エレン「腹筋が割れた?」(30)

訓練後。男子更衣室にて。
アルミン「うん。うっすらだけどほら」
エレン「ほんとだ!やったな。」
ジャン「あれだけ毎日全身の筋肉使ってりゃ、割れねぇほうがおかしいだろ」
ライナー「ははっ。そう言うなって。体質ってもんもあるしな。」
エレン「ライナーの腹筋はやっぱすげえな。」
ライナー「うん?そうか?」
アルミン「さすが暫定2位だけある。」
コニー「なあ。腹筋って女子も割れるのか?」

改行しとけ

せやな

エレン「は?何言ってんだ?割れるに決まってんだろ。」

アルミン「そ、そうだね。そりゃあ女子のほうが男より筋肉量は少ない。でも…」

ジャン「運動量は俺たちと同じだ。そりゃあ筋肉もつくよな…」

ライナー(あの女神クリスタにも腹筋が??俺やこいつらみたいな??いやまさか、ありえん!!)

コニー「うーん。なんか想像できないよな。」

アルミン「まあ同じ腹筋でもまた違うんじゃないかな…。まさかこんなライナーみたいな立派な腹筋はさすがに女の子には無理でしょ。」

エレン「ミカサはどうだろうな。」

ジャン「!!な、なんでミカサなんだよ」

エレン「?だって暫定1位だぜ。ライナーより上だろ。つまりこの腹筋より…」

アルミン「エレン!そんなこと言うもんじゃないよ。大体成績は筋肉順じゃないんだから」

エレン「そんなことわかってるよ。冗談だろ。でもあの身体能力だぜ。きっとすげーんだろうなあ」

ジャン(ミカサの腹筋…)

>>2 >>3 改行忘れてたありがと。

夕食 食堂にて

エレン「なあ。ミカサ」

ミカサ「なに。エレン」

エレン「ちょっと腹筋見せてくれ」

アルミン「ブフーッ」

ライナー「うわぁきたね」

ミカサ「わかった。見せよう」ヌギ

アルミン「ちょ、ちょっと待ったあああ!!」

エレン「なんだよアルミン、でかい声出して」

ミカサ「アルミン?なぜ私に抱きつくの?」

アルミン「ミカサ!!」

ミカサ「なに、アルミン、手を離して」

アルミン「駄目だよ、ミカサ。いくらエレンの頼みでも人前でお腹だしたりしちゃいけないんだ!!ミカサだって一応女の子なんだからね?」

エレン「落ちつけよ、アルミン。ちょっと腹見るだけだろ。パンツ脱げって言ってるわけじゃねーし。」

ミカサ「いくらエレンの頼みでもそれはちょっと困る。わたしにだって人並みの羞恥心くらいある。」

アルミン「人並みの羞恥心を持ってる子は人前で腹筋も見せないからね!!」

エレン「ははっ。アルミンお前声裏返ってるぞ」

アルミン「はあ…。誰のせいだと…」

ー夜 男子寮ー

エレン「あーあ。あのときアルミンが止めてなければなー」

アルミン「まだ言ってるの?」

ライナー「ははっ。エレン、お前そんなにミカサの腹筋見たかったのか?」

エレン「見たかったというか見たい。あの立体起動を操る身体能力の秘密を解き明かすチャンスだったかもしれねーのに。」

ベル「す、素直だね、エレンは」

ジャン「ふん。明日ミカサに言っといてやるよ。エレンが腹筋みたいみたいって大騒ぎだったってな」

マルコ「そしたらまたミカサが見せようとしてアルミンが止めてさっきと同じ展開になるよ」

ジャン「ちっ」(それもそうだ。むかつくぜ…)

エレン「なあ。お前らは見たくないのかよ?」

アルミン「エレン」

コニー「俺は見たいぞ」

マルコ「コ、コニー」

コニー「女子の腹筋とはいかなるものか。興味はつきん」

ライナー「確かにな。興味はあるな」

ベル「ライナー!君まで」

エレン「ほら見ろ、アルミン!皆見たがってたんじゃねーか」

ライナー(ぶっちゃけミカサの腹筋はどうでもいいが…クリスタ…)

アルミン「ほらって…皆が見たいからとかそれ理由にならないからね」

エレン「あーだめだ。気になって仕方ねえ。アルミン、どうにかしてくれ」

アルミン「一度興味を持つと納得するまでひきさがらないからなあ、エレンは」

ベル「なんだか僕も気になってきたよ」

マルコ「これは…空前の腹筋(女子限定)ブームがやってきそうだね」

ジャン「マルコ!お前まで何言ってるんだ!」

アルミン「これは…ゆゆしき事態かもしれない…」

ジャン「なんだよ、ゆゆしき事態って」

ジャン「お前ら何言ってるんだ?冗談だよな?」

マルコ「ジャン、腹筋(女子限定)に興味がないなら黙っててくれ」

ジャン「!」

アルミン「エレンを始め皆、まだ見ぬ女子の腹筋というものに思いを馳せ始めた…。想像はやがて妄想となり現実を侵食するだろう。そうしたら」

ライナー「訓練にも支障をきたす」

エレン「それは困る」

ジャン(意味がわからん)

アルミン「ここにいるメンバーは上位成績者ばかり…僕があのときミカサの腹筋披露を止めたばかりに皆の成績が下がったりしたら…悔やんでも悔やみきれない…」

コニー「何言ってんだよ、アルミン。例え、例えそうなったとしても、俺たちは誰もお前を恨んだりなんかしないぞ」

エレン「コニーのいうとおりだ」

ライナー ベル「ああ!」

マルコ「うん!!」

ジャン「」

アルミン「みんな…。」

アルミン「僕は…僕が…間違っていたのかもしれない。興味対象を完全に隠すのではなく、適切な距離を置き、節度ある態度で接する…。それが理想の…」

ジャン「お、おい。何ぶつぶつ言ってるんだ?もう寝たほうがいいんじゃねーのか?」

エレン「お前は黙ってろジャン。こういうときのアルミンはな…俺達なんかじゃ思いもつかないすげーことを考えてるんだ。そうだろ、アルミン?」

アルミン「…。誤解しないでね、エレン。さっきの食堂の時のようなやり方は、僕は決して認めない。でも、ルールを守り健全に腹筋を楽しもうというなら…。僕は協力しないこともない」

エレン「さすがだぜアルミン!もちろんお前の言うとおりにするぞ」

コニー「俺もだ!」

ライナー「アルミン。お前は仲間を裏切れない奴と知っていたぜ…」

ベルマルコ「うん!!」

ジャン「いや、ちょっと待て!!腹筋を健全に楽しむってなんだよ?お前らほんとさっきからおかしいって」

エレン「うっせーな。興味がないなら話にはいってくんなよ。」

マルコ「ジャン、君には幼稚すぎる話題かもしれない。無理に僕につきあってくれなくていいよ?」

ジャン(うっ…。興味がないこともないが…ミカサの腹筋…とかは特に…。)

ジャン(しかしこいつらなんでこんなに腹筋にこだわるんだ?ふつう、胸や尻に興味がいかないか?こいつら変態か?いや、俺がおかしいのか?俺が変態なのか???)

アルミン「皆、静かに!それじゃ早速この腹筋愛好会の活動方針なんかを話し合いたんだけど…」チラ

ジャン「なんだよ?」

アルミン「君はどうするの?メンバーに入るの?」

ジャン「お、おう。もちろんだ」

アルミン「わかった、じゃあメンバーは…」

アルミン「ライナー、ベルトルト、エレン、コニー、マルコ、ジャン、そして僕アルミンの7人だね」

ジャン「メンバーを固定する意味あるのか?」

アルミン「ある。それを今から話す。この女子腹筋愛好会の結成にあたって、皆には鉄のおきて3カ条を遵守してもらう」

エレン「掟?」

ライナー「3カ条…だと?」

マルコ「どんなグループにもルールは必要。どんな活動にも制約はつきもの。もちろんアルミンに従うよ!」

コニー「俺も俺も!」

ジャン「で?掟って?」

マルコ「その前に、いいかな?」

アルミン「なんだい、マルコ?」

マルコ「この会のリーダーを決めたほうがいいと思う。もちろんアルミンで」

アルミン「僕…ってことで、いいのかな?」

一同 パチパチ

アルミン「ありがとう。ではサブリーダーを指名させてもらっていいかな?マルコ、頼む」

マルコ「えっ僕でいいの?」

一同 パチパチ

ジャン(っつーかどうでもいいんだよ)

アルミン「ではメンバーと役職が決まったのでこれより腹筋愛好会第一回定例ミーティングを始める!」

アルミン「マルコ。議事録を取るのをお願いできるかな?」

マルコ「わかった。用意するからちょっと待って」

ジャン「は?議事録?」

ジャン(おいおい、新しいノートを出してきて…マルコよ、お前はそれに何を書く気だ?全くこのご時世、紙も高いというのに…)

マルコ「オッケー。始めて。アルミン」

ー腹筋愛好会 第一回 定例ミーティングー 議題 掟と今後の活動について

アルミン「では早速、掟その一 この会の存在、および結成目的は一切他言無用とする」

ジャン(そりゃそーだ)

エレン「えっ?誰にも言っちゃだめなのか?」

コニー「お前ミカサにペラペラしゃべるなよ?」

エレン「なっ、しゃべんねーよ!!」

アルミン「誰にも知られないのだから当然途中加入は無し。メンバーは固定とし、ここにいる7名のみとなる 」

コニー「あれだな。秘密結社だな」

ライナー「やめろ。恥ずかしい」

アルミン「わかったね、皆?この会のことはミーティングの時、そして活動中の時以外はたとえメンバー同士でも話してはいけない。誰に聞かれてるかわからないからね」

一同「おー」

ジャン(あったりめーだ。こんなこと知れたら社会的抹殺だ。田舎のかーちゃんが知ったら首吊るぜ)

アルミン「掟 その二 決してターゲットを傷つけてはならない」

コニー「ターゲット?」

マルコ「女子のことだよ」

アルミン「そう。女子は繊細で傷つきやすい。僕らの些細な反応が彼女たちを傷つける可能性がある。」

エレン「つまりどういうことだ?」

マルコ「たとえば僕らがほめたつもりでも、本人にとっては触れられたくない場合もある」

ライナー「よくわからんのだが…」

アルミン「つまり、僕らが女子の腹筋に興味を持ってることを知られてはならないってことだよ」

コニー「初めからそう言えよ」

アルミン「それだけじゃない。今後の活動で知りえた情報も決して女子およびメンバー外にもらしてはならない」

ジャン「さっきの掟その一で言ってたことだろ?」

アルミン「確かに重なる部分もあるけど、つまりただ話さないだけでなく、
俺は女子の腹筋というものを知ってるんだぜ、フフン的な態度をとることも許されない」

マルコ「女子はそういう態度に敏感だからね」

一同「わかった」

アルミン「「掟 その三 腹筋を…」

マルコ「アルミン?」

アルミン「…。その三…これは一番つらい掟だ。でも僕たちはここを乗り越えなければならない」

エレン「なんだよ、アルミン。俺たちなら大丈夫だ」

ライナー「そうだ。どんなつらい訓練にも耐えてきた。何を言われても大丈夫だ」

ベル コクン

アルミン「…。掟その三。腹筋を…性的対象とみなしてはならないっ!!」

一同「!」

ジャン「プッ。いや、腹筋を見てもよ、別になんとも」

コニー「そりゃないぜ!」

ライナー「ああ。どんな腹筋かわからんが女子の腹、おなかだぞ?」

エレン「?性的対象ってなんだ?」

マルコ「静粛に!静粛に!」

アルミン「皆、聞いてくれ。そもそも僕たちの目的はなんだ?」

ジャン「ミ…女子の腹筋を見ることだろ?」

アルミン「違う!」

ジャン「は?違うって」

アルミン「リスペクトだ!!」

エレン「りすぺくと?」

アルミン「そもそもの話しに戻ろう。この女子腹筋愛好会の存在意義、そして目的!
それは推しメンの腹筋を見て『はあはあ○○たんの腹筋ぺろぺろしたいお』などという萌えのためでは断じてない!!」

マルコライナーコニーベル「うっ…。」

アルミン「女体の神秘x筋肉の造形美=女子の腹筋。これをリスペクトする、崇めるために僕たちはここに集ったんだ!」

ライナー「アルミン、俺が悪かった」

コニー「さっきまでの自分を恥ずかしくおもうぜ」

ベル「生まれ変わった気分だ」

マルコ「アルミン…君は素晴らしいリーダーだ」

エレン(なんかすごい盛り上がってるがよくわからん)

ジャン「なあ、ひとつ聞いていいか?」

マルコ「ジャン、発言は挙手をしてくれ」

ジャン「なんでだよ!今までみんな好き勝手しゃべってたじゃねーか!」

マルコ「…」ジッ

ジャン「チッ、わかったよ」スッ

アルミン「ジャン、どうぞ」

ジャン「さっきから活動目的だのリスペクトするだの言ってるが、つまり、具体的には何をするんだ?」

一同「…」

エレン「は?お前いまさら何言ってんの?」

ジャン「はあ?なんでお前にえらそうに言われなきゃなんねーんだよ!」

マルコ「静粛に、静粛に!」

ライナー「静かにしろよ、お前ら。そろそろ消灯時間だからベッドに入ってる奴らも多い」

アルミン「そうだね。時間がない。さっきのジャンの質問だけど…。その答えはつまりこれからの愛好会の活動についての僕の方針ということになる」

アルミン「会の掟を遵守し、誰にも知られることなく、誰も傷つけることなく、謎に包まれた女子の腹筋を愛でる…」

ジャン「ゴク」

アルミン「まずターゲットの女子の選出。そしてあくまでも自然なシチュエーションで僕らメンバーによるターゲットの観察」

ジャン「自然なシチュエーションとは?」

アルミン「相手に気づかれずかつ僕らが無理なく観察できる状況のこと」

ジャン「観察…ってのはつまり…」

アルミン「もちろん、僕ら皆についてる人間用の目を使う」

ジャン「それってつまり単なるノゾキじゃねーか!!」

ベル「スッ」(挙手)

マルコ「ベルトルト」

ベル「今のジャンの発言は不適切発言であると判断します。よって即時撤回と謝罪を要求します」

ライナー「ベルトルに賛成」

コニー「俺もだ。っつーか逆に聞きたい。何をすると思ってたのか」

エレン「ファー眠い…」

アルミン「もう消灯時間だね。どうする、ジャン?」

ジャン(なんなんだよ、こいつらはよ!!でもここは素直に従うしかない)「うっ…。わ。悪かった、さっきの発言は、撤回する」

アルミン「素直に謝罪してくれてよかった。皆。これでいいね?」
一同「コク」

アルミン「それでは第一回定例ミーティングを終了する。次回の議題はターゲットの選出だ。各自考えておくように。それでは、解散!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom