ほむら「悪魔のリドル?」 (23)




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私立ミョウジョウ学園10年黒組……暗殺者が集まるクラス……

???「今年の人数は妙に少ないね……
まあ、例年どんどん少なくなってるし採点基準も少なくなってるから仕方ないと言えば仕方ないか……それに」

???「どうせみんな死ぬしね」


ほむら「ターゲットの暗殺に成功すれば何でも願いが叶うクラス、ね……
で、そのターゲットはクラスに一人と」

ドンッ

杏子「おい、どこ見て歩いてんだボケ」

ほむら「あなたも暗殺者?」

杏子「カマかけてるつもりか?それとも天然か?」

ほむら(どうやら本物みたいね)

杏子「その様子だと前者みたいだね、あんたも同業者だろ?
仲良くしようぜ、食う?」

ほむら「いらないわ」

杏子「毒なんか入ってねーぞ?」

ほむら「信用できないわ、じゃあね」

杏子「……」


キーンコーンカーンコーン

和子「それでは本日の授業では自己紹介を行います。それじゃあ、巴さんから」

マミ「あ、はい。と、巴マミです。趣味はお菓子作りです。よろしくお願いします……」

なぎさ「百江なぎさなのです。飛び級でここまで来たのです。よろしくなのです」

ほむら(飛び級……?)

杏子「佐倉杏子だ。特技は喧嘩。よろしくな」

ザワザワ

ほむら「……暁美ほむら。以上よ」

さやか「はいはーい、次はあたし!美樹さやかです!ここにいるまどかとは前の学校から一緒で……」

まどか「ちょ、ちょっとさやかちゃんやめてよ!」

ほむら(あの子……あの、まどかって子……!)

ほむら(とてもかわいいわ……まだ暗殺稼業を始める前の私とも重なる……)


―寮

ほむら「ここが寮ね。例年は二人一部屋と聞いていたけれど……どうやら今年は合格者不足のようね」

ほむら「あら?紙?」

???「暗殺者は各自任意のタイミングで予告票を鹿目まどかに提出すべし。
提出時間から48時間までに暗殺が成功すれば願い事を兼ねることを約束する。
ただし予告票を出しておきながら失敗した場合は政府に身柄を引き渡す」

まどか「私がターゲット?!」

さやか「まどかが……?!」

杏子「始まったな」

マミ「なるほどね」

なぎさ「……」


ほむら「なるほど、つまりこの学校、表向きは私たちを保護するフリをしておいて……
実際には政府に暗殺者の身柄を引き渡す役割も果たしてると」

???「その上で優秀な生き残りは取り立てようって腹なのですわ」

ほむら「誰?!」

仁美「申し遅れて失礼。志筑仁美ですわ。私用で遅れてしまいまして……」

ほむら「血塗れの服で暗殺者の部屋に入ってくるなんて、殺してくれって言ってるようなものよ」

仁美「仕方ないじゃないですか。ターゲット、殺してしまったんですし」

ほむら「?!」

仁美「冗談ですわ。これは仕事で浴びた血。ではまた、ごきげんよう」ギー

ほむら「油断ならないわ……とりあえず部屋を出ましょう」

さやか「あっ、ちょっとあんた!」

ほむら「あなたは確か美樹さやか……と鹿目まどか?」

さやか「あんたに頼みがあるのよ」


ほむら「頼み?」

さやか「まどかを守ってほしいんだよ」

まどか「さやかちゃん?!」

ほむら「見ず知らずの私に何を言ってるの?」

さやか「あたしがさっきまどかと元同級生なのは聞いたよね?」

ほむら「ええ、まあ」

さやか「だからまどかをあたしは殺したくない。願い事なんてどうでもいい」

ほむら「どうして私に?」


さやか「実は暗殺者時代からほむら、あんたの噂を聞いててさ。
頼まれても気まぐれで相手を殺さないことがあるってね」

ほむら「よく知ってるのね。確かに、あなたの予測通り今の私のモチベーションとして
鹿目まどかに手を出すつもりはないわ」

さやか「なら……!」

ほむら「ええ、協力するわ。あなたを除けば他の暗殺者はおそらく四人」

まどか「一人増えたの?」

ほむら「さっき遅刻してきた人がいるのよ」

さやか「……とりあえず作戦を立てよう!」




ほむら「予告票が来次第、常に誰かがまどかの部屋にいるようにして監視をするってこと?」

さやか「まどかが予告票を見ないと暗殺は行われない……だから、そうすれば!」

ほむら「念のためまどかには防犯ベルでもつけといた方がいいんじゃない?」

まどか「そんな……子供っぽいよ……」

さやか「今更そんなこと言ってらんないよ!命の危険があるんだよ!」

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