海未「プレインズウォーカー?」 (62)

海未「何ですかこのカードは?プレインズウォーカーはカード化してない筈では・・・」

ほのか「あ!こっちにカーンあったよ!でも何か絵が違う?」

小鳥「なんで抹殺者のコストが違うのかな?」

にこ「ちょっとあんたら、なに私のストレージ漁ってんのよ!」

真姫「これにこちゃんの?アイドルの資料は分かるけど、なんでこんなもの・・・」

にこ「いいから弄るのを止めなさい!うっかり折ったら洒落にならないから!」

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花陽「にこちゃんこのカード何?何でここにあるの?」

にこ「MTGよ。家に置いとくと、ここあ立達に何されるかわかったもんじゃないわ」

にこ「前はやってたけど、お金がかかるものなのよ・・・今はちょっとパックを買うだけよ」

絵里「以外ね・・・」

凛「やる相手がいたのが以外にゃ」

にこ「うっさいわね!絵柄とかも好きだったのよ!」

海未「本当ですか・・・?」

にこ「え?」

海未「これは本当にMTGなのですか・・・?」

にこ「は?あんたやってたの?」

海未「まだ小さい頃、ほのかやことりとやったものでした・・・ですが!」

海未「どうしてプレインズウォーカーがカード化されてるのですか!?」

海未「ウインドグレイス卿!フレイアリーズ!レシュラック!彼らをどれだけ使いたかったことか!」

にこ「あー説明が面倒ねー・・・とにかく使えるの!そういうルールになったの!」

海未「!!」

ことり「海未ちゃん、ゲームよりテキストの方ばっかり見てたもんね」

海未「本当に・・使えるのですか!?」

海未「テフェリーもジェスカもジョイラもですか!?」

にこ「あー使えるわ使えるわよ!」

にこ(テフェリー以外死んでる上に、クリーチャーだけど)

穂乃果「ねえねえ、私のカーンはどうなってるの!」

にこ「そいつは元々プレインズウォーカーになったでしょ」

穂乃果「嘘だー!前に使ったときはクリーチャーだったし!」

にこ「説明が多くて頭が痛いわ・・・」

にこ「とにかく、にこのコレクションに触らないこと!いいわね!」

海未「駄目です!」

穂乃果「えーにこちゃんもっと見せてよ!」

凛「凛も面白そうだし見たいにゃ!」

花陽「え・・・私はちょっと絵柄が・・・」

にこ「うるさいうるさい!絵里!希!何とか言いなさいよ!」

希「ウチはもっと見たいなあ・・・良い品揃えやん?」

絵里「・・・部室にあるものは資料である以上、止められないんじゃない?」

にこ「なんでこういうときだけ賢いのよ!?」

希「そうだ、どうせだし、あるカードでやってみん?」

にこ「あるカードって・・・レガシー用まで混じってるわよ?」

凛「凛ルールわかんないよ・・・」

花陽「私も・・・」

真姫(どうして誰も練習しないことに突っ込まないかしら・・・?)

絵里「まあ・・・半分がルールを知ってるなら、教えながらやればいいんじゃない?」

凛「なら早速始めるニャ!」ガバ

凛「これ凛の使うカードね!」

花陽「は、早いものがち!?」

にこ「ちょ、乱暴に扱わないで!」

希「スピリチュアルやなあ・・・適当に取ったら神ジェイスが四枚」

にこ「あんた狙って取ったでしょ!?」

穂乃果「ラッキー!今持ってるカーンでデッキ組むもん!」

ことり「じゃあことりも、この抹消者っていうのを使おうかな」

海未「ちょっと、卑怯です!私も取らねば!」

真姫「ショウガナイワネー」

希「一番負けたらわしわしMAXやで?」

真姫「チョ、イミワカンナイ!?」

絵里「ただの脅しじゃない・・・」

三十分後



凛「出来たにゃ!」

花陽「モ゛ウ゛デキ゛チャ゛ッタ゛ノ゛オ゛!?」

絵里「まだ半分しかルール聞いてないわよね?」

凛「簡単だよ!マナが強いと、カードも強いんでしょ!?」

絵里「・・・ハラショー」

にこ「見せて」

アクロスの巨像
世界棘のワーム
無限への突入

にこ「」ナゲ

凛「ああ!凛のデッキが!」

希「ほらえりち、占術ランドあげるよ」

絵里「いいの希?私ペインランドあるし大丈夫よ」

希「どうせ占術使わんでもわかるやん?」

絵里「・・・・・・」

希「それに・・・伊達に『情け知らずのノゾミ』とは呼ばれてなかったんや」

絵里(明らかにガチ勢ね・・・)

真姫「・・・・・・・」

にこ「真姫ちゃん?どうしたの?」

真姫「ナ、ナンデモナイワ!」

にこ「ふーん、てっきり読めないのかと思って」

真姫「これ日本語版じゃない!読めるわよ!」

真姫「・・・・・・、」

真姫(質より量の速攻?私のスタイルじゃないわ)

真姫(赤色?ただの野蛮な色じゃない)

真姫(でも・・・・)

真姫(このカードを見てると・・・)


紅蓮の達人、チャンドラ


真姫(アツクナッテクルノ・・・)


希「」ブッ

絵里「希!?」

穂乃果「出来たー!今日もカーンがうまい!コントロールだよ!」

ことり「黒単ウィニー、もう少しで作れそうだなあ・・・」

海未「・・・・・・」ワナワナ

ことり「どうしたの?海未ちゃん?」

海未「どうして無いのです・・・・」

ことり「え?」

海未「どうして私の取った山に、プレインズウォーカーがないのですか!」

海未「ヤヤは!?セラは!?」

海未「レシュラックでもいいです!この際ウルザでもいいですから!」

にこ(だから大体はほぼ死んでるって・・・)

ことり「・・・・・・海未ちゃん」

ことり「ことりの山に、プレインズウォーカーあったけど・・いる?」

海未「いけませんことり!それだけは!」

海未「プレインズウォーカーたちは、あなたの力になりたくて、あなたの元に来たのですよ!?」

海未「彼らに命を預けられたあなたが、簡単に彼らを手放してはなりません!」

絵里「・・・ハラショー・・・」

海未「それに、カード化されたとはいえプレインズウォーカー」

海未「おそらくは、出しただけで戦況を支配できるほどの能力の筈・・・!」

希「にこっち、なにすん?」

にこ「やめなさいよ!?今の海未にティボルトを見せちゃ駄目でしょ!?」

ことり「うーん・・・でも、ことりのデッキは黒だから合わないし・・・」

ことり「それに、あんまり強いカードじゃないし・・・」

ことり「きっと、海未ちゃんが使ってくれたほうが、この人もうれしいと思うな!」

海未「ことり・・・・!」

海未「分かりました・・・あなただってプレインズウォーカーです、ありがたくいただきましょう!」

海未「遂に・・・!少女時代からの夢が・・・!」



ラル・ザレック



希「」バタバタゲラゲラ

絵里「しっかりしなさい希!笑っちゃ・・・・っくう、」

海未「ラル・ザレックと言うのですか・・・良い名前です」

海未「それに、私の好きな青が入ってます」

海未「赤青パーミッション!これです!」

ことり「海未ちゃん・・・カードのテキストをよく読んで使ってね?」

ことり「そんなに強くないから・・・」

海未「言われるまでもありません!任せてください!」

一時間後

穂乃果「よーし、解放された者、カーンの+4!手札を一枚追放!」

海未「ああ!打ち消しが!」

穂乃果「破滅の刃で、若き紅蓮術士を破壊!」

穂乃果「さらに銀のゴーレム、カーンでラル・ザレックに攻撃!あとワームとぐろエンジンで海未ちゃんに攻撃!」

海未「・・・・・・」LP0

海未「・・・・どうして負けるのです!」グシャ

にこ「ああ!にこのカード!」

穂乃果「海未ちゃんっていつもカードゲーム弱いよねー」

海未「つ、次こそ勝ちます!」

希「だって・・・ねえ・・・」

にこ「さっき凛の適当なミッドレンジに負けてたわよ・・・」

ことり「真姫ちゃんの赤単ウィニーにも負けてたし・・・」

海未「花陽!次です!」

花陽「ええ!?私!?」

花陽「下水の害獣とヴァンデリオン三人衆で攻撃!」

海未「しょ、ショックを二枚使います!」

花陽「じゃあ、下水の害獣の効果でカードを一枚捨てさせます」

海未「・・・・きなさい!」手札二枚

海未「ああっ・・・」テミギ

海未「はあ・・・!」テヒダリ

海未「あああっ!!」ヤッパリミギポイ

凛「かよちんすごいにゃ!神々の憤怒を落としてる!」

花陽「私は飛行スリヴァー2体と下水の害獣を召喚してターンエンド!」

海未「・・・ドロー」

海未「まだです・・・まだ彼が、ラルがいます!」

真姫「どうして生き残ってるの?」

絵里「海未の残りライフが1だから、放って置かれたの」

海未「私はラルのカウンターを全て使い、奥義を発動します!」



[-7]:コイン投げを5回する。表が出た回数1回につき、このターンの後に追加の1ターンを行う。

海未「これで1ターンでも凌げればまだ!」

海未「行きましょうラル!今まではけして軽くなく、仕事は時間稼ぎのみ、不遇なあなたでしたが・・・」

海未「いまこそその真価を!」

コイン

裏 裏 裏 裏 裏

海未「」

全員「」

希「す、スピリチュアルやね」

絵里「とってもハラショーだわ、はは・・・」

穂乃果「ふぁ、ファイトだよ、海未ちゃん」

ことり「海未ちゃん・・・・」

海未「・・・・・」

海未「最低ですラル・・・」

海未「あなたは最低です!」ガシ

にこ「やめなさい!破らないで!それはちょっとは洒落にならないのよ!?」

海未「・・・ラル・ザレック-2効果」

海未「ファイレクシアの抹殺者に3点のダメージ」

ことり「ああ、効果で三つパーマネントを生贄にしなくちゃ・・・」

海未「ターンエンドです」

ことり「ドロー・・・・・」

ことり「・・・・・・・・」

ことり「・・・・ことり負けちゃった」

海未「・・・・・・・・」

海未「ことりと相性が良かっただけです・・・」

海未「それに、ラルじゃなくて稲妻だったら、こんな泥仕合にならずにすみました・・・・!」

ことり「海未ちゃん・・・」

海未「あなたなんてプレインズウォーカーじゃありません!トークン以下です!」ガシ

にこ「だから破ろうとするな!」

ことり「そうだよ、ラルさんが可哀相だよ!」

絵里「例え相性でも、ことりに勝てたことを喜びなさい!」

海未「放して!放してください!」

・・・・・



海未「今日はとても嫌な気分でした・・・・」

海未「あれなら練習してたほうが良かったです」

海未「・・・・・あれ?」

海未「なにやらバッグの中に・・・」


ラル・ザレック


海未「間違って持って帰ってきてしまいましたか・・・・」

海未「明日にでも直ぐに、にこに返しましょう」

海未「彼の顔はもう二度と見たくありません」

海未「もう寝ましょう・・・」

海未「何だか今日は疲れました・・・」






海未「・・・・あれ?」

海未「ここは何処でしょう?」

海未「変な模様の荒野ですね・・・」

海未「ん?あれは花陽・・・」

海未「・・・花陽!?」

花陽「あ!ウミ・ザレックさん!」

海未「ウミ・ザレック!?冗談も大概に・・・ってこの服、この篭手は、まさしくラルのもの!?」

海未「そしてこの真っ白な花陽は・・・・?」

花陽「米の賢者、ハナヨウです!」

凛「みつけたにゃ、ウミちゃん!」

凛「ソ凛・ニャルコフにゃ!」

花陽「キュ゛ウ゛ケ゛ツ゛キ゛ニ゛ナ゛ッチャ゛タ゛ノ゛オ゛!?」

海未「な、何が何だかさっぱり・・・」

絵里「ヴェールのエリアナよ?」

希「獣の統率者、ノゾミや・・・」

にこ「ちょっとなによ!ニコニー・ボーラスって!」

真姫「アツクナッテクルノ」

希「なんでウチガラクなんやろな・・・はは・・・」

海未「何の話ですか!?」

穂乃果「じゃーん、解放された者、ホノカーンだよ!」

穂乃果「さあ行こう、海未ちゃん!」

海未「ど、何処へ?」

穂乃果「カーンのやることは一つ!ミューレクシアを倒して、」

穂乃果「ピヨーグモスを倒すことだよ!」

海未「ピヨーグモス?まさかそれって・・・」

ことり「海未ちゃん、助けてえ!」

海未「ことり!」

にこ「ほらほら、ニコニー様の+3能力よ!」

希「ウチもいれてガラクの大群や!」

穂乃果「よーし、レガシーの兵器だー!」

海未「止めてください!ことりが死んでしまいます!」

穂乃果「忘れたのウミちゃん?」

穂乃果「ピヨーグモスには擬態能力があるんだよ?」

穂乃果「ほら、ウミちゃんがトドメだよ!」

海未「な、何を!?」

希「お前はハナじゃない、やで!」

凛「早く早く!今のうちに!」

ことり「お願い・・・信じて、海未ちゃん」

ことり「私、ピヨーグモスなんかじゃないよ・・・」

海未「わ、私は・・・」

穂乃果「ほら、早くー!」

にこ「さっさとやっちゃいなさい!」

ことり「お願い・・・海未ちゃん」

海未「うわあああああああ無理です!ラルの三点火力ではああああああ!」





海未「はっ!夢でした!」

海未「・・・酷い夢でした・・・訳が分かりません」

海未「一体私の頭の中で何が・・・」

海未「・・・考えても仕方ありません、学校に行きましょう」

穂乃果「いやー今日もカーンがうまい!」

希「精神をわしわしされるのはどんな気持ちや?」

絵里「リリアナ!おうちに帰らないで!」

花陽「た、タミヨウ+1効果・・・」

真姫「エンドフェイズに稲妻よ」



海未「今日もですか・・・・・・」

ことり「海未ちゃん、ことりと一緒にやろ?」

海未「ことり・・・」

ことり「海未ちゃんだって練習すればうまくなるよ、ね?」

海未「・・・・・・」

海未「はい、やりましょう」

ことり「うん!」

ことり「ファイレクシアのトーテム像を、クリーチャーにするよ!」

海未「・・・稲妻を打ちます」

ことり「ああ!ことりの残りのクリーチャー、みんな捧げなきゃ・・・!」

ことり「ターンエンド・・・」

海未「・・・・私のターン」

海未「フィールドのラル・ザレックの-2効果」

海未「ことりに3点のダメージ、さらにショックを対象ことりで」

ことり「ことり、また負けちゃった・・・・」

海未「・・・・・・・」

ことり「その調子だよ、もっと火力を増やそう!」

海未「・・・・あなたは昔からそうでしたね、ことり」

海未「いつも天然に見えて、誰よりも気を遣ってる、やさしい人でした」

ことり「・・・海未ちゃん?」

海未「ことり・・・今さっきまでの手札を見せてください」

ことり「!!」

モーギスの匪賊

英雄の破滅



海未「・・・昨日から怪しくは思っていたんです」

海未「まず、ことりのスーサイドなら、生贄に捧げるのは土地からの方がいいですし・・・」

海未「・・・何より、ラルを渡したあと、やけに急いでデッキを組んでました」

海未「赤に圧倒的に不利なスーサイドブラック・・・」

海未「それなのに、ことりは手加減までしてくれて・・・」

海未「最低なのは私です・・・」

海未「英雄の破滅でラルを除去しても、クリーチャーを残してモーギスを使っても勝てたはずです」

ことり「・・・・・・・・」

ことり「・・・ごめんね、海未ちゃん」

海未「謝るのは私の方です!ことりからもらったカードを生かせないまま、ラルに八つ当たりをして・・・」

海未「こうして、ことりに苦労をさせたのですから」

海未「本当にすみませんでした」

ことり「そんなこと言わないで!本当に悪いのは、ことりだから!」

海未「・・・・なら」

海未「私の願いを聞いてくれますか?」

ことり「え?」

海未「ことりが本当に使うはずだったデッキで、勝負して欲しいのです」

海未「こんどこそ、本気の、本気で」

ことり「・・・・・うん!」

海未「次こそ本当に勝ちます!」

ことり「じゃあことりの先攻だね」

ことり「沼置いて暗黒の儀式2枚発動」

ことり「思考囲いと脅迫とネクロポーテンスを唱えるね」

海未「・・・・・は?」

ことり「じゃあ海未ちゃんの渦巻く知識と稲妻を捨てて、ネクロポーテンス起動!」

ことり「終了ステップに6枚引いてターンエンド」

海未「・・・島を置いてターンエンド・・・」

ことり「よーしじゃあ沼置いてまた脅迫打つよ!ショック捨ててね」

ことり「ネクロポーテンスで一枚引いてターンエンド!」

海未「・・・山を置いてターンエンド・・・」

ことり「じゃあ沼置いて群れネズミ出すよ」

海未「・・・・・・・・・」

海未「うわあああああああああああん!」

海未「あなたは最低です!あなたは最低です!」ダッ

ことり「あ!海未ちゃんが逃げた!」





おしまい

なんだかんだキューブドラフトでわいわいやるのが一番楽しいと思う(スタンについてけない発想)
最後まで読んでくれてありがとう

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