さやか「ねぇ杏子!LINEでこんなのが流れてるよ!」 (41)

さやか「これ見て!」

杏子「なんだ?どれどれ…」

「7月1日のニュースみた?? 見た人は知ってるよね! 安倍総理が憲法の9条を変えようとしてる!集団的自衛権みたいなのつくっ て、戦後守ってきた平和が… 6月23日沖縄で慰霊の日があって そのあとすぐこんなニュースがあって まぢ何考えてんのかなと思った! 集団的自衛権ができたら 子供は最低でも二年、自衛隊の訓練を しないといけなくなる! もしこの訓練期間中に戦争があったら 戦場に行かないといけないんだって! 戦争が始まって反対しても間に合わない 安倍総理は軽い気持ちでやってたとしたら これから未来を作るのは子供たちなのに、 子供の未来を壊さないでと訴えたい!! 本当に平和を望むものなら、 集団的自衛権に賛成する人はいないと思う 本当に日本、平和を愛してるのならば、 この文章をTwitterやTLにコピーして のせてほしい!戦争でのあやまちを二度と繰り返しては いけない!! この思いを安倍総理に届けるために! 協力して下さい! 出来るだけ日本全員に広まるように! あなたの行動で日本が変わる!! 【戦争をしたくない人まわせ】」

杏子「お、おう…これは…」

さやか「これヤバイよ!今すぐ拡散しないと!」

杏子「いや、しなくてもいい。これデマだぞ」

さやか「え?デマ?でも徴兵制が復活するんでしょ!このままじゃ恭介が徴兵されちゃうよ!」

杏子「そういう理由かよ…いや第一日本で徴兵制とかありえねーから。てか集団的自衛権認めても徴兵制は復活しねーし」

さやか「どうして?」

杏子「そもそも徴兵制がなんなのかわかるよな?」

さやか「えっと…18歳や20歳の男子全員が軍隊にいくやつでしょ?」

杏子「まぁだいたいあってるか。じゃあさやか、徴兵制やってる国は世界でどれくらいあると思う?」

さやか「えーと、アメリカ韓国中国、後ロシアかな」

杏子「三つあってるが一つ違うな」

さやか「え?どこ?」

杏子「アメリカだよ。アメリカは徴兵制じゃない、志願制だ」

さやか「し、志願制?」

杏子「志願制とは徴兵制の逆で自分の意思で軍隊に行くことを志願制というんだ。日本の自衛隊もこの志願制をとってる」

さやか「な、成る程…」

杏子「話を戻すが、徴兵制は世界でこんだけいるんだ
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ea/Conscription_map_of_the_world.svg
ちなみに赤いことが徴兵制を実施してる国で青は志願制の国だ」

さやか「世界にこんだけあるの!」

杏子「まぁな」

杏子「この図をみて気づくことはないか?」

さやか「え?えっと…アフリカと南アメリカ…あと東南アジアが多いね」

杏子「察しがよくてたすかるよ。これらの国々はどんな国だい?」

さやか「うーん。わかんない☆」テペペロ

杏子「お前に期待した私って本当バカ…」

さやか「おいこらトラウマやめい」

杏子「余談だが>>1はこのシーンでガチ泣きしてる。私が好きなはずなのに…」

杏子「おぉと、話を戻すぞ。それらの国はみんな開発途上国という言わば貧しい国なんだ」

さやか「それと徴兵制はなんの関係があるの?」

杏子「さやか、現代の戦争はどんなもんかわかるか?」

さやか「えっと…MS(モビルスーツ)で戦ってる?」

杏子「それ実現すんのあともう何年かかかるぞ…てか違う」

杏子「現代の戦争は機械化されているんだ。機械化とは歩兵の移動手段が馬から車に変わったことを指すんだ。決して歩兵がパワードスーツ着たりとか、パルスライフル持ったりしないぞ」

さやか「うんそれはわかるよ」

杏子「現代戦は陸は戦車、自走砲装甲車などの車輛類。海では駆逐艦や空母、ミサイル艇などの水上艦艇、そして潜水艦、空では戦闘機といった航空機といったものが中心になっているんだ」

さやか「あれ?歩兵は?」

杏子「歩兵は現代では必要最低限になってんだよ。歩兵ばかりに力入れると戦車などが買えなくなるからな」

さやか「それと開発途上国が徴兵制を採用してる理由がわからないよ!」

杏子「開発途上国が貧しい国ということは、つまり現代戦で必要な車輛、艦艇、航空機が買えないんだ。貧しいからな。また自分達で作ろうとなると技術が必要になるんだ。そうなると軍隊は補強できない…さぁどうしたらいい?」

さやか「えっと…あっ!それを歩兵で補うんだね!」

杏子「流石さやか。車輛などが揃えないなら歩兵でそれを補おうって訳さ。これが開発途上国が徴兵制を採用してる理由なんだ」

さやか「でもおかしいよ!じゃあなんでお隣の韓国は徴兵制採用してるの?またなんでロシアも徴兵制採用してるの?」

杏子「韓国の場合は簡単だ。上にいる北朝鮮に備えるために徴兵してるんだ。さやか、北朝鮮軍はどのくらいいると思う?」

さやか「20万くらい?」

杏子「自衛隊かよ。そんなに少ないわけないだろ。正解は10倍の200万だ。まぁこれは憶測だけどな」

さやか「2、200万!?」

杏子「ちなみに北朝鮮の友好国であったソ連軍はソ連崩壊時には500万いたとのこと」

さやか「いやそれもすごいよ!」

杏子「さやか、もしこの北朝鮮軍が一気に韓国の国境に一気に来たらどうなるかわかるよな?」

さやか「そんなの来たらヤバイじゃん!死ぬよ」

杏子「だからだよ。韓国はかなり厳しい国なんだよ。軍備も増強しなきゃならないし、兵力も増強しないといけない。軍備はまだ揃えれる。だが兵力は中々揃えにくいぞ。だから韓国は徴兵制を敷いてるんだ」

さやか「じゃあロシアは?」

杏子「ロシアはソ連時代の名残で今も徴兵制しているだけだが…実はな、ロシアの徴兵制はもはや徴兵制とは呼べなくなってるんだよ」

さやか「どういうこと?」

杏子「ロシアの徴兵制は徴兵する人が徴兵逃れをしているんだ。合法違法問わずな。世界で比べると極端に安い将兵の給与レベルや、新兵に対するイジメや食料事情の悪さ、居住環境の劣悪さなど多くの問題が徴兵制度の行方に影響を与えている。これらの理由により実際に兵役に就く者は全対象者の10%以下だ」

杏子「しかもこの徴兵された10%は民間企業では採用されない文字の読めない者や犯罪歴のある者、健康に問題がある者ばかりなんだ」

さやか「ヤバすぎ!流石恐ロシアだよ!」

杏子「他にも徴兵制を行ってる国もあるが…まぁそれは自分で調べてくれ」

杏子「さっきの話を踏まえた上での質問だ。日本は徴兵制を必要とする開発途上国か?それとも先進国か?どっちだ?」

さやか「そりゃ先進国だよ!」

杏子「その通り。先進国なら軍備を揃えれるからな。となると歩兵は最低限で充分だ」

杏子「あと言い忘れたが日本国憲法第18条では身体的自由権である奴隷的拘束・苦役からの自由についての規定があるため徴兵制は憲法で禁じられているんだ。左翼は日本国憲法もわかんねぇのか」

杏子「どうだいさやか、日本が徴兵制を採用されない理由がわかったろ。こんなデマに惑わされるなよ」

さやか「成る程…でもこのLINEの文章では日本は再び戦争できる国になるって書かれてるよ!」

杏子「お前直接書いてなくても書いてる人間が言いたい主張よくわかったな…」

さやか「これはまずいよ!私たち戦争に巻き込まれるんでしょ!なんとかしないと!」

杏子「あのなさやか、それ日本共産党や社民党、民主党といった売国奴が言ってるテンプレートだぞ。だいたい集団的自衛権認めなくても戦争できるぞ」

さやか「へ?」

さやか「どうして?だって憲法第9条では戦争の放棄が書かれているよ」

杏子「確かに書かれてるな」

参照
1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動 たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段とし ては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国 の交戦権は、これを認めない。

さやか「ほら!ということは集団的自衛権を認めたら戦争できる国になるんだよ!」

杏子「そんなわけねーだろ。そんだったらなんで自衛隊いるんだよ。おかしいだろ」

さやか「あ、そっか」

杏子「それに9条で定まれてるのは戦争の放棄だ。自分達の身を守る自衛戦争は放棄してない。自分達で戦争を起こしちゃ駄目だぞ。だが向こうから吹っ掛けてきたのはOKだ。自衛戦争と戦争は異なるしな」

さやか「それじゃわからないよ!」

杏子「簡単に言うと自分から暴力を振るうのは駄目だが、相手から暴力を振るわれた場合それを守るのはいいってことだ。さっきあげた2つの例は明らかに違うだろ?」

さやか「そうだね…でも守るためには暴力を振るわないといけないじゃん」

杏子「確かにな。じゃあわかりやすく身近な例を出すぞ。ほむらがまどかをいつものように襲った。まどかはそれを守るためほむらを殴った。これはどっちがわるい?」

さやか「そんなのほむらが悪いじゃん!てか例がわかりやすいな!」

杏子「その通りだ。これが自衛戦争だ。これは9条ではしてはいけないと書かれてないだろ?」

杏子「また逆にまどかはほむらが二度と襲わないようにほむらに喧嘩を売りほむらを一方的に殴った。これはどっちがわるい?」

さやか「それはまどかじゃん…」

杏子「これが戦争なんだよ。相手の国に宣戦布告して相手の国を攻撃する。それにたいして相手の国は宣戦布告してきた国に対して自衛権を発動できるんだ。これが個別的自衛権だ。ちなみにこれは国連憲章で国連加盟国に認められてる権利だ。日本も国連に入ってるから日本は個別的自衛権を国際的に認められてる」

杏子「そもそも集団的自衛権はさっきもいった国連憲章で認められてるんだ。にも関わらず日本は9条で集団的自衛権を否定してるんだ。今回安部政権は集団的自衛権を国連憲章で認められてるんだから自分達も認めようぜということだけなんだ」

さやか「? 個別的自衛権と集団的自衛権はなにが違うの?」

杏子「それじゃわかりやすい例を出すため5レスほどやるぞ」

個別的自衛権

ほむら「まどかー!今日も来たわよ!さぁ私と熱い夜を過ごしましょう!」

まどか「いやー!ほむらちゃん来ないでー!」

ほむら「グフフフフ…まーどーかー!」ルパンダーイブ!

まどか「イヤァァァァァ!」ボカッ!

ほむら「アベシッ!」ドゴーン!

これが個別的自衛権

集団的自衛権

ほむら「フフフまどか…私は諦めないわ…そのためなら何度でもやり直すわ…」

ほむら「まどか…まどか…ハァハァ…」

「「「そこまでだ!ほむら!」」」

ほむら「何奴!」

杏子「まどかに悪さしてんだって?」

さやか「まどかから頼まれたんだ。ほむらが襲われるから私達と一緒にほむらを倒そうってね!」

マミ「可愛い後輩を守るためよ!」

まどか「ごめんねほむらちゃん。ほむらちゃんが毎回襲うからみんなに頼んでほむらちゃんから守ってもらうんだ」

ほむら「クッ!何人いようが私の意思は揺るぎないわ!」

マミ「一気にいくわよ!ティロ・フィナーレ!」ドガーン!

杏子「ロッソ・ファンタズマ!」ヒュンヒュンヒュン!

さやか「さやかちゃんの剣さばきをお見せしよう!オラオラオラオラオラ!」シュシュシュシュシュッ!

ほむら「ウワァァァァ!」ドゴーン!!

これが集団的自衛権

杏子「とまぁ2レスほどで終わったが簡単に言うと集団的自衛権とはある国が武力攻撃を受けた場合その国と密接な関係にある国が共同で防衛にあたることを集団的自衛権と言うんだ」

さやか「はじめっからそう説明したほうががよかったじゃん!」

杏子「>>1的には他のキャラも出したいとのことでやったんだ」

さやか「そ、そう……じゃあ質問だけどなんで日本は急にその集団的自衛権を認めようとしたの?」

杏子「それは日本の安全保障環境が変わったからだ。今じゃ中国が海洋進出するために中国は軍備を増強している。もう戦争の危機が目の前に迫ってんだ。それを防ぐ抑止力として集団的自衛権を認めようという動きになってるんだ」

さやか「認めるメリットは?」

杏子「1.中国の軍事力増強など安全保障の環境が変化する中、日本の防衛戦略の幅 が広がる
2.これは外交カード。万が一のときには助け合おうというカードを切ること で友達の輪が広がる。これで日本の外交的な抑止力がより担保される
3.万一侵略を受けた場合は、ともに戦うことによって侵略をより少ないコス トで阻止、撃退できるという大きなメリットが得られる
4.日本の近くにあるアメリカ領が攻撃されたら自衛隊の出動が可能となる
ざっとこんなもんかな」

さやか「メリットはわかったけどデメリットもあるじゃん。日本と密接な関係にある国といえばアメリカじゃん。つまりアメリカが勝手に起こしたら戦争にも参加しなきゃならないじゃん!」

杏子「ようするにイラク戦争みたいなのに日本が巻き込まれるということか?それも左翼のデマだぞ」

杏子「さっきもいったろ?集団的自衛権はある国が武力攻撃を受けた場合その国と密接な関係にある国が共同で防衛にあたるってな。つまりアメリカが攻撃されたら日本がそれを一緒に守りますよってだけなんだ。イラク戦争のようにアメリカから吹っ掛けた戦争には日本は参加しないんだ。というよりできないんだ」

さやか「あ、そうか。じゃあイラク戦争みたいなのには巻き込まれないんだね」

杏子「その通りだ。あり得ないね」

さやか「流石あんこちゃん!何でも詳しいね!」

杏子「誰があんこだ!」

杏子「とまぁざっとこんな感じで説明したが…どうだ?そのLINEの文章が完全なデマだってことがわかったか?」

さやか「よくわかったよ!杏子は物知りだね!」

杏子「これくらい常識だぞ。さやかもすこしは勉強したらどうだ?」

さやか「そうして見るよ!ありがとね杏子」

杏子「まぁな。どういたしまして」










マミ「出番が一回だけだったわ…」シクシク…

終わり

わかりにくかったことがあれば質問どうぞ

さやかがイラク戦争知っててびっくり

>>31
社会でならったということにしてください。

支援感謝!
見てくれてありがとう!
そんじゃまたいつか!

詳しく知らないけど、集団的自衛権をどこまで拡大解釈出来るかもう決着ついたんだろうか?

憲法改正するにしても、武力保持の部分を拡大解釈しまくってやりくりしてたみたいに、先にどこまで拡大解釈していいのか明文化してないと後からどうとでもとれそうな気がしてそこだけ気になる

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

>>37
杏子「3要件に該当する場合に限り、自衛の措置として行使できると規定したとのこと。でその3要件というのは
1.密接な関係のある他国への武力攻撃が発生し、国民の生命・自由、 幸福追求の権利が根底から覆される「明白な危険」がある
2.国民を守るために他に適当な手段がない
3.必要最小限の実力の行使
これらが該当すれば行使できるよ。恐らくこれは変わらないだろうな」

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