海未「照れてるニコは可愛いですね」 (54)
軽く10話ネタなのでまだ見てない人は注意
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海未「巫女姿のニコを褒めた時のニコの反応、とても可愛かったです」
海未「案外ニコはストレートに褒められると照れるタイプなんですね」
海未「またあの可愛いニコを見たいものです……」
海未「……」
海未「こうなったらニコをどんどん照れさせましょう!」
・部室
にこ「ふんふーん♪」
海未(期せずしてニコと2人きりです)
海未(他のメンバーは用事やら何やらで遅れてくるそうなので)
海未(今がチャンスというやつですね)
にこ「ふんふんふーん♪」
海未(それにしてもごきげんですね)
にこ「ぴょんぴょこぴょんぴょんかーわーいー♪」
海未(とうとう歌い始めました)
海未(先ずはこの歌を褒めてみましょう)
にこ「髪の毛がはねてーぴょんぴょ」
海未「ニコ」
にこ「んー?何よ」
海未「その歌、良い歌ですね」
にこ「え、分かるー?」
海未「はい。ニコのオリジナル曲ですか?」
にこ「そうよー。こう見えて密かにオリジナルの曲考えてるんだから」フフン
海未「凄いですね、ニコは」
にこ「な、何よ藪から坊に」
海未「こんなにも素晴らしい曲を作れるのですから」
にこ「……あんた熱でもあるの?」
海未「ふふ、ニコはとても仲間思いですね」
にこ「はい?」
海未「私の心配をしてくれるなんて」
海未「でもご心配なく、私はいたって健康です」
にこ「そ、そう。それなら良いんだけど」
海未「ニコのそういう所、私はとても素敵だと思います」
にこ「なななな何言ってんのよ!?」
にこ「やっぱ今日のあんたおかしいわ!」ガタッ
海未「ニコ?」
にこ「き、今日はもう帰るわ!じゃあね!」
バタン
海未「逃げられてしまいました」
海未「というか今日の練習はどうするのでしょうか」
・屋上 昼休み
にこ「は~昨日はびっくりしたわ」
にこ「海未が急にあんなこと言ってくるなんて」
にこ「どういう風の吹き回しかしら」
にこ「……まぁ良いわ。お昼食べましょ」
ガチャッ
海未「あ、ニコ。ここに居ましたか」
にこ「ううう海未!?」
海未「はい、海未です」
にこ「い、一体どうしたのよ」
海未「ニコと一緒にお昼をと思いまして」
にこ「はいー?」
海未「駄目ですか?」ショボン
にこ「いや、駄目なわけじゃないけど……」
にこ「穂乃果やことりとは良いの?」
海未「はい。今日はニコとお昼を食べたい気分なんです」
にこ「あっそ。好きにしなさい」
海未「では失礼して」
にこ「……」
海未「もぐもぐ……」
にこ(どういう状況なのよこれ)
にこ(海未と並んで2人でお昼ごはん食べるとか)
海未「ニコ?大丈夫ですか?」
にこ「え?あ、ううん。ちょっとぼーっとしてただけ」
海未「そうですか」
海未「ニコのお弁当は自分で作ったものですか?」
にこ「そうよ」
海未「あの、一口貰って良いですか?」
にこ「別に良いけど」
海未「すいません。見てたら凄い美味しそうで。ではこの唐揚げを」
海未「もぐもぐ……美味しいです!」
にこ「そ、そう?」
海未「えぇ!こんなに美味しい唐揚げを食べたのは初めてです!」
にこ「大げさねぇ」
海未「合宿の時も思ったのですが、ニコは料理上手ですね」
にこ「まぁね。昔から作ってたし」
海未「妹さんたちにですか?」
にこ「うん。親が忙しくてニコが家事をしなきゃならないことが多くて」
海未「大変ですね……」
にこ「もう慣れたわよ。それに、ニコがやらなきゃいけないことだし」
海未「そういうことを当然だと思える姿勢、私は凄いと思います」
にこ「えっ?」
海未「アイドル活動に一生懸命で、家のこともしっかりやってて」
海未「ニコは本当に頑張り屋さんですね」ナデナデ
にこ「あ、あうう……」
にこ「……こ、これ。卵焼き」
海未「はい?」
にこ「妹たちが1番好きって言ってくれるの」
にこ「だからその、食べて良いわよ」
海未「ふふ。では、ありがたく頂きますね」
海未「はむっ。とても美味しいです」
海未「本当にニコは料理が上手い」
海未「将来ニコの旦那さんになる人は幸せですね」
海未「こんなにも美味しい料理を毎日食べれるのですから」
にこ「ふぇぇぇ!?」
にこ「だ、旦那さんってあんた何言ってんのよ!」
海未「良かったら私が貰いたいくらいです」
にこ「なっ、あぅ……///」プシュー
海未(ニコが茹でダコのように。少しストレート過ぎたでしょうか)
・屋上 練習中
海未「ニコ、今日の練習で私とペアを組みませんか?」
にこ「へっ?いや、その……」
海未「どうしたのです?」
にこ「いや、あんたいつも穂乃果やことりと組んでるじゃない」
にこ「何で急に……」
海未「ニコと一緒に練習したいのです!」グイッ
にこ「ち、近いわよ!もう分かったから、ペア組むから!」
海未「ありがとうございます!」
にこ「で、ニコ達は何の練習するの?」
海未「そうですね、振り付けの確認をしましょうか」
海未「先ずはニコが先にやって下さい」
にこ「分かったわ」
にこ(うっ、ていうかこれ海未にまじまじ見られるのよね)
にこ(何か恥ずかしい///)
海未「それではいきますよ。ワンツースリーフォーファイブ……」
にこ「……っ///」
海未「はい。オッケーですニコ」
にこ「ど、どうだった?」
海未「そうですね」
海未「可愛いですね」
にこ「あぁ、確かに今回の振りは可愛いわよね。ニコも気に入ってるわ」
海未「いえ、ニコがです」
にこ「は?」
海未「いつもは同じステージに居るので中々気づきませんでしたが」
海未「こうやって外からじっくり見るとやはりニコは可愛いですね」
海未「ファンの方からの人気が高いのも頷けます」
にこ「そんないきなり何言ってんのよ///」
にこ「ま、まぁ?ニコが可愛いのはあ、当たり前のことだし……///」
海未「特に今回の振り付けはニコの可愛らしさがより際立っていると思います」
海未「むしろニコの可愛らしさがあるからこそ成り立っているのでしょう」
にこ「はうぅ…///」
海未「おや?顔が赤いですね?体調悪いのですか?」
にこ「あ、あんたのせいでしょうが!」
・帰り道 放課後
にこ「あー雨降ってきちゃったわねー」
にこ「傘持ってきてないしこういう時に限って折りたたみも忘れるっていう」
にこ「仕方ないわね、止むまで少し部室で時間潰すかしらね」
海未「ニコ?どうしたのです?」
にこ「う、海未!」
海未「忘れ物ですか?」
にこ「いや、そういうわけじゃないんだけど、その……」
海未「?」
にこ「傘、忘れちゃって」
海未「なるほど」
にこ「だから部室で時間潰そうと」
海未「なら私の傘に入りませんか?」
にこ「えっ?」
海未「ニコの家まで送っていきますよ」
にこ(ちょ、それって、それってつまりは)
にこ(海未と相合傘!?)
海未「ほら、早く行きましょう」
にこ「あ、あぁ、ちょっと!」
にこ(結局流されるままに海未の傘に入っちゃった)
にこ(何か最近の海未って変というか)
にこ(やけにニコに絡んでくるのよね……)
にこ(そのせいで最近海未のことばかり考えるようになって……///)
海未「あ、ニコ。肩が濡れてますよ」
にこ「へ?あ、あぁそうね。でもニコが無理して入ってるんだし気にしなくて良いのよ」
海未「そういうわけにもいきません」グイッ
海未「これで大丈夫ですね」ニコッ
にこ(でもそれじゃ海未が濡れちゃうじゃない……)
にこ「……」ソーッ
海未「くすっ、にこは優しいですね」
にこ「ええっ?」
海未「私の肩が濡れているのを見て私の方へ傘を向けましたね」
にこ「ば、ばれてる!?」
海未「当たり前です。あんなに堂々と」
海未「でも、ニコの優しさは十分伝わりました。ありがとうございます」ニコッ
にこ「うぅ……」
海未「でもそうですね……」
海未「それならもっとくっつけば2人とも濡れなくて済むと思います」ピッタリ
にこ「ちょー!?」
にこ(う~なんだろう、ドキドキが止まらない……)
にこ(これってもしかして、もしかして……)
ブオオオオオオン
海未「危ない!」
にこ「ひっ」
ピシャアアアアア
海未「ニコ、大丈夫でしたか?」
にこ「う、うん。でもあんたびしょ濡れじゃない」
海未「私のことは良いんです。それよりニコが濡れてなくて安心しました」
にこ「む~」
海未「ニコ?」
にこ「ちょっと来なさい!」
海未「ちょ、ニコ!?」
にこ「良いから早くニコの家行くわよ!」
・矢澤家
チャポン
海未「ふぅ……」
にこ「湯加減はどう?」
海未「はい。ちょうどいいです」
にこ「全く。あんたはもう少し自分のことも考えなさいよ」
海未「面目ないです……」
にこ「まぁでもその、嬉しかったわ。ありが……くしゅん!」
海未「ニコ?」
にこ「な、なんでもないわよ」
海未「もしかしてニコ……」
にこ「うっ。さっき走ったでしょ?その時に少し濡れちゃって」
海未「ならニコの方が先に入って下さい!」
にこ「い、良いわよ別に。それにあんたの方が濡れてるんだし」
海未「よくありません!風邪ひいたらどうするのですか!」
にこ「その言葉そっくりそのまま返すわよ!」
海未「埒があきませんね」
にこ「みたいね」
海未「なら間を取って一緒に入りませんか?」
にこ「は?」
チャポン
海未「ふぅ……。良いお湯ですね」
にこ「そ、そうね」
にこ(え、何?何でこんなことになってるの?)
にこ(何で海未と一緒にお風呂入ってるのよー!?)
海未「ニコの髪、綺麗ですね」
にこ「そそそ、そんなことないわよ」
にこ「う、海未の髪だって綺麗だと思うし……」
海未「ふふ、ありがとうございます」
にこ(うぅ~駄目。へ、平常心になるのよ矢澤にこ!)
にこ(こ、こういう時は何だっけ、素数を数えるんだっけ)
にこ(素数素数素数……素数って何!?)
ピトッ
にこ「うひゃあ!」
にこ「い、いきなり何よ!」
海未「すいません、つい」
海未「ただその、ニコの背中見てたら触りたくなって」
にこ「~~~っ///」
にこ(バカバカバカバカ海未のバカ!)
にこ(これ以上ここに居たらどうにかなっちゃ……)
にこ(あれ、何か頭がふらふらする)
海未「ニコ?大丈夫ですか?」
にこ(う、うーん?)
にこ(何か変な感じ……あぁ、もう駄目)
海未「ニコー!」
にこ「う、うぅ……」
にこ「ここは……?」
海未「あ、気が付きましたか?」
にこ「海未……?あれ、ニコ何でベッドに……」
海未「お風呂でのぼせて倒れたんですよ」
にこ「そうだったのね」
海未「着替えは妹さんたちに聞いて勝手に出してしまいましたけど大丈夫でしたか?」
にこ「あぁ、うん。大丈夫。ごめんね、また迷惑かけちゃっ……」
にこ「あ、あれ。ということは着替えってもしかして……」
海未「えぇ、私がやりました」
にこ「そ、そう。つ、つまり全部見られちゃったわけね///」モジモジ
海未「一緒にお風呂に入った仲じゃありませんか」
にこ「それとこれとは違うの!そもそもお風呂場では全部見せてないし!」
にこ「って何言わせんのよ!……あぁっ」クラッ
海未「落ち着いて下さいニコ。のぼせて気を失ったばかりなのですから」
にこ「ご、ごめん……」
海未「今はとにかく安静にしてください」
にこ「うん……」
にこ(もう、海未は一体何考えてるのよ)
にこ(もしかしてニコだけなの?意識してるのはニコだけなわけ?)
にこ「……ねぇ、海未」
海未「何ですか?」
にこ「海未は、好きな人とか居るの?」
海未「突然どうしたのですか?」
にこ「良いじゃない。たまにはこういう話も」
海未「そうですね……」
海未「好きな人というか、気になっている人は居ます」
にこ「そう。どんな人なの?」
海未「……とっても頑張り屋さんなんです」
海未「それでいてその小さな背中には色々なものを背負っていて」
海未「辛い過去も、痛みも。人には見せないように」
海未「精一杯努力をして、アイドルへの情熱も人一倍あって……」
にこ「……」
海未「あと照れてるところが凄い可愛いんです」
海未「最近その人の照れてるとこが見たくて事あるごとに褒めてたりしたのですが」
海未「可愛いのは勿論のこと、この人にはこんなに良い所があるんだなって」
海未「そう思っているうちにどんどん惹かれていったんですよ、ニコ」
にこ「……何よそれ、告白のつもり?」
海未「私は別に相手の名前を言っていませんが」
にこ「あっそ」
海未「ニコはそういう人、居るんですか?」
にこ「そうね……。居るわよ」
海未「どんな人なんですか?」
にこ「……真面目で凛々しくて、恥ずかしがり屋で」
にこ「でもステージに立つと別人みたいで」
にこ「しかもアイドル活動だけじゃなくて部活と両立してて家でのお稽古もあって」
にこ「最近では生徒会の活動もあるのに、どれも手を抜かない」
にこ「その人はニコのことを頑張り屋って言うけど」
にこ「その人の方がニコなんかよりよっぽど頑張ってると思うわよ、海未」
海未「告白のつもりですか?」
にこ「誰とは言ってないわよ」
海未「そうですか」
海未「……ニコ」
にこ「何よ?」
海未「私と付き合って下さい」
チュンチュン
にこ「う、う~ん……朝?」
にこ「そういえば昨日お風呂場で倒れて……」
にこ「そのまま寝ちゃったのね」
にこ「何か海未に告白されたような気もするけど」
にこ「あれは夢だったの?」
にこ「はは、何だ。期待して損した」
海未「何を期待したんですか?」
にこ「ひゃあ!う、海未!?何でここに!?」
海未「何でって、昨日泊まっていけと言ったのはニコではありませんか」
にこ「そ、そうだったわね」
にこ(ということは昨日のあれは夢じゃない……?)
にこ「あの、海未」
海未「はい?」
にこ「ニコたちその……」
海未「くすっ、そうそうニコ」
にこ「ふぇ?」
海未「ニコの寝顔とっても可愛かったですよ」
にこ「はぁぁぁ?///」
海未「思わず写真を撮ってしまいました」
にこ「何してんのよ!消しなさい!」
海未「嫌です」
海未「だってニコは私の恋人なのですから」
にこ「こい……っ///」
にこ(やっぱり夢じゃなかった!)
にこ「って恋人なら何しても良いってわけじゃないわよ!」
にこ「消しなさーい!!!」
おわり
以上です
にこうみ流行れ
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