白井「一生、あなたのそばに」 (59)


上条×白井

再構成。ただし時系列とか展開は変更点多い。

一人称、三人称はノリで使い分け。読みにくかったらゴメン。

すでに上条と白井は面識あり。


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ごきげんようですの。

わたくし、常盤台中学一年の白井黒子と申しますの。

成績は、自分でも言うのもなんですが、優秀であるつもりですわ。ふふんですの。

実際に、常盤台で大能力者(レベル4)は45人しかいませんし。低く見積もっても、学内で47番以内には入っていますのよ!

いいえ。あの婚后光子には絶対劣っていませんから、一番低く見積もっても46番以内でしたわね。わたくしとしたことが、訂正しますの。

まあわたくしがお慕いしている御坂美琴お姉さまは、学内で、いえ、学園都市で一番ですけどね。

黒子も鼻がたけーですの。お姉さま大好きですの。でゅふふ。

そんなわたくしは、現在第七学区の通りを歩いていますの。

今日は金曜ですから、やけに人が多いですわね。

今は15時40分といい時間帯ですから、人が大勢いるのも納得いきますが。放課後ですし。

明日になればもっと人通りも増えて、またいろんな事件が起こったりするんでしょうか…。この街ですからね、仕方ありませんの。

学園都市はとにかく物騒ですから…。

はぁ…だからわたくしたち風紀委員は苦労が絶えないんですの。ホントに困ったものですわ。

わたくしは大通りを横道にそれ、雑居ビルに入りましたの。

風紀委員第177支部(つまりわたくしの職場ですわね)は、このビルの中にあるんですのよ。

扉を開けてみると、あら、全員揃っているようですわね。


白井「今日は皆さん早いですわね。わたくしも結構早めに着いた自信がありましたのに」


わたくしが挨拶すると、同僚の初春と固法先輩が顔を上げました。

どうやら二人とも、とっくに作業を始めているようですわね。ご苦労様ですの。

そういえば最近忙しいですわよね。まったく…この街ときたら…。


初春「いえいえそんな。私たちもさっき来たばかりですし。いまお茶淹れますね」

固法「ええ、今日も頑張りましょう」

白井「はいですの!」


わたくしは張り切って返事をし、自分のデスクで必要な雑務を済ませた後、緑の腕章を腕に通しました。

ボーダーラインの入ったそれは、風紀委員の証ですの。

パトロールに行く際は、必ずつけておかなければなりませんの。

まぁ、水戸黄門様の紋所や警察手帳みたいなものと思ってもらえればいいですわ。大体おんなじですの。

わたくしは同僚たちに挨拶を済ませると、再び第七学区の通りに出てパトロールを開始しましたの。

さて、今日はどんな事件が起きるのやら…。




御坂「あれ?黒子じゃない?」


ハッ!!いましがた、愛しのお姉様の声が!?

わたくしはツインテールを重力に逆らわせ、お姉さまレーダーを張りましたの!

すると、わずかコンマ1秒でツインテールが真後ろ5メートル先を指し始めましたの。くわっ――!!

わたくしは目を見開き、さっと振り返りました。

すると、そこにはやはりお姉様の姿が!

いかん!いかんですの!職務中ですのに、黒子はもうトリップしてしまい―――――


御坂「くっつくな!!」

白井「あうっ」


ひどいですの!あんまりですの!

わたくしは肘打ちを食らったおでこを両手で抑え、地面にヘナヘナと座り込んでしまいました。

どうやら気づかないうちに、お姉さまに抱きついてしまったらしいですの。

どうりで柔らかくて温かい感触が「ムフフフフ」

ハッ!!

思わず口に出てしまいましたの。馬鹿!黒子の馬鹿~!

恐る恐る覗きこんでみると、お姉様が黒子のことを汚物に向けるような眼差しで…。………で、でもあの視線もアリですわね。

いかん、いかんですの。黒子ドMに目覚めそうですの。


御坂「パトロール中?」


おっと、またしても自分の世界に入り込んでいたところで、甘美な声がわたくしをつなぎとめました。


白井「ええ。お姉さまはどうしてこちらに?」


尋ねてみると、お姉さまは右手を前に突出されましたの。

気が付きませんでしたが、お姉さまの右手には食べかけのクレープが…

―――そ、そういえば最近この辺りに美味しいクレープ屋さんができたって噂でしたわね。


御坂「佐天さんと二人でクレープ食べようと思ってね」


へ?佐天さん…?

言われてみて、わたくしはやっとお姉様の隣にいる人物に気が付きましたの。

佐天涙子。

初春と同じく柵川中学に通っている中学生ですの。


佐天「白井さんったら御坂さんに夢中で、全然あたしに気づかないんだもん、ひどいですよー」

白井「そ、それは失礼を…」


わたくしは表面で受け答えしながらも、ショックで会話の内容が頭に入ってきませんでしたの。

お姉さま…なぜ…なぜわたくしを誘ってくださらなかったんですの!?


佐天「わたしも一度来てみたかったので調度良かったです。それにしても美味しいですね!噂以上です」

御坂「ほんとね~。あ、わたしのひとくち食べてみる?」

佐天「え、いいんで―――

白井「キエエエ―――ッッ!!ダメに決まってますのォォォォォーーーーー!!!!」


わたくしはつい夢中で、お姉さまのクレープをどこかにテレポートしてしまいましたの。

強く叩いたせいか、トッピングのいちごだけが地面に落ちてしまってますの。


ネチョッという音と、不幸だーっ!という叫び声が聞こえた気もしましたが、それどころじゃねーですの。


御坂「く~ろ~こ~ぉ~…」


ゴゴゴゴ…。わたくしには、そんな地鳴りのような音が聞こえた気がしましたの。

お姉さまはなぜか烈火のごとくお怒りに…。

直後、わたくしは10億Vの電撃を浴びせられ、意識を失ってしまいましたの。


投下分はおしまいですの。
特定のカプ厨はお呼びじゃねーですの。

知らない間にレスが伸びて>>1は嬉しいぞ

もういいですの!これにて完結ですの!
荒れる未来しか見えませんの!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月09日 (月) 06:52:02   ID: Jh_qtNhY

いきなり終わってワロタwww

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