
次回は投下はいつになるか未定ですが、今後ともよろしくお願いします。
遅くなり申し訳ございませんでした。
少しできたので投下します。
少年は城の地下深くにある祭壇にて儀式を行い、名実ともに魔王となった。
そして、新しい魔王が誕生したことが国中に知れ渡った。
==魔王の執務室==
魔王「・・・」
メアリ「魔王様、どうかされましたか?」
魔王「儀式について2行で終わらすのはどうかとおもって」
メアリ「何か問題でも?」
魔王「問題ってことはないけど、前回儀式を行いましょうで終わったのに、その儀式のシーンが2行とかっていいのかな?」
メアリ「魔王様は校長先生の話を事細かに書き連ねた小説を読みたいですか?」
魔王「それは読む気が起きないな。」
メアリ「そういうことです。」
魔王「そういうことって・・・」
魔王「あの儀式は魔王にとって重要な儀式じゃなかったの?」
メアリ「はい、とても重要なぎしきですが、ただ粛々と行われる儀式を書き連ねても退屈なだけです。」
魔王「なんというか、バッサリですね。」
メアリ「そんなことより、国中に魔王様が誕生したことが知れ渡りました。」
魔王誕生の儀式はそんなことなんですね。
メアリ「それにより、国中から様々な人々が魔王様の配下になりたいと集まってきます。」
魔王「今この城には僕たち3人しかいないから、これから賑やかになりますね。」
メアリ「何のんきなことを・・・」はぁ
メアリ「これから集まる者は、己が出世のため魔王様に取り入ろうとする者や、各地の有力諸侯達が魔王の権威を利用しようと送られる者など、様々な思惑を持った者達があつまってきます。」
魔王「そんな人達がくるなんて怖いです。断りましょう。」
メアリ「そうそういう訳にもいきません。特に諸侯から送られてくるものを断ると、いらぬ軋轢が生じてしまいます。」
魔王「そんな、僕にどうしろと言うんです。」
メアリ「ですから、各諸侯の力関係や送られてきた者達の能力に合わせて、役職を与えていくのです。」
魔王「そんな、むりですよ。」
メアリ「何の知識もない今の状態ではむりでしょう。」
メアリ「ですから、これから各有力諸侯についてや、過去の魔王様たちがどの様な政治体制を築いていたかを、学んでいただきます。」
メアリ「それを基にして、第8代魔王王朝の陣容を決めていくのです。」
魔王「・・・」
メアリ「そんな不安そうな顔をしないでください。」
魔王「僕物覚え悪いし、そんな大それたことできるかな?」
メアリ「大丈夫です。ご心配なら直接知識を送りつける方法もあります。」
魔王「ほんと!?魔法でちょちょいって感じで覚えることできるの?」
メアリ「はい、魔王様のお口へ直接知識を流し込みます。」
魔王「それって、キスするってこと?」
メアリ「ありていに言えばそういうことです。」
なんだか、メアリさんてキスばっかりだな・・・
魔王「よし、時間無いみたいですから、普通に各諸侯についてとか教えてください。」
メアリ「直接知識を流し込んだほうが簡単に覚えれますよ?」
魔王「い・・いや、それは最後の手段として、今は普通に教えてください。」
メアリ「わかりました。では、早速はじめていきましょう。」
というわけで、これから魔王として必要な様々なことをメアリさんに習うことになった。
投下は以上です。
前回の投下後、儀式のシーンを書いていたのですが、書いていても読み直しても楽しくない。
儀式のシーンのテコ入れに、イベントやハプニングを組み込んで書き直しても、
楽しくないということで儀式のシーンはバッサリ削ることにしました。
次は日曜に投下します。
うああ、日付変わってしまった。
投下します。
==魔王執務室==
メアリ「では、本日はここまでとしましょう。」
魔王「はー、疲れた。」
メアリ「物覚え悪いとかおっしゃってましたが、なかなか優秀ですよ。」
メアリ「予定していたより大分進みました。」
魔王「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいですよ。」
メアリ「これなら、魔法の練習も組み込めますね。」
魔王「魔法!僕が魔法使えるようになるの?」
メアリ「はい、最終的には魔王の名に恥じぬ力を持っていただかねばなりませんので」
メアリ「魔王様には頑張って頂きます。」
魔王「頑張ります。」
メアリ「魔法については明日からということで、午前は勉強、午後は魔法の練習ということで進めていきます。」
魔王「うん、わかった。」
メアリ「魔王様、最後に宿題を一つ」
魔王「え・・・宿題ですか・・・」
宿題、なんとも嫌な響きな言葉だ。明日から魔法を覚えられると思って、上がっていたテンションがダダ下がりだよ。
宿題や、課題という言葉にはきっと、人のテンションを下げる魔力が込められてるに違いない。
魔王「何をするんですか?」
メアリ「大丈夫です。さして難しいことではありません。」
メアリ「本日、儀式をえて名実ともに魔王となった魔王様に、人の上に立つ立場に慣れて頂きます。」
メアリ「いえ、違いますね。人に命令をすることに慣れて頂きます。」
魔王「命令?」
メアリ「はい、命令です。」
魔王「具体的には何をすれば?」
メアリ「アリスに夜伽の相手をしろと命令するのです。」
魔王「夜伽?」
メアリ「簡単に言いますと、アリスにセックスの相手を命じてください。」
魔王「っせっせ、せっく、って無理です。」
メアリ「無理じゃありません。アリスに命令して相手をさせるのです。」
魔王「そんな、アリスさんの意思はどうするんですか?」
メアリ「私とアリスは魔王様の従僕です。部下や家臣というものとは違うのです。」
メアリ「魔王の従僕とは、その身の全てを魔王に捧げているのです。」
メアリ「つまり、生殺与奪の権利すら魔王様に捧げ付従い、魔王様の命令を史上の喜びとして尽くす者なのです。」
魔王「・・・じゃあさ、僕がメアリさんに自害しろと命令したら自害するの?」
メアリ「魔王様がそうお望みであるなら、今すぐにでも自害いたします。」
魔王「・・・メアリさん、僕をいじめるのをやめてください。」
メアリ「嫌です。」
魔王「即答・・・話が違うじゃないですか!」
魔王「今メアリさんが説明した従僕の話はなんだったの?」
魔王「魔王の命令に史上の喜びってなに?」
メアリ「私に死よりも辛い目に合わせる気ですか?」
メアリ「なんと酷い鬼畜の所業です。鬼、悪魔」
魔王「無視ですか!それにいじめないでと言っただけで、これだけの罵声を浴びないといけないんですか」
魔王「はあ・・・もういいです。」
メアリ「では、魔王様をいじめても良いと?」
魔王「いじめるのはダメです。ですが、言っても言うこと聞いてくれそうにないですから諦めます。」
メアリ「では、話をもどしまして、従僕であるアリスは魔王様の命令に喜んで従います。」
魔王「この話の流れで、魔王の従僕という存在がそうではないとしか思えなのですが・・・」
魔王「まあ、本当に嫌なことを命じられたら拒否するということだけはわかりました。」
メアリ「では、アリスに夜伽の相手をせよと命令できますね」
魔王「いや、それは・・」
メアリ「いいからアリスを犯しなさい!」
魔王「お、犯すって」
メアリ「これは、魔王として人に命令をするための勉強です。」
メアリ「いえ、魔王としての義務です。従僕の一人をかわいがれなくては魔王として失格です。」
メアリの目が赤く光りだす。
魔王「魔王としての義務?」
メアリ「そう、義務です。」
メアリ「そして、アリスは魔王様に抱かれることが幸福なのです。」
魔王「幸福なのか」
メアリ「そうです。」
メアリ「だから、魔王様は魔王らしい態度でアリスに命令すればいよいのです。」
魔王「魔王らしく命令・・・」
メアリ「そう、魔王らしく不遜に傲慢に命令をするのです。」
メアリ「それが、完璧で幸福な魔王の義務なのです。」
メアリはそう言うと指を鳴らした。パチン
メアリ「わかりましたね。魔王様」
魔王「魔王らしくアリスに命令する。魔王の命令に従うことがアリスの幸せ・・・」
メアリ「そうです。幸せなことなんです。魔王らしく夜伽の相手をしろと命令できますね。」
魔王「わ、わかった頑張る。」
魔王は執務室を出て自室へと戻っていった。
メアリ「ふう、まったく催眠魔法をかけて説得しないと、女一人抱け無いとは情けないです。」
催眠魔法を使った時点で説得ではない。
今回の投下は以上です。
めんて
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