哀「お姉ちゃんの日記?」 (16)
【注意】多少過激な表現があります。ご了承下さい。
コナン「ああ。ほら、大分前にオメー、お姉さんの家に電話掛け続けた事あっただろ?あの後博士に頼んでその電話番号から住所を調べてもらってな。」
阿笠「ほっほっほ。」
コナン「んで、昨日こっそりと行って来たんだ。」
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哀「なんですって!?あなたね、それがどんなに危険な事かわかって…」
コナン「大丈夫だって。訪ねる前に周辺は細かくチェックしたし。まあ奴らがあらかた捜索した後だったみてーだから、めぼしいものは残ってなかったけど…ダメモトで色々引っかき回してみたら、この山のような日記が見つかったって訳
さ。」
哀「そう…でも彼らが放置してたんなら特に重要な事は書かれてないんじゃない?」
コナン「んな事見てみねーとわかんねーだろ?オメーにしか通じねー暗号みたいなものもあるかもしんねーしな。」
昴「そうですね。身内同士でしか使わない言い回しというのも世の中にはザラにありますし。」
哀「そう…ってどうしてその人がいるのよ!?」
阿笠「すまんのー哀君。ワシが呼んだんじゃ。なにぶん量が多くてのー。」
哀「あ、そう…」
コナン「とりあえず1番最初のっぽいこの日記から読んでみるとするか。」
哀「…え?」
コナン「どした?灰原。」
哀「え?ああ、いや、なんでもないわよ?(…あの色、なんか見た事あるような…)」
コナン「そうか?じゃあ読んでくぞー。」
『某年○月X日。いきなり初日から躓いちゃった。最初の日記なのに…』
哀「!!?」
『正直な気持ち、早くも挫折しそう。これを書いている今も腰がものすごく痛い。』
哀「ストップ。」
コナン「あんだよ灰原、いきなり。」
哀「駄目よ、やめなさい。やっぱりこの日記の内容はあなたは知らなくていいものよ。(あああ…思い出した思い出した思い出した!これって以前お姉ちゃんが中々見せてくれないからってコッソリ見ちゃったあの日記だわ!)」
コナン「ハァ?今更何言ってんだよ。続けるぞー」
哀「ちょっ…」
『でも駄目よ。自分で決めた事なんだからちゃんと書かないと!』
哀「駄目よ!やめて!これ以上読まないで!!」
『今日、本当に久しぶりに志保と会った。普段滅多に会えない分、かまい倒してしまったけれどあの子も満更でもない様子だったので安心した。今日は泊まれるとの事だったので一緒に晩御飯を食べて、お風呂に入って、一緒の布団で寝た…はずだった。』
哀「あ…あああ…」ガクガク
『布団に入って暫くして、志保が抱きついてきた。お母さんとお父さんがいなくなって、留学させられて、ずっと1人だった。どんなにさみしかったんだろう…そう思うと、自然と抱き返していた。そして、それでもなお滅多に見せない不安げな志保の顔を見て、自分の中で何かが切れてしまった。私は感情のまま互いの衣服を布団の中で脱ぎ、脱がせて再び志保を抱いた。志保の方も始めは驚いていたけどすぐに抱き返してきた。表情もさっきよりも安心しているように見えた。私達はそのまま互いの未成熟な花弁を一晩中濡らし続けー』
コナン「」
阿笠「」
昴「」
哀「いやあああああぁっ!!!(号泣)」
阿笠「あ、哀君…?」
哀「うっうぅぅ…」
コナン「は、灰…原…?お前とお姉さんって…まさか…」
哀「そうよ!そうよ!私とお姉ちゃんはしょっちゅうそういう事してたわよ!悪い!?(半泣)」
コナン「『悪い!?』って…オメーなぁ…」
哀「仕方ないじゃない!両親が死んで、物心ついた時には海外に留学させられててずっと1人で寂しかったんだから!たった1人の家族だったお姉ちゃんに甘えたかったのよ!」
コナン「わかった、わかったから落ち着けって!動機を自白する時の女の犯人みてーになってるぞオメー!」
阿笠「しかし初日からこれとはのー。まさかとは思うがこれからずっとこの調子なのか?」
昴「なんだと?けしからんもっとやれ!(いやぁ流石にそれはないでしょう阿笠博士。)」
哀「えっ…」
コナン「昴さん本音と建前が逆だって…」ハハ…
コナン(ん?まてよ…てことは…)ヒラメイタ!
コナン「博士、5年前から2年前の日記を取ってくれ。」
昴「」
阿笠「5年前から2年前…結構あるぞい。どうするつもりじゃ?」
コナン「いや、灰原のお姉さん、その時期に恋人が出来てたらしいからさー」チラリ
昴「」
コナン「灰原と情事を重ねていた灰原のお姉さんがその状況をどう感じていたのかなーって。」ニッコリ
昴「コナン君、1つ忠告をしておこう。過ぎた好奇心は身を滅ぼすぞ、少年。(低音)」
コナン「なんの事?(ニッコリ)…あ、あったあった。このページか。」
『某年☆月△日。今日、大君と初夜を過ごした。』
コナン・哀・阿笠「「「おい、いきなりかよ」」」
昴「」
『大君は組織の中でも優秀なスナイパーだそうだけど夜のスナイプはどうやら不得手だったらしい。小半刻もしないうちに主導権は私の手に渡っていた。会う度に志保と夜の主導権争いを繰り広げて来た私の敵ではなかった。』
昴「」orz
哀「ねえ、なんであの人が落ち込んでるの?お姉ちゃんの恋人の諸星大の話でしょ?」
阿笠「さ、さあてのぉ…(赤井さん…気の毒な…)
コナン「あれ、2年前の日付で追記があるぜ。」
『追記:今日大君と別れる事になったが、結局この3年間の内に大君が夜のスナイプで主導権を握る事はなかった。』
昴「ええい、うるさいっ!」
コナン「なーんか結局、本当にとりとめの無い内容ばっかみてーだな、この日記。」
阿笠「約二名に多大な心の傷を負わせた様じゃがのぅ…」チラリ
昴「仕方ないじゃないか…ジョディはああ見えて草食系だったんだから…」ブツブツ
哀「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん…」ボソボソ
コナン「なんか飽きてきたなー。とりあえず最後の日記位は目を通しておくかー。」
『某年某月某日。今日、奴らとの約束の日。恐らく私は殺されるだろう。志保には辛い思いをさせてしまうに違いない。でも大丈夫、あの子の為の布石はちゃんと打ってある。芯の強いあの子ならきっと立ち直り、未来を切り開いていけるだろう。きっと…きっと。(この後かなりの行間)
ただ、私自身も奴らにやられっぱなしなのは気に食わないので今迄の日記をあえて重要そうに見える場所へ置いておく事にする。最後のページは私のちょっとした奴らへの意趣返しだ。』
コナン(意趣返し?)ペラッ
『組織の皆さん、特にジンとウォッカへ
こんなエロ日記にムキになっちゃってどうすんの?w長時間無駄な作業お疲れ様でしたwザマァwww
by明美』
阿笠「おいおい…」
コナン「ハハハ…」
哀「お姉ちゃん…」
昴「全くまた突飛な事を…」
コナン「イイ性格してんな、オメーの姉さん…」
哀「えぇ。自慢のお姉ちゃんよ。」フフン
終わり
オマケ
どっかの建物内
安室「そういえば宮野明美の一件の後ジンの奴、暫く機嫌が悪かったみたいですが何かあったんですか?」
シャロン「あぁ、彼女の自宅で証拠になりそうなものを処分する際にちょっと…ね。」プププ
今度こそ終わり。
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