提督「事件だ!」満潮「え?」 (38)
・提督の性別は男
・提督のキャラが迷子
・ほぼギャグssのつもりなのでキャラ崩壊あり
・艦娘は艦船の生まれ変わり設定
・多くのキャラを扱う自身がないから、所属艦娘は固定
・戦艦は扶桑型、空母は祥鳳型、巡洋艦は古鷹型
・駆逐艦は第八駆逐隊(朝潮型1~4番艦)と、第二一駆逐隊(初春型1~4番艦)
・他の艦娘は派遣という形で出したい(願望)
・秘書艦は満潮
・秘書艦は固定
・誤字脱字、キャラの口調など、おかしいところなどがあれば教えて下さい
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―執務室―
提督「事件だ、昨日また猫に襲われた」
満潮「それは溜まった書類を片付けることと関係あるの?」
提督「無い、けど喋りながらでもいいじゃん」
満潮「喋るのはいいけど手を休ませないで」
提督「はい」
満潮「で、またあの猫に襲われたの?」
提督「ああ、あの猫、急に目の前に飛び込んでくるからタチが悪い」
満潮「もう何回も会ってるんだからいい加減慣れなさいよ」
提督「無理」
満潮「あ、そうだ、今思い出したんだけど、若葉と初霜から司令官にお願いがあるらしいわよ」
提督「お願い(意味深)か」
満潮「……」
提督「痛い! 書類で叩くな! 地味に痛い!」
満潮「後でちゃんと聞いてあげなさいよ?」
提督「了解した」
提督「あ! 俺も今思い出した」
満潮「何かあったの?」
提督「今日の朝から俺の帽子が見当たらない」
満潮「……え?」
提督「朝起きてから俺の帽子が見当たらないんだ」
満潮「嘘でしょ!? 司令官が軍帽をなくしたなんて洒落になんないわよ!」
提督「なくしてない! なくなったんだ!」
満潮「部屋は探したの?」
提督「隅々まで探した」
満潮「どっかに落としてきた可能性は?」
提督「ない、と思う」
満潮「どうすんの? 後で探しに行く?」
満潮「次の集会までに見つからなかったら大変よ!」
提督「あ、次の会議に行くのって明日じゃん!」
提督「本気でやばい! ちょっと探してくる!」
満潮「え? あ、ちょっと待ちなさいよ! 後でって言ったでしょ! 書類は?!」
満潮「って早っ、もういないし……」
書類「アシタ マデニ オワラセテネー」
満潮「はあ……」
提督「まずは聞き込みからだな」
―艦娘寮―
提督「あ、初春! 子日!」
子日「提督ー?」
初春「わらわ達に、なんぞ、用事かや?」
提督「俺の帽子を見なかったか?」
子日「提督、帽子をなくしちゃったのぉ?」
提督「いや、朝起きたらなくなってた」
子日「? それってなくしたんj」
提督「なくしてない! なくなったんだ!」
提督「で、二人は何か知らないか?」
初春「わらわは知らぬな」
子日「子日も知らないなー」
提督「そうか、ならいいんだ。じゃあな」
初春「まあ待つのじゃ、その帽子探し、わらわ達も手伝おう」
子日「結構急いでるみたいだしー?」
提督「え?」
初春「今日は子日と暇しておったんじゃ、暇つぶしに丁度いい」
子日「にゃっほい! 子日、張り切って探しましょう」
提督「! ありがとな」
―庭―
瑞鳳「見てみて! この九九艦爆の脚!」
祥鳳「引き込みにしないで表面を覆っているんでしたっけ?」
瑞鳳「この脚が本当に可愛いくて!」
祥鳳「そうね」
提督「そうか?」
瑞鳳「そうよ! それで天山は―、って、提督!?」
提督「相変わらずの艦載機マニアだな」
瑞鳳「べ、別にいいでしょ!」
提督「うーん……趣味なのはいいんだが聞かせられるとな」
瑞鳳「えっ?」
提督「瑞鳳の話ってマニアックすぎてついていけなくなったりするし」
瑞鳳「うぅ」
提督「九九艦爆の脚の話は何回目だと」
祥鳳「提督、あまり瑞鳳をからかわないでください!」
瑞鳳「からかってたの?!」
提督「いや、本当のことだし」
祥鳳「大丈夫よ瑞鳳、少なくとも私は艦載機について詳しくなれて嬉しいから」
瑞鳳「祥鳳ーっ!」
祥鳳「で、提督。私たちに何か用事でもあるんですか?」
提督「あ、忘れてた」
瑞鳳「? 確か今日は会議前で忙しいから出撃とかはないんじゃなかった?」
提督「仕事じゃないんだが、俺の帽子を知らないかを聞きに来たんだ」
祥鳳「提督の帽子ですか?」
瑞鳳「瑞鳳は見てないなぁ」
提督「そうか」
祥鳳「なくしたんですか?」
提督「なくしてない! なくなったんだ!」
瑞鳳「ん~、それにしても、探し物かぁ」
祥鳳「あ、私たちが偵察機を飛ばせば手がかりくらいは見つかるかもしれませんね」
瑞鳳「! そうね」
提督「何でアイコンタクトとり合ってんだよ、可愛いじゃねえか」
瑞鳳「私たちの偵察機たちは優秀だしね♪」
祥鳳「そうね♪」
提督「……」
祥鳳・瑞鳳「♪」
提督「今度間宮アイスを奢るから手伝ってくれ」
瑞鳳「どうしよっかなー♪」
提督「羊羹も奢るから!」
祥鳳「交渉成立です♪」
祥鳳・瑞鳳「偵察機、発艦!」
提督「財布が……」
―演習場―
扶桑「はあ……」
山城「姉さま……」
提督「ため息ついてると幸せが逃げるぞー」
扶桑「ああ、ただでさえ少ない幸せも逃げていくのね……」
山城「不幸だわ……」
提督「もういいよ」
扶桑「提督、もう少し慰めてくれてもいいじゃないですか」
山城「そうよ、せめて理由を聞くとか」
提督「また転んだり、物を落としたりしたんだろ?」
扶桑「転んで提督の本にお茶をかけてしまって」
提督「え?」
山城「私は提督から預かってたお金を落としてしまって」
提督「嘘だろ?」
扶桑・山城「不幸だわ……」
提督「俺がな!」
扶桑「それで、何か用事でしょうか?」
提督「露骨に話題を変えようとするな」
山城「姉さまが質問したんだから答えなさいよ!」
提督「何で俺が怒られてんの?!」
提督「……まあ、ミスったものはしょうがないか。二人共、瑞雲とか飛ばして俺の帽子を探してくれ」
提督「それで今回のことは許すかr」
扶桑・山城「瑞雲、発艦!」
提督「はあ……」
―出入り口―
提督「工廠にも資材倉庫にも無い」
提督「一体どこにいったんだ、俺の帽子」
子日「あ、提督ー」
提督「初春と子日か! 見つかったのか?!」
初春「いや、しかし手がかりはあったぞ」
提督「本当か?!」
子日「近所の人が今日の朝、提督の帽子をした子供がひっそりと出ていくのを見たって言ってたの」
提督「泥棒か!?」
初春「泥棒ならもっと金目の物を盗むに決まっておるじゃろう」
瑞鳳「提督!」
提督「祥鳳と瑞鳳! 何かあったのか?!」
祥鳳「その、帽子より大変なことが……」
瑞鳳「若葉ちゃんと初霜ちゃんがいないの!」
祥鳳「今偵察機に探してもらっているのですが」
瑞鳳「あの二人が何も言わないで出て行くなんて思えないけど……」
初春「ふむ、わらわ達の手がかりと合わせると」
提督「若葉と初霜が帽子を持って出かけた可能性が高いな」
子日「でも、なんでだろうね」
瑞鳳「ちょっと待って、どういうこと?」
初春「うむ、実はわらわ達も帽子探しを手伝っておってのう」
子日「近所の人が今日の朝、ここから出入りする帽子を被った子を見たって言ってたのを聞いて」
提督「その証言を祥鳳と瑞鳳の言っていることと合わせたら……」
祥鳳「なるほど」
瑞鳳「でも何で帽子を持って出ていったのかなぁ?」
山城「それは私達が教えるわ」
提督「扶桑と山城? 話を聞いてたのか?」
山城「瑞雲を一機、何かあったらすぐにわかるように提督のところに飛ばしておいたのよ」
提督「なるほど、賢いな」
扶桑「で、理由なんですが」
扶桑「ここの近くの空き地に猫が住んでいるのを知ってますよね?」
提督「ああ、ここに侵入しては俺に飛びかかってくる猫な」
扶桑「さきほど私の瑞雲が教えてくれたのですけど、あの空き地に家が建つことになったらしいの」
山城「猫も不幸よね」
提督「まさか……」
扶桑「ここからは予想なのですけど、二人は偶然空き地に家が建つことを知って」
扶桑「猫を移動させようとした」
山城「野良猫で人を襲うような猫は処分される可能性もあるものね」
扶桑「でも猫は移動しなかった」
扶桑「そこで、提督がよく猫に襲われることから提督の帽子を使って」
扶桑「提督のふりをして猫を捕まえようと思いたった」
山城「でも移動させた猫をどうするつもりなのか……」
扶桑「直接聞いてみないとわからないわ」
提督「飼う気だと思う」
瑞鳳「え?」
提督「二人からお願いがあるって言われてたんだ」
祥鳳「どうするんですか?」
提督「うーん……」
祥鳳「あ! 偵察機が二人を発見したわ」
瑞鳳「帰ってきたのかな」
提督「? こっちに来たな」
子日「走ってるみたい」
初春「後ろに猫がいるのう」
山城「不幸センサーが反応してるわ、姉さま、ここから離れましょう」
扶桑「そうね」
若葉「!」
猫「にゃー!」
子日「提督の帽子を被った若葉がこっちに来たよっ、猫に追われてるみたーい」
初春「わらわ達も離れよう」
瑞鳳「あ、猫が提督に気づいた。若葉ちゃんを追い越してすごい勢いでこっちに来てる」
祥鳳「瑞鳳、離れましょうか」
提督「俺も離r」
猫「フシャー!」
初霜「提督、逃げてください!」
イタイ! ヒッカクナ!
ニャー
テイトク! ネコヲ キズツケナイデ!
ドウブツ ギャクタイハ ユルサレナイ!
ワカッテル ケド、マズハ コイツヲ ドウニカ シテクレ!
フシャー!
ワタシガ、マモリマス! ツカマエタワ!
コノ シュンカンヲ、マッテイタ! コノ カゴニ イレルンダ!
提督「……」
初霜・若葉「……」
カゴの中の猫「フーッフーッ」
瑞鳳「猫ちゃん可愛いなー」
祥鳳「そうね」
子日「猫ちゃんは、可愛いだけじゃないんだよぉ」
初春「先ほどはすごかったのう」
扶桑「見た目はこんなに可愛いのに……」
山城「とりあえずミルクでもあげましょうか」
提督「少し静かにしててくれ」
6人「はい」
初霜「提督、お願いがあるの」
若葉「この猫をここで保護したい」
提督「……」
初霜「世話はちゃんとするわ」
若葉「24時間、寝なくても大丈夫」
提督「まあ、善処はする。二人は優しいから猫が心配だったんだろ?」
提督「二人が面倒を見て、躾けてくれるなら襲われる可能性も下がるだろうし」
提督「だが、無断で帽子を持ち出したことと」
提督「誰にも何も言わないで出て行ったことはよくないぞ」
若葉「反省している」
初霜「すみません」
提督「……よし、許す。これで一件落着!」
「なわけないでしょ?」
提督「え?」
満潮「司令官、書類の方はどうしたのかしら?」
提督「あー、ちょっとトイレにいk」
満潮「だーめ」
ワタシ アトデ サガスッテ イッタワヨネ?
アトマワシハ ヨクナイッテ ヨクイウジャン?
イッツモ ショルイヲ アトマワシニ シテルノハ ドコノドイツヨ!
オレダ!!
朝潮「警備任務から帰投しました!」
祥鳳「あ、おかえりなさい」
大潮「司令官はどこですか?」
瑞鳳「あそこ」
荒潮「あらあら、説教中なのね」
山城「まあ、自業自得よ」
朝潮「今回は何が原因なのでしょうか?」
扶桑「実はね―――」
―執務室―
提督「あれ? 書類が片付いてる」
満潮「一応、全部確認して、できる分だけ終わらせたから目だけ通しときなさい」
提督「おお! 流石俺の秘書艦だ」
満潮「はあ……私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら……」
猫は飼うことになりました
『帽子と猫』 完
番外編
―出撃前―
提督「いいか、何かあったらすぐに撤退しろ」
艦娘達「了解!」
―途中―
満潮「二名小破、他は皆ほぼ無傷よ」
提督『よし、そのまま進め、敵の本隊は目の前だ』
満潮「了解!」
―ボス前―
満潮「敵本隊を発見、陣形の指示はどうすれば」
提督『陣形h……ツー、ツー』
満潮「司令官? 司令官!?」
荒潮「何かあったの?」
満潮「通信が切れたわ」
大潮「電波が悪いんでしょうか?」
子日「どうするのぉ?」
朝潮「何かあったらすぐに撤退するべきです」
初春「確か出撃前にそう言っておったのう」
満潮「そうね、撤退しましょう」
―執務室―
提督「くそっ、どこから入ってきた! 猫! 無線機を返せ!」
猫「ニャー!」
提督「い、痛い! やめろ! ひっかくな!」
この後(もう一度、敵の本隊にたどり着くまで)滅茶苦茶出撃した
『猫の被害』 完
とりあえず今回はここまでです
「こうした方がいい」「ここがおかしい」などのご指摘があれば、お願いしたいです
一応次の話までの書き溜めはできています
最後に
朝潮以外の朝潮型と、初春型の出てくるss少ない!!
初春の口調難しい!!
子日の「にゃっほい!」って何!?
酉テスト&sageになったままだったのでage
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