サシャ「パァンゲーム?」(30)
13歳
人生で一番性欲が沸く時代
そして女性に興味を抱く時代
エレン「キスしたいよぉ!!!」
アルミン「おっぱいみたいよぉ!!!」
ジャン「ペロペロしたいよぉ!!!」
ライナー「おっぱい揉みたいよぉ!!!」
ベルトルト「亀甲縛りしてなぶり倒したいよぉ!!!」
ここの訓練兵も例外ではない
13歳
人生で一番性欲が沸く時代
そして男性に興味を抱く時代
これは女性も例外ではない
ミカサ「いちゃいちゃしたいよぉ!!!」
アニ「手繋ぎたいよぉ!!!」
ミーナ「ペロペロしたいよぉ!!!」
ユミル「一緒にお風呂入りたいよぉ!!!」
クリスタ「亀甲縛りしてそのまま吊して放置してみたいよぉ!!!」
サシャ「パァンパパァン!!!」
ここの訓練兵も例外ではない
しかし現実は非常なものだ
ここの訓練生には男女比率は共に1:1だが実っているのはハンナ・フランツペアの一組だけ
環境はあるが進展できない
13歳という年頃ならではの悩みだろう
エレン「クソッ!どうしたらいいんだよ」
ライナー「問題を起こせば去勢される」
ベルトルト「一体どうしたらいいんだ!」
ジャン「うわぁぁぁ!!!」
しかし一人の青年の発言により、現状を打開していくことになる
アルミン「そうだ、パァンゲームがあるじゃないか・・・」
エレン「アルミン、パンがどうしたんだよ」
ライナー「サシャにパン取られたから腹でも空いたのか」
アルミン「いや違うんだよ・・・女子とキスできる可能性があるんだよ・・・パァンゲームには」
一同「!?」
エレン「おい本当かアルミン!」
ライナー「ききききキスが出来るのか!?」
ジャン「ペロペロも出来るのか!?」
ベルトルト「亀甲縛りも出来るのか?!」
アルミン「ふふっ、みんな落ち着いてよ・・・パァンゲームをするにはお金がかかるんだ・・・みんな覚悟はあるかい」
一斉に貯めていた給付金を確認する青年達
一喜一憂する姿はあるが、青年達の手にはしっかり給付金袋が握りしめてある
ひとり縄を握りしめうなだれる青年をおき、アルミンは静かに話し始めた
アルミン「僕のおじいちゃんが隠し持っていた日記の中に、パァンゲームの話が書いてあったんだ
『パァンゲーム』
長さが15センチほどの堅く焼かれたパンの先端部分に甘味をつける
その先端をくわえ、異性がパンを食べるのを待つ
先端への距離が近付くほど甘味を楽しむことができ、さらに進むと極上の甘みと快感が異性を待つこととなる
しかし、その快感と軽蔑は紙一重であり失敗すれば・・・
アルミン「・・・これがパァンゲームの内容だよ」
エレン「もしこれが本当なら・・・」
ライナー「あぁ、キスはおろか」
ジャン「ペロペロだって出来るじゃねぇか」
アルミン「一週間後は二日間の特別休暇がある・・・さらにキース教官は帰省するため1日目の夜には監視の目がなくなり、このゲームを開催できる」
アルミン「このゲームのポイントは2つ、1つは相手を好んでパンを食べてくれる異性が出てくること・・・これは相手次第だから我々にはどうしようもない・・・ただもう1つ、最大のポイントがある」
エレン「・・・それは一体なんなんだよ」
ジャン「・・・!まかさアルミン」
ライナー「甘味に金をかければ異性とキスできる可能性が高くなる・・・そうだろアルミン」
アルミン「ふふ、さすがライナーだよ・・・甘味は高級なもの、だからこそその甘みは極上そのもの、一度口にしたらどうなるか」
エレン「また食べたくなる・・・」
ジャン「これで俺はミカサと」
ライナー「クリスタとききききキスも」
ライナー「えげつねぇよ・・・えげつねぇよ」涙ポロポロ
アルミン「チャンスは1回限り、朝に外出届けを提出し各自出かけ準備する・・・サシャにパンが食べられると言いそれを引き金に女子達を巻き込み部屋に呼び出そう、それは僕が事前にやるから任せてくれ」
エレン「アルミンありがとう」
ジャン「恩に着るぜ」
ライナー「これでもう大丈夫だな」
アルミン「ただ『パァンゲーム』の甘味になにを使うかは秘密にしよう、パァンゲームは戦い・・・武器を相手に見せるようなことはしてはいけないよ」
エレン「わかったアルミン」
ジャン「この勝負は俺が勝つぜ」
ライナー「あぁ、悪いがクリスタを渡すつもりはないぞ」
アルミン「ふふ、これは男同士の戦いだよ・・・ゲームに使うパンは僕が用意するから悪いけど先にいくらかもらうよ」
野望に満ちた彼らの願い
13歳ならではの思いが交錯するなら彼らは眠りに更けた
一週間後
エレン「おはようアルミン!」
アルミン「おはようエレン、珍しく早起きだね」
ライナー「おはようアルミン!とうとうこの日がやってきたな」
ジャン「アルミン!今日ほどお前に感謝する日はないぞ!だがもう少ししたら敵にもなるから気をつけろよ」
アルミン「ふふっ、みんなありがとう。時間はないから外出届けを出したらすぐ出発しようか。きっとサシャも朝から上機嫌なはずだよ
―――
――
アルミン「サシャ、次の休暇の夜に僕たちの部屋でパァンゲームをするんだ・・・みんながおいしいパンを用意して遊ぶんだけど、よかったらサシャもくるかい?」
サシャ「パァンパパァン!!!」ウキウキ
アルミン「パンはこっちで用意するから手ぶらで遊びにおいで、よかったら他の女子も誘っておいてね」
サシャ「パァンパパァン!!!」ウキウキ
アルミン「ふふっ、そしたらみんなによろしくね」
サシャ「パァンパパァン」タタタッ
【女子寮】
サシャ「パァンパパァン///」ニヤニヤ
クリスタ「・・・サシャ、なにか良いことでもあったの」
ミカサ「アルミンと会話したあとにこうなった」
アニ「・・・サシャなにがあったか教えて」
サシャ「あっ、みなさん!!ぐふふっ実はアルミンにパァンゲームに誘われたんです」ウキウキ
ミカサ「パンゲームってなに」
サシャ「ぐふふっ、詳しくは知らないんですがアルミンと他の人達が美味しいパァンを用意していて、そこに私が誘われたんです!フーッ
あと、みんなにも声かけといてねと頼まれていたので教えますね」ウキウキ
一同(これはチャンス!!!!!)
こうして女子間でもパァンゲームは伝わり、自動的に参加者も増えていった
【外】
エレン「なぁアルミン、買い物付き合ってもらってるがいいのか?」
アルミン「エレンなら材料だけ見てもなにができるかわからないだろうし、たぶんエレンが買うものは同じ店にあるからね」
エレン「アルミンにはばれてたのか・・・」
アルミン「エレンとは長い付き合いだからね」クスクス
ライナー「ふっふっふ、これさえあればクリスタと・・・」ニヤニヤ
ジャン「ミカサぁ、きっと君にはこれが・・・」ニヤニヤ
【部屋】
ベルトルト「くそっ・・・あの時三角木馬さえ買わなければ・・・」シクシク
【外】
エレン「ふぅ、買い物は終わったからあとは・・・コニー!たくさん穫れたか?」
コニー「はいご主人様!コニーはこんなにも木苺を集めました!」
エレン「・・・コニー、お前の口のまわりについているのは何だ」
コニー「はぁっ!?コニーはついつい美味しそうな木苺を見ていて、袋にいれずそのまま口に入れてしまいました!コニーは悪い子っ」頭ガンガンッ
エレン「コニー、お仕置きが必要みたいだね」
コニー「アーッ!コニーは悪い子ッ」
【部屋】
アルミン「ベルトルトなにしているんだい」
ベルトルト「座って時間を潰しているだけだよ」
アルミン「・・・本当は参加したいんじゃないのか」
ベルトルト「僕にはお金がない、パァンゲームは成立しないんだよ」
アルミン「これを読んでみて」
ベルトルト「・・・」
アルミン「僕はその材料は買ったが使わないんだ」
ベルトルト「・・・」
アルミン「そしてこのパンはおまけでもらったから、余りがでたんだよ」
ベルトルト「!」
アルミン「僕は今から調理場に行くから」テクテク
ベルトルト「アルミン・・・」ポロポロ
アルミン「あと三角木馬から降りなよベルトルト」
こうして思い思いの時間が過ぎていく
欲のためにこれだけ行動できるのは初めてのことだろう
このチャンスを誰か掴みとるのか
【男子部屋】
コンコンッ
サシャ「パァンパパァン!!!」ウキウキ
ミカサ「エレンまた会えたね」
アニ「お邪魔するよ」ドキドキ
クリスタ「なんかいい匂いがする」
ユミル「パンを用意するなんて気前がいいじゃねぇか」
ミーナ「コポォww禁断の男子部屋の内部に侵入管理でありますwww」
一同「いらっしゃい」ニヤリ
13歳の少年と少女
互いの思いが交錯する
【男子部屋】
アルミン「遊びにきてくれてありがとう、今日は監視の目も薄くなるから楽しくすごそうね」ニコッ
エレン「アルミンの言うとおりだ」
ライナー「あぁ、楽しく行こうぜ!酒も用意したからみんなで乾杯しようぜ!」
ベルトルト「さすがライナー」
サシャ「はい♪こんな時間にパンが食べられるなんて嬉しい限りですよ」
ミカサ「ここがエレンのベッド」スリスリ
クリスタ「ミカサ!勝手にベッドの中入ったら駄目だよ」
ユミル「こりゃ面白れぇ」ガハハ
カンパーイ
エレン・アルミン・ライナー・ベルトルト・ジャン
ミカサ・アニ・クリスタ・ユミル・サシャ・ミーナ
11人の男女の宴が幕を開ける
サシャ「早速ですけどパァンはどこにあるんですか?!」
アルミン「サシャ慌てなくてもパンは逃げないよ、ほらここにパンがあるでしょ」
サシャ「パァンパパァン!!!」
アルミン「ただ、このままだとサシャが全部食べてしまうだろうから・・・パァンゲームでもしてみないかな」ニコッ
男子(きたかっ!!)
ミカサ「アルミン、パンゲームって何」
アルミン「パンを使った楽しいゲームだよ」
そう言い終わったアルミンは、パンをビンの中のあるものにつけ取り出した
アルミン「サシャ、このパンを食べても良いよ、きっと美味しいから」ニコッ
こうしてパァンゲームが始まった
サシャ「・・・アルミン何をしているんですか」
サシャの目の前にはパンをくわえじっとこっちを見ているアルミンの姿だった
ライナー「パァンゲームというのはパンをどれだけ食べれるか試すゲームなんだよ」
サシャ「人が食べているパンを取るまで食い意地張ってません」プイッ
ジャン「サシャ、とりあえず一口だけ食べてみたらいいさ・・・きっとこのゲームの虜になるから」
サシャ「ふんっ、たまたまお腹が空いているので一口だけもらいますよ」
アルミンの顔に近づきパンにかじりつきその場を離れる
その瞬間サシャの口内に衝撃が走る
サシャ「・・・おいひぃ」モグモグ
冷めた目でアルミンをみていた女性陣がサシャの反応に驚きを隠せない
ニヤリとする男子陣
そして一人の男が発した一言で空気が一気に変わる
アルミン「サシャ、美味しかっただろ?そのパンには・・・カスタードがついていたんだよ」
サシャ「カ、カスタード・・・?」
アルミン「ふふっ、最近できたスイーツというものだよ」
クリスタ(カスタード・・・)
サシャは口の中に残る濃厚で優しい味を噛み締めてした
『もう一度食べたい』
そう思う彼女が考えた時に優しくアルミンは呟いた
アルミン「今度はたくさんつけるからね」ニコッ
サシャはこのパァンゲームの虜となる
アルミン「パンは残り15個、一人3個ずつ・・・僕たちは各自美味しいものを用意しているんだ」ニコッ
女性陣はまだ気がついていなかった
サシャという女が波乱を巻き起こすことを・・・
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