6月23日朝 事務所
律子「えっ?今日は休み…ですか?」
高木「うむ!律子君は最近働き詰めで休んでいないだろう?」
P「俺達に出来る仕事は俺達でやっておくからさ」
小鳥「律子さんはしっかり休んでください」
律子「そんな、今日いきなり言われても…私が好きでやってることですし、気遣っていただかなくてもいいんで…きゃあっ!?」グイッ
P「まーまーまーまーまー」グイグイ
小鳥「まあまあまあまあまあ」グイグイ
律子「ちょっ!? プロデューサー!小鳥さん!何処に連れてく気ですか!?」ズルズル
ピヨP「「まあまーまーまあまあ」」グイグイ
バタン
律子「…追い出されてしまったわ」ポツーン
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律子「皆どうしちゃったの…? 折角竜宮小町のやつが一段落したから別の仕事を進めようと思ったのに」
律子「こうなったら家で…あ、ダメだ。データ事務所に置いて来ちゃった…」
律子「…しょーがないか。買い物にでも行こうかしら……あら?」
伊織「あ、あら、偶然じゃない律子。カバンだけ持ってどうしたのよ?」
律子「伊織! あんた今日オフじゃなかった?」
伊織「ひ、ヒマな奴探してたのよ。あんた見たところ事務所追い出されちゃったみたいだし、ヒマなんでしょ?ヒマなのよね?ねえ?」
律子「そ、そうなんだけど…伊織、何で私が事務所を追い出されたって…」
伊織「そそそそんなのどうでもいいじゃない! ヒマなんでしょ、ならちょっと付き合いなさいよ!」ガシッ
律子「え、ちょ、伊織!?」
伊織「新堂!車出して頂戴!」
新堂「畏まりました」
律子「ちょっといお、伊織ぃーー!?」ズルズル
伊織「着いたわ、ここよ」ガチャ
律子「ここって…スパ?」ヨロッ
伊織「水瀬財閥が新しく作った温浴施設よ。近々オープンする予定なんだけど、それに向けて律子にはアドバイザーをやって欲しいの」
伊織「えっと、こう言うのが嫌なら強制はしないんだけど…」モジモジ
律子「……!」ピーン
律子「…全く、ここまで無理矢理連れてきておいて、今更気遣わなくていいわよ。
ありがと伊織、存分に楽しませてもらうわね!」ノビー
伊織「! にひひっ、ちゃんと感想聞かせなさいよね!」パアア
大浴場!
律子「んー、いい湯加減♪」カポーン
伊織「やっぱデカいわね…」ジー
サウナ!
律子「これを肌に揉み込むの?」サラ
伊織「老廃物を出すのに効果的らしいわよ?」
エステ!
エステティシャン「少し力入れますねー」モミモミ
律子「はぁーい…」フニャー
伊織「どうかしら?自慢のエステティシャンよ?」
エステティシャン2「腕のあたり失礼しますねー」モミモミ
伊織「ふへ…」フニャー
岩盤浴!
律子「zzz」スピー
伊織「んん…律子それパパイヤ…」スピー
律子「んん~!生き返ったあ~!」ノビー
伊織「当然じゃない!この伊織ちゃんと雪歩で厳しくチェック入れたんだから、隙なんて無いわよ!」ニヒヒッ
律子「雪歩も?」
伊織「そうよ?元々萩原建設と共同で建設したの。相変わらずあそこの会社はいい仕事するわ」
律子「そっかー…ありがとね伊織、こんな凄い誕生日祝いしてくれて」
伊織「どういたしまして」
伊織「……でちょん!?」ハッ
律子「ここに着いた時に思い出したわ。そう言えば今日って私の誕生日だったのよねー」アハハ
伊織「もう!頭絞って理由でっち上げた意味なかったんじゃない……!」ムウ
律子「あんな強引に物事が進んだら、普通に気付くわよ。
…でも、ありがとね。自分がどれだけ無理して疲れ溜めてたか、今初めて分かったわ」
伊織「そうよ!プロデューサーだからって、自分の体調ぐらいちゃんと管理しなさいよね!全く、律子はこう言う所本っ当にダメダメなんだから!」フン
律子「…そうね。全く情けない話よね」シュン
伊織「!」ハッ
伊織「ま、まあ…無理してるのは私達のためってのは分かってるから…そこは感謝するわ」
伊織「…その……」
伊織「……いつもありがと」プイ
律子「伊織……!」ジーン
伊織「だ、だからって無理して倒れたりなんてしたら絶対許さないわよ!?あんたに倒れられたらこっちが迷惑……」フワ
律子「…こっちこそ、いつも竜宮小町を引っ張ってくれてありがとうね」ナデナデ
伊織「~~~~~~っ!」カアアア
伊織「…どういたしまして」モジ
律子「ふふっ」ナデナデ
伊織「…次は亜美が待ってるんだから、早く行きなさいよね…」プシュー
律子『次は亜美って言ってたけど…もしかして亜美とあずささんも何か用意してくれてるの?』
伊織『そうよ。ただ何を用意したかまでは私も知らないわ』
律子『そうなの?』
伊織『ええ。まあ、亜美との待ち合わせ場所を聞いたら、普通に分かったけど』
律子『…そりゃそうよね。ま、私も好きな場所だし、久し振りに楽しんでくるわ』
伊織『行ってらっしゃい。今回は体力使うだけだと思ったから行かせなかったけど、温水プールもあるからまた来なさい』
律子『はーい、また皆で遊びにきましょ』ヒラヒラ
律子「…っと、亜美との待ち合わせ場所はここね」
律子「ゲーセン行くのなんて、いつぶりかしら?」
亜美「りっちゃーん!」ブンブン
律子「亜美!」
亜美「りっちゃ~ん、今日は事務所を追い出されてヒマなんだって?
皆に嫌われちゃったのかな~」ニヤニヤ
律子「そうよー、誕生日だからって何も説明されずに事務所を追い出されて、たった今伊織と一緒にスパ楽しんできた所よー」
亜美「……あり? もう気付いちゃったんだ」
律子「残念でした、流石に気付くわよ。
ところで亜美は今日何してくれるの?ここで一緒に遊んでストレス発散…ってとこ?」
亜美「当ったり→!ただし半分だけね」フフン
律子「半分?」
亜美「りっちゃん…」フッ
亜美「昼飯は済ませたか?
神様にお祈りは?
部屋の隅でガタガタ震えていただきますする心の準備はOK?」
律子「要するにお腹空いてるのね」
亜美「そーゆー事じゃないYO!」ムッ
律子「えっ? 違うの?」
亜美「亜美がいつまでもコドモだと思ったら大間違いだかんね!
りっちゃんに見せたいものは……これだぁっ!」バーン
律子「! ……これって……」
律子「……お弁当?」
亜美「まこちんとやよいっちとひびきんに教えてもらって、真美と一緒に作ったんだ。
りっちゃんのための愛妻弁当ですわ、ダーリン♪」
律子「わあ、私の好きなものばっかりだ…!」
亜美「よく見てるっしょ?ささ、食べて食べて」
律子「え、ええ……ワサビとか仕込んでないわよね?」
亜美「しないしない」
律子「それじゃあ……いただきまーす…」アーン
パクッ
亜美「どう?」
律子「……」モグモグ
亜美「おいし→っしょ?」
律子「……うん……」モグモグ
亜美「………えっ」
律子「…………」コトッ
亜美「り、りっちゃん…?もしかして、美味しくなかった……?」
律子「…………」
律子「…………っ」スウ
律子「ーーーーーすっっっっごく美味しいじゃない!!!」パアアアア
亜美「良かったーーー!!!」
亜美「もー!もおおおおー!焦っちゃったじゃんかーー!!
ファンを煽るとかシュミ悪すぎだYO!」ポカポカ
律子「アッハハハハ痛い痛いごめんごめんごめん! それとファンじゃなくて不安、ね」ケラケラ
亜美「もー、亜美ちょっと泣きそうになったんだからね?」
律子「そんなに?亜美が真剣に作ってくれたものなら、不味くても嬉しいわよ?」
亜美「美味しくなくちゃ意味ないよ!りっちゃんはいっつも亜美達のプロデュース、真剣にやってくれるのにさ」
亜美「それなのに亜美は美味しくないご飯しか返せないなんて……そんなのやだ」ブスー
律子「亜美…」
律子「……そっか、からかってゴメンなさいね。とっても美味しいわ」ナデナデ
亜美「許して欲しい?」
律子「許してくれないの?」
亜美「亜美のココロは深ーくキズついちゃったんだよ?」
律子「許してください何でもしますから!」
亜美「ん? 今何でもするって言ったよね?」
律子「……えっ」
亜美「それならーーー
亜美「ーーー今から亜美が遊ぶゲームの料金…全額負担してもらおうか」
律子「」
律子「ちょ、ちょっと亜美?さっきのはその、その場のノリって言うか」
亜美「今何でもするって言ったよね?」
律子「ほら、流石にそれはシャレにならないと思うの。亜美ももう子供じゃないんだし、その、限度はあるって分かるわよね?」アセアセ
亜美「何でもするって言ったよね?」
律子「……えっ……本気?」
亜美「言ったよね?」
律子「…………」ダラダラ
亜美「…………」ジー
律子「…………」ダラダラ
亜美「…………」スウ
亜美「ーーーーーうっっっっそぴょーーーん!!!」
律子「良かったーーー!!!」
亜美「どうよりっちゃん?やられた側の気分は?」
律子「本当にすみませんでした」ペコリ
亜美「分かればよろしい!で、さっきのお願いごとだけどさ」
律子「今度は無茶言わないわよね?」
亜美「あんな事言わないって。ねーりっちゃん」
律子「何?」
亜美「亜美にもそのお弁当、食べさせて?」
律子「なんだ、そんな事?全部一人で食べたりなんてしないわよ。ほら」カチャ
亜美「そうじゃなくって、ほら、あーん」アー
律子「! ああ、そう言う事ね。あーん…」ススッ
亜美「あむっ」パクッ
亜美「んー、おいひー♪」モグモグ
律子「自分で作ったもんでしょうが……あ、真美も作ったから自分“達”か」
亜美「りっちゃんが食べさせてくれるからおいしーんだも→ん」ゴクン
律子「……もう」
亜美「もう一口ぃー」アーン
律子「はいはい」スッ
りつあみ「御馳走様でした」カラン
律子「少しだけ休んでから遊びましょうか」
亜美「はーい」ゲプッ
律子「こら行儀悪いわよ」ジロッ
亜美「へーい」
律子「ふう……」
亜美「……りーっちゃん」ピト
律子「どうしたの亜美?」
亜美「大好きだYO!」ギュウウ
律子「……もう。1か月前に聞いてるわよ」ナデナデ
亜美「んっふっふ~♪」スリスリ
~数時間後、車内~
律子「つ、疲れた…」グッタリ
律子「久し振りのゲーセンだったから張り切りすぎちゃったわね…結局お金も使いこんじゃったし…まあ最近そんなに使ってなかったんだけど」チャリン
律子「えっと…最後にあずささんと、このお店だっけ。時間は大丈夫よね」チラッ
律子「あずささーん、来ましたよー…」ガチャ
あずさ「あら律子さん!いらっしゃーい♪」フリフリ
春香「……」ゞ
美希「……」ゞ
千早「……///」ゞ
律子「……御苦労」
春香「……」ペコリ
はるちはみき「……」ザッザッザッザッザッ
バタン
律子「…流石に3人もいらなかったんじゃないですか?」
あずさ「みんなが『念には念を』って心配してくれたお陰で、
迷わずに律子さんを待てました♪」フフッ
律子「…はあ…何だか、1日があっという間に過ぎて行っちゃいましたね」
あずさ「とっても楽しかったんですね~」クス
律子「ええ、そりゃもう年甲斐もなくはしゃいじゃいまして…伊織の所で落とした疲れが、また戻って来ちゃいました」アハハ
あずさ「あらあら…二人も楽しかったんでしょうね♪」
律子「…ええ。あの子達、心の底から嬉しそうに私を祝ってくれました。
私って、幸せ者だなあ…って思っちゃいましたよ」
あずさ「そうですよ、皆律子さんの事、大好きなんですから。
そんな私も律子さんが大好きです!」
律子「アハハ、ありがとうございます!ほんと、私って幸せ者だなあ…ん…」ウト
あずさ「? 律子さん?」
律子「ん…すみません…ちょっとはしゃぎすぎた見たいで…段々眠気が…」ウトウト
あずさ「……」スス
あずさ「私の隣なら空いてますよ。こっちに来て眠りませんか?」ポンポン
律子「はい……なら、遠慮なく…」ガタッ
律子「んん…」ストン
律子「……スー」zzz
あずさ「……」ポンポン
あずさ「…いつも私たちのために働いてくれて、ありがとうございます。
頼りない最年長だけど…これからも、よろしくお願いしますね…♪」ナデナデ
律子「ふぁ……」モゾ
律子「……あずささん……♪」スリスリ
あずさ「! ……ふふっ」
あずさ「頼りにしてくれてありがとう、律子さん」
伊織「……あずさ? 律子、寝ちゃったの?」ヒョコ
亜美「あらら…昼間遊ばせすぎちゃったか」ヒョコ
伊織「いや、あんたがつれ回したんでしょ…」ジトー
亜美「そうとも言う…ふああ…」
あずさ「二人とも眠いのかしら…?」
亜美「うん…亜美、今日すんごく楽しかったから……」フアア
伊織「私は別に疲れてないけど…何かしら、律子の顔見てると眠くなってきちゃうわ……」クアア
あずさ「……一緒に寝る?」ポンポン
亜美「わーい」ポス
伊織「ちょっとだけよ…」ポスン
いおりつあみ「zzz……」スピー
あずさ「…ふふ、こうして見ると、律子さんもまだ子供みたいですね♪」
あずさ「あふ……私も眠くなってきちゃった……」
あずいおりつあみ「zzz……」スピー
また明日から、忙しい日々が始まると思います。
それでも……この温もりは忘れないで下さいね。
皆…律子さんの事が大好きなんですから。律子さんはずっとずっと、私たちの大切な仲間なんですよ?
律子さん、いつもありがとう。
誕生日、おめでとうございます!
律子「……みんな…ありがと……」zzz
おしまい
ギリギリ23日中に終わらんかった…ちくしょうめえ!
頑張り屋の律子が大好きです。律子と竜宮小町、そして他の765プロの皆にもいつまでも仲良くいてほしいものです。
ちなみに最後のお店には765全員でスタンバっていて、予定外の律子の居眠りが終わってからパーティーを開くつもりでいます。
貴音の名を出し忘れましたが、まあ弁当作りの手伝いをしたと言うことで。
りっちゃんハピバ!
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