男「クロノトリガー?」 (34)

男「まぁ知ってるけど」

幼「あれ面白くない?」

男「まあな。当時のゲームとしてはすっごく内容が細かいというか、予想も付かないというか」

幼「というわけでそんなものを造ってみました」デーン

男「……え?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403434912

男「まって、頭の中を整理させて」

幼「ん? まあいいけど」

男「……えっと、だな。まず、何これ」ビシッ

幼「何って……タイムマシンだけど」

男「いや、どう見てもスーパーとかに置いてある10円で動くマッサージ器みたいなんだが」

幼「だって、台座が丁度いいのなかったんだもん」

男「そして……お前何て言った?」

幼「だから、タイムマシンを造りました」

男「それがまずおかしい」

男「いや何。お前が天才だなんてことは前々から知っているさ。何だっけ、7歳で何たらの定理ってやつ? あれとその証明を暗記しやがったときから普通じゃねえとは思ってたさ」

幼「フェルマーの最終定理。3以上の自然数nに対してXn+Yn=Znを満たす」

男「いや、うん。俺聞いても馬鹿だからわかんないんだよ」

幼「馬鹿だから学校に行くんでしょうが。それとも、私が個人レッスンさせたほうがいい?」

男「お前の話は長いから好きくない」

男「ともかく! そんな天才のお前がやることなんてわかんねーけどさ、何でこんなものまで用意して冗談を披露するかな」

幼「疲労はしてないよ」

男「駄洒落かよ!!」Σ( ̄Д ̄ ̄)

幼「あと冗談でもないよ。本当にタイムスリップできるよ」

男「……鶏に定期的に餌を出す機械を学校のもので作ったことあったよな、お前」

幼「何語りにはいっちゃった!?」

男「いやそんな社長が非ィ科学的だ! って言いそうなことを言われましても」

幼「でも社長GXでは宇宙のなんちゃらとか言ってヤンデレぶっとばしたよね」

男「何があったんだろうな」

男「……もう一度聞く。マジ?」

幼「YES!YES!YES!」

男「……幼馴染、お前学校にも行かずに何造ってるのさ」

幼「そこなの!?」

今日はこんだけ。
明日書けたら書く。


前はシリアスでこけたからギャグで行きたい

作者より賢いキャラは作れないって本当だな

>>7
サーセン。バカのssですorz

続きをちょいとだけ

男「まあいいよ。で、それがどうしたのさ」

幼「いやぁ、時間旅行行く? って言いたかったんだけどね」

男「え、マジなの」

幼「この期に及んでまだ信じてくれてなかったの!!?」

男「いや、いくらアホのように天才なお前でも、流石にそれは造れないと思うんだわ。普通」

幼「矛盾じゃない? アホのように天才って」

男「馬鹿の言う言葉だ。察しろ」

男「というか大丈夫なのか? 何と言うか、安全性とかは」

幼「ばっちぐ。生体実験成功」

男「したんだ……」

幼「証人はDQNくんです」

男「そしてあいつかよ」

幼「死に掛かったけどしぶとく生き残りやがった、あいつ」

男「口が悪いぞ、幼馴染」

男「つか死に掛かったってどういうこと!?」

幼「えーっとね……まずこのタイムマシンの原理を言いますとですね」

男「聞いてねえよ」

幼「話には順序というものがあるんだよ、男。
でね、このタイムマシンの原理は、対象の“記憶”を追想するように作られているんです」

男「……まっさきに判らなくなりました」

幼「えーっとねぇ……じゃあ男、過去って何だと思う?」

男「過去? ……昨日?」

幼「……じゃあさ、男は何で昨日があると思う?」

男「昨日があるからそう思うんだけど」

幼「……それってさ、男は昨日の“記憶”があるって言えない?」

男「記憶?」

幼「正しくは知識、とか記録、とか言うんだろうけどさ、まあ何だっていいよ。
とにかくは、このタイムマシンは存在を記憶しているものの記憶を引き出して、追想することで『タイムマシン』となってるわけ」

男「>>1が説明下手なだけだと思うけどぜんっぜんわかんねえ」

幼「……つーまーりーはー」カポッ

男「幼馴染? 何この機械。パンチパーマかけるあれみたい――――」

幼「えい!」ガコン

男「にぎゃあああああ!!!?」ビビビビビビビビ

幼「えーっと、電子組み換えして……コピーして……よし、これでいいかな」カポッ

男「おおおおおお幼馴染!? なにさっきの電流!!」

幼「特別仕様」

男「Why!!?」

幼「さっきの機械は、男の脳の記憶……主にエピソード記憶って言われるものを電子化させて、こっちの機械に焼き付けるものなの」ポンポン

男「……えっと? ダウンロードみたいなこと?」

幼「まあそんな感じと思ってればいいわ。
で、ほら、そこのいすに腰掛けてて」

男「? おう……」ドサッ

幼「じゃーあー……こんなところでいいかな」かたかた

男「おい? 幼馴染?」

幼「じゃあ覚悟はいいですか? 無限のたびへ、さあいくぞ!」ガシャコン

男「あの、え、ちょお、お、幼馴染さあああああん!!?」



ヒュウウウウオオオオオオオオオオ






それはまるで、ビデオの逆回しを見るような。

いや、その間の砂嵐と言ってもいいかもしれない。

とにかく、目の前がおかしい。

ざあざあと音を立てながら、目の前が暗転していく。

黒く、黒く。

目自体が塗りつぶされたような感覚。

眠っていく身体。


酷く。眠い。


暗がりが、閃光を浴びながら破損していく。

閃光が、闇を食らっている。

なんでか、それを見てほっとした。


思い出すは、怖いテレビを見て、夜明けが待ち遠しかった、あの感覚に似ていた。

?「男。男起きて」

誰かの声がする。

篭っていてよく聞き取れない。

いや、俺の耳のほうが篭っているのだろうか。

?「学校遅れちゃうよ。早く、起きて」

顔を寄せてくるが、その顔も曇ってしまう。

いや、まだ目が、あの闇で染まっているのだろうか。



幼「いい加減……起きろーーーーーーーー!!」

男「うわあああい!?」

ああ、そうだった。

お前だよな。こういう風に起こしに来たのは。

――――登校中


幼「ね? タイムマシンできてるでしょ?」

男「ああ……何故か俺が中学の服を着て、お前もそうで、町並みが昔で……うん。認めるしかないのか」

幼「ほら!」クスクス

男「……あのさ、さっきから思ってたんだけど、途中途中の歪ってなに?」

幼「ああ……それは記憶の欠陥みたいなものだよ。人間全部何もかも覚えてるわけじゃないでしょ?
これは男の記憶を元に“ドラマを再現する”ようなことだから、記憶に無いものは歪みとして配置される。それが、記憶の欠陥。歪」

男「……ふーん。周りは特に気にもしてないのな」キョロキョロ

幼「こっちが指摘しなければね。あ、でも男、別にこれって有害だったりとかはしないから」

男「そうなん?」

幼「さっき、男の記憶を元にするとは言ったけど、記憶に残りにくい木々やポストとか、そういうのはもうそこらへんの石とかを導入して配置してるの。
一回覚えさせれば、あとはCPが何とかしてくれるから」

男「……あれか。RPGツクールのところどころ未配置のマップみたいなことか」

幼「まあそんなところ」

男「あとさ、俺が……例えばあそこの店で万引きとかした場合ってさ、パラドックスとか歴史の改変? とか、そういうの起こるの?」

幼「ぶっ」

男「は?」

幼「くくく……はは……いや、そんなこと本気で思ってるの? くくく……お腹痛い……ww」爆笑

男「えっ、ちがうの?」

幼「エッチがうの。これはさっきも言ったとおり、“再現”だから。仮にさ、ビデオでとった動画に手を加えたからって、現実がそうなると思う?」

男「……なんないな。あと、下ネタはモテないぞ」

幼「その時は男が貰って?」

男「返答に答えろよ?」

幼「オウケイ。まあそんな感じで、追想はあくまでも追想なんですよってこと。
……つまり、言ってしまえば、これは“思い出し装置”って言った方がいいかもね」

男「……あのさ」

幼「何?」

男「能力とかは落ちるのか? この世界だと」

幼「体力は落ちるだろうけど、知能は記憶だからね。そのまま持っていかれるよ」

男「へー」

校舎内

幼「そんなこんなで学校に着いたわ」

男「そやな」

幼「とりあえず、詳細は昼休みに屋上で。じゃ」タッタッタ

男「おうじゃな……あ、そっか。あいつ隣のクラスだっけか」ガラッ

友「すまない男。一生のお願いだから金を貸してください」

男「お前……相変わらず変わんないな」ドスッ

友「俺これ初めてなんですけど!!」

男「あ、すまん。で、金だったか? 嫌だね」

友「頼む!! 土下座だったら女子の前でもやるから!!」コノトーリ

男「針の筵の上なら考えてやってもいいかな」

友「鬼畜! 外道!! 節操なし!!」

男「節操がねえのはお前だろうが。どうせまた女に貢いだんだろ?」

友「は? 俺がモテると思ってるのか?」

男「……そうだった。今のお前は喪男だったか」

男「まあいいや。いくらかで考えてやる」

友「五千」

男「帰れ」

友「頼みます男様~ファンクラブから脱退されるんですわまじでぇえええ……」

男「……この時は思わなかったけど、何時の時代もガキはませてるな」

友「てめえもがきだろうが!!」

男「地獄耳乙」

今日は此処まで。

これ書いて思い出したのは中学校のとき何でか存在した書道部。部員が3人ぐらいだった覚えがある。

うむ、感想もこなくなったか。まあええわ。

先生「うーっす。じゃあ授業始めるぞー」ガラガラ

委員長「きりーっつ」

男(ああそうだ……こんな環境だった……)

昼休み・屋上

男「あー……鍵ぶっ壊していきやがったな、あいつ」ガチャ

幼「あ、遅かったね、男」

男「遅かったね、じゃねえよ。鍵ぶっ壊して行かないでほしいよ」カギチャリン

幼「わざわざ鍵借りてきたの?」

男「父さんのコネでな」

幼「PTA会長の威厳って強い……」

男「じゃ、話するんだろ?」ヨッコイショ

幼「うん」ドッコイショ

男「まあ聞きたいことって言ってもさ、俺には特にないから適当に言っていってくれ」

幼「あ、いいんだ。じゃあ、勝手に言わせていただくね」

幼「じゃあ、とりあえずおさらいから。
このタイムマシンは対象の記憶を元に世界を再現するいわば“思い出し装置”。
この世界で何をしようが、現実世界では何の支障も出ない……あ、でも一緒に来た人の記憶はそのままだからね? 私に何かしたら訴えるよ?」

男「訴えるも何も……」

幼「再現したこの世界に来る場合には、タイムマシンによって夢を見ることでこの世界に来る様になっていて、そのためこっちで時間を使うと現実でも時間が経ってるわけでね。
でも、こっちの約一時間はあっちの約一秒だから、一日居ても二十四秒しか経っていないことになるから安心だけどね。
それと、気付いたと思うけど、記憶に沿った会話をしなくても相手がそれにあわせるのは、とあるAIがまあ色々とやっていてね、そのおかげでどう話してもちゃんと返してくれるんだよ」

男「ほう」

幼「そして此処からが問題。これは改良点なんだけど、こっちで怪我をしたり事故にあったり、酷い場合は死んじゃったりすると、精神に異常をきたす場合があってね。
まあ当然だよね。本来なら一回しかしない体験なんだもん」

男「もしかして、DQNって轢かれたりしたのか?」

幼「ふざけて背中ぽんって押したら電車に轢かれちゃった」

男「……ふざけてでもそんなことするな。こっちでやったら犯罪だぞ」

幼「だってそんなこと全然知らなかったんだもん!」

男「……かわい子ぶっても駄目だ。ちゃんと謝ったのか?」

幼「それはもちろん」

男「いい子だ」ナデナデ

幼「えへへ///
まあそういうわけだからね。気をつけてね?」

男「ん。……あ、そうだ」

幼「ん?」

男「思い出したんだけどさ、石の記憶って何?」

幼「あ、それね。実は物っていうのは知性が無い代わりに、その存在全体で周囲を記録するんだよ。
まあこれもこの研究の一環で判ったんだけどね。まあそういうわけで、もって気安い石を使ったわけです」

男「石の、記録ねえ」

キーンコーンカーンコーン

幼「あ、もう時間! じゃあね男! また帰るときにね!」タッタッタッタッタ

男「……おーう」

六時限目・小テスト

男「……」カキカキ

友「~~~っ」のびー

男(はや!? もう終わったのかよ……)カキカキ

友「! ……」イラツクスマイル

男「~~~~!! こ、こいつ……」カキカキボキッ

友「……」ヘンガオ

男「」ブフォッ



女先生(遊んでるなぁ……注意したほうがいいのかなぁ……)オロオロ

放課後

幼「あ、男!」テトテト

男「よ。遅くなったな」

幼「30分ぐらい遅かった」ムスッ

男「3分も経ってねえよ」(`・ω・′)

幼「貴方の時間感覚がおかしいんです」

男「だとすると時計が間違ってたことになるが」

幼「うー……」ジタンダ

男(天才ってこういうところばかりアホなんだよな……)アインシュタインシカリ

今日はこんだけ。

アンサーとーかー能力ほしいです

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