【安価】安価キャラでのダンガンロンパ2【コロシアイ学園生活】 (898)

注意書き
・言うまでもなくオリロンパ
・よってオリキャラ苦手な人は要注意
・過去同じスレタイがありましたが諸事情によりそれの立て直し
・一部キャラはその立て直しスレから引き継ぎ、残りは新規で作成
・SS初心者ですが何か問題でも
・【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作る【コロシアイ林間学校】シリーズもよろしく!(宣伝)


真実が暴かれた過去スレ
【安価】安価キャラでのダンガンロンパ【コロシアイ学園生活】
【安価】安価キャラでのダンガンロンパ【コロシアイ学園生活】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397984446/)

主人公がいじられる同時進行スレ
【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作る2【コロシアイ林間学校】
【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作る2【コロシアイ林間学校】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401548376/)

過去スレ・同時進行スレが貼れてなかったら>>1がけじめをつけるために爪を3枚剥がす

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402750396

【超高校級の記者】綴文佳(つづりふみか)女
精神力8
交友力5
スキル
真実の探求者→捜査時の行動力に3のボーナス
心優しい→仲間を気遣う心を忘れない。親密度の上がり幅に補正
思い切り→精神力一つ消費してノンストップ議論のウィークポイント等を一つ減らす
猪突猛進→自由行動での親密度の上昇減少に補正

【超高校級の刑事】摩耶掬星(まやきくほし)女
精神力9
交友力9
スキル
拘束術→刑事故に体術に優れている。男キャラ相手にも引けは取らない
根気強い→何度失敗してもくじけない精神の持ち主
文武両道→体術の他にも勉学にも長けている
刑事の勘→捜査時、裁判時に精神力に補正

【超高校級の美化委員】綺礼総司(きれいそうじ)男
精神力・3
交友力・0
スキル
合理主義→常識に縛られることなく効率よく目的を果たす
残念→その思考は何かと残念
絶対的価値観→独自の価値観を持ち、それが周りとずれていても必ず貫き通す
潔癖症→汚いものは我慢できない。掃除する

【超高校級の生徒会長】京極星奈(きょうごくせいな)女
精神力4
交友力6
スキル
完璧主義者→何事も完璧にこなそうとする。その姿勢から交友力に僅かな補正
二重人格→とあることがきっかけで人格が変わる……? 人格交代時精神力に大幅プラス補正、交友力に大幅マイナス補正
お節介焼き→何かとお節介を焼く
慧眼→物事の真偽を見抜くことに長けている

【超高校級のメイド】一色 杏奈(いっしき あんな)女
精神力・9
交友力・0
スキル
気遣い→周りを気遣う心を忘れない。交友力の低さに関係なくある程度は輪に入りやすい
謙虚→自分から前に出るようなことはしない
恥ずかしがりや→ミスを指摘されると照れやすい……?
忘れっぽい→仕事以外のことは少し忘れっぽい

【超高校級のゲーム作家】小鳥遊 遊戯(たかなし ゆうぎ)男
精神力・8
交友力・6
スキル
コレクター→人より物欲が大きく、収集癖がある。プレゼント時の親密度の上がり方に補正
自由奔放→型に捕らわれない。その姿勢から場を乱すことも出てくるかも
オタク気質→職業柄か、アニメやゲーム知識は豊富。普段の会話にもネタを仕込むことも
機械好き→機械を扱う行動に補正がかかる

【超高校級の幸運】夢見 藍花(ゆめみ あいか)女
精神力・9
交友力・6
スキル
フレンドリー→誰にでも平等に接する。交友力に補正がかかる
小動物系女子→小柄な体も手伝って小動物を思わせる雰囲気を放つ。一部生徒との交友力に補正がかかる
前向き→どんなことにあってもくじけない、前向きな精神を持つ
些細な幸運→他人より少し運がいいだけ。夢見が関わるときのコンマ判定等に補正がかかる

【超高校級の翻訳家】加賀美文吾(かがみ ぶんご)男【Dead】
精神力・0
交友力・5
スキル
理解の目→相手を理解する目に長けている。場面によって精神力に補正がかかる
内向的→あまり自分から誰かに接したりしようとしない
高速思考→頭を働かせると思考が高速で動く。捜査・裁判パートで精神力に大幅な補正
暗所恐怖症→暗いところが苦手。展開次第で行動変化

【超高校級の番長】須崎 弦次(すざき げんじ) 男
精神力・5
交友力・6
スキル
声がうるさい→基本的に声が大きい。場面問わず
統率力→集団を纏める力に優れている。交友力とその際の行動に補正がかかる
実はヘタレ?→普段は堂々としているが、その内側は意外と脆いのかもしれない
男気→男気に溢れ、一度決めたことは限界まで貫き通す

【超高校級のディーラー】アルサブ・フォルリ 男
精神力・6
交友力・7
スキル
打算→物事を打算的に考えて動きがち
中性的→男性とも女性とも取れる容姿をしている
悪い手癖→場面を問わずその手癖はかなり悪い。スリからイカサマなんでもござれ
観察眼→物事を観るすべに長けている。精神力に補正がかかる

【超高校級のダンサー】鳳回斗(おおとり かいと) 男
精神力・5
交友力・7
スキル
貴族的→その立ち振る舞いからは貴族のような気品がにじみ出ている……? 交友力に僅かな補正がかかる
鋼の精神→生半可なことではくじけない。精神力に大幅な補正がかかる
軽い性格→飄々としているとも言う。掴みどころがない

【超高校級の木彫り職人】弓乃 桃子 (ゆみのももこ) 女
精神力・5
交友力・0
スキル
氷の乙女→感情の起伏が乏しく滅多に笑わない。交友力にさらなるマイナス補正
寡黙→自分から話しかけることはほとんどしない
こだわり→職人として譲れないこだわりがあるようだが……?

【超高校級の伝統工芸人】十六夜志真(いざよい しま)男
精神力・5
交友力・5
スキル
疑心暗鬼→第一に他人を疑う。交友力に大幅なマイナス補正となり、単独行動を好む
ツンデレ→デレるときははたして来るのか。心を開いた相手には極端に親密度が上がりやすくなる
やり遂げる力→手抜きと妥協は許さない。精神力に補正がかかる

【超高校級の舞妓】藍原 舞(あいはら まい)女
精神力・5
交友力・2
スキル
のんびり→のんびりとしたペースで過ごす。良くも悪くも揺らぎにくい
秘密主義→自分のことは決して話そうとしない
妖艶→大人の色気が漂う。一部生徒を除いて交友力に大幅な補正
甘え上手→色気を武器に甘えたりもする。一部生徒を除いて交友力に補正がかかる

【超高校級のフィギュアスケーター】氷河 翼(ひょうが つばさ) 男【Dead】
精神力・2
交友力・7
スキル
かわいい物好き→男でもかわいい物が好きなんです。かわいい物が関わると精神力に大幅な補正
自信家→自分の才能に自信を持っている。精神力に補正がかかる
とっつきやすい→自信家ではあるが、だからといって話にくいわけではない。交友力に補正がかかる
さわやか→スポーツを行う人間特有の爽やかさ。交友力に補正がかかる

【超高校級の医学部】大刀 看琴(おおだち みこと)女
精神力・1
交友力・9
スキル
勉強熱心→興味のある事柄については熱心に勉強してきた。それに該当する場面で精神力に大幅な補正
ツッコミ体質→何かおかしなことにはツッコミを入れる癖がある
身体検査癖→場面次第では身体検査を行うことも
観察眼→物事を見る能力に優れている。精神力に補正がかかる

ってことで最後に安価取って終わりなんだぜ
次の更新で3人の生徒のChapter1~Chapter2の間の様子を見ることとします

なので↓5までで生徒を1名指定
そこからコンマの高い生徒3名の様子を次回更新時に書かせてもらいます

大刀
京極
小鳥遊

以上3名視点の短編的なのを次回書かせていただきます


ではお疲れ様でした
前スレは適当に埋めてもらって結構です

次回更新は今のところ未定ですができるだけ早く更新できるようにしますね

圧倒的……圧倒的加賀美不憫……ッ!

次回更新とか言っときながら書けてしまったのですが投下してもいいかな

とりあえずお風呂行ってくるから30分後くらいになるけど



□■□■□


【大刀の個室】

大刀「ふぅ……」

あの忌々しい裁判が終わり、アタシは自分の個室に帰ってきていた。
背中からベッドに倒れ、ジッと天井を見つめる。

大刀「…………」

加賀美を殺した犯人は氷河だった。
動機自体は、わからなくもない。自分の愛する人間の身に何かあって、そのために外に出たかった……殺人を容認するつもりはないけど、氷河の立場になって考えると凶行を起こしてしまっても不思議はないのかもしれない。

問題なのはそこじゃなく、殺人のターゲットにした加賀美を“消去法で仕方なく”と片づけたことだ。

アタシは氷河があんなことを言う人間だとは思っていなかった。
でも、結果として氷河はその“らしくない言葉”を処刑前に言い放っている。

おそらくそれは他の人間も同じことを考えたはず……つまり、これで生き残りの全員が“人間何を考えているかわからない”という考えを抱いてしまった。
それは無論……アタシも同じだ。

大刀「クソッ……!」

右の拳をベッドに打ち付ける。
……わかっている。どんなことがあっても殺人は殺人。それを正当化する理由なんてこの世には存在しない。
ここから出るのなら、誰かを殺して学級裁判を切り抜けるなんて方法じゃなく……モノクマを操作している黒幕を倒して、全員で脱出する方法しかない。

大刀「…………」

頭では理解していても……いざ今回のような動機をまた与えられ、殺人を考えないとは言い切れないかもしれない。
それに……アタシの中で気になっているのはそのことだけじゃない。

大刀「……“あの子”、アタシのこと覚えてるのかねぇ……」

ここに来た最初の日はビックリした。まさかこの希望ヶ峰学園で“あの子”と会ってしまうなんてと。
もし“あの子”が“あの日”のことを覚えているのなら……アタシはどうしたらいいんだろうか。

許しを乞うのか、それとも――



□■□■□


【寄宿舎 廊下】

須崎「……で、なんだよあんなことがあってすぐに呼び出しなんてよ」

裁判から帰る道中、私は須崎君を呼びとめて寄宿舎廊下……トラッシュルームがある方の廊下に呼び出した。
ここなら人目にはつかない。話をするのなら絶好の場所だ。

京極「何。少しキミのことが心配だったからね」

須崎「……あ?」

京極「今回の学級裁判とやらで犠牲になってしまったのは加賀美君と氷河君だ。キミはその2人とは親しい間柄だっただろう?」

須崎「ちっ……小鳥遊にも言ったけどよ、いつまでも引きずってたらカッコつかねぇだろうが……」

京極「つまり、カッコつけるために無理をして気丈に振舞っている……そういう認識でいいのかな?」

須崎「そういうわけじゃ……」

すると須崎君は視線を彷徨わせた後で、ふとこう返してきた。

須崎「あーっ、クソッ! 何なんだよオメェよ!」

須崎「オレは番長、オメェは生徒会長! ぜってぇ話したって噛み合わないままだっての!」

京極「ああ。だけど、だからってキミをそのままにしておくわけにもいかないだろう?」

京極「確かに私は生徒会長で、キミは番長。正反対も正反対な2人だが……生徒会長は生徒みんなを助け導く義務がある」

京極「そのあたりはキミも少しは理解してくれるんじゃないかな?」

須崎「……ちっ」

すると須崎君はそのまま踵を返して立ち去ろうとしてしまう。

京極「あ、ちょっと……」

須崎「もうこんな時間だろ。寝るわ」

須崎「……まあ、気遣いはありがたく受け取っておくわ。サンキューな」

そのままひらひらと手を振って立ち去っていく須崎君。
曲がり角を曲がり姿が見えなくなるまで私はその背中を見つめていた。

京極「あれなら心配はいらないかな……」

これで心配事は“ほとんど”片付いた。
あとは――

京極「くしゅんっ」


□■□■□


【須崎の個室】

須崎「あーっ! 何なんだあの女はッ!!」

部屋に戻ったオレはまずそう叫んだ。
あのまるで子供を見るような目、気にいらねぇ。オレがあの裁判で気を病んでいると決めつけてるのがウゼェ。

……まあ、気遣いはありがたいし京極の言ったことはなんとなく察することができた。
要するに“心配ごとを抱えたままじゃなくて、他の人たちにも話をしてみたらどうだ?”ってことだろう。

それも1つのあり方だろうし、多分生徒会長としての京極もそうやって周囲を頼り、弱さを吐露しつつも上手くやってきたんだろう。

須崎「…………」

でも、それは京極みてぇな何でもできる女だからこそのやり方だ。
オレはオレのやり方ってのがある。つーかオレなんてそのやり方でしか人をまとめることができねぇ。

それには“弱さを吐露する”なんてことは厳禁だ。
力を見せつけ、ダチを守る。そのためには“強い須崎弦次”でないと話にならない。

そうだ。オレのやり方は結局のところそれだけなんだ。だから弱みを晒すなんてことできるわけが……



□■□■□


【???】

モノクマ「うぷぷ……良い感じに疑心暗鬼になってくれそうだね! 氷河クンには感謝感激雨嵐だよ!」

モノクマ「でもまさか彼が最初に事件を起こしてくれるなんてなぁ……」

モノクマ「ね! キミも意外だったって思わないかい!?」

???「…………」

モノクマ「ああ……縄で縛りあげた上に口を塞いでたら話すこともできないよね」

モノクマ「でも安心して! キミの出番はそろそろだからさ!」

モノクマ「キミの役割は“転校生”……別に“裏切り者”ってわけじゃないからみんなみたいに脱出目指して無意味な頑張りを発揮してくれても全然良いよ?」

モノクマ「キミに期待してるのはそこじゃなくって、もっと別のところにあるんだから!」

モノクマ「キミみたいなイレギュラーを敢えてあの場に放り込んだらどうなるのか……もっと混乱するかと思うんだ!」

モノクマ「だから……キミもせいぜい頑張って殺されないようにしてね?」

モノクマ「アーハッハッハッ!!」


生き残りメンバー
15人→14人?

To Be Continued――

終わり。見事に次の動機で動揺しまくりそうな人達になったから驚いてしまいました

転校生については2人候補を決めていてコンマでどっちを出すか判定するつもりでしたが、どっちも女の子だったという悲劇
これで最初の事件で男1人女1人が退場だったらまだなんとかなったのに……これじゃあ男女の比率ががが

あと京極さんの人格交代のトリガーはくしゃみとします。腐川と被ってるけど良いよね
こっちの人格も候補は3つあるんですが……まだ決めかねてる状態

では改めてお疲れ様でした
次回は林間学校だよ! キャンプファイアー楽しもう!!

しまった、小鳥遊と須崎を間違えた

ごめんなさいわりと素で間違えてました。今回はこのままでやらせてもらいます……ごめんなさい

あと転校生ですがどうしましょ。このままだと男6人女9人という事態になってまう……

じゃあ今から判定しときますが、多数決判定でいいかな
人少ないようならコンマ判定にしますが

1・小柄で人形を持ち歩く女の子
2・白衣を着た学者風の令嬢

↓5までで多数決
あまりにも人いないと判断したらコンマ判定に変更します

あの結城さんが縄で縛られて口も塞がれてる状態なのか…ちょっとトイレ行ってくる!

2・白衣を着た学者風の令嬢

たぶんこれが誰なのかはわかる人にはわかる。つまりそんな子
ってことでchapter2からはこの子が参加します
もしかしたら小柄で人形を持ち歩く女の子も転校してくるかも……?

あと京極さんの人格交代時の性格は候補3つあります
・無気力だらしない系
・百合属性持ち
・中二病系

候補3つで多数決だと↓○の範囲も広くしないといけないし、これはコンマ判定でいいかな?

・無気力だらしない系(コンマ01~33)
・百合属性持ち(コンマ34~66)
・中二病系(コンマ67~99)
なお00が出たらそのレスの下のコンマで判定

では直後レスどうぞ

・中二病系

くしゃみしたら京極さんは中二病となります。ギャルは元から選択肢に無いんや、すまんな

やることやったし今度こそ寝る
あとトイレに行った>>55はすぐに戻ってくるように

ではお疲れさまでした(三度目)

今日は20時頃から林間学校スレ更新しますね

あと小柄で人形を持ち歩く女の子はこのあとの展開次第でどっちかのスレに出るかもしれない

京極さんの裏人格の名前決まってませんすいません

こっちは林間学校を捜査前まで進めたらある程度更新となります

しかし摩耶さん警察なのにいまいち活躍しなかったな……林間学校の繁原さんと合わせて次からは活躍させないと

上がってなかった

今日夜の21時頃に更新予定でございます。よろしくお願いします

申し訳ないんですが今日の更新を明日に回させていただきます
すいませんです、はい

やべぇな……昨日更新するとか言ったくせにやれなかった……

今日22時頃に更新します
よろしくお願いします



Chapter2 絶望的トップシークレット (非)日常編


【食堂】


摩耶「あら……おはよう綴さん」

あの学級裁判の翌日。私はモノクマのアナウンスで目を覚ますといつもどおり食堂へと足を運んでいた。

綴「おはようございます……」

摩耶さんに返事をしてからグルリと食堂を見渡す。
……十六夜君だけが不在だった。あとは意外にも綺礼君が来ている。

アルサブ「……どうした。ずいぶんと景気の悪い顔をしているな」

小鳥遊「あんなことがあった翌日なのに、そう簡単に元の調子に戻る方がおかしいですよ……」

藍原「そらそうやで……」

弓乃「……」パクパク

一色「とりあえず、食事を用意してありますからどうぞ。食欲があればの話ですが……」

綴「はい……いただきますね」

一色さんに促され、私はその食事を食べ始める。
食欲があるかどうかは疑問だったけど、せっかく一色さんが用意してくれた食事なんだ。食べないと失礼だろう。

須崎「……」

京極「……須崎君」

須崎「っせぇ……」

昨日の一件で人一倍ダメージを負っているであろう須崎君。京極さんが彼に声をかけるが、それすらも一蹴してしまう。
そんな重苦しい雰囲気の中、やがて声を出したのは――意外にも弓乃さんだった。

弓乃「ところで、昨日の夜なんですけど……」

夢見「昨日の夜ですか?」

弓乃「はい。裁判から帰った少し後ですかね……トイレに行こうとした時、廊下で妙な声を聞きました」

綺礼「妙な声?」

鳳「具体的にはどんな感じの声だったんだ?」

弓乃「よくわからないような言葉を延々と発していたというか……記憶に残ってる単語ですと、“風の使い魔”とか“疾風の守り手”とかなんとか……」

鳳「はぁ?」

その斜め上の返答に鳳君がそんな声を出してしまう。

一色「……あら、京極さん。どうしました?」

京極「い、いや。なんでもない」

アルサブ「随分とファンタジーな言葉を発する人間がいたものだな」

藍原「それには同感やわぁ……」

小鳥遊「その人、いわゆる中二病というヤツなんでしょうね……」

何はともあれそうして話が少しずつ盛り上がっていると――唐突にそれはやってきた。

モノクマ『へい! みんなおはよう!』

食堂のモニター。そこにあの忌まわしい存在の顔が映る。

アルサブ「ちっ……朝から最悪の気分になってしまったな」

夢見「まったくですね……」

モノクマ『おい! 先生の顔を見て最悪な気分ってどういうことだよ!?』

京極「生憎、私たちはお前を先生だと認識していないからね」

摩耶「それよりも何か用事なの?」

モノクマ『えーっとですね、今回オマエラは見事学級裁判を生き残ったのでそのご褒美として“新しい世界”を開放してあげることにしました!』

モノクマ『ほら、オマエラみたいなゆとり世代は適度に刺激を与えないとすぐにやる気を無くしちゃうからさ!』

モノクマ『あともう1つ! 学園生活を送るにあたってのイベントの1つでもある“転校生”も紹介してあげたいな!』

……転校生?

モノクマ『まあ、その転校生は新しい世界のどこかにいるから頑張って見つけてあげてよ! せっかくオマエラの新しい友達になるんだしさ!』

モノクマ『そんじゃまったね~!!』

募る疑問を抱く私たちを無視してモノクマの姿が映るモニターが消える。

綴「今の……」

摩耶「気になるわね。新しい世界、ってのもそうだけど……」

一色「転校生ですか」

鳳「怪しすぎるだろ……本当にそんなのが校内にいるってんなら、絶対モノクマが差し向けてきたヤツだって」

それも一理ある。何せ今の状況はとても異常で――すでに2人の人間が亡くなっているのだ。
そんなことになっている以上、この転校生というのもモノクマの罠という可能性がある。

大刀「でも、ずっと放置していてアタシ達に危害を加えてきたらそれはそれで問題だと思うがねぇ」

アルサブ「確かに、関わるのも厄介だが関わらないで放置しておくのも厄介なことこの上ないな」

小鳥遊「それも含めて新しい世界っていう場所の探索をするべきなんでしょうね……」

綺礼「新しい世界と言うと真っ先に思い浮かぶのは、校舎1階の2階へと続く階段だな」

綺礼「当初は確かシャッターのようなものがあって先に進めなかったが、もしかするとそれが開いたんじゃないのか?」

藍原「確かに、今さら玄関ホールの扉が開いたとは考えにくいし……」

須崎「その可能性が濃厚だなこりゃ……」

京極「よし、それなら朝食を終え次第全員でそちらに行くとしようか」

京極「今の綺礼君の言葉どおりだとすると、少なくとも2階に行くことが可能になっているはずだ」

そうやって京極さんが支持を出す。
その横で摩耶さんが何やら綺礼君に訝しげな視線を送っているのが見えた。

綺礼「……なんだね。まるで私を警戒しているような目じゃないか」

摩耶「キミ、ずいぶん協力的になってるみたいだね? 最初は十六夜君みたいに非協力的だったのに」

綺礼「心変わりだよ。あんな非人道的な出来事があったんだ、いつまでも自分のくだらないプライドに執着していたって仕方ないだろう?」

摩耶「…………」

摩耶「……そうね」

なんだか険悪な雰囲気だ。どうしたんだろう……?

さて、そうやってしているうちに朝食が終わり京極さんの指示どおりに探索が始まった。
行ける場所は大きく分けて2つ。図書室とプールのようだ。もっとも、さらに細かく分けるとそこに男女の更衣室と書庫も入るのだけど……そこは気にしないでいいだろう。
今私たちは十六夜君を除外すると全員で13人。なので片方に7人、もう片方に6人を振り分けて探索することになった。
私はどうしようか……?


↓2
1図書室方面(一色・京極・弓乃・アルサブ・鳳・小鳥遊)
2プール方面(藍原・夢見・摩耶・大刀・須崎・綺礼)



【プール】

男子と女子、それぞれの更衣室を抜けるとそこにはかなり大きめのプールがあった。

藍原「うわぁ……これまた大きいところやのぉ」

須崎「更衣室もなんか無駄にスゲェ筋トレ用具があったし……さすが希望ヶ峰学園とでも言うべきなのか?」

夢見「うーん……それだとしてもどうして更衣室に筋トレ用具なんでしょう? 昔の先輩にそういうのが好きな人がいたんでしょうか……」

大刀「かもしれないね。超高校級の格闘家……なんだかいそうな肩書きじゃないかい?」

綴「それはどうでもいいでしょう……」

こんな状況でなければ昔どんな人がいたのか、なんてのも気になるけれど。今はそれどころじゃないし。

ちなみに更衣室に入るためにはそれぞれの性別に適した電子生徒手帳を入り口のカードリーダーに翳さないと入れないらしい。男子は男子更衣室だけ、女子は女子更衣室だけといった具合に。
生徒間での電子生徒手帳の貸与も禁止というルールが追加されたので、本当の意味でそれぞれの性別に適した更衣室にしか入れないようだ。

摩耶「……」

綺礼「……」

なんてことを考えていると摩耶さんと綺礼君の険悪な雰囲気がまだ続いていることに気付く。
……あれもどうしたものかなぁ。


↓3までで選択安価。コンマ1番高いレス採用
話しかけたい生徒一人を指名。図書室方面の探索をしている生徒は当然不可



綴「……ねぇ、綺礼君」

綺礼「おや。綴君、どうかしたのか?」

険悪な雰囲気の原因である片方の綺礼君に思い切って声をかける。
すると綺礼君は意外にもすんなりと受け答えをしてくれた。

……なんだかこれも予想外だな。

綴「いや、どうってことでもないけど……摩耶さんと険悪な感じになっていたからさ」

綺礼「そうか。そう見えるのだな」

すると綺礼君は心外そうに肩をすくめ、答える。

綺礼「だがこれでも私としてはそんなつもりは一切無い。当初の私の態度を気に入らないというのなら、この対応も仕方ないものかもしれないが、いささか不服ではあるな」

綴「綺礼君……最初の頃はなんていうか我関せずみたいな感じだったからね」

綺礼「だがあの学級裁判を経験すればそんなことをしている場合ではないと自覚するに決まっている。我関せずをしていても学級裁判で命の危機に晒されるのなら、皆と協力して脱出をする方が建設的だろう?」

綴「そうだね……」

言ってることは至極正論だ。学級裁判というルールでコロシアイをしようがしなかろうがそれが起こってしまった時点で命の危険がある。それなら早くここから脱出する方が良いに決まっている。
彼の言うことに不自然なところは無い……のだが……。

――どうしてだろう。何故だか綺礼君から胡散臭いオーラのようなものが感じられる……。

綺礼「どうした?」


↓2
1その言葉は本心なのか追求してみる
2話を変え、他の生徒の印象を聞いてみる(生徒の名前を1人指名。そのレスのコンマで判定)
3その他自由安価



判定 96
これは美しい


綴「別に、どうもしないけどさ。関係無い話になるけど、弓乃さんどう思う?」

綺礼「確かに関係ない話になったな……しかし、何故弓乃君なんだ?」

綴「いいから」

正直なんとなくだけどね……。

綺礼「ふむ……今だからこそ正直に言うとだ。彼女にはここに来た初日から並々ならぬ興味があってね」

綴「え?」

綺礼「あの小柄な体格。そして年齢も私や綴君とほぼ同年代のはずだ」

綺礼「だがそれにしてもだぞ。あの堂々とした立ち振る舞いには驚きだ」

綺礼「思えば彼女は初日、モノクマからコロシアイ学園生活を命じられても他の女性陣に比べると動揺は明らかに少なかった。それは以降の学園生活とあのDVDを見せられた時も同じ」

綴「確かにそうだけど……」

改めて言われると確かにそうだ。
彼女は体育館でコロシアイ学園生活を命じられた時も、以降の学園生活でも、さらにあのDVDを見せられた時も他の人達と比べて明らかに動揺が少なかった。
いや、動揺なんてしていなかったようにすら見えた。
それはまるで――

綺礼「――まるで体は高校生なのに、心はこの場にいる誰よりも歳を取っている……」

綺礼「そうは思わないか?」

綴「ッ……!?」

私の心を読んだかのような言葉に私が言葉を失う。

綴「バカバカしい……そんなこと、漫画やアニメじゃないんだからあるわけないよ……」

綺礼「確かにな。ここは現実世界だ、そんなことはあり得ないかもしれない」

綺礼「……だが、それがあり得るかもしれないのがこの現実の面白いところだとそうは思わないかね?」

綴「何を……!」

最後にそうとだけ言って、綺礼君は私から離れていく。
……まさかね。本当にどっかの実験台にされてその影響で体と心の年齢がずれていった……なんてあるわけがないよね?


【Info】
綺礼との親密度、変化無し



【図書室】

とまあ、いくら探索をすると意気込んでみてもプールと更衣室の探索なんてすぐに終わるわけで。
私たちはとりあえず図書室を探索している京極さん達の様子を見にそちらにやってきていた。

綴「……あれ?」

するとそこにいるはずである京極さん達は奥の書庫の周辺に集まっていた。
京極さんだけでなく、全員。

摩耶「何をしているのかしらね……」

藍原「何か手掛かりでも見つけたんやあらへんの?」

須崎「マジかよ!?」

京極「……綴さん達。丁度よかった」

須崎君の大声に気付いた京極さんが振り向く。

夢見「そんなところで集まって何をしているんですか?」

京極「……見つけたんだ。いや、発見したとでも言うべきか」

京極「“転校生”が書庫にロープで縛られるようにして、倒れていた」

ッ……!?

気付けば私は走り、その姿を確認しようとしていた。

そうして書庫の入り口で中を覗く。するとそこにいたのは……


栗色の長い髪の毛をしていて、
両手両足をロープで縛られている、
白衣を着た、見知らぬ女の子だった……。



【食堂】

綴「……えっと、名前は?」

書庫で縛られていた彼女を食堂に連れてきて解放してあげ、私はまずそう尋ねた。

結城「……結城朱里。超高校級の細菌学者として入学する予定……だったわ」

するとその白衣の女の子――結城さんはそうして名乗ってくれた。

一色「彼女の実家は両親ともに細菌学者で、とても裕福な家庭でしたわ」

一色「そんな家庭のご令嬢として生まれた朱里お嬢様がこの希望ヶ峰学園に来ることとなるのも、当たり前のことですわね……」

鳳「……待てよ。この結城さんってのがお嬢様だってのは良いとして、アンタがどうしてこの人を“朱里お嬢様”だなんて呼んでるんだ?」

一色「……それは」

結城「一色さんが前仕えてたところが私のいる結城家だったからよ!」

一色「……そういうことです。朱里お嬢様とはずいぶんと親しくさせてもらいました」

鳳「マジで……?」

藍原「ん? そもそもなんで結城はんはあんなところに監禁されてたん?」

結城「……わからない」

? わからない?

結城「入学式の日にこの学園に来たのはかろうじて覚えてるけど、次目を覚ましたら変な場所で……」

綴「私たちの最初の状況と似てるわ……」

私たちが目を覚ましたのは教室だった。
結城さんはおそらくその教室とは別の――もしかしたら2階以降の場所にある部屋のどこかに監禁されていたのだろう。

結城「そこでモノクマとかいうヘンテコなぬいぐるみと会って……いろいろ話を聞いたわ。と言ってもあなた達が今どういう状況に置かれているかとか、時期が来れば私もそこに参加することになるとか……外の世界については何も教えられてないけれど」

弓乃「つまり、結城さんも今のこの状況は把握していると?」

弓乃さんの問いに結城さんが頷く。
なるほど、とても喜べることじゃないけれどそれならそれで話が早い。このコロシアイ学園生活……さらにはあの学級裁判のことも彼女は知識としては知っているわけだ。

鳳「まあ、言いたいことは理解できたぜ。要するにアンタはオレらと同じ時期にこの学園に来たものの、オレらと違って別の場所で目を覚まして今の今までモノクマに監禁されていた」

鳳「その間モノクマにいろいろ話を聞いたりして、オレらの今の状況等は把握している……と」

結城「そういうことになるわ……」

鳳「でもそれだとしてもだ。なんでモノクマはアンタを“転校生”と称してオレらの中に入れてきた?」

綴「うん……それがいまいちわからないんだよね」

そうして話し合いを続けていると、ふと食堂にだれかが入ってくる気配がした。
振り向くとそこには――十六夜君の姿が。

十六夜「ふん……どうやらその女が噂の転校生とやらか」

須崎「オメェ……今まで何をしてたんだよ!?」

十六夜「そんなことはどうでもいいだろう。それよりも、お前達はその女をこの学園に入れることによってモノクマがどんな展開を望んでいるのか……そう頭を悩ませているのだろう?」

摩耶「それがどうしたっていうのかしら?」

十六夜「簡単な話だ。モノクマはその女をこの学園に入れることで俺達のコロシアイが起きるよう期待をしているのだろう」

小鳥遊「なっ……!?」

綴「どういうことかしら、それ……?」

十六夜「そのままの意味だ。“転校生”と称して外部の人間をこの学園に入れ、そこから誘発されるのは主に疑心だ」

十六夜「もしかしたらモノクマと繋がってるんじゃないか……そうやって俺達に疑心が渦巻くようにし、そこからコロシアイへと発展するよう促している」

結城「ま、待って! 私は外部の人間なんかじゃ……!」

一色「そうですわ。結城お嬢様は私と顔見知りなんです」

一色「それにお嬢様も言っていました、お嬢様も学園側からのスカウトを受けてこの学園に来たと」

十六夜「そんなもの、どうとでも嘘をつけるだろう」

十六夜「学園側からスカウトされたというが、それを証明する方法はない。毎年この学園の新入生はネットで有名な人間となるが、結城朱里が希望ヶ峰学園の新入生だなんて話は聞いたことがない」

十六夜「それにだ、仮にもしその女がこの学園の新入生だったとしたら……一色、お前が入学式初日に疑問に思わないわけがない」

十六夜「お前とその女は顔見知りなのだろう? それならそれくらいの情報は共有していてもおかしくはないからな」

それもそうかもしれない。確かに十六夜君の言ってることは一理ある。

大刀「……おい。アンタはそんなくだらないことを言うためにわざわざ来たっていうのかい?」

十六夜「心外だな。一応忠告のつもりで来たのだが」

十六夜「とにかく、こんな見え透いた罠に自分から飛び込もうとするバカげた真似はやめておいた方が良いんじゃないか? 俺とて必要以上の学級裁判は避けておきたい。俺の関与してないところで勝手に事件が起きて、それで俺の命が危険に晒されるのはごめんだ」

協力的になってくれたと思えなくもないそんな言葉。でも、その真意は……

アルサブ「必要以上の学級裁判は避けたい、か。つまり必要なら学級裁判が起きること自体は賛成なんだな?」

十六夜「そうだ。学級裁判を勝たないとここから出られないというなら、それも仕方ないだろう」

藍原「結局殺人には肯定派なんかい……」

京極「もういい。とりあえず十六夜君はどこかに行ってくれ」

京極「これ以上キミがここにいても話が余計にこじれるだけだからな」

十六夜「ふん……」

すると十六夜君は意外にもそれに素直に従い、食堂を後にした。
残された私たち……というよりは結城さんが申し訳なさそうに頭を下げる。

結城「ご、ごめんなさい……」

綴「結城さんが謝ることじゃないよ。気にしないで」

鳳「だな。あの野郎のめんどくささは誰のせいでもねぇって」

藍原「鳳はんがモノクマの目的がどうとか言い出すから十六夜はんが来たような気がせんでもないけど……」

京極「とにかく、話を戻すけど……」

ごほんと咳払いをして京極さんが話を戻す。

京極「今回の探索で見つかったのは結城さんだけじゃない。このパソコンもそう」

弓乃「……図書室で見つかった物ですね」

小鳥遊「それなんですけど……少し、僕に任せてくれませんか?」

須崎「あ?」

小鳥遊「さっき少しそのパソコンの様子を確認したんですけど……どうやら、簡単な修理さえすれば使えそうなんです」

小鳥遊「パソコンについてなら、多分この中で僕が一番詳しいと思うので……」

京極「そうか。……ならこのパソコンは小鳥遊君に一任する。何か進展があったら報告してくれると嬉しい」

小鳥遊「はいっ!」

京極「それと……食堂に戻ってくるときにこっちの寄宿舎にある倉庫と大浴場も一通り確認はしておいた。もっとも、そこでの手掛かりもなかったけどね」

つまり今回見つけた手掛かりはあのパソコン。それと手掛かりではないけれど、結城朱里さんという女の子……。

京極「以上だ。ここからはいつもどおり各自自由行動としようか」

そうして報告会は終わり、自由行動となるのだった――

今回ここまで。次回は自由行動からスタート
次回かその次の更新でお風呂入れたらいいね。このイベントいるのかは知らんが
総勢9人の女子でお風呂とか前代未聞やで……

結城さん登場おめでとうございます。彼女のモデルキャラはそのまま某閃光さんでお願いします

登場すぐに退場しないよう祈っててくれたらいいと思うよ(白目)

では何かあればどうぞ。今日の発見は綺礼君はロリコンかもしれない

3DSでファイアーエムブレムの烈火の剣ダウンロードできるやんとか思ってたらWiiUでしかできなかったという悲劇
聖魔の光石もタイミング逃してたらしいし……クソッ

更新は土曜を予定してます、お願いします

ルーテさんかわいい

>>114
優秀ですから

最近覚醒を引っ張り出してやったらわりと熱中してた。ハードとルナティックの差が大きすぎるけど
GBAの頃の方が楽しかったですわやっぱり。ヘクハーは苦戦した記憶があるけど

今日22時頃少しだけ更新します

少し早いけど更新



【綴の個室】

自由行動・昼

そんなこんなで時間的にはすっかりお昼頃。結城さんという新入りを迎えて初めての自由行動となった。

さてと。私は何をしようか?


↓2
1誰かと話す(相手の名前も)
2購買部へ

文字化けは安価下とします


【寄宿舎 廊下】

結城「……あれ? アナタ確か……」

部屋を出て少し。さっそく結城さんと顔を合わせることとなった。

綴「綴文佳。超高校級の記者だよ」

結城「綴さんだね。私は……って、あんな登場の仕方をすれば嫌でも記憶には残るか」

結城「とりあえず、よろしくお願いするね。一応現状については把握しているけど、いざ私も当事者となるとどうすればいいかわからないこともあるだろうし」

綴「うん、もちろん構わないよ」

話をしてみればみるほど、とても悪い人には見えない。
……十六夜君の考えも理解できなくはないけど、さすがに考えすぎじゃないかなぁ……。

結城「それで、さっそくなんだけど何か気をつけておくべきことってあるかな? あるんなら教えてほしいんだけど……」

気をつけておくべきこと……そうだなぁ。


↓2
1夜時間の出歩きを禁止していることを言う
2部屋の鍵はしっかり閉めることを言う
3その他自由安価



綴「そういえば、夜時間の出歩きを禁止しているから……よほどのことがない限りは守ってくれると嬉しいかな」

結城「夜時間って22時から翌日の7時までの時間帯……だったよね?」

結城「ふぅん……わかったわ。もともとそんな時間帯に外に出てもすることなんてなさそうだしね、別に不自由もしなさそう」

綴「そうだね。……あ、ちなみに結城さんってどこの部屋使ってるの?」

確かこの寄宿舎に用意された個室は16個。
うち2個は空き室になってるはずだけど……死んだ人の部屋を使ってる、とも考えにくいし。

そう私が思っていると、結城さんも察してくれたのかこう答えた。

結城「ああ、私はとりあえず一色さんと同室になってるわ」

綴「一色さんと?」

結城「ええ。さすがに男子の部屋を引き継いで使うのもどうかと思ってくれた一色さんがモノクマに進言してくれて、特別に認めてくれたわ」

綴「そうだったんだ……」

結城「まあ、一色さんとは知らない仲じゃないしそっちの方が私としても助かるんだけどね」

知らない仲じゃない……やっぱり一色さんと結城さんは少なからず面識はあるわけか。
それについてもそのうち聞けたらいいかな……。


【Info】
結城との親密度が上昇しました
結城との関係が『顔見知り』になりました


↓2
プレゼントを渡しますか?



・ペーガンダンス
・黄金のスペースシャトル
・華麗な王子様


↓2
どれをプレゼントするかどうぞ



綴「そうだ。せっかくだしこれあげるよ」

結城「これ、いわゆるオーパーツってヤツだよね……?」

綴「みたいだね。1階にある購買部のガチャガチャで出てきたんだけど……」

結城「なんていうか、微妙なチョイスをしたんだね綴さん……」

結城「でも一応貰っておこっかな。ありがとね」

とは言ってくれたものの、反応的には微妙な感じ……そこまで喜んではくれなかったみたいだ。


【Info】
結城との親密度が微妙に上昇しました



【綴の個室】

自由行動・夕


さてと。時間的には夕方ってところだけど。これからどうしようか?

モノクマの動きもまだ無いみたいだし……今のうちにいろいろしたいところだけど。


↓2
1誰かと話す(相手の名前も)
2購買部へ



【図書室】

綴「摩耶さん……」

摩耶「あら、綴さん。こんな時間に何をしているのかしら?」

綴「それはこっちのセリフでもありますよ。摩耶さんこそ、こんなところで何を?」

私が尋ねると摩耶さんは読んでいた本を棚にしまい、返事をした。

摩耶「少し調べ物をね。もっとも、たいした成果はないけれど」

綴「調べ物?」

摩耶「気にしないで。こっちの話だから」

って言われても、逆に気になっちゃうというか……。

摩耶「そんなことよりも、私に何か用事かしら?」


↓2
1調べ物をするなら奥の書庫の方がいいのではと言う
2綺礼について話す
3警察としての活動について聞く
4その他自由安価



綴「そういえば、今朝みんなで探索をしていたときなんですけど……」

摩耶「ああ、あの図書室とプールで二手に分かれたあれね」

綴「そのときに綺礼君、なんだか気になることを言っていました。なんていうか……弓乃さんにたいしておかしなことを」

摩耶「おかしなこと?」

そうして今朝の話をそのまま摩耶さんに話す。
すると摩耶さんは表情は明らかに歪めてみせた。

摩耶「なるほど……それは気になるわね」

摩耶「一応、私としても綺礼君には警戒しておくわ。もしものこともあるだろうしね」

綴「でも、さすがに殺したりはしないんじゃないですか……?」

摩耶「……もしものときのためよ。私だって彼を徹底的に疑ってるわけじゃない」

摩耶「でも、なんていうか……彼からは嫌な感じがするのよ。警察特有の勘ってヤツかしらね」

綴「…………」

そう言われると何も言い返せないけど……でも、本当にそうなんだろうか?
あんなことがあったからか、その勘だけは外れてて欲しいど思うのであった……。


【Info】
摩耶との親密度が上昇しました
摩耶との関係が『知人』になりました


↓2
プレゼントを渡しますか?

【綴の個室】


キーン、コーン……カーン、コーン……。


モノクマ『えーと、ただいま夜10時となりました。食堂はロックされ、立ち入り禁止となります』

モノクマ『ではではいい夢を。おやすみなさい……』


今日もこれで終わりか……結局進展は無いし、明日に期待かな……。

モノクマ『……なんて言うと思ったかアホ! ついでにお知らせもしておくよ!』

綴「お知らせ……?」

モノクマ『では全員生徒手帳を起動してください!』

言われるがまま、生徒手帳を起動してみる。
さすがにこれだけで罠にかかるなんてこともないだろう。

モノクマ『するとメニューのところに新しく“ホームズ・アプリ”っていうのが入ってると思うんだ!』

……本当だ。確かに今まで無かった選択場所が増えてる。

モノクマ『それはボクからのささやかな気づかいだよ! ほら、適度に頭の運動もしないとオマエラの脳みそってすぐ腐っちゃうからさ!』

モノクマ『なんてことはない普通の推理ゲームだから、暇なときにでもやってみるといいよ! じゃあね~!』

綴「……なんだろう」

正直、嫌な予感はかなりする。何か予想だにしない罠が待ち構えているような……そんな気が。

綴「……明日はこれについて話し合うべきかな」

そうして私は生徒手帳の電源を落とし、眠りにつくのだった……。


【リザルト】


知人
弓乃、須崎、摩耶

顔見知り
小鳥遊、京極、一色、夢見、加賀美(Dead)、アルサブ、藍原、綺礼、鳳、十六夜、氷河(Dead)、大刀


プレゼント
ペーガンダンス
華麗な王子様


モノクマメダル
3枚

本日ここまで。次回の自由行動から新しく“ホームズ・アプリをする”が追加されます

だから次回はそれについての説明とお風呂になるのかな? あくまで予定ですが

では何かあればどうぞ。答えられる質問等には答えますので。
次回更新は未定ですができるだけ早くに更新したいです

最近他のスレ見てると焼死体がブームなのだろうか、嫌なブームだなおい

おはようございます(徹夜)
一応連絡だけ

申し訳ないんですが8月末まで更新速度は著しく低下します。というかむしろ来れないかも。多少早くなったりはするかもしれないけど、今のところは8月末までが予定
あまり詳しく言う必要もないけど、応募の方を頑張りたいので

では生存報告と連絡だけ。ダンガンロンパくじやりてぇよぉ……

もう少ししたらとりあえず自由行動手前までは進めます



【食堂】

そうして翌日の朝。いつものように私たちは食堂へとやってきていた。
今日に関しては珍しく、全員揃っている。やはり昨日のアナウンスにあった“ホームズ・アプリ”というものが気になるのだろう。

京極「さて。当然今日話すべきことは決まっている」

京極「昨夜のアナウンスでモノクマが言っていた“ホームズ・アプリ”というものについてだ」

摩耶「名前からしても、推理モノのゲームと思えるけど……」

鳳「推理モノね……ミステリーは嫌いじゃねぇけど、これはさすがに胡散臭いっつーかよ」

一色「あのモノクマが仕組んだものです。放置しておくのが最良かと」

須崎「おう……つーか頭を使うのは苦手だし、元からあんなゲームに手を出す気はねぇけどな」

やはり全員そう思っていたのか、そういった意見しか出てこなかった。
それもそうかと私が安堵していると、ふと入口からあの声がした。

モノクマ「ええーっ!? もしかして誰もやってくんないの!?」

綴「モノクマ……!」

何が意外だったのかはわからないけど、入口のところにいたモノクマはそんな声を出していた。

アルサブ「何がそんなに意外なんだ? こんな状況を仕組んだ張本人の提供するゲームなど、信じれるわけがないだろう」

結城「そ、そうよ!」

モノクマ「おろろ……すっかり結城さんもみんなに馴染んだみたいで。先生嬉しいよ……」

大刀「くだらないことは言わないでいいよ。それよりも、用事があるならさっさと済ませてくれないかねぇ」

少し苛立ち気味に大刀さんが言うと、モノクマはようやく本題に入った。

モノクマ「あのね。ボクとしてもやっぱり何のメリットも無いのにやってくれるとは思えなかったわけで」

モノクマ「なのでゲームをやってくれた人に報酬として“とある情報”を提示してあげよっかなって!」

モノクマ「ほら、俗に言う課金ゲーとかってクエストをクリアする度に報酬がゲットできるじゃん? つまりそういうことだよ!」

つまりどういうことなのか。私がさっぱり理解できずにいると、小鳥遊君が口を開いた。

小鳥遊「つまり……このアプリの中には様々な内容の推理ゲームがあって、それをクリアするとそれぞれに応じた内容の情報が手に入るってことですか?」

モノクマ「おっ! さすが小鳥遊君! やるーっ!」

須崎「??? つまり、どういうことだ?」

アルサブ「つまりだ。このアプリにはさらに細かくいくつかの内容のゲームが入っていて、それを攻略するごとにモノクマの言う“とある情報”が入手できる……」

アルサブ「そういうことだな?」

藍原「へぇー……アルサブはん、意外とゲームとかするタイプなん?」

アルサブ「今の内容で理解ができない方に問題があると思うがな」

夢見「それで……その情報というのは?」

結局のところ気になるところを夢見さんが尋ねる。

モノクマ「ダメダメ! それを教えたら意味がないよ!」

十六夜「確かに、愚問だったな」

すると食事を終えた十六夜君が立ちあがる。

鳳「おい、どこに行くんだ?」

十六夜「いい暇つぶしができた。図書室で読書もいいが、こういったゲームで頭を動かすのも悪くはないだろう」

弓乃「……呑気なものですね」

十六夜「何を言う。今のこの状況、生き抜くためにはどんな情報でも必須だと思うがな」

綺礼「……確かに、一理あると言えばある」

十六夜「というわけだ。俺は部屋に戻るぞ」

そうして十六夜君が食堂を出ていってしまう。

綴「…………」

摩耶「まったく……十六夜君はいつまであんな調子なのかしらね」

一色「それで。どうしましょうか京極さん?」

京極「ふむ……個人的にはやらない方向で行きたいのだが、確かに報酬である情報がどんなものなのか、気にはなる」

京極「なので、これについては私に任せてはくれないだろうか。私がやって、その情報の内容をみんなに報告する」

京極「だからといってやるな、とは言わない。ただ罠と思われるところに飛び込むのは少ない方が良いだろう?」

綴「……そうかもしれませんね」

小鳥遊「ならこれをやるのは京極さんだけでいいんでしょうか……」

京極「ああ。結果は夕方にでも報告できると思う。食事でここに集まることにはなるだろうから、そのときに話すよ」

結論としてはこのアプリをやるのは京極さんだけとなった。だけど他の人について言及はされなかったので、おそらく他の人たちの何人かは手を出すかもしれない。

私は……どうしよう? これ、手を出すべきだろうか……?

【綴の個室】

自由行動・朝

さて。どうしたものか……?


↓2
1誰かと話す(相手の名前も)
2購買部へ
3ホームズ・アプリをする(時間経過あり)

少し離脱。安価の出る速度で続けるかどうか決めます
いきなりで人もいるかわからんしね

あ、2は時間経過ありです



やっぱり、気になるよね……やるなとは言われてないし、少しやってみようかな。
そう思った私は生徒手帳を操作し、アプリを起動する。軽快な電子音を鳴らして起動したと思えば、メニュー画面なるものが開かれた。


【・学園編
 ・孤島編
 ・???編】


どうやら三つの選択肢があるみたいだけど……一番下の選択肢は今選ぶことができないみたいだ。
それなら上か真中しかないわけだけど……じゃあ、まずは真中のを選んでみるかな。

そうして真中の選択肢を選ぶと、さらに画面が切り替わった。いくつかの選択肢があるがどれも“???”となっていて、実際選べるのは一番上の病院編だけのようだ。

仕方なくそれを選択すると、またも画面が変わる。



【絶海の孤島と化したとある島の病院で殺人事件が発生! キミにこの事件が解けるか!?】


そんなタイトルと共にいきなりいろいろな写真がスライドショー形式で写される。なるほど、どうやら本当に内容としては推理ゲームのようだ。

写されていく写真と共に、画面横にはその写真についての説明がされていく。さらに目撃証言も事細かに出てきた。


【病院の一室で某アイドルの死体が発見された。その病室のベッドには男性が一人寝ていて、その男性にもたれかかるようにして倒れていたもよう。
頭部の傷から、撲殺されて殺されたと思われる。なおその他として――】


そんな説明文が最後に表示され、さらにこれまで表示された証拠・証言も提示される。
そして最後に選択肢が三つ。おそらくは容疑者と思われる人のことだろう。

なるほど。これらの証拠・証言を元にして犯人を暴けということか。確かに推理ゲームだけど……


某アイドルを殺した人間は誰?
↓2
1事件現場のベッドで寝ていた鍵師の少年
2当時看病を担当していた獣医の女性
3獣医の女性と分担して看病をしていた書道家の女性
4病院とは別のところにいたマジシャンの男性



『大正解! 大正解!』


綴「っ……!? ビックリした……」

いきなりそんなアナウンスがしたので私はつい驚いてしまった。
そうして画面を見ると、こんなことが表示されていた。


【被害者・最咲愛花
国民的有名なアイドルグループの一員。
関係者・特になし】

【加害者・兎呑巳狐
その道では有名な凄腕獣医。猫が大好き。
関係者・大刀看琴】


綴「……は?」

おそらくこのゲーム内容の被害者と加害者のことなんだろう。でも、最咲愛花という名前には当然聞き覚えがあった。
知らないものはいないと言われるアイドルで、確か私たちより先に希望ヶ峰学園に入学していたはず。

それに加害者の方の情報。名前はわからないけど、関係者という欄……大刀さんの名前が出ていることが気になる。これって……大刀さんの知り合いってこと?


【なお、このゲーム内容は実際に起きた事件をそのまま表しています。信じられないのなら、外に出て確かめてみるべし!】


最後にそんな文章が表示されて、画面は暗転した。
……つまり。このゲームの目的は――


――自分の知り合いが何かの事件に巻き込まれていることを示して、それによって外へ出るための欲を煽っているわけか。


自分の知り合いが殺された。
自分の知り合いが誰かを殺した。

そんなことを言われては、絶対にその当事者は気にしてしまう。それを利用して……?



自由行動・昼

気付けばお昼。でも私の頭はそれどころじゃなかった。
もしあのゲームの内容が本当なら、おそらく大刀さんは――いや、まさかね?


本日ラスト!
↓2
1誰かと話す(相手の名前も)
2購買部へ

※なおホームズ・アプリは原則一日一回。時間経過はありとします
購買部も表示は出てないけど、今のところは時間経過ありで進行

終わり。以降ホームズ・アプリをしていくとこんな感じになっていきます
当然モノクマ提示の動機は別として出てきます。次は秘密暴露だね

次回更新は未定です、仕方ないね

では何かあればお気軽にどうぞ

ホームズアプリは2作完結させた1ならではだな

>>184
前作前々作読破前提の動機はどうかなと思いもしたけど、まあいいかなと結論付けまして
これがどう影響するかはわかりませんが……

あ、SAO二期放送スタートしましたね。御陵さんと影山のイメージキャラでもあるシノンさんが出てるので要チェックやで
OPのキリトの動きがキチガイなことなってたけど……銃のゲームで剣振り回して突撃とか怖い

じゃ、また後日となります
今度はきちんと連絡してからやりますよ。お疲れさまでした

今日の22時くらいかな。少しだけ更新します。せっかく時間空いたしね

あと林間学校スレはまだになりそう。進行方法変えたから書き溜めに手間取ってる+来月末まで時間が……

知らん間に寝てたらこんな時間
今更新してもアレだろうか……



【大刀の個室】

ぴんぽーん!

綴「…………」

大刀「……綴かい。何か用事か?」

大刀さんの個室を訪ねると、幸いにも大刀さんは部屋にいてくれたようで扉を開けて対応をしてくれた。
してくれたんだけど……なにやら様子がおかしい。まるで私を警戒しているような……?

綴「ちょっと話があって……開けてくれます?」

大刀「……いいよ。ほら」

すると中に招いてくれた大刀さん。それに従って玄関に足を踏み入れると……いきなり文字通り体をまさぐられた。

綴「お、大刀さん!?」

大刀「悪いね、身体検査させてもらうよ」

やはり大刀さんとしても今の状況は警戒して当たり前のようだけど……にしても入って早々体をまさぐられるなんて。

綴「って言っても……ちょっとくすぐったいっていうか……」

大刀「我慢だよ我慢」

これが男の子相手ならセクハラで反論するところだけど、相手が女の子ならそれも通用しないし……。
そうして大刀さんに体をまさぐられることしばし。不意にこんなことを言ってきた。

大刀「アンタ、意外と胸は小さい方なんだね」

綴「何を言ってるんですか!?」

密かに気にしてることを……!



そうして体をまさぐられ密かに気にしていたことまでも言われるということがありつつも、大刀さんの身体検査も終わりようやく部屋の中に入ることができた私。

大刀「ん、悪かったね。別にアンタを信用してないってことじゃないんだけど……どうしてもこういうときはね」

綴「まあ、わからなくもないですし……」

スタイル云々はやめてほしかったけど。

大刀「それで? アタシに何か用事かい?」

さて、どうしてものか。見た感じだと大刀さんはあのゲームをやってるようには見えない。もしやっていたなら、身体検査云々の前に私を追い返しそうなものだ。

ここであのゲームについて話した方がいいだろうか? どうせ食事のときに話してしまうのだし、結果としては早いか遅いかの差だけど……もし錯乱でもされたらどうしよう。
あの兎呑って名前の人のことだけでも聞いておこうか? それとも別の話題を振ってみる……?


↓2
1あのゲームの結果について言う
2兎呑という名前の女性について尋ねる
3その他自由安価



綴「兎呑巳弧って名前の女性、知ってます?」

大刀「これはまた懐かしい名前が出てきたね。一応、知り合いだけど……どうしてその名前を?」

大刀「って、そうか。先輩も一応その道じゃ有名だし、記者の綴が知っていてもおかしくはないね。それに先輩って確か去年の希望ヶ峰学園生だったはずだ」

……ごめんなさい。まったく知らなかったです。
なんて言えるわけもなく、せっかくなのでこの機を利用させてもらうとしよう。

綴「そうです。ただ、私としては記者の先輩から話を聞いただけにしかすぎなくて……せっかくだからどんな人だったか教えてもらえません?」

大刀「ああ、構わないよ。って言ってもこれといって話す内容はないんだけどね」

大刀「腕前が凄いだけで、そのほかのところは普通の人だった。ちょっと猫が好きすぎなのがアレだったけどね」

綴「そうなんですか?」

大刀「ああ。病院じゃない、先輩が住んでる家の方には猫が合計三匹くらいいたっけか」

大刀「まあ、それくらい大人なら普通だって言う人もいるかもしれないけどね。高校生が飼うペットにしては多すぎだろう?」

まあ、確かに……。

大刀「普段はなんていうか、クール系な人だったけど……自分の猫と触れ合ってるときは全然そんな人でもなかったね」

大刀「ほら、ペットと触れ合うときに言葉づかいが変わる人っているだろ? 兎呑先輩もそのタイプだったんだ」

なるほど。となると猫口調になっちゃうタイプだったのかな?

綴「どうして兎呑さんと知り合ったんですか?」

大刀「前の学校が一緒だったからね。その頃から獣医の娘として有名だったし……アタシもアタシで医学部として名前が広まってたから……」

大刀「人間相手に施す医術と、動物相手に施す医術。親しくなるにはそう時間はかからなかったよ」

綴「へぇ……結構親しかったんですね」

話を聞く限り、親しくなったのは些細な理由だけど家に訪れるほどには親しかったようだ。つまり……友人と呼べる相手だったんだろう。

大刀「そうだね。……先輩を前にして言うことはなかったけど、実際アタシはあの人の腕前を尊敬していた。当然、人間のとしてもね」

綴「その兎呑さんには言わなかったんですか?」

大刀「言えるわけないだろ! 恥ずかしいじゃないかっ!」

綴「あはは……まあ、本人前にして言えるわけないですよね」

大刀「当たり前だろう……」

うーん……でも、これなら大刀さんと兎呑さんは友人と定義付けても良さそうだ。
となると……やっぱりあのゲームのことはどうしようか……。

なんて頭を悩ましていると、大刀さんが独り言のようにこんなことを言った。

大刀「それに……今となっては言えるチャンスも無いだろうしね……あんなことをしたら……」

綴「?」

大刀「さて、話は終わりだよ。さっさと帰ってくれ」

その言葉の真意を尋ねる前に、そう言われて話を打ち切られるのだった。


【Info】
大刀との親密度が上昇しました
大刀との関係が知人になりました


↓2
プレゼントを渡しますか?



ペーガンダンス
華麗な王子様


↓2
お選びください

締め切ります



綴「あ、じゃあせめて最後にこれだけでも……」

大刀「……なんだいこれは。レトルトのカレーかい?」

大刀「あのねぇ……こんなもの、手間が省けてるだけで栄養面で言ったら実際に調理するのとは違って偏っているだろ?」

大刀「そんなものを医者志望に食べさせようとするとはね……」

綴「え? あ、そういう意味じゃなくて……」

大刀「わかってるよ。一応今回は貰っておくけど……次は断るかもしれないからね」

大刀「医者の不養生って言葉どおりのことになりたくはないからね」

しまった……あまり喜んでくれなかったみたいだ。


【Info】
大刀との親密度がかすかに上昇しました



自由行動・夕

うーん……一応、大刀さんについては心配は無い……のかな?
さて、これからどうしようか……


↓2
1誰かと話す
2購買部へ



【購買部】

モノクマ「おっす! 大刀さんとイチャラブしてた綴さんじゃないですか!」

モノクマ「いやぁ……監視カメラでばっちり見させてもらいましたよ……女の子同士で体をまさぐりあう姿……ハァハァ……」

無視無視。こんなのに絡んでもろくなことないし、さっさとガチャガチャだけやって帰ろう。


↓2
何回回す?(現在3枚)

ガチャガチャ……ポン!
【マックロワッサン】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【月の石】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【無限タンポポ】ゲット!


モノクマ「おっ、まあまあ悪くないんじゃないのかな?」

何これ……クロワッサン(だよね?)なんて焦げてるようにしか見えないんだけど……。
どうしよう……さすがに弓乃さんに渡したら失礼かなぁ……

モノクマ「ってあれ? 綴さんマジで最後までシカトしちゃうパターンなの? おーい!?」

とりあえずこれでメダルも全部無くなったし、しばらくはここに来る用事もないかな……


【Info】
マックロワッサン・月の石・無限タンポポをゲットしました



【食堂】

夕食。十六夜君を除いたメンバーが集まって夕食を食べていると、不意に綺礼君が口を開いた。

綺礼「さて。京極君、話を始めてくれるか?」

鳳「あのアプリについてだったよな?」

今朝の話だと、あのアプリを行うのは京極さんだけということになっていた。一応他の人達もやって構わないということでもあったけど……。

一色「ちなみにですが、京極さん以外の人であのアプリに手を出した人はいますか?」

結城「私はやってないよ」

小鳥遊「僕もです……」

須崎「オレもだぜ」

どうやらこの場にいる私以外の人間があのアプリに手を出してはいないらしかった。
私は……やっぱり言うべきだよね。

綴「あの、」

京極「そうか。それならよかった。ではさっそくあのアプリを行った結果は……」

私の言葉が聞こえていないのか、京極さんが話を進めてしまう。

し、仕方ない……このまま話の流れを止めても悪いし、おとなしくしておこう……。

京極「あのアプリは簡潔に言うと、そのゲームで用意された作り物の殺人事件を証拠・証言を用いて解決するというものだった」

小鳥遊「まあ、推理ゲームならそういう内容でしょうけど……」

藍原「それよりもクリアの報酬による内容ってヤツや! それはなんだったん!?」

京極「それは……以前見せられたDVDがあるね? それを連想してくれればいい」

あれ……?

夢見「ええっ!? それってつまり……」

一色「外へ出たいという欲求を煽るための罠、と考えるのが妥当でしょうね」

アルサブ「…………」

藍原「ええーっ!? なんなんそれっ!?」

弓乃「やはり罠でしたか」

驚く人と、たいして驚いていない人でわかれる。
私は前者だった。だって、なんだか京極さんの言い回しに違和感があるというか……

京極「そうだ。なので今後一切このアプリをすることを禁じたい」

京極「前回のDVDを乗り越えた皆なら問題ないと信じているが、念のためというのもあるからね」

須崎「……おう。まあ、罠に自分から飛び込むバカはいねぇだろうよ」

大刀「それじゃあそのアプリは今後手を出さない方がいいだろうねぇ」

摩耶「みたいね」

やれやれといった感じにそう言って、食事を終えた人から立ち上がっていく。
すると藍原さんがみんな――というよりは女性陣に向かって呼びかけた。

藍原「あ! 女子は悪いけど少し残ってもらうで! かまへんな?」

綴「? どうかしたんですか?」

藍原「どうかしたから言うてるんやで。男子はいらへんからさっさと帰ってな」

鳳「いきなり邪魔者扱いかよ……」

アルサブ「それなら先に失礼するとしよう」

藍原さんに言われるがまま、男子は先に帰って女子が食堂に残る。
そうして食堂に女子だけが残った頃……藍原さんが口を開いた。

藍原「えーとやね。女の子に残ってもらったのは他でもないんやけど」

藍原「ほら、新しく大浴場が入れるようになれたやん? そこでみんなで裸の付き合いでもせんかなって思ってな」

裸の付き合いって……

綴「要するにお風呂ってことですか?」

夢見「これはまたずいぶんと突然ですね……」

藍原「そないなこと言うけど、せっかく結城はんもここに来たことやし少しくらい羽を伸ばしたっていいやろ?」

藍原「結城はんはウチらと比べてみんなと話す機会もあんまりあらへんかったし、これを機に仲良うなれたらええなって」

結城「藍原さん……」

なるほど。確かに結城さんが来た今となっては、そういった親睦を深める場も必要かもしれない。

京極「ふむ……確かに良いアイデアだね。私としても反論する余地はないよ」

摩耶「まあ、悪くは無いかもね」

弓乃「もっとも、藍原さんとしては裸の付き合いというところが重要なのかもしれませんけどね」

藍原「あはははは! 弓乃はんそれ間違ってないで! 結城はんみたいな可愛い子とスキンシップしたいのは当然のことや! 今夜は遊んであげるで結城はん!」

結城「ひっ……」

一色「藍原さん、手つきがいやらしいですよ」

結城さんが胸を隠すようにするのもなんとなくわかる。というか藍原さん、いきなり開き直りすぎじゃないだろうか……?

藍原「ほなさっさと用意して大浴場に行くとしようか!」

夢見「あ、でも男子の人達が入ってくる可能性は……」

藍原「それは心配あらへんで! モノクマはんに頼んでこれを用意してもらったから!」

そうして取り出したるは“女子入浴につき男子立ち入り厳禁”という字が書かれたプレート。

綴「なるほど……用意がいいですね」

弓乃「確かにこれがあれば不慮の事故と称して男子が入ってくる可能性は無いでしょうね」

藍原「それでもなお入ってくる変態男子がいたら摩耶はん! 正義の制裁を頼むで!」

摩耶「そこで私に振られても困るんだけど……いいわよ。もしそんなことになったら文字どおり痛い目に合わせてあげるわ」

現役警察の制裁……想像したくないなぁ。

大刀「じゃあ、そうと決まればさっそく行くとするかい?」

京極「総勢9人で入浴か。これは賑やかなことになるだろうね」

一色「ですわね。……結城お嬢様、いくらなんでも怯えすぎですわ」

結城「み、身の危険を感じたというか……」

綴「大丈夫だよ……たぶん」

さすがに女の子に手を出すなんてことはないよね……?


【Info】
イベントパートに入ります

ほなここまでやで。次回は総勢9名の女子によるお風呂タイムやで

それじゃあ何かあればどうぞ。支援絵雑談質問等は大歓迎でございます

次回更新は目途が立ち次第連絡しますです

明日綴さん達でお風呂る予定です
時間はまだ未定だけど、夕方くらいの方がええかな。昼過ぎでもええよって人いたらそうなるかも

19時頃始めます



【脱衣所】

そうして入口に立ち入り禁止のプレートを付け、女子だけで中に入る。

摩耶「あら、思ってたより広いところなのね」

綴「みたいですね。それに、なんていうか……」

夢見「監視カメラが無い……?」

そう。今まで行った場所には必ずと言っていいほどに監視カメラが仕掛けられていたのに、この脱衣所に限定してその監視カメラが見当たらなかった。

京極「そうさ。この脱衣所の、中の大浴場に限定して監視カメラは設置されていないんだよ」

弓乃「なるほど」

結城「でもそれならよかったかもしれませんねー」

摩耶「? 何がかしら?」

結城「いや、だってもし黒幕が男の人だとしたらですよ? 私たちその黒幕に裸を晒すことになってたかもしれないんじゃ……」

一色「…………」

摩耶「…………」

大刀「…………」

綴「…………」

その結城さんの言葉におぞましいほどの寒気を感じた気がした。
へ、変なことを言うのはやめてほしい……。

藍原「んー、でも実際監視カメラはあらへんみたいやし、別にそんなこと気にせんでもええやろ?」

藍原「それに監視カメラがあろうが無かろうがもうこの場の全員に裸晒すわけやしなぁ!」

藍原さんは藍原さんで私たちとは真反対の反応をしていた。
神経が図太いというか、羞恥心というものが無いというか……。

弓乃「まあ、そうですね。無いものがあった場合の心配をしたところで仕方ありません。なにせ、無いのですから」

藍原「おっ、弓乃はんええなぁ! ちっこい背丈からは想像できへんくらいの神経してるで!」

夢見「そうですね。まるで精神年齢だけ私たちより年上みたいです」

大刀「…………」

摩耶「まあ、いいでしょ。せっかくのお風呂だし、楽しまないと損だわ」

結城「んー、こんな大きなお風呂に入るの久々だなぁ!」

一色「お嬢様、お背中お流しいたします」

そんな話をしながら全員、適当なロッカーの前に立ち用意したお風呂セットと着替えを入れて服を脱いでいく。
パサパサと衣服が落ちる音がしていく。それに合わせてみんなの会話も聞こえてきた。

一色「あら、お嬢様少し見ない間に随分とスタイルが良くなったのではありません?」

結城「え? そ、そうかなぁ……」

藍原「ほんまやわぁ。こう、スラっとしてて出るとこ出てる感じやで」

結城「……藍原さんに言われるとなんだか嫌みにしか聞こえないんですけど」

藍原「???」

ま、まあ。嫌みで言ってるわけではないみたいだけど……確かにこういう場面になると、その……スタイルの話にはなりやすいよなぁ。

京極「ん? どうかしたのかな綴君」

するとすでにバスタオル姿になっている京極さんが話しかけてきた。

綴「いや……」

京極「スタイル云々についてはもう気にしない方がいいだろうね。私たちが悪いのではなくて藍原さんや結城さん達が良すぎるんだよ」

綴「べ、別にそういったことを気にしたわけじゃないですからっ!」

京極「いやいや、別に無理に誤魔化す必要はないよ。あれだけのスタイルが目の前にあっては気にして当然。それが女子というものだろう?」

京極「私の前の学友の間ではスタイル――正確に言うなら胸部だが、その部分の発育を良くするには揉むといいと言っていた」

京極「どうだい? ここは一つ、女子同士裸の付き合いついでにスタイルを良くする協力でも――」

綴「し、しませんっ!」

真面目な生徒会長とは思えない発言だ。……まあ、同性同士だからこそ許されるといった感じなのかもしれないけど。

弓乃「…………」

大刀「ほら、バカなこと言ってないで早く入るとしようか。いつまでもバスタオル姿で突っ立ってるのもバカらしいしね」

京極「ははは、怒られてしまったね」

綴「はぁ……」

そんなこんなで時間を食いつつ、バスタオル姿になった私たちは件の大浴場へと足を踏み入れるのだった。



【大浴場】

藍原「でかっ……!?」

一言で言うならまさにそんな感じだった。
とても学校の設備とは思えないくらいの大きさ。さすが希望ヶ峰学園というべきなのだろうか……。

結城「うわー、すごい大きいね!」

一色「さすがにホテル並み、とまでいきませんが学園の設備レベルとしてはかなりのものですわね」

弓乃「これには驚くしかありませんね」

京極「とても驚いてるようには見えないけどね……」

それはそれとして。とにかく私たちはそうやって予想を上回る大浴場の大きさに驚きつつそのまま中へと入り、藍原さんの言うところの“裸の付き合い”が始まるのであった。


※このイベント中では合計三人の生徒と会話が可能です
一度の安価で複数名の指名は不可。ただし指名相手によっては誰か別の生徒が話に加わるかの判定もあります


というわけで↓3までで選択安価。コンマ一番高いレス採用
話しかけたい女子生徒一人を指名



綴「隣失礼するね」

とりあえず体を洗うことから始めようと、シャワーのところに行く。場所としては結城さんの隣だ。

結城「ん、いいよー」

結城「それにしてもあれだね。ホント、きちんとした場所だよねここって」

綴「そうだね……こんな大きなお風呂場、入ったことないよ」

結城「私は家のお風呂がだいたいこれよりもう少し大きいくらいだから見慣れたものだけど……学校のお風呂にしては大きいもんね」

これよりさらに大きいって……。

綴「そっか。結城さんの家って大きいところだったんだっけ?」

結城「そうだね。メイドさんや執事さんもいたし」

結城「細菌学者って意外と儲かるんだねー」

綴「意外とって……結城さんもその仲間みたいなものでしょ? 超高校級の細菌学者、なんだし」

結城「って言っても所詮は超高校級だよ。本職の大人に勝てるわけないって」

まあ、それもそうかな……。


↓3までで自由安価。結城との話題をどうぞ。コンマ一番高いレス採用
基本的に内容は不問ですが、場合によっては次候補になることも

ってことで21時頃まで離脱や。すまねぇ

22時少し前に再開します

再開します



綴「一色さんって言えばさ、結城さんの昔の専属メイドさん……だったんだよね?」

結城「んー、ちょっと違うかな?」

結城「正確には結城家のメイドさんだよ。他のメイドさんや執事さんと大差ない立場だったかな」

結城「まあ、個人的に一番親しかったメイドさんでもあるんだけどね」

個人的にって……。

綴「それってどういう意味?」

結城「んーと、ほら。なんていうかな、他のメイドさんや執事さんは私の親に仕えてるって感じだったから、ぶっちゃけ私個人に対してあんまり接してくれなかったのね」

まあ、その家に仕えてるってことは一番関わるのはその家の主だろうからなぁ……。

結城「でも、一色さんは違ったの。もちろん仕事はきっちりとするけど、私のことも気づかってくれたんだ」

結城「親が仕事で忙しくて私が一人ぼっちだったときも、一色さんはよく話しかけてくれたしね」

綴「そうなの?」

結城「うん。幸いメイドさんや執事さんの人手不足、っていうのはなかったから。一色さんの仕事に暇ができるのもそれなりにはあったんだよ」

結城「って言っても普通の人なら暇ができたら休んだり趣味に費やしたりするから……一色さんみたいなのは結構珍しいタイプだったんだ」

綴「ふーん……」

仕事熱心なだけじゃなくて、結城さんのことも気づかえる人だったんだな一色さん。


【Info】
結城との親密度が上昇しました
結城との関係が知人になりました


↓3まで。コンマ一番高いレス採用
女子生徒一人指名どうぞ



そうして体を洗った私は湯船に浸かり――

藍原「綴は~ん!!」

綴「ひゃあっ!?」

――藍原さんに文字通り抱きつかれた。

綴「ちょ、ちょっと! 藍原さんどうしましたか……!?」

藍原「深い意味はないけど、とりあえずスキンシップしようかと思てな」

綴「だからってバスタオル取ろうとしないでください!」

何を血迷ってるのかは知らないが、藍原さんは抱きつくや否や私のバスタオルを取ろうとしてくる。
なんとかそれを阻止すると、藍原さんはしぶしぶといった感じに引き下がってくれた。

あ、あぶない……あと一歩遅ければ文字通り裸体を晒すことになっていた。

藍原「もー、ケチやなぁ綴はんは。別に女同士なんやし、気にすることでもあらへんやろ?」

綴「相手が藍原さんでなければ気にしなかったかもしれませんけどね……」

しかしなんていうか、本当に明るい人だ。……そしてスタイルも、良い。


↓3までで自由安価。コンマ一番高いレス採用



綴「藍原さんの提案のおかげでなんだかみんなと仲良くなれてる気がします」

藍原「ど、どうしたんやいきなり? そんな面と向かって言わんといてや恥ずかしゅうて敵わんわ」

率直なことを言ったら意外にも赤面してそんなことを言ってきた。
意外と……こうやってお礼を言われるのは弱いのかもしれない。

藍原「それにほら、ウチは摩耶はんや京極はんと違って頭も良いわけやあらへんし……」

藍原「こんなことでしか協力っちゅーか、みんなの力になれへんしな……」

綴「頭の良し悪しはこの際問題じゃないでしょう。重要なのはみんなの力になろうという気持ちとそれを実行するか否かの行動力」

綴「……だから藍原さんはそんな自分を悪く言う必要はないんですよ」

藍原「……綴はん……」

しまった……少し恥ずかしいことを言っちゃったかな……。

藍原「……上手いこと言ったつもりかもしれへんけど、ウチの頭が悪いことは否定してくれへんかったんやね」

綴「う」

確かに否定はしてないけど……。

藍原「これはいかんでぇ! もうウチ、あれや。激おこや!」

綴「そんな無理に現代っ子が使うような言葉使わなくても……」

藍原「ちゅーわけで体差し出してもらうでぇ!」

綴「すいません話の意図が掴めない……ひゃあ!?」

すると今度は抱きつかれるばかりか胸を触ってきた。

――本当、掴みどころのない人だなと思うよ藍原さんは……。


【Info】
藍原との親密度が上昇しました
藍原との関係が知人になりました


↓3までで選択安価。コンマ一番高いレス採用
話しかける女子生徒一人を指名。これでラスト

弓乃さんの人気に>>1嫉妬


綴「はぁ……疲れた」

藍原さんに体をまさぐられた私は藍原さんと真反対に位置する湯船に避難をした。幸い藍原さんは今結城さんに夢中で、こっちには来ていない。

弓乃「……お疲れ様です」

綴「あ、弓乃さん」

じっと湯船に浸かっていた弓乃さんが声をかけてきた。どうやらこちら側の湯船にいたようだ。

綴「もしかして……見てた?」

弓乃「ええ。藍原さんに胸部を揉まれている綴さんの姿ならばっちりと」

綴「そんなのは忘れて!」

無表情で言われるとなんだか心に来るものがあるな……。

弓乃「ところで綴さん。人間というものは胸部を揉まれると成長速度が速まる、といった話を先ほど京極さんとしていましたね」

綴「え、まあそうだね……?」

弓乃「それには私としても興味はあります。なので綴さん、先ほど藍原さんにされていたように今度は私の胸部を――」

綴「揉まないよ!?」

何を言ってるんだろうかこの子は……?


↓3までで自由安価。コンマ一番高いレス採用
なお採用レスの一の位の数字が0・1・2のいずれかだった場合ある生徒が話に加わる

採用レス一の位が3のため、このまま進行


綴「弓乃さんって無口だよね、職人さんってみんなそうなの?」

弓乃「……私を全職人代表のように扱わないでください。職人全員がそうなわけありません」

気のせいだろうか、弓乃さんの私を見る目が少し冷たくなった気が……。

弓乃「職人、と言えるかはわかりませんが十六夜さんは決して無口ではありませんでしょう。変わり者だとは思いますけど」

思うんだ……。

弓乃「それに、もっと視野を広げるのなら鍛冶士の銀土鋼鉄――私の知り合いなのですが。この人もまた、無口ではありません。男性のわりにはいささか小心者だとは思いますが」

意外と毒を吐くなぁ……。

綴「なら、ただ無口な性格ってだけのことか……」

弓乃「…………」

弓乃「……いえ、それはどうでしょう」

え……?

綴「それってどういう――」

弓乃「すいません、少しのぼせそうなのでお先に失礼しますね」

そうして私の言葉を無視して弓乃さんはお風呂から上がってしまった。

……私も、とりあえず出ようかな。


【Info】
弓乃との親密度が少し上昇しました



【脱衣所】

藍原「あー、さっぱりしたわぁ!」

藍原「な、一色はんもそう思わんか?」

一色「…………」

結城「い、一色さん! 私はもう気にしてないから……!」

脱衣所に戻り、各々体を拭いたり髪の毛を乾かしたりして会話をする。

……藍原さんと一色さん、大丈夫なのかな。

摩耶「大刀さん、あなたどこに行ってたの?」

大刀「サウナだよ。せっかくだから有効活用させてもらった」

摩耶「そうだったの。……私も入ればよかったかな」

夢見「綴さん」

すると夢見さんが私に話しかけてきた。

綴「ん?」

夢見「良いお風呂でしたね。私、あんなお風呂入ったの初めてでした」

綴「そうだね……私も、さすがにビックリしたよ」

夢見「どうせなら、先輩とかと一緒に入りたかったですけどね」

先輩って……知り合いでもいるのだろうか?

夢見「実は、本当なら一個上の学年に知り合いの人がいるんですけどね……」

綴「そうなんだ?」

夢見「はい。影山詩乃って言って、確か影山先輩も超高校級の幸運ってことで入学しているはず……なんですけど」

綴「……先輩どころか私たち意外だれもいないもんね」

夢見「……ですよね」

あ、なんだか元気無くなっちゃったみたいだな……。

綴「で、でも! 確か今学園は学園としての機能を停止しているとかいう話だし……」

綴「たぶん在学していた生徒は別の学校に転校になったんじゃないかな?」

綴「それで、無人になった学校に私たちが集められた……とか」

夢見「そうですよね……」

服を着ながらそんな会話をする。
少し無茶な理論かもしれないけど……でも、そう考えないとやってられないしね……。

京極「よし、それじゃあ全員お風呂から出たことだしそろそろ解散としようか?」

大刀「ああ、そうだね」

藍原「じゃあまた明日なぁ」

弓乃「失礼します」

そんなこんなでお風呂タイムは終わりを告げ、この日はこのまま何事もなく過ぎていくのだった……。


【リザルト】


知人
弓乃、須崎、摩耶、大刀、結城、藍原

顔見知り
小鳥遊、京極、一色、夢見、加賀美(Dead)、アルサブ、綺礼、鳳、十六夜、氷河(Dead)


プレゼント
ペーガンダンス
マックロワッサン
月の石
無限タンポポ


モノクマメダル
0枚

本日ここまで。知人ランクの男子が須崎だけとかどういうことだ説明しろ苗木

お風呂終わっちゃったんであと一日自由行動挟んで動機提示となります

では何かあればお気軽にどうぞ。支援絵とかあったら是非是非どうぞ


あと結城さんがもう知人になってるとか……

今日21時頃少しだけ更新再開しますお願いします

【綴の個室】


キーン、コーン……カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です! 七時になりました! 起床時間ですよ~!』

モノクマ『今日も張り切っていきましょう~!』


女子全員でお風呂を楽しんだ翌日の朝。
……おかしい。体の疲れを癒すのがお風呂のはずなのになんだか体の疲れが増しているような気が……。


□■□■□


【食堂】

今日もほとんど同じような顔ぶれが揃っている。誰と食べようかな……?


↓2
1弓乃
2大刀
3鳳
4小鳥遊



鳳「あー、眠い……」

綴「ずいぶん眠たそうだね」

とりあえず一際大きな欠伸をしていた鳳君に声をかける。

鳳「あ? って、おお。綴か」

鳳「まあ、オレって基本的に朝は弱いタイプだからよ。コーヒー飲んで眠気を覚ますとこから始まるんだ」

綴「へぇ」

鳳「ちなみにオレはブラック派だ。その方が眠気覚めやすいしな」

それは別にどうだっていいわけだけど。

鳳「んで? お前も今から朝飯なんだろ? なら一緒にどうだ?」

綴「じゃあ隣失礼するね」

さてと。何を話そうかな……?


↓2
1前回の裁判について
2ダンサーの活動について
3男子の間の空気について
4その他自由安価



綴「男子のさ、空気というか……雰囲気はどう? みんな仲良くやってる?」

鳳「……変人伝統工芸家に、孤立美化委員」

え?

鳳「頭の弱い番長君にイカサマディーラー、そして夢見がちな子供ゲーム作家……で、そんなひねくれた表現をするダンサー」

鳳「……仲良くなれる要素がどこにある?」

綴「つ、つまり……険悪ってこと?」

鳳「とまでは言わないけどな。そもそも十六夜や綺礼はまともに話す機会すら無い」

すごい言いようだな……って。ちょっと待ってよ。

綴「イカサマディーラーって……アルサブ君のことだよね?」

鳳「ディーラーはアイツしかいないだろ?」

綴「そうなんだけど。なんで“イカサマ”なんて表現してるのかなって」

綴「彼、確かネットでの評判を見るにそんな噂は無かったはずだけど」

凄腕ディーラー、みたいな噂はあったけどそんなイカサマなんて噂は無かったはず。

鳳「…………」

綴「鳳君?」

鳳「オレ、人を見る目には自信あるから」

つまりただの勘ってこと……?


【Info】
鳳との親密度が上昇しました
鳳との関係が知人になりました



【綴の個室】

自由行動・朝

男子のみんなギスギスしてるなぁ……いや、女子の私たちが仲良すぎるだけなんだろうけど。
こんな状況だし、ギスギスするのも仕方ないといえば仕方ないんだけどね……。


↓2
会話をする生徒一人指名

※現在メダル0枚のため購買部選択不可。さらにホームズ・アプリもアプリ内容進展無しのため選択不可



【図書室】

……あ、十六夜君。何か資料のようなものを読んでいるみたいだけど……。

綴「……十六夜君」

十六夜「……」

綴「十六夜君!」

十六夜「うるさいぞ、一言口を開けば聞こえるに決まっている」

なら返事をしてほしい。

綴「こんなところで何をしてるの?」

十六夜「見てわからないのか。調べ物だ」

調べ物、って……。

綴「何を調べてるの?」

十六夜「言う必要があるのか?」

綴「…………」

なんだかいつにも増して上から目線だなぁ……。

十六夜「……そこの書庫にこれまで発生した事件の資料があったから、少し拝借してるだけだ」

十六夜「もっとも、あの摩耶とかいう刑事曰く警察しか読むことが許されない極秘の資料らしいがな」

綴「それならなんで十六夜君がそれを読んでるのさ?」

十六夜「暇つぶし」

……そうですか。


↓2
1何を読んでるのかさらに尋ねる
2なんでみんなと仲良くしないのか尋ねる
3奥の書庫に行ってみる
4その他自由安価



綴「それで、結局何を読んでるの?」

十六夜「だからそれを言う必要がどこに……」

綴「何を読んでるの?」

十六夜「…………」

綴「何 を 読 ん で る の ?」

十六夜「……仕方ないから言ってやろう」

記者として必要なものは断られたからといってすぐに諦めないしつこさと執念深さ。
私に隠しごとをするにはもうちょっと根気強くいることだったね十六夜君……。

十六夜「こっちはある施設で行われていた人体実験の資料」

十六夜「そしてこっちは……国外で起きた日本人が死んだ事件の資料だ」

綴「人体実験に、国外で起きた事件の資料……」

人体実験の方は話には聞いていたし、内容もなんとなく知っている。
国外の事件の方は……残念ながら知らないことだ。

十六夜「国外で日本人が死んだ。それだけのことがなんで警察の極秘資料の中にあるのかまでは知らないがな」

十六夜「人体実験の方は、記者様のことだ。話にくらいは聞いたことがあるだろう」

綴「うん……」

十六夜「さあ、読んでいる内容は言ったぞ。とっとと帰れ」


【Info】
十六夜との親密度が僅かに上昇しました


↓2
プレゼントを渡しますか?



綴「そうだ、これあげるよ」

十六夜「……ほう。お前、なかなか良い眼をしているな」

え?

十六夜「こんな価値あるものを持っているとは……しかも、それを俺に譲るときたものだ」

十六夜「いいだろう、そこまで言うのなら受け取ってやる」

……“そうだ、これあげるよ”しか言ってないんだけどなぁ。
まあ、意外と喜んでるみたいだし……良しとしよう。


【Info】
十六夜との親密度が大きく上昇しました
十六夜との関係が知人になりました



自由行動・昼


さてと。なんとか十六夜君と話はできたけど……結局話したことって資料のことであって十六夜君本人のことじゃないんだよね。
また今度話す機会があったら話してみようかな……?


↓2
話しかける生徒一人を指名



【寄宿舎 廊下】

小鳥遊「あ、綴さん!」

廊下を歩いていると小鳥遊君が向かい側から走ってくるのを見つけた。

綴「小鳥遊君。何か用事?」

小鳥遊「えっと、用事というか……少しお話でもしませんか?」

綴「お話?」

小鳥遊「あ! ご迷惑でしたらその、無理にとは……!」

綴「いや、そういうわけじゃないけど……」

小鳥遊「本当ですか! よかったぁ……!」

すると安堵の表情でほほ笑む小鳥遊君。
うっ……直前に話したのが十六夜君だったからか、余計に輝いて見える……!

小鳥遊「それで……何を話しましょうか」

綴「え」

小鳥遊「あはは……僕としてはなんでもいいんです。綴さんと話がしたかっただけですので……」

なんだか誤解しちゃいそうなこと言うなぁ……。


↓2
1前回の裁判のこと
2ホームズ・アプリについて
3パソコンについて
4ゲーム作家としての活動について
4その他自由安価


ちょっと離脱。23時頃に再開予定

そろそろ再開であります



綴「えっと、あのホームズ・アプリなんだけど」

小鳥遊「あれ凄いですよね! なんていうか本格的な推理ゲームというか、よくあんなフィクションの事件を考え付くものだと感心したというかでも僕ならもっと良いゲームが作れるというか」

綴「……やった、んだね」

小鳥遊「っ……!?」

いや、そんな“しまった嵌められた!”みたいな顔されても。

小鳥遊「い、いけませんか!? そりゃあモノクマの罠という可能性もありました、というかその可能性しかなかったですけど!」

小鳥遊「その……あれをやることは禁止されてないですから!」

綴「うん。別にそれで小鳥遊君を責めるつもりはないし、というか私もやったしあれ」

小鳥遊「そ、そうなんですか?」

小鳥遊「うう……早とちりしてしまいました」

……ゲームになると性格が少し変わるみたいだなぁ。

綴「まあ、やったんならそれはそれで話は早いけどさ。あの情報……どう思う?」

小鳥遊「どうって……ただのフィクションでしょう? それでわざと僕らの名前を出して、動揺を誘っているだけでは……」

小鳥遊「僕らの交友関係については事前に調べでもしたんでしょう。僕ら、いろんな意味で有名人ですからね」

それもそうか……交友関係については事前に調査をすればだいたいはわかるだろうし、あの事件内容が実際にあったこと、という証拠もない。

……やっぱり気にするだけ無駄か。


【Info】
小鳥遊との親密度が上昇しました
小鳥遊との関係が知人になりました


↓2
プレゼントを渡しますか?



綴「あ、そうだ。せっかくだしこれあげるよ」

小鳥遊「こ、これはっ! 発売中止になってもう手に入れることができないと言われているゲームじゃないですかっ!」

小鳥遊「本当にいいんですか!? あとで返してなんて言っても返しませんよ!?」

綴「あ、うん。それは全然いいよ」

元々ゲームはあんまりやらないしね。

小鳥遊「ありがとうございます!」

小鳥遊「このお礼は後日、改めてしますので! では!」

綴「あっ!」

すると小鳥遊君はスキップをしながら上機嫌で立ち去って行った。
この反応は予想通りなんだけど……ゲーム機、あったっけ?


【Info】
小鳥遊の親密度が大きく上昇しました
小鳥遊との関係が友人になりました



自由行動・夕


しかし、後日改めてお礼をするって言ってたけど……お礼ってなんだろう?


↓2
話しかける生徒一人を指名してください



【ランドリー】

意外な場所で意外な人物と私は遭遇した。

アルサブ「ん、綴か」

アルサブ君はランドリーで雑誌を読んでいた。おそらく現在洗濯中なのだろう。

アルサブ「どうした、お前も洗濯物か?」

綴「え、まあそうだけど」

アルサブ「そうか」

そうとだけ言ってアルサブ君は表情1つ変えず、雑誌に視線を戻してしまう。

…………。

アルサブ「安心しろ、僕はお前の下着を覗き見する趣味はないぞ」

綴「うん、別にそういうのを心配したわけじゃないんだけどね?」

ただ話が続かないなって思っただけだよ。


↓2
1前回の裁判について
2藍原について
3男子間の雰囲気について
4鳳からの評価について
5その他自由安価



綴「そういえば、藍原さんはどう? 最初の頃、なんていうかよく絡まれてたみたいだけど」

アルサブ「どうもこうもあるか。頻度こそ減ってるが、それでも隙あらば僕に絡んでくるぞ」

アルサブ「迷惑極まりない。まったく」

綴「ははは……」

確かに、いつもの表情から少し変化が見れる気がする。

アルサブ「第一、今の状況でああやって誰かに絡んでくる精神が理解不能だな。綺麗事をいくら並べたところで、脱出の糸口が掴めないまでは僕たちは全員敵なんだ」

アルサブ「そんな状態で誰かに必要以上の接触なんて、言語道断だな。それこそ、その相手に利用される可能性だってある」

綴「敵、じゃないと思う。少なくとも藍原さんはそう思ってるんじゃないかな?」

アルサブ「ずいぶんと楽観的な考えだな」

綴「アルサブ君を敵じゃないと認識してるから、藍原さんはアルサブ君に接している。そう思えない?」

アルサブ「僕から言えばそれは“ただの能天気”なだけだ。能天気だから他人を信じているのか、状況を把握しているうえで他人を信じているのか」

アルサブ「……間違いなく前者だろうな」

キツイ言葉だなぁ……。

どうだろう。藍原さんに正直なことを言っておいた方がいいんだろうか……?


【Info】
アルサブの親密度がわずかに上昇しました


↓2
プレゼントを渡しますか?



綴「これ、あげるよ」

アルサブ「……焦げているパンをわざわざ渡すとは、お前何か挑戦でもしている気か?」

綴「いやいや、これ焦げているように見えるけど味は悪くない……らしいよ」

アルサブ「信憑性皆無じゃないか」

それはそうかもしれないけど……。

アルサブ「だが、小腹が空いていたのも事実だ。とりあえず食べてみるとしよう」

結局食べるのか……。

アルサブ「」パクリ

綴「どう?」

アルサブ「なるほど、意外と味は悪くないらしい」

おお……そうだったのか。


【Info】
アルサブとの親密度が僅かに上昇しました
アルサブとの関係が知人になりました



【綴の個室】


キーン、コーン……カーン、コーン……。


モノクマ『えーと、ただいま夜時間となりました。食堂は立ち入り禁止となります』

モノクマ『ではではいい夢を。お休みなさい……』


手掛かりは一向に掴めず、時間だけが過ぎていく。
場の空気は険悪にはならないものの、好転する感じもしない。

……なんだか、嫌な予感がする。猛烈に……。


【リザルト】


友人
小鳥遊

知人
弓乃、須崎、摩耶、大刀、結城、藍原、鳳、十六夜、アルサブ

顔見知り
京極、一色、夢見、加賀美(Dead)、綺礼、氷河(Dead)


プレゼント
無限タンポポ


モノクマメダル
0枚


【Info】
翌日動機公開となります

ここまで。今日は男子がメインの回でしたね

次回は動機公開となります。秘密暴露やでぇ……

以下質問等自由コーナー。答えられるものには答えます

綴さんとの交友度はクロ判定・被害者判定に影響あるんだっけ?


完結スレにはなかったどんよりとした空気が好き

>>332
決定的な判定は動機公開後の選択肢で分岐となります

>>333
御陵さんと夏目君はなんていうか希望がありすぎたと思って

夏目と良い感じになってた女の子全員殺した作者が「希望がありすぎた」とか言ってるんだが

イメージキャラ(あくまで外見で)

綴文佳
逆転裁判 狩魔冥

京極星奈
生徒会の一存 水無瀬流南

結城朱里
ソードアートオンライン アスナ

一色杏奈
ましろ色シンフォニー アンジェ

弓乃桃子
ましろ色シンフォニー 瓜生桜乃

摩耶椈星
ひぐらしのなく頃に絆 南井巴

夢見藍花
コープスパーティー 篠崎あゆみ

大刀看琴
生徒会の一存 真儀瑠紗鳥

藍原舞
バカとテストと召喚獣 小暮葵

鳳回斗
fate/staynight ギルガメッシュ(私服)

綺礼総司
fate/zero 言峰綺礼

須崎弦次
ソードアートオンライン クライン

アルサブ・フォルリ
アクセルワールド 能見征二

小鳥遊遊戯
リトルバスターズ 直枝理樹

十六夜志真
バカとテストと召喚獣 高城雅春

氷河翼
ココロコネクト 渡瀬伸吾

加賀美文吾
バカとテストと召喚獣 久保利光

>>336
ジョーと足立は勝ち組になっちゃったね……


イメージキャラ載せました。あくまで外見なのでそこはお願いします

次回更新は未定。後日連絡します

おやすみなさい……

書き溜め間に合えば21時頃始めます

22時頃始めます

忙しいとはなんだったのか

>>342
まあ、リアルでやることの合間合間で更新してるだけなんで
リアル集中しろ言われたら何も言えないけど……すいません



【イベントパート】


キーン、コーン……カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です! 七時になりました! 起床時間ですよ~!』

モノクマ『本日は朝ごはんを食べたら全員体育館に集合してもらいます! 時間は……八時頃でいいかな!』

モノクマ『それじゃあ、今日も張り切っていきましょう~!』


□■□■□


【食堂】

摩耶「……今朝のアナウンスだけど」

朝ごはんを食べていると、摩耶さんが不意にそう言った。

摩耶「やはり、動機についてかしらね……」

夢見「動機……この前のDVDみたいなのがまた出てくるってことですか?」

アルサブ「そう考えるしかないだろうな。今の停滞した状況を変えるにはそうするしかないだろう、モノクマにとっては」

十六夜「…………」

動機……正直言うと行きたくないというのが本音だけど。

綴「行くしかないんだよね……」

綺礼「行きたくなければ行かなければいい。無論、モノクマが何をしてくるかはわからないがな」

須崎「結局行くしかねぇんじゃねぇか!」

京極「静かに!」

一喝。京極さんの声が響いた。

京極「……確かに不安になる気持ちはわかる。前回の動機でコロシアイが起きているのだから、そうなるのも無理はない」

須崎「氷河に加賀美……」

京極「だが、それもその一回で終わりだ。彼らの分まで、コロシアイなんて起こすことなく全員無事に脱出しないといけない」

京極「そうじゃないか?」

凛とした声。こんな状況になっても京極さんはその肩書きどおり、みんなを導いてくれていた。

一色「……ですわね。彼らの分まで、私たちは負けるわけにはいきません」

藍原「よし! そんならさっさと食べて体育館に殴りこみといこうやないか!」

鳳「物騒なこと言ってるなおい……」

弓乃「」モグモグ

小鳥遊「こっちは無心で食べています! なんという大物……!」

……気負いするよりは良い感じの空気だけど。大丈夫かなこれ……もうちょっと緊張感を抱いた方がいいんじゃ……?



【体育館】

須崎「邪魔すんぞ!」

須崎君が先頭で中に入り、続けて私たちが足を踏み入れる。
すでにモノクマは舞台のところにいた。何やらぼんやりと天井を見ているけど……?

モノクマ「……ああ、みんな時間ちょうどに来てくれたんだね」

結城「こんな派手な登場したのに無関心!?」

モノクマ「ダメだよ結城さん。派手な登場っていうのはもっとこう、スモーク出してライトに照らされて登場するとか……」

大刀「そんな無駄話をしにアタシたちを呼んだのかい?」

十六夜「どうせ動機の提示なんだろう。さっさと出せ」

モノクマ「ひゃー! 怖い怖い!」

モノクマ「じゃ、世間話をする間もなくとっとと本題に入りますかな!」

言いながらモノクマはいくつかの封筒を取り出す。それには私たちの名前が書かれているようだった。

綴「? それって……」

夢見「封筒、ですよね」

弓乃「何が入っているのでしょうか」

モノクマ「うんうん! やっぱり気になるよね!」

モノクマ「実はこの封筒にはそれぞれの“知られたくない過去”や“恥ずかしい秘密”が書いてあるのでーす!」

モノクマ「とりあえず、全員中身を確認しろやー!」

鳳「あっ! テメェ!」

鳳君の声も虚しくモノクマはその封筒を乱雑に上に放り投げる。封筒は重力に従って落下し、やがて体育館の床に落ちていった。

須崎「へん……何が書いてあるかしらねぇけど、たかがそんなことで人殺しなんてするわけが……」

まず最初に封筒を拾ったのは須崎君だった。そうしてすぐに中身を確認し――


須崎「……げ、げええええっっっ!? お、おい! なんでこんなこと知ってるんだよ!?」


――素晴らしいくらいに動揺していた。

モノクマ「そりゃ先生だし?」

夢見「ま、まさか……!」

弓乃「…………」

小鳥遊「冗談がすぎますよ……!」

綴「私のは……これね」

そんな須崎君の反応を見て残りの私たちも封筒を確認する。私の封筒は……こんなことが書かれていた。





【綴文佳の書いた記事で命を落とすことになった人間が多数存在する】




綴「なっ……!?」

大刀「な、なんだいこれ!?」

弓乃「…………」

一色「……超ド級の爆弾を落としてきましたわね」

結城「冷静に言ってる場合!?」

アルサブ「だが……場を一転させるカードとしてはかなりのものだ」

小鳥遊「うう……どうしてこんなものを……」

モノクマ「モノクマ先生の情報網を甘く見てもらっちゃ困るんだなこれが! 先生の情報網は凄いんだぞ!」

モノクマ「つーかさぁ……ボクとしてもビックリだよ。いくら人間、秘密の一つや二つはあるとはいえ……オマエラ結構秘密の多い人生歩んでたんだね!」

モノクマ「でも、だからこそこの動機が成り立つわけだけど!」

動機……まさか……!

十六夜「コロシアイが起きないとこの秘密を暴露する……」

十六夜「そういうことだな?」

モノクマ「そういうこと! 十六夜君は物わかりが早いね!」

モノクマ「タイムリミットは二十四時間! それまでにコロシアイが起きなければこのオマエラの秘密を世間様に公表しまーす!」

ゾクリと背筋に嫌な感覚が襲ってきた。
この秘密……世間に公表するですって?

綺礼「なるほど、今回も下衆の極みのような手口だな」

摩耶「でも、それくらいで私たちがコロシアイをすると思ったら大間違いよ!」

モノクマ「あはははは!! すでにコロシアイを起こしてるくせに何を言ってるのさ!」

モノクマ「断言してやるよ! オマエラは絶対にコロシアイを起こす! その間抜けな面をよーく見れば現実が受け入れれるんじゃない!?」

モノクマ「じゃあね! コロシアイを楽しみにしているよ!」


□■□■□


モノクマが立ち去り、残された私たち。
私たちは動くことすらできず……たぶん、モノクマの言うとおり間抜け面をしていただろう。

一色「……どうしましょう。今回は安易にコロシアイなんて起きないと言えるような状況ではありませんわ」

摩耶「でも、コロシアイは起こさせない。コロシアイが起きるとどうなるか、それはもうみんなわかってるでしょう?」

学級裁判が起きて……クロだけが死ぬか、クロ以外の全員が死ぬか。

鳳「確かに、あのふざけた学級裁判を考えるとリスクは大きすぎるな」

十六夜「まるでリスクさえなければコロシアイを起こしていると言わんばかりの言葉だな?」

鳳「……んだと?」

十六夜君の挑発に鳳君が反応してしまう。

一色「待ちなさい。こんなところで喧嘩をしてはモノクマの思うつぼ、冷静になるのです」

一色「……京極さんも、それでいいですよね?」

京極「…………」

綴「京極さん?」

京極「……う、うん?」

京極「そう、だな。場を乱すことをするのは……いけないぞ」

なんだろう。いつもと比べて様子がおかしい。
いつもなら真っ先に場を仕切るはずなのに……。

やっぱりみんな、強がっているとはいえ秘密を暴露するなんて言われて動揺はしているんだ。その内容次第では、本当にコロシアイが起きるかもしれない。


↓5までで生徒3名指名
そこから多数決で2人と会話イベント

結果

大刀4
京極3
夢見2
弓乃2
結城2
摩耶1
小鳥遊1

よって大刀と京極と会話イベント発生

男子が小鳥遊しか入ってないというね



京極「……くそっ。どこからこんなことを調べたんだ……」

いつもと違って一際大きくうろたえている京極さん。
その秘密の内容はわからないが、いつもの姿と真逆な光景に私は思わず声をかけていた。

綴「あの、京極さん」

京極「っ……!?」

声をかけただけでビクリと肩を震わせた。よっぽど気が動転しているようだ。

京極「あ、ああ。綴さんか、どうかしたのかな?」

綴「どうかしますよ、そりゃ」

綴「……秘密の内容はこの際置いておいて。1つ尋ねたいんです。京極さんの秘密、人殺しをしてまで守りたいものですか?」

京極「なっ……!?」

その問いに京極さんの表情が大きく変わる。

綴「すいません。こんなこと聞いて、気分悪くなったかもしれません」

綴「でも、それだけは教えてほしいんです」

京極「……わからない」

一言、そうとだけ言った。

京極「個人的な見解としては、そこまでの秘密ではないと思っている。思っているんだが……」

綴「……それを知った他人の目が心配、と」

京極「……さすが記者だね。そこまで読んだか」

はぁ、と息を吐く京極さん。そんな彼女に私は……なんて声をかけたらいいのだろうか?


↓3までで自由安価。コンマ一番高いレス採用
さらにそのレスのコンマ下一桁が0・1・2なら京極の秘密が打ち明けられる

それに加えて今回は自分の秘密を打ち明けるかどうかも安価。自由安価のセリフと共に打ち明けるか否かをどうぞ
対象生徒によって反応に変化あり。メリットもあるがデメリットもある感じで

判定結果
コンマ51 下一桁1により京極の秘密が打ち明けられる
さらに綴の秘密も打ち明ける


綴「……私も、自分の秘密を明かしたら周りの目が怖いです」

綴「でも、私は記者としての自分を誇りに思ってます。それによって抱えることになった秘密でも、私は受け入れたいです」

京極「…………」

綴「記者の仕事は、真実を明らかにしてそれを世間に伝えること」

綴「でも、その真実は良い真実もあれば悪い真実もある。それを世間に伝えたらどうなるか、それは誰にもわからない……」

綴「……私の纏めた記事で、命を絶つことになった人も少なからずいました。犯罪を暴けば犯人は裁かれますし、暴かれたくない真実を暴かれて自暴自棄になった人もいるかもしれません」

綴「でも、真実は暴かれなければならない、隠すわけにはいかない」

綴「……だから、私は記者としての自分にただの一度として嫌悪感を抱いたことはありません。命を絶った人は、それ相応のことをした。……そう割り切っています」

京極「……なら、キミは氷河君のことをどう思っている?」

京極「彼はキミの言うところの“暴かれるべき真実を暴かれて、死んだ”。それについて、思うことはあるか?」

ふとそんなことを尋ねられた。

綴「彼については本当に悪いことをしたと思っています。話すこともあんまりなかったけど、だとしても彼だって私たちの仲間でした」

綴「……だから、私はここから出たらこの希望ヶ峰学園で起きたことを世間に公表したいです。彼らが死んだことはおそらく外の世界には公表されない」

綴「だからこそ、私が公表したいです。せめて、彼らがここにいたことを世間の人達に伝えたいです」

綴「……す、すいません。言いたいことがなんていうか上手く纏まらなくて……」

柄にもなくそんなことを長々と話すと、京極さんは意外にも微笑んでくれていた。

京極「そうか。……はは、意外にもキミが一番リーダー向きかもしれないな」

綴「そんなこと……」

京極「私の秘密なんて、キミの秘密に比べたら全然たいしたことのないことだ。でも、聞いてくれるか?」

その言葉に私は頷いた。

京極「……二重人格という単語は知っているね? 私はそれなんだ」

綴「え?」

京極「今表に出ている京極星奈という人間と、その裏にいるもう一人の京極星奈。解離性二重人格という症状なんだが、私は昔からそんな病気になっている」

二重人格。言葉は当然知っていたけど、いざそんな人と対面することになるとは……。

京極「人格が変わるのはくしゃみしたタイミングだ。裏の私は……どうやら、俗に言う“中二病患者”と呼ぶに相応しい性格らしくて」

京極「……情けない話だろう? 生真面目生徒会長の裏の顔が中二病患者だなんて」

綴「そんなことはないです」

京極「え……?」

綴「表があろうが裏があろうが、関係ありません。京極さんは京極さんです」

綴「京極さんは人間なんですから、裏表があって当たり前でしょう。普通はそれを自制して隠しているものですけど、京極さんはその自制が少し弱いだけのこと」

綴「……別にそれくらい、何も気にする必要はありませんよ」

京極「は、はは……まさか私が今までずっと悩んでいたことをたった一言で片づけるなんてな……」

そうしてごしごしと目元を拭った京極さん。するとそのまままた微笑んで……。

京極「ありがとう。楽になれた気がするよ」

綴「それはよかったです」

そう、言ってくれた。


【Info】
京極との親密度がこの上なく上昇しました
京極との関係が友人になりました



次に私は大刀さんのところに行った。私の見たところ、彼女が一番動揺をしているように見えたからだ。

大刀「……なんだい、今アタシ誰とも話したくないんだ」

近づいただけでこの言葉。さらに感じる明らかな拒絶の意。

綴「で、でも……」

大刀「でもじゃない! いいから離れろッ!!」

綴「ひっ……!?」

いつにない怒声に思わず肩を震わせる。
大刀さんも自分が何をしたのか気付いたのか、居心地悪そうに顔をしかめた。

大刀「……怒鳴って悪かったね。でも、悪い……どうしても、頭の中整理させたいんだ」

大刀「秘密を守るには人殺しをするしかない。でも、人殺しなんてしたらそれこそどうかなっちまうってことも理解している」

大刀「…………」

私が言うのもなんだけど、大刀さんは頭の良い人だ。
だからこそ、悩んでいるのだろう。

葛藤。秘密は守りたい、でも人殺しは良くないと自覚している、そんな表情だ。

そんな彼女に私が言えることは――


↓3までで自由安価。コンマ一番高いレス採用
そのレスのコンマ下一桁が0・1の場合、大刀の秘密が打ち明けられる

なお今回も綴の秘密を打ち明けるか否かも同時に安価取ります
メリットもデメリットもあり



綴「どんな理由があっても、人を殺すなんて間違ってます。医学部の大刀さんの手は、人を殺すためではなく人を助けるためにあると思います」

大刀「…………」

大刀「そう、だね。そんなこと……とっくに知ってたさ」

なにやら意味深な言い方をする。過去形って、どういうことだ……?

大刀「……アタシは、昔ある実験に参加してね。その手で人の脳を開いたこともある」

綴「なっ……!?」

大刀「詳しい内容は言うつもりはないよ。ただ言えることは……」

綴「言えることは……?」

大刀「……その被験者は実験の後遺症で身体的成長が著しく低下するようになってしまった。そう、アタシの手でそうなってしまったんだ」

予想を遥かに超える言葉に私は言葉を失ってしまった。
人体実験、そして身体的成長の低下……。

綴「で、でも! 大刀さんだってミスをすることくらい……!」

大刀「医者ってのはそんな程度の心構えでなれるものじゃない。ミスをするかしないかじゃなく、元よりできないんだ」

大刀「滑稽だろう? アンタの言う人を助けるこの手は、もうすでに人一人を取り返しのつかないところまで追いやってるんだ」

綴「……そ、れは……」

大刀「……言い方がきつかったね。とにかく、それだけさ」

大刀「頼むから……今は一人にしてくれ」

……何か間違ったのかもしれない……もう、話をできる雰囲気じゃなくなっている……。


【Info】
大刀との親密度が著しく低下しました
大刀との関係が険悪になりました
大刀に秘密を言うことができませんでした

本日ここまで。この結果がどう左右するのかは今後次第。ぶっちゃけ>>1にも予測がつかない
正直言うと大刀の秘密は打ち明けないだろうなと思ってましたので……

以下質問等自由コーナー
何かあればお気軽にどうぞ。答えられることには答えます

>>99を読むに綺礼何か知ってそうだなぁ

>>300で言及された人体実験と大刀さんの参加した人体実験って同じですか?

>>391
そこらへんは後々わかるかと

ってわけで次回はおそらく木曜日かな。わからないけど
あと綴のイメージキャラで狩真冥よりシノンがしっくり来たので個人的主観でこちらに

御陵(ゲームのシノン)
影山(本編の朝田詩乃)
綴(本編GGOのシノン)

3パターンすべて制覇しましたが、深い意味はありません

個人的にはホロウフラグメントのシノンが見た目は一番好き。

このシノン狂め(誉め言葉)
ならこけし君はGGO版キリトかな?

>>393
御陵さんやったね!

>>394
こけし君は幸運枠やしあまり印象の強いイメージキャラは何か違うと判断しました
ほら、童顔長髪のこけし君ってさすがに……ね?

ちなみに夏目がキリトを担当してたりします

20時30分頃に少しだけ進めます



【午前10時頃 寄宿舎廊下】

モノクマから忌まわしいほどに手口の悪い動機提示を受けて少しした後。私は目的も無しに寄宿舎の廊下をぶらぶらと歩いていた。
深い意味はなかった。ただ、部屋でジッとしていては落ち着かなかったのだ。

……図書室、行ってみようかな。なんとなく、昨日十六夜君が言っていたことが気になる。

そうして私はそのまま足を校舎二階にある図書室へと動かすのであった。


□■□■□


【午前10時30分頃 図書室】

図書室には十六夜君はいなかった。ただ、無人というわけでもなく意外な人物がそこにいた。

綴「あれ? 摩耶さん……?」

摩耶「……綴さん」

それは摩耶さんだった。図書室というイメージのない彼女がここにいるなんて、意外だ。

摩耶「あんなことがあったのに一人でふらつくなんて感心しないわよ」

綴「それを言ったら摩耶さんだって同じじゃありませんか」

摩耶「私はいいのよ。刑事だから、一通りの護身術は身につけてあるの」

言いながら摩耶さんはいつかの十六夜君のように持っている本――というよりは資料――のページを捲る。

綴「摩耶さん、何を読んでるんですか?」

摩耶「この奥に警察関係者しか見ることのできない極秘資料があるのは知ってるわね? それを読んでるの」

綴「…………」

しまった。私がここに来た目的はそれなのに、よりによって摩耶さんが先に読んでいたなんて。
どうしたものかと頭を悩ませていると、摩耶さんが静かにこう言った。

摩耶「……どうやら、綴さんもこれが目的みたいね?」

綴「あ……はい、そんなところです」

摩耶「仕方ないわね。いいわ、読ませてあげる」

綴「いいんですか? これ、警察関係者しか読むことができないんじゃ……」

摩耶「今はそんなこと言ってるような状況じゃないでしょ? というか、すでに警察とは関係ない人が読んでる以上、今さらそんなこと言っても意味ないわ」

……十六夜君のことか。

摩耶「でも、あんまりたくさんの資料に手をつけるのはいろいろと危ないからお勧めしないわ。せいぜい一冊だけにしておきなさい」

摩耶「……知らなくていいことを知って命を危険に晒す、なんてことしたくはないでしょ?」

言い方が怖いけど、記者としてはそう言われると余計に興味をそそられるというか……。

ふと机の上を見ると、いくつかの資料が置かれていた。どれを読もう……?


↓2
1人体実験関連の資料
2国外で起きた日本人自殺の資料
3連続放火魔の資料
4連続殺人鬼のジェノサイダー翔の資料

飯離脱

そろそろ再開

やっぱり今一番気になるのはこれだよね。人体実験資料……。
そう思った私はその資料を手に取り、ページを捲った。


【某県の研究施設で行われたとある薬品の人体実験。二人の発明家が開発した薬品が人体にどう影響を及ぼすのかを確かめるために行われたこの実験は、二人の発明家と一人の医者志望の女学生の他、数名のスタッフの元で行われた。

この二人の発明家の開発したものはどれも高性能で、人体への影響はあり得ないものとされていたが、うち一人の発明家の人格的問題が判明したのもあって今さらながら今回のような機会が設けられた。

その人格的問題もあり、当初この実験はスタッフが受けるものとなっていたがとある姉妹の申し出により彼女ら二人が実験台となることになった。

結果としては、最悪だった。姉妹のうち妹は命を落とし、姉の方は命こそ救われたもののその後遺症で取り返しのつかない症状を背負うことになる】


綴「……これ、は」

摩耶「人体実験についての資料ね。……私も詳しい話は知らないわ、このころはまだ刑事として新米だったころだから」

……この資料の内容、改めて機会があったら読んだ方が良さそうだ。



【午後8時頃 寄宿舎廊下】

綴「あ、弓乃さん」

夕方も超えて夜時間もあと二時間前後となった頃、寄宿舎廊下で弓乃さんとすれ違った。

弓乃「……どうも」

綴「どこか行くの?」

見たところ、校舎の方に行くみたいだけど……どうしたんだろう?

弓乃「……はい。図書室に少し用事ができたもので」

綴「図書室?」

弓乃「そうです」

弓乃「正直なところ、急いでいるのであまり無駄話をしている暇はないのですが……」

急いでる……ってことは。

綴「誰か図書室で待ってるの?」

弓乃「あ……」

すると弓乃さんの顔がわずかに歪んだ。
……図星か。

綴「……それって、誰のこと?」

弓乃「……言えません。そういう約束ですから」

約束……でも、今の状況でその約束がどう弓乃さんに影響するかはわからない。

――どうする? ここで彼女を無理にでも引き止めるか、それとも黙って行かせるか……!?


↓5までで多数決
弓乃を行かせるか行かせないか

行かせて尾行は無しやで

あと文字化けあるけどこれはなんなのか

↓3まででもう一回どうぞ

おっと、レス被りしましたね
行かせるで進行します



綴「……うん、人を待たせてるなら仕方ないね。引きとめてごめん」

弓乃「いいんです。では、失礼しますね」

ぺこりと頭を下げて立ち去る弓乃さん。

……尾行する気はないけど、どうだろう。行かせてよかったんだろうか?

なんだかこの選択が良くない結果を招くような、そんな気がする……。


□■□■□


そうして夜時間も越えて、自室。私はぼんやりと天井を眺めていた。

……以降、弓乃さんの姿は見ていない。たまたまタイミングが合わなかったからか、それとも……そんなことを考えてしまっている。

綴「ダメダメ……そんなこと、起きるはずがない……」

そんな考えを振り払おうとするが、どうしても今の状況だとそれを振り払うことができなかった。

そんなことをしながら頭を悩ませていると……いつの間にか、私は眠ってしまっていた。




――これから起きる絶望的な現実から逃げるかのように。


【Info】
翌日事件発生します

木曜日に被害者判明まで書き溜めようかと思ってたらまだクロも被害者も決まってなかったので急遽今日更新させていただきました

ではおそらく今日はここまで。被害者判明までは安価もありませんしもしかしたら今日投下するかもしれませんが、今のところは明日予定

さようなら、さようなら

Chapter2 非日常編


ジョー「ああっ!? か、加賀美!?」

さっきのアナウンスを聞いてやってきた他の人たちもこの光景を見て驚く。

それはそうだ。だって、人が一人死んでるんだから。

多和良「な、なんですかこれ……!?」

こけし「お、おかしいだろ……こんなのさ……」

撫斬「……そういうことか」

棋儀「ちっ……」

加賀美「……なんだ。加賀美が死んだのか?」



【翌日 AM7時頃 食堂】

綴「おはようございます……」

藍原「綴はん……なんだか寝不足みたいやね……」

結城「仕方ないですよ……あんなことがあったんですから、ちゃんと眠れるほうがどうかしてます……」

翌日の食堂。私が入ると眠そうに欠伸をしていた藍原さんと結城さんに声をかけられる。

結城「まあ、一人例外はいますけどね……」

ちらりと結城さんが視線を厨房の方に向けるので、私もそちらを見る。

一色「おはようございます綴さん。お茶をどうぞ」

するとそちらからいつもどおりの一色さんの姿が現れた。

綴「……いつもどおりだね」

藍原「いつもどおりやね」

結城「でしょー? 無理せず今日くらい仕事お休みしたらーって言ってるんだけど言うこと聞いてくれなくてさ」

一色「……メイドから仕事を取ったら何も残りません」

一色「お嬢様、もしや私に職を失えと仰りますか?」

それは飛躍してるんじゃないかな……。

一色「まったく。そもそもお嬢様が怯えすぎなのです。そこまで怯えているのに、昨夜こっそりと部屋を出ていたみたいですが、何をしていたのですか?」

結城「えっ?」

綴「そうなの? それっていくらなんでも不用心なんじゃ……」

そうやって話が進んでいると、ふと藍原さんが笑ってみせた。

藍原「あはは! ちゃうちゃう! 結城はん、トイレに行ってただけや!」

結城「あっ! 藍原さん言わないでよ~!」

トイレ……?

藍原「いくら怖がってても、そういうのは我慢すると体に悪いからなぁ。かといって一色はんを起こして一緒に来てもらうのも恥ずかしかったんやろ?」

一色「なるほど。そういうことでしたか」

綴「確かに同室の昔馴染みを夜中に起こしてトイレに一緒に来てもらうのはなかなか恥ずかしいしね……」

結城「う、うう……」

恥ずかしそうに結城さんがうつむく。するといつの間にか、ほとんどの人が食堂に集まっていた。

京極「さて、そろそろ食事にしようか?」

京極さんがそう言うと、アルサブ君が返事をした。

アルサブ「まだ十六夜と夢見と弓乃が来ていないみたいだが……」

小鳥遊「あれ? 本当だ……」

須崎「十六夜はともかくとして、夢見と弓乃が来てないって珍しいな。寝坊か?」

鳳「お前じゃあるまいしそれはないだろ」

須崎「んだと!?」

鳳君の言い方はあれだけど、確かに夢見さんや弓乃さんがこの時間になっても来ないのは妙だ……。

綺礼「……コロシアイ」

ボソリと綺礼君が言った。

須崎「あ?」

綺礼「また始まったのではないか? コロシアイが」

綴「なっ!?」

その一言に寝ぼけていた頭が一瞬で覚醒する。

須崎「おい! めったなこと言うもんじゃねぇぞ!」

京極「落ち着くんだ。確かに綺礼君の言うことは不謹慎だが、かといって否定するだけの根拠もないだろう」

京極「特に私たちは前日モノクマから動機を提示されている。……起こる可能性が高いとすれば、今なんだ」

誰も否定はできなかった。シン、と場が静かになる。

大刀「それなら、全員で探しに行くかい?」

京極「それが良いだろう。各自、寄宿舎と校舎を捜索だ!」


□■□■□


【AM7時30分頃 校舎二階】

校舎の二階を担当することになったのは私と大刀さん、それと鳳君だった。

鳳「ここで行けるところっつったら、図書室と更衣室、あとはプールくらいか?」

大刀「そうだね。じゃあまずは近場の更衣室から調べるとしようか」

綴「……あの、大刀さん」

廊下を歩きながら、私は前を歩く大刀さんに声をかける。

大刀「なんだい?」

綴「……えっと」

もし本当にコロシアイが起きたのなら、動機はあの秘密が原因だろう。
……こう言ってはなんだが、昨日の大刀さんはとても動揺をしていた。つまり彼女にはそれ相応の秘密があるのだ。

鳳「おい、おしゃべりに夢中になってる場合じゃないだろ?」

すると一番前を歩く鳳君がそう言って更衣室前に続く扉を開ける。

――むわっと、熱気のようなものが襲ってきた。そしてその先にあったのは……“絶望”だった。



更衣室前、その床に横たわり
お腹から血を流していたのは
“超高校級の幸運”夢見藍花さんだった……。


大刀「なっ……!? こ、これは……!」

鳳「ゆ、夢見!?」

二人が驚きの声を出す。私も声を出す寸前までになったのだけど、その前に聞こえてしまったのだ。


ぴんぽんぱんぽーん!


モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の捜査時間のあと、学級裁判を始めまーす!』

この体に纏わりつくような感覚はただの熱気なのか。それとも、この光景から流れる絶望なのか。

……もう、それも私にはわからなかった。


Chapter2 絶望的トップシークレット(非)日常編 完
生き残りメンバー
15人→14人

To Be Continued――

終わり。被害者は夢見さんでした
幸運枠が安全枠だと思ってたら大間違いだぞ! 幸運枠だって死ぬときはあっさり死ぬんだ!(錯乱)

以下自由コーナー
何かあればどうぞ。答えられるものには答えます

やっぱさっきの止めるか行かせるかが判定だったの?

幸運が逝った…だと…幸運とはいったい…


盲点を突かれたって感じだ…三章以降交友度あげていこうって思ってたキャラだったのに!
とりあえず1章ラストの「ふふっ」の正体だと疑ってました。すみませんでした!

>>442
言っても問題ないかしら?

>>443
むしろ幸運ってもっとも被害者に選ばれやすくないかなっていう持論
幸運で来たってだけだし

>>444
それは別にいますからね!

バカとテストと召喚獣 坂本雄二
あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない ゆきあつ
ひぐらしのなく頃に 北条悟史
クラナド 岡崎智也
コープスパーティー 森繁朔太郎
生徒会の一存 杉崎鍵
Angel beats! 直井文人
名探偵コナン 服部平次

ソードアートオンライン 朝田詩乃
コープスパーティー 冴之木七星
バカとテストと召喚獣 霧島翔子
中二病でも恋がしたい! 小鳥遊六花
ココロコネクト 稲葉姫子
ましろ色シンフォニー アンジェリーナ・菜夏・シーウェル
Angel beats! 岩沢まさみ
名探偵コナン 世良真純

今やってる2スレ終わったら上のメンバーで最近話題の版権キャラロンパやろうと妄想したけどいろいろ問題あるな……


ってことで連絡
次回更新は来週まで空きます。早ければ土日のどちらかでやれるかも……


捜査自動だから時間かかるのね
別に投下一気にじゃなくて良いのよ

また森繁か

版権ロンパで版権キャラを安価で決めるとか考えたけど絶対無理だわな

>>450
正直に言うとこちらの捜査パートは全部書けてます
残りは林間学校スレだけ……

>>451
刻命と悩みました

>>452
知らん作品来たらそれだけでエタりそう……

【アネトイモウト】

私には双子の姉がいます。
何をやらせても常に私の上を行く、まさに優秀な姉。そしてその下に私のような出来損ないの妹。

家族や親戚は常に私たちを比べていました。
通知表を渡されれば学力を比べられ。
運動会に来たと思えば運動神経を比べられ。
三者面談に来たと思えば学内での素行を比べられ。

いつもいつも飽きもせず私と姉さんを比べる親、親戚。
いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも……。


□■□■□


私がまだ前の家に住んでたときのことです。ある日、親戚が我が家に集まりました。
当然その集まりにも姉さんは顔を出します。私はまるで最初から存在しないような、そんな扱い。

当然、集まりの中に自分から入るわけがないです。
庭に体育座りをして、この日はボンヤリとただ空を見上げてました。

夕方になると、親戚たちは酒を飲み始めて騒がしくなります。

書乃「詩乃ちゃんっ」

詩乃「……お姉ちゃん」

すると小学生である姉さんは必然的に話に混ざれなくなり、こうして部屋を抜け出して私のところへと来るのです。

書乃「えへへ、抜け出してきちゃった」

詩乃「いいの? そんなことしたら……」

書乃「だってお酒飲み始めるとつまんない話しかしないんだもん!」

にこにこと微笑みながら姉さんは私の隣に座るのです。

詩乃「……でも、私もお話上手くできない……」

書乃「いいの。詩乃ちゃんができないなら私が上手にやるから!」

えへん、と胸を張る姉さん。今の言葉はおそらく、姉として言っただけなのかもしれません。
が、いつもいつも姉さんと比較され続けてきた私はいつからかこの姉さんの言葉すらも“詩乃は出来損ないだから私がやってあげるよ”と言ってるように聞こえてきて……幼いながら、私の頭はごちゃごちゃしていました。

目の前の姉がいるから私はこんな扱いをされてきた。だけど姉さんまでいなくなったら私は本当に一人ぼっち。

書乃「……どうしたの詩乃ちゃん?」

詩乃「……ちょっと、こうしてたいだけ……」

書乃「もー、甘えん坊だなぁ」

一人ぼっちだけは避けたかった私は、藁にもすがる思いで姉さんの腕に抱きつきました。姉さんも苦笑いをしつつ、頭を撫でてくれます。


…………この一週間後、私と姉さんは真の意味で引き離されることとなるのですが。

こちらと林間学校スレの捜査パートが意外に早く書き溜めれたからなんとなく思い付いた小ネタのような何かを投下してみた
ロリ書乃とロリ詩乃です

捜査パート書き溜めれたからいつでも投下できるぜ!

というわけで以下自由コーナー
何かあればお気軽にどうぞ

じゃあ今日こっちと林間学校スレの捜査パート投下します
時間は21時頃かな。早くて土日とはなんだったのか……



Chapter2 絶望的トップシークレット 非日常編


京極「綴さん! 大刀さん! 鳳君!」

藍原「ひっ……!? ゆ、夢見はん!?」

結城「きゃああああッッッ!?」

アルサブ「…………」

今の死体発見アナウンスを聞きつけたみんなが更衣室前に集まってくる。
……当然、十六夜君と弓乃さんもそこにいた。

十六夜「なんだ、こんな朝っぱらから死体を見ることになるとはな……」

弓乃「……起きてしまったんですね」

綴「二人とも……無事だったの!?」

綺礼「十六夜君も弓乃君も自室にいた。弓乃君はどうやら昨夜遅くまで起きていて、寝坊してしまったらしい」

摩耶「十六夜君に関しては……いつもどおりよ」

鳳「いつもどおり協調性が無かったってことかよ」

一色「そんなことはどうでもよろしいです。それよりも、夢見さんが死んでるってことは……」

モノクマ「そう! また起きちゃったんだよコロシアイが!」

妙にいいタイミングで現れるモノクマ。十中八九、出るタイミングを狙っていたのだろう。

綴「コロシアイ……!?」

モノクマ「そうだよ、コロシアイ。いやあ結城さんが来てからは初になるね!」

モノクマ「ではそんな新入りさんのためにも改めて尋ねましょう! コロシアイが起きたら次やることは?」

須崎「……学級裁判?」

小鳥遊「そして、捜査……」

モノクマ「大正解! というわけでオマエラには前回同様捜査をしてもらいます!」

結城「捜査、って……」

知識としては知っているはずだけど、いざ死体を目の前にして動揺しているのか結城さんが戸惑ったように言う。

モノクマ「結城さんは以前の裁判と、捜査の様子をボクと一緒に見てたよね? つまりアレをキミもやるんだよ!」

結城「そ、そんな……!?」

モノクマ「まあ、捜査をするかしないかはキミ次第だけどね。ただそうなると学級裁判で圧倒的に不利になるけどなぁ」

モノクマ「自分の命が懸ってるのに、それを他人に預けるのって心もとないじゃない?」

一色「お止めください。それ以上、お嬢様を怯えさせるようなことは私が許しませんわ」

言って一色さんがジロリとモノクマを睨む。

モノクマ「おー怖い怖い! じゃあ例のアレだけ渡したら退散するとしようかな!」

摩耶「……モノクマファイルね」

モノクマ「そのとおり! というわけで。ザ・モノクマファイル~!」

黒い冊子のようなものを全員に手渡していくモノクマ。
やがてそれを配り終えると、にやにやと笑みを浮かべ私たちを眺めるようにして見てきた。

モノクマ「じゃあそういうわけだから! ボクは学級裁判の準備をしておくよ!」

モノクマ「ここでジ・エンドなんてことにならないように精々有力な手掛かりを集めることだね! バイバーイ!!」

須崎「あっ! 待ちやがれこの野郎!」

当然そんな制止の声をモノクマが聞き届けるわけもなく、またたく間にここから立ち去ってしまう。

アルサブ「相変わらず逃げ足の早いヌイグルミだ……」

藍原「ま、またやらへんといかんの……?」

摩耶「やらないとどうなるかはもう、全員知ってるはずよ」

綺礼「そのとおり。このまま夢見君を殺した人間を生かして無罪の人間全員の命を終わらせるか、夢見君を殺した人間一人を犠牲にして残りの人間がこのまま生きていくか」

綺礼「……どちらがいいかなんて、考えるまでもない」

結城「でも、そう簡単に割り切れるわけが……!」

綴「割り切るしかないんだよ」

無意識だった。結城さんの言葉を遮るように私はその言葉を口にしていた。

結城「……綴さん?」

綴「……割り切るしかない。そう、割り切るしかないんだ……」

それは結城さんに言い聞かせるようでいて、その実他のみんなに言い聞かせるようにしていたかもしれない。
でも一つ言えることは。誰かに言い聞かせるようにしながらも、本当は自分自身に言い聞かせていただけだった……。


コトダマ【モノクマファイル2】ゲット!
被害者は夢見藍花。死体発見場所は校舎二階の更衣室前。
死亡推定時刻は夜0時頃。腹部を刃物で刺されている。



まず、私がするべきことは死体の調査である。
前回の事件も、死体の調査が推理の基盤となっていた……気がした。これは外すことのできない調査方法だろう。

大刀「……夢見……」

綴「大刀さん……」

須崎君と一緒に現場の保全係になった大刀さんが死体の前で手を合わせているのを見つけた。

大刀「……ん、悪いね。こんな状況だけど、死を弔うことも大事だろう?」

綴「そうですね。それは、当然です」

大刀「アンタも、死体を調べるときは手を合わせるくらいはしなよ。……って、そんなこと言うまでもないか」

苦笑いを最後にして、大刀さんはジッと夢見さんの死体を調べていく。
私も……大刀さんみたいに手を合わせ、その後死体を調べる。

……大刀さんには聞きたいこともあるけど、それは事件が終わってからの方がいいだろう。なんとなく、そんな気がした。

大刀「……腹部の傷は一か所。モノクマファイルに偽りは無し、か」

大刀「……悪いね夢見。少し失礼するよ」

そうして大刀さんが夢見さんの体に手を入れて調べていく。
その手がスカートのポケットに来たところで、大刀さんが何かを発見した。

綴「それ……?」

大刀「ああ。何かのメモ用紙が入っていたよ」

綴「うわ……くしゃくしゃだ」

なんでこんなものが夢見さんのポケットに? と頭を悩ませる。それは大刀さんも同様で、首を傾げながらその紙切れを広げていった。

大刀「これ……何か書かれているね」

綴「本当ですか!?」

大刀「嘘はつかないよ。ただ……落書きにしか見えないんだけど」

その紙切れを覗き見る。するとそこには“〒ま11”と書かれていた。横には音符マークもある。
これは……なんだろうか?

綴「……?」

大刀「妙なものを持ち合わせているね……」

その後も念入りに調べるけど、発見できたのはこれだけ。
……この紙切れ、どう捉えるべきだろう?


コトダマ【紙切れ】ゲット!
夢見のスカートの中から発見。くしゃくしゃになっているが、わずかに【〒ま11】という文字と音符が一つ書かれているのが見てとれた。一番右の1は若干左の1より長く見える。


須崎「つーかよ……」

みんなが捜査に出払ってここにいるのは私と大刀さんと須崎君だけ。そんな状況で須崎君の小さな声が耳に届いた。

須崎「んだよこの部屋! 暖房効きすぎだろ!?」

大刀「確かに言われてみれば、妙だね。さすがにこの暖かさは不自然だよ」

須崎「も、もしかして暖房を使って死亡推定時刻を誤魔化そうとしたんじゃねぇか!?」

すると須崎君がそんなことを言った。
なるほど、確かにそれはいい発想だ。だけど……。

綴「それはどうだろう? ほら、そういった情報はモノクマファイルに記載されるし、その記載される情報はモノクマが選んでいるしね」

大刀「確かに、このモノクマファイルにもしっかり死亡推定時刻が書かれている。誤魔化そうとしてもこんな書き方をされたら意味がないだろう」

須崎「あー……それもそうだな」

でも、それなら……この暖房、誰がどんな目的でつけたんだろう?


コトダマ【更衣室前の暖房】ゲット!
死体発見時の更衣室前は蒸し暑かった。


摩耶「ふぅ……」

そんなことをしていたら女子更衣室から摩耶さんが出てきた。

綴「摩耶さん!」

摩耶「綴さん。死体の捜査は終わった?」

綴「はい。摩耶さんはどこを?」

摩耶「私は女子更衣室と、その先のプールよ。男子更衣室の方は小鳥遊君に任せたわ」

更衣室と、プール……確かに、気になる場所ではある。

摩耶「女子更衣室の方にはおかしな場所はなかった。ただ、プールの方で一つおかしなところがあったわ」

おかしなところ……?

摩耶「プールの中にある水が、少し赤く染まっていた。状況から察するに、あれは血ね」

綴「血がプールの中に……?」

小鳥遊「ま、摩耶さん!」

その言葉に私が驚いていると、男子更衣室から小鳥遊君が慌てた様子で出てきた。

摩耶「どうかしたのかしら?」

小鳥遊「あの……これ、男子更衣室にありました!」

そうして小鳥遊君が見せてくれたのは……。

綴「ほ、包丁!?」

摩耶「切っ先が血で濡れてるわね……どこにあったのかしら?」

小鳥遊「男子更衣室のロッカーの中に隠してありました」

摩耶「となると、これが彼女のお腹を刺した凶器と考えて間違いはないわね」

切っ先の血は確かに怪しい。それにロッカーの中に隠されていたとなると、確かにこれが夢見さんを刺した凶器と考えられる。

となると、クロは男子っていうことになる……?


コトダマ【包丁】ゲット!
男子更衣室にて発見。血が付着している。

コトダマ【プール内の水】ゲット!
プール内の水は事件発生時、僅かに赤く染まっていた。

摩耶「ところで小鳥遊君、捜査が始まるとき気になることを言ってたけど」

ここでの捜査はこれくらいかと思い別の場所を調べようとしていると、ふと摩耶さんのそんな言葉が聞こえてきた。

小鳥遊「はい……えっと、事件に関係しているかはわからないんですけど」

摩耶「それは私と綴さんが判断するわ」

綴「私も……ですか?」

摩耶「前回の裁判、綴さんを軸にして切り抜けられたものだもの」

そんなことはないと思うけどなぁ……。

小鳥遊「えっと、それでなんですけど……」

綴「あ、ごめん。続けて?」

小鳥遊「昨日の夜時間になって少ししてから……僕の部屋に夜0時に図書室に来るよう指示された手紙が来たんです」

綴「え……ええっ!?」

夜0時……それって、まさに夢見さんの死亡推定時刻と同じじゃない!

摩耶「……なんでそれを事件に関係あるかどうかと悩めたのかしらね」

摩耶「まあいいわ。それで?」

小鳥遊「えっと、それで……結局図書室には誰もいなかったのですぐに帰りました。怖かったですし……」

怖かった……まあ、夜時間の校舎は基本的に真っ暗だしそれも仕方ないか……。

小鳥遊「その帰り際……寄宿舎のトイレに差し掛かったところで藍原さんと会いました。時間はたぶん0時5分とかそのあたりだと思います」

綴「……藍原さんと?」

そうなると、モノクマファイルと総合して考えて小鳥遊君と藍原さんのアリバイは成立……か。なにせ夢見さんが命を落としたその瞬間、二人は一緒にいたんだから。

小鳥遊「これ、呼び出しの手紙です。……定規で引いた線で書かれてるので、筆跡から人物の特定とかはできなさそうですけど」

摩耶「……そんなことまでしているとなると、このメモ用紙も予め台紙から切り取った状態で書いたんでしょうね。筆圧を浮かび上がらせる方法も無理、か」

小鳥遊「あと、これとは関係ないんですけど……校舎一階でおかしな声が聞こえました。なにか、風の意志がどうとか……」

……それは事件とは関係なさそうね。


コトダマ【小鳥遊の証言】ゲット!
小鳥遊は夜0時頃に図書室に来るよう何者かに呼び出されていたが、図書室に行ってもそこには誰もいなかった。帰り際、寄宿舎一階トイレ付近で藍原と遭遇している。

コトダマ【小鳥遊の証言2】ゲット!
校舎一階でおかしなことを話す声を聞いたという。断片的にしか聞いていないが、風の意志がどうこう言っていたとのこと。



【寄宿舎一階】

包丁があるところと言えば、当然厨房。なのでそこを確認しようと寄宿舎に行ったところで私は京極さんと遭遇した。

京極「あ……つ、綴さんか」

綴「? どうしたんですか京極さん?」

見たところ、少し動揺しているようにも見える。何か気になることでもあるのだろうか……?

京極「……キミには言ってもいいか」

京極「実は、昨夜のことだ。おそらく……隠したままだと犯人だと疑われるからね、言っておきたいことがある」

綴「っ……わかりました」

その言葉からなんとなく、例の二重人格の件だと察してしまう。
私は息を呑んで頷くと、京極さんも意を決したようにして口を開いた。

京極「まず、第一に二重人格についてだ。正確な定義はわからないのだが、私に関しては片方の人格が表に出ている間、もう片方の人格の記憶は停止している」

綴「……つまり、こうして私と話していることは今の京極さんは記憶として残るけど、逆にもう一つの人格の京極さんは記憶として残らない……」

京極「そういうことだ。それを踏まえて言うんだが……」

京極「……昨夜、夜時間になってから0時前後までの記憶が無いんだ」

……記憶がない、と来たか。

綴「ということは、その空白の二時間前後の間京極さんは……」

京極「ああ。もう片方の人格と交代してしまっていたということになる」

京極「……こんなことを隠していて疑われるのも嫌だからね。このことをすでに知っているキミだからこそ言ったんだ」

綴「……わかりました」


コトダマ【京極の証言】ゲット!
夜時間になってから夜0時までの間、記憶が無いとのこと。気がついたら校舎一階の教室にいた。

コトダマ【二重人格】ゲット!
二重人格者は片方の人格が表に出ている間、もう片方の人格の記憶は停止しているらしい。



【厨房】

厨房にいたのは一色さんと結城さんだった。やはり凶器になった包丁について調べているのだろうか。

一色「あら、綴さん。綴さんもここを調べに?」

一色「……それなら話は早いですが、見てのとおり包丁が一本消えています。おそらく小鳥遊さんが見つけたという凶器の包丁、ここから調達したんでしょうね」

綴「やっぱりか……」

そういえば、結城さん今朝は気になることを言っていたな……ついでだし聞いてみようかな。

綴「ごめん結城さん、今朝の話についてなんだけど……」

結城「う……なんで思い出させるのよ~……」

綴「ごめんね……でも、一応詳しく聞きたかったから」

結城「詳しくなんて言っても……あれは事件とは関係ないと思うけど。だって私がトイレに行ったのは2時頃で、夢見さんの死亡推定時刻から2時間も過ぎてるんだから」

綴「そうなの?」

結城「ええ。そこで藍原さんと会って、10分くらい話してから一緒に部屋に戻ったわ。特に気になることもなかったし」

うーん……偶然トイレに行ったら藍原さんと会ったってだけかぁ。

綴「じゃあ一色さんは何か気になることはない?」

一色「……これといって特には。強いて言うなら、昨夜の食事準備のときに手伝ってくださった藍原さんが指を怪我したことくらいでしょうか」

……関係ないなこれは。


コトダマ【昨夜の食事準備】ゲット!
昨夜の食事を担当していた一色と藍原。このとき藍原は指を包丁で切っていた。

コトダマ【結城の証言】ゲット!
夜2時頃。トイレに行こうと部屋を出た結城は廊下で藍原と遭遇。10分ほど会話をしたあとでお互い部屋へと戻った。


【玄関ホール】

アルサブ「……ふむ」

綴「あれ? アルサブ君……こんなところにいたんだ」

玄関ホール。そこにはアルサブ君がいた。
扉の横のところでなにやら悩んだような顔をしているけど……。

アルサブ「……見てみろ。ここに加賀美と氷河の生徒手帳があるぞ」

綴「あ、本当だ」

アルサブ君がその生徒手帳を起動させると、間違いなくそこには加賀美君の名前が。

アルサブ「おそらくここには犠牲になった生徒の生徒手帳が置かれることになっているんだろう」

綴「でも、生徒手帳の貸し借りは禁止されてなかった? 校則を破ると校則違反になるから、ここに生徒手帳があっても誰も持ち出せないんじゃ……」

アルサブ「正確に言うなら、生徒手帳の貸与が禁止されているだけだ」

? 一緒のことじゃないの……?

アルサブ「あと、今回の事件は夜時間に起きている。アリバイの有無はもう頭から除外しておいた方がいいぞ」

綴「そうだね……今のところ、アリバイがあるのは藍原さんと小鳥遊君だけだし」

アルサブ「……ほう」

するとアルサブ君は何かを察したようなそんな顔をした。

……? どうしたんだろう?


コトダマ【玄関ホールの生徒手帳】ゲット!
玄関ホールには今まで犠牲になった生徒の生徒手帳があり、持ち出すのは容易だった。

コトダマ【夜時間のルール】ゲット!
夜時間の間は食堂の出入りは禁止され、水も出ることはない。

コトダマ【校則】ゲット!
電子生徒手帳の貸与は禁止とされ、もしそれを違反した場合は校則違反となり処罰される。



キーン、コーン……カーン、コーン……。


モノクマ『ここは希望ヶ峰学園。でもここにあるのは希望でもなんでもない、絶望だけ!』

モノクマ『もうさ、この際だから絶望ヶ峰学園に改名しようかなって思ってるわけよ』

モノクマ『というわけでその絶望の象徴でもある学級裁判、始まるよー!』

モノクマ『生徒諸君はすぐに校舎一階にある赤い扉の中に集合!』

モノクマ『じゃあ待ってるからね~!』


……いよいよ始まるのか。二度目の学級裁判が。
正直手掛かりは少ない。でも……やるしか、ない。


【エレベーター前】

弓乃「……遅いですね」

綴「ごめん、私で最後みたいだね」

ちなみにアルサブ君は校内放送のチャイムが鳴った瞬間に玄関ホールを出ていた。
……行くなら行くで声かけてくれればよかったのに。

摩耶「全員揃った。なら無駄な話をしている暇はないわね」

綺礼「ふん……」

十六夜「そのとおりだ。クロが俺以外の誰かである以上、こんな裁判は俺にとって何の利益も出ない」

十六夜「さっさと終わらせるとするぞ」

鳳「ちっ……性格的な意味ではテメェが一番の容疑者だろっつーの」

京極「やはりキミは自分が外に出る為の裁判以外は無駄だと称するんだね」

十六夜「はっ、当然だ」

須崎「むかつく野郎だぜ……!」

相変わらず険悪なムード。……どうなるのかな、本当。


そんな険悪なムードの中、私たちはエレベーターへと乗り込む。

藍原「……まさかこんなものにまた乗ることになるなんてなぁ……」

アルサブ「文句はモノクマと、今回のクロに言うんだな」

小鳥遊「うう……怖いです……」

結城「私は初めてだけど……やっぱり怖いね」

一色「安心してください。お嬢様は私がお守りします」


――超高校級の幸運、夢見藍花さん。
ただ幸運で選ばれただけの、いわゆる平凡な女の子。

おそらく、誰よりもこの生活に怯えていたし……誰よりも、みんなと一緒に脱出するのを願っていただろう。
そんな夢見さんを殺した人が……この中にいる?

信じられるわけがない。
いや、信じたくないだけかもしれない。
でももしそれが真実なら、私は知らないといけない。

例えそれがどんなに辛く、残酷な真実でも……それが真実なら、知らないといけない。
本当に悲惨なことは、真実から目を背けることなのだから……。

こうして始まる。

命がけの騙し合い……
命がけの裏切り……
命がけの謎解き……
命がけの言い訳……
命がけの信頼……

――命がけの、学級裁判……!


【Info】
学級裁判へと移行します

自動進行初めてだから何か見落としとかあるかも、ごめんね

林間学校更新してきます

どうも。夏休みでお客が大量に来て日々を追われてる1でございます
空いた時間も別の自作小説をやってまして……ごめんなさい
とりあえず以前言ったとおり八月末までは更新厳しいですが、生存報告だけ

あとあれですね、忙しいのもあるけどブラックブレットに嵌まって原作と円盤を買ってしまったことも原因かと
蛭子父娘狂おしいほどに好き

だが自作小説がそれに影響されてるのも事実でパソコン壊しそうになった

要するに再開はまだ先です

おそらくそろそろ再開できる

支援絵等はあったら貼ってくれるととても嬉しい

更 新 予 告

28日もしくは29日の夜19時頃を更新予定
久々ですが忘れ去られてなければ嬉しいです

京極さんの裏人格の詳細が判明したら支援絵貼りたい

>>515
詳細というかどういう感じなのかはこのスレの最初の方で決まってますよ
実際に本編で出てきてはないけど……

明日夜19時更新よろしくお願いします

遅れましたがそろそろ再開します

コトダマリスト


コトダマ【モノクマファイル2】ゲット!
被害者は夢見藍花。死体発見場所は校舎二階の更衣室前。
死亡推定時刻は夜0時頃。腹部を刃物で刺されている。

コトダマ【紙切れ】ゲット!
夢見のスカートの中から発見。くしゃくしゃになっているが、わずかに【〒ま11】という文字と音符が一つ書かれているのが見てとれた。一番右の1は若干左の1より長く見える。

コトダマ【プール内の水】ゲット!
プール内の水は事件発生時、僅かに赤く染まっていた。

コトダマ【結城の証言】ゲット!
夜2時頃。トイレに行こうと部屋を出た結城は廊下で藍原と遭遇。10分ほど会話をしたあとでお互い部屋へと戻った。

コトダマ【玄関ホールの生徒手帳】ゲット!
玄関ホールには今まで犠牲になった生徒の生徒手帳があり、持ち出すのは容易だった。

コトダマ【更衣室前の暖房】ゲット!
死体発見時の更衣室前は蒸し暑かった。

コトダマ【包丁】ゲット!
男子更衣室にて発見。血が付着している。

コトダマ【昨夜の食事準備】ゲット!
昨夜の食事を担当していた一色と藍原。このとき藍原は指を包丁で切っていた。

コトダマ【ジャージの在庫状況】ゲット!
倉庫に保管されていたジャージは人数分+1着が当初の在庫数から減っていた

コトダマ【夜時間のルール】ゲット!
夜時間の間は食堂の出入りは禁止され、水も出ることはない。

コトダマ【京極の証言】ゲット!
夜時間になってから夜0時までの間、記憶が無いとのこと。気がついたら校舎一階の教室にいた。

コトダマ【二重人格】ゲット!
二重人格者は片方の人格が表に出ている間、もう片方の人格の記憶は停止しているらしい。

コトダマ【小鳥遊の証言】ゲット!
小鳥遊は夜0時頃に図書室に来るよう何者かに呼び出されていたが、図書室に行ってもそこには誰もいなかった。帰り際、寄宿舎一階トイレ付近で藍原と遭遇している。

コトダマ【校則】ゲット!
電子生徒手帳の貸与は禁止とされ、もしそれを違反した場合は校則違反となり処罰される。

コトダマ【小鳥遊の証言2】ゲット!
校舎一階でおかしなことを話す声を聞いたという。断片的にしか聞いていないが、風の意志がどうこう言っていたとのこと。

学 級 裁 判
開廷!!

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めます!」

モノクマ「学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきですが……」

モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロ以外がおしおきとなり……」

モノクマ「みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「結城さんは初めての学級裁判だけど、頑張って意見出していってね! じゃないとオシオキされちゃうぞ!」

結城「オシオキ……」

前回の学級裁判の映像は見ていたのかわからないけど、モノクマにそう言われた結城さんはサッと顔をしかめる。
それは仕方ないこと。氷河君は前回氷漬けにされた上でそれを粉々に粉砕された。殺人をした氷河君も悪いに決まってるけれど、だからといってあれはやり過ぎている。

一色「大丈夫です。結城お嬢様をあんな目に遭わせません」

結城「……一色さん」

十六夜「相変わらずお嬢様お嬢様とうるさい女だ」

摩耶「それじゃあ、早く議論に移るとしましょう」

逸れかけていた話題を摩耶さんが修正する。

綴「そうですね。時間切れになってタイムアップ、なんてことになったら冗談じゃありませんし」

鳳「じゃあさっそく話し合うか?」

摩耶「ええ。今回もまずは事件現場について話し合うとしましょう」

前回同様、そうしてまずは事件現場について話し合うこととなる。

あの事件現場……何か違和感は無かったか?

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・夜時間のルール
・モノクマファイル2
・小鳥遊の証言
・校則


京極「【事件現場は更衣室前】」

京極「被害者は夢見さんだったね」

須崎「事件発生は0時頃で、腹に刃物が刺さって死亡……」

小鳥遊「いわゆる刺殺、ってことでしょうか?」

藍原「って、それくらい【モノクマファイルを読めばわかること】やないの!」

結城「凶器が包丁ってことは、厨房から持ち出したということかしら……」

須崎「つーことは、そっから犯人はまた証拠を隠すために【厨房に戻した】んだな!?」

鳳「それ手間がかかりすぎねぇ……?」


↓2
論破or同意

正解!

綴「それは違うわ!」論破!


綴「事件発生が0時なら、それは当然夜時間ということになるよね?」

須崎「お、おう……」

小鳥遊「あれ? 確か夜時間って食堂は封鎖されるんじゃ……」

綴「そういうこと。つまり犯行後食堂に包丁を戻すなんてことはできないのよ」

須崎「な、なら朝まで隠し持って夜時間が終わってから元に戻したのかもしれねぇな……」

十六夜「死ね単細胞」

須崎君の苦し紛れの言葉に十六夜君が一刀両断して言う。

須崎「んだとコラ!!」

京極「そこまでだ。で、一つ疑問に思ったんだが……」

京極「その凶器、今どこにあるんだい?」

夢見さんを殺害するのに使われた凶器、それはあそこに落ちてたっけ……。


↓2
1男子更衣室
2女子更衣室
3食堂

正解!

綴「これね!」解!


綴「その包丁なら男子更衣室で見つかりましたよ」

藍原「男子更衣室って……なんでそんなところに?」

鳳「そりゃ、隠すためじゃねぇのか?」

鳳「食堂は封鎖されてて入れない。かといって包丁なんて持ってうろついて仮に誰かに見つかったりしたらそれで終わりだからな」

結城「そっか。だから手近な場所に隠すしかなかったのね」

結城「……あれ? でもそれだと犯人って結構限定されない?」

ふと、結城さんが続けてそんなことを言う。

綴「どういうこと?」

一色「お嬢様、何か気付いたのなら是非意見を」

モノクマ「お? もしかして結城さんいきなり議論の手助けしちゃう?」

結城「えっと……多分、犯人は男子の人じゃないかしら」

綴「男子……?」

須崎「おいコラ! オメェもしかしてそうやって男が犯人みてぇな空気を作るのが狙いなんじゃ――」

一色「須崎さん?」

須崎「――なんでもねぇよ。ほらそう思った根拠を言ってみろ!」

今須崎君から一色さんに対して怯えが見て取れたような……。

藍原「須崎はんビビりやなぁ……」

一色「……お嬢様。何故そう思ったのか説明してくれますか?」

結城「あ! うん、わかったわ!」

結城さんが何故犯人は男子だと言ったのか。
確かに、聞いておく必要があるかな……。

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・校則
・プール内の水
・紙切れ
・モノクマファイル2


結城「まず、男子更衣室から包丁が発見されたのよね?」

摩耶「そうね。それは間違いないわ」

結城「それで思ったんだけど、そもそも『更衣室ってそれぞれの性別に合ったところにしか入れない』んじゃなかった?」

藍原「【男子は男子更衣室。女子は女子更衣室】って言った具合にやね……」

小鳥遊「……あっ! そういえば生徒間の手帳の貸し借りが禁止されてましたっけ!」

弓乃「貸し借りが禁止されているなら、当然それぞれの性別に合った生徒手帳しか使えませんね……」

結城「そうよ! つまり【貸し借りが禁止されている】以上男子は男子更衣室、女子は女子更衣室にしか入れない!」

大刀「…………」

十六夜「…………」

アルサブ「…………」

結城「……あ、あれ? 私何かおかしいこと言った?」


↓2
論破or同意

ごはん離脱
40分くらいで帰還

そろそろ再開

なお今回は短いようです

正解!

綴「それは違うわ!」論破!


綴「結城さん、アナタはまだここに来てから日が浅い。当然モノクマのやり口についてもあまり理解できてないだろうけど……」

結城「あっ! それ、もしかしなくてもバカにしてる!?」

綴「え!? そ、そうじゃなくって!」

京極「……禁止されているのは貸し借りじゃなく、貸与だけだったね」

横から京極さんが助け船を出してくれる。

結城「一緒じゃないの?」

大刀「違うね。貸し借りは文字通り生徒手帳を貸すことも借りることも禁止だけど……」

大刀「貸与禁止はそのまま、貸与だけを禁止する。つまり貸すことは禁止されていても借りることは禁止じゃないのさ」

摩耶「間違いないわね、モノクマ?」

モノクマ「はい。何も間違いありません」

結城「ええっ!? なんて意地の悪い言い回しを……!」

悪びれなく言うモノクマに結城さんが驚く。

まあ、モノクマらしいと言えばらしいんだけど。こっちとしては迷惑極まりないっていうか。

小鳥遊「そ、そうだったんですか!?」

弓乃「……なんと」

鳳「おいお前らは最初から居たのになんで理解できてねぇんだ」

アルサブ「低能ばかりだな……」

藍原「ま、まあまあ」

アルサブ君が苛立ち紛れに言う隣で藍原さんがそれを宥める。

結城「……あれ? でも貸し借りが禁止されていようが貸与が禁止されていようが似たようなものじゃないの?」

結城「だって、貸与が禁止されているのなら好き好んで生徒手帳を貸す人なんていないでしょうし……」

十六夜「誰かアイツの頭のネジを探せ……」

結城「どういうことよ!?」

綴「……ごめん結城さん、確かに貸し借り禁止も貸与禁止も似たようなものかもしれないけど、今回の犯人はその抜け道を利用して――」


一色「見過ごせませんわ!」反論!


一色「…………」

綴「…………」

一色「…………」

綴「……ってなに!? 反論があるから話に割り込んできたんじゃないんですか!?」

一色「……いえ。意気揚々とお嬢様に助け船を出そうとしたのはいいものの、なんだか簡単に論破されそうな気がしまして……」

じゃあ黙って見ていてほしい……。

一色「ですがこれもメイドの役目。過去仕えていたとはいえ、お嬢様をそう簡単にバカにされては困ります」

一色「お嬢様の代わりに私が綴さんに反論をしましょう」

結城さんがバカにされてるのが許せなかったのか……。

でも、それはどっちかって言うと十六夜君が原因なんだけどな……。

【反論ショーダウン 開始!】
コトダマ
・玄関ホールの生徒手帳
・校則
・モノクマファイル2


一色「確かに生徒手帳には貸し借り禁止ではなく、【貸与禁止と記されてあります】」

一色「が、お嬢様の言うとおり結局のところ似たようなことじゃないでしょうか?」

一色「貸し借りが禁止でも、貸与が禁止でも……どちらにせよ【罰せられるのは貸した側です】」

一色「罰せられるのが前提条件なのに、それを【受け入れてまで誰かに生徒手帳を貸す人がいるなんて思えません】が」


↓3まで
全員正解or正解者コンマ合計120以上でクリア

正解!

綴「その真実……暴かせてもらうわ!」論破!


綴「……そもそも罰せられるのが前提条件じゃないとしたら、どうなります?」

一色「ほう……」

綴「玄関ホール。あそこを改めて調べて気付いたんですが、あそこにはこれまで犠牲になった人の生徒手帳が保管されていました」

須崎「加賀美の生徒手帳と、氷河の生徒手帳だな……」

アルサブ「ここでもし、生きてる人間が死んでる人間の生徒手帳を借りたら……」

アルサブ「さて、どうなる?」

藍原「えーと……罰せられるべき人間がすでにいないんなら……」

モノクマ「セーフだね! そういう場合はギリギリセーフとしてお咎め無しとなります!」

綴「……そういうことです。つまり犯人が女子だとしても玄関ホールにある男子の生徒手帳を使えば凶器を男子更衣室に隠すことができる」

と、そこまで説明したところで一色さんがため息を吐いた。

一色「……やれやれ。そういうことでしたか」

結城「一色さん、ごめんなさい……」

一色「よろしいのです。私が勝手にやったことですので」

京極「話を戻すよ。これで選別関係なく男子でも女子でも凶器を男子更衣室に隠すことができるとわかったわけだけど……」

弓乃「……何も進展してないですね」

ボソリと弓乃さんが言う。

そう、これだけ話し合って結局分かったのは『凶器は性別関係無く隠すことができた』っていうこと。

つまり、犯人についての手掛かりは何も見つかっていない。

鳳「おいおいなんだそりゃ!」

京極「他に何か気付いたことはないのかい? このままじゃ何の手がかりも無しで投票タイムってことになる」

アルサブ「まさに命がけのギャンブルだな……」

藍原「そないなこと言うてる場合かいな! ほら、誰か何か気付いたことあらへんの!?」

事件発生が夜時間である以上、その時間帯のアリバイを決めるのは難しい。
つまり、他の観点から犯人を見つけるしかないわけだけど……。

十六夜「……なら、俺から一つ気になることを提示してやろう」

須崎「ああ?」

そこで十六夜君がそんなことを言う。

綴「どういうこと?」

十六夜「何。あくまで手掛かりでしかないことを言うだけだ。気軽に聞いておけ」

鳳「んなら早く言えよ」

十六夜「よし、なら言ってやろう。この事件、犯人自身が犯行を記憶していなかったら……どうなる?」

……は?

結城「どういうことよそれ?」

須崎「んな都合よく記憶喪失なんて起こるわけないだろうが!」

十六夜「都合よく起きた記憶喪失ではなく……いや、そもそも記憶喪失ですら無いとしたら?」

その妙な言い回しにほとんどの人が反応に困る。

だけど、私はなんとなく十六夜君が今から何を言うのか察することができた。

十六夜「結論から言おう。現在最も怪しい人間は京極星奈だ」

京極「ッ……!?」

小鳥遊「きょ、京極さんが!?」

一色「何故そこで京極さんの名前が?」

一色「いいえ。そもそもいきなりアナタがそんなことを言うのがすでに怪しいです」

十六夜「嫌われたものだな」

鳳「むしろお前が好かれる要因がねぇよ」

大刀「で? ここで京極の名前を出したからにはそれなりの理由があるんだろう?」

逸れかける話を大刀さんが修正する。

十六夜「それは本人に聞いた方が早いんじゃないのか……?」

くっ……どこから聞きつけたか知らないけど、わざわざそれを本人の口から言わせようとするなんて……!

これは仕方ない。私が代わりに言うしかない……!


↓2
閃きアナグラム
に じ  ら 
 ゅ  さ わ  う
じ  ん   ゆ
 く   か

正解!

綴「これで間違いない……!」解!


綴「……二重人格」

京極「綴さん……!」

綴「京極さんは二重人格者なんだ」

十六夜「……綴も知っていたようだな?」

そうやって不敵に笑う十六夜君と違い、他の人たちは揃って驚いたような顔をする。

綴「……なんで十六夜君が知ってるの?」

十六夜「そんなことはどうでもいい。だが、隠すつもりなら相応の隠し方をするべきだったな」

十六夜「少なくとも、人の多い場所で話す内容ではなかったんじゃないか?」

体育館のときか……横から聞いてたってことね。

十六夜「弓乃。お前も心当たりはあるんじゃないのか?」

弓乃「……え?」

十六夜「忘れたとは言わせないぞ。二階が開放されたあの日、夜廊下でおかしな声を聞いたと言っていたな」

鳳「言われてみれば……」

小鳥遊「風がどうこう言ってたんでしたっけ?」

須崎「……ま、まさかっ!」

十六夜「こんな状況でそんなおかしなことを言う人間がここにいたらソイツは相当のアホだ。だが、例外がいたとしたら?」

十六夜「……それが京極星奈のもう一つの人格」

京極「…………」

大刀「確かに、そんなイレギュラーがあるのなら怪しいのには間違いないけれど……」

綺礼「二重人格ということは、京極君の体にもう一つ別の人格があるということだろう?」

アルサブ「人格Bが殺人をしていて、人格Aにはその記憶が無い……?」

藍原「ウチらの心情的には怪しいなぁ……」

綴「ま、待ってよ! 確かに京極さんは二重人格かもしれないけど、だからってイコール殺人者には……!」

だけどなお十六夜君が反論をする。

十六夜「イコールクロにはならなくても、イコールグレーにはなる」

摩耶「なら、十六夜君はどうしたら満足かしら?」

十六夜「俺だってこのままその女を犯人とする気はない。だがそんなイレギュラーが存在する以上、少なくとも話は聞くべきだ」

十六夜「京極星奈。そのお前の中にいるもう一人の人格を出せ」

京極「……わかった」

綴「京極さん!?」

京極「いいんだ。確かに、十六夜君の言うことにも一理ある」

モノクマ「ってなると思ったんで実はさっきから冷房を強くしてました!」

言われてみれば確かに若干寒くなってるけど……。

結城「それがどう関係するの?」

京極「――くしゅん」

凛とした態度の京極さんからは想像ができないほどに可愛らしいくしゃみが聞こえる。
私達は京極さんに視線を集中させ――違和感に気付いた。

くしゃみをしたことにより前傾姿勢になった京極さん。前髪が垂れていて表情は読み取れないけど……何か、様子がおかしい。

一色「……京極さん?」

京極?「…………」

京極?「……聞こえます」

小さな声だったけど、それは不思議と私の耳に届いた。

須崎「あ? 聞こえたって何が……」

京極?「風の声……いえ、その風に乗って精霊の声が……今、聞こえました」

結城「いや、今のは精霊じゃなくて一色さんの声……」

大刀「……もしかして」

大刀さんが言葉を失っていると、ふと京極さんが顔を上げた。

それはいつもの凛とした表情じゃなくて。
秘密を暴露されたことによる怒りの表情でもなくて。
殺人が起きたことに心を痛める悲痛の表情でもなくて。

――全てを悟ったような、聖職者のような顔をしていた。

藍原「これが……京極はんのもう一人の人格……?」

京極?「京極星奈はこの体の宿主様の名前……私はその体を間借りしているだけにすぎません」

小鳥遊「な、なんだかカッコイイです……!」

綴「……なら、アナタの名前は?」

二重人格ということは知っていたけど、完全に予想と違うその姿に私がなんとかそう尋ねる。

京極?「…………」

京極?「……セレナ。そう、お呼びください」

そうして京極さん――いや、セレナさんは笑った。
言葉を失う私達の視線を一斉に集めて。セレナさんは確かに笑ったんだ。

セレナ「うふふふふ……」

――覚悟はしていた。どんな奇抜な人が出てきても驚きはしないと思っていた。

でも。これはいくらなんでも……デタラメすぎる……!!


学 級 裁 判
中断!!

ここまで。セレナさんは中二病でも恋がしたいのモリサマーを連想すればいいんじゃないかな……

とりあえず質問等何かあったら答えさせていただきますです

明日の夜20時頃裁判後半更新します

よろしくお願いします

1です。最近ABソシャゲを暇あらばやってる1です。

というわけで再開

学 級 裁 判
再開!!


綺礼「……さて。セレナ君、だったか?」

セレナ「はい。精霊の声を聞く者です」

鳳「ちょっと何言ってるかわかんねぇんだけど……」

セレナ「もっとも、水辺付近は精霊の声が感じにくいのであまり近づかないのですがね」

須崎「誰も聞いてねぇよ!?」

小鳥遊「え? でも、水の精霊とかなら逆にそういった場所にこそ居そうなものですけど……」

セレナ「そうですが、私は風の精霊の声を聞くことしかできないので……」

綺礼「……小鳥遊君、そこで君が話に加わっては意味がない」

そもそもなんで小鳥遊君はこんなにもノリノリでセレナさんの話を聞いているのだろう……?


コトダマ【セレナのポリシー】ゲット!
セレナは風の意志を司ることができるらしい。当然ただの妄想。なお、水場は風の意志が集まらないため嫌いのようだ。


十六夜「それで? お前は昨夜の0時頃、どこで何をしていた?」

セレナ「なるほど。それを聞くために私を呼んだのですね?」

十六夜「聞いてのとおり今犯人に対しての手掛かりは皆無だ。それに加えて明らかになったお前というイレギュラーな存在……」

十六夜「話してもらうぞ」

昨夜0時頃、セレナさんがどこで何をしていたか……。

まず、それを明らかにするべきだね……。

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・セレナのポリシー
・校則
・包丁
・小鳥遊の証言2


摩耶「事件発生の0時前後、どこで何をしていたのかしら?」

セレナ「当然、精霊の声を聞きに……」

大刀「……なら、どこにいたんだい?」

セレナ「『校舎一階の教室』です。あそこもなかなかに精霊の声が聞きやすいので……」

須崎「とてつもなく怪しいんだが……」

一色「本当は『別の場所』にいた、とかは?」

結城「でも、『嘘をつく理由がある』のかしら?」

須崎「コイツが犯人だったら、嘘をついて当然だろうよ!」


↓2
論破or同意

正解!

綴「それに賛成だわ!」同意!


綴「セレナさんが0時頃、教室のところにいたのは小鳥遊君が証明できるよ」

弓乃「そうなんですか?」

綴「彼はちょうどその時間帯、校舎一階で風の意志がどうこうという言葉を耳にしているわ」

どうこうとしか表現できないのが痛いけど……。

小鳥遊「そういえばそうです! あれは夜0時頃で間違いありません!」

摩耶「ちょっと待って。このあたりで一度確かめておきたいんだけど」

摩耶「……みんな、夜時間だって言うのにむやみやたらと出歩きすぎじゃない?」

綺礼「それは確かに言えてるな。これならまず夜時間出歩いていた人物を特定した方が良さそうだ」

一色「でしたらそうするとしましょう」

その結果夜時間内で外出をしたのはセレナさん・小鳥遊君・結城さん・藍原さんの四人。
0時頃に小鳥遊君と藍原さん、夜2時頃に結城さんと藍原さんが直接会っていて、セレナさんについては小鳥遊君がそれらしき声を聞いているだけ……。

摩耶「……出歩きすぎね、本当」

綺礼「もう少し危機感というのを抱いても良いのだと思うがな」

綴「まあまあ、小鳥遊君は誰かに呼び出されたみたいだし仕方ないんじゃ……」

藍原「ちょっと綴はん! それだとウチと結城はんが危機感抱かずトイレに行ったアホみたいじゃないの!」

アルサブ「結城は別としてお前は実際その通りだろう」

でもこれを明らかにしたところで犯人についての手掛かりなんて……。
そうやって頭を悩ませていたところで、ふと結城さんが言葉を発した。

結城「でも、この犯人って何がしたいのかよくわからないよね」

一色「どういうことでしょう?」

結城「だって、死因が刺殺ってことは当然返り血浴びてるんでしょ?」

結城「なのに小鳥遊君をわざわざ事件の時間に呼び出すなんて……まるで自分から見つけてくれって言ってるみたいじゃない?」

綴「ッ……!?」

摩耶「……なるほど……」

その結城さんの言葉に何か閃いたような感覚に陥る。
それは摩耶さんも一緒だったみたいで、同じように何か閃いたような顔をしていた。

アルサブ「……ふん」

弓乃「言われてみれば確かに、おかしいですね。刺殺で殺害している以上、どうしたって返り血は浴びるはずですし……」

摩耶「返り血を浴びていなかったら、どう?」

結城「……え?」

須崎「返り血浴びてねぇって……そんなことあり得るのか!?」

返り血を浴びることなく夢見さんに包丁を突き立てる方法……それは必ずある……!

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・校則
・結城の証言
・紙切れ
・プール内の水
・包丁


須崎「【返り血を浴びることなく夢見を刺殺】なんて……」

須崎「そんなこと本当にできるのかよ!?」

綺礼「『何か道具でも使った』のか?」

弓乃「【単純にふき取っただけ】かもしれません」

小鳥遊「それか、水で洗い流したのかも……」

須崎「どれにしたって【そんな証拠どこにも無かった】じゃねぇか!」


↓2
論破or同意

正解!

綴「それは違うわ!」論破!


綴「証拠ならあったわ……プールの水よ」

須崎「は?」

摩耶「大刀さんなら知ってるだろうけど、刺殺で加害者が返り血を浴びる瞬間は凶器を刺した瞬間じゃなくて凶器を抜いた瞬間なの」

大刀「……ああ。それは間違いないよ」

大刀「凶器が刺さっているときの出血は大したことはない。いわば凶器が傷を蓋しているんだからね」

綴「そう……つまり犯人は夢見さんの腹部に包丁を突き立て、その後プール内に沈める」

綴「そしてそのままプール内で包丁を引き抜けば、犯人に返り血はかからないわ」

須崎「そんな方法で殺したってのかよ……」

十六夜「だが、そんな手間を取る必要があるのか? 小鳥遊が言ったとおり、水で洗い流せばいいだけだと思うが」

綴「いや、そういうわけにはいかなかったんだよ」

犯人がわざわざプール内で夢見さんの体から包丁を抜き取った理由は――


↓2
1アリバイ工作
2夢見の体を濡らすため
3水が大好きだから

正解!

綴「これね!」解!


綴「アリバイ工作のため……でしょうね」

須崎「はぁ? プールで包丁を抜き取ることでアリバイ工作になるっていうのか?」

弓乃「しかも、普通に返り血を洗い流すだけじゃそのアリバイ工作は成立しないということですよね……?」

摩耶「ええ。“プール内に夢見さんを沈める”ことによってこれまでの議論から何が変わるのか」

摩耶「それがわかれば、私達の言ってることがわかるはずよ」

“プール外で夢見さんの体から包丁を引き抜く”のではなく。
“プール内で夢見さんの体から包丁を引き抜く”ことによって犯人は何を狙ったのか?

一つは返り血の有無。そしてもう一つは――


↓2
閃きアナグラム
し  ら  こ
 ん   た
え こ    い

正解!

綴「わかったわ!」解!


綴「死因……」

大刀「え?」

綴「被害者である夢見さんをプール内に沈めることで得られる変化。それは死因でしかあり得ないわ」

大刀「ま、待ってくれ! それじゃあ夢見の本当の死因は……」

綴「腹部を刺されたことによる刺殺、ではなく……」

綴「プール内に沈められたことによる溺死と考えて間違いないかと」

十六夜「なん、だと……?」

藍原「そ、そんなことありえるん!?」

藍原「そもそも、モノクマファイルにはっきり明記してるやない! 腹部を刃物で刺されているって!」

綴「はい。確かに書いてありますね」

綴「……腹部を刃物で刺されている、とだけ」

そう、つまりこのモノクマファイルはさも刺殺が死因のように書かれているだけで、実際の死因については書かれていなかったのだ。
それを私達は勘違いして……今まで刺殺前提で話を進めていた。

弓乃「ですが、刺殺と溺死の違いなんて大刀さんが検死をすれば見抜けるのでは……?」

綺礼「どうだろうな。今綴君が提示したモノクマファイルについての勘違いを大刀君もしていたとしたら……」

綴「“夢見愛花は刺殺された”という前提で検死をした……そう考えられるはずよ」

セレナ「人間とは先入観を抱いてしまったら以後の行動に影響を及ぼしてしまうもの……」

セレナ「大刀さんが死因を誤認したとしても不思議はないかと」

須崎「つっても、仮にも医学部だろうが……」

大刀「……すまない」

仕方ないだろう。医学部とはいえ、それは結局のところ医者志望なだけなんだから。
それならミスだってするだろうし、このミスを私達が責めることは出来ない。

小鳥遊「で、でも夢見さんが溺死したっていう証拠はあるんですか……?」

綴「当然、あるわ」

夢見さんが溺死したという根拠。それは――


↓2
コトダマを提示しろ!

不正解!
発言力
5→4


……これじゃない。もっと、確実な証拠があるはず。
夢見さんの体がプール内にあったという証拠が……!


↓2
再安価

正解!

綴「これね!」解!


綴「彼女のスカートのポケットに紙切れが一枚入っていたんだけど……」

綴「くしゃくしゃになって字も滲んでた。こんなのが彼女のスカートのポケットにあったってことは、間違いないよ」

小鳥遊「そんなのが……」

摩耶「これで彼女がプールに沈められたのは間違いないわ」

摩耶「そしてその事実を踏まえると、犯人もおのずと明らかになる……」

鳳「なに!? おい、それは本当なのか!?」

アルサブ「…………」

摩耶「ええ。本当よ」

夢見さんの死因は刺殺ではなく、溺死。犯人はそれを細工して隠そうとしていた。
そのことを踏まえて明らかになる犯人とは……あの人しかいない!


↓2
怪しい人物を指摘しろ!

正解!

綴「アナタしか……いない!」解!


綴「藍原さん……アナタなんですよね?」

藍原「……え?」

藍原「も、もう何言ってんの綴はん! こんな場面で冗談なんて……!」

綴「これが冗談を言っているように見えますか?」

ジッと藍原さんを見つめる。

藍原「……本気なん? 本気でウチが夢見はんを殺したって言うん?」

摩耶「私も同じ考えよ。藍原さん、おとなしく認めなさい」

須崎「ま、待てって! 俺らにも分かるよう説明しろ!!」

有無を言わさない口調の摩耶さんに須崎君が食ってかかる。

一色「そもそも、夢見さんの死因が溺死だったというだけでどうして彼女が犯人に?」

摩耶「まず第一に、今回の犯人は0時頃に小鳥遊君を現場から近いところに呼び出している」

摩耶「つまりそれは小鳥遊君に自分を見つけてもらうことによるアリバイ工作と考えるべきなのよ」

結城「確かにそうかもしれないけど……」

大刀「……死因が溺死なら本来の死亡推定時刻と実際の犯行に時間差が生じる」

大刀「つまり犯人は0時より前に夢見をあそこに呼び出して犯行に及んだってわけかい」

綴「そういうことです」

そこでちらりと藍原さんを見る。

藍原「……おもろいやないの。ええ、たったそれだけのことでウチを犯人呼ばわりだなんてなぁ……」

摩耶「それだけのこと、ね」

藍原「だってそうやないの! 綴はん達の言ってることは要するに“犯人は夢見はんをプール内に沈めて溺死させ、そこで予め呼び出しておいた小鳥遊はんに見つけられることでアリバイ工作をした”ってことやん!」

綺礼「それがどうかしたのかね?」

藍原「そんなもんウチが犯人だっていう決定的証拠にはならへんってことや!」

藍原「みんなやって決定的証拠の無い推理に命賭けるわけにはいかへんやろ!?」

須崎「そりゃ、まあな……状況証拠だけで犯人を決めて結局違うなんてなったらシャレにならねぇし」

摩耶「なら、一つずつ犯人が行ったであろう行動を明らかにしましょうか」

摩耶「……そうすれば、アナタも認めざるを得ないでしょうからね」

……なんだか怖いんだけど、でも摩耶さんの言うとおりだ。
このまま一つずつ明らかにして、藍原さんに認めてもらうしかない!

【ロジカルダイブ 開始!】
Q1 犯人は夢見に包丁を刺した後、どうした?
1 プール内に沈めた
2 ロッカーに隠した
3 すぐ包丁を抜いた

Q2 アリバイ工作のため犯人は誰に目撃されるようにした?
1 小鳥遊遊戯
2 結城朱里
3 十六夜志真

Q3 その後犯人は時間を置いてどこに向かった?
1 現場
2 大浴場
3 図書室


↓2

正解!

綴「真実は繋がったわ!」解!


綴「……犯人が夢見さんをプールに沈めて溺死させたのも、アリバイ工作のために誰かに目撃されたのもすでに言ったと思う」

綴「問題はその後。犯人は数時間後に再び現場に戻っているの」

須崎「なんでだよ?」

十六夜「単細胞が……。当然、プール内に沈めたあの女の死体を出すためだ」

弓乃「溺死させたことを隠すのなら、死体をプール内に沈めたままではいられませんからね……」

大刀「刺さったままの包丁もそこで抜いたんだろうね。そしてその際に遺体もプールから出して、あの更衣室前に放置した……」

綺礼「そうして遺体を乾かしてさもあそこで刺殺されたよう見せかけたのか」

藍原「なら、その証拠はあるっていうの!?」

証拠、そんなもの……あるに決まっている!
プール内で包丁を抜いた事実と、遺体を乾かそうとした事実を裏付ける証拠は……!


↓2
コトダマを2つ提示しろ!

間違えたけどこのままいく
安価なら↓

正解!

綴「これね!」解!


綴「遺体から包丁を引き抜いたのがプール内という証拠は、その水そのものです」

摩耶「あの水は僅かに血で赤くなっていた。十中八九その際に濁ってしまったんでしょう」

綴「そして思い出して欲しいんだけど……あの現場、今朝の時点で妙に暑くなかった?」

鳳「……言われてみれば、やけに蒸し暑かったな」

鳳「って、まさか……!」

綴「そうよ。犯人は遺体をあの現場に放置し、その際に暖房を使って遺体を乾かそうとしたの」

綺礼「そして包丁を男子更衣室に隠したというわけか」

綴「だけどそこで思いがけない事態が発生した。それはある人物に遭遇してしまったこと」

その人物とは……。


↓2
怪しい人物を指名しろ!

もしかして人少ない感じかな。↓1に変更した方が進み良さそうな気配

正解!

綴「アナタしか……いない!」解!


綴「そもそもこの細工は人がいないであろうさらに深夜帯を狙ったはず。でもそこで結城さん、アナタに遭遇してしまった」

結城「私……?」

綴「それは藍原さんにとって想定外の出来事だったはず。つまりアナタは犯行後の細工が行われたと思われる時間帯にも外出しているんです!」

藍原「ッ……!?」

摩耶「一度ならず二度までも事件と関わりがある時間帯前後に外出……」

摩耶「とても怪しいのだと思うけれど?」

アルサブ「……さて、どう言い逃れをする藍原?」

アルサブ「言い逃れが出来るのなら、だがな」

須崎「お、おい……まさかマジで……!」

藍原「……あは」

藍原「あははははははははははははははは!!」

……え?

結城「あ、藍原さん……?」

鳳「何がおかしいんだ……?」

藍原「いや、ごめんなさいねぇ……えらい自身満々に証拠を出すとか言ったわりには結局状況証拠しか出さないんやなと思って……」

綴「な、何を……」

セレナ「……包丁がプール内で抜き取られたことも、溺死を隠すために0時よりさらに後に犯人が現場に戻ったことも明らかになりました」

セレナ「……ですがこれらも全て状況証拠でしかない。そう藍原さんの精霊が言っています」

小鳥遊「そ、そんな……」

まだ認めないって言うの……?

摩耶「……そう。ここまで証拠を出してもなお認めないって言うのね?」

酷く落胆したような、そんな声が摩耶さんから発せられる。

藍原「……当たり前やないの。命が懸かってるんやから違うものは最後まで否定させてもらうで」

藍原「そもそも! 今の推理やと包丁はプール内で夢見はんから抜かれたみたいやけど、綴はんが見つけたっていう包丁には血が付着していたんやろ!?」

綺礼「水中で引き抜かれた以上、その包丁に血が付着するわけがない……そういうわけか」

綴「……ううん。藍原さんには唯一その後包丁に血を付けても怪しまれない状況にあったんだよ」

それを指し示す根拠は――


↓2
コトダマを提示しろ!

正解!

綴「これね!」解!


綴「昨日の夕食当番のとき、藍原さん指を切ったみたいですね」

綴「その傷跡をなぞるようにして自分の指を再び切って、血を付けたんじゃないんですか? もし怪我のことを聞かれても昨夜夕食準備のときに怪我したと言えば怪しまれないと思って」

一色「まさか、そこまで計算して……」

摩耶「まだあるわよ。アナタが犯人と指し示す最大の根拠が」

アルサブ「ほう……そんなものがあるのか?」

摩耶「ええ。もっともそれを今も持っているのは綴さんなのだけれどね」

綴「私……?」

藍原「……ええやないの。そこまで言うなら見せてもらおうか!」

藍原さんが犯人だという最大の証拠。それは――


↓2
コトダマを提示しろ!

不正解!
発言力
4→3


……違う! ジャージが使われたのは間違いないけど、決定的な証拠とは言えない!

別の証拠があるはず……!!


↓2
再安価

正解!

綴「これね!」解!


綴「……彼女のスカートのポケットに入っていた紙切れ。字が滲んで正確には読み取れないんですが、こう書かれています」

綴「“〒ま11♪”と」

藍原「それがどうしたっていうん……!?」

摩耶「まだ気付かない? これは夢見さんが万が一のために予め用意しておいたダイイングメッセージ……犯人について書かれているの」

須崎「なにぃ!?」

十六夜「なるほど。そしてその万が一の事態が起きてしまったというわけか」

摩耶「ええ。そしてこのダイイングメッセージこそ、藍原さんを示しているわ」

藍原「ば、バカな……そんなこと、ありえへん!」

ついにその表情を崩した藍原さん。
あとはそのダイイングメッセージを読み取り、藍原さんに突き付けるだけだ!


↓2
閃きアナグラム
て  た   り
 ら   さ    あ
ま   つ   た
  が   し

↓2
閃きアナグラム
う  あ   て  た   り
 ら た  さ    あ
ま   つ   た
  が   し ら   を
 え  が  りゅ


訂正

正解!

綴「これで間違いないわ!」解!


綴「……手毬歌」

綴「これって京都で有名な歌の名前ですよね?」

藍原「な、ななな……」

摩耶「一番最初の〒はカタカナのテに見えるし、その次のまはそのまま……」

摩耶「11も左が少し長いから二つ合わせてりと考えて最後の♪は歌を現しているとしたら……どう?」

摩耶「確か藍原さん、超高校級の舞子だったわよね? 当然イメージとしては京都が強いんだけど……」

藍原「ぐ、ぐぐぐぐぐ……」

ぐしゃぐしゃと髪の毛を掻き毟る藍原さん。その顔から私達の推理は的中していると察することができ――複雑な思いになりながらも、続ける。
逃げたくもなった。でも、逃げてはいけない。
だって……真実から逃げるわけにはいかないんだから!



【クライマックス推理 開始!】

綴「犯人は夜0時より前に夢見さんを( A )に呼び出し、そこで予め食堂から持ち出しておいた( B )で刺した……」

綴「そしてその際気絶した夢見さんをプール内に沈めて( C )させたの」

綴「そこから一旦寄宿舎方面に戻り、予め呼び出しておいた( D )君と遭遇するようにする。これでアリバイ工作を犯人は行った」

綴「それから数時間時間を置いて、犯人は再び現場に戻りプールから夢見さんの遺体を上げて更衣室前に放置する」

綴「その際前もって倉庫から( E )を持ち去り、それに着替えたんでしょうね」

綴「遺体を更衣室前に放置した後、犯人は溺死と見抜かれないために更衣室前の( F )を使って遺体を乾かそうとしたんだけど……その道中で予想外の人物と遭遇してしまった」

綴「それはトイレに行こうとしていた( G )さんだった。その場はなんとか切り抜けたものの、それによって犯行後の細工の時間帯に出歩いていたことが露呈してしまったのよ」

綴「そうやって本当の死因すら誤魔化そうとし。狡猾に夢見さんを殺した犯人だったけど……夢見さんを甘く見ていたようね。彼女は予めその犯人の手掛かりをメモした紙を持っていた」

綴「そのメモが示す犯人こそ、( H )さん! アナタなのよ!」


↓3まで。正解者一人でもいればクリア
A 犯行現場は?
B 凶器は?
C 本当の死因は?
D アリバイ工作のため予め呼び出しておいた人物は?
E 倉庫から持ち出された物とは?
F 遺体を乾かす際に使われたものとは?
G 細工後の犯人を寄宿舎で目撃したのは?
H 今回の犯人は?



綴「これが全ての真実だよ!」解!


綴「犯人は夜0時より前に夢見さんを更衣室前に呼び出し、そこで予め食堂から持ち出しておいた包丁で刺した……」

綴「そしてその際気絶した夢見さんをプール内に沈めて溺死させたの」

綴「そこから一旦寄宿舎方面に戻り、予め呼び出しておいた小鳥遊君と遭遇するようにする。これでアリバイ工作を犯人は行った」

綴「それから数時間時間を置いて、犯人は再び現場に戻りプールから夢見さんの遺体を上げて更衣室前に放置する」

綴「その際前もって倉庫からジャージを持ち去り、それに着替えたんでしょうね」

綴「遺体を更衣室前に放置した後、犯人は溺死と見抜かれないために更衣室前の暖房を使って遺体を乾かそうとしたんだけど……その道中で予想外の人物と遭遇してしまった」

綴「それはトイレに行こうとしていた結城さんだった。その場はなんとか切り抜けたものの、それによって犯行後の細工の時間帯に出歩いていたことが露呈してしまったのよ」

綴「そうやって本当の死因すら誤魔化そうとし。狡猾に夢見さんを殺した犯人だったけど……夢見さんを甘く見ていたようね。彼女は予めその犯人の手掛かりをメモした紙を持っていた」

綴「そのメモが示す犯人こそ、藍原舞さん! アナタなのよ!」


complete!

綴「…………」

藍原「…………」

綴「……どう? いい加減、認めてくれまず?」

摩耶「言い逃れはできないわよ。素直に観念しなさい」

私と摩耶さん。いや、全員の視線が藍原さんに集まる。

すると藍原さんは――フッと、小さく笑った。

藍原「……やめや。本当ならもっと粘らなアカンのやろうけど……そんなもん証拠に出されたら認めるしかあらへん……」

セレナ「……では、アナタが……」

アルサブ「…………」

藍原「そうや……ウチが夢見はんを……ころ、し……」

ふと藍原さんの足元を見る。
その両足は――いや、体全体がガクガクと震えていた。それが私の目にはなんとも痛々しく見えて……直視しきれない。

結城「で、でもっ! 藍原さん言ってたじゃない! みんなで仲良くしようって!」

結城「だからあんな提案もしたんでしょう!? それなのに……!」

あんな提案とは、当然女子全員で入ったお風呂のことだろう。

藍原「そうや。あの時ウチが言ったことは嘘でもなんでもあらへん……」

弓乃「なら」

藍原「でもなぁ……今じゃ氷河はんの気持ち、なんとなくわかっちゃうねん」

ぼんやりと、覇気の感じられない口調で言う。

藍原「氷河はんにとって友人より外にいる恋人が大事だった。それと同じように……ウチには絶対に知られたくない秘密があった……」

藍原「それだけや……」

途端、深いため息を吐く藍原さん。そしてそのまま顔を上げ――言った。

藍原「モノクマ……とっとと始めてぇな……投票タイム」

須崎「……また、オレ達の手で投票しないといけないのかよ?」

モノクマ「モチのロンです! それがルールだからね! 仕方ないね!」

投票タイム。それは数の暴力で誰かを殺す、ふざけた時間。
犯人は殺人をした。それは許されることじゃない。わかってる。わかってるのに――

モノクマ「それじゃあ行きましょうか! 今回夢見愛花さんを殺した犯人は誰なのか!? そしてその結果は正解なのか!?」

モノクマ「さあ! どうなんだ~!?」

――私達はまた、誰かの犠牲の上で生きようとしていた。


 MONOKUMA
    VOTE

ジャララララララララララララ……

 |アイハラ|アイハラ|アイハラ|

テッテレー!

チャラララララララララララ……


学 級 裁 判
閉廷!!

お わ り

今回のクロは藍原さんでした
あと弓乃さん呼び出した件は今回事件とは関係ありません。クロ被害者判定には使いましたがね

では何かあればどうぞ。質問意見雑談感想叱咤激励支援絵等大歓迎でございます

おつ
ドット絵ですが、支援絵と名簿を
一応もう一人の転校生候補だった任暁さんも入れておきました
http://i.imgur.com/xOivQWZ.png
http://i.imgur.com/fClm7V4.png

>>645 すげえ!
夏目でハマって(ダンロン始めるきっかけにもなった)、御陵も読み終えて、綴も更新されて嬉しい限り。
個人的に夏目は原作より面白いと思ってます。
もし夏目スレ読まなかったらダンロンやってなかったってくらい楽しませてもらったので、これからも期待してます。

>>645
総勢70名のドット絵ですね
ありがとうございますです

>>649
さすがに大袈裟だとは思いますがありがとうございます

そういや裁判の席の並び順どーなってんの

>>664
筆原言乃木の前例がある以上死亡フラグ席は存在しませんがそれでも敢えて言うのであれば

綴を起点に時計回りに→一色→鳳→摩耶→加賀美→大刀→小鳥遊→弓乃→空席→須崎→藍原→氷河→夢見→十六夜→京極→アルサブ→綺礼が初期配置で今は空席に結城さんが収まってる感じかな

正直意味は無いと思う

明日の20時頃chapter2終わりまでやる
よろしくお願いします

鳳がアルサブを信用できないみたいに言ってなかったか



モノクマ「えーと、さて投票の結果ですが……」

モノクマ「やったね! 見事大正解!」

モノクマ「今回超高校級の幸運である夢見愛花さんを殺したクロは……」

モノクマ「超高校級の舞子である藍原舞さんでしたー!!」

藍原「は、ははは……」

セレナ「……終わったのですね」

そう。終わった。
あの忌々しい投票タイムは終わり……結果は正解、らしい。

小鳥遊「そ、そんなのって……」

須崎「……クソッ!!」

藍原「な、なんや……ウチ、もう殺人者になったんやで? そんな悲しそうな顔せんといてや……」

前回の氷河君のときと違い、藍原さんは震えた声でそう言葉を紡ぐ。
そんなことをされたら――私達が彼女を責めれるわけが、ない。

結城「なんで……」

十六夜「秘密……」

十六夜「藍原。お前には殺人を犯してもなお隠したい秘密があったんだな?」

綺礼「そしてその秘密を守るために、殺人をした……」

藍原「ええ、そうや……ウチにはどうしても守りたい秘密があった。それだけや……」

自分の体を抱くようにして返事をする藍原さん。

鳳「なんだよそれ! 誰かを犠牲にしてまで守りたい秘密なんてあるのかよ!?」

藍原「あるんや! 少なくとも、ウチにはな!」

鳳君の言葉に必死に声を荒げる藍原さんはもう見るに堪えないくらい痛々しかった。

鳳「ならそれを言えっての! じゃねぇとこんな結末認められるわけねぇ!」

藍原「それは……」

モノクマ「うぷぷぷぷ……」

と、ここで場違いなほどに明るい笑い声が聞こえる。
当然、この状況でそんなことをする悪趣味なのは一人しかいない。モノクマだ。

結城「……何? この状況で笑えるなんて、どうかしてるわ」

モノクマ「ごめんごめん! でもボクとしては今の状況すっごい面白いからさ!」

須崎「やっぱ頭おかしいってコイツ……」

十六夜「……それで? 何が面白いのかはっきり説明してもらおうか?」

モノクマ「それはもちろん藍原さんの秘密についてだよ!」

藍原「……ッ!!」

その言葉にビクリと体を震わせる藍原さん。

セレナ「まあ、当然モノクマさんとしては存じ上げてることでしょうね」

モノクマ「そうだ! せっかくだからボクが藍原さんの秘密教えてあげるよ! その方がみんなもすっきりするんじゃない!?」

藍原「な、何を言って……!?」

モノクマ「えーとですね。まあ有体に言うなら今この場にいる藍原舞さんは実は――」

藍原「やめて! やめてぇ!!」

モノクマが言葉を発する度に藍原さんから悲痛な叫び声が聞こえる。
だけどモノクマが言われたとおりやめるわけもなく……藍原さんの秘密は実にあっさりと白日の下に晒された。

モノクマ「数年前京都全域を騒がせた『通り魔事件』の犯人だったんでーす!」

鳳「京都全域を騒がせた……」

小鳥遊「通り魔事件……?」

鳳君や小鳥遊君を初めとした大半の人たちが疑問符を浮かべていた。
が、私と摩耶さんはそれには該当せず……その聞き覚えのある単語に驚いていた。

一色「綴さんと摩耶さんなら知っているのでは? 記者と刑事ならそういう事件にも精通していますでしょうし」

摩耶「……今から少し前に京都全域で男性だけをターゲットにした通り魔事件が起こったの。被害者は例外なく重傷を負ったと言われている。死者こそ出なかったみたいだけどね」

綴「でもそれもある日を境にすっぱり途絶えて――いつしか通り魔事件は風化していったんです。犯人は女性、ということしかわかってなかったんですけど……」

モノクマ「その京都全域を恐怖に陥れた通り魔事件の犯人が今この場にいる藍原さんなんでーす!!」

鳳「ま、待てよ! そんなこと信じられるわけ……!」

なお否定をする鳳君。当然私も同じ気持ちで――むしろ事件の詳細を知っている分それよりも強く――否定をしたかった。
でも、それよりも前に藍原さんが肯定をしてしまう。

藍原「……そうや。ウチがあの事件を起こしたんねん」

大刀「……本当、なんだね?」

藍原「今さら嘘なんて言わへん。間違いないわ……」

摩耶「でも待って。もし藍原さんが犯人だとしたら、どうやって今まで警察の手から逃れたっていうの?」

弓乃「警察もある程度の犯人像はあったでしょうし、長期間逃亡したとしてもいずれ捕まりそうなものですが……」

モノクマ「そうだね。当時の警察は明確には犯人は女性ということしかわかってなくて、他の情報は憶測でしかなかったみたいだよ」

モノクマ「でもそんな憶測から藍原さんが逃れる方法が一つだけあったんだ」

警察の捜査から藍原さんが逃れるための方法……?

アルサブ「……整形、か」

モノクマ「そう! 藍原さんは事件を起こしたあと整形して捜査から逃れることになったんだ!」

綴「整形して顔自体を変えれば捜査から逃れられる……確かに言ってることは理解できるけど……」

小鳥遊「そもそも、どうして藍原さんはそんな事件を起こしたんですか!?」

須崎「そうだ! テメェが整形したとかそういうのはどうでもいい! 問題はその一点だけなんだよ!」

その言葉に藍原さんはうつむいていた顔を上げ――告げる。

藍原「……ウチ、強姦されたことがあるんや」


□■□■□


藍原舞の家は京都では知らぬ人間はいない程に有名な、舞子の名家だった。
京都で活躍する舞子のほとんどは藍原の名を持っていたのだが、当然中には例外もいる。

藍原舞はその一人だったのだ。落ちこぼれの烙印を押され、誰からも期待されない日々を送っていた。

だがそんな藍原舞が有名になるには一つしかなかった。それは、体を売ること。
有名になるには活躍する機会が無ければならない。なら活躍する機会を得るにはどうするか?
そこで挙がった方法が、それだったのだ。

年端もいかない少女が体を売ることに平然としていられるわけがない。最初の頃は耐えていたものの、回数を重ねるごとにそれは悪化していき――やがて男性全てを憎むようになる。



ある日。幼い中学生くらいの少年が重傷を負った。
ある日。中小企業の会社員が重傷を負った。
ある日。有名飲食店の店長が重傷を負った。


そんな痛ましい通り魔事件が京都全域を賑わせたのは数年前。
心も体も穢れてしまった少女はいつしか男性全てを憎み、通り魔として罪を重ねていった。

そうして少女が罪なき男性に重傷を負わせ続けてしばらく。その事件はふと前触れもなく消え去っていったのだ。


□■□■□


藍原「――ちゅーわけや。ごめんな鳳はんに、他のみんな。ウチが通り魔事件の犯人ってのは紛れもない事実なんや」

一色「……舞子として生きてきた家の者の闇、といったところですかね」

一色「藍原さんの家としては落ちこぼれなんて眼中に無かった。でも家の意志としては落ちこぼれは落ちこぼれのままにしておけない。どんな手を使ってでもその家に恥じないような結果を残させる……」

結城「それが……体を売るってことになるの……?」

摩耶「一般人が憧れるような世界ほど、その実態は汚れているものよ。綴さんならわかってるでしょうけど」

綴「……はい」

有名になるには活躍する機会を得る必要がある。
それならその活躍する機会を得るにはどうすればいいのか? その答えを出した人間を私は記者という立場上何度も見てきた。

綴「でも、一つ疑問があります」

綴「……藍原さんがその事件の犯人というなら、何故急にそれをやめたんですか? 何かあったんですか?」

藍原「…………」

十六夜「整形に関しては家からの指示だったんだろう? 有名な家の人間が犯罪を犯したなど知られたらそれこそ終わりだからな」

藍原「そうやね。ウチの家、何はともあれ第一に家の名誉やったから……ウチのやったことが感づかれたときは真っ先に整形“させられた”わ」

藍原「その少し前に――会ったんや。あの人に」



□■□■□


「オレ、アンタの活躍何度も見て凄いって思ったんや!」

「舞子のことについてはド素人やからあんま下手なこと言えへんけど……でも、今の言葉は本当やで!」

「もっと頑張ってぇな! アンタが頑張ってると、オレまで頑張れる思えるからな!」


□■□■□


藍原「ッ……う、うう……」

鳳「藍原……」

見ると藍原さんの瞳から涙が流れていた。
何かを思い出してるように見えるが、その内容までは察せれない。

綺礼「…………」

藍原「あの人は何か、他の男の人とは違う感じがした……あの一言だけで、少しだけでも救われた気がしたんや」

藍原「やからウチ、顔変えたのを機に最初からやり直そうと……」

藍原「また一からやり直そ思った……」

綴「…………」

藍原「……なあ、綴はん。最後に一つだけお願い聞いてくれるか?」

ふと、藍原さんがそう聞いてくる。

綴「……内容次第ですけど」

藍原「なに、簡単なお願いや……。ここから出て、植島恭兵って男の子に会ったら……全部話して欲しいんや」

植島恭兵……?

藍原「さっき言った人の名前や。ウチがここでやったことや通り魔事件のこと全部話して……それで、言って欲しい」

藍原「あの時の言葉があったからウチ、救われた気がした。やり直せる気がしたんやって」

綴「……わかりました」

藍原「ありがとうなぁ……ありがとうなぁ……」

モノクマ「えーと、もういいかな? 今回尺取り過ぎちゃったから巻きで行くよ?」

涙を流す藍原さんを見てなお場違いな口調で話すモノクマ。
……何もできない自分の無力さを痛感しながら私達はただ黙っていた。

モノクマ「では! 超高校級の舞子である藍原舞さんのために!」

モノクマ「スペシャルなオシオキを用意しました!」

モノクマ「それじゃあはりきって行きましょう! オシオキターイムッ!!」


ぴこんっ☆

GAME OVER
アイハラさんが クロにきまりました
おしおきを かいしします



【超高校級の舞妓 藍原舞処刑執行】
【紅に染まる夕暮れの舞!】


ある京都の町並み。夕暮れに染まる空の下藍原さんが舞を披露します。
それは落ちこぼれと烙印を押されたとは思えないほどに優雅で。華麗で。見る人全てを魅了する舞でした。

だけど何かが足りません。
妖艶さ? それは足りてますね。
艶やかさ? 似たようなものでしたか。

ではいったい何が……そう思っていると不意に閃きました。そうか! 何が足りてないのかと思えば、花吹雪だ!

けたたましい銃弾の雨嵐が藍原さんを四方八方から撃ち抜きます。そして藍原さんの華奢な体から血飛沫が飛び散ります。
それはまるで秋に咲く紅葉のようで、なんとも美しいではありませんか。

やがて藍原さんの動きが止まり、紅葉も止みます。
そして物陰から現れたモノクマが手毬を打ちながら歌を歌います。


まるたけえびすに おしおいけ、あねさんろっかく たこにしき
しあやぶったかまつまんごじょう、せったちゃらちゃらうおのたな
ろくじょうひっちょうとおりすぎ、はっちょうこえればとうじみち
くじょうおうじでとどめさす


ふと視線を横にずらすとそこには九条通りと書かれた看板が。
思い出の歌と同じように九条通りでとどめを刺されて藍原さんもさぞかし本望だったでしょうね。




モノクマ「エックスットリーム!!」

モノクマ「いやあ壮大な光景だったね! これがあるからこそボクは生きてこられるんだ!」

鳳「ッ……!!」

須崎「モノクマテメェ!!」

摩耶「やめなさい。ここで君が手を出したら君まで死ぬことになるのよ?」

須崎「……クソッ!!」

行き場の無くした須崎君の怒りは地団太を踏むことで解消される。

モノクマ「もー! 何さキミ達は今回もこのオシオキが不満なの!?」

小鳥遊「当たり前です! こんなの……もう、嫌です……!」

セレナ「……これほどの虐殺、精霊が許してはいませんよ……!」

モノクマ「おー怖っ! でもいいもんねボクの味方は他にいるみたいだし!」

……味方、って。

綴「誰のことを言って……」

モノクマ「んー? それはもちろん……」

キョロキョロとモノクマは視線を彷徨わせる。
そしてそういった意味深な行動をすること数秒。ふとある一点で視線を止めた。


「キミのことだよ綺礼総司クン!」


ざわり、と空気が震えた気がした。
全員の視線が一気に綺礼君に向けられる。

綺礼「…………」

だけど本人は何故だか反応を示さず沈黙していて。
それがやけに不気味で仕方なかった。

鳳「おい……何を黙ってんだよ」

アルサブ「僕らの視線を一気に集めておいてその無表情……ポーカーフェイスはなかなかだが空気を読むことも大事じゃないのか?」

綺礼「ふふ……」


「ふははははははははははははははははははははははは!!」


突如響き渡るには綺礼君の笑い声。
それは心底この状況を楽しんでいるようで。愉悦の感情が明らかに露呈されていた。

結城「なっ……!?」

一色「どうしたのでしょう。よほどのショックで狂ってしまったのでしょうか?」

綺礼「何を言うか! この綺礼総司、狂っているつもりなど微塵もない!」

摩耶「ならどうしてそんなにも楽しそうなのか説明してくれるかしら?」

綺礼「無論、それは私が待ちに待った光景がこうして繰り広げられたからだよ!」

待ちに待った光景……?

綴「どういう意味……?」

綺礼「私は超高校級の美化委員としてここに来ているが、別段綺麗な物が好きというわけではなかった。当然汚いものは好ましくないが、だからといって綺麗好きというわけではなかったのだ」

綺礼「なのに何故私は希望ヶ峰学園に呼ばれるほどに美化委員としての活動をしていたのか? 常に自問自答してきた」

綺礼「だが自問はしても自答は返ってこなかった。私自身、どうして美化委員として今まで生活してきたのか理解していなかったのだ」

須崎「それに気付いたってことか?」

綺礼「そうだ。私がこの肩書きを得た理由は綺麗な物が好きだから、ではなかった。汚いものが嫌いだから、でもない」

綺礼「――美が破壊され汚れるその光景が見たくて見たくて仕方無かったのだ」

今までの寡黙な表情から一変して悦に浸るような顔で語る綺礼君。

弓乃「何を言って……」

綺礼「そのことに気付いたのはモノクマの仕向けた処刑だったよ。超高校級というある種完成された美を悪趣味な処刑で破壊する……」

綺礼「なんという外道! なんという鬼畜! 素晴らしいほどに歪んでいるが、そこに私は悦を見出した!」

綺礼「この人生で探してきた答えがようやく見つかったのだ! これを喜ばずにしてどうしろというのか!」

大刀「……狂っている!」

両手を広げて演説をする綺礼君に大刀さんが吐き捨てるようにして言う。

綺礼「自分の価値観で物事を考えないことだ。キミ達にとって無益な処刑でしかないオシオキとやらも、私にとっては有益な処刑だった」

綺礼「それは殺人をしてきた氷河君や藍原君にしても同じことだろう? 彼らにとってこの場で殺人をすることは有益だった。例えモノクマからの介入がそこにあったとしても」

何も言えない。肯定も否定もできない。
言葉だけなら頭の中にいくらでも浮かんでいた。だけど、口が動かない。

それほどまでの異様なオーラが、今の綺礼君からは感じられたのだ。

摩耶「……歪んでるわね」

綺礼「それなら問うが、歪んでいないとは何だ? キミは自分が歪んでいないと自信を持って言えるのか?」

摩耶「…………」

ジッと睨みあう綺礼君と摩耶さん。
その沈黙を破ったのは意外にもモノクマだった。

モノクマ「はいはい! 喧嘩はそこまでにして今日はもう解散だよ!」

モノクマ「二人も、これ以上喧嘩するならまず帰ってからにしてよね!」

綺礼「ふん……」

そう言い残して立ち去るモノクマを一瞥して綺礼君がつまらなさそうに息を吐く。

十六夜「……」

綺礼「さて、モノクマに言われては仕方ないな。一度帰るとしようか?」

綺礼「ようやくこの生き方に意味を見つけることができたのだ。モノクマには最大級の感謝を送りたい」

綺礼「ははははははははは……」

悦に口元を緩ませながら綺礼君がエレベーターの方に歩いていく。その不気味な笑い声が人の減った裁判場に静かに響き渡った。

鳳「あの野郎……何がしたいんだ?」

須崎「んなもん知るかよ……クソッ!!」

綴「……とにかく、今はここから出るとしましょう。話はそれから――」

不意にガツン! と何かを叩くような物音がした。

摩耶「…………」

見るとそこには摩耶さんがいた。
だけどその視線は今までの摩耶さんからは考えられないくらい――


――憎悪に満ちていた気がした。


□■□■□


【???】


モノクマ「いやー今日もハッスルしちゃったね! ボクもう精魂尽き果てたよ……」

モノクマ「ね! キミもそう思わないかい?」

???「…………」

モノクマ「もー、キミっていっつも無視してくれるよね。ボク泣いちゃいそう……」

モノクマ「で? 聞きたいことって何?」

???「…………」

モノクマ「ああ、大丈夫だよ。まだ生きてるって」

モノクマ「でも当然、これから生かされるか殺されるかはキミ次第だけど?」

???「…………」

モノクマ「ボクの目的? そんなの決まってるじゃん」

モノクマ「――これはね、リベンジなんだよ」


Chapter2 秘密の重さは罪の重さ 非日常編 完


【リザルト】

友人
小鳥遊

知人
弓乃、須崎、摩耶、大刀、結城、鳳、十六夜、アルサブ

顔見知り
京極、一色、綺礼

死亡
藍原、夢見、加賀美、氷河


プレゼント
無限タンポポ


モノクマメダル
0枚


ホームズアプリ
現在公開 孤島編1つ

終わりです。お疲れ様でした
舞妓はんの暗部なんて知るわけがないのでおかしな点は当然ありますが、なんとか感じとってくだされば嬉しい

では質問意見雑談支援絵叱咤激励等常時大歓迎です。何かあればお気軽にドゾ


~今日の教訓~
綺礼君マジマーボー

綺礼「ふはははははは!!」


十六夜(ヤバい…俺より目立ってる…)


十六夜「コ…コロシアイはゲームだ!」

加賀美「それだいぶ前に聞いたから」

スキルは次回本編更新までに直しておきます

そして今日は更新こそないけど少し安価取りますので20時頃にまた

ハイパーの方も頼むで

>>701
次回はそちら更新です

というわけで裁判後の様子見したい人物↓5まで各一人指定。コンマ高いの三人採用

弓乃
須崎
摩耶

上記三名決定。林間学校裁判終わり次第これからスタート

ではこれだけ。ありがとうございました

ミスは後日修正します

ってことで安価無いけど投下



【弓乃の個室】

弓乃「……ふう」

二度目の裁判が終わりそれぞれの部屋に戻った私たち。
私は軽くシャワーを浴び、それを終えるとベッドに腰掛けました。

弓乃「…………」

夢見さんが藍原さんに殺される前日、私は大刀さんに呼び出された。
最初は何事かと思ったけれど、その話の内容を聞くに連れて察することが出来た。

ああ、あの日のことを言っているんだなと。

当時難しい話はわからなかったけれど、おぼろげに覚えていることもいくつかある。
元々私と妹は部外者だったこと。
実験は専用のスタッフが受けることになっていたこと。
金銭的に貧しかった家庭を気遣って、妹が報酬のお金を目的にそれに志願したこと。
そして――妹が心配だった私も同様にそれに志願したこと。

最先端の設備と人材によって行われる実験なので失敗の危険はないと言われていたけれど、妹一人にそんなことをさせるわけにはいかなかった。
だというのに……あの日を境に妹はいなくなった。
お父さんとお母さんは不仲になり喧嘩もするようになったし、いつ離婚してもおかしくない空気になっていた。
そして私も、他人より感情の起伏が乏しくなった。周りから言わせれば今の私は年齢に似つかわしくない大人びた、まるで人形のような女の子らしい。

大刀『謝って許されることじゃないと思っている。でも、それでも謝らせてくれ……すまなかった』

図書室で頭を下げてそう言う大刀さんに私は首を縦に振った。
大刀さんも一人の人間だし、失敗はある。それは理解している。

それでも、身勝手ながら私はこうも思ってしまう。
妹を失ったことも事実だし。
両親が不仲になって今にも崩壊の危機になっているのも事実だし。
私が少しおかしな子になってしまったのも事実だ。

それなら。この事実に対する憤りはどこにぶつければいい? 悲しみはどこにぶつければいい?

――あれ? そもそも憤りってなんでしたっけ? 悲しみって……なんでしたっけ?


□■□■□


【須崎の個室】

裁判が終わり自分の部屋に戻って来たオレは何をするわけでもなくぼんやりとベッドに寝転がって天井を見つめていた。

須崎「あーっ! 胸糞ワリィぜ!!」

そのまま声を大にして怒鳴る。防音じゃなければ隣の部屋にまで筒抜けだったかもしれないその叫び声はオレの部屋に響くだけだった。

一度だけでも不愉快極まりない出来事だったのに、それが二度目ともなればオレの叫びは至極当然のはずだ。
いや、不愉快どころじゃない。この二度の裁判で人が合計四人も死んでいるんだ。どこまで行ってもその事実は変わらない。

須崎「…………」

事件が起きたとき、オレは夢見の死体を見て“事件がまた起きたことに対しての怒り”と“これで秘密が暴露されることがなくなったという安心”を感じた。
ぶっちゃけ、最低だ。人が――それも、女が死んでるってのにオレは自分勝手な理由で安心してしまった。

須崎「つーか……」

秘密と言えば、京極だ。あの女の動機になった秘密は裁判中で出たセレナとかいうのについてだろう。
つまり、京極に限定して言えば事件の有無に関わらず秘密を暴露されているようなものだ。

須崎「…………」

須崎「はぁ……」

なんとなく次にオレがするべきことが決まったところで、オレはため息を吐いていた。


□■□■□


【摩耶の個室】

裁判が終わり自分の部屋に戻った私。何をするわけでもなくベッドに腰かけていた。

摩耶「…………」

刑事という仕事をする際に人の死というものは覚悟してきていたし、事実何度も人の死というものに触れてきた。さらに刑事とは常に死の危険と隣り合わせ。嫌でも覚悟せざるを得ない。

――だけど、今私の心は凄く動揺している。
怖かった。不安だった。これから先、ここから脱出するまでの間自分を失わずにいれる自信がなかった。

摩耶「どうしてこんなことになってるのかなぁ……」

背中からベッドに倒れこみ、右腕で両目を覆うようにして呟く。
頭の中で浮かぶのは家に残してきた妹の姿。凄く生意気でいつも私の手を焼かせてくれる妹だったけど――今となっては唯一の家族。心配にならないわけがない。

摩耶「……元気にやってるかな。お祖母さん達に迷惑かけてないかな」

摩耶「……ご飯、ちゃんと食べてるのかな……勉強とか、ちゃんと……してるのかなぁ……」

摩耶「…………」

摩耶「早く、会いたいなぁ……」

妹のことをつい思い出してしまっていた私の声はいつの間にか震えていたのだった。

ここまで。次回からChapter3となります
次はさらにもう一つオリジナル動機が出ますので、よろしくお願いします

お金+オリジナル動機+ホームズアプリですね
まあホームズアプリに関しては動機だったり動機じゃなかったりするんですが

懐かしのスレから引っ張ってきたステータス

【超高校級の細菌学者】結城朱里(ゆうきあかり)女
精神力・5(+1)
交友力・8
スキル
大胆不敵→裁判でのミスの際に精神力1つ消費してそ のダメージを打ち消す
友達思い→友達関係になった相手を気遣う
研究熱心→普段の研究時の熱心さが影響して調べものの際に精神力にプラス補正
冷静沈着→裁判での精神力にプラス1の補正

【超高校級の腹話術師】任暁美言(にんぎょうみこと )女
精神力・2
交友力・0
スキル
臆病→人形がないと臆病で泣き虫
中二病→人形を介して話すときは中二病。そして饒舌
声真似→専門家には劣るが声真似は得意

>>744
わざわざありがとうございます

というわけで土曜日夜21時頃更新予定よろしくお願いします
wikiものんびり更新してますが、どこまで書いていいのかいまいちわからない……

父の不注意でノートパソコンが机から落下した
どっか壊れてないかチェックしておくので遅れるかも

別になんともなかったし更新開始



Chapter3 落ちていく絶望的奈落 (非)日常編


【綴の個室】


モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


加賀美君が殺され、氷河君が処刑された。
夢見さんが殺され、藍原さんが処刑された。

すでに四人もの犠牲者が出てしまい、それでもこの絶望は終わらない。終わってくれない。
モノクマのアナウンスで目を覚ますのもいつもどおりだし、それにうんざりしながらも食堂に行くというのもいつもどおり。

そして、それら一連の考えひっくるめてこれも全部がいつもどおりだった。

平穏な日常はどこへ行ったのだろう。
変わらない日々はどこへ行ったのだろう。

――ううん。変わらない日々なら、すでにある。
この絶望的な日々、これが私の日常を侵食していっている。


□■□■□


【食堂】

綴「おはようございます……」

一色「おはようございます」

食堂に入った私を出迎えてくれたのは一色さんだった。私とは違い、一色さんの表情はいつもどおり。何も変わらない。

綴「一色さん……」

一色「どうやら調子が優れないようですね。先にお席にどうぞ、今飲み物を持ってきます」

そうして私を一番近い席――結城さんの隣に促し、私が座ったのを確認すると厨房へと消えていく。

結城「綴さん、おはよ」

綴「結城さん……おはよう」

隣に座る結城さんは私同様に調子が悪い、かと思いきやそういうわけでもなく。意外と普通の顔をしていた。
いくら途中から入ってきたとはいえ、あんな出来事を経験したのだから少しくらいは落ち込んでいたりしているものだと思っていたのに……。

結城「なによー、朝から元気無いじゃない」

綴「むしろ結城さんが元気なのが驚きだよ……昨日あんなことがあったっていうのにさ」

ついデリカシーの無いことを言ってしまい、しまったと後悔する。
だけど結城さんは気にした様子もないようで実にあっさりとこう返事をした。

結城「ん、そりゃあんなことがあれば落ち込みもするし元気が無くなるのも仕方ないけどさ」

結城「それでも起きたことは変えようがないんだし、いつまで落ち込んだりしてても意味が無いっていうか……」

結城「藍原さん達のことを本当に思ってるなら……だからこそ、前を向かないとね」

……この返答には素直に凄いと感心してしまった。
こんな異常な事態に巻き込まれ……それでもなお、こんなことを言える。その心の強さに。

一色「おや、随分と大きくでたものですねお嬢様」

結城「い、一色さん!?」

そうしていると厨房に行っていたはずの一色さんがいつの間にか私たちの近くにまで来ていた。手には二つのグラスがある。

一色「とても昨日泣きじゃくっていたとは思えません」

綴「泣き……?」

結城「わー! それは言わないでよ一色さん!!」

流れ作業のごとくグラス二つを机に置き私の反対側に座る一色さん。
それはともかくとして、何やら結城さんが凄く慌てているように見えるけど……?

一色「ふふ、あれだけわんわん泣いていたというのに朝になったらすっかり元に戻っているようでなによりですけどね」

綴「……泣いてたの?」

一色「ええ。裁判から帰ってきて就寝までの間ずっと泣いておりました」

一色「おかげで同室者としては大変でしたがね。泣いているお嬢様を宥めるのには苦労しましたし……」

一色「お子さんをもつ母親の気持ちがなんとなく理解できた気がしましたね」

結城「そこまで泣いてないよ!? ……泣いてない、よね?」

綴「いやいや、私に聞かれても……」

一色「……とまあ、綴さんが何やらお嬢様に対して間違った評価をしそうでしたので一応訂正をさせていただきました」

さらりとそのようなことを言って先に持ってきていたグラスを持ち、中に入っているお茶を口に含む一色さん。

結城「むむむ……」

そんな一色さんを見て結城さんは悔しげに唸ったあと、席を立った。

綴「どこに行くの?」

結城「厨房! 私緑茶より烏龍茶派なの!」

そうして先ほどの一色さんのように厨房へと消える結城さん。
言葉だけ見たら凄く怒ってるように見えなくもないけど、厨房へ行く間際に盗み見た赤く染まった横顔を見ればそれが杞憂であることがわかる。ただの照れ隠しだろう。

一色「おや、少し見ない間にお嬢様の好みが変わっていたようでしたか」

綴「……一色さん」

一色「わかっております。冗談ですよ」

とは言っても普段と変わらない顔で言うものだから区別が付きにくい……。

綴「でも、そうだったんですね。結城さんもやっぱり……」

一色「ええ。泣いておりました」

一色「……覚えておいてください。お嬢様は強くはありませんし、あんなことがあって平然としていられるほど心が丈夫でもありません」

一色「ただ、友人思いのお方なだけです」

綴「……はい」

そう言って僅かに微笑む一色さんを見て、二人の間には強い繋がりがあるんだなと再認識するしかなかった。


□■□■□


結城さんのグラスが緑茶から烏龍茶に代わってしばらく。朝食を食べていた私たちの耳に京極さんの言葉が届いた。

京極「みんな、ちょっといいかな? 食事が終わったら校内の探索をしたいんだけど」

綴「校内の探索……?」

鳳「最初の裁判が終わってから校舎の二階が開放されたな。となると、今回も校舎の三階が開放されてるかもしれないってことか」

京極「そうなるね。校舎の二階には三階に続く階段もあったし……」

京極「電子生徒手帳の校内見取り図にも新たに三階が表示されるようになっている」

言われて全員が生徒手帳を確認する。確かに校内見取り図に三階が表示されるようになっていた。

小鳥遊「でも、まだ十六夜さんと綺礼さんが……」

アルサブ「放っておけ。十六夜は当然として、綺礼にしても前回の裁判でトチ狂ったことを言っていたからな」

アルサブ「下手に行動を共にしていきなり殺人事件……というのはこっちとしてもごめんだ」

前回の裁判で綺礼君はあの処刑を見て興奮していた。その時の様子を思い出して、思わずぶるりと寒気を感じる。

……一晩経過した今でも、あの言葉は私には理解が出来なかった。

大刀「そうだね。以降はともかくとしても、とりあえず今日の探索だけでも放置にしておかないかい?」

大刀「様子見の意味を兼ねてもね」

京極「だが……」

アルサブ君や大刀さんに言われても京極さんが反論しようと口を開きかける。生徒会長としての責務からか、誰かを放置しておくという行為をしたくはないらしい。

須崎「あー……とにかくよ、早く食って探索しようぜ! もしかしたら脱出の手掛かりだってあるかもしれないしな!」

だけどそれを須崎君が阻止する。狙って京極さんの言葉を邪魔したのかは定かじゃないけど……おそらくは、狙って阻止したのだろう。意図はわからないけど。

京極「ちょ、ちょっと……」

須崎「いいから! な!?」

アルサブ「どれだけ空腹なんだお前は……」

弓乃「ですが、確かにその意見には一理ありますね」ムシャムシャ

小鳥遊「もう食べてる!?」

フライングして食事を始めた弓乃さんに従い、残りの人たちもそれに続く。
なんとなく話を続ける空気じゃなくなったことを察した京極さんは不満そうにしながらも、それ以上話を続けることはしなかった。


↓2
綴の探索場所選択
1 娯楽室(アルサブ・一色・結城)
2 美術室(摩耶・京極・弓乃)
3 物理室(須崎・鳳)
4 保健室(大刀・小鳥遊)
選択肢1・2の場合コンマが偶数で十六夜が
選択肢3・4の場合コンマが奇数で綺礼がそれぞれの選択箇所に出没

選択肢は1。コンマは奇数のため十六夜出没せず


【娯楽室】

校舎三階に足を運んだ私。探索する場所は娯楽室という場所だった。

結城「わー! すごいね学校にこんな場所があるなんて!」

一色「暇つぶしには事欠かないようになりましたね。もっとも、そんなものは望んではおりませんが」

確かに、暇つぶしができるようになったからといってそれがどうしたのかという話になる。
私たちはここで一生を過ごすつもりはないのだ。暇つぶしの方法よりも、脱出の手がかりが欲しい。

アルサブ「だが、それでもこういった娯楽はあるに越したことはない。精神的負担を和らげるためにこういった遊びは常套手段だ」

綴「まあ、それもそうかも」

結城「トランプにダーツにスロット……本当、なんでこんなものがあるんだろうね?」

綴「希望ヶ峰学園だから……それでだいたい説明できそうだけど」

世界的に有名な学校なんだ。今さら自分たちの常識で考えても仕方ないだろう。


↓2
会話相手選択。その後食堂に場面移行
1 アルサブ
2 結城
3 一色

※アルサブ選択


……そういえば。アルサブ君はこの前の裁判でどう思ったんだろう。
藍原さんとは結構関わっていたと思うけど。

綴「アルサブ君」

アルサブ「……どうした」

机付近で調べ物をしていたアルサブ君に声をかけると、彼は小さく返事をしてくれた。

綴「いや……こんなときに聞くことじゃないけどさ。藍原さんのこと……」

アルサブ「ああ。アイツがどうした?」

どうしたって……。

綴「藍原さんがあんなことになったから、もしかしたら落ち込んでるかなって思って。アルサブ君と藍原さんって結構かかわり合いがあったし」

アルサブ「あれがそう見えていたなら、お前は相当の大物だな」

嫌味のようにして言うアルサブ君。

アルサブ「僕にとってあの女は親しい間柄でもなんでもない。寄ってくる虫のような感覚だったな、ひたすら邪魔だった」

アルサブ「そもそも、もしあの女と親しくしていたら殺されていたのは僕だったかもしれないと考えるとそれだけで寒気がする」

綴「そんな……!」

アルサブ「アイツが夢見を殺したのは事実だろう」

アルサブ「……用事はそれだけか?」


↓2
1 せめて友人として認めてあげてよ
2 藍原さんは、そんなことしない
3 鳳君がアルサブ君のことイカサマディーラーって言ってたけど……
4 その他自由安価



……そういえば。鳳君がこの前変なことを言ってたっけ。

綴「話変わるけどさ、この前鳳君がアルサブ君のことイカサマディーラーって言ってたけど……どういう意味?」

アルサブ「……どうもこうもないだろう。根も葉もないでっちあげだ」

そうしてその評価を否定するアルサブ君。だけどその否定する瞬間、わずかに眉を動かしていたのに私は気づいてしまった。

……嘘?

綴「でっちあげってことは……」

アルサブ「鳳が勝手なことを言ってるだけだな。勝手な妄想に僕を巻き込むのは勘弁してほしいものだ」

うーん……? となると本当に鳳君の方が間違っていた?
でもあのときの鳳君、なんていうか嘘を言ってるようには見えなかったしな……。


【Info】
アルサブとの親密度が上昇しました



【食堂】

そうして食堂に戻ってきた私たちはお互いそれぞれの箇所で見たものを報告していった。

だけどその報告内容はどれもたいしたことはなく、美術室には彫刻とか絵画があったとか保健室には医療道具があったとかそういったことだけだった。

大刀「まあ、これで怪我人とかが出ても対応はできるようになったね」

保健室を探索していた大刀さんがそう言う。
確かに医学部の大刀さんがいれば、怪我人が出てもとりあえずは安心だろう。本当なら怪我人なんて出るに越したことはないんだけど。

京極「物理室には空気清浄機があっただけだし、娯楽室も特に大した発見はなかった……」

摩耶「完全な手詰まりね。今回もこれといった手がかりはなし……」

鳳「不安を煽るようなこと言うなよ……」

だけど摩耶さんの言うとおり、手がかりが見つからなかったのは事実だ。不安になるのも無理はない。

弓乃「ではとりあえず今日は解散で、また後日からそれぞれで探索をしつつ手がかりを探していく感じで良いのでしょうか?」

京極「う、ん……そうだね」

小鳥遊「はぁ……」

京極さんの言葉に小鳥遊君がため息を吐く。するとその瞬間――ぴろぴろりんという軽快な電子音が全員の生徒手帳から鳴った。

綴「なんだろ。生徒手帳から聞こえてきたよね?」

結城「だね。なんだろ……」

結城さんを初めとしたこの場の全員が生徒手帳を起動させる。すると――そこには見たくなかった現実があった。

須崎「……あの推理ゲームが更新されてるぞ」

鳳「だな……」

ホームズ・アプリ。
あの思い出したくもない悪趣味なゲームが再び更新されていたのだ。確認していくと、一つ項目が増えている。

京極「……全員、これに関してはスルーの方向で行こう。見え透いた罠に飛び込むほど愚かなことはないからね」

大刀「そうだね。アタシはその方向で行くよ」

須崎「つーかオレはこういうの苦手だし、手を出すつもりはねぇ」

弓乃「」モグモグ

確かに見え透いた罠に飛び込む必要はない。けど……この状況下、コロシアイを防ぐためにも情報はたくさん欲しい。

……どうしよう?

【綴の個室】

自由行動・昼


部屋に戻ってくるとまず視界に入ってきたのは一つの手紙だった。

綴「なんだろ?」

中身を確認していく……。


【こっちの不手際で裁判前のメダルあげるの忘れてたからお詫びとして十五枚あげるよ! ごめんね! byあなたのアイドルモノクマより】


綴「…………」

手紙をくしゃくしゃに丸めてゴミ箱へと捨てる。メダルは……貰っておこう。


↓2
1 誰かと話す(相手も指名)
2 購買部へ
3 ホームズ・アプリ

※なおどの選択肢を選択しても時間は経過



【購買部】

モノクマ「やあ! 綴さんボクからのラブレター読んでくれた?」

綴「……やっぱりいた」

あんなふざけた手紙を渡してきたくせに何を言うか……。

綴「そもそもお詫びって何のことよ。というか、裁判前のメダルをあげるがどうとか……」

モノクマ「あーっと! ごめんね! それ以上は禁則事項だよ!」

……はぁ? 本当、何を言っているのかこのクマは。

モノクマ「本当ごめんね……でもほら、わざとじゃないんだよ。だから許してやってほしい」

綴「何を言ってるのかわからないけど……」


↓2
1 許す
2 許さない



綴「……いいよ。許してあげる」

何のことなのかさっぱりだけど。

モノクマ「おお! さ、さすがは綴さん! ボクの女神様!」

モノクマ「そんな綴さんにもう一つお詫びの品をあげるよ! 誰か生徒の名前一人分言ってみて!」

綴「なんで?」

モノクマ「いいから!」

と、有無を言わさない様子のモノクマに私は仕方なく従うことにする。

誰かの名前かぁ……。


↓3まで。コンマ高いレス採用



綴「……じゃあ、大刀さん?」

モノクマ「ふむふむ、大刀さんね……」ガサゴソ

するとモノクマは後ろにあった箱の中身を漁り、やがて何かを取り出す。

モノクマ「ぱららっらら~ん! “心理テスト~あなたを導く希望編~”!」

綴「なにこれ?」

大袈裟な出し方をしたわりにはただの心理テストの本に見えるけど……。

モノクマ「ま、いいからいいから。機会が来たら使ってあげなよ! ね!」

綴「機会って……」

モノクマ「それよりも、モノモノマシーンだよね? さあ回しちゃいなよ!」

結局無理矢理押し付けられてしまう。
……まあいいや。さっさと回して部屋に帰ろう。


↓2
何回回す?

ガチャガチャ……ポン!
【イン・ビトロ・ローズ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【ルアックコーヒー】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【子猫のヘアピン 】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【桜の花束】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【薔薇の鞭】ゲット!


……まあ、そこそこかな? 外れらしい外れも無いし、良しとしよう。



自由行動・夕


さて……これからどうしよう?


↓2
1誰かと話す
2ホームズ・アプリ

離脱。もしかしたらまた後で再開するかもしれない

再開しても……いいかな?



……やっぱりどうしてもあのホームズ・アプリが気になってしまう。罠だとしても、コロシアイを防ぐためにも情報は多い方が良い。

前回のアプリ内容があったから躊躇していたけど、意を決して私は生徒手帳を起動させた。

前回の時点であったのは学園編と孤島編。そこに新しく山奥編というものが追加されていた。

綴「…………」

そのまま項目を進んでいき、再びアプリに挑戦する。


【山奥にある林間学校施設にて殺人事件発生! 犯人を暴け!】


そんな煽り文句と共に次々証拠・証言が出てくる。
どうやらこのアプリによると、被害者はキャンプファイアーの組木の中から発見されたらしい。しかも燃やされた状態で。

綴「…………」

またこの事件の関係者に私たちの誰かの知り合いがいるのかと思い憂鬱になるが、その表示された証拠・証言を参考に私は犯人を推理する。


↓2
1 明るい芸人の男子生徒
2 耳の聞こえない作詞家の男子生徒
3 大人な体つきの家庭教師の女子生徒



綴「……この人だよね」

事件推理時の段階では名前が表示されないから曖昧にそう呟いて、私は芸人の男子生徒を選択する。


『正解! 正解!』


そんな軽快なアナウンスが鳴り、画面に事件関係者の情報が表示された。


【加害者 植島恭兵
 関係者 藍原舞

 被害者 逸見燈華
 関係者 一色杏奈】


綴「……は?」

その意外な文字の羅列に私は情けない声を出していた。

植島、という男子生徒。これは藍原さんの言っていた人だ。
それに……逸見という女子生徒の関係者。一色さんの名前が出ているけど……。

綴「…………」

ガンっと私は生徒手帳を壁に投げつける。
もしこれが本当なら――私は藍原さんに頼まれた約束を果たせないことになる。

そう考えると、私の中に暗い感情が芽生えた気がした。


【リザルト】


友人
小鳥遊、京極

知人
弓乃、須崎、摩耶、大刀、結城、鳳、十六夜、アルサブ

顔見知り
一色、綺礼

犠牲者
加賀美、氷河、藍原、夢見


プレゼント
無限タンポポ
イン・ビトロ・ローズ
ルアックコーヒー
子猫のヘアピン
桜の花束
薔薇の鞭

モノクマメダル
10枚

公開ホームズ・アプリ
学園編0
孤島編1
山奥編1



――翌日。


【綴の個室】


モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


……そんなアナウンスが私の耳に届いた。昨日よりも憂鬱な気持ちになってしまう。

ホームズ・アプリを信用しているわけではない。でも、あれが嘘である証拠もない。
もしあれが本当なら――藍原さんの最後の願いはもう叶わない。最後の約束を果たせれない。

綴「……ッ!!」

枕を投げ、机に置いてあったメモ用紙の束が床に飛び散る。

綴「…………」

パラパラと床に舞うメモ用紙を私は片付けることもせず、そのまま食堂へと足を運ぶのだった。


□■□■□


【食堂】

今日もそれなりに人は来ていた。誰と食べようか……?


今回ラスト
↓2
1 京極
2 結城・一色
3 須崎
4 小鳥遊・弓乃

終わり。

ホームズ・アプリはこのくだりをするために出したようなものなので満足しました。もう藍原さんの約束は果たせません。

では質問意見支援絵等何かあればお気軽にどうぞ


※ キーボードの効きがすこぶる悪い。どういうことだ説明しろ苗木!

※明日20時頃に更新予定なのん

※三度目の正直か、某社にてようやく一次選考通過

※というわけでのんびりと再開していきますよー



綴「結城さん、一色さん。相席いいかな?」

結城「あ、綴さーん。うん、もちろんいいよ!」

一色「私もです。どうぞ」

結城さん、一色さんの了承を得て相席する。
……あのホームズ・アプリにあった逸見さんという人について聞きたかったけど、結城さんがいるのならあまり下手に話を出さない方がいいのかな。

一色「綴さん、どうしましたか?」

綴「え? あ、なんでもないですよ」

結城「…………」

相席を頼んだくせに黙ったままなのを不審に思ったのか、一色さんが尋ねてくる。

一色「そうですか。てっきり綴さんもこの重い空気にダウンしたのかと思いました」

綴「重い空気って……」

言われて周囲を見ると、確かになんていうか空気がギスギスしてるというか……。

一色「まあ、無理もありませんね。このような状態で明るく振舞うなど、お嬢様でもなければできないことです」

結城「一色さん。それ私を馬鹿にしてない?」


↓2
1 一色に同意する
2 空気の悪さについて尋ねる
3 ホームズ・アプリのことを話す
4 その他自由安価



綴「この空気の悪さって……」

一色「ええ。ご考えのとおり、十六夜さんと綺礼さんが原因です」

優雅にお茶を飲みながら一言、一色さんが言う。

結城「まあ、それはそれでいつもどおりと言えなくもないんだけど……最近だと摩耶さんも元気ないっていうか」

綴「摩耶さんが?」

一色「刑事故の正義感が摩耶さんを苦しめるのでしょうね。それに、外からの助けが来ないことに責任を感じているのかもしれません」

綴「それは摩耶さんは関係ないんじゃ……」

一色「まったく、とは言えません。同じ警察の人間なら、責任を感じたところで不思議じゃありませんから」

結城「あと、やっぱり綺礼さんのこともあるだろうし……」

一色「人間は表と裏の顔があるとは言いますが、彼の豹変ぶりは驚きましたね」

つまり今の摩耶さんは外の警察と綺礼君について頭を悩ませているわけか……。

……って、ん?

綴「十六夜君は……」

一色「さあ? 当初からあれだけのことを言っておいて未だそれらしき行動をしないところから見ると、口だけではないではないのですかね」

結城「一色さん……」

一色「このままでは、いずれかませという立ち位置を築くことになると思いますがね」

かませって……。


【Info】
結城、一色との親密度が上昇しました
一色との関係が『知人』になりました

※ 一色「口だけではないのですかね」に訂正



自由行動・朝


一色さんって意外と毒を吐くんだなぁ……まさかかませって言うなんて……。

……ん? 別に意外じゃ……ない……?


↓2
1 誰かと話す
2 購買部へ



【図書室】

それとなく図書室に訪れると、そこにはやはりというべきかかませ――ごほん、十六夜君の姿が。

十六夜「綴か……」

中で椅子に座って本を読んでいた十六夜君が私の姿を見ると、露骨に距離を置いてしまう。

……なんていうか、そんなことされると傷つくんだけど。

綴「今日も読書?」

十六夜「読書以外に何をしろと?」

綴「ほら、三階に娯楽室があるし……美術室だって」

十六夜「一人で娯楽室にいて何をしろと言うんだ。ダーツくらいしかすることがないだろう」

綴「美術室は?」

十六夜「陶芸の用具がないから却下だ」

それはそうかもしれないけど……。


↓2
1 陶芸以外には何かしないの?
2 弓乃さんとは話さないの? いろいろ話が合いそうだけど
3 そういえば今朝一色さんが……
4 その他自由安価



綴「陶芸以外には何かしないの?」

十六夜「どういう意味だ?」

なおも話を振る私にうんざりしたようにしながら、十六夜君が返事をしてくれる。

綴「ほら、美術系統の才能で入学したのなら絵とか彫刻とかも一通りできるのかなって」

陶芸とはまた違うのはわかってるけど、美術系統の才能があるのならこのあたりのことも一通りできるのではないかと思い尋ねる。

十六夜「…………」

綴「十六夜君?」

十六夜「……他にできることがあるのなら、最初からそうしてたさ」

つまらなさそうにボソリと呟く。
ん? 今のってどういう……?

十六夜「話は終わりだ。もう帰ってくれ」

すると無理やり話を切り上げる十六夜君。
これ以上無理に追求しても無駄だろうな……。


【Info】
十六夜との親密度が上昇しました


↓2
プレゼントを渡しますか?



綴「これ……」

十六夜「おい」

綴「せっかくだしさ、受け取ってよ……?」

十六夜「ふざけてるのかお前は。ふざけてるな」

十六夜「まず俺は男子だし、そんな猫のヘアピンを渡されて喜べるわけないだろう」

十六夜「ゴミ処理のつもりなら最初からそう言えばいい」

綴「ゴミ処理だなんて……」

だけど私の言葉も聞かず十六夜君は読書に戻ってしまう。

……まあ、自分でも男の子に何を渡してるんだって思ったけど。


【Info】
十六夜との親密度が下がりました



自由行動・昼

もうお昼どきか……時間が経つのは早いなぁ。

さて、何をしよう?


↓2
1誰かと話す
2購買部へ



【購買部】

モノクマ「へい! 綴さんまた来たね!」

モノクマ「にしても来すぎじゃないですかね? いや、ボクとしては綴さんと話せるから嬉しいけど……なんて」ポッ

綴「…………」

シカトシカト……早いところ終わらせて帰ろう。


↓2
何回回す?(現在10枚最高5回)

ガチャガチャ……ポン!
【みどりの着ぐるみ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【ひまわりの種】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【スモールライト】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【無限タンポポ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【塩】ゲット!


うん……普通、なのかな? 一つダブってるけど……許容範囲でしょ。


【Info】
帰ります



自由行動・夕

うーん、もうこんな時間か……。

それにしても、このタンポポ? どうしよう……二つもいらないんだけどなぁ……。


↓2
1誰かと話す
2購買部へ



【娯楽室】

小鳥遊「うーん……」

小鳥遊「ううーん……」

綴「小鳥遊君?」

小鳥遊「うひゃあっ!?」

こちらに背を向けるようにして座っていた小鳥遊君に声をかけると、肩をびくりと震わせて驚く小鳥遊君。

綴「ど、どうしたの!?」

小鳥遊「あ、いえ。少し考え事をしていたので……」

考え事……そうだよね。こんな状況なんだから、逆に悪いことしたかな……。

そう思いチラリと小鳥遊君が座っていた椅子の向こう側、その机の上を見る。そこには将棋雑誌と将棋の台が。

綴「……詰将棋?」

小鳥遊「あ、あはは……」

考え事って、詰将棋のことなの!?


↓2
1それはともかく男子の様子を尋ねる
2もうちょっと危機感持ったらどうなのか尋ねる
3将棋が得意なのか尋ねる
4その他自由安価



綴「将棋が得意なの?」

小鳥遊「いえ、別に得意というわけじゃないんですけどね」

小鳥遊「ただ頭の体操にこういったものはよくしていたので……他にやることもないですし」

綴「そう? 娯楽室ならアルサブ君とかとトランプやるって選択肢もあるんじゃない?」

そういう遊びはプロだろうし。とてつもなく強敵だろうけど。

小鳥遊「……やりましたよ」

綴「え? そうなの?」

小鳥遊「ええ。須崎さんも含めて三人でババ抜き大富豪七並べ……」

ちょっと人数は少ないけど、なんだ。楽しそうにやってるんだなぁ……鳳君が不在だったみたいだけど。

小鳥遊「アルサブさん快勝。須崎さん大敗で終わりましたけどね」

須崎君……。

小鳥遊「本当は鳳さんも誘ったんですけど、断られちゃいましたし」


【Info】
小鳥遊との親密度が上昇しました

↓2でプレゼント渡しますか? 忘れててすいません



綴「そうだ。これあげるよ」

小鳥遊「これは……なんでしょう?」

綴「えーっと、こう息を吹きかけてタンポポを飛ばして遊ぶみたいだよ」

小鳥遊「そんなもの子どものおもちゃなんじゃ……」フーッ

そう言って実際にタンポポを飛ばしてみる小鳥遊君。


ふわぁ……(タンポポが飛ぶ)


小鳥遊「……」カラカラ

小鳥遊「ふーっ」


ふわぁ……(タンポポが飛ぶ)


小鳥遊「……意外と面白いですね。マイク付きのゲーム機のソフトのアイデアの参考になるかもしれません」

なんだか熱中してくれたみたいだけど……まあ、喜んでくれてるならいいかな。


【Info】
小鳥遊との親密度が大きく上昇しました
スキル『神がかった集中力』ゲット
・裁判時の集中力+6

本日ラスト。夜時間前のイベント判定


↓1のコンマ下一桁
1~3 結城
4~6 小鳥遊
7~9 弓乃
0 安価下に流れて判定

次回再び小鳥遊とのイベントが発生します。ショタ! ショタ!(錯乱)

というわけで本日早いですがここまで。質問意見雑談支援絵等なんでもどうぞ


※最近劣等生に手を出しつつアクセル・ワールドを久しぶりに見返してます
とりあえず能美さんはクセになる悪役でしたね

狛枝「ボクはね、君たちみたいな希望の象徴と呼ばれる人たちが大好きなんだ! 堪らなく愛しくて、君たちのためならどんな汚れ役だって引き受ける!」

影山「ええ、狛枝さんの言うとおりです。私たちのような下の者が上に立つアナタたちの踏み台になるのは至極当然のこと」

狛枝「ボクらが踏み台となり、君たち希望が輝くのならそれほどまでに嬉しいことはないよ!」

影山「まったくそのとおりです!」

日向&夏目「「」」


※たぶん土日のどっちかで更新できるかもしれない……

ストレス溜まったりお金減ったりオリジナル作品停滞したり恋だの愛だのという少女漫画を全巻買ったりしてたけど生きてます

ええ、生きてますよ

一周年ってマジかぁ……むしろまだ一周年なのかぁ……

木曜日に投下できればそれはとっても嬉しいなって

生存報告
いろいろ他のことに気を取られてたら年末の忙しさに巻き込まれ……
年内更新はできるかなぁという微妙なところです。申し訳ない

関係ないけど公募は二次選考落選でしたー

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