末原「あなたの心に」 (40)


『第一話 ちゃちゃのん「頑張れ!頑張れ!やればできる!ちゃちゃのんかてこの糞寒い中しじみがトゥルルってがんば」』


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末原「知ってるか?フリテンってフルチンと同じくらい恥ずかしい事なんやて」

末原「せやかて、ウチ原液バリバリのJKやろ、ま◯こは有ってもち◯ぽは無いし、ウチらで例えるとフルマンやろか?なんや?フルマンて?そんなことよりク◯ニしろよオラァァ!!って感じやな」

末原「まぁ、ウチの心には太いち◯ぽが生えとるんやけどな…漫ちゃんのロリ巨乳を見てるとウチの心のち◯ぽも初夏を迎え、早くも梅雨入り真っ最中やで…」

漫「はぁ…いきなり何言ってるんですか、先輩…」

末原「そういうことで漫ちゃん!さっそく『フリテン』の恥ずかしさを勉強するために『フルマン』になるで!」スカート脱がし

漫「何が『そういうことで』なんですよ!?嫌です!」スカート脱がされ

「なになに~?面白そうな事してるやんか~?ウチもまぜて~」

末原「その声は…!?」

赤坂「どこ?どこ?どこから来るのか~♫いくのんバッ~ト~♪」ボッキン!!

漫「ひぎぃぃ!?代行の股間から何か生えてる!?」ガクブル

赤坂「何って?ナニってやがな。特性いくのんバット、黒いぼでーのスペシャルエディションや~」おっきおっき!!

末原「あん!?」ムクムク!!

漫「末原先輩の股間からも何か生えて来た!?」

末原「代行のモノを見てたらウチの心のナニも具現化してきようたで…」ムキムキ!!

漫「そんなもの、心の中だけにとどめといて下さいよ(泣)」

赤坂「ええもん持っとるやん…それでいくのんと一緒にすけべせぇへんか?」はぁはぁ…

末原「あァん!?冗談は美子ちゃんや…さっさと帰って独りでそのギンギンのナニでもシゴいてればええやろ…」

赤坂「そいつは出来へんな…ギンギラギンにさりげなくそれがウチの生き方やで」

末原「ウチかて童貞は漫ちゃん、処女は善野監督の為にとっておいてるんや…」

赤坂「はァ!?」ビキビキ…

末原「あァ!?」ビリビリ…

漫「なんで喧嘩になるんですか…」

赤坂「はぁ!」股間から輪ゴム鉄砲

末原「とぅ!」股間から輪ゴム鉄砲

由子「何馬鹿な事やってるのよ、善野監督から指令の映像が届いたのよー」

末原「善野監督から!?」どど!

漫「早速見てみましょう」

善野『フッフッフッ会いたかったよヤマトの諸君』

漫「監督…いつもこのネタやりますね…」

由子「あきたのよー」

善野『おっほん!早速だけど、最近巷をあの清澄の一年組が荒し回ってるのをご存知かしら?』

漫「清澄の一年が?」

由子「たしか、宮永咲と原村和と片岡優希だったのよ」

善野『その三人がどうやら各所に出向き、お金をせびったり食い逃げを働いたり悪事を重ねているらしいの』

漫「あの清澄の三人が?そんなことするような人たちには見えませんでしたが…」

由子「変なのよ」

善野『ええ、あなた達にはその事について調査してほしいの』

漫「確かに、インハイでウチらと闘った相手やし、みすみす見逃せませんね…」
 
    いんはい     たたかった
赤坂「『”淫這い”でウチらと”性交した”相手』?」

漫「漢字間違ってますし、変な読みがなふるのはやめて下さい…」

善野『こうしている間にも被害は拡大してるわ、急いで!』

赤坂「よし!さっそく郁で!いくのん調査団や!」

由子「でも、清澄の宮永咲と言ったら…」

末原「宮永…咲…麻雀…メゲるわ…」カタカタ

漫「あぁ!先輩のトラウマスイッチがONになってる!?」

由子「これじゃあ、まともに調査なんて出来ないのよー」

漫「大丈夫や、まだ主将と絹恵先輩が残ってるし…」

ガラガラ…

洋榎「グットモーニング…皆さん良い天気デスネ」キラキラ

漫「おはようございます主将、って!?何かキャラちゃうような…」

絹恵「うわ~ん!お姉ちゃん!元に戻って!」

由子「どうしたのよ?絹ちゃん?」

末原「メゲるわ…」カタカタ

洋榎「Oh…これはこれは、アンニュイなようデスネ」キラキラ

漫「なんだか喋り方変ですし、無駄に目とかキラキラしてません?昭和の少女漫画みたいですよ?」

絹恵「ぐすっ…実はな…お姉ちゃん、あの千里山の男女と喧嘩したねん…」

由子「男女って江口セーラのことやね」

漫「あの人と喧嘩なんてしょっちゅうしてますやん、なんでまた今回に限って性格が180°変わってもうたん?」

絹恵「それがな、お姉ちゃんと江口さんが『川上稔作品』と『京極夏彦作品』どっちが厚いかで言い争いになってな、とうとうお互いの本を鈍器として殴り合うことで優劣をつけることにしたらしいんや…」

漫「はぁ、しょうもな…」

由子「コイツらも相も変わらずアホなことやってんのよー」

絹恵「殴られた衝撃で記憶を失ってしもうたばかりか、あの奥ゆかしくてちょっぴりお茶目な性格まで変わってもうたんや…」

由子「それでこんな性格に…」

絹恵「ウチが悪いんや!ウチが貸したのが『鉄鼠の檻』やったばっかりに…『絡新婦の理』を貸してたら3ページ分の重みで勝てたかもしれへんのに…」

由子「意味ないのよー」

洋榎「皆さんお揃いで、今日はパーティーでもあるのデスカ?」

漫「うわ~全くの別人ですね…」

絹恵「ほら、お姉ちゃん『ありがた山』から連れて来たとトンビ烏さんやで!思い出して!」

トンビ烏「カァー!カァー!」ばさばさ

赤坂「まずいことになったな…末原ちゃんもダメ、洋榎ちゃんもダメ、絹ちゃんもあんなんやし…」

由子「仕方ないのよ、ウチらだけでなんとかせな…」

そして某所…

池田「ふんふん~♫カナちゃんは無敵だし~♪」

咲?「咲さんだよ、お金ちょうだい」

池田「うわぁ!お、お前は宮永…」

和?「そんなオカモチありえまセ~ン!」

優希?「LALA~♫タコス美味しいじょ~♪」もぐもぐ

池田「な、なんなんだし一体…」がくぶる

咲?「お金くれないと麻雀楽しませるよ?」

和?「咲さんカワイイデ~ス!」

池田「ひぃぃ…それは嫌だし…」

咲?「さぁ早く!」

「そこまでやで!!」

咲?「なに!?」

赤坂「お前らの悪事はまるっとつるっとお見通しやで~」

末原「ヒィィ…ミヤナガヤ…」カタカタ…

漫「あぁ、もう!先輩、しっかりして下さい!」

和?「おや?アイツらは姫松の…」

咲?「なにか知らないけどチャンスだよ…」ネリネリ…

和?「一気にやっつけマス♫」

優希?「やってやるじょ~♫」

末原「イヤヤ…マージャンウチタクナイ…」カタカタ…

赤坂「イヒヒ…ピンチやな…」

由子「代行も戦うのよ…」

咲?「さぁさぁ、覚悟するネリ…」

洋榎「どうしました?」

和?「おや?こちらも何か様子が変デス」

絹恵「お姉ちゃん!危ないで!」

優希?「遅いじょ!洋榎!覚悟だじょ♫」

洋榎「?」

どぎゃーん!!

漫「あぁ!?主将の代わりに絹恵先輩が身代わりに!?」

優希?「LA~♫コイツの命が惜しくば素直にこっちの要求を聞くんだじょ♪」

絹恵「お姉ちゃ~ん!」

漫「うわわ!代行!なんとかしてくださいよ!」

赤坂「よし!こんな時こそ『改造末原ちゃん』や!」

睦月「説明しよう!赤坂郁乃によって改造された末原恭子は、ピンチの際に様々な変身をしてその能力を遺憾なく発揮するぞ!」

赤坂「いでよ!今週のビックリドッキリ末原ちゃん『メゲるワン』や!」

ぼわ~ん!!

メゲるワン「メゲるワン…」カタカタ…

漫「うわわ!末原先輩が子犬になってしもうた!」

由子「余計役に立たないのよ…」

赤坂「いひひ…これで担ぎやすくなったで~」ひょい

メゲるワン「めげ…」カタカタ…

赤坂「三十六計逃げるにしかず!さぁ、いくのんと愛の逃避行やで~!」どひゅ~ん!

漫「結局、にげるんですか…」

和?「逃がしまセンヨ!」

由子「絹ちゃんはどうするのよ?」

赤坂「しまった!考えてなかった…」

漫「はぁ…どないするんですか…」

優希?「さぁどうするじょ?」

絹恵「ウチのことはどうでもええから、お姉ちゃん達だけでも逃げて!」

漫「絹恵先輩!?」

赤坂「さぁさぁ、絹ちゃんもそう言ってるし、ウチらだけでも逃げようや~」

メゲるワン「ワン…」カタカタ…

由子「いい加減にするのよー」べしっ!

赤坂「うぎゃ!」

メゲるワン「めげ…」ひゅ~ん!

漫「あぁ!?真瀬先輩のツッコミの衝撃で末原先輩が…」

洋榎「うぎゃ!!」ゴチン!

メゲるワン「わん!!」ゴチン!

絹恵「お姉ちゃん!?」

漫「主将!?末原先輩!?」

洋榎「………」

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

洋榎「あと引っ掻けの洋榎とはウチのことや!」

由子「強いのよー!」

善野「今日からあなたが姫松麻雀部の主将ね」


胡桃「きもちわるい!」ばしっ!

洋榎「もっと短いセンテンスで!」はぁはぁ…


絹恵「本当にええの?」

洋榎「あぁ…ウチのお尻をサッカーボールやと思ておもいっきり蹴飛ばして…」


久「あらあら♪これじゃあなたが木偶のおたんちんね♫」

洋榎「ひぃぃ!もっと!もっと口汚い言葉で罵って!」

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

洋榎「思い出したで…ウチは愛宕洋榎…姫松麻雀部の主将や…」

絹恵「お姉ちゃん!?」ぱぁ!

優希?「ちっ…」

和?「まずいデスネ…」

由子「なんか思い出のシーンが邪な気がするけどこの際無視なのよー」

洋榎「愛宕アタック!」

咲?「うぎゃ!!」

和?「ひぃぃ!!」

優希?「LALA~♫」

漫「あぁ!?宮永咲?の角が取れて…」

ネリー「いたた…」

ダヴァン「酷いデス」

ミョンファ「LA…」

漫「あ!お前らは!?」

赤坂・洋榎・絹恵・漫・由子「「「「不法滞在外国人!!!」」」

ネリー「ちっ…ばれてはしょうがないね…」

ダヴァン「清澄のメンバーに化けて悪事を働く作戦が…」

ミョンファ「逃げましょ~♫」

末原「逃がさへんで!」

漫「末原先輩!復活したんですね!」

ネリー「ひぃぃ!見逃してよー!」カタカタ

ダヴァン「ほんのジョーク、ジョークアベニューデス!」ガクブル

ミョンファ「いくら丼食べた~い~LALA~♫」

末原「そいつは出来へん相談やな…よりにもよってウチのトラウマを突いて襲ってくるなんて許せへんわ…」ごっ!

赤坂「今や!改造末原ちゃん『スーパーキョウコ』やで!」

ぼわ~ん!!

スーパーキョウコ「はぁー!!!!!」ごっ!!!

睦月「説明しよう!『スーパーキョウコ』とは、怒りの力で金髪の戦闘民族に変身した姿だ!とにかく強いぞ!」

末原「なんとか波ー!!!」

ネリー・ダヴァン・ミョンファ「「「うぎゃー!!!」」」

ぴきーん!

スーパーキョウコ「やったで!ウチのスーパーキョウコ棒も漫ちゃんのデコマ◯コの御陰でイライラのビンビンや!」ビンビン!!

漫「ひぎぃ!!なんか生えてる!?」

赤坂「ついでに生やしといたで~」

スーパーキョウコ「早く漫ちゃんにぶっかけたいわ…デコマ◯コとおっぱいマ◯コと顔マ◯コと…なんや!?漫ちゃんって全身マ◯コやな!これはもう漫ちゃんそのものがマ◯コと言っても過言やないで!」はぁはぁ…

漫「何言ってるんですか!?やめて下さい!近づかないで下さい!」

絹恵「うわ~ん!お姉ちゃん!よかった~」ぐすぐす…

洋榎「うわっぷ!き、絹…おっぱいで息が…」

由子「とにかく無事解決なのよー」

赤坂「正義の勝利やな」ぶい

一方、千里山では…

セーラ「きゅぴぴぴんー☆セーラ姫ナリよ♡」

船Q「いいねぇ…こんどはこっちの衣装着てみようか…?」パシャパシャ!

セーラ「えぇ~それって露出多くないですかぁ?オゲレツ~」きゅぴぴん~

船Q「ええから…ええから…ウチを信じて…」ウヒヒ…

竜華「どうしたんやセーラ…」

怜「きもちわるいな…」

泉「さぁ、何でも鈍器で殴られてからあんなんになったみたいですよ…」

おわり。


『第2話 江崎仁美「我が心と行動に一点の曇りなし…!全てが正義だ」』

末原「あ~!!超お腹減ったしっ♪♪」

漫「はぁ…?さっきみんなでお好み焼き食べたばっかりですやん…」

末原「そんな事言っても、もうお腹ぺこぺこのペコちゃんや!!漫ちゃんが母乳飲ませてくれるまで一歩も動けへん!」

漫「嫌ですよ…なにさりげなく後輩に無理難題押し付けてるんですか…」

末原「うるせぇ!!漫ちゃんのアワビ食わせろや!!」ぐわ!

漫「ひぃぃ要求がいつの間にか入れ替わってますよ!」

漫「駅前にマックがあるからそこで食べましょう?」

末原「嫌や!それまで持たれへん!」

漫「はぁ…困った先輩ですね…」

末原「ん?何かよさげな店があるやないか…」

『レストラン 厄菜飯店』

末原「うわわ!ええやん!なぁ?あそこで食べよう!」わくわく

漫「はぁ、思いっきり怪しいですけど…まぁええか…」

カランコロン♪

末原「邪魔するで」

赤坂「邪魔するんやったら帰って~」

漫「さぁ先輩、そう言われたんやし帰りましょう」

赤坂「も~、ほんまに帰らんといてえな~関西人のお約束やがな♪」

漫「代行がシェフなんて、もう怪しさMAXですよ!っていうか代行、料理出来るんですか!?」

赤坂「任せとき♪こう見えて『電気ウナギの調理技師』の仮免取得済みやから♫」

漫「そんなん何の役に立つんですか!?しかも仮免…」

赤坂「もう~♫ああいえば、上祐~♪」

漫「………」

末原「まぁまぁ漫ちゃん、代行かてこう言ってるから食べてみたらええやん…一口食ってまずかったら、金払わずに出てったらええし…」

漫「いや、私は食べませんよ…まぁ、そんなに言うんやったら…どうせ食べるのは末原先輩一人だけなんやし…」

赤坂「ほな決まりやな♫いくのん特製の愛情たっぷりの手料理で、末原ちゃんの舌も下もメロメロにしたるで~」

末原「ほれで、頼むもん決めるからメニュー出してえな」

赤坂「そんなものウチにはないよ……」

末原「あァ!?」

赤坂「ちゃうちゃう!ウチが末原ちゃんの様子を見て、出す料理を決めるんや」

末原「えらい自信やな…ほな、それでええわ…」

赤坂「イヒヒ、あいよ~とりあえずこれお冷やや」

どん!

漫「大丈夫ですかね?」

末原「まぁ、とにかく水はまずくしようがないやろ…」ごくごく…

末原「!?」

漫「ど、どうしたんですか?ま、まさかお水に毒が…」

末原「う、うま~い!!」

漫「!?」ぎょ!

末原「なんやこの水、めちゃくちゃ旨いで!例えるなら、そう!アルプスのハープを弾くお姫様が朝一番にしたお小水のような爽やかな喉越し!」

漫「例えが全然、爽やかじゃないんですけど…」

末原「うぅ、うわ~ん!!」どぼどぼ!!

漫「ひぃぃ!先輩の目から滝のように涙が溢れてますよ!大丈夫ですか!?」

末原「だ、大丈夫や…久しぶりやなこんなに泣いたの…こんなに泣いたんわ、漫ちゃんが初めて立ったときのビデオを見た時以来や…」ひっく…

漫「何勝手に人の成長の記録を見てるんですか!?」

末原「それくらい美味い水ってことや、心なしか寝不足もスッキリしたみたいやで」

漫「なんか怪しいな…」

赤坂「まずは前菜、トマト適当にスライス!チーズを乗せてオリーブオイルふぁさー!塩とか味の素で味を整えて…」

赤坂「完成や!トマトとモッツァレラのカプレーゼやで!」

漫「うへぇ…適当に切ったトマトに6pチーズが…せめて銀紙くらい取りましょうや…」

末原「なんや、いかにも食通向けの気取った料理やな…こういうのは大概、見かけだけでたいしてうまくないんや…」もぐもぐ…

漫「これが食通向けの気取った料理に見えるって先輩、普段どんな食生活してるんですか…」

末原「只のトマトサラダの味やな…」もぐもぐ…

赤坂「ちゃうちゃう、チーズとトマトを一緒に食べるんや!」

末原「トマトとチーズを?」かぷっ

末原「ンマ~イ!!!!!!!!」

漫「ひぃぃ!」

末原「例えると…う~ん、そう!ナンチャンとウッチャン?えーっと…ウチと善野監督の…」

漫「良い例え思いつかないんなら黙って食べてて下さい…」

赤坂「大好評みたいやな~よし!次の料理に取りかかるで…」

赤坂「トマトジュースどぼどぼ!オリーブオイルふぁさ!辛いらしいし、練りわさびた~っぷりと…アンチョビを…『アンチョビ』ってなんや?あぁ!『餡子をちょびっと』のシャレオツな言い回し方やな!」

赤坂「いくのんはちょびっとなんてケチなことはせえへんで~ほら!サービスや!持ってけドロボー!」どぼどぼ!

赤坂「スパゲッティはっと…無いな…代わりに去年、お歳暮にもろたそうめんでも茹でるか…」

赤坂「完成や!娼婦風スパゲティやで~!」どん!

漫「うわわ…スパゲティやのうてそうめんやん…なんか色も黒いし、水っぽいし…なんで小豆が入っとるんや!?」

末原「うまそー!!」わくわく

漫「!?こんなんが美味そうに見えるんですか!?」

末原「ずびびー!!むぐぅ!もぐもぐ…ンマァーイ!!!」

漫「もう先輩の舌にはツッコミませんわ…」

末原「ンマインマイ!!最高や!代行は最高の料理人やで!!」

赤坂「そんなに言うと照れるなぁ~」

末原「次!次の料理はまだか!?」

赤坂「ちょっと待って~今作るから~」

赤坂「今度はっと…ジョジョ33巻よみよみ…メインディッシュの『子羊背肉のリンゴソースかけ』か」

赤坂「子羊は…無いな、今から新道寺まで取りに行く時間も無いし、リンゴも無い…しゃあない…」

赤坂「ほれ!メインディッシュの『カツ丼』や!」どん!

末原「うまそー!!!」

漫「カツ丼って、適当に炒った卵の上に駄菓子の『ビックカツ』を乗せてるだけやん…」

末原「うおん!ウチは人間発電所や!」ばくばくもぐもぐ!!

赤坂「デザートにポテチも用意したで」

漫「市販のポテチやないですか…まぁええです、変な料理出されるよりは…」ばりばり

善野『やぁ!私だ』

漫「うわわ!ポテチの袋の中にテレビが!」

末原「善野監督!そんなところで何してるんですか!?」もぐもぐ…

善野『実はね、赤坂さんには今特別任務に就いてもらっている最中なのよ』

末原「それで代行はコックさんなんか…」

漫「特別任務って何ですか?」

善野『えぇ…実は日本麻雀界を貶めようとする外国人テロリストがこの近くのレストランに潜伏中だという情報を秘密裏に入手したのよ』

末原「外国人テロリスト!?」

善野『とりあえず、このVTRを見てちょうだい』

レポーター『ハァ~イ!みんな麻雀打ってるかな?今日はドイツから最高にキュートな姉妹がやって来てるわよ♫』

レポーター『それじゃあ彼女達を紹介するわ♫現役女子高生雀氏ブルーメンタール姉妹よ♪』

ブルーメンタール姉『ウツダ…』

ブルーメンタール妹『マンドクセ…』

レポーター『………』

レポーター『ふ、ふたりは世界のトップランカーでもあるのよね、どう?麻雀は楽しいかしら?』

ブルーメンタール姉『麻雀を”打つ”と”鬱”って似てるよね…』

ブルーメンタール妹『”麻雀を鬱”…ウヒヒ…』

レポーター『………』

レポーター『二人は大の日本フリークでも知られているわね、そんな二人が最近、夢中になってる日本のアーティストが居るらしいわね?』

ブルーメンタール姉『そうそう!彼ってば最高よね♪』

ブルーメンタール妹『日本にもあんなクールでご機嫌なアーティストが居るなんて、ビックリ♫』

レポーター(よし!なかなか食いつきがいいわ…)

レポーター『それじゃあそのアーティストを教えてほしいわ!』

ブルメンタール姉妹「「せーの…さだまさし!!」」

レポーター『………』

ブルーメンタール姉『彼の「償い」は必ず試合前には聞きます…もし私が戦犯になっても許されるのでしょうか…』

ブルーメンタール妹『おしえてください…この世の生けるものの…すべての生命に限りがあるのならば~♪』

ブルーメンタール姉妹『海は死にますか~♪山は死にますか~♫風はどうで』

レポーター『以上!ブルーメンタール姉妹でした!!ありがとう!!』

漫「………」

末原「………」

善野『この姉妹、実はドイツより日本麻雀界を壊滅させようと送られて来た麻雀テロリストなのよ!』

漫「あのブルーダウナー姉妹だかなんだかがですか?」

末原「それと代行がコックやってるのと何の関係があるんですか?」

赤坂「それはウチから説明するで!!」

赤坂「ブルー麺タールはな、この向のレストランに潜伏しとるらしいんや!」

漫「はぁ…」

赤坂「それでいくのんコックとしてそのレストランに潜伏するためにここで修行してるって訳や!」

末原「なるほど…それにここならついでに向かいのレストランを見張る事も出来ますしね…」

善野『洋榎達はすでに客として向こうのレストランを調査してるわ』

末原「よし!わかったで!ウチらもそのレストランに向かおうや!」

漫「わかりました!」

『レストラン 辻垣内』

ハオ「いらっしゃいませ~」

末原「邪魔するで」

ハオ「お客様、二名様でしょうか?」

末原「あぁ…それと禁煙席を頼むわ、漫ちゃんの母体にも悪いしな…」

漫「妊娠してませんから!?何いきなり変な事言ってるですか!」

ハオ「………かしこまりました…奥の席へどうぞ…」

末原「見たところ普通の店みたいやな…」ひそひそ

漫「本当にここにブルーメンタールが居るんでしょうか?」ひそひそ

末原「メニュー見てみるか…ふんふむ、フカヒレスープに北京ダック、関西弁ロリ巨乳による女体盛りか…」

漫「何新メニューを創造してるんですか…とりあえず安そうな炒飯と餃子でも頼みますよ」

ブルーメンタール姉「………」じっー

漫「!?居ましたよ!ブルーメンタールです!間違いありません!」

末原「なぁなぁ!『参鶏湯』やて!どんな料理なんやろ!?」わくわく

漫「あぁ!!もう!何やってるんですか!?今はそんなものどうでもいいでしょ!!」

ハオ「………」ぎろっ!

漫(し、しまった…気づかれたか!?)

「なんやこれは!?おい!どうなっとんや!!」

ハオ「!?ど、どうなされましたかお客様」

洋榎「これ、頼んどった料理やけど、スープに虫が浮いとるやないか!」

漫(主将!?た、助かった…)

末原「?どうしたんや、漫ちゃん?」

漫「あぁ!?先輩!さ、サムゲタンもいいですね!」あせあせ

末原「およ?主将やないか、お~い!主将もブルー麺たる捕まえに来たんですか!」

漫(!?あぁ…この人は…)

ハオ「!?なんだって…ということはあなた達は善野一美の手下…」

漫「に、逃げるで!」どひゅん!

ハオ「逃がしませんよ!」

黒服’s「「「「は!」」」」

洋榎「あわわ!完全に囲まれてもうた!?」

漫「絶対絶命のピンチや!?」

末原「どないしょう」

洋榎「ドジこいたな…」

ハオ「さぁ、大人しく捕まって下さい!そして死ね!」ピストルかちゃ

「そうはいかんざきやで~!」

ハオ「うぎゃ!!!」どごー!!

末原「あぁ!?コックさんがなんで!?」

赤坂「ある時は一流コック…ある時はアンミラが似合うウェイトレスさん…して、その実態は…姫松のぷりてーアイドルいくのんや!!これからセガール並のアクションでテロリスト共をばったばったと斬り捨てて行くから、漫ちゃんはそこの巨大ケーキの中に入って、ストリップ♪ストリップ♪」

漫「代行!?言ってる事はともかくとして、助かりました!」

ハオ「おのれ…こうなったら…」

ブルーメンタール姉「私たちが…」

ブルーメンタール妹「相手だ…」

赤坂「出たな!ブルーメの丘姉妹!こんな時こそ改造末原ちゃんや!『魯山人風末原ちゃん』」

ぼわ~ん!!

魯山人風末原「この料理を作ったのは誰だ!!女将を呼べ!!」

漫「なんか先輩が無駄に偉そうになったで…」

洋榎「フカヒレにわさびと醤油つけて食べ始めた!?」

魯山人風末原「やっぱり日本人にはわさびと醤油やな、あとこの炒飯はお茶漬けにしてくれ!」

ハオ「むむむ!私の料理をけったいな食べ方しやがって…」わなわな

ブルーメンタール姉妹「………」

魯山人風末原「さぁ!ブルーハーツ姉妹!ウチと料理対決や!」

ブルーメンタール姉妹「………」ピストルばきゅーん!

魯山人風末原「うぎゃ!?」ピストルかすり…

洋榎「まぁそうなりますわな…」

赤坂「ひぃぃ!せっかく料理対決に持ってってうやむやにする作戦が、このままやったら末原ちゃんが料理されてまうで!」

漫「言ってる場合ですか!?どうするんですよ!?」

魯山人風末原「うわわ!どないしよう!?」

赤坂「末原ちゃん!料理用のガスコンロと小麦粉を出すんや!」

魯山人風末原「?そんなもん今どうするんですか?」

赤坂「いひひ…最後の手段やで…」

ハオ「げっ…!?」

漫「まさか…!?」

赤坂「それ♪なんもかんも吹っ飛ばすで~♪」

どか~ん!!!!!

炎上する店の外…

洋榎「みんな大丈夫か!?」

漫「はぁ…なんとか…」

赤坂「大成功やな~」

末原「!?あかん!あの中に大事なもん置き忘れたわ!」

漫「ち、ちょっと先輩!危ないですよ!?」

末原「は、離してえな!あれはウチの命の次に大事なもんなんや!」

赤坂「末原ちゃんの大事なもんってもしかしてこのノートのこと?」

末原「あ!?それはウチが漫ちゃんと善野監督を落とす為に考えた殺し文句をしたためた『愛の告白ノート』!?」

赤坂「いひひ…なかなかええ文句ばっかりやったで…『なぁ末原?お前さえ良ければウチの肉奴隷として一生飼ってやらんこともないぞ?』」キリッ

末原「あ!それは漫ちゃんと良い感じになった時に言いたい台詞ナンバー1の名言…あかん、自分で考えた台詞やのに自分で惚れそうやわ…//」ぽっ…

漫「ほんまあのまま吹き飛ばされてたほうが良かったな…」けっ…

洋榎「せやけど、せっかく潜入に成功してたのに恭子がドジ踏んだばっかりに全部おじゃんや…恭子あやまっとき!」

末原「はぁ?なんで?」

漫「いや…そこは素直に謝って下さいよ…」

末原「まぁ…結果的には奴らの計画もおじゃんやし、ええんとちゃいますか?」HAHAHA

洋榎「それもそうやな…」HAHAHA

漫「主将もその人甘やかさんといて下さいよ(泣)」

赤坂「じゃあ帰るか…」

洋榎「その前にお腹減ったな…これから唐揚げでも食べに行かん?」

漫「いいですね、今回の件で無駄にお腹空きましたからね」

末原「ウチはあの店にもう一回行くで!」

漫「!?えぇ!もうブルーメンタールもやっつけたんやし、代行もええやないですか!?」

赤坂「いひひ…末原ちゃんの為ならウチもありったけの腕をふるったるで~」

末原「えぇ!?いいの?」

赤坂「あぁ…どんどん食べてや…おかわりもいいで…」

末原「やったー」

漫「はぁ…まぁええですわ…」

そして一週間後…

由子「最近、末原ちゃんと代行を見ないのよ」

漫「まぁ、その方が平和でええですけどね…」

絹恵「でもあの二人がおらんとまともに部活出来へんやん…」

がらがら!

「いや~久しぶりやな~」

漫「あれ?末原先輩久しぶり…って!?誰ですか!?」

デ ブ 原 「いやぁ~あれから代行の店に通い詰めてな…ちょっと太ったかな?」

絹恵「ひぃぃ!!!化けもんや!肉の化けもんや!」

由子「風越の深堀純代さん?」

デ ブ 原 「ははっ酷いな~みんな~」

漫「あわわ!?部外者は出てけ!!」


––この後、必死のダイエットでなんとか元の末原恭子に戻れたとか––

赤坂「ニタァ…」ピース

おわり

これで終わりです…

冒頭の『フリテンはフルチンと同じくらい恥ずかしい』は確か『コロコロ超常現象調査団 CCC』であったネタだったと思います…

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