【ミリマス】ひなた「故郷を思う」 (17)
ひなた「んー、夜風が気持ちいいねぇ、プロデューサー」
P「ああ、夏なのに珍しくひんやりしてて気持ちいいな」
ひなた「今日は劇場のみんなに祝ってもらえて嬉しかったよぉ」
P「みんな、ひなたのこと好きだからな。プレゼントはどんなの貰ったんだ?」
ひなた「色々貰ったべさ。一番驚いたんは亜利沙さんのなまらでっかい熊さんの人形かなぁ」
P「ほう、どれくらい大きいんだ?」
ひなた「うんと、こーんくらい?」
P「…でかすぎないか?確かにライブシアターから亜利沙がやけにひなた推ししてたけれど」
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ひなた「あとは亜美センセーと真美シショーのプレゼントがびっくりしたべさ」
P「ああ、ビックリ箱か。驚いて後ろに倒れそうになってたくらいだもんな」
ひなた「でもプロデューサーが支えてくれたから倒れずに済んだよ、ありがとねぇ」
P「いや、たまたまそこにいただけだったし…」
ひなた「それでも助けてくれたことには変わりないんよ」
ひなた「プロデューサーのプレゼントもなまら嬉しかったべさ」
P「あのネックレス?ひなたがどんなの欲しいか想像つかなかったから喜んでくれてよかったよ」
ひなた「えへへ、本当はプロデューサーがくれるもんなら何でもよかったんよ」
P「流石にそれは…」
ひなた「いつもお世話になってるのにプレゼントまで貰って申し訳ないべさ」
P「それじゃあ俺の誕生日にひなたからのプレゼント楽しみにしてるよ。それでいいだろ?」
ひなた「あたしがプロデューサーに?…うん!楽しみにしててねぇ」
P「それはともかく、何で屋上に?」
ひなた「…ちょっと、空が見たくてねぇ」
P「空?」
ひなた「うん。劇場の屋上は東京でもいっちばん空が綺麗に見えるとこなんだわ」
P「うーん、空なんかあまり意識して見たりしないからなぁ。で、なんで空?」
ひなた「田舎でもよくこうして空を見てることが多かったからねぇ。ばあちゃんとよく星を数えてたんよ」
P「ずっと都会にいるからか、それのどこが楽しいか分からんな…」
ひなた「ウチは田舎だし、それくらいさやることがないんよ」
P「……確かに、ちゃんも見ると綺麗だな。俺は星座とか分からんが」
ひなた「でしょや?見てるだけで落ち着くべさ」
P「そんなに高く見上げてると前みたいに倒れるぞ」
ひなた「二回も同じことするほど、あたしもトロくさくな」グラッ
P「だから言っただろ…」ガシッ
ひなた「うぅ…同じことしちまって恥ずかしいべさ…」
P「そういえば、家族から手紙は届いたのか?」
ひなた「うん。お誕生日おめでとう、いつでも帰って来ていいからねって書いてあったよぉ」
P「帰って…まあ、大丈夫か……」
ひなた「どうかしたのかい?」
P「いや、こっちの話だ」
ひなた「いつでも帰って来い言っても、アイドルのお仕事もあるし中々帰れないべさ…。もうそろそろ終わるけんど、学校もあるし…」
P「…やっぱり、帰りたいか?」
ひなた「うん、少しだけ。東京には劇場のみんながいるけれど、家族にも会いたいなぁ…」
P「…遠いもんな、気軽に帰れるってわけでもないし」
ひなた「だからあたし、テレビにたっくさん出て元気なとこ、家族に見てもらいたいんだわ」
P「ああ。もっと俺も仕事を取ってこれるよう頑張るから、ひなたも一緒にな」
ひなた「うん!これからも、プロデュースお願いするねぇ」
P「さて、そろそろ帰るぞ。あんまり遅いと大家さんが心配するだろうし」
ひなた「もう少しだけみたかったけんど、仕方ないねぇ」
P「…ところでひなた、芸能人が田舎に泊まりに行く番組知ってるか?」
ひなた「うん、大家さんがよく見とって話聞かせてくれるんだぁ」
P「実はその番組にひなたを売り込みに行ったらOKが出てな」
ひなた「あたしかい?なしてあたしなんかなぁ」
P「予定としては北海道の木下さんっていう家族に泊まらせてもらうんだが…」
ひなた「…え?ウチ…?」
P「本当は隠しておこうとしたんだけどな…。ひなたが寂しそうな顔してたから、少しでも笑ってもらおうと思って」
ひなた「ほ、ほんとに帰っていいのかい?」
P「ああ。撮影スタッフと俺はいるけど、いつものように家で過ごしていいって言ってたからな」
ひなた「…ばあちゃんも手紙でそう書いてくれたらよかったのに」
P「元々サプライズだったからな。ひなたのお婆ちゃんも驚かせたかったんだろう」
ひなた「うぅ…そんなことで驚かされても…」
P「再来週には現地に向かうが、もちろん予定は…」
ひなた「入ってても行くべさ!プロデューサー、これが今日一番嬉しかったプレゼントだよぉ!ありがとう!」ニコッ
おわり
ひなた誕生日おめでとう!
かなり短めでしたが、ひなたとこういう風にまったり過ごせたらいいなと思ってたのを書きました。ひなたごめんね
次は7/23の舞浜歩の誕生日で。次回からは練ってから書きます…
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