ミカサ「…………」カサカサ(16)
カサカサカサミカサカサカサカサ
こんばんわ。ミカサ・アッカーマンです。
現在時刻は深夜0時。今日もエレンの寝顔を見守る仕事が始まる。
同室にアルミンと筋肉達磨、ノッポさんがいるけど、みんな既に夢の中。
アルミン「……すやすや」zzz
ベルトルト「う~ん……ちがう……そうじゃないんだ……僕の名前はべるとr……」zzz
ライナー「」チーン
カサカサカサカサミカサカサカサ
この音?これは、何時如何なるときもエレンを見守れるようにと、とある方に師事し修得した歩法。
屋内における立体起動とでもいえばいいだろうか。天井を這って進むこともできる。
ちょうどエレンの真上に着いた。
エレン「むにゃ……とうばつすぅひゃくぅ……どうだみかさぁ……うぇひひ……」zzz
ああ、エレン。凄く素敵。あなたこそ人類最強に違いない。
カサカサミカサカサカサカサカサ
エレン「んにゅ……」モゾモゾ
エレンが寝返りを打った。本日12回目。
そして、私がエレンの寝顔を見守るようになってからちょうど30000回目の寝返り。
ああエレン、今日はお祝いをしましょう。
カサカサカサカサカサミカサカサ
エレン「んん……やめろょみかさ……じゃんがこなごな……」zzz
エレンの寝言は、たまに意味がわからないけれど、可愛いので何も問題はない。
ちなみに、寝言でミカサと言ったのは42267回目。
最近はアニの名前が出てくることも増えたので、そのたびに耳元で私の名前を囁き続けなくてはならず、なかなか大変。
カサカサカサカサカサカサミカサ
チュンチュン
エレンの寝顔を眺めていたら、いつの間にか空が白んできている。
時間が経つのは早い。
出来ることなら、このままエレンが起きるまで一緒にいたいところだけど、流石の私でも徹夜明けで訓練をするのは危険。
ので、今日はここまで。
お疲れ様でした。
ミカサカサカサカサカサミカサ
おわり
~後日~
カサミカサカサカサカサカサカサ
エレンがどこにいようと、この歩法のおかげで、私は何処だろうと侵入することが出来る。
もう少しで……あ。
ミカサ「師匠……」
g<………………
ミカサ「師匠、お久しぶりです」
g<………………
ミカサ「師匠が教えて下さった技術のおかげで、私は私の使命を全うすることが出来る。本当に感謝しています」
g<………………
ミカサ「今度、なにか食べるものでも、持ってきましょう」
g<………………
ミカサ「……パンでよろしいですか?」
g<…………カサッ
ミカサ「……それでは、明日にでも持ってきますね」
g<…………カサカサッ
プチッ
ミカサ「あ」
リヴァイ「ちっ……糞虫踏み潰したか……汚ねぇな。掃除がなってねぇ……ん?おい、テメェ……ここでなにしてやがる」
ミカサ「し、ししょー!!!」
おしまい
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