にこ(花陽が相談してくるなんて珍しいと思ったら...き、気のせいよね!)
花陽「でもどんどん成長するのを見てると幸せな気持ちになるんだぁ」
にこ(気のせいじゃなかった!?ど、どういうことなの...15歳で子持ちって...最近の若い子はすごいわね)
にこ(せいぜい恋人がどうとかその程度なら..いやそれも相談されたら困るか)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403601160
花陽「それでも流石にμ’sの活動と両立するのは大変で...」
花陽「そこでね、出来たらでいいんだけど、にこちゃんにも手伝ってほしいの!」
にこ「それはいいけど...その、なんていうか花陽のパートナー?は手伝ってくれないの?」
花陽「?私は基本一人で育ててるけど...まぁ大変なときは人を雇うこともあるよ」
にこ(えええ...ひょっとして結構複雑な事情でもあるのかしら..)
にこ「ごめん、今のは無神経な発言だったわ」
花陽「そ、そうだった...?」
にこ「えっと、それで?子どもは何人いるの?」
花陽「...ちょっと多すぎてわからないかなぁ」
にこ「ええっ!?」
にこ(もうなんなのよ!数えきれないほどって!せめてサッカーが出来るくらいとか笑いとばせる人数にしなさいよ!)
花陽「えへへ、にこちゃんにも後で分けてあげるからね」
にこ「うぇひっ!?」
にこ(人身売買!?大体もらっても困るわよ!)
にこ「ちょ、ちょっと花陽?流石にそれはいくらなんでもー」
花陽「心配しないで!農薬は使ってないから!やっぱり美味しいお米は有機農業じゃないと!」
にこ「ーえっ?こ、米?」
花陽「そうだけど...あれ?にこちゃんお米好きじゃなかったっけ?」
にこ「まってまって、じゃあさっき子育てって言ってたのは...」
花陽「お米だよ?大事に育てるからね。我が子みたいなものだよ!」
にこ「そ、そう...」
にこ(よく考えたら..いやよく考えなくても花陽が『アイドルは恋愛禁止』を破る訳ないわ..こんな勘違いするなんて恥ずかしい...)
花陽「ど、どうかした?」
にこ「い、いや何でもないわ!さあさあ花陽の米を見に行くわよ!」
ー郊外
にこ「ここが花陽の田んぼ...」
にこ「ひ、広いわね...」
花陽「そ、そうでもないよ!せいぜい200ヘクタールくらいだし!」
にこ(せいぜいって...東京ドーム何個分なの...?これ)
にこ(一般的に稲作農家は数ヘクタールらしいけど...というか1ヘクタールでだいたい150万円は収益でるんじゃなかった...?)
にこ「え、えっと、じゃあさっそく始めましょーか!私は何をすればいいの?田植え?」
花陽「も、もう6月下旬だし田植えは終わってるよ」
にこ「へ?じゃあ後は収穫まで待つだけじゃないの?」
花陽「にこちゃんっ!」クワッ
にこ「な、何よ?」ビクッ
花陽「むしろ重要なのはこれからだよ!例えば水の管理!間断灌漑..分蘖の頃に中干しして湛水したり、落水して乾燥させたりしなくちゃいけないんだよ!それに成長とか天候の状態で水の量を調整しなくちゃいけないし!ほかにも肥料とか...」
にこ「わ、わかった!わかったから!」
花陽「ご、ごめんね、つい...にこちゃんにはこの子を見といて欲しいの」
にこ「これ..鴨?」
花陽「うん、合鴨だよ!かわいいでしょ?」
にこ「う、うん...合鴨がなんか役に立つの?」
花陽「にこちゃんっ!」クワッ
にこ「ひぃっ!またっ!?」ビクッ
花陽「この状況で合鴨って言ったら水田に放つしかないでしょ!合鴨はね、稲に付く害虫や雑草を食べてくれるんだよ!しかも合鴨が泳ぐと田んぼの土を混ぜてくれるの!しかも合鴨のフンは肥料にまでなるの!肥料に必要なリン、窒素、カリウムもたっぷりふくんでるしね!ただエサとしてくず米あげなくちゃいけないのと稲穂が実ると食べちゃうから注意しなくちゃいけないのが難点だけど...」
にこ「へ、ヘェ~そうなのね」
花陽「で、でねさっきも言ったけどにこちゃんには合鴨を見守ってほしいの、犬とかたぬきに襲われないように」
にこ「なるほどね、分かったわ!このにこにーに任せなさい!」
花陽「よろしくお願いします、じゃあこっちの小屋に来て」
にこ「どれどれ~」
合鴨×3000「グワッグワッグワッ!!」
にこ「 」
花陽「頑張ろうね!」
ー9月中旬
にこ「ついに...ついに収穫ね!」
にこ「ほんっとうに大変だったわ...」
にこ(まぁ合鴨がかわいかったからいいか)
花陽「うぅっ...いつもこの時ばかりは涙が出ちゃうよ」
にこ「で、どうやって収穫するの?」
花陽「手刈りして藁で束ねて天日干しするでしょ、それから足踏み脱穀で...」
にこ「ちょ、ちょっと待って!そんなの絶対間に合わないわよ!」
花陽「えへへ、冗談だよ!これを使うの!」
にこ「これは...なんか見たことあるわね」
花陽「スゴイんだよ~これ、コンバインって言うんだけどね去年お父さんに買ってもらったんだ!名付けて『ビオレ』』!」
にこ(今まで本当に手刈りしてたのね...)
にこ「じゃあさっそく刈り取り..」
花陽「いや、まず田んぼの水をぬいてよく乾燥させなくちゃ、そうしないとコンバイン入れないし稲が倒れやすくなっちゃうよ」
にこ「なら収穫はまだじゃない...」
ー1週間後
にこ「ーよしっ!これで終わりね!」
花陽「お疲れ様~、はい、お茶」
にこ「ありがと、んで?この米どうするんだっけ?JAのカントリーエレベーターにでも持って行くの?」
花陽「ああ、それならうちの農舎に籾の受け入れ施設があるよ」
にこ「そ、そう...」
にこ(もうこの程度じゃおどろかないわよ)
にこ「そういえばこの米って売るの?これなら有機JAS規格の要件みたしてるんじゃない?」
花陽「もう!にこちゃん、これくらい全部飯米にしちゃうよぉ」
にこ「そうねー」
にこ(これ全部食うのか...)
花陽「そうだ!これ、約束のお米500kg」
にこ「こ、こんなに!いや多すぎて食べきれないわよ...」
花陽「そうかなぁ...あ、後これ!」
にこ「?肉?....もしかして、」
花陽「うん!合鴨の肉だよ!鍋にしたり鴨南蛮にしたりすると美味しいよ、お米と一緒に食べてね」
にこ「oh...」
こうして私の数ヶ月の農業体験は終わりを告げた。いろいろ大変だがやりがいはあると思う、みんなも自給自足に挑戦しよう!なおラブライブは優勝した
おわり
ちなみに>>1は農家じゃないので昔読んだ本の記憶で書きました、なので内容があってるか知りません
このSSまとめへのコメント
ラブライブ!やってる場合じゃねえwww