ライナー「メンヘライナー?」(17)
ライナー「よっす!俺はライナー・ブラウン17歳だ」
ライナー「身長185cm、95kgの健康むっきむきだ」
ライナー「普段は人間の格好してるが実は鎧の巨人ってやつだ」
ライナー「5年前ベルトルトとウォール・マリア襲撃したんだが、まぁそれは目的の為に壁内の人類が邪魔だったからだ」
ライナー「それから、3年間スパイ的に訓練兵として生きてきた」
ライナー「そして気づいたら戦士だが兵士だかわかんなくなっちまった。笑ってくれよ」
ライナー「だいたいよー戦士として人類滅ぼす気でいたのにコニーは助けちまうし、説得すりゃエレンが付いてくると勘違いしたんだぜ?」
ライナー「バカだよなーベルトルトには戦士じゃなくなったとまで言われる始末だしな」
ライナー「でもなんだかんだで好意を持ってくれる存在もいたんだよ」
ライナー「クリスタってなーありゃ俺に気があるな。ん?お前の勘違い?止してくれよ。誰がどう見てもお似合いだろ?」
ライナー「戦士としての役目が終わったら結婚するんだよ。故郷に連れ帰ったら最高だな」
ライナー「さる?何を言ってんだよわかんねぇよ。それより見てくれよこの布」
ライナー「なんだよ、ただの布っきれだろって?馬鹿なこと言うなよ。これはクリスタが俺の為にわざわざ自分のスカートを裂いて巻いてくれたんだよ」
ライナー「宝物に決まってるだろ?未来の嫁は今も優しさに満ち溢れてるよ」
ライナー「敵?それより今クリスタは俺を追いかけて来てると思うか?思うよな?巨人達がいる中を必死に馬で駆けてんだよ。俺に逢うためにさ」
ライナー「君に逢うためじゃない?ユミルを助ける為にクリスタは追って来るんだって?馬鹿も休み休み言えよ。そんなわけないだろ。無いよな?無いんだよ」
ライナー「いや有るか。俺は人殺しだもんな。クリスタから見ても人類の敵だ。裏切り者だ憎いに決まってるよな。エレンもそんな目で見るなよ。恐いんだよお前の目」
ライナー「本当にお前は殺すんだろうな。ああ、よくわかってるよ。3年の付き合いだ。3年しか付き合いがなくてもわかるよ。お前は本当に巨人を皆殺しにするんだろうな」
ライナー「簡単には殺られてやれないけどな」
ライナー「俺は簡単に死ねないし殺されもしない。故郷に帰る。そしてクリスタと結婚する。だからそんな恐い目で見ないでくれよ」
ライナー「ユミルもそんなに睨むなよ。似たもん同士だろ?まぁ性別は違うけどな」
ライナー「俺は死ねべきなのか?あれだけ殺して平気なふりして紛れて裏切って憎まれて、俺は故郷に故郷に帰りたかっただけなのにな」
ユミル「なぁ……そいつはさっきからずっと何をブツブツ独り言を呟いてんだ?」
ベルトルト「どうして僕に聞く。ライナーに聞いてよ」
ユミル「そいつが正気かわからないからだよ」
ベルトルト「僕にだってもうわからないよ」
エレン「気でもふれたのか?」
エレン「それなら殺しやすくてこっちには好都合だけどな」
ベルトルト「……」
ユミル「……」
ライナー「あと少しなんだよ。こいつらを連れて帰れば……だからさっさと動かなくなれよ、巨人共。時間がもったいないだろうが。こうしてる間に皆が来たらどうすんだよ。巨人に巻き込まれんだろうが」
ライナー「ああ……ちくしょう、クリスタに逢いてぇなぁ」
終
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