女剣士「勇者の軌跡」 (12)
二番煎じだったらごめんなさい。
途中、一回だけ安価があります。
長編を想定しているので、更新はのんびりしっかりぼちぼちと。
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しとしと降り頻る、雨音を聞いて。
思い出す、あの日の幻影。
それは灰色だが、明るく。
単純だが、魅了された。
幼き頃の我は思ふ。
問いたい、問いたい、問わせてくれと。
どうしてそうも笑顔でいるのと。
その答えを求めに、我はいざ行かん。
あの人の幻影の、その先へ。
─【修道院】
シスター「えっ!? それは本当!?」
女剣士「……うん」
シスター「旅に、出るの?」
女剣士「……」コクッ
シスター「はぇー、驚いた!」
シスター「魔物やら強盗やらが行き交う街道を、女一人で行こうっての?」
女剣士「いや、私にはこの剣があるし……」
シスター「己の力を過信しすぎよあなた……」
シスター「まあ。実際その湧き出る自信に相応した実力だから、文句は無いけどさ」
女剣士「……」
シスター「……」
シスター「……元気でね」
女剣士「そっちこそ」
─【街への道】
シスター「でも一人はさすがに許さないよ!」
シスター「仲間の一人くらい、街へ行って集めなさい!」
女剣士「……なーんて」
女剣士「私が修道院に来たときから、シスターはお節介だね」
女剣士「まあ。言ってることの大半は正しいから、従うべきだよね」
女剣士「街へ行って仲間を集める。これも勇者様が通った道なのかな」
旅の老人「おやお嬢さん、街へ行きなさるか」
女剣士「はい。あの、ご老人は……?」
旅の老人「わしは旅を住処とする者じゃ。お嬢さんが街へ行くなら、どうか訪ねてほしい所がある」
女剣士「引き受けましょう」
旅の老人「ほっほ。気持ちのええ返事じゃ」
旅の老人「何。街の道具屋に下宿している孫に、爺は元気にしているぞと伝えるだけで良い」
旅の老人「頼んだぞ」
女剣士「はい……」
女剣士 (こういう頼まれ事もまた、勇者様の通った道だろうなぁ)
女剣士「凄く騒がしい……」
女剣士「来るのは初めてじゃないけど、ここまで賑やかな街は知らない」
女剣士「……凄いなぁ」
─【兵の街】
女剣士「えーと。仲間を募れそうな所は……」
町人「そこの女性!」
女剣士「は、はい!」
町人「そこの角を右に曲がった所。そこに、酒場がございます」
町人「旅の仲間をお探しなら、どうぞ」
女剣士「ど、どうも」
女剣士 (やたらめったら声が大きい人って……嫌いかな)
女剣士「酒場は、ここ?」
カランカラン…
マスター「あら。いらっしゃい」
女剣士「どうも。あのー、仲間を探しに来たのですが」
マスター「へぇ。このご時世に旅を?」
女剣士「はい」
マスター「珍しいですな。目的をお聞きしても?」
女剣士「んー、そうですね」
女剣士「勇者様を追う……といった所でしょうか」
マスター「あの、行方不明の?」
女剣士「はい。絶対に生きてると、そう信じてます」
女剣士「今にも彼は、救いを求めている。誰かの手を待っている」
女剣士「そう思わずにはいられないのです」
マスター「……面白い人だ」
マスター「分かりました。それで、どんな人をお探しで?」
女剣士「そうですね……」
【安価】とついていない上に初心者丸出しな文章では、レスなんてつきませんよね。
すいません、安価有りと言いましたがあれは取り消しです。
普通に進めていきます。
女剣士「でしたら、魔法に長けている人を二人」
マスター「おや。前衛は?」
女剣士「私一人でも充分です」
マスター「ははぁ。凄い自信ですな! では『賢者』と『商人』を連れてきます」
女剣士「え、待って下さい。商人?」
マスター「ええ、商人です。旅先では、戦闘以外でのスペシャリストが必要かと」
女剣士「……なるほど。でしたら、お願いします」
マスター「はい喜んで」
─しばらくして─
マスター「連れて参りましたよ」
女賢者「こんにちはー」
女剣士「ど、どうも」
女剣士 (まだ若い。というか同い年に見えるけど、凄い貫禄だ!)
商人「こんにちは。わいが商人ですぅ」
女剣士「……こんにちは」
女剣士 (随分と体が大きい人だなぁ)
マスター「どうです? 歴戦の強者を連れて来ましたが」
女剣士「あ、はい。文句無しです!」
マスター「おお。それは良かった」
諦めるのはえーよw
でも独自のが面白いし期待
期待
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