霞「ひいいいいいいい!」 (36)

巴「…、そこで振り向いたら…血まみれの女の人が立っていたんですよ!」

春「ふ~ん」ポリポリ

小蒔「道でも尋ねようとしていたんですか?」キョトン

霞「ひいいいいいいい!」ギュウウウ

初美「ぐっ、苦じい…」

巴「と、こんな感じです。怖かったですか?」

春「ありがち。もう少し山荘での話しを引っ張った方が緊張感が増す」

小蒔「怖い?幽霊さんはみんないい人ですよ?」

霞「ふぎゅううううう!」メキメキメキ

初美「もががもごもが◇×$Ω△?■”○!」ゴガバギギメキ

巴「あの、霞ちゃん。もう終わりましたから」

霞「本当?グスンッ、もう怖い話しない?グスッ」ウルウル

初美「私も、やめてくださるとありがたいのですが。身の危険上」ピクピク

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巴「う、うん。みんな幽霊ぐらい慣れてると思ったから何でもないと思ったんだけど…」

小蒔「はい!みなさんよくお菓子をくれますので大好きです!」

初美「生活の一部に溶け込んでますよー」

春「でも霞が幽霊が怖いなんて意外」ポリ

初美「まったくですよ。自分は邪悪な神様とか降ろしているのに」

巴「…そういえば初美ちゃんが鬼門を開くときいつも目をそらしてましたね?」

初美「本当ですか?えいっ」グアアア

霞「いぎゃああああああ!」ギュウウウ

初美「な、何で私に抱きつっ!?」モガガガガッ

小蒔「ま、まあ。怖いものの一つぐらいあってもいいじゃないですか」

巴「そうですね。あの霞ちゃんが怖がっている姿も可愛いですし」

春「…いや、これは大問題」

小蒔「春ちゃん?」

春「私達は六仙女。幽霊程度はもちろん、怪物まで扱うことになる」

巴「確かに、その類が出てくるたびにここまで怯えられると困りますね」

春「思い立ったが仏滅。すぐに霞調教のプランを立てる」

巴「う~ん、まあ今回は春ちゃんに任せてみようかな」

小蒔「苦手なものを克服するのはいいことです」

霞「ふえええええええ!」ゴギガ・ガガギゴ

初美「」チーン

春「というわけで、今回霞に挑戦してもらうのはこちら」ババン

小蒔「お化け屋敷?」

春「そう、私がいろいろな人の協力を得て作成した。自信作」

小蒔「そういえば初美ちゃんと巴ちゃんは?」キョロキョロ

春「中でお化け役をやってもらっている。姫様にもやってもらう。先に中に入ってて」

小蒔「わかりました。それでは中で会いましょうね、霞ちゃん」タッタッタ

春「姫様もああ言ってる。霞もgo」

霞「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理」ブンブンブン

春「…このままだと姫様が危険だけどいいの?」

霞「…どういうこと?」ピクッ

春「実は姫様は脅かし役の為に呼んだんじゃない。霞を釣るエサ。このお化け屋敷の中にはおもちハンターがいる」

霞「あの有名なおもちアホドラゴンが!?」

春「うん。姫様の貞操、危ないかも」

霞「小蒔ちゃん…っ!でも、お化け屋敷なんて…」

お化け屋敷から声「キャアアアアアア!」

春「もう捕まっちゃったかな?」

霞「小蒔ちゃん!」ダッ

春「…プラン通り、霞は入っていった。第一陣お願い」

初美「了解ですよー!行きますよ、巴ちゃん」

巴「…」

初美「ほらほら、霞ちゃん来ちゃいますよ?」

巴「初美ちゃん。あなたはそれ、何のお化けなの?」

初美「座敷童ですよー。あそこの陰で霞ちゃんが来たらうらめしや~ってやってやるです!」

巴「そう…で?私は?」

初美「巴ちゃんのって…見たまんまぬりかべじゃないですか?」

巴「どういう意味よ!!」バン

初美「ひっ!」ビクゥ

巴「私は小さくないわよ!みんなが大きすぎるだけ!」

初美「ま、まあ私にそれを言われても困りますけど…」

巴「春ちゃんめ、自分も大きいからって私にこんな衣装を」ゴゴゴゴゴ

初美「他意はないですよ、たぶん。ほら、霞ちゃん来ましたよ。準備準備」

巴「ぐぬぬぬ」

霞(勢いで飛び込んでしまったけれど…何故こんなに作りこまれているのよ)ブルブル

霞「こ、怖い怖い怖い怖い」ブルブル

初美(プププ、霞ちゃんあんなに怖がって、ちょっと可愛いのですよー)

霞「い、今幽霊が出たら…」ボソッ

初美(ん?)

霞「今幽霊が出たら、勢いで○してしまうかもしれないわ…」ハーッハーッ

初美「」ダラダラダラダラ

霞「出てこないで幽霊さん…私はあなたを成仏させたくないわ」ハーッハーッ

初美(な、なぜ拳を握りしめているんですかーー!?そっちの方が怖いですよ!でも…やらなきゃ…)

初美「う、うらめしや~」ボソッ

霞「ふにゃああああああ!!!」バキィ!

初美「みぎゃああああ!!」ドンガラガッシャーン

霞「ハーッハーッ…やったか…?あら?この殴った時の感触…初美ちゃん?」

初美「そ、そんな判断はやめて欲しいのですよ」ボロッ

霞「お、おほほ。ごめんなさい。私てっきり本物の幽霊かと」

初美「本物だとしても物理攻撃で対抗するのはどうかと思うのですが…」

霞「でもちょっと安心したわ。初美ちゃんがお化け役やってるということはここには本物の幽霊はいないのね」ホッ

初美「そりゃあ私達もそこまでしませんよ」

霞「春ちゃんや巴ちゃんも幽霊をやってるのかしら?」

初美「…ちなみに、霞ちゃんは巴ちゃんが何のお化けで出てくると思いますか?」

霞「ぬりかべでしょ?」

巴「ぬがあああああああ!」

霞初美「ひいいいいいいい!」

巴「う、恨めしい!お前のおもち、うらめしやーー!!!」

霞「きゃああああああ!お化けええええ!」タタタタタタ

巴「待ちやがれこらああああ!」ダダダダダダ

霞「ハァハァハァ…」

霞「な、なんだったのさっきのぬりかべは…。本物のお化けが出るなんて聞いてないわよ」グスン

?「どうやらこちらに来たようですのだ」

???「ククク、飛んで火にいる夏のおもちとはこのとこよ」

??「さーて、どう料理して差し上げようか?」ジュルリ

?「まあ落ち着くですのだ。先ほどのパンチを見たでしょ?」

???「ええ、見事なものでしたね。でも、それが俺を止める理由にはなりませんよ」

??「それはそうですが。機会を間違えては取れるおもちも逃しますよ?」

???「ふっ、臆したか。もういい、俺は行きます」

?「ま、まだ早いのですのだ!相手は今混乱しているですのだ!」

京太郎「つまりはチャンス!行くぜ!」ダッ

??「…行っちゃいましたね。混乱しているからこそ危険だというのに」

?「まったく。困った弟子ですのだ」

霞(闇雲に走ってきたからもうどう進めばいいか分からないわ)キョロキョロ

霞「取り敢えず向こうに向かってみましょう」タユンタユン

京太郎(くぅ~たまらないぜ。歩くだけであの揺れ様。それをもうすぐこの手に掴めるとは、生きててよかった)

京太郎(ゲヘヘ、後ろから…いや、前からダイブが男の夢よ!)

霞「ま、またお化けがでたら…今度は懲らしめてやるんだから」グッ

京太郎(くっ!しかしあのパンチに正面から突っ込むのか…いや、男なら度胸!)

京太郎「うおおおおお!うらめしくねーー!」ダダダダダダ

霞「き、きゃああああああ!」ブォン

京太郎(無駄だ、さっきのパンチで既に軌道は見切っている!!)サッ

京太郎「おっぱいダーーイブ!…うごぉぉぉ」メリッ

ドガシャァ

??「あれは…っ山突き!!」

※山突き、上段と中段に同時攻撃を行う空手の突き

京太郎「うぎゃあああああぁぁ!俺の息子があああああ!!」

霞「ひいいいぃぃぃ!このっ!このっ!」ガスッガスッ

?「ダイブが逆にあだになりましたね。あれでは京太郎の息子はもう…」

??「ええ。もろにくらってましたもんね…さらに追い討ちとは…」

京太郎「し、師匠…」

~回想~

幼京太郎「ししょー!おれもししょうみたいなおもちマスターになれるかなー?」

?「なれますよ。京太郎には私にない才能がありますから」ナデナデ

幼京太郎「ほんとー?」

?「はい。君の息子を信じて動けば必ず私より強くなれます」

幼京太郎「むすこ?う~ん…わかった!頑張る!」

~回想終了~

京太郎「師匠…俺…なれたかな…?おも…ち……マスター……に…」ガクッ

霞「いやああああああああ」ダダダダダダ

??「…惜しい人を亡くしましたね」

?「ええ。あとは私に任せて安心して眠ってくださいですのだ。京太郎」

春「どうやら、第二波も突破されたみたい」

初美「本当にこんな方法で怖がりが治るんですかー?」ジトー

春「当然、私の作戦は完璧」

初美「…ちなみに、どんなメンバーを集めたんです?」

春「…色々。自由参加で」

初美「だからこんなに私利私欲に満ちた方々ばかりなんですか」ハァ

春「大丈夫。次は私が直々に集めた本気のメンバー」

初美「本当ですか?頼みますよ?」

春「では頼んだよ、コードネームステルスさん」

モモ「了解っす!行くっすよ!」

モモ(お化け屋敷という空間、モモにはこれ以上ないほどピッタリなところっす)

モモ(こんな影の薄い私でも必要としてくれる所がある。こんなに嬉しいことはない…)

モモ「だからっ!ここからはステルスモモの独壇場っす!」

霞「ひぃううぅ!どこからか声が…」ガクガク

モモ(おっと、しまったっす)スゥー

霞「うぅ…お化けさーん、出てこないでくださーい」ブルブルブル

モモ(ふんふむ、あれがターゲットっすか。見れば既に相当怖がってるっすね。もっと恐怖のどん底におとしてやるっすよ)フッフッフ

モモ(まずは手始めに、こんにゃくっす)ババーン

モモ(えいっ!)ペチャ

霞「ひっ…ひぃィィィ!!」

霞「いやあああ!今何かペチョって…ぞわってえぇぇ!」

モモ(くっくっく、大成功っす。それっ!もう一回)ペチョ

霞「うひゃんっ」

モモ(面白いほど反応するっすwwwそれっそれっ!)

霞「ひゃんっ!ひゃぁ!んん!!」

モモ(…なんかこの人)

霞「きゃあ!やっ…っ!」ビクン

モモ(ちょ、ちょっと反応がえっちぃっすよ//)カアア

モモ(…ちょっと首筋に)ペチッ

霞「ひぃぅ!」

モモ(生足に…)ペチン

霞「うきゃぁっ!」

モモ(へ、変な気分になってくるっす)ハアハア

霞「もう、いやああああ」タッタッタ

モモ(無駄無駄っすよ、闇雲に逃げても…ほーら、捕まえちゃうぞー?)

霞「ひぃ、ひぃ」タッタッタ

霞「きゃぁっ!」ドテッ

モモ「さあ、もう鬼ごっこは終わりっすよ」ハアハア

霞「お、おば、お化け…っ」ガクガクブルブル

モモ(ああ、この小動物を追い詰める感じ、たまらないっす)ゾクゾク

モモ(もう我慢できないっす…このこんにゃくを体中に塗りたくってやるっす)ハアハア

モモ「う~ら~め~し~や~」ガバッ

霞「い、いやああああああ!」

??「させん!」

モモ「ムゴ…っ!」ガシッ

モモ(な、なに!?何かが掴んで…モモをどこに連れていき…っ!?)

モモ「モガアアアア」タタタタタタ

霞「うっ……うぇ?あれ?いなくなってる?」

霞「と、取り敢えずここから離れましょう」タッタッタ

モモ「うっ…がぁ!離すっす!」バッ

モモ「何者っすか!?モモの邪魔をしないで欲しいっす!」

??「邪魔ぁ?しらんなぁ?それより、先ほどのセクハラ、目に余るぞ?」

モモ「な、何のことっすか~?モモは驚かすよう依頼されてただけっすよ~?」ヒューヒュー

?「まあ待つのです、??」

??「何?こいつがセクハラを働いていたのは明らかだぞ?しかも…俺でもまだ触ったことがないのに…」ギリッ

?「大丈夫ですよ、私にお任せあれ!見てください!あの子のおもち」ニヤリ

??「ん?…ははーんなるほど。じゃあ後はあなたに任せます」ニヤリ

?「監視、頼みましたよ」ニヤリ

モモ「何を話し合ってるか知りませんが、私は続きをしにいくのでこれで失礼しますよ」スゥ

?「…無駄ですのだ」ガシッ

モモ「なああ!?どうして!?モモは見えないはず…」

?「私のおもちアイは既にあなたを登録しましたですのだ。あなたはもう私から逃れられない」

モモ「くっ!離せっす!」ジタバタ

?「フッフッフ、あなたは副菜に丁度いいですのだ。ここで頂きますのだ」ジュルリジュルジュル

モモ「い、いやああああああ!」ビクンビクン

初美「本気のメンバー、突破されましたけど?」ジトー

春「…フフフフフ」

初美「春ちゃん?」

春「フハハハハ!面白い。霞、楽しませてくれる!」

初美「あのー、キャラ変わってますよ?」

春「蛆には腐肉を、蠅には糞を、百舌には蛙の串刺しを」

春「今宵の虎姫は、血に飢えている…っ!いでよ!切り札、宮永照ッッ!!!」

照「よんだ?黒糖もおいしいね」ポリポリ

初美「ちゃ、チャンピオン!!?これはすごい人を呼んできましたね」

照「春とは甘いもの同盟の仲間だから。仲間の為なら何でもする」

春「よーしよし。照ちゃーん、ジャンボ黒糖パフェをどうぞ~」

照「ありがとう春、なんでも言って」キリッ

初美(餌付けされてるーー!!)

春「それでね照ちゃん。あそこに目障りな乳をしたおばさんがいるでしょ?」

照「うん。何食べたらあんなになるんだろうね」モグモグ

春「あの人を目いっぱい怖がらせて?出来たらご褒美にバケツ黒糖プリンあげちゃう」

照「任せて、春の頼みは断れない」キリッ

初美(そんな頬をいっぱいにしてキメ顔されても威厳は無いのですよー)

照「手始めに見せてあげる、私の能力」ズゴゴゴゴ

初美「うわぁ!何ですかこの鏡は!?」

春「初美勉強不足。照魔鏡だよ」

初美「はぁ、これが魔物や妖怪の正体を見破るというあの、ですか」

春「それで、何が分かるの?」ワクワク

照「ふんふむ…なるほど。謎はすべて解けた」

初美「おお!」

照「あの人は、怖がり」

初美「…それで?」

照「…どうやって驚かそうか?」

春「それをやって貰うためにあなたを呼んだのだけど」ゴゴゴゴゴ

照「ま、待って!これから!私にはまだ手がある」

春「なに?」

照「私の奥の手…えいっ」ギギギー

初美「のわぁ!?今度は扉ですか!?ビックリ箱のような人ですね」

照「じゃあちょっと呼んでくるね」

初美「何が出てくるんでしょう」ワクワク

春「…ちなみに誰を?」

照「うーんと、迷える子羊に手を差し伸べる人?」

春「私は怖がらせてって言ったよね?」グニグニ

照「いひゃいひゃい!ごめんなひゃい!あまりそういう事やる人の知り合いはいなかったから」

春「これじゃあ報酬はあげれない」

照「MA☆TTE!!これは事故だぁ!!新しい能力を・・・!」

春「早速言い訳かい!王者なら黙って自分のやったことを認めるもんだよ!」

照「」ショボーン

照「…わかった。王者白糸台の力、見せてあげる」ギュルギュルギュルギュル

初美「うひゃああ!今度は竜巻!?」

照「これが私の秘策だぁ!」

木々「ガサガサガサ」

霞「ひぃ!今度は何!?」

照「それっ!もう一回」

木々「ガサガサガサガサ」

霞「ひぃぃぃいん!」ガクガクブルブル

初美「おお!怖がってるのですよ!」

春「照、その調子」

照「よし、じゃあ大嵐!!」ゴオオオオオ

霞「きゃああああ!スカートがー!」ヒラヒラ

照「…あっ、狙いがずれた」

??「ぬおおお!?スカートがああ捲れて…っ!!」

??「すまんおもちマスタ―!俺の監視はここまでのようだ!」ダッ

オレ「ぬひょおおおお!霞さんのおぱんちゅぅぅ!富竹フラッシュ!富竹フラッシュ!」パシャパシャ

霞「きゃああああ!変態ーー!」ドゴァ

オレ「おっほおおおおお!」ズガシャァ

霞「ひいいいいん!」タタタタタタ

初美「ああ!逃がしちゃったですよ!」

照「ご、ごめんなさい」シュン

春「…ありがとう、照。霞は怖がってた」ナデナデ

照「本当?甘いもの、くれる?」

春「うん。照には特別にはるはる黒糖ジュースをあげる」

照「わーい!照、甘いもの大好きー!」

初美「あのーいいんですか?切り札やられちゃいましたけど?」

春「十分。照がんばってくれたし」ナデナデ

照「♪」ゴロニャァ

初美(今更ですけど、この作戦そのものが間違ってたような気がするのですよー)

初美「ところで、まだ誰か残ってるんですか?」

春「うーん、後は私利私欲連中だから私の指揮下には入ってない」

初美「何てザル警備…」

春「三人かな?一人はおもちハンター玄で」

初美「あのアホおもちハンターですか!?危険じゃないですか!」

春「後二人は…」


咲「の、和ちゃーん!どこー?」ウルウル

咲(和ちゃんからここにお姉ちゃんが来てるって聞いて来たけど…)

咲「早速迷子になっちゃったよー!」ウワーン

咲(なんでこんな怖そうな所にお姉ちゃんが…私怖いの苦手なのに)

咲(でも、お姉ちゃんと仲直りするチャンスだもん。私、頑張る!)グッ

咲「と、取り敢えずあっちに進んでみようかな」ソローリ

霞(突然汚物みたいな者が出てきて思わず攻撃しちゃったけど、アレ人だったかもしれないわね)

霞(どうやらまだまだお化け役の人がいるようだし用心して行かなきゃ)ソローリ

咲「ん?」バッタリ

霞「あら?」バッタリ

霞「あ!あなたは確か清澄の…」

咲「きゃああああああ!年増ーーー!」ガクガクブルブル

霞「あ゙あ゙!?」



咲「…、す、すいません!ちょっと気が動転していまして…」

霞「分かってるわ。普通はあんなセリフは出てこないわよね?」ウフフフフ

咲「は、はい!もちろんです!石戸さんは若くて可愛いです!」ビシッ

霞「えらいえらい」ナデナデ

咲「ところで、石戸さんは何故ここに?」

霞「あれ?宮永さんは私を驚かしに来たのではないの?」

咲「ち、違いますよぉ!私怖いの苦手なんです」ブンブン

霞「そうなのね…でもこのお化け屋敷は私の怖がりを直す為に作られたはずだけど?」

咲「え?石戸さんも怖いの苦手なんですか?(年の割に)意外です」

霞「…何か含みのある言い方ね」

咲「そんなことないです!カスミサンハーカワイイデスヨー」

ワイワイペチャクチャペラペラパラパラ…………

和「な、ななな何ですかあの人は!」ギリッ

和(せっかく私が迷子になって涙目で私を探している咲さんを楽しんでいたというのに!)

和(咲さんが元気を取り戻してしまったじゃないですか!)

和「いや、もちろん笑顔の咲さんも可愛いですけどね!今は恐怖のどん底、絶望咲さんが見たいんです!」バンバン

照「ほう?いい趣味をしてるな?」

和「ありがとうございます。かくなるうえは私が直接あの二人を引きはがすしか…ん?」

照「私の妹を苛めたら許さないぞ」ゴゴゴゴゴ

和「のわぁ!お義姉さん!」

照「誰がお前のお義姉さんだ!」

和「あ、そうでしたね~。照さんは咲さんのお姉さんじゃありませんもんね~」ケラケラ

照「貴様…っ」ギリッ

和「咲さーん!お姉さんはあなたなんか妹じゃないって言ってますよー!」

照「…潰す」

木々の向こう「クケーキエエエエエアチョーメキメキバキッアイエエエエエエクギャアアアアア」

霞咲「「ひ、ひええええええ!」」ガクガクブルブル

咲「あ、あそこから、獣のような雄叫びが」ガクガク

霞「そんな恐ろしい生物がいるなんて聞いてないわよ」ブルブル

咲「か、霞さん、早く、に、逃げ…」

霞「わ、私、腰が抜けちゃって…」

玄(はぁはぁ、やっと追いついたですのだ。思いのほかステルスちゃんは堪能できましたのだ)

玄(そもそもあのキモ男が任務を放棄しなければ…まあいいです)

玄(なるほどなるほど~、腰が抜けて動けないですか。チャンスですのだ)キラン

咲「ええい、歳か!これだからババアは!」

霞「咲ちゃん?ゆっくり話し合う必要がありますね」ゴゴゴゴゴ

咲「ノーー!違いマース!誤解デース!」

玄(ゆっくり…ゆっくり…)ソローリ

霞「流石にもう許さないわよ?」ニコッ

咲(くっ!聞き分けのない!仕方がない、ここは逃げよう)

咲「あっ!お化け!」

霞「えっ!?どこ!?どこに!?」オロオロ

玄(今ですのだ!)ガバッ

咲「嘘だよバーカ!」ドンッ

霞「きゃっ!」スッテンコロリン

玄「おりゃあああああ!」ダキッ

玄「捕まえましたのだああああ!念願のおもちいいいい!」ペターン

咲「……」

玄「ん?…ない?固いですのだ」ペタペタ

和「ああああああ!!何やってるんですか玄さん!?」

照「貴様…私でもまだ触れたことのない聖域を…っ!」ギリッ

和「許しませんよ?おいたする手は切り取ってしましましょうね♪」ケタケタケタ

玄「ま、待つのですのだ!私だってこんな貧乳絶壁えぐれ乳に興味はないですのだ!!」

咲「てめぇ、揉むだけでは飽き足らず罵倒とは…覚悟は出来てるんだろうな?」

照「咲(と私)の悪口は許さない。またカタカタ言わせてあげよう」ギュルルルルル

和「咲さんの慎ましやかな控えめのおもちに興味がない?脳を開いてみた方がいいかも知れません」ウフフフフ

霞(早く離れないと巻き添えを食いそうね)スタコラサッサ

玄「う、うひぃ…待つのですのだ。話せば、話せばわかる…」

ギニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

霞「ど、どうにか逃げられたわ」ゼエハアゼエハア

霞「もう…一歩も…歩けない」ガクッ

霞(私…何でこんな所にいるんだっけ…?)

霞(私が怖いの苦手で…春ちゃんたちがそれを直そうとしてくれて…)

霞(そうだわ。おもちハンター玄が潰されたからもう小蒔ちゃんの心配もないんだ…)

霞「私、頑張ったよね。もうゴールしていいよね」ボソッ

小蒔「駄目ですよ?」ニコッ

霞「…小蒔ちゃん」

小蒔「あなたがいなくなったら、私寂しいわ」ナデナデ

霞「小蒔ちゃん!」ダキッ

小蒔「あらあら」ナデナデ

霞「うえええええええん!」ボロボロ

春「まったく、姫様はあまいね」ヒョコッ

初美「まあいいじゃないですか。これでネタも尽きたでしょ?」ヒョコッ

春「…そうだね。ちょうど帰ろうと思ってたし」

霞「あなたたち見てたの//!?」

初美「はい♪すっごい面白かったですよー。霞ちゃんが怖がっている姿は」

春「姫様が出てきちゃったから霞も元気を取り戻しちゃったけど」プクー

小蒔「あらあら、ごめんなさい」

霞「あーなーたーたーちー!」ゴゴゴゴゴ

初美「さ、さあ、ゴールはすぐそこですよ!」

初美「見えました!ゴールですよー!」

霞「私がいっちばーーん!」タッタッタ

春「出口が見えた途端元気出しちゃって」フフ

初美「可愛いですよー」プププ

霞「あらー?いいのかしら?今日の分たっぷりお仕置きしようかしら?」アラー

初美「うっ…」ピタッ

春「ここは私の家。もう絶対ここから出ない」ガクガクブルブル

霞「…なーんて、冗談よ♪怒ってないからでてらっしゃい」

初美「まったく冗談きついですよー」テクテク

春「流石霞。大好き。美人」テクテク

小蒔「……」

初美「姫様?霞ちゃん怒ってないですって。早くいきましょうよー」

小蒔「…いえ、私はここまでですから」

春「何を言ってるの?」

小蒔「それじゃあ、また来てね」タッタッタ

初美「おーい!姫様―!どこ行くんですかー?」

巴「おーい!みんなー!」テッテッテ

初美「あ!巴ちゃん丁度良かった、今姫様が中に…」

小蒔「私が何です?」ヒョコッ

春初美霞「「「へっ?」」」

巴「何です?三人して狐につままれたような顔して」

春「い、いや…姫様、今一人中に…?」ガクガク

小蒔「私はここにいますけど?」

初美「さ、さっきまで私達と一緒に…?」ガクガク

小蒔「巴ちゃんと一緒にいましたけど?」

巴「姫様、始まって早々に迷子になって外に出ちゃってたんですって。探すのが大変でしたよ」ハハハ

春初美「「お、おお…」」ガクガクブルブル

巴「ところでどうです?霞ちゃんはもうお化け大丈夫ですか?」

霞「そうね…」チラッ

小蒔「?」

霞(なるほどね。さっきの子はそういうわけだったのね…)

霞「う~ん。優しいお化けさんなら私も好きになっちゃったかも♪」フフフ

巴「何ですそれ?」フフフ

小蒔「ところで春ちゃんと初美ちゃんは…」

春初美「「嫌あああああああ!お化けえええええええええ!」」バタバタバタ

巴「ど、どうしたんですか二人とも!?」

霞「さあ?幽霊でも見たんじゃないかしら?」ニッコリ


この後、春と初美の怖がりを直す為に奔走したのはまた別のお話し…

カン

2014年、先月から霞さんの誕生日の為に書き溜めしたssが9つあることが発覚し、同年7月8日に霞さんss投稿を開始した。しかし、ssに俺君は感情的になり、ss内に自分を登場させるという異例の?ssとなった。ssでは「誰ガデー! ガズミザンssガイデモ! オンナジオンナジヤオモデェー!」「ンァッ! ハッハッハッハー! この霞さんンフンフンッハアアアアアアアアアアァン! アゥッアゥオゥウアアアアアアアアアアアアアアーゥアン! コノカスミサンァゥァゥ……アー! 霞さんのイメージを……ウッ……ガエダイ!」と述べ、自信のssにより霞さんの印象を変えたいとの思いを語るなど、霞さんに対する志を涙ながらに主張した。また、霞さん高齢扱いについても「霞さん高齢問題はぁ……グズッ……私のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ! 私のみンゥッハー! グズッ私のみならずぅう! 永水……咲-saki-キャラの問題やないですかぁ……命がけでッヘッヘエエェエェエエイ! アァアン! アダダニハワカラナイデショウネエ……」と述べ、霞さん高齢扱いは永水だけでなく咲-saki-全体での取り組みが必要と指摘するとともに、この問題に対する意気込みを涙ながらに主張した。

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