【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちのコロシアイオープンキャンパス2 (1000)

【はじめに】
○16作品の版権キャラたちがダンガンロンパ式ルールでコロシアイ生活を送ります。
○版権キャラが死亡、流血、殺人、絶望する展開があります。苦手な方はご注意ください。
○コロシアイの性質上、キャラ同士が原作にないギスギスした一面を見せることがあります。
○それぞれの作品のネタバレが含まれることがあります。
○一部キャラの設定に独自解釈が含まれます。
○主人公以外のキャラは、全員に死亡の可能性があります。
○逆に全キャラに生き残る可能性もあります。
○舞台はオリジナルとなります。
○クロ、被害者は決まっていません。安価とコンマで展開が変化します。
○おそらく遅筆になります。
○また、キャラの口調・呼称が安定しないことがあります。

以上、大丈夫な方はお付き合いください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401892980

前スレ
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちでコロシアイオープンキャンパス
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちでコロシアイオープンキャンパス - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399559346/)

【原作および参加キャラクター】

ダンガンロンパ……【学園長】モノクマ

這いよれ!ニャル子さん……【主人公・邪神ハンター】八坂真尋

バカとテストと召喚獣……【性識者】土屋康太

犬とハサミは使いよう……【読書家】春海和人

とある魔術の禁書目録……【幸運枠】上条当麻

とらドラ!……【美化委員】高須竜児

うたのプリンスさま……【男性アイドル】四ノ宮那月

ソードアートオンライン……【ソードマン】キリト

メカクシティアクターズ……【???】如月シンタロー

ひぐらしのなく頃に……【???】竜宮レナ

琴浦さん……【令嬢】琴浦春香

日常……【保育士】東雲なの

生徒会の一存……【戦士】椎名深夏

僕は友達が少ない……【科学者】志熊理科

俺の妹がこんなに可愛いわけがない……【ランナー】高坂桐乃

緋弾のアリア……【怪盗】峰理子

魔法少女まどかマギカ……【魔法少女】巴マミ & キュゥべえ


すでに死亡しているキャラもいますがご了承ください。

【電子身分証明書について】

原作における電子生徒手帳。

通称、バベル(オープンキャンパス参加者による非公式名称)。

『参加者規則』『参加者名簿』『メッセージ』『チャット』『万歩計』
『ミニゲーム』『カメラ』『メモ』『スケジュール』『マップ』の機能を持ち、

マミさんのティロ・フィナーレでも壊れない高性能な端末です。


【オープンキャンパス参加者規則】
1.電子身分証明書を紛失してはいけません。
  証明書を持っていない人は、不法侵入者と見なされ排除されます。

2.オープンキャンパス参加者は施設内で共同生活を行いましょう。
  共同生活の期限はありません。

3.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
  夜時間は一部エリアが立ち入り禁止になるので、注意しましょう。

4.就寝は施設ごとに決められた宿泊エリアの個室でのみ可能です。
  他の場所での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。

5.解放された施設を調べるのは自由です。
  ただし立ち入り禁止区域が定められています。

6.学園長および実行委員長であるモノクマへの暴力を禁じます。
  監視カメラの破壊・妨害工作を禁じます。

7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の参加者に知られてはいけません。

8.参加者内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

9.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

10.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの参加者は全員処刑です。

※ なお、校則は順次増えていく場合があります。

【参加者名簿】

登録番号01
『這いよれ!ニャル子さん』より
【超高校級の“邪神ハンター”候補】 八坂 真尋
精神力 極高 (無限のSAN値)
戦闘力 中 (一般人よりは強い)
交友力 低 (社交性は低め)
好きなもの:ゲーム
嫌いなもの:人外

登録番号02
『とある魔術の禁書目録』より
【超高校級の“幸運”候補】 上条 当麻【 死亡 】
精神力 高 (事件慣れしている)
戦闘力 高 (戦闘慣れしている)
交友力 中 (普通の高校生並)
好きなもの:平穏
嫌いなもの:魔術

登録番号03
『メカクシティアクターズ』より
【超高校級の“???”候補】 如月 シンタロー
精神力 中 (一般人)
戦闘力 極低 (ヒキニート)
交友力 極低 (コミュ障)
好きなもの:コーラ、インターネット
嫌いなもの:日光

登録番号04
『ソードアートオンライン』より
【超高校級の“ソードマン”候補】 キリト
精神力 高 (デスゲームを生き延びた)
戦闘力 低 (体が神経と技術についてこない)
交友力 低 (親しい相手は少ない)
好きなもの:パソコン、黒色
嫌いなもの:遠隔攻撃

登録番号05
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』より
【超高校級の“ランナー”候補】 高坂 桐乃
精神力 中 (割としっかり者)
戦闘力 低 (運動神経はいい方)
交友力 高 (人付き合いがいい)
好きなもの:トレンド
嫌いなもの:ダサいもの

登録番号06
『琴浦さん』より
【超高校級の“令嬢”候補】 琴浦 春香
精神力 低 (打たれ弱い)
戦闘力 極低 (運動音痴)
交友力 低 (人を避けている)
好きなもの:猫
嫌いなもの:エロス

登録番号07
『生徒会の一存』より
【超高校級の“戦士”候補】 椎名 深夏
精神力 高 (正義の心を持つ)
戦闘力 高 (半ばギャグ補正)
交友力 極高 (明るく元気)
好きなもの:熱血
嫌いなもの:男性

登録番号08
『僕は友達が少ない』より
【超高校級の“科学者”候補】 志熊 理科
精神力 中 (逆境には強い)
戦闘力 中 (オーバーテクノロジー)
交友力 低 (友達が少ない)
好きなもの:ボーイズラブ
嫌いなもの:人ごみ

登録番号09
『日常』より
【超高校級の“保育士”候補】 東雲 なの
精神力 中 (受難体質)
戦闘力 低 (人並み)
交友力 高 (朗らか)
好きなもの:普通っぽいもの
嫌いなもの:便利

登録番号10
『うたのプリンスさま』より
【超高校級の“男性アイドル”候補】 四ノ宮 那月
精神力 低 (繊細)
戦闘力 低 (大柄だが草食系)
交友力 高 (穏やかで天然)
好きなもの:料理
嫌いなもの:ジャンクフード

登録番号11
『とらドラ』より
【超高校級の“美化委員”候補】 高須 竜児
精神力 中 (一般人)
戦闘力 低 (一般人)
交友力 中 (生真面目だが顔のせいで避けられる)
好きなもの:掃除
嫌いなもの:自分の顔

登録番号12
『バカとテストと召喚獣』より
【超高校級の“性識者”候補】 土屋 康太
精神力 中 (些細なことに動じない)
戦闘力 低 (意外に体育会系)
交友力 低 (寡黙)
好きなもの:カメラ
嫌いなもの:目立つもの

登録番号13
『魔法少女まどかマギカ』より
【超高校級の“魔法少女”候補】 巴 マミ
精神力 極低 (寂しいが無理してる)
戦闘力 極高 (絶好調ならば)
交友力 中 (優しいが付き合いが悪い方)
好きなもの:ティータイム
嫌いなもの:魔女

登録番号14
『犬とハサミは使いよう』
【超高校級の“読書家”候補】 春海 和人
精神力 低 (本だけが人生の支え)
戦闘力 極低 (インドア)
交友力 低 (本好きなら話は別)
好きなもの:本
嫌いなもの:カレー

登録番号15
『緋弾のアリア』より
【超高校級の“怪盗”候補】 峰 理子
精神力 中 (いろいろ割り切っている)
戦闘力 高 (優秀な武偵)
交友力 高 (ぶりっ子だが女友達も多い)
好きなもの:ロリータファッション、ギャルゲー
嫌いなもの:数字

登録番号16
『ひぐらしのなく頃に』より
【超高校級の“???”候補】 竜宮 レナ
精神力 高 (強い意志を持つ)
戦闘力 中 (割と人間離れ)
交友力 高 (仲間を大事にしている)
好きなもの:かわいいもの
嫌いなもの:裏切り

ついでに、各キャラが原作におけるどの時期にオープンキャンパスにやってきたかについて。
原作知ってる人向けの情報かな……
動機や交友関係に影響あるキャラもいるので、一応。

真尋…邪神3人揃った後、ある程度事件を経験した後
土屋…本編中のどこか
春海…本編開始前、つまり犬になってない
上条…原作16巻あたり、戦争開始直前
高須…本編中のどこか、4人の友達はできてる
四ノ宮…アニメでいう2期開始あたり、グループ結成後
如月…本編開始前、つまりまだ引きこもり
キリト…SAOをクリアした直後
レナ…綿流しor目明し編直後
琴浦…本編開始前、まだ理解者に出会ってない
東雲…アニメでいう1期のどこか、学校は初めて
椎名…本編中のどこか
志熊…本編開始前、哺乳類に興味を持つ前
桐乃…本編中のどこか
峰…原作2巻あたり、主人公の仲間になる前
マミ…本編開始前、つまり孤独の魔法少女

念願の2スレ目到達!
とはいえ軌道に乗ったと言えるのは1章裁判終了後ですよね。
学級裁判の開始は土日となります。

>>9
四ノ宮くんはアニメ1期のどこかに変更されてますと確かどこかに書いてたはず……

前スレ990……マミさんと恋人ごっこ
前スレ1000……なのと恋人ごっこ
修羅場ですね、了解です
そして上条さんは死んでからもやっぱり不幸だった

ちょっと時間早い気もしますが学級裁判始めたいんですけど、
人いらっしゃいます?

では始めさせていただきます。

あちこちの安価系ロンパスレと捜査や裁判が被りまくってますが、
他のを読んでる人も合間合間で参加してくれると嬉しいです。

ところでなんか他人のレスコピペして張ってる人がちょくちょくいますけど、同じ人ですかね
悪意は無さそうなんですけど、せめてsageて欲しいです……

【B2:地下駐車場】

軽くトイレを済ませてから、地下2階に行くと、ほぼ全員が集まっていた。

高須「おう八坂、お疲れ」

春海「まひペディア、埋まったか?」

真尋「おかげさまで」

桐乃「アタシもう疲れたんだけど……」

理科「桐乃さん、本当に大変なのはここからですよ」

四ノ宮「情報の共有も終わりました、準備は万端です」

キリト「絶対に犯人を見つけ出してやる……!」

マミ「待たせてごめんなさい」

なの「遅れてすいません!」

2人がトイレから戻ってきた。

……魔法少女ってトイレ行かなそうなのにな。

…………ロボットって何出すんだろう。

琴浦「八坂くん、ずいぶん余裕そうだね」

真尋「え……そう見えるか?」

琴浦「うん。すごく」ジロッ

まさか僕が犯人と疑われているのか……?

別にそれはおかしな話じゃないよな。

僕だってアリバイはないんだ。

うかつに間違った発言ばかりしていたら、僕がクロにされかねない……!

レナ「ほら! モノクマに殺されちゃうよ!」

如月「嫌だー! オレは部屋に残る! 勝手に議論してくれー!」

竜宮が如月を引きずって来ていた。

いつ見てもすごい怪力だ……。

峰「おまたせ」

椎名「あたしらは最後まで残らないと誰が当麻に細工するかわかんねぇからな」

椎名「もう捜査には影響ないけどさ、犯人にいじられるのは嫌だろ……」

土屋「…………真尋」

真尋「ん?」

土屋「…………あの証拠だけは使うなよ」

……こいつは本当に上条の敵を討つつもりがあるのか。

モノクマ「みんな集合したみたいだね」

モノクマ「まあホールはそこまで広くないし、むしろ遅いくらいかな」

キリト「ここで学級裁判をするのか?」

モノクマ「違うよ。ちょっと待ってて」

そう言ってモノクマは地下3階へのフェンスに近づいて行き、右手を認証装置にかざす。

スーッとフェンスが上がり、道が開かれた。

モノクマ「撃たれないからオマエラ安心してついてきな」

スロープを降りると、この前は来れなかった地下3階に着いた。

理科「あれ。やっぱりダメですか」

志熊の視線の先を見ると、おそらく自動車が出入りするトンネルに、ロビーの物と同じような鉄製のハッチがついていた。

真尋「じゃあなんでここ入っちゃダメだったんだ」

モノクマ「ここの奥に僕のプライベートルームがあるからねぇ。見られちゃやーよ」

桐乃「見たくないわよ……」

モノクマ「さ。つきました。オマエラはこのエレベーターで学級裁判場へと向かうことになります」

僕たちの目の前には大きな赤い扉があった。

地下駐車場の雰囲気には似つかわしくない、存在感のあるデザイン。

観音開きの扉は、まるで僕らを飲み込もうとするかのように開いた……。

中は広く、15人全員がある程度間隔を空けて乗り込むことができた。

モノクマが外から扉を閉めると、エレベーターは下降を始めた。

その密室には、重苦しい緊張感が立ち込めていた……。

峰「……マーくん、こわい?」

真尋「怖くない」

真尋「ある程度おかしな場所には慣れてるよ」

峰「頼もしいね」

峰「理子はちょっと怖いんだ」

真尋「慣れてないのか?」

峰「帰る時、ここに乗る人は1人少ないんだよ」

真尋「そうか、この中に犯人がいるんだもんな」

峰「裁判が終われば犯人は処刑される」

峰「もしくは犯人以外の全員が処刑される」

真尋「それだけは絶対に嫌だ」

真尋「死んでも死にきれない」

真尋「峰、頼りにしてるからな?」

峰「うん。でも、みんなお互いを疑ってる」

峰「あたしの発言も信じてもらえないかもしれない」

峰「マーくんは、理子の味方でいてくれる?」

真尋「真面目に議論を進めてくれるならな」

峰「……デレ、いただき」

峰「ちょっと勇気が沸いてきたかも」

真尋「軽いなぁ……」

ガタン、と音を立てエレベーターが停止する。

再び開いたエレベーターの扉の先には、

きっと僕の人生で、最もSAN値を減らす事になる舞台が待っていた。

【学級裁判について】

~3行でまとめると~
安価でミニゲームクリアしていってね
間違えてもダメージだけ受けて先に進めること多いよ
間違えなければボーナスあるからね

●ノンストップ議論
コトダマを指定しウィークポイントを撃ちます。賛成できる場合もあります。
また、ウィークポイントを記憶し、コトダマにすることもあります。
【ウィークポイント】←【コトダマ】
<<賛成ポイント>>←【コトダマ】
【ウィークポイント】←【ウィークポイント】
の形で回答お願いします。

●反論ショーダウン
コトノハを指定しウィークポイントを斬ります。
安価下3まで全員正解もしくは正解者コンマ合計100超えで論破成功。
正解者が2人の場合は間違えてもダメージを受けて先に進みます。
たまに相手がスキルを使用してくることがあります。その時は指示に従って論破してください。
【ウィークポイント】←【コトノハ】
の形で回答お願いします。

●閃きアナグラム
ランダムに並んだ文字を、指定された文字数で並べて正解を導きます。
ダミーの文字もたまにあります。
回答は分かればどんな書き方でもいいです。

●ロジカルダイブ
正解の選択肢を選ぶ問題です。全問正解でクリア。
回答は分かるように適当に並べてくれればいいです。

●パニックトークアクション
とどめ以外は自動進行です。
提示された文節を並べ替えて正解を導きます。
なお、安価下が1文節目、安価下2が2文節目~となります。読者のリズム感が大事!
こうでもしないとノーミスボーナス取りやすすぎる。
失敗しても発言力にダメージを受けてそのまま次に移ります。

●クライマックス推理
学級裁判のラストを飾る穴埋め問題です。
安価下3までに全問正解があればクリア!

●論破されるシステム
ノンストップ議論・閃きアナグラムで安価下2に解答してもらって間違えてた時に、安価下1や3の人が正解してたら、
他の人が真尋くんを論破して議論を先に進めてくれます。
発言力にダメージは受けますが、次の議論に移ります。
ロジカルダイブの場合など、論破はされませんが、真尋くんが長考の末答えを絞り出す形になることもあります。

●ゲームオーバー
発言力が0になると真尋くんがクロにされます。
自動的に所持モノクマメダルが半分になり(端数切捨て)、10枚未満なら5枚減り、再開します。
メダル枚数が足りない場合、所持メダル数がマイナスの値になり、あとで入手した時に返済することになります。
再開時の発言力・集中力は共に3です。

●クリア報酬
モノクマメダルを入手します。
・チャプター数×2枚
・残り捜査ポイント×1枚
・残り発言力×1.5枚(コンティニュー時は無し、端数切捨て)
・残り精神力×1枚(コンティニュー時は無し)
・ノーミスボーナス各2枚
(反論ショーダウン・閃きアナグラム・パニックトークアクション・クライマックス推理・人物指名・証拠提示)
(ノンストップ議論のみノーミスで3枚、ミスした数だけボーナスが減ります)

【裁判の席順】
        如月
     桐乃   椎名
   春海       キリト
  レナ            峰
四ノ宮            高須
 なの            理科
   上条       土屋
      マミ   琴浦
        真尋


【裁判中の私語について】

解答以外のコメントも自重しなくてOKです。
解答のレスに添えて書いてもらってもいいですしね。

もし感想コメが安価を取ってしまった場合は、下にずらします。
その場合、例えば『安価下3まで』が下2~4までに変わったりします。
もちろん他の無効安価も、ここで言ったので宣言無しでずらします。

要は、1は展開への反応を楽しみにしているんです。

【裁判準備】

上条当麻は3度死ぬ。3度目の正直で起こってしまった殺人事件は、非常時ながらも楽しい日常を破壊した。
モノクマの罠に嵌まり卑劣な殺人を犯したクロを暴き出し、クロ以外の14人は生還できるのか。
初めての学級裁判が幕を開ける。


・コトダマ一覧

【モノクマファイル01】
「被害者は上条当麻。発見場所は大ホールの舞台上。スポットライトで照らされた状態で見つかった。
 頭部を刃物で割られたことにより死亡。その他にも複数の傷がついていた。死亡推定時刻は11時ごろ。」

【死体発見アナウンス】
「死体発見アナウンスは今回は犯人を除く3名が死体を発見した時に流されるらしい。」

【死体の傷】
「死体には斧のような大きな刃物でつけられた傷が複数見つかった。場所は、肩から背中・両脚の太もも・後頭部の三か所。」

【上条の持ち物】
「上条のポケットの中には巴マミの写真が入っていた。巴はお風呂上りなのか顔は上気し髪を下ろしている。」

【舞台の血痕】
「上条の死体からメイクルーム側の廊下まで引きずられたような血痕が残っている。それ以外に舞台には汚れはない。」

【カッターシャツとズボン】
「スクリーンの上に引っかけられていた男子用の一般的な制服。わずかに血痕と汚れがついている。」

【血まみれの服とゴム手袋】
「舞台のカーテン裏にある楽器搬入用のスペースにセーラー服とスカート、そしてカフェから持ち出したと思われるゴム手袋が落ちていた。
 すべて大量の血が付着している。」

【隠された手紙】
「カーテン裏のスペースの隅っこに落ちていた手紙。ゲームで使われた後回収されていなかったようだ。」
 内容は『おめでとう!これはレア手紙だよ。あなたに5枚のモノクマメダルをプレゼント!』」

【廊下の血痕】
「メイクルーム側の廊下にはおびただしい量の血が飛び散っている。」

【ダイイングメッセージ】
「上条当麻が残したと思われるダイイングメッセージ。内容は『○×』『フロ』という暗号になっていた。」

【東雲の写真】
「東雲なのの写真が男子トイレに落ちていた。東雲はカメラ目線で微笑んでいる。」

【無くなっていた衣装】
「初日と比較し衣装室から無くなった衣装は、メイド服3着セット・チャイナドレス2着セット・ナース服3着セット・
 神々の衣装男女セット・学生服男女セット・明治女学生セット・甘ロリドレス・プリンセスドレス・ゴスロリドレス。」

【鉈】
「大道具倉庫のテニスラケット用バッグの中から見つかった鉈。血でべっとりと汚れていた。」

【短くされた竹馬】
「竹馬の先端が数十センチ切られているようだ。」

【電源コード】
「視聴覚室の電源コードは結ばれて保管されている。そのうち一つがほどけていた。」

【資料室の包丁】
「資料室の本棚に包丁が隠されていた。特に血痕はついていない。」

【展示室の血痕】
「扉の近くに血の擦れた跡があった。血は乾いているようだ。」

【カフェの包丁】
「調理室の目立つところにある包丁は5本とも揃っていた。」

【レナの手紙】
「上条の部屋の机の上に竜宮レナからの手紙が置かれていた。内容は、後で相談に行くから部屋で待っていてほしいというもの。」

【上条の手紙】
「巴マミの個室のポストに入っていた上条からの手紙。11時に大ホールへ来るよう書かれている。
 上条はブルーレイの映像をマミに見せて相談がしたかったそうだ……」

【マミの証言】
「巴マミが大ホールにいる間、舞台の幕は降りていた。」

【桐乃の証言】
「高坂桐乃と春海和人は夜12時まで資料室にいた。琴浦春香は8時半ごろに八坂真尋と一緒に出て行ったきり資料室には戻らなかった。」

【土屋の証言】
「土屋康太は8時から11時まで女子階の入口近くに身を隠していた。そこを通った人物は覚えている。
 女子階の出入り口を通った人物は以下の順番。
 8時……上条&志熊IN、レナ・マミ・峰IN
 8時半……レナOUT、琴浦&真尋IN、志熊OUT
 9時……上条&真尋OUT
 9時半……上条&志熊INすぐ上条OUT、レナINすぐレナOUT
 10時半……マミOUT」

【春海の証言】
「春海和人は11時前に上条が視聴覚室から出てくるのを目撃した。手には何かを持っていたように見えた。」

【春海の証言2】
「11時ごろ、椎名に助けを求めるために展示室に入ろうとしたが、内鍵がかかっていたのか押しても開かなかった。」

【参加者の身長】
「春海和人が目測で作った身長比較表。
 峰<琴浦<志熊<巴<土屋<東雲<竜宮<キリト=椎名<高坂=八坂<上条=春海<如月<高須<四ノ宮 の順らしい。」

【峰の証言】
「女子階に帰る際、視線を感じたのでちらりと見ると、物陰にカメラのレンズが見えた。」



・真尋のステータス
発言力 7
集中力 7


・所持裁判用スキル
双剣双銃(ベータ版)…ノンストップ議論および反論ショーダウンで、コトダマ・コトノハを2つ提示できる(裁判全体で一度だけ)
 ※レス時に『スキル』と書き添えれば使えます



学  級  裁  判  !

  開     廷  !



モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう」

モノクマ「学級裁判では、『誰が犯人か?』を議論し」

モノクマ「その結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき」

モノクマ「だけど、もし間違った人物をクロとした場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となります!」

学級裁判場は、16個の証言台が円形に並べられた場所だった。

その上座にはモノクマが座る豪華な椅子が設置されている。

周辺は、事件が起きた大ホールを彷彿とさせる客席が取り囲んでいた。

床も舞台と同じものだし、天井からはいくつものライトが僕たちを照らしていた。

僕たち15人は、それぞれに用意された証言台に立たされていた。

そして、余った一つの証言台には……


[上条当麻]×


顔に真っ赤な×印をつけられた、上条の遺影が飾られていた。

なの「なんですか、これ……」

モノクマ「死んだからって、上条クンだけ仲間外れにするのはかわいそうでしょ?」

モノクマ「仲間なんだからさ! 死んでも心は一つって事だよ!」

マミ「悪趣味ね……」

峰「もう一度確認しておくけど……」

峰「この中に本当にトーマを殺した犯人がいるんだよね?」

モノクマ「もちろんです!」

峰「じゃあ……死んだのは本当にトーマで間違いないよね?」

モノクマ「モノクマファイルには嘘は載せません」

モノクマ「死んだのは上条クンで間違いないよ!」

レナ「別人ってことも、ないんだね……」

モノクマ「さーて! 前置きはこれぐらいにしてそろそろ始めよっか!」

モノクマ「議論を開始してくださーい!」

四ノ宮「まず……何を話せばいいんですか……?」

高須「とりあえず、ここには探偵がいるんだ。進行は任せよう」

桐乃「そうよね。理子、お願いしていいかな」

峰「じゃあまずは死体の状況をおさらいするよ。捜査に参加してない人もいるからね」

峰「一歩ずつ、着実に犯人を追いつめよう!」

【ノンストップ議論 開始!】

コトダマ
►【モノクマファイル01】
►【舞台の血痕】
►【死体の傷】

如月「被害者は……【上条当麻】だったな」

桐乃「死因は頭の傷で間違いなかったの?」

峰「検死したけど、間違いなかったよ」

峰「トーマの【死因は頭を割られたこと】だね……」

高須「上条の【死体が見付かったのは大ホール】だ」

マミ「それも、舞台の上だったわね」

なの「上条さんは【舞台で殺されてしまった】んですね……」

椎名「……死体は【スポットライトで照らされてた】な」

椎名「悪趣味な事しやがる……!」


あれ、あの人の言っている事……

僕の推理と矛盾している。

教わった通りに、そこを論破すればいいんだな。


安価下2

【舞台で殺されてしまった】←【舞台の血痕】正解!

       BREAK!


真尋「そのカオス、排除する!」論破!


なの「あれ……わたし、何か間違えました……?」

真尋「舞台の上の血痕を思い出してくれ」

真尋「あそこが現場だったにしては、ずいぶん綺麗だったよな?」

なの「そ、そうなんですか?」

マミ「東雲さんは客席を調べてたから、見てなかったのね」

春海「確かに、あの場であんなに傷をつけたら……」

春海「もっと派手に血が飛び散っているはずだな!」

峰「マーくん、やっるー!」

峰「今のは素人には難しかったのに!」

真尋「まあこれくらいは……」

理科「では、上条先輩が殺された場所はどこだったのですか?」

それは……

血痕が続いていたことを考えると……

たぶん、あの場所だよな。


コトダマを提示しろ!

安価下2

【廊下の血痕】正解!


真尋「これで証明する!」


真尋「犯行現場は……メイクルーム側の廊下だよ」

高須「恐らくそうだろう」

高須「あんなひどい有様の場所……間違いない」

桐乃「すごい血の量だった……」

高須「終わったらすぐ掃除するつもりだ」

モノクマ「あ、高須クン、いいよ」

モノクマ「ホールのあれこれは裁判終了後に僕が片づけておくからさ」

マミ「犯人は廊下で上条くんを殺した後……」

マミ「引きずって舞台の中央まで運んだのね」

春海「そうだな」

春海「でもそれってつまり……」

春海「犯人は巴、お前ってことだろ!」

桐乃「は? アンタいきなり何言ってんの!?」

【ノンストップ議論 開始!】

コトダマ
►【モノクマファイル01】
►【上条の手紙】
►【上条の持ち物】

春海「犯人は巴マミ、お前だ!」

春海「なぜなら、【巴は犯行時刻にホールにいた】!」

春海「もうそれって、私がやりました、って自白してるようなもんじゃないか!」

椎名「あまりに早計に過ぎるぜ……」

真尋「でも、巴がホールにいた理由って……」

マミ「上条くんに呼び出されたのよ!」

マミ「自分のブルーレイを見せたいから、夜11時に大ホールに来てくれって!」

マミ「この手紙が証拠よ!」

春海「自分を【呼び出した上条を殺した】んだ!」

四ノ宮「【マミちゃんは呼び出された側】ですよ! そんなのむちゃくちゃです!」

如月「でも、【巴の強さなら上条を殺すことも容易い】な……」

春海「巴が自慢の【魔砲で撃ち殺した】んだよ!」

春海「うん! <<完璧な推理>>だな!」


安価下2

【魔砲で撃ち殺した】←【モノクマファイル01】正解!

       BREAK!

真尋「そのカオス、排除する!」論破!

真尋「春海……お前さ……」

春海「な、なんだよ……」

真尋「まあいいや、とりあえず、撃ち殺したのは違うぞ」

春海「なんでだよ!」

真尋「モノクマファイルだよ……」

真尋「一応ここではモノクマを信じるけど、死因は頭を刃物で割られた事だと書かれているんだ」

琴浦「本は読んどきなさいよ」ププッ

春海「うるせえ!」

真尋「琴浦……僕が言いかけたこと言ってやるなよ」

桐乃「まあまあ……でもさ」

桐乃「とどめが刃物だったって言う可能性はないの?」

マミ「どういう、意味?」

桐乃「だって魔法だけで殺したらバレバレじゃん?」

桐乃「銃で痛めつけて、動けなくなったところを刃物で一撃って」

桐乃「そこのバカはそう言いたかったんじゃない?」

土屋「…………フォローになってない」

まあでもその可能性も潰しておかないとな……

それを否定する証拠を僕は持っていたはずだ……


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【死体の傷】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「峰の検死の結果、死体に残された傷は刃物で斬られたものだけだったんだ」

真尋「場所は、肩から背中にかけてが1つ」

真尋「2つ目は両脚の太ももを横薙ぎに切り裂いた傷」

真尋「最後に、死因となった後頭部の叩き割られた跡」

真尋「これで合ってたよな?」

峰「バッチリ!」

マミ「これで、私の容疑は晴れたかしら……?」

春海「まだ、巴が刃物だけで殺した可能性がある!」

なの「春海さん、いい加減しつこいですよ!」

キリト「見苦しいぞ」

高須「でも、凶器について話すのは必要だよな……」

峰「そうだね。何が犯行に使われたのかはっきりさせておこうか」

【ノンストップ議論 開始!】

コトダマ
►【電源コード】
►【資料室の包丁】
►【カフェの包丁】

如月「とりあえずは、【凶器は刃物で間違いない】んだな?」

レナ「そうみたいだね……」

春海「キリトの背中の剣が怪しい!」

キリト「これは残念ながら【竹製】だ」

桐乃「マミさんは<<リボンから刃物は作れない>>んだっけ?」

マミ「……できない、って言っても信じてもらえないでしょうね」

椎名「普通、【刃物と言ったら包丁】だろ?」

土屋「…………包丁と言えば調理室」

桐乃「【調理室の包丁を使った】んじゃない?」

椎名「那月のアウトドアセットには包丁、入ってないのか?」

四ノ宮「僕はそもそも開封していなくて【中身を見ていません】……」

理科「さっき捜査の時に開封して確認させていただきました」

理科「包丁と、それと十得ナイフもありましたね」

如月「<<十得ナイフも凶器になりそう>>だな」


安価下2

【調理室の包丁を使った】←【カフェの包丁】

【調理室の包丁を使った】←【カフェの包丁】正解!

       BREAK!

真尋「そのカオス、排除する!」論破!

真尋「カフェの調査をしたけど、包丁は全部揃っていたんだ」

桐乃「全部ってホント? 数はわかってるの?」

真尋「初日にカフェの探索をしたのは……」

マミ「私と、四ノ宮くんと高須くんね」

四ノ宮「えっと……すいません、覚えていません」

琴浦「あの料理、包丁も使ってなかったんだ……!」

高須「5本だ。間違いない」

高須「目立つ位置に置いてあって、上等な品だったからよく覚えている」

高須「八坂、包丁は5本揃っていたんだな?」

真尋「うん。包丁は5本並んでいたよ」

春海「洗ったって線は無いのか?」

レナ「夜時間はカフェに入れないし、それに水も出なかったはずだよ」

峰「犯行時刻は11時、死体発見時刻が7時30分前。カフェで水が使える時間は20分くらいしか無いけど……」

キリト「洗おうと思えば洗えるんじゃないか」

マミ「あの状況で洗うのはリスクが高すぎるわ……」

如月「カフェやトイレから出てくるのを見られた瞬間アウトだ」

真尋「僕が確認した時、包丁は濡れていなかったし湿気もなかったよ」

椎名「じゃあ包丁は凶器の候補から外して良さそうだな」

四ノ宮「でも、他に包丁はないんですか?」

凶器は包丁じゃないと思うけど……

一応、あるにはあったよな……


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下

【資料室の包丁】

真尋「実は、大道具倉庫で鉈を見つけたんだ」

高須「鉈は包丁じゃないはずだが」

四ノ宮「なた……?」

しまった! 早まりすぎたか……!

なの「ほら、あそこですよっ。2階の……」


【資料室の包丁】正解! (発言力7→6)


真尋「これで証明する!」

真尋「一応、見つけたんだ。別の包丁」

四ノ宮「そうだったんですか!?」

高須「おかしくないか? 調理室の包丁は揃っていたはずだ」

真尋「他にも包丁の出所があるってことだ」

椎名「その包丁はどこで見つけたんだ?」

真尋「資料室の本と本の隙間だよ」

真尋「なかなか巧妙に隠されてたんだ」

四ノ宮「それはどこから出てきたんでしょうか……」

四ノ宮「僕のアウトドアセットは開けていませんし……」

マミ「そういえば、あからさまに怪しいセットがあったわね」

如月「そうだな……つまりその包丁を用意できるのはあいつ以外には考えられねえ」

あいつ……

資料室で見つかったという事から考えてもこの人で間違いないな。


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

春海和人

春海和人 正解!


真尋「資料室で見つかった包丁の出所は調理セット……」

真尋「調理セットの持ち主は、お前だよな、春海」

春海「な、何だよ!」

春海「俺が上条をこ、殺せるわけないだろ!」

真尋「それでも、この包丁を持っていたのは春海以外に可能性がないんだよ」

真尋「資料室という発見場所」

真尋「本を利用した巧妙な隠蔽工作」

真尋「それを考えると持ち主は、超高校級の読書家候補である、春海和人、お前しかいないんだ!」


春海「本は読めよ!」反論!


春海「適当な事言うな!」

春海「俺は包丁なんて持ってない!」

春海「八坂は黙ってろ!」

【反論ショーダウン 開始!】

►【マミの証言】
►【桐乃の証言】
►【峰の証言】
►【資料室の包丁】

春海「俺は包丁なんて持ってないんだ!」

春海「だから俺は殺してないんだって!」

春海「ただの読書家の俺が上条に勝てる訳ないだろ!?」

真尋「僕は包丁を持っているかどうかを確認しているだけだ!」

真尋「カフェの包丁は違う、アウトドアセットも違う」

真尋「だからお前の持つ調理セット以外にはあり得ないんだ!」

真尋「まだ反論はあるのか!」

春海「あるよあるある!」

春海「あるに決まってるだろ!」

春海「仮に包丁が資料室にあろうとも関係ない!」

春海「なぜならその時俺はとっくに【部屋に帰っていた】からだ!」

春海「包丁は俺をはめようとした【誰か別の奴が資料室に置いた】んだよ!」


安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計100以上で論破 ……めんどかったら2人目以降『↑』とかでもOK

桐乃の証言

【部屋に帰っていた】←【桐乃の証言】

>春海「あるよあるある!」

>春海「あるに決まってるだろ!」

セリフが完全に桑田

>>60無効
>>63のみ正解、コンマ100……奇跡のクリア


真尋(別の誰かが資料室に置いたなんて高坂の証言だとあり得な……あっ)

真尋(高坂が置いたんだー! とか言ってきそう)

真尋(じゃあ論破すべきは……)


【部屋に帰っていた】←【桐乃の証言】正解!


真尋「その推理にはいフォークでどーん!」論破!


真尋「高坂が証言してくれた! 春海と高坂は夜11時過ぎまで資料室にいたって!」

春海「うるせーアホ!」

春海「高坂が俺をはめようとして嘘ついたんだ!」

真尋「というかお前11時に上条を見たって証言してただろ……!」

春海「アホアホアホ!」

春海「アホ八坂!」

春海「八坂の推理は全部間違ってるんだよ!!」

真尋「だからさ……」

春海「アホアホアホアホー!!」

真尋「誰も春海が上条を殺したなんて言ってないだろ!!」

春海「……アポ?」

真尋「資料室で見付かった包丁には血痕はついていなかった」

真尋「用心深い春海の事だし、どうせ自分と高坂を守るために用意してたんだろ?」

桐乃「用心深いっていうかただのビビリよね」

桐乃「ちょっと疑われたと勘違いしちゃったらすぐにこれだし」

真尋「それに、高坂の証言を否定したら、春海のアリバイ無くなるけどいいのか?」

春海「ハッ! よくない!」

峰「えっと……2人のアリバイも分かったし、議論を本筋に戻していい?」

春海「……どうぞ」

桐乃「うちのバカがご迷惑をおかけしました」

峰「まあこれで凶器は包丁じゃないって分かったわけだし、一応前に進んだとはいえるんじゃない……?」

高須「むしろふりだしに戻ってしまったんじゃないか?」

四ノ宮「凶器が見つからないとなると……」

如月「悪いが、やっぱり巴が怪しくなってしまうな……」

レナ「マミちゃんはそんなことしないよ!」

マミ「えっと……」

マミ「……八坂くん、捜査中にそれっぽいものは見つけたわよね……?」

真尋「うん……」

見つけていた。

明らかに、これが凶器です!と言わんばかりのものを……


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【鉈】

【鉈】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「大道具倉庫の奥で、血まみれの鉈を見つけたんだ」

四ノ宮「なた、ってなんですか?」

高須「草を刈ったり、薪を割ったりするのに使う、小型の斧の一種だな」

理科「那月先輩のアウトドアセットにも入っていました。ただし開封されてはいなかったわけですが」

桐乃「大道具倉庫はちょっと覗いたけど、そんなの無かったわよ?」

桐乃「真尋はそれどこで見つけたの?」

真尋「大道具倉庫の一番奥に、紅白歌合戦で見るようなすごく大きな衣装があるんだ」

真尋「そのドレスのスカートの下にテニスラケットを入れるバッグが隠されていたんだ」

真尋「バッグを開けると、ラケットの代わりに入っていたのが……」

キリト「その鉈、というわけか」

峰「宝探しみたいだね……」

キリト「……その鉈の出所はどこなんだ?」

キリト「まさか最初からラケットの代わりに入ってましたってわけじゃないんだよな」

四ノ宮「アウトドアセットは開けてませんよぉ!?」

たしかに、アウトドアセット以外には、入って無さそうな気はする。

でも僕は最近ある場所でそれに似たものを見た気がするんだ。

思い出せ……僕はどこで鉈を見たんだ……?



【閃きアナグラム 開始!】

答えは12文字

う  っ  せ  ー  よ  な  の  も  ば  と  る


安価下2

ばーるのようなものせっと 正解!


真尋「思い出した!」

キリト「真尋、どこかで見たのか?」

真尋「ああ。昨日、巴たちと凶器セットの確認をした時に、」

真尋「バールのようなものセットの中に、その鉈に似たものがあったんだ」

キリト「ほう。バールのようなものセットと言えば」

キリト「シンタローに配られていたものじゃないか」

如月「オ、オレは持ってないぞ!」

マミ「ええ。確認した時に、ついでに危険なものは決まった人が預かっておこうということになったの」

マミ「如月くんは間違いなく、自分で保管してはいないはずよ……」

キリト「それなら、セットを預かってそうなマミさんが怪しいな」

真尋「巴も預かってはいるけど、セットは2人で分けて管理することになったんだ」

四ノ宮「じゃあそれを預かっていたのは誰なんですか……?」

理科「バールのようなものセットを預かっていた人物こそが、鉈を用意できる人物という事になりますよね?」

マミ「……信じたくないわ」

鉈を用意できた人物……それはあの人で間違いないよな。


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

レナ

竜宮レナ 正解!


真尋「バールのようなものセット……」

真尋「預かっていたのは、竜宮だったよな?」

レナ「えっ!? わ、わたし?」

レナ「えっと、確かにシンタローくんのセットと真尋くんのセットを預かっていたのはレナだけど……」

レナ「レナは昨日、外に出てないんだよ、だよ!」

真尋「……そんなはずはない」

真尋「僕は昨日の夜、メイクルームで竜宮に会ったんだ」

真尋「鉈は見えなかったけど……」

真尋「すぐに出たからあまり観察してないだけで、きっと隠し持っていたんだ」

レナ「そ、そんなことしてないよ!」

レナ「レナは理子ちゃんに言われた通り、お部屋で大人しくしてたんだから!」

桐乃「それどういうコト?」

峰「理子が昨日マミちゃんとレナちゃんに言っておいたんだよね……」

峰「凶器を預かっている人がフラフラと出歩いたらいざという時に疑われるから、外に出ない方がいいって」

峰「まあ……マミちゃんも無視してたみたいだし、意味はないんだけどさ」

マミ「そ、それはその、ごめんなさい」

マミ「そのことを知らない上条くんに呼び出されて、つい……」

如月「おい、竜宮……本当にお前が……?」

レナ「レナは絶対に外に出てないって! 信じてよ!」

高須「証拠が必要だな……」

高須「八坂、何か証拠はないのか」

峰「そうだね。みんなの動きを見てた人がいればいいんだけど……」

土屋「…………いるわけがない」

いるんだよな……。

少なくとも女子の動きは完全に把握できている人物が。

でも、これ言っちゃってもいいのか……?

……命がけの学級裁判の場だ、しょうがないか。


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

許せムッツリーニ

土屋康太 正解!


真尋「なあ、もうお前だけが頼りなんだ」

なの「いきなりどうしたんですか?」

真尋「証言してくれないか、ムッツリーニ」

土屋「…………クッ」

土屋「…………俺は何も知らない」

真尋「とぼけてる場合じゃないだろムッツリーニ!」

真尋「上条のためにも、お前の証言が必要なんだよ!」

桐乃「え? ムッツリーニが何か知ってるワケ?」

レナ「ムッツリーニくん! 知ってるなら証言してよ! レナが外を出歩いてないって!」

椎名「康太、当麻のためだ。知ってること、話してくれ!」

マミ「一緒に捜査した私も知らないのだけど……」

なの「わたし、気になります!」

理科「まあ、だいたい想像は付きますが」

土屋「…………」

真尋「だんまりかよ……」

真尋「お前の上条との友情はその程度のものだったのかよ!」

四ノ宮「あの……理解が追いつかないんですけど……」

四ノ宮「それって八坂くんが言ってしまえばいいんじゃないんですかぁ?」

真尋「それもそうか」

土屋「…………やめろ!」

真尋「ムッツリーニは……実は」

土屋「…………やめるんだ、真尋!」

真尋「毎晩、女子階の入口付近に隠れて、女子を盗撮していたんだ!」

土屋「…………貴様ッ!」

真尋「だから、少なくとも女子の出入りは完璧に把握しているんだ!」

真尋「さあ、もうばれたぞ! 腹をくくって証言しろムッツリーニ!」

土屋「…………俺は」

土屋「…………そんなことはしていない!」

【ノンストップ議論 開始!】

►【東雲の写真】
►【上条の持ち物】
►【峰の証言】
►【土屋の証言】

土屋「…………俺はやっていない」

椎名「てめえ、マジかよ……!」

桐乃「本物の変質者だったワケェ!?」

琴浦「最低!」

土屋「…………俺は【紳士】だ」

真尋「いい加減にしろよムッツリーニ!」

レナ「はうぅぅぅ~!! 【恥ずかしい写真いっぱい撮られてた】んだぁ~!!」

理科「やっぱりそうでしたか……康太先輩、見損ないました」

土屋「…………<<名誉棄損>>だ」

マミ「あくまで認めないつもりね……!」

峰「<<エッチい証拠の写真>>でもあれば論破できるのに……」

なの「誰か土屋さんの<<目撃者>>はいないんですかぁ!?」

土屋「…………俺は、【盗撮】などしていない!」


安価下2

これは真尋くんのメイド姿流出不可避だな

<<目撃者>>←【峰の証言】

<<エッチい証拠の写真>>←【上条の持ち物】

>>87は無効、安価は>>89>>90が正解


真尋「目撃者……峰は証言できるはずだ!」

峰「そうだよ! ムッくん観念しなさい!」

土屋「…………峰は俺の姿を見たのか」

峰「見た! カメラのレンズが見えたよ!」

土屋「…………甘いッ!」論破!

土屋「…………それは俺じゃない」

土屋「…………別の奴が盗撮していたんだッ!」

畜生……!

こんなくだらない議論で発言力を奪われるだなんて……!

峰「うっ……しまった」

峰「理子の発言力も下がっちゃった」

峰「でも、まだ終わってない!」

峰「マーくん、エッチい写真、持ってたよね?」

峰「今こそあれを使うときだよっ!」


<<エッチい証拠の写真>>←【上条の持ち物】正解! (発言力6→5)

       BREAK!


真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「この写真は、ムッツリーニが撮ったものだな」

マミ「な、なんなのよこれぇ!」

真尋「上条が持っていた写真だ」

マミ「な、なななななんてものを……!」

真尋「撮られたことに気がつかなかったんだよな」

真尋「相手に気付かれずに一瞬で相手の写真を撮ることができる」

真尋「それが超高校級の性識者であるムッツリーニの神業なんだ」

真尋「しかもこの写真に写った巴は、お風呂上りなんだ!」

真尋「これを撮るためには、女子階の入口で待つしか方法はないんだよ!」

高須「何を議論してるんだこれは……?」

四ノ宮「命がけの学級裁判ですよねぇ……?」

真尋「どうだ、ムッツリーニ、お前のやったことは証明した」

真尋「さあ、証言してくれるな!」


土屋「…………それでも俺はやってない……!」反論!

【反論ショーダウン 開始】

►【東雲の写真】
►【上条の持ち物】
►【峰の証言】
►【土屋の証言】

土屋「…………認める訳にいかない」

土屋「…………俺は盗撮など興味はない」

土屋「…………その写真は、モノクマが用意したんだ」

真尋「あのさあ」

真尋「もう無理だって」

土屋「…………無理だとわかっていても」

土屋「…………認めることはできない!」

土屋「…………それが、俺の生き様」

真尋「もうそれ認めてるのと変わんないだろ!」

土屋「…………その写真を撮ったのが俺だとしても」

土屋「…………【昨晩は撮っていない】!」

土屋「…………昨日は【カメラが壊れていた】!」


安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計100以上で論破

【昨晩は撮ってない】←【峰の証言】

【昨晩は撮ってない】←【峰の証言】

しまった、出遅れた

>>94>>95正解 コンマ合計139 クリア!


【昨晩は撮っていない】←【峰の証言】正解!


真尋「その推理にはいフォークでどーん!」論破!

真尋「ムッツリーニ! お前は昨日も間違いなく盗撮していたんだ!」

真尋「それは峰が昨日、確認している!」

土屋「…………なん、だと」

峰「確かにムッくんかどうかはわかんなかったけど……」

峰「昨晩、女子階の入口近くでカメラのレンズが物陰に引っ込むのが一瞬見えたんだよ」

峰「まあ、普段から盗撮してるなら、昨日のもムッくんと考えるのが自然だよね?」

土屋「…………ぐ」

マミ「土屋くん……」

椎名「もう、言い逃れはできねえぜ……?」

土屋「…………俺は、まだ」

土屋「…………未熟だったということか」

レナ「ムッツリーニくん、償おうか」

桐乃「罰は重いわよ」

土屋「…………俺は」

なの「土屋さん、最低です……」

理科「……投票タイム、行きましょうか」

土屋「…………力不足だ」

モノクマ「えー。議論の結果がでたようですね」

モノクマ「それでは、女の子を盗撮して回り」

モノクマ「オープンキャンパスの風紀を乱した、土屋康太クンに」

モノクマ「ちょっとしたおしおきを、用意しましたー!」

土屋「…………終わった」

裁判所で崩れ落ちるムッツリーニは、完全に有罪が確定した被告にしか見えなかった。

モノクマ「プチおしおきターイム!」

モノクマが両手を高く上げると、天井から紙吹雪がひらひらと舞い降りた。

高須「なんだこりゃ」

如月「ん……?」

春海「うわあ」

違う。

それはムッツリーニがこのオープンキャンパス中に撮りためた写真たち。

峰「うわー、すっごいの撮ったねぇー……」

琴浦「死ね!」

僕は今確かに、

一人の男の尊厳が、

処刑される瞬間を目の当たりにしたんだ……。

モノクマ「はい! 写真は回収させていただきます!」

モノクマ「男子! 隠し持ってたら承知しないからね!?」

モノクマ「先生は許しまへんでぇ!?」

モノクマが素早い動きで裁判場に散らばった写真をすべて回収していった。

モノクマ「それでは議論を再開してください!」

峰「それじゃ、ムッくん。証言できるかな」

土屋「…………ああ」

ムッツリーニはもうボロボロだったが、何とか裁判に参加していた。

強い男だ。

レナ「お願い。レナは8時から外に出てないってみんなに教えてあげて!」

レナ「盗撮したことは許してあげるから!」

土屋「…………証言する」

土屋「…………まず、俺は8時前から撮影を始め、11時には引き上げて個室に戻った」

土屋「…………故に、11時までの女子の行き来を把握している」

土屋「…………その上で証言させてもらおう」

土屋「…………竜宮は11時になっても女子階に帰ってくることはなかった」

レナ「え……。そんな……」

峰「ムッくん、ありがとう」

峰「でも、まだレナちゃんが犯人と決まったわけじゃないんだよね」

峰「議論を続けよう」

高須「でも……もうほとんど決まった気がするが」

真尋「峰はまだ気になることがあるんだよな」

峰「うん。こういう猟奇殺人の犯人を推理する時大事なのが、」

峰「返り血をどうやって防いだか、もしくは返り血を浴びたものをどう処分したか、なんだよ」

峰「理子は検死と死体の保全担当だったから、捜査できてないんだ」

峰「誰かいい証拠を持っている人がいたら発言してちょうだいね」

春海「証拠も何も……」

春海「普通に殺したあと着替えただけなんじゃないのか」

春海「俺たち、同じ服を何組も支給されてるだろ」

桐乃「アンタにしてはまともな意見だけど」

桐乃「レナの制服は、干してあるものも含めて全部揃ってたよ。あたしが確認した」

椎名「レナが犯人だとしたら、返り血を防ぐ手段が他にあったということだな」

俺は忘れない…1人の男が己の尊厳をかけて盗撮(たたか)ったことを…

【ノンストップ議論 開始!】

►【カッターシャツとズボン】
►【血まみれの服とゴム手袋】
►【舞台の血痕】
►【短くされた竹馬】
►【鉈】

峰「返り血を防ぐ方法……」

峰「心当たりがある人はどんどん発言してね」

高須「<<大きなシーツ>>を纏って襲ったとか……」

琴浦「そんなのあったっけ……?」

なの「がんばって<<血を避けた>>んです!」

キリト「レナならできそうな気がする」

四ノ宮「<<制服がまだあった>>んじゃないですか?」

理科「配られた制服の数は全員同じで5着ずつでしたね」

春海「<<高坂の数え間違い>>で、本当は1着足りないんじゃないのか?」

桐乃「あたしを馬鹿にしてんの?」

椎名「そもそも、あまり<<血が出なかった>>ってことは、ありえねえか……」

マミ「実は<<竜宮さんは犯人じゃなかった>>のよ!」

如月「それに賛成だ!」


安価下2

<<制服がまだあった>>←【血まみれの服とゴム手袋】正解!

       BREAK!

真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「返り血を浴びたように見える制服、実は見つけたんだ」

なの「言われてみれば……ありましたね」

マミ「認めたくないけれど……」

真尋「舞台のカーテンの裏に、楽器搬入用のスペースがあるんだ」

キリト「そんな場所があったのか!?」

キリト「くそ、マッピングを怠ったか」

真尋「そこに、血まみれになったセーラー服と、同じく血まみれのゴム手袋が落ちていたんだよ」

真尋「カフェの食材倉庫にあるゴム手袋が一組無くなっていたから、たぶんそれを使ったんだな」

理科「つまり、レナさんはその秘密の隠し場所を知っていて、そこなら絶対に見つからない自信があったわけですね」

高須「それを八坂が見つけ出したのか! 八坂、お手柄だ!」

レナ「そんなもの、隠してないのに……」

【ノンストップ議論 開始!】

►【マミの証言】
►【レナの手紙】
►【隠された手紙】
►【血まみれの服とゴム手袋】
►【資料室の包丁】

如月「でも普通に考えて……」

如月「そんな場所<<誰も知らない>>んじゃないか?」

レナ「そうだよ! 【レナはそんな場所、知らない】んだよ、だよ!」

キリト「すると、その場所を知っていた真尋が怪しくなるわけだな」

真尋「僕はその場所を、資料室にある『希望ヶ峰関連施設概略』の本で知ったんだ」

マミ「私も今朝見たのよ。この【本を読んだ人なら誰でも知っている】はずよね」

理科「レナさんは【資料室の本を読まなさそう】ですよね」

四ノ宮「いつも資料室にいる春海くんはどうなんでしょうか?」

春海「<<俺がセーラー服着た>>のかよ!?」

桐乃「想像しちゃったじゃん気持ち悪い!」


安価下2

【レナはそんな場所、知らない】←【隠された手紙】正解!

       BREAK!

真尋「そのカオス、排除する!」論破!

真尋「竜宮、それは嘘だな」

真尋「少なくとも竜宮はこの場所を知っていたんだ」

レナ「何か証拠があるのかな、かな!」

真尋「この『手紙』だよ」

レナ「あっ……」

真尋「宝探しゲームの時、竜宮が隠しておいた手紙だ」

真尋「これは5枚もモノクマメダルがもらえるレア手紙だそうだから、きっとここは見つかりにくいと思ったんだろうな」

真尋「実際、今日まで誰にも見つからずに残っていたのがいい証拠だ」

高須「その隠し場所を選んだことからも、竜宮が犯人であると言えるわけか」

マミ「待って! でも竜宮さんの制服は全部揃っていたのよ!」

マミ「その制服は別の誰かの持ち物だったんじゃないかしら!?」

理科「そんなもの、支給されますかね……」

如月「……着ぐるみセットの一つ、はないか」

椎名「着ぐるみはモフモフしたものばっかりだったぜ」

キリト「1着増えた制服……」

キリト「レナは、一体どこで用意したんだ……?」

たぶん、あの場所に違いないよな……。

日常の中で散々見てきたんだから。


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【無くなっていた衣装】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「そのセーラー服、衣装室の衣装だったんじゃないか?」

キリト「あ、なるほど」

キリト「メイド服や袴まであるんだし、セーラー服くらいなら普通にあるか」

土屋「…………あそこの衣装は演劇用」

土屋「…………演劇においても制服の需要は高い」

桐乃「レナなら、衣装室にどんな衣装があるか、完璧に把握しててもおかしくないわね」

レナ「そ、それは! 覚えてるけど……」

マミ「衣装は基本的にセットになっていたわ……」

マミ「余ったセーラー服は、包装を外したまま衣装室に放置されていたの?」

真尋「いや。あの制服が入っている衣装セットは、セーラー服だけでまとめられてはいなかった」

真尋「そうだよな。ムッツリーニ?」

土屋「…………学生服男女セット」

土屋「…………男子の制服と女子の制服が1着ずつ入っていた」

如月「じゃあ、男子の制服はどこに行っちまったんだよ?」

真尋「男子用の制服は、舞台のスクリーンに引っかけられていたよ」

真尋「降りたスクリーンに引っかけて、スクリーンを上げれば、誰も目が届かない隠し場所になる」

なの「あの男子用の制服って……」

なの「ちょっとだけ汚れと血痕がついていましたよね?」

峰「本当は何かに使われたってことなの?」

真尋「きっとそれは……」

真尋「汚れはスクリーンのものが付いたんじゃないか」

真尋「高須、スクリーンを掃除したことはあったか?」

高須「いや……ない」

高須「スクリーンの上の方は届かないし……」

高須「スクリーンなんてこれまで掃除したこと無かったから、まだ手が出せなかったんだ」

琴浦「血痕は何だったの?」

真尋「隠す時に引っ付いたんだよ」

真尋「あれを隠したのは、上条を殺した後だったんだ」

峰「ゴム手袋を外す前に隠してしまったんだね」

峰「犯人のうっかりさん!」

高須「ん? でも、犯人が巴でなく竜宮だったとしたら、おかしなことにならないか?」

桐乃「おかしなことって?」

高須「まず、犯人はどうして上条を引きずって舞台に移動したんだ?」

四ノ宮「廊下に置いておいたらすぐに見つかってしまいます……」

巴「私に疑いを向けさせるためじゃないかしら……」

春海「それなら巴を呼び出した手紙も、竜宮が書いた偽物って線もあるな!」

峰「たぶん、演出だと思うよ?」

峰「他にスポットライトを当てる意味はないよ」

高須「次に、巴は犯行時刻にホールにいたのは間違いないんだな」

なの「はい。巴さんは、10時半から11時半までホールにいたと自分で証言しました……」

高須「犯行時刻は11時だ。その後死体を舞台に引きずって行ったら」

高須「巴に見つかってしまわないか?」

真尋「ああ。その心配はなかったはずだよ」

あの証言がそれを示している。


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【マミの証言】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「巴、昨晩の夜10時半から11時半の行動を、みんなにも説明してくれないか」

マミ「ええ」

マミ「私はロビーの入口から大ホールに入ったわ」

マミ「その時舞台の幕は閉じていた」

マミ「私は半分より前の方の席に座って、一時間上条くんを待っていたの」

マミ「でも上条くんはとうとう現れなかった」

マミ「私は機材室側の入口から大ホールを出ると、機材室に立ち寄って」

マミ「上条くんがブルーレイを用意していないか確かめた」

マミ「もちろんそこにもいなかったから、不思議に思いながらも、私は部屋に帰ったの……」

真尋「舞台の幕は閉じていた。つまり巴に舞台の様子を知ることはできなかったんだ」

高須「いや……」

高須「幕が閉じてたと言うのは俺も考えたんだ」

高須「それでも、死体を引きずったり、スクリーンを上げたり降ろしたりしてたら、物音がするから分かるはずだ」

高須「特に巴はそういったものに敏感だと思うんだが……」

桐乃「それはあたしから説明してあげる」

桐乃「舞台の幕は防音になってるの」

桐乃「舞台で激しく争ったりしたら流石に気づくかもしれないけど」

桐乃「犯行後の工作くらいなら物音ひとつしないはずよ」

高須「おう……。よく分かった」

高須「議論の邪魔をしてすまない」

峰「邪魔じゃないよ」

峰「全ての可能性を話し合わなきゃね」

椎名「それならあたしからも一つ、確かめたいことがある」

椎名「ちっとばかし付き合ってもらうぜ?」

【ノンストップ議論 開始!】

►【上条の手紙】
►【レナの手紙】
►【隠された手紙】
►【マミの証言】
►【ダイイングメッセージ】

椎名「可能性といえば……」

椎名「マミが当麻からもらった、その<<手紙は本物>>なのか?」

レナ「本物じゃないのかな、かな……?」

如月「……でも、上条は<<女子階には入れない>>よな?」

理科「そこは裏ワザがあるんですよね」

理科「モノクマも黙認してるみたいですし」

理科「理科は昨晩、【2回上条先輩を女子階に連れていきました】よ」

なの「きっと、わたしの個室に来たみたいに、【別の人も慰めにいった】んですね……」

四ノ宮「忙しそうですねぇ……。<<マミちゃんを誘う暇はなかった>>んじゃないでしょうか……」

琴浦「<<上条くんの筆跡がわかるもの>>はないの?」


安価下2

上条の手紙が本物かどうかなのに上条の手紙の筆跡調べても意味なくね?

<<マミちゃんを誘う暇はなかった>>←【レナの手紙】

手紙の時間軸は分かんないけど

>>126無効、>>127正解


真尋「そうだ、上条の手紙を見れば、上条の筆跡がわかるはずだ!」

椎名「いや……そもそもその手紙が本物なのかって話だぜ?」

椎名「それを書いたのが別人かもしれないから、話し合ってるんだ」

春海「きっと竜宮が書いたんだ!」

春海「巴に罪をなすりつけるためにな!」

真尋「ちょっと考えさせて……」

理科「……上条先輩には先約があったのでは?」


<<マミちゃんを誘う暇はなかった>>←【レナの手紙】正解! (発言力5→4)

       BREAK!

真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「四ノ宮と、志熊の言うとおりかもしれない」

真尋「上条はこんな手紙をもらっていたみたいなんだ」

マミ「それは……竜宮さんからの手紙ね」

真尋「相談があるから、部屋で待っていてほしい……」

真尋「上条の性格的に、こんな手紙をもらって断れるわけがないよな」

真尋「自分のことよりも、他人の相談を優先するはずだ」

真尋「巴には、やっぱり大丈夫だ、心配かけて悪かった、あたりの連絡をするはずだよ」

マミ「そんな連絡受けてないわ! 上条くんは私を無視して竜宮さんを待ってたの!?」

なの「竜宮さんを連れて一緒に行こうと思ってたのかもしれませんよ!」

桐乃「それか、その手紙を出したのが当麻じゃなかったかのどっちかね」

春海「やっぱり竜宮が犯人だ!」

如月「……竜宮、反論はないのか」

レナ「どうせ、今は何を言っても信じてくれないよ……」

レナ「でも、レナが犯人じゃない証拠が、絶対に見つかるはずだから……!」

マミ「竜宮さん……」

椎名「……それじゃ当麻は大人しく部屋で待っていたのか?」

真尋「たぶんそういうわけでもなかったんだ」

真尋「実際に、上条は部屋を出たから殺されている」

峰「じゃあ次は、トーマがどうして部屋を出たのか、それを話し合おう」

【ノンストップ議論 開始!】

►【春海の証言】
►【東雲の写真】
►【上条の持ち物】
►【上条の手紙】
►【レナの手紙】

椎名「当麻はどうしてホールに来たのか……」

高須「実際は、【ホールには入らず】、ホール周辺に来たんだよな」

なの「竜宮さんからのお手紙を見て、<<自分から会いに行った>>んじゃないですか?」

土屋「…………2回目に女子階に入った時はすぐに出てきた」

桐乃「【レナが留守だった】から探しに行ったのね……」

レナ「<<トイレ>>に行きたかったんじゃないかな、かな!」

キリト「<<呼び出したのは本当に上条>>だったんじゃないか」

キリト「<<レナよりもマミさんが優先だった>>ってことだ」

マミ「えっ……?」

マミ「もう、そんなわけないでしょ……」


安価下2

<<トイレ>>←【東雲の写真】

<<トイレ>>←【東雲の写真】正解!

       BREAK!

真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「上条は、トイレに行くために1階まで出て来たんだよ」

レナ「えっ! そうだったの!?」

桐乃「アンタが驚いてどうすんのよ……」

如月「証拠はあるんだな?」

真尋「ああ。証拠は……」

真尋「この写真だよ」

四ノ宮「また写真ですかぁ!?」

高須「アホらしい……」

なの「こ、これ、わたしじゃないですか!」

峰「やっぱり盗撮?」

土屋「…………俺は盗撮などしない」

春海「無限ループって怖くね?」

真尋「いや、これは盗撮じゃないよ。東雲はカメラ目線なんだ」

真尋「流石のムッツリーニも健全な写真を撮ることくらいあるんだよ」

琴浦「……その写真がどうして上条くんがトイレに行った証拠になるの?」

真尋「この写真は男子トイレの床に落ちていたんだ」

真尋「そして、上条が持っていたものを思い出してくれ」

如月「……ああ」

如月「巴のいやらしい写真か」

マミ「思い出させないでよぉ!」

真尋「こんな写真を持ち歩く人物は限られているよな」

琴浦「……他にもいるんじゃないの」

四ノ宮「えーっと、僕も土屋くんの撮った写真、持ってますけど」

四ノ宮「人以外の写真ばかりですし、それに無くしたりしちゃったらやですから、部屋からは出していませんよ!」

桐乃「なのって人以外に含まれるじゃん」

なの「人ですから!」

土屋「…………俺は商品を大事に扱う」

土屋「…………トイレに落とす様な真似はしない」

真尋「写真を持っていそうな人の中で、部屋の外に持ち歩いていたのは上条だけなんだ」

真尋「これで上条がトイレに行ったという証拠にならないか?」

高須「俺が夜トイレに行ったときはそんなもの落ちてなかったから、それで合っているんじゃないか」

琴浦「写真を持ってる人は全部で3人なのかな?」

真尋「たぶんそこは重要じゃない」

琴浦「3人なのかな?」ジッ

真尋「……」

峰「他に写真を持っている人がいるなら、その人の持ち物ってこともあるよね」

峰「大事な議論だよ」

琴浦「さん、にん、なの、かな!?」

真尋「…………スイマセン、4人デシタ」

真尋「でも僕は部屋に飾る派なんだ! 持ち歩いたりしていない!」

マミ「……八坂くん? まさかあなたも……!」

真尋「誤解だ! 僕が持っているのは東雲とハムスターの写真だけだ!」

真尋「不健全な写真なんて持っていない!」

なの「え、えと……」

なの「どうしてわたしの写真を……?」

真尋「そ、その、ここの女子で誰か一番好きな子を選べってムッツリーニに言われて……」

真尋「えーと、そう! いやらしい意味じゃなく、人間として一番魅力的な人を選んだんだよ!」

なの「そうだったんですね! 許します!」

桐乃「うわ単純……」

理科「上条先輩が、なの先輩の写真を持っていたのも似たような理由でしょうね」

マミ「あれ……。ってことは」

マミ「私の写真を持ってた上条くんは、私のことをそういう目で……///」

土屋「…………上条は」

土屋「…………巴のおっぱいを東雲に譲ってやれば最強なのに、と、かつて言っていた」

マミ「さいってい! 今までで一番最低!!」

なの「見損ないました上条さん!」

もう死んでるのに公開処刑されていた……

ムッツリーニ、自分が暴露されたからって巻き添えにするなよ……

峰「トーマの好感度がどん底まで落ちたところで、本題に戻すよ」

峰「レナちゃんに言われた通り部屋で待ってたトーマだけど、ちょっとトイレに行きたくなって外に出たんだね」

峰「そして、その外に出たところで殺されてしまった……」

レナ「殺すにしてもそんな偶然を狙ったりしないよ……」

椎名「まだよく分からねえな」

椎名「当麻のフリをした手紙で、マミを呼び出したのもレナってことなんだろ?」

椎名「当麻を殺したいなら、マミを呼び出す理由がない……」

椎名「誰かに罪をなすりつけるにしても、マミを選ぶと見つかるリスクが高くなる」

椎名「行動の意味が分からないんだよな」

……確かに、犯人の行動は一貫していない気がする。

ちょっと犯人の行動について、考察してみよう……。



【ロジカルダイブ 開始!】

1.犯人が本当に殺したかった人物は誰? A.上条当麻 B.巴マミ C.竜宮レナ

2.犯人は呼び出しに何を使った? A.伝言 B.バベル C.手紙

3.犯人が上条当麻を殺した理由は何? A.上条に恨みがあったから B.犯行前に目撃されたから C.誰でもよかったから


安価下2 全問正解でクリア

1B 2C 3B

B→C→B 正解!

   COMPLETE!


真尋「推理は繋がった……!」


真尋「きっと……犯人が元々殺そうと思っていた相手は、別の人だったんだ」

椎名「別のって……」

春海「い、一体誰だよ!」

真尋「……巴だ」

マミ「そ、そんな……」

マミ「私なの……?」

真尋「犯人は上条を名乗れば巴は絶対にやってくると踏んで、上条名義の手紙を使ったんだ」

四ノ宮「でも、結局マミちゃんは殺されてませんよ!?」

真尋「呼び出すところまでは成功したんだよ」

真尋「でも、その後、犯人にとって誤算が起きた」

キリト「なるほど……そういうことか」

真尋「外に出ないで待っておくよう手紙で伝えておいた、上条がロビーに上がってきたんだ」

真尋「上条は何気なくトイレに行っただけだった。でも……」

真尋「帰り際に、鉈を持った犯人が大ホールに入ろうとしているのを目撃してしまったんだ」

峰「それで、計画が崩れたことに焦って、トーマを殺してしまったんだね……」

高須「な、なんて不幸なんだ……」

マミ「あんまりよ……」

真尋「でも、もし上条が上がって来ていなかったら」

真尋「昨晩殺されていたのは、巴だったんだ……」

マミ「そんな……」

マミ「上条くんは、私の代わりに……?」

なの「巴さん。上条さんに感謝しましょう……」

真尋「きっと、巴を助けられたことは、上条にとって不幸じゃなかったはずだ」

真尋「そう、信じるしかないよ……」

峰「……あと一息だ」

峰「最後に、犯行後の行動について、矛盾がないかチェックしていくよ」

峰「それで、学級裁判を終わらせよう」

高須「……話すべきは殺害後の犯人の動きか」

桐乃「当麻を舞台の真ん中まで引きずって行った犯人は……」

桐乃「まずスクリーンを降ろして、そこに使わなかった男子用制服をかけて隠したのよね」

椎名「その時にうっかり制服に血がついてしまったんだったな……」

春海「犯人は血まみれになった服とゴム手袋、それに凶器の鉈を隠して」

春海「機材室で幕を開けて、スポットライトを浴びせて帰ったんだな!」

僕が『犯人』と呼ぶようにしてから、みんなそれに合わせてくれた。

これで、少しでも仲間を疑っている感じが軽減できればいいと思ったんだ……。

高須「まだ大ホールに巴がいるだろ?」

高須「目の前で幕が開き、現れるのは上条の死体……すごくショッキングだ」

高須「だけどそんなことしたらすぐに機材室で捕まってしまう」

なの「機材室のモニターで観察していたんですよ!」

なの「巴さんは前の方の席に座っていたので、ちゃんとモニターで見えます」

なの「巴さんが部屋を出たのを見計らって、舞台装置を操作したんですよ!」

マミ「でも、私は大ホールを出て真っ直ぐ機材室へ向かったわよ」

マミ「誰も人影はなかったけど……」

レナ「……そうだよ!」

レナ「レナは犯人じゃない! どうして信じてくれないの!」

レナ「マミちゃんまで私を疑うの!?」

レナ「レナが犯人じゃない証拠はあるんだよ、だよ!」

【パニックトークアクション 開始!】

レナ「レナは……やってないのに……」

レナ「どうして……!」

レナ「嘘……」

レナ「嘘だッ!!」

レナ「みんな嘘つきなんだ!」

レナ「レナを陥れようとしているんだ!」

レナ「許さない」

レナ「許さない許さない許さないッ!!」

レナ「みんな死んじゃえばいいんだ!!」

真尋「とうとう本性を見せたな!」

レナ「レナは犯人じゃない!」

レナ「だって、マミちゃんが機材室に来たとき」

レナ「レナには隠れる場所なんて無いんだからッ!!」

真尋「いや、お前には隠れる場所があったんだ!」

真尋「それは……」


○庫    ×機    □材倉


安価下 1文節目
安価下2 2文節目
安価下3 3文節目

真尋「それは、機、機材倉」

レナ「レナは違うもん!」

駄目だ、リズムに乗れず遮られてしまった……!(発言力4→3)

でも答えは分かっているんだ!

次はタイミングを逃さず、論破して見せる!


×→□→○『機材倉庫』

       BREAK!


真尋「これでとどめだ!」論破!


真尋「……機材倉庫だ!」

レナ「え……」

真尋「機材室には、奥に倉庫があるんだ……」

真尋「あまり広くはないけど、十分に隠れられるスペースがあるんだよ!」

真尋「竜宮は、モニターで巴の動きを監視していた……」

真尋「そして、巴が機材室に向かってくるのを確認すると、機材倉庫に身を隠したんだ!」

真尋「巴の気配がなくなると、竜宮は倉庫から出て」

真尋「改めて、幕とスポットライトの操作をしたんだ!」

真尋「もう言い逃れはできないぞ!」

キリト「勝負ありだな……」

マミ「本当に……竜宮さんが犯人なのね……」

四ノ宮「レナちゃん……何があったんですか」

四ノ宮「辛いときは、僕に相談してくれればよかったのに!」

椎名「なんで……当麻だったんだよ」

桐乃「みんなで楽しく遊んでた、あのレナはどこに行っちゃったわけ……?」

峰「……マーくん」

峰「最後に、事件をまとめて、終わらせてもらっていい?」

真尋「……わかった」

真尋「事件を最初から最後まで振り返って、終わりにしよう」

【クライマックス推理】

Act.1
この事件の犯人が選んだ標的は、(  A  )だった。
犯人は、自分を容疑者から外すために、他の人の凶器セットを使うことを思いついたんだ。
昼に行われた凶器セットの確認会で、まんまと狙っていた(  B  )セットを入手した犯人は……
その中から取り出した、(  C  )を凶器に選んだんだ。

Act.2
(C)で人間を殺すと、大量の血液が飛び散ってしまう。
その返り血を防ぐために犯人は、(  D  )に保管されている、学生服男女セットの中の(  E  )と……
(  F  )にあった(  G  )を身に着けて犯行に臨んだんだ。

Act.3
犯人は、(  H  )の名前を使って手紙を出し、(A)を大ホールに呼び出した。
大ホールで(C)で不意打ちをして殺すつもりだったんだ。
しかし、その時、偶然にも(H)本人が(  I  )に行くためにロビーに上がってきてしまい、犯行直前の姿を見られてしまったんだ。

Act.4
(H)に見つかった犯人は、計画を変更せざるを得なかった。
(C)を使って(H)と戦い、(H)をメイクルーム側の廊下へ追い詰めたんだ。
そこで犯人は、正面から脳天に(C)を振り下ろし、頭部を叩き割って(H)を殺してしまったんだ!

Act.5
(H)を殺した犯人は、死体を舞台上に運ぶことで、発見を遅らせようとした。同時にこれは(A)に疑いを向けるためでもあったんだ。
まず、使用しなかった(  J  )をスクリーンに引っかけて隠した。この時、制服に血痕がついてしまったんだ。
次に、自分しか知らない(  K  )の隠し場所に、返り血を浴びた(E)と(G)を隠した。
これらの行動は(A)に知られることはなかった。なぜなら舞台の幕は閉じていて、しかもそれは防音であったからだ。

Act.6
犯人は舞台での工作を終えると、機材室側の廊下に出た。そして大道具倉庫の(  L  )の中に(C)を隠したんだ。
次に機材室に入りモニターで(A)の様子を観察した。(A)が機材室に向かってくるのを見た犯人は、(  M  )に身を隠して……
(A)が帰って行ったのを確認すると、犯人は倉庫から出て、舞台の幕とスポットライトを操作して(H)の死体を演出したんだ。
全ての工作を終わらせた犯人は、悠々と何事も無かったかのように、自分の個室へと帰ったんだ。

以上の犯行を行った、犯人の正体は……

(  N  )……

お前だったんだ!


安価下3まで、A~Nまで全問正解があったらクリア

【クライマックス再現】

Act.1
この事件の犯人が選んだ標的は、巴マミだった。
犯人は、自分を容疑者から外すために、他の人の凶器セットを使うことを思いついたんだ。
昼に行われた凶器セットの確認会で、まんまと狙っていたバールのようなものセットを入手した犯人は……
その中から取り出した、鉈を凶器に選んだんだ。

Act.2
鉈で人間を殺すと、大量の血液が飛び散ってしまう。
その返り血を防ぐために犯人は、衣装室に保管されている、学生服男女セットの中のセーラー服と……
カフェの食材倉庫にあったゴム手袋を身に着けて犯行に臨んだんだ。

Act.3
犯人は、上条当麻の名前を使って手紙を出し、巴を大ホールに呼び出した。
大ホールで鉈で不意打ちをして殺すつもりだったんだ。
しかし、その時、偶然にも上条本人がトイレに行くためにロビーに上がってきてしまい、犯行直前の姿を見られてしまったんだ。

Act.4
上条に見つかった犯人は、計画を変更せざるを得なかった。
鉈を使って上条と戦い、上条をメイクルーム側の廊下へ追い詰めたんだ。
そこで犯人は、正面から脳天に鉈を振り下ろし、頭部を叩き割って上条を殺してしまったんだ!

Act.5
上条を殺した犯人は、死体を舞台上に運ぶことで、発見を遅らせようとした。同時にこれは巴に疑いを向けるためでもあったんだ。
まず、使用しなかった男子用の制服をスクリーンに引っかけて隠した。この時、制服に血痕がついてしまったんだ。
次に、自分しか知らない舞台のカーテン裏の隠し場所に、返り血を浴びたセーラー服とゴム手袋を隠した。
これらの行動は巴に知られることはなかった。なぜなら舞台の幕は閉じていて、しかもそれは防音であったからだ。

Act.6
犯人は舞台での工作を終えると、機材室側の廊下に出た。そして大道具倉庫のテニスラケット用バッグの中に鉈を隠したんだ。
次に機材室に入りモニターで巴の様子を観察した。巴が機材室に向かってくるのを見た犯人は、機材室の奥の機材倉庫に身を隠して……
巴が帰って行ったのを確認すると、犯人は倉庫から出て、舞台の幕とスポットライトを操作して上条の死体を演出したんだ。
全ての工作を終わらせた犯人は、悠々と何事も無かったかのように、自分の個室へと帰ったんだ。

以上の犯行を行った、犯人の正体は……

竜宮レナ……

お前だったんだ!
























如月「……それは違うぞ」

真尋「犯人の正体は……」

真尋「竜宮レナ……」

真尋「お前だったんだ!」

如月(本当に、竜宮が犯人だったのか?)

如月(実際、今の竜宮はおかしくなっている……)

如月(だから、こいつが犯人だと言われて納得してしまいそうな気持ちもある……)

如月(でも、竜宮は、こんなオレにでも世話を焼くようなお人よしだ)

如月(……オレは、信じると決めたじゃないか!)

如月(何か、矛盾を見つけ出すんだ……)

如月(証拠が足りない……)

如月(でも、捜査をしなかったオレの責任か……)

如月(八坂の推理は、何かがひっかかる……)

如月(思い出せ! 八坂がこれまでに提示した証拠で、論破できる場所があるはずだ!)



【ノンストップ議論 開始!】

►【モノクマファイル01】
►【死体の傷】
►【上条の手紙】
►【鉈】
►【マミの証言】

真尋「【この事件の犯人が選んだ標的は、自分と仲のいい巴マミだった。
犯人は、自分を容疑者から外すために、他の人の凶器セットを使うことを思いついたんだ。
昼に行われた凶器セットの確認会で、まんまと狙っていたバールのようなものセットを入手した犯人は……
その中から取り出した、鉈を凶器に選んだんだ。】

【鉈で人間を殺すと、大量の血液が飛び散ってしまう。
その返り血を防ぐために犯人は、衣装室に保管されている、学生服男女セットの中のセーラー服と……
カフェの食材倉庫にあったゴム手袋を身に着けて犯行に臨んだんだ。】

【犯人は、上条当麻の名前を使って手紙を出し、巴を大ホールに呼び出した。
大ホールで鉈で不意打ちをして殺すつもりだったんだ。
しかし、その時、偶然にも上条本人がトイレに行くためにロビーに上がってきてしまい、犯行直前の姿を見られてしまったんだ。】

【上条に見つかった犯人は、計画を変更せざるを得なかった。
鉈を使って上条と戦い、上条をメイクルーム側の廊下へ追い詰めたんだ。
そこで犯人は、正面から脳天に鉈を振り下ろし、頭部を叩き割って上条を殺してしまったんだ!】」


安価下3まで 正解があったらクリア 答えは【】内は最初の文節だけでいいです、Act○でもいいです

Act.4←【死体の傷】正解!

       BREAK!


如月「……それは違うぞ」論破!


真尋「あ?」

峰「うん?」

レナ「シンタロー、くん……?」

如月「八坂、お前の推理には、証拠との決定的な矛盾がある」

桐乃「……アンタがレナをかばいたい気持ちはわかるけどさ」

桐乃「もう終わるところだったのよ!」

如月「まだ終わってねえ!」

如月「八坂、お前は今、『正面から脳天に鉈を振り下ろした』って言ったな」

真尋「……言ったよ」

如月「八坂は裁判中に、『傷は後頭部にある』と言っていたはずだ!」

真尋「そ、それは……」

真尋「訂正するよ。竜宮は上条の後頭部に鉈を振り下ろしたんだ」

如月「じゃあ、上条は背中を見せたことになるな」

如月「上条は戦闘に長けていたし、逃げ足も速いはずだ……」

如月「竜宮には追いつくこともできなければ、回り込むこともできない!」

真尋「まず脚を狙ったんだよ」

真尋「転ばせて、その上で頭を狙ったんだ」

如月「背中の傷はどう説明する?」

如月「肩から背中にかけて斬られていたんだったな」

如月「それは、立っていた状態で斬られた傷じゃないのか」

真尋「それは……」

真尋「……最初に背中を斬られたってことか」

真尋「だったら、上条は不意打ちで襲われたんだ!」

如月「上条に目撃されたから、ターゲットを変えたんだろ!?」

如月「目撃されたのに不意打ちが成立するのか!?」

真尋「…………まだ僕の推理は終わってない」

如月「そうだな、続きを言ってくれ」

【ノンストップ議論 開始!】

►【モノクマファイル01】
►【舞台の血痕】
►【上条の持ち物】
►【死体の傷】
►【桐乃の証言】

真尋「上条を殺した犯人は、死体を舞台上に運ぶことで、【発見を遅らせよう】とした。同時にこれは【巴に疑いを向けるため】でもあったんだ。

まず、使用しなかった【男子用の制服をスクリーンに引っかけて隠した】。この時、【制服に血痕がついてしまった】んだ。

次に、【自分しか知らない舞台のカーテン裏】の隠し場所に、返り血を浴びたセーラー服とゴム手袋を隠した。

これらの行動は巴に知られることはなかった。なぜなら舞台の幕は閉じていて、しかもそれは防音であったからだ。

犯人は舞台での工作を終えると、機材室側の廊下に出た。そして大道具倉庫のテニスラケット用バッグの中に【鉈を隠した】んだ。

次に機材室に入り【モニターで巴の様子を観察】した。巴が機材室に向かってくるのを見た犯人は、機材室の奥の機材倉庫に身を隠して……

巴が帰って行ったのを確認すると、犯人は倉庫から出て、舞台の幕とスポットライトを操作して【上条の死体を演出した】んだ。

全ての工作を終わらせた犯人は、悠々と何事も無かったかのように、自分の個室へと帰ったんだ。

以上の犯行を行った、犯人の正体は……

竜宮レナ……

お前だったんだ!」


安価下5まで(たぶん難しいので)に正解が出たらクリア

如月「鉈を大道具倉庫に隠したと言ったな」

如月「ならどうして舞台に血痕が残っていなかった!」

如月「倉庫まで持って行く途中で血が垂れるはずだ!」

真尋「そのカオス、排除する!」論破! (如月発言力 5→4)

真尋「鉈をいったんセーラー服で拭いてから運べば、血を垂らさずに移動できるはずだ」

高須「しかし、大道具倉庫には血痕が一滴だけあったが……」

真尋「バッグに鉈を入れる前に、一回床に置いたんだよ」

如月「男子の制服に血痕がついたと言ったが、それも舞台に血が無ければつくことはないはずだ!」

真尋「そのカオスも、排除する!」論破! (如月発言力 4→3)

真尋「制服の血痕は、ゴム手袋からついたものだ!」

如月「竜宮にはモニターで巴の様子は確認できないだろ!?」

如月「高坂の証言が物語っている!」

桐乃「物語ってないわよ!」論破! (如月発言力 3→2)

桐乃「あたしが証言したのは、和人とあたしが一緒にいたってだけよ!」

如月「犯人は巴に疑いを向けたかったんだろ!?」

如月「それならどうしてカーテン裏に証拠を隠したんだ!」

峰「その推理、撃ち抜いちゃう!」論破! (如月発言力 2→1)

峰「きっとレナちゃんは、マミちゃんがカーテン裏を知らないと思ったんだよね」

峰「だから自分に不利な証拠はそこに隠したんだよ!」

如月「鉈は!」

如月「鉈をどうしてカーテン裏に隠さなかったんだ!」

如月「鉈だって、竜宮に不利になる証拠じゃないか!」

真尋「これでとどめだ!」論破!

真尋「犯人は、巴が鉈を使ったように見せたかったんだ!」

真尋「もう反論は無いか!」

如月「……クソッ」

如月「……こんな時しか、オレにできることなんてねえのに……」

如月「どうして、考え付かないんだ……!!」


(如月発言力 1→0)


    G A M E O V E R !

キサラギくんがクロにきまりました。

   おしおきをかいしします。

??「惜しかったですよ、ご主人」

??「目の付け所はあっていました」

??「あとは、たれ目さんに疑いを向けるにあたって……」

??「お仲間さんが本当はカーテン裏に隠さなきゃいけないものを見つければよかったんですって」

??「ここで諦めちゃダメです、ファイトです!」

??「さあ目を覚ましましょう!」

??「その代わり私にメダルプリ~ズ!」


【Info】
如月シンタローの所持モノクマメダルが5枚減り、コンティニューされました

【ノンストップ議論 再開!】

►【モノクマファイル01】
►【舞台の血痕】
►【上条の持ち物】
►【死体の傷】
►【桐乃の証言】

真尋「上条を殺した犯人は、死体を舞台上に運ぶことで、【発見を遅らせよう】とした。同時にこれは【巴に疑いを向けるため】でもあったんだ。

まず、使用しなかった【男子用の制服をスクリーンに引っかけて隠した】。この時、【制服に血痕がついてしまった】んだ。

次に、【自分しか知らない舞台のカーテン裏】の隠し場所に、返り血を浴びたセーラー服とゴム手袋を隠した。

これらの行動は巴に知られることはなかった。なぜなら舞台の幕は閉じていて、しかもそれは防音であったからだ。

犯人は舞台での工作を終えると、機材室側の廊下に出た。そして大道具倉庫のテニスラケット用バッグの中に【鉈を隠した】んだ。

次に機材室に入り【モニターで巴の様子を観察】した。巴が機材室に向かってくるのを見た犯人は、機材室の奥の機材倉庫に身を隠して……

巴が帰って行ったのを確認すると、犯人は倉庫から出て、舞台の幕とスポットライトを操作して【上条の死体を演出した】んだ。

全ての工作を終わらせた犯人は、悠々と何事も無かったかのように、自分の個室へと帰ったんだ。

以上の犯行を行った、犯人の正体は……

竜宮レナ……

お前だったんだ!」


安価下5までに正解が出たらクリア

【巴に疑いを向けるため】←【男子用の制服をスクリーンに引っかけて隠した】正解!

       BREAK!

如月「それは違うぞ!」論破!

如月「どうして犯人は男子用の制服もカーテン裏に隠さなかったんだ?」

如月「自分以外誰にも見つからないと思った隠し場所だったんだろ」

如月「鉈も、男子の制服も、丸ごとそこに隠せばいいはずだ!」

真尋「巴が鉈を使った後、隠したように見せかけたかったんだ!」

如月「犯人は巴に疑いを向けるために舞台に死体を運んだと言ったな!」

如月「それならなおさら男子の制服を分かりやすい場所に隠す意味がないんだ!」

如月「犯人は意味のわからない行動を取っている!」

如月「この事件はまだ終わっちゃいないんだ!」

レナ「シンタローくん……」

レナ「ありがとう……」

如月「オレは信じるって決めたんだ」

如月「もし竜宮を信じずに矛盾を放置して、それで竜宮が犯人じゃなかったら」

如月「オレは後悔しながら処刑される羽目になるんだよ……」

峰「意味の分からない行動ねぇ。言いたいことはまあ分かるけど……」

峰「シンタロー本人のためにも、あのまま終わらせた方が良かったと思うけどねー……」

峰「で? 他にクロだと思う人がいるの?」

如月「わからない。まだ証拠が足りてないんだ」

峰「そうだね……」

峰「うーん……」

峰「直接犯人の行動を考えてもわかんない気がするし……」

峰「まずは分かりやすいところから。トーマの行動について話し合おっか」

峰「トーマの行動を振り返れば、不意打ちされるに至った理由とか見つかるかもしれないよ」

【ノンストップ議論 開始!】

►【東雲の写真】
►【マミの証言】
►【上条の持ち物】
►【上条の手紙】
►【土屋の証言】

マミ「上条くんの違和感、ね……」

真尋「……【トイレに出た】だけ……じゃなかったな」

真尋「僕はいくつか上条についての話を他に聞いている」

キリト「<<殺す相手は誰でもよかった>>んだ」

キリト「トイレから出てきた瞬間に不意打ちをしかけたんじゃないか」

桐乃「【襲われた場所が合わない】でしょ!」

桐乃「<<マミさんを呼び出したのは当麻本人>>ってことはありえない?」

なの「憶測ですよね!?」

春海「11時ごろに<<視聴覚室から出てくる上条を見た>>んだよ」

四ノ宮「あなたの意見は信用できませんよ……」

春海「嘘じゃねえって! なんか怖かったから【高坂と2人で資料室で息をひそめてた】んだよ!」

春海「最悪の場合に備えて包丁も取り出そうかと思ったんだ!」

理科「さっきも言いましたけど……」

理科「【上条先輩を女子階に2回連れて行った】んですよ」

理科「1回目はともかく、2回目は<<レナさんと話しに行った>>ようですね」

高須「1回目は何をしに行ったんだ?」

琴浦「【覗き】じゃないの……お風呂小屋は鍵がかからないから」

真尋「そのカオス、排除する!」

真尋「上条は東雲の部屋に行ったんだ! 僕も行ったから間違いない!」

なの「上条さんは、【わたしを励ましに来てくれた】んです!!」


安価下3まで 正解があったらクリア

あ、>>201がコトダマとウィークポイントが逆なのは見間違いでした
まあどっちにしろ論破できるはずなので……

如月「春海は11時ごろ上条を見たと言ったが……」

春海「なんか文句あるのか!?」

如月「それに賛成だ」

春海「え? あ、ありがとな!」

真尋「何が言いたいんだよ」

如月「手紙を出したのは上条自身だったってことだ」

如月「竜宮からの手紙を無視して、上条は外に出ていた」

如月「きっと大ホールに行くところだったんじゃないか?」

春海「読み切った!」論破! (如月発言力5→4)

春海「俺が上条を見たのは2階だ!」

春海「上条がそのまま大ホールに入らず2階に寄る意味が見いだせないな!」

桐乃「見事に恩を仇で返したわね……」

四ノ宮「他に上条くんが手紙を出した根拠はあるんですかぁ?」

高須「別の人が書いた可能性があったな」

如月「根拠はこの手紙だ!」

椎名「さっき真尋もそれで失敗したんだぞ!?」論破!

椎名「そもそもその手紙が本物かどうか分かんないぜ……」

椎名「二回も言わせんなよ!?」

土屋「…………上条が手紙を出したとしたら」

土屋「…………どのタイミングだ」

如月「きっと、上条は東雲を励ましに行ったんじゃなかったんじゃないか?」

なの「どういう意味ですか!!」

如月「巴に手紙を出すついでだったんだ!」

なの「そんなことありません! 上条さんは私を心配してくれたんです!」

なの「どちらもついでなんかじゃありません!!」

レナ「そうだよ!」同意! (如月発言力4→3)

如月「竜宮!?」

レナ「当麻くんの誰かを思う気持ちに嘘は無かったと思う!」

如月「スマン……ってどうしてこうなった」

如月「そこじゃないと言う事は、もう片方のタイミングか……」

【ノンストップ議論 再開!】

►【東雲の写真】
►【マミの証言】
►【上条の持ち物】
►【上条の手紙】
►【土屋の証言】

マミ「上条くんの違和感、ね……」

真尋「……【トイレに出た】だけ……じゃなかったな」

真尋「僕はいくつか上条についての話を他に聞いている」

キリト「<<殺す相手は誰でもよかった>>んだ」

キリト「トイレから出てきた瞬間に不意打ちをしかけたんじゃないか」

桐乃「【襲われた場所が合わない】でしょ!」

桐乃「<<マミさんを呼び出したのは当麻本人>>ってことはありえない?」

なの「憶測ですよね!?」

春海「11時ごろに<<視聴覚室から出てくる上条を見た>>んだよ」

四ノ宮「あなたの意見は信用できませんよ……」

春海「嘘じゃねえって! なんか怖かったから【高坂と2人で資料室で息をひそめてた】んだよ!」

春海「最悪の場合に備えて包丁も取り出そうかと思ったんだ!」

理科「さっきも言いましたけど……」

理科「【上条先輩を女子階に2回連れて行った】んですよ」

理科「1回目はともかく、2回目は<<レナさんと話しに行った>>ようですね」

高須「1回目は何をしに行ったんだ?」

琴浦「【覗き】じゃないの……お風呂小屋は鍵がかからないから」

真尋「そのカオス、排除する!」

真尋「上条は東雲の部屋に行ったんだ! 僕も行ったから間違いない!」

なの「上条さんは、【わたしを励ましに来てくれた】んです!!」


安価下3まで 正解があったらクリア

とりあえず、今夜はここまでにします。
長時間おつきあいくださった方はありがとうございます。

ヒントは、シンタローが言った『もう片方のタイミングか』です。
上条本人が出したという、ここでの議論の結果は合ってます。
>>211で椎名さんの分のダメージを受け忘れていました。残り発言力は2です。

改めて>>212の安価から、明日の夜再開します。

まだ夕方ですが今日中に裁判終わらせたいので始めたい!
人いらっしゃいます?

1は難易度設定を誤ったようです……
よってヒントをもう少し
>>212はコトダマを記憶して使います

>>212の解答を、安価下3まで 正解があったらクリア

あ……たぶんこれ正解するの無理ですね……
1は学級裁判作るの初めてなので、ご勘弁を。

ここはシンタローに自動進行してもらいます。彼ならIQすごいしいけるはず。
このパートは真尋くんのボーナスとかには影響しないので……

<<マミさんを呼び出したのは当麻本人>>←【上条先輩を女子階に2回連れて行った】


如月「それに賛成だ!」同意!


如月「その女子階に行った2回目で、巴に手紙を出したとは考えられないか」

土屋「…………そうだな」

土屋「…………2回目の上条はすぐに出てきた」

土屋「…………手紙を出すだけなら長居は無用」

桐乃「手紙を見て自分からレナに会いに行ったんじゃなかったの?」

理科「すいません。憶測なんですよ」

四ノ宮「レナちゃんが留守だったからすぐ出てきたとかですか?」

峰「そしたら結局謎は何も解けてない……そのあとトイレに行って以下略ってね」

峰「シンタローが言いたいのはそういうことじゃないんでしょ?」

如月「ああ、手紙を上条本人が出したのなら、不意打ちの謎が解けるんだ」

なの「あれ……上条さんが手紙を出したということは、やっぱり巴さんと……?」

如月「……わかるだろ、八坂」

如月「上条はどうして巴に手紙を出したのか」

真尋「えっ」

真尋「……僕に言わせるのか?」

如月「八坂の口から言ってほしいんだ」

如月「オレが言ってもきっと巴は信じない」

真尋「……わかった」

如月が言いたい事、それは……


A.巴マミにブルーレイを見せるため B.巴マミと一緒にいたかったから C.巴マミを殺すため

安価下2

真尋「…………僕も言いたくない」

真尋「それには賛成できない!」

如月「答えは分かったんだな?」

真尋「ブルーレイを見せたかったんだ……」

如月「いいや、違う」(真尋発言力3→2)

如月「わかってるはずだ。八坂なら言ってくれると思っていたが見込み違いか?」

椎名「分かってるなら言うべきだぜ……真尋」

真尋「……わかったよ」


巴マミを殺すため 正解!


真尋「推理は繋がった……!」

真尋「……如月が言いたいのは」

真尋「……上条が、巴を……殺すつもりだったってことか」

マミ「え……何を言っているの八坂くん」

マミ「悪い冗談はやめてよ!」

なの「普通に、ブルーレイを見せたかったんじゃないんですか!?」

如月「それなら、きちんとした時間に現れていたはずだ」

如月「上条が手紙を出し、それでいて約束を自分で反故にした……」

如月「それはつまり、不測の事態が起きたってことだ」

高須「不測の事態、というと、ブルーレイを見せに行く直前に犯人に襲われたってことだろう?」

如月「犯人は偶然通りかかった人なら、誰でも良かったっていうのか?」

キリト「あり得なくもない話だ。誰か1人殺せばいいんだからな」

如月「それなら巴が襲われていたはずだ」

如月「上条の前に同じ場所を通っていたはずだからな」

桐乃「マミさんと戦うのは怖かったんじゃないの?」

椎名「接近戦だと当麻と戦う方が怖いぜ……」

椎名「不意打ちで殺すならまだ変身する前のマミの方が安全そうだ」

マミ「証拠は……あるの?」

マミ「私を殺そうとしていた証拠」

巴には悪いけど……

……それに近い証言があるんだよな。


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【春海の証言】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「あ、あるんだ……証拠」

真尋「春海は見たんだよな、11時ごろに上条の姿を」

春海「ああ。間違いない」

春海「あの姿は上条当麻に間違いなかったな」

桐乃「これ、和人の意見だけど、大丈夫?」

キリト「そのメガネを通して見た幻じゃないか」

春海「俺をなんだと思ってるんだよ!?」

春海「視聴覚室から出てきて、1階に下りていくのを見たんだって!」

マミ「私に会いに来るところだったんじゃないの!?」

春海「でも、巴。そうだとすると、巴を殺しに行ったことになってしまうんだ」

マミ「どうしてよ!」

春海「上条は……右手か左手か忘れたけど、何か持っていたんだ」

春海「プレゼントとかブルーレイとかには見えなかった!」

峰「……それが凶器だったって言いたいんだね」

なの「じゃあ、何を持っていたって言うんですか」

春海「それは、その、暗くてよく見えなかったというか」

桐乃「やっぱりあんただった!」

いや……僕はその手に持っていたものの正体を知っているかも知れない。


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【電源コード】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「視聴覚室を調べたときに、電源コードの内1つがほどけていたんだ」

真尋「上条が持っていたのはこれだったんじゃないか……?」

琴浦「上条くんが持ち出したのに、なんで元の場所に戻されてるの?」

真尋「わからない……けど、犯人が戻したとかじゃないか?」

峰「そこは一旦保留にしとこ」

如月「持っていたのがコードということは……」

如月「大ホールで待つ巴の後ろに回り、一気に首を絞めて絞殺するつもりだったんだな」

マミ「そんなことあり得ない!」

キリト「凶器セットはマミさんとレナに預かられてしまったんだ」

キリト「使うとしたらそれ以外の凶器になるのも頷ける」

椎名「でも、結局死んだのは当麻なんだよな……」

四ノ宮「もしかして、逆だったんじゃないですか……?

四ノ宮「レナちゃんは……上条くんからマミちゃんを守ろうと……」

四ノ宮「鉈を持っていたのも、パトロールのつもりだったんですよ!」

レナ「でも、レナはそんな記憶、ないんだよ、だよ……!」

峰「それじゃ、議論を続けようか」

峰「次は、男子制服の謎だね」

【ノンストップ議論 開始!】

►【カッターシャツとズボン】
►【血まみれの服とゴム手袋】
►【短くされた竹馬】
►【ダイイングメッセージ】
►【電源コード】

マミ「待ってよ!」

マミ「そんな事するのは<<上条くんじゃない>>わ!」

如月「現実を見ろ、巴!」

高須「男子の制服はどうしてカーテン裏ではなく、スクリーンにかけられていたのか……」

春海「上条が<<返り血を防ぐために使った>>んだ!」

峰「……絞殺で返り血はつかないって」

土屋「…………【誰か別の人が着て】遊んでた」

桐乃「あんなの見せられた夜に誰が遊ぶのよ!?」

四ノ宮「上条くんが衣装を着ていて、<<実はかかっていたのは上条くんの服>>だったとか……」

理科「【何の意味もありません】よね……」

キリト「レナが誰か<<男子を犯人に見せかけたかった>>んだろ」

キリト「マミさんも怪しいし、男子も怪しい、という状況を作ったんだ」

キリト「【これで決まり】だな」キリッ


安価下2

真尋(まだ、ダイイングメッセージの謎が残っている……)

真尋(でも、それは上条を殺した事件のヒントなんだ)

真尋(たしかに如月の言うとおり、僕の推理には矛盾があった……)

真尋(しかし、上条が巴を殺そうとしたとは信じられない)

真尋(別の可能性を探すんだ!)


(間違ってはいないので発言力は減りませんでした)

(ヒントは、先ほどと同じでウィークポイントを使います)

改めて>>247の解答 安価下2

真尋(上条が衣装を着て、自分の服をかけた……本当に意味はなかったのか?)

真尋(ムッツリーニの言ったように、誰かが上条の服を着ていたのなら……)

真尋(それを着ていた誰かが服をスクリーンにかけて隠して……って)

真尋(上条は衣装の方を貸せばいいじゃないか)

真尋(あと少しで、分かる気がする……)

真尋(とりあえず、ムッツリーニの意見は正しいはずだ……!)

キリト「犯人はレナってことで構わないな?」

マミ「や、八坂くん……何か思いつかないの!?」

峰「マーくん、ずいぶん考え込んでるねぇ」

(発言力2→1)

――――――――――――――――
うわああ忘れてた……!
うちではウィークポイントでも賛成できるってことで……
>>235でもやってましたね……

説明ミスのお詫びとして、真尋くんの発言力を3回復させます。

発言力1→4
――――――――――――――――

改めて>>247の解答 安価下2

真尋(別の人が着ていたとしても、それは衣装の方のはずだ……)

真尋(上条がわざわざ自分の服を貸し、そしてそっくりな衣装を着る意味は無い……!)

真尋(でも、上条の服を着ることで別の事は言えるはずだ)

真尋「キリトに賛成だ」

真尋「男子を犯人に見せかけるための犯人の罠だったんだ!」

キリト「そうだな」

キリト「その犯人とはもちろんレナを指す」

キリト「残念だったなシンタロー、結論は変わらなかったぜ?」

キリト「ただ、レナはただのクロから正義のクロに……」

キリト「上条は被害者からクロになりかけた人に変わったから、まだマシだったかもしれないな?」

峰「それじゃ投票始めようか」

真尋(違う! 僕の考え方は合ってるはずだ……でもキリトに賛成してはいけない!)

真尋(男子を犯人に見せかけて得をするのは、犯人だ)

真尋(でも犯人が男子制服を着ていたら、汚れているのはセーラー服じゃなく男子制服なんだ)

真尋(着ていたのは犯人とは限らない……もっと基本的なことに賛成するんだ!)

(発言力4→3)

改めて>>247の解答 安価下2

<<返り血を防ぐために使った>>←【誰か別の人が着て】

一応確認するけど、周りから論破されなかったら安価↓1や3も間違いってことで良いんだよね?

>>265
そうです。
安価の上下に正解が出ていれば、論破されるだけでなく真尋くんが考え付くこともありますが、
ダメージを受けつつそのまま進行します。
ただし、安価下4で正解が出ていてもスルーされます。

これ無理だな

下4?

<<上条くんじゃない>>←【誰か別の人が着て】

>>266>>267無効 >>268正解


真尋「春海に賛成だ!」

真尋「あの制服は返り血を防ぐために、別の人が着ていたんだ!」

峰「トーマの用意した凶器は電源コードって、マーくんが言ったんだよね?」

峰「絞殺じゃ血は出ない……吐血はするかもしれないけど、後ろから絞めれば問題ないよね」

春海「上条が用意したのも刃物だったんだ!」

高須「上条もその返り血を防ぐために着ていたんだな」

桐乃「凶器に納得がいかないケド……」

キリト「レナがクロで決まりなんだろ? 早く投票を始めよう」

マミ「こんなの嫌よ!!」

マミ「上条くんが私を殺そうとしていたなんて!」

マミ「竜宮さんが人を殺したなんて!」

マミ「私は認めない! 投票なんてさせないわ!」

マミ「何か、上条くんの容疑を晴らす根拠はないの!?」

如月「そこを覆すのは無理だ!」

如月「だが、このままだと本当に竜宮がクロにされてしまう……!」

真尋(男子に見せかける……もしかして、上条に見せかけた……!?)

真尋(それなら、賛成すべきは……!)


<<上条くんじゃない>>←【誰か別の人が着て】正解! (発言力3→2)

       BREAK!


真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「そうだよ!」

真尋「春海が見たのは、上条じゃなかったんだ!」

春海「いやいやいやいや! あれは絶対上条だった!」

真尋「暗くてよく見えなかったんだろ?」

真尋「ムッツリーニの言った通り、あの制服は誰か別の人が着ていたんだ」

キリト「どうしてそんな事をしていたんだ?」

真尋「犯罪において、服を着替える理由は、返り血を防ぐ他にもう一つあるんだ」

真尋「変装だよ!」

桐乃「へ、変装!?」

椎名「じゃあ誰かが上条に化けてたって言うのか!?」

レナ「あのツンツンした髪型をどうやって真似するの?」

高須「ワックスだな。大量に髪につけて、髪を持ち上げて行けば似たような感じにはなるはずだ」

如月「でも声を聞けばすぐにバレるだろ?」

土屋「…………なぜ上条に化けていたんだ」

真尋「それはもちろん、巴を殺すためだったんだ」

如月「上条の姿なら、警戒を解いてくれる」

如月「もしくは、誰かに目撃されても疑いは上条に向くってことだな……!」

真尋「実際に春海が目撃して証言したことで、上条に疑いを集めることができていた……」

なの「わたしが会った上条さんは本物でしたよね!?」

真尋「そこは安心していいと思う」

真尋「少なくとも東雲相手に敵意はなかったからな」

真尋「変装して会いに来る意味がない」

四ノ宮「では2回目の、手紙を出しに行った上条くんが偽物……!?」

理科「そういえば2回目の上条先輩は小声で頼んできました」

理科「かすれ声なら個人の判別がつきにくいですからね!」

マミ「一体誰が変装していたの!?」

マミ「私を殺そうとしていたのは、誰だったのよ!?」

上条に変装していた人物は……

アリバイがないこと、選んだ凶器の保管場所がヒントになるな。

これらのことから一番考えられる人物は、あいつなんだ……!


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

真尋「もしかして……」

真尋「高須、お前だったのか……?」

高須「な!? そんな馬鹿な!?」

真尋「高須には、あの時間帯にアリバイがないんだ!」

真尋「僕は、高須を踏みとどまらせることができなかったんだな……」

高須「ち、違う! 俺じゃない!」

高須「俺は、視聴覚室に電源コードがあるって知らないんだ!」

高須「俺は視聴覚室を掃除したことはない!」

高須「いつもキリトがいて入りづらかったんだ!」

キリト「嘘をつくな! 一度掃除していたのを見たぜ!」

キリト「言い逃れはできないぞ、竜児!」

高須「俺じゃねえってぇ!?」

レナ「でも、変装してた人が、ツンツン髪型の作り方を自分で解説するかな、かな……?」

真尋「そうか、それなら、視聴覚室に一番詳しい……」

キリト 正解! (発言力2→1)


真尋「キリト、お前じゃないのか?」

キリト「……」

マミ「う、うそ……?」

如月「いや、八坂……」

如月「それは違うんじゃないか……?」

マミ「キリトくん、答えて」

マミ「本当に私を殺そうとしたの!?」

キリト「いや」

キリト「俺はやってないよ」

マミ「……そうよね」

如月「びっくりさせんなよ……」

真尋「2人とも、信じたくないだろうけど……」

真尋「一番怪しいのはキリトなんだよ」

春海「いやあ。俺もずっとこいつが怪しいんじゃないかって思ってたんだ」

桐乃「アンタが賛成すると真尋が不利になっちゃうからやめなさいよ」

理科「いきなり決めてかかるのは感心しませんよ、真尋先輩」

高須「証拠は、持ってるんだよな?」

真尋「いや……」

真尋「状況証拠なんだ」

真尋「僕は夜、視聴覚室でキリトに会っているんだ」

真尋「それだけじゃなくて、いつもキリトは視聴覚室にいることが多いんだよ」

真尋「視聴覚室の電源コードを使おうという発想もキリトらしいんじゃないか?」

マミ「キリトくんの犯行に見せかけたかったんじゃないの?」

真尋「いや、上条の姿でキリトの犯行に見せかけるのは流石に」

キリト「二重の罠だ。誰かが上条に変装した俺のフリをしていたんだ!」

峰「とりあえず、可能性があるか無いかを話し合った方がいいかな?」

【ノンストップ議論 開始!】

►【カッターシャツとズボン】
►【電源コード】
►【短くされた竹馬】
►【無くなっていた衣装】
►【上条の持ち物】

キリト「まず、俺には手紙を出す方法がない」

理科「いや、それは可能なんですよ」

理科「例え上条先輩の変装をしていなくても、【頼める女子がいれば】誰でも行けます」

春海「でも、キリトには【身長が足りてないから無理】っぽいんだよな……」

四ノ宮「まず、【顔つきですぐにばれてしまう】んじゃないですか?」

レナ「当麻くんはワイルドな顔、【キリトくんはかわいい顔が特徴】だもんね」

マミ「キリトくんの髪質だと【ツンツン頭にするのは無理】じゃないかしら?」

桐乃「誰か【ウィッグ持ってる人はいない】の?」

土屋「…………メイクルームのウィッグは主に女性用」

如月「やっぱりキリトは上条に変装できないんじゃないか?」


安価下2

【身長が足りてないから無理】←【短くされた竹馬】正解!

       BREAK!

真尋「そのカオス、排除する!」論破!

真尋「いや、身長が低くても、変装は可能なんだ!」

春海「いや、確かに変装自体はできるけど」

春海「本物より小さかったら流石に俺も分かるって」

真尋「身長をかさ増ししたんだよ」

琴浦「そんなことできるの?」

真尋「大道具倉庫に竹馬があるんだけど、それは先の方が切断されていたんだ」

真尋「これを靴に入れることで簡易的なシークレットブーツを作れるはずだ」

真尋「もちろん、簡単に作れるものじゃないとは思うけど……」

真尋「キリトにも変装が可能という証明になるはずだ!」

マミ「じゃあその竹馬の端っこは今はどこにあるの?」

高須「今は履いてるようには見えないぞ」

理科「捜査中に、理科はキリトさんの部屋で、竹のコップを見ました!」

理科「2つありましたね、それがきっと使われていたのでしょう」

真尋「もう間違いない。上条に変装していたのはキリト、お前だ!」


キリト「スター・バースト・ストリーム!」反論!


キリト「甘い、甘いぞ真尋!」

キリト「その証拠は俺以外にも変装が可能な人物を増やすことになるんだ!」

キリト「その全員の可能性を無くさない限り、俺が変装したと証明することはできない!」

キリト「さあ、俺と勝負しろ!」

※キリトがスキル『スターバーストストリーム』を使用しました
※16個のウィークポイントの内3個をまとめて論破してください


【反論ショーダウン 開始!】

►【短くされた竹馬】
►【マミの証言】
►【桐乃の証言】
►【土屋の証言】
►【春海の証言】
►【春海の証言2】
►【峰の証言】

キリト「俺の部屋には確かに【竹製のコップ】がある」

キリト「でも、竹馬から【どれだけずつ切断されたかは分からない】はずだ!」

キリト「つまり【他にも竹馬の切れ端を持っている人がいる】んだ!」

キリト「真尋は【誰がどんなコップを持っているか知らない】だろう!?」

キリト「それだけじゃない! 俺には【シークレットブーツを作る技術はない】!」

キリト「衣装室に【完成済みのシークレットブーツがあった】わけでもない!」

キリト「さらに、【俺以外にも上条に変装できた人はいる】んだ!」

キリト「まずは、真尋、お前だ! 【お前にもアリバイはない】!」

キリト「【康太にも犯行はできる】ぞ! 竹馬の切れ端を使って変装すればな!」

キリト「身長の近い【シンタローの線もある】! 身長をごまかす必要もないぜ!」

キリト「【竜児にもギリギリ可能】だ! 大道具倉庫といえば竜児だろ!」

キリト「当麻と同じ身長の【春海は一番怪しい】じゃないか!」

キリト「さらに【女子でも変装はできる】んだ!」

キリト「【桐乃は衣装に詳しい】から変装も問題なくこなせるに違いない!」

キリト「身長も俺と同じくらいの【椎名だって怪しい】ぞ!!」

キリト「どうだ! 俺の反論、【お前にさばき切れる】か!」


ウィークポイントとコトダマを3組提示してください、3組全部正解して初めて正解扱い

安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計100以上で論破

全問正解者無し


真尋「ぐっ……!」

真尋「反論しきれない……!」

キリト「残念だったな真尋ォ!」

キリト「お前の、負けだ!!」


(発言力1→0)


真尋(畜生……)

真尋(裁判に負けた事より……)

真尋(キリトにやられたことが悔しいっ……!)


    G A M E O V E R !

ヤサカくんがクロにきまりました。

   おしおきをかいしします。

ニャル子「真尋さんおつかれさまでした」

ニャル子「キリトさんごときに負けて、お悔しいことでしょうねえ」

ニャル子「では愛する真尋さんの為に、このわたくしからヒントを1つ」

ニャル子「竹馬の切り取られた長さは分かっていても……」

ニャル子「それがいくつに分けられたかはわかりませんよね?」

ニャル子「それでは負けて覚えたところで、キリトさんにリベンジです!」

ニャル子「え? どうして戻れるかって?」

ニャル子「主人公補正に決まってるじゃないですか!」


【Info】
八坂真尋の所持モノクマメダルが半分になり、コンティニューされました(21枚→10枚)(発言力3、集中力3)
キリトがドロップアイテム『名状しがたきフォーク』を入手しました

【反論ショーダウン 再開!】

►【短くされた竹馬】
►【マミの証言】
►【桐乃の証言】
►【土屋の証言】
►【春海の証言】
►【春海の証言2】
►【峰の証言】

キリト「俺の部屋には確かに【竹製のコップ】がある」

キリト「でも、切断された竹馬の【元の長さは分からない】はずだ!」

キリト「つまり【他にも竹馬の切れ端を持っている人がいる】んだ!」

キリト「真尋は【誰がどんなコップを持っているか知らない】だろう!?」

キリト「それだけじゃない! 俺には【シークレットブーツを作る技術はない】!」

キリト「衣装室に【完成済みのシークレットブーツがあった】わけでもない!」

キリト「さらに、【俺以外にも上条に変装できた人はいる】んだ!」

キリト「まずは、真尋、お前だ! 【お前にもアリバイはない】!」

キリト「【康太にも犯行はできる】ぞ! 竹馬の切れ端を使って変装すればな!」

キリト「身長の近い【シンタローの線もある】! 身長をごまかす必要もないぜ!」

キリト「【竜児にもギリギリ可能】だ! 大道具倉庫といえば竜児だろ!」

キリト「当麻と同じ身長の【春海は一番怪しい】じゃないか!」

キリト「さらに【女子でも変装はできる】んだ!」

キリト「【桐乃は衣装に詳しい】から変装も問題なくこなせるに違いない!」

キリト「身長も俺と同じくらいの【椎名だって怪しい】ぞ!!」

キリト「どうだ! 俺の反論、【お前にさばき切れる】か!」


ウィークポイントとコトダマを3組提示してください、3組全部正解して初めて正解扱い

安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計100以上で論破

【康太にも犯行はできる】←【土屋の証言】正解!
【春海は一番怪しい】←【桐乃の証言】正解!
【椎名だって怪しい】←【春海の証言2】正解!

   COMPLETE!


真尋「フォークスティンガー!」論破!


真尋「ムッツリーニに犯行は無理だ!」

真尋「ムッツリーニはずっと女子階の手前で盗撮をし続けていたからな!」

真尋「そして、春海のアリバイは高坂が保証している!」

キリト「共犯の可能性はないのか!?」

真尋「それは……」

峰「ここから出られるのは、実際にとどめを刺した1人だけ」

峰「それ以外は処刑されてしまうから、共犯にメリットはないんだよ」

峰「モノクマにちゃんと聞いておいたの。りこりん偉ーい♪」

キリト「1人しか出られないルールは後から聞かされたんだぞ!」

峰「それでも、1人が外に出ちゃったら、残ったもう1人は前科者として行動を制限されちゃうよね」

キリト「桐乃と春海の2人だぞ、何も考えてなかったに違いない!」

春海「おいこらふざけんなよ!」

桐乃「こいつと一緒にされるのは心外なんだけど!?」

モノクマ「えー、共犯をたくらんでいた人には、僕から注意事項を伝えておきました」

モノクマ「4、5人のパーティで他のメンバーが全滅させられたら面白くないからね」

高須「共犯を計画してた奴がいたのか!?」

モノクマ「そこは個人情報と言うことで、僕からは言えないね」

モノクマ「うぷぷ。後で怪しい人に問いただしてみたら?」

なの「気にしちゃダメですよ!」

なの「こんな状況で、全く殺人を考えない人なんていませんから!」

真尋「キリト。椎名についても、夜、展示室にいたのを僕が確認した」

真尋「犯行時刻の11時、春海が展示室に入ろうとしても開かなかったと証言している」

椎名「ああ。あたしは夜11時半すぎまでそこにいた」

キリト「どうしていたと断言できる?」

キリト「誰かに姿を見られてはいないんだろ?」

それは……

たぶん、あれができた理由が証拠になるよな。


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【展示室の血痕】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「展示室の中に、血痕がついていたんだ」

マミ「どうしてあんな場所にあったのかしら」

真尋「ともかく、あの血痕ができた理由が、中に椎名がいた証拠になるんだ」

桐乃「もったいぶってないで早く言いなさいよ」

琴浦「それは、誰の血だったの?」

展示室にあった血痕……その正体は……


A.上条の血 B.椎名の血 C.それ以外の血

安価下2

【展示室の血痕】

A

>>301無効 安価は>>302


真尋「あの血は、上条の血だったんだ!」

真尋「それができた事が、椎名が展示室の中にいた証明になる!」

春海「つまり、椎名は上条の血に触れていたのか!?」

春海「部屋の外に出ていたんだな……」

キリト「やっぱり椎名が変装したんじゃないか!」

キリト「それどころか血痕という動かぬ証拠を残してしまったんだ!」

真尋「ま、間違えた……そう、あれは椎名の血だったんだ!」

真尋「春海が扉を開けようとしたのを足で押さえて、隙間に挟まって出た血だったんだ!」

椎名「それは違うぜ!」論破! (発言力3→2)

椎名「あたしはどこも怪我しちゃいねえ」

椎名「誰か女子に頼んで確認したって構わないぞ」

マミ「あの血は乾いていたわよね……?」

椎名「ほら、血の元は展示室にあっただろ。もう忘れちまったのか?」

真尋(それ以外の血、あれか……!)

真尋「推理は繋がった……!」

真尋「あそこにあった血は、16人の誰の血でも無かったのか」

キリト「どういう意味だ?」

真尋「展示室には『蹂躙』というタイトルの立体的な絵画があるんだ」

真尋「超高校級の芸術家が手掛けた作品で」

真尋「その一番の特徴は、すべて血液で描かれているという事なんだ」

マミ「な、なんてむごい……」

なの「あの赤いのそうだったんですかぁ!?」

四ノ宮「そんな物を作る人が超高校級の芸術家なんですねぇ……」

真尋「その作品は、非常に厚く塗られていて、表面はデコボコしていた」

真尋「展示室に内鍵は無かったのに、春海がドアを開けられなかったのは」

真尋「椎名がこの作品を、ドアがつっかえるように床に置いたからじゃないか?」

高須「仮にも芸術作品をそんな風に扱うのはどうなんだ……」

椎名「あたし、あの作品嫌いで、視界にも入れたくなかったんだ……」

椎名「だから展示室にいる時はいつも伏せて置いてた」

椎名「昨日は1人になりたくてな……。鍵がなかったから代わりにドアの前に置いておいたんだ」

椎名「モノクマから注意されることも無かったし、別にいいんだろ?」

モノクマ「はい。別にこのホール内の物品をどう扱おうと僕は一切関知しません」

春海「それで、俺が扉を押した時に、床とその作品が擦れて……」

真尋「血痕が出来上がったんだ。だから血痕は乾いていたんだよ」

真尋「ともかくこれで、何人かのアリバイを証明できた」

真尋「でも、まだ、僕や高須、如月も変装はできなかったと証明しないと……」

キリト「ふ」



キリト「ふふふ」



キリト「はっはははは!!」





キリト「降参。降参だ」

キリト「上条当麻を殺した犯人は、この俺、キリトだ!」

キリト「真尋、よくもやってくれたな……。この裁判、俺の負けだ!」



理科「キリトさん……?」

マミ「嘘でしょ……?」

キリト「いいや。俺が犯人だ」

キリト「俺は確かにこの手で上条を殺した」

レナ「キリトくん、どうして殺したの……?」

キリト「もちろん、ここから脱出したかったからだよ」

キリト「それがこのゲームのクリア条件だったからな」

春海「ほ、本気でゲーム気分かよ!?」

春海「ゲーム脳の最低最悪の見本だな!!」

キリト「え? いや、だって」


キリト「ここってゲームの中だろ?」


……は?

キリト「思い出すんだ。バスに乗った瞬間気を失って」

キリト「気が付いたらよくわからない場所にいたんだ……」

キリト「俺はすぐに気づいたよ」

キリト「今度は、脱出ゲームの世界に閉じ込められてしまったんだと」

峰「今までの経験が経験だから、しょうがないけど……」

峰「キリト、ゲーム脳をこじらせすぎちゃったんだね……」

キリト「ルールを聞いて、正直許せなかったが……」

キリト「それでも俺はこのゲームをクリアして、必ず外に出てみせると決めていた」

理科「この世界をVRMMOで作られたバーチャルの世界だと思っていた……」

理科「それは分かるんですが、キリトさん」

理科「だからと言って、あなたに限って、ゲームの中なら人を殺しても大丈夫だと思うはずがないんです」

理科「あなたが経験したSAOは、ゲーム内で死んだら現実でも死ぬようになっていました」

理科「ゲーム内で殺人を犯せば、間接的とはいえ、現実で殺人をしたのと同じになってしまうんですよ!」

キリト「ああ、そのことか」

キリト「それなら問題ない」

キリト「俺が狙った相手、殺した相手がその答えだ」

四ノ宮「マミちゃんと、上条くん……」

高須「共通点……戦闘ができるってことか?」

キリト「いや、違う」

キリト「俺が狙ったのはNPCだ」

如月「は?」

真尋「どういう意味だ」

キリト「みんなも普通に考えてみろって」

キリト「魔法少女? 幻想殺し? そんなもの現実にいるわけないだろ!」

キリト「プレイヤーの持つスキル・ジョブの可能性も考えた……」

キリト「でも、開会式で確信した」

キリト「2人は、SAOで反応速度第一位を誇っていた俺が動き出すよりも早く、流れるようにモノクマを倒したんだ」

キリト「さらにあからさまなラッキースケベによるサービスシーン……」

キリト「あれは明らかに、NPCがラスボスと戦い、その強さを見せつけるイベントシーンでしかなかった」

理科「一応補足させていただきます。NPCと言うのはノンプレイヤーキャラクターの略……つまりゲーム内の架空の人物のことです」

春海「いや、流石に知ってたぞ……でもサンキュー」

マミ「そんなわけっ……私は確かにここにいるわ!」

キリト「……モノクマが提示した、脱出の条件は人を殺すこと」

キリト「でもその中にはNPCも含まれていた」

キリト「きっと、NPCは殺すことができないと考えたんだろう。でもそれは俺への挑戦状になった」

キリト「――現実世界のプレイヤーを殺さずに脱出して見せろ――ってな」

キリト「脱出したい気持ちがあるのはもちろんだけど……」

キリト「単純に燃えて来たんだよ……!」

キリト「最強クラスのNPCを倒せば、このゲームの製作者を超えたことになるんだからな!」

峰「動機はわかった、わかったけど……」

峰「キリトはどうして自白なんてしたの?」

峰「まだ完全には論破されてなかったと思うけど……」

キリト「…………裁判の前に覚悟していた」

キリト「俺は絶対にプレイヤーを殺すわけにいかなかった」

キリト「俺の計画では、NPCを殺した後、残ったプレイヤーのみんなに、」

キリト「この世界がゲームだという事と、殺しても現実世界では殺人と見なされないNPCの正体を伝えて、」

キリト「みんなにも脱出の希望を残して、先に外に出るつもりだったんだ……」

キリト「だから、俺はこの後出しルールが許せなかった」

キリト「俺が脱出したら、他のプレイヤーのみんなも全員殺されてしまう……」

キリト「……そんなの、認められるわけないだろ!」

レナ「それが、あの発言の真意、だったんだね……」

キリト「俺は、そんな咎を背負ってまで生きれない」

キリト「……だから、裁判で追い詰められたら」

キリト「真尋かシンタローあたりと対決して、負けたらさっさと自白しようと決めていたんだ」

キリト「さあ、これで話せることは全部だ」

キリト「……俺に投票して裁判を終わらせてくれッ……!」

如月「待てよ!」

如月「哀れなダークヒーロー気取りか」

如月「NPC以外には優しい、信念を持った人物……そう思わせたまま消えるつもりか!」

キリト「そんなつもりは……」

如月「自分が犯人じゃないと思わせるために!」

如月「竜宮の犯行に見せかける証拠を大量に残したのもお前なんだろ!?」

如月「竜宮に申し訳ないとは思わなかったのかよ!!」

キリト「……はあ」

如月「お前はNPCじゃないプレイヤーさえも陥れようとしたんだ!」

如月「美談で終わらせやしねえぞ!」

キリト「なあ、シンタロー」

キリト「俺の説明ちゃんと聞いてたか?」

如月「聞いた! 巴と上条が非実在青少年だったって話だろ!?」

キリト「レナもNPCだ」

如月「……は?」

レナ「ええっ!?」

キリト「気づけよ」

キリト「会って間もない男、それも特に美形でもない引きこもりの面倒をかいがいしく見てくれる……」

キリト「そんな女の子がどこの世界にいるんだよ!」

レナ「ここにいるよ!」

キリト「独特な言葉づかい、最新の携帯端末に触ったことがない、あらゆる人にフレンドリー……」

キリト「なんとも露骨なキャラ設定じゃないか!」

如月「何言ってるんだよキリト……」

如月「お前は、竜宮とも、巴とも仲良くしてたよな……?」

キリト「NPCだって会話パターンが多ければ楽しいだろ。まあ会話パターン回収は俺の趣味じゃないがな」

如月「いい加減にしろ! 竜宮がNPCなんて、そんなわけねえだろ!」

キリト「……ゲームと現実の区別はきちんとつけた方がいいぜ」

キリト「シンタローの今後のためにも言っておく」

キリト「あんまりゲームキャラに入れ込むなって(笑)」

如月「そっくりそのままてめえに返してやるよ! ゲームと現実を一緒にすんな!」

如月「お前は人殺しだ! ちょっとくらい悪びれろよクソ野郎!!」

……。

真尋「如月、やめた方がいいよ」

真尋「たぶん何を言っても通用しない」

如月「クソッ……」

如月「…………」

如月「……悪い、あと一つだけ確かめたいことがある」

如月「……なあ、竜宮はたくさんの遊びを企画してたよな」

如月「キリト、お前はあれも作られたものだと言うんだな?」

キリト「一番わかりやすいじゃないか」

キリト「ゲーム中にミニゲームがあることは別に珍しくもない」

キリト「あの罰ゲーム時の怪力……あれも強制イベントだとすれば説明がつく」

キリト「竜宮がNPCだという動かぬ証拠だ!」


如月「……それは違うぞ」ニヤリ


キリト「は? 何が違うんだ」

……そうか。罰ゲームが強制イベントだから竜宮はNPCだとキリトは言っている。

だから、罰ゲームが強制イベントじゃないと証明できれば、竜宮はNPCじゃないと言えるわけだ!

真尋「キリト、僕はNPCじゃないんだよな?」

キリト「ああ。真尋は邪神ハンターという肩書きの割に、常識的な強さと感性を持っている」

キリト「真尋はNPCじゃない」

真尋「よし、じゃあ僕の話を聞け」

真尋「如月が言いたいのはあの時のこと……」

真尋「キリト、竜宮の罰ゲームは強制イベントなんかじゃなかったんだ」

真尋「仮にNPCだったらそこで強制イベントにしない理由がないよな?」

強制力が無かった罰ゲーム……それを示すキーワードは……!



【閃きアナグラム 開始!】

答えは5文字

な  え  ぎ  ★  す  ご  く  で  か  い  の  ♪


安価下2

なのです★ 正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「思い出せ。キリトが受けたおとといの罰ゲームを!」

キリト「……音無しでラジオ体操を踊らされたことか」

真尋「違う!」

真尋「語尾を『なのです★』にする罰ゲームだ!」

桐乃「何それ知らない!」

峰「キリトそんなことしてたの? 見たかった!」

マミ「そ、それが証拠になるの!?」

キリト「処刑される前に嫌な事を思い出させるな!」

真尋「如月、合ってたよな」

如月「ああ。その通りだ!」

如月「おとといの晩、キリトは何度か『なのです★』を言い淀んでいたんだ!」

~~~~~~~~~~~~

キリト『く、くそ……なのです★』


キリト『あっぶなあああ!』

キリト『……いのですっ!』


キリト『視聴覚室に持って来ればアドバイスできるんだが……なのです★』


キリト『2年間はどうだったんだなのですか?』

如月『家族と数回……も無かったような』

キリト『俺は毎日のように女性プレイヤーと2人で食事だったぜ』

~~~~~~~~~~~~

思い出せるだけでもこれだけある!

真尋「キリトが『なのです★』を言い淀んでいた……つまり!」

真尋「あれは、システムで言わされていたわけじゃなく、キリトがなんとなく言わなきゃいけない気がしていただけなんだ!」

キリト「くっ……!」

理科「つまり、レナさんはゲームのシステムをどうこうできる存在じゃないわけですね」

レナ「マミちゃんも! シンタローくんに怒ってる時には口調が解けていたよ!」

レナ「だからマミちゃんも実在の人物なんだよ、だよ!」

琴浦「……魔法少女がいるなら、幻想殺しだっていてもいいよね」

春海「じゃあキリトは上条当麻という人間を殺した悪人ってことだな!」

キリト「ち、違う! お、俺は実在する人間を殺してなんかいないんだ!」

モノクマ「はあ……残念だね、キリトくん」

モノクマ「キミはホント出るゲームを間違えたよ」

モノクマ「ジャバウォック島なら名探偵中の名探偵になれたのにさ……」

モノクマ「俺よりゲームが上手い上に見た目もかわいい女の子なんて実在するはずがないキリッ」

モノクマ「とか言って、1日で全部終わらせてたに違いないね」

モノクマ「でもはーずれ!」

モノクマ「コロシアイオープンキャンパスは紛れもなく現実世界で行われているのです!」

キリト「何とでも言えばいい! モノクマもデータ上の存在だ、その言葉に信憑性はない!」

モノクマ「まあどっちみち上条クンを殺したのに変わりはないよね?」

モノクマ「それじゃ、投票タイム、行っちゃっていいすか?」

峰「ちょっと待って」

峰「キリトが犯人だっていうなら、最後に犯行を順を追って説明して」

峰「自白したんだし、できるよね?」

キリト「……」

キリト「……わかった。話すよ」

クライマックス自白 開始!

キリト「Act.1。俺はマミさんに狙いをつけた。理由はさっき言った通り、一番強いNPCだと思ったからだ……」

キリト「Act.2。俺は当麻に変装すると、理科に頼んで地下2階に行き、マミさんを呼び出す手紙を投函した」

キリト「Act.3。呼び出す時間が来た俺は、視聴覚室の電源コードを拝借して、大ホールに向かった」

キリト「Act.4。しかし、そこに偶然やってきた当麻に俺は見つかってしまった」

キリト「自分と同じ格好、そして手に持つ電源コード。それを見て当麻は襲い掛かってきたんだ」

キリト「Act.5。俺はそこで武器を鉈に持ち替えて、当麻を殺してしまった」

キリト「Act.6。そして俺はレナを犯人に仕立て上げる様々な工作を行って、帰ったんだ」

キリト「これでわかってくれたな」

キリト「犯人はキリト。俺なんだ……」



峰「マーくん……気づいた?」

峰「なんかおかしいって」

……確かに、キリトの説明には足りないところが多い気がする。

まだ解決してない矛盾もあるような……?

キリトに何か聞いてみるか。


安価下3まで キリトに問いかける内容 何かおかしいところを見つけたらクリア

真尋「……キリトの自白には、説明が足りてない」

真尋「特に、上条を殺す場面には疑問が残ってる」

キリト「何か問題があるのか」

真尋「武器を鉈に持ち替えたって、どこから鉈を調達したんだよ」

真尋「春海が見たお前は、電源コードしかもっていなかったはずだ」

春海「でっかい刃物持ってたら俺だって気づく!」

真尋「そして、上条は正面から襲い掛かってきたんだよな?」

キリト「それは間違いない」

真尋「でも、上条は不意打ちで殺されたはずだ」

真尋「キリトはどうして回り込めたんだよ?」

峰「他にもあるよね」

峰「レナちゃんがクロになるように証拠を偽装したってことは……」

峰「キリトはカーテン裏を知ってたってことだよね?」

峰「じゃあどうして男子用の制服はそこに隠さなかったの?」

峰「それに変装したまま殺したなら、その制服に返り血が飛んでるはずだよね?」

キリト「そ、それは……」

真尋「どうなんだ?」

キリト「実は……覚えてないんだ」

桐乃「ハァ?」

キリト「当麻との戦いで興奮してしまって……」

キリト「俺は気づいたら、ライトに照らされた当麻の死体の隣に寝てたんだよ」

キリト「鉈を持ったままな……」

キリト「でもこれは、どう見ても俺が殺した状況だろ?」

峰「ほら……」

峰「まだ終わってないね?」

なの「自分で言っているのですし、キリトさんが犯人でいいんじゃないですか?」

真尋「いや、たぶんキリトも勘違いしているんだ……」

真尋「一つ、不可解な証拠があった」

真尋「でも、キリトが犯人じゃなく死体の第一発見者だったなら、この証拠の矛盾はなくなるんだ!」


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【死体発見アナウンス】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「死体発見アナウンス……これは、犯人以外の3人が死体を発見した時にモノクマが流すらしいんだ」

モノクマ「それは今回だけだからね!」

モノクマ「死体発見アナウンスを推理に使われるのは、僕はとっても嫌なんだよ……!」

モノクマ「でも今回の仕様として、犯人以外の3人が発見した時にアナウンスをしたのは間違いないよ」

真尋「今朝、上条の死体を発見した時、その場にいたのは僕と巴の2人だったんだ」

真尋「つまり、僕たち2人の前に、誰かが死体を発見していたということになる!」

春海「待てよ! それ以外にも可能性はいろいろあるだろ!」

峰「じゃあまたみんなで可能性を挙げていこっか」

【ノンストップ議論 開始!】

►【死体発見アナウンス】
►【血まみれの服とゴム手袋】
►【カッターシャツとズボン】
►【無くなっていた衣装】
►【電源コード】
►【春海の証言】

なの「キリトさんが自白したんですから、<<キリトさんが犯人>>です!」

如月「一番怪しいのはキリトのままだ!」

高須「<<キリト以外の誰かが死体を発見していた>>んじゃないか?」

四ノ宮「あの晩、<<ホールに行った人は他にいた>>んでしょうか……」

マミ「キリトくんはどうやって鉈を手に入れたのかしら……」

土屋「…………<<鉈を使っていなかった>>」

春海「じゃあなんで廊下は血まみれになってるんだよ!?」

なの「<<背中の剣を研いで凶器にした>>んですよ!」

桐乃「竹刀って研げるの……?」

四ノ宮「<<上条くんから鉈を奪った>>のでは……?」

椎名「当麻はどうやって鉈を手に入れたのかの話になっちまうぞ」

琴浦「キリトくんは……<<カーテン裏の隠し場所を知らない>>んじゃない?」

レナ「でも、あそこにいろいろ隠されていたよね……」

如月「竜宮しか知らなそうな場所だから選んだんだ!」

峰「どうして鉈と制服はカーテン裏に隠さなかったのかな……」

キリト「興奮していて、<<記憶にないうちに隠した>>んだ……」


安価下2

多分これ本家チャプター4とか5よりも難易度高いぞ…

<<ホールに行った人は他にいた>>←【血まみれの服とゴム手袋】

>>347は無効、安価は>>349


真尋「セーラー服は、カーテン裏のスペースに隠されていた……」

真尋「だから別の人が大ホールに行った可能性がある!」

春海「キリトが隠したんだろ!」

真尋「キリトはカーテン裏を知らないはずだから」

峰「カーテン裏を知ってる第三者がキリトの代わりに証拠を隠して……」

峰「その人が死体の第一発見者だったって言いたいんだね?」

キリト「……俺は誰にも頼んでないぞ?」

峰「発想はいいけど違ったみたいだねー」

(おかしなことは言ってないので発言力は減りませんでした)

峰「マーくんにヒントです」

峰「矛盾点はさっき理子が言ったよ?」

峰「それをきちんと聞いていた人に賛同すればいいんだ」

真尋「それ自分で言えよ……」

峰「3人も同じ意見がいれば、信憑性あるよね?」


改めて>>346の解答 安価下2

真尋「カッターシャツだけカーテン裏に隠してないってことは……」

真尋「キリトはその隠し場所を知らなかったんだ!」

峰「それでも間違ってないと思うけど……」

キリト「無我夢中の内に隠したのかも知れない……」

キリト「目を覚ましたら忘れていたが……」

峰「……もっと物的証拠を押さえた方がいいかな」

(これも正解なので発言力は下がりませんでした)


改めて>>346の解答 安価下2

真尋「電源コードをカーテン裏に隠してないから、キリトじゃないんじゃないか」

キリト「俺は目を覚ましてから、服と鉈を隠し、廊下に落ちていた電源コードを元の場所に戻した」

キリト「他はさっき言った通り、興奮している間にカーテン裏に放り込んだんだ……!」

峰「そっちじゃないよー……」

(これも間違ってないので発言力は下がりませんでした)


改めて>>346の解答 安価下2

<<鉈を使っていなかった>>←【カッターシャツとズボン】正解!

       BREAK!

真尋「それに賛成する!」同意!

真尋「ムッツリーニの言ったとおり、キリトは鉈を使っていなかったんだ」

真尋「上条に変装するために使った、このカッターシャツが証拠だよ」

真尋「血痕はわずかにしかついていない……」

真尋「これを着たまま鉈で上条を殺したら、もっと大量の血で汚れているはずだ!」

如月「鉈以外で殺したんじゃないのか!?」

真尋「如月、落ち着け」

真尋「頭を刃物で割られたのが死因で、凶器になる刃物は血に汚れた鉈だけってもう確定してる」

マミ「鉈を使っていないということは……キリトくんは犯人じゃないってこと!?」

高須「キリトは上条に目撃されたんだったな?」

キリト「そうだ」

高須「それならキリト以外が殺すというのはあり得なくないか……?」

一体何が起きていたのか……

じっくり考えてみよう……



【ロジカルダイブ 開始!】

1.キリトは上条との戦いでどうした? A.鉈で殺した B.首を絞め気絶させた C.殴られて気絶した

2.上条はどう殺された? A.後ろから鉈で殺された B.正面から鉈で殺された C.気を失ったまま鉈で頭部を割られた

3.犯人は? A.キリトだ B.キリトを守ろうとした C.キリトに罪をかぶせようとした


安価下2

C→A→C 正解!

   COMPLETE!

真尋「推理は繋がった……!」

真尋「きっと、そこには上条とキリトの他に3人目の人物がいたんだ!」

キリト「なんだと!?」

マミ「その3人目が真犯人ってことかしら……?」

真尋「そうだな」

キリト「待て! 俺はそんなの見てないし、興奮してる間にそんなのと戦った跡もなかったはずだ!」

真尋「そりゃそうだよ」

真尋「だってその3人目は、上条と戦ったんだからな」

キリト「俺を差し置いて……?」

真尋「きっと、キリトは興奮したから記憶がないんじゃない」

真尋「キリトを目撃した上条に、そのまま殴られて気絶していたんだ!」

桐乃「ダサっ!!」

春海「情けないなキリト! 大口叩いて返り討ちにあってやんの!」

キリト「お、俺が負けたって、言うのか!?」

真尋「でもしょうがないさ」

真尋「キリトは上条に変装していて、鉈も竹刀も持っていなかった」

真尋「しかもシークレットブーツを履いていたはずだから、足元も不安定で本来の実力が出せなかったんだよ」

なの「でも、キリトさんの顔は腫れてませんよ!?」

真尋「お腹を殴ったか、側頭部を殴ったか……僕は詳しくないけど」

真尋「戦闘慣れした上条なら、跡をあまり残さずに気絶させられる部位も感覚的に知っていたはずだ」

高須「俺にも分かったぞ。その直後に背後から真犯人が鉈で斬りかかったわけだな」

真尋「正解だ高須。その後はさっき推理したように……」

真尋「背中を斬られ、振り向いたところで脚をやられて転び」

真尋「這って逃げたところで頭を割られる、この順番で殺されたんだよ!」

マミ「場所はずれてないかしら? キリトくんはロビーから大ホールに入ろうとしたんじゃないの?」

マミ「だから1階に上がってきた上条くんに見つかったわけよね?」

真尋「……たぶん、キリトは逃げ出したんだ」

真尋「まだ見つかってないと思って、身を隠すために、上条から見て離れたメイクルーム側の廊下に駆け込んだんだ」

春海「でも結局見つかったんだな!」

真尋「だから、最初の血痕は廊下の入口にあったんだよ」

真尋「そして、きっとカッターシャツの血痕もその時についたんだ」

琴浦「上条くんが背中を斬られた時に、血しぶきが近くに倒れてたキリトくんにかかったんだね……」

峰「真犯人は死体の発見を遅らせるだけじゃなくて、キリトに自分が殺したと思わせるために……」

峰「舞台の上に2人を引きずって行ったんだね」

土屋「…………先に引きずられたのはどちらだ」

真尋「キリトからじゃないか」

真尋「上条から先に引きずったら、その後を通ったキリトの服にはもっと血がついていたはずだ」

なの「男子制服の汚れは、その時についた床の汚れだったんですね」

如月「キリトが殺したように見せたいなら、キリトの服にもたくさん血を付けた方が良くないか?」

峰「はっ、しまった……って犯人は今思ってるはずだね」

峰「うん。人間は完璧じゃないからそのくらいのミスはすると思うよ?」

レナ「たしかに矛盾って言うほどじゃないかも……」

真尋「2人を引きずって行ったあと、真犯人は鉈をキリトに持たせて、自分の証拠を処分したんだ」

理科「それでセーラー服とゴム手袋はカーテン裏に隠されていて、」

理科「鉈と男子用制服は別の場所に隠されていたんですね」

春海「これで隠し場所の謎も解けたな!」

桐乃「ねえねえ、キリト」

桐乃「当麻には倒されて、真犯人には嵌められて」

桐乃「ねえ、今どんな気持ち?」

キリト「ぐぐぐ……」

如月「……じゃあその、真犯人って誰だったんだよ」

峰「うーん、何か新しい証拠はない? マーくん」

新しい証拠、か……

そういえば、峰も如月もまだ知らない証拠があった……!

上条自身が残した、一番正確な証拠が……!


>>29>>31からコトダマを提示しろ!

安価下2

【ダイイングメッセージ】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「ダイイングメッセージだ」

峰「そんなのあったの?」

如月「はやくそれを言ってくれよ!」

真尋「でも僕も解けなかったから、証拠として使い辛かったんだ!」

春海「解けなかった、ってことは暗号か!」

春海「俺の出番だな!」

真尋「それじゃ頼む。ダイイングメッセージの内容は……」

バベルを操作し、全員にメッセージを送る。

『From:八坂 To:全員』
『上条のダイイングメッセージ』
『○×   フロ』

高須「どうだ、春海」

四ノ宮「春海くん?」

桐乃「わかった?」

レナ「これ、どういう意味なの?」

春海「……」

春海「……スマン、わかんね」

なの「ちょっと期待しちゃったじゃないですか!」

キリト「お前こそ役に立てていないじゃないか」

如月「キリトはもう黙ってろよ!」

峰「でも、これが解けないと、先に進めないね……」

峰「誰でもいいから気づいたこと教えて」

高須「この間が空いているのは意味があるのか?」

真尋「2か所、離れた場所に書かれていたんだ。『○×』は廊下の手前、『フロ』は廊下の奥の方にあった」

理科「ダイイングメッセージではなく、ただの血の跡ってことはないんですか?」

峰「自然に『○×』の形はできにくいと思うよ……」

土屋「…………わかった」

土屋「…………お風呂小屋を覗けなかった、という後悔の念」

春海「○を押せば覗きに行ける……ってやかましいわ!」

琴浦「土屋くんじゃないんだから! ……って上条くんもそんなだったね」

マミ「もしかして、書いたのが上条くんって言うのは関係しない?」

なの「上条さんが変態だからってことですか?」

マミ「ううん。そうじゃなくて……」

……巴の言っていることは一理あるかもしれない。

上条が書いたからこそ意味のあるダイイングメッセージ……

何か、上条に関係するキーワードが、この暗号を解く鍵になるはずだ……!



【閃きアナグラム 開始!】

答えは9文字

じ  ぶ  ん  は  ま  あ  か  れ  ー  ら  い  す


安価下2

いまじんぶれいかー 正解!


真尋「イマジンブレイカー……」

真尋「上条の能力がヒントになるんじゃないか!?」

マミ「そうね! だけど……」

マミ「それでどうこのダイイングメッセージを読むのかしら?」

高須「まず俺はその能力を詳しく知らないんだが……」

高須「ちょっと説明してもらってもいいか?」

真尋「そうか。知らない人もいるよな」

真尋「上条の持つ能力、幻想殺しは、右手で触れた魔法や超能力を打ち消す力なんだ」

真尋「上条の意思に関係なく発動してしまうから、巴の魔法少女の衣装に触れたときに、惨事が起きてしまったんだよ」

四ノ宮「ご説明ありがとうございます」

峰「もしかして、その『右手で打ち消す』のが鍵になるの?」

真尋「……」

真尋「そうか!!」

桐乃「真尋、わかったの!?」

レナ「レナも気になるよ!」

真尋「ああ、ダイイングメッセージ、解けたよ!」

レナ「やったあ!」

桐乃「和人とは大違いね!」

如月「……」

如月「嘘だろ……?」

マミ「如月くんも解けたの?」

如月「……解き間違いだ」

マミ「……結局答えは何だったの?」

峰「みんな分かるように解き方から解説をお願いしていい?」

真尋「了解」

真尋「まずは、○×とフロを上下に重ねるんだよ」

○×
フロ

真尋「ここで右側の×とロを見てくれ」

真尋「何か別の字に見えてこないか?」

なの「あ……!」

なの「『右』ですね!」

真尋「そう、この右側の文字を重ねると、『右』になる」

真尋「つまり、この解き方で間違いないことを示す2重のヒントなんだ!」

真尋「そして、書いたのは幻想殺しを持つ上条だから、右はこのまま消すんだよ」

桐乃「えーと、じゃあ左側の文字が、犯人を表しているとか?」

春海「左側の文字を重ねると……『プ』だな!」

キリト「プって誰だ」

真尋「いや、重ねて一つの文字にする必要は無いんだ」

真尋「こちらはそのまま読めばいい」

レナ「えっと、じゃあこれは誰のことなのかな、かな?」

このダイイングメッセージが表す人物……

それは、やっぱりこの人しかいないんだ……!


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

竜宮レナ 正解!


真尋「隣に『×』と『ロ』があるから『○』と『フ』に見えたんだ……」

真尋「これは文字じゃなく、数字だったんだよ!」

峰「りこりん数字きらーい……」

春海「つまりこれは……70か!」

桐乃「逆でしょ! 上が○で下がフだから」

桐乃「07ってことよね!」

真尋「そう、この数字が表す人物は、もう分かるよな?」

なの「先生、わかりません!」

マミ「……うそ、やっぱり、そうなの?」

理科「ズバリ、レナさんですよね!」

レナ「ええっ!?」

レナ「レナがまた疑われちゃうの!?」

高須「簡単なことだ。電話番号式の読み方をすれば07はレナと読める……」

四ノ宮「やっぱりレナちゃんだったんですかぁ!?」

真尋「ダイイングメッセージは、竜宮を表している……!」

真尋「つまり、真犯人の正体は竜宮なんだよ!」

如月「……暗号の解読ミスだ!」

如月「他の読み方もある! 考え直すんだ!」

キリト「……そういや」

キリト「俺が当麻に変装するのを手伝ったのはレナだった!」

春海「……」

春海「それこそさっき言えよぉ!?」

キリト「いや……関係ないと思ってたんだ」

キリト「NPCの気まぐれだとばかり……」

峰「変装を手伝ったって本当?」

峰「キリト、詳しい説明をお願い」

キリト「えっと、変装というか、レナは着せ替えるって言っていた」

キリト「昨晩、メイクルームに変装しに行ったらすでにそこにレナがいて、失敗かと思ったんだ」

キリト「そしたら、レナは、『昨日のお詫びに、今日はかっこよくしてあげよっか』って……」

キリト「俺が、別にいいからちょっと部屋を出ていてくれないかって言ったら」

キリト「『ワイルドな上条くんの格好とかどうかな、かな!』って提案してきたから」

キリト「着せ替えを任せたんだ……」

キリト「シークレットブーツもレナが作ってくれたんだ」

キリト「でも、なるほどな。これでわかったよ」

キリト「今回の事件もチュートリアル。NPCがNPCを殺すようにできていたんだ」

キリト「俺が失敗したのも何らおかしくないな」

如月「……どうなんだよ竜宮」

如月「何か反論してくれよ!」

レナ「…………」



レナ「あっははははははははは!!」



如月「……竜宮?」

レナ「みんな、馬鹿みたい!!」

レナ「どうして信じてくれないのかな、かなぁ!?」

レナ「こんなことなら昨日までに、みんな、みんな殺しちゃえばよかったんだッ!」

レナ「理子ちゃんも、真尋くんも、シンタローくんもッ!!」

如月「お、おい……」

如月「どうしちまったんだよ竜宮!」

レナ「あぁあああああああああ!!」

レナ「死んじゃええええええ!!」

四ノ宮「ひぃいいいいい!」

琴浦「……」

春海「うぎゃああああ! こえええよおおお!!」

桐乃「だ、抱き着いてこないでよ!」

理科「これはこれは……」

土屋「…………壊れたか」

キリト「ふっ……発狂キャラだったか、面白い」

如月「面白くねぇよ! お前が犯人のはずだろ!」

如月「ダイイングメッセージもお前が書いたんだ!」

マミ「竜宮さん、そんなこと言って諦めないで!」

マミ「まだ、まだ可能性は残っているわ!」

マミ「ええと……そうよ!」

マミ「如月くんが犯人なのよ!!」

マミ「如月くんにもアリバイはなかったわ!」

マミ「凶器の確認会の前にあらかじめ鉈を一本抜いておいたのよ!」

マミ「私を殺そうとする理由もあるわよね!!」

真尋「巴! やめろよ!」

春海「確かに怪しいな! 身長表を見ても、変装は可能だと言える!」

なの「実際、この中で一番の危険人物でしたからね!」

椎名「冷静になれよ……」

峰「……現実を見ないと全滅するのに」

如月「……は」

如月「は、は、ははははは!」

如月「そうだよオレが犯人だぁ!!」

如月「オレがキリトを嵌めて!」

如月「竜宮に罪をなすりつけて!」

如月「巴を殺そうとして!」

如月「上条を殺した!」

如月「こんなオレが人を信じようとした罰なんだ……」

如月「さっさとオレに投票してぇ!!」

如月「全滅しやがれこんちくしょおおおおおう!!!」

峰「だから、あのまま終わらせた方がよかったのにね……」

峰「さあ、事件をまとめようか……」

峰「Actわーん。レナちゃんは誰かに罪をなすりつけて殺人をするために、メイクルームで待っていた」

峰「Actつー。NPCを殺してもいいと思っていたキリトが、レナちゃんの助けでトーマに変装した」

峰「Actすりー。マミちゃんを呼び出したキリトはコードでマミちゃんを殺そうとしたけど」

峰「本物のトーマが現れて、一撃で倒されてしまった」

峰「Actふぉー! その隙をついて、レナちゃんがトーマに襲い掛かって、トーマは残念無念殺されちゃった!」

峰「Actふぁーいぶ。レナちゃんはキリトとトーマを舞台に運んで、自分に不利な証拠を隠ぺい」

峰「そのあと機材室でマミちゃんを監視して、マミちゃんが来たら見つからないように機材倉庫に隠れて」

峰「マミちゃんが帰った後、舞台を演出したんだね」

峰「Actすぃっくす! 目を覚ましたキリトは自分がトーマを殺しちゃったと勘違い。自分の持つ証拠を適当に隠して帰ったね」

峰「これが事件の全貌、だよ!」

如月「……そ」

如月「それは、ちがう、ぞ……」

真尋「如月……」

峰「マーくん、今回は理子に任せて」

峰「見せてあげる。本家、理子流音ゲー式論破!」

【パニックトークアクション】

如月「オレが上条を殺したんだ!」

如月「全部オレの犯行なんだ!」

峰「いつものクールな魅力が台無しだぞぉ?」

如月「オレはあらかじめ鉈を抜いてセットを預けたんだ!」

如月「オレがキリトを嵌めたんだ!」

如月「オレが竜宮に変装していたんだ!」

峰「それはそれで面白そうだけど、無理だって!」

如月「オレが証拠を隠して!」

如月「オレが舞台を演出した!」

如月「絶対にオレが犯人なんだ!」

如月「みんなを裏切ったのはオレ一人なんだ!」

峰「じゃあ、シンタローはこのことがわかるの?」

如月「オレが犯人だ!」

峰「犯人ならわかるはずのことだよ……!」

如月「竜宮は何もしていないんだ!!」

峰「これでとどめ!」

峰「スポットライトをつけるボタンの位置、ど~こだ!?」

如月「そ、それは!」

如月「機材室の壁にあるボタンを……!」

峰「ぶっぶー。はーずれ。捜査もしてないし、引きこもりのシンタローには分かるわけないよねぇ?」

峰「犯人だったらまだしもね!」

峰「これで、おしまい」

峰「レナちゃん以外に犯人はありえないんだよ!」

峰「さあ、レナちゃんに投票して裁判を終わらせよう!」


……これでよかったのか?

……たしかに、推理に穴はないように見える。

……だけど、まだ別の可能性は残されているんじゃないか?

【論破しろ!】

►(コトダマなし)

如月「オレが【上条を殺した】んだ!」

如月「全部オレの犯行なんだ!」

峰「いつものクールな魅力が台無しだぞぉ?」

如月「オレは【あらかじめ鉈を抜いてセットを預けた】んだ!」

如月「オレがキリトを嵌めたんだ!」

如月「オレが【竜宮に変装していた】んだ!」

峰「それはそれで面白そうだけど、無理だって!」

如月「オレが証拠を隠して!」

如月「オレが【舞台を演出した】!」

如月「絶対にオレが犯人なんだ!」

如月「みんなを【裏切ったのはオレ一人】なんだ!」

峰「じゃあ、シンタローはこのことがわかるの?」

如月「オレが犯人だ!」

峰「犯人ならわかるはずのことだよ……!」

如月「【竜宮は何もしていない】んだ!!」

峰「これでとどめ!」

峰「スポットライトをつけるボタンの位置、ど~こだ!?」

如月「そ、それは!」

如月「機材室の壁にあるボタンを……!」

峰「ぶっぶー。はーずれ。捜査もしてないし、引きこもりの【シンタローには分かるわけない】よねぇ?」

峰「犯人だったらまだしもね!」

峰「これで、おしまい」

峰「【レナちゃん以外に犯人はありえない】んだよ!」

峰「さあ、レナちゃんに投票して裁判を終わらせよう!」


安価下次々 正解が出た瞬間クリア

【レナちゃん以外に犯人はあり得ない】←【竜宮に変装していた】


       BREAK!


真尋「その推理にはいフォークでどーん!」論破!


峰「え……?」

峰「マーくん?」

真尋「如月……よく頑張った」

真尋「あとは僕に任せろ」

峰「なになに? 理子の推理に矛盾があった?」

真尋「矛盾はなかったよ」

真尋「ただ、別の可能性はあった」

峰「何が、言いたいの?」

真尋「簡単なことだった」

真尋「どうしてもっと早く思いつかなかったのか……」

真尋「男子用の制服が変装に使われたなら、セーラー服も変装に使われた可能性があるんだよ!」

峰「……セーラー服は、返り血を防ぐために使ったって決まったよね?」

真尋「変装していても同じだろ」

真尋「普段着への返り血は防げるんだ!」

峰「シンタローがかわいそうになったのは分からなくもないけどさぁ……」

峰「このまま引き延ばしても結論は変わらないって!」

真尋「全ての可能性を話し合うべきじゃなかったか」

峰「じゃあさ……」

峰「マーくんは、レナちゃんに変装していた人に心当たりはあるの?」

峰「無いよね?」

峰「それじゃみんなで、誰かがレナちゃんに変装していた証拠があるかを話し合おうか」

違う……。

僕はもう分かっているはずだ……!

竜宮に変装した人物。

それは、今までの言動を考えると、一人しか考えられないんだ!


怪しい人物を指名しろ!

安価下2

峰理子 正解!


真尋「待て!」

真尋「僕にはわかっている!」

峰「え、いやいや、みんなの意見を聞かなきゃダメだよ」

真尋「竜宮に変装していた人物……」

真尋「それは、峰理子、お前なんだ!!」

高須「……な?」

桐乃「え、え?」

マミ「そ、そんなこと……?」

峰「あのさ……」

峰「マーくん、何言ってるの?」

峰「理子は探偵なんだよ?」

真尋「探偵に事件を起こせない理由があるのか?」

春海「そうだ!」

春海「探偵自身が犯人っていう推理小説は枚挙に暇がない!」

琴浦「八坂くんに賛成!」

理科「え……春香先輩、今まであんまり発言してなかったじゃないですか」

琴浦「峰さんは嘘つきだよ!」

琴浦「1人で裁判を引っ張ってきたのは、自分に疑いが向かないようにするためよ!」

桐乃「なんか……一番信用できない2人が賛同してるけど、真尋大丈夫?」

峰「まったく……しょうがないなぁ」

峰「じゃあさ、証明してみてよ」

峰「証拠もなく理子を疑ってるわけじゃないよねぇ!?」

【ノンストップ議論 開始!】

►【ダイイングメッセージ】
►【土屋の証言】
►【峰の証言】
►【春海の証言】
►【短くされた竹馬】
►【参加者の身長】
►【レナの手紙】

峰「【理子は探偵】だからクロじゃないって言ってるのにー」

峰「そもそも個室に帰ってから<<理子は外に出てません>>!」

春海「中で変装して出てくれば問題ない!」

レナ「理子ちゃんは<<おっきなバッグを持ってた>>!」

レナ「【あの中に服を隠してた】んだ!」

理科「【カツラが必要】ですよね」

理科「理子先輩は長い金髪、レナさんは短めの茶髪……」

理科「【そのままだったらすぐにばれてしまいます】」

土屋「…………<<元々部屋にあった>>かもしれない」

土屋「…………【峰は超高校級の怪盗】でもある」

土屋「…………変装は日常茶飯事」

キリト「まさか、<<メイクルームのレナは理子だった>>のか……!?」

キリト「……【俺が見間違えた】だと!?」

なの「峰さんに【鉈は手に入れられない】はずです!」

マミ「変装したところで、【峰さんは上条くんに勝てない】と思うわ……」

高須「やはり【変装にはシークレットブーツが必要】になるだろう?」

高須「その状態で戦うのは難しいはずだ」

四ノ宮「<<峰さんに証拠隠滅はできます>>か……?」

峰「そうそう! 無理無理!」

峰「【理子はカーテン裏なんて知らない】もん!」


レナ「…………」

レナ「ううん……理子ちゃんなら知っていてもおかしくないよ」

レナ「肩書きを考えれば当然じゃないかな、かな?」

レナ「そうだよね、真尋くん?」


安価下2

真尋「峰は超高校級の怪盗候補だ!」

真尋「怪盗なら、鉈を盗み出すこともできたはずだ!」

峰「それが無理なんだよねー」

峰「ねーモノクマぁ?」

モノクマ「はい! 個室のドアの防犯性能は……」

モノクマ「超高校級の鍵師と超高校級の職人が監修した出来です!」

モノクマ「候補なんかじゃない、本物の超高校級の怪盗でも盗みには入れません!」

峰「だってさー。初日に聞いておいたんだよね」

春海「竜宮からバベルを盗んだんだ!」

マミ「……凶器の確認会の時に盗めないかしら」

峰「仮に盗めたからなんだっていうの?」

峰「理子には凶器を隠すことはできませーん!」

峰「カーテン裏は、レナちゃんしか知らないんでーす!」

真尋「そうか、わかったぞ!」


【理子はカーテン裏なんて知らない】←【理子は探偵】正解! (発言力3→2)

       BREAK!

真尋「そのカオス、排除する!」論破!

真尋「峰、お前は優秀な探偵なんだろ」

真尋「優秀な探偵が、カーテン裏のスペースを見逃したって言うのか!?」

峰「見逃しちゃった♪」

峰「いくら優秀でも限界はあるよ~」

レナ「それじゃ理子ちゃんは、レナよりも駄目な探偵ってことになっちゃうよ!」

峰「駄目な探偵でごめんね……」

なの「駄目なんかじゃないです! ここまでみんなを導いてくれたじゃないですか!」

土屋「…………しかし、峰ならばシークレットブーツも作れるかもしれない」

土屋「…………こいつは優秀な探偵である以前に優秀な怪盗だ、忘れるな」

峰「ムッくん……優秀な怪盗って、褒めてくれるの?」

春海「いや土屋もお前を疑ってんだろ!?」

キリト「衣装に詳しいのも理子ならうなずけるな」

キリト「レナと同じくらい詳しくないと、誰かを変装させようという計画は立てないはずだ……」

峰「あっそうだ! 理子はキリトを変装させることができないんだよ!」

峰「今日はかっこよくしてあげる、なんて、前日のなのです★キリトちゃんを見てないと言えないよね!」

桐乃「……え? いや、それは言えるんじゃない?」

土屋「…………墓穴」

峰「な、なんで? 理子はなのです★キリトちゃんなんて見てな…………あっ」

土屋「…………俺が写真を見せたはずだ」

桐乃「あの、理子が犯人じゃないのは分かってるからさ……」

桐乃「疑われそうなこと言わないでよね……!」

マミ「……一つ気づいた事があるのだけど」

マミ「いいかしら?」

レナ「どうしたの?」

マミ「上条くんがキリトくんを目撃したように、竜宮さんに変装しても本人に見つかる可能性があると思わない?」

レナ「……レナは昨日外に出てないから、見てないよ」

マミ「ええ。昨日私たち2人は、部屋から出ないように言われていたわね」

マミ「それって誰に言われたのかしら……?」

レナ「あっ……!」

レナ「理子ちゃん、だ……」

峰「な……!?」

峰「た、たしかに言ったけど、それは2人がこういう時に疑われないようにって意味で……」

四ノ宮「でも、レナちゃんがそれに従っていたら、誰かが変装してもレナちゃんに見つかることはないですねぇ……」

真尋「もう言い逃れはできないぞ!」

真尋「峰、お前があらかじめ竜宮に変装していたんだ!」

琴浦「あなたのやったことは、すべてお見通しよ!」


峰「矛盾、みーつけた♪」反論!


※峰理子がスキル『双剣双銃』を使用しました
※連続で2回反論してきます
※また、コンマ判定が厳しくなります



【反論ショーダウン 開始!】

►【桐乃の証言】
►【土屋の証言】
►【峰の証言】
►【春海の証言】
►【春海の証言2】
►【参加者の身長】
►【資料室の包丁】

峰「他にも、レナちゃんが外に出ないと知ってそうな人、いるよねぇ?」

真尋「そんな人はいない!」

真尋「巴と竜宮に部屋から出ないように言ったのはお前なんだろ!」

真尋「竜宮が外に出ないと知るのはお前だけだ!」

峰「それは違うよ~」

峰「いつも見透かしたようなことを言う……」

峰「【琴浦春香さんなら知って】そうだよね?」

峰「竜宮さんが外に出ないと知っていれば……」

峰「【琴浦さんにも変装できる】よ」

峰「それに琴浦さん、よく資料室にいるし……」

峰「【カーテン裏の隠し場所も知ってた】はずだよ!」


安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計120以上で論破

正解者コンマが120に届きませんでした


峰「おや? もう反論はないのかなー?」

真尋(ぐっ……考えていたら流れを持って行かれた……!)(発言力2→1)

琴浦「……八坂くん」

琴浦「私の身長じゃ変装できないって思ったでしょ?」

真尋「え、あ、ごめん! 失礼な事言って……って、え?」

琴浦「私だって峰さんよりは大きいからねっ!」

真尋「えっと、ごめんなさい……」

真尋(もう一度……! 今度は論破する……!)


安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計120以上で論破

【琴浦さんにも変装できる】←【土屋の証言】正解!


真尋「その推理にはいフォークでどーん!」論破!

真尋「ムッツリーニなら証明できる!」

真尋「竜宮の姿をした人が女子階から出てきた後、琴浦は僕と一緒に女子階へ入ったんだ!」

土屋「…………ああ」

真尋「僕は昨晩、メイクルームで竜宮に会ったあと、すぐに2階の資料室で琴浦に会ったんだ!」

峰「変装をいったん解いたんでしょ! その後もう一度女子階から出たんだ!」

土屋「…………琴浦も竜宮も出てこなかった」

真尋「琴浦はそのまま自分の個室に帰ったんだ!」

真尋「それに、竜宮が帰って来てないのに、竜宮が出てきたら不自然だろ!」

峰「まだ反論は終わってないよ!」

【反論ショーダウン 続行!】

►【桐乃の証言】
►【土屋の証言】
►【峰の証言】
►【春海の証言】
►【春海の証言2】
►【参加者の身長】
►【資料室の包丁】

峰「まだ他の女子にも変装していた可能性ならあるんだよ!」

峰「マミちゃんはどうかな! 本当は大ホールにいなかったりして!」

真尋「巴は竜宮もどきが外に出た後に女子階から出てきたんだ! 巴には不可能だ!」

真尋「先に言っておくけど、椎名、高坂のアリバイはすでにある!」

峰「それなら志熊さんだ! 志熊さんはうろうろしてたからアリバイはないよね!」

真尋「それも巴と同様にムッツリーニの証言で否定できるんだ!」

真尋「つまり他の女子には不可能なんだ!」

峰「じゃあ男子だ! 男子がレナちゃんに変装したんだよ!」

峰「人を殺すためだし、恥ずかしがっていられないよねぇ!?」

峰「シンタローが言った通り、【シンタローが変装してた】りして!」

峰「それに、案外【マーくんが変装した】んじゃないのぉ?」

峰「マーくんメイド服も似合ってたし、いけると思うよ!」


安価下3まで 全員正解か、正解者のコンマ合計120以上で論破

【シンタローが変装してた】←【参加者の身長】正解!

   COMPLETE!

真尋「その推理にもはいフォークでどーん!」論破!

真尋「春海が作った参加者の身長表……」

真尋「……はいらないか、如月を見ろ」

春海「おい八坂俺の証拠使えよ!?」

真尋「如月と竜宮には大きな身長差があるんだ」

真尋「シークレットブーツを使えば背は大きく見せられるけど……」

真尋「小さく見せる方法はないんだよ」

土屋「…………小は大を兼ねる」

真尋「だから、竜宮より極端に大きい男子は除外できるんだ」

峰「じゃあキリト、ムッくん、マーくんなら大丈夫だよね?」

峰「女装が似合う3人だしね、可能性は高いでしょ!」

真尋「ムッツリーニは昨晩ずっと女子を盗撮していたんだ、変装する暇はない!」

土屋「…………デジカメのデータを確認してもいい」

土屋「…………俺はあの場所を動いていない」

土屋「…………ただし盗撮じゃなく、風景写真」

真尋「キリトはそもそも、上条の変装をしていたはずだ。だから除外できる」

峰「へえ。それじゃ……」

峰「まだレナちゃん本人の犯行と、マーくんの変装もありえるよ?」

レナ「レナの可能性は否定できるかも」

峰「えっ……?」

レナ「レナは当麻くんに、部屋で待つように手紙を出したんだよね?」

レナ「あれがレナのじゃないって証明できたら、レナは犯人じゃないって信じてもらえるよね……?」

なの「キリトさんの可能性もありますよ?」

レナ「うん。それも一緒に否定しなきゃね……」

レナ「真尋くん。証拠、持ってないかな、かな?」

真尋「……証拠?」

レナ「うん。当麻くんへのお手紙を出したのが、レナでもキリトくんでもないって証明できる証拠」

レナ「……3つ、出せばいいんだよ?」

レナ「ここまで言えばわかるよね、よね?」


>>29>>31からコトダマを3つ提示しろ!

安価下2

【隠された手紙】【レナの手紙】【上条の手紙】正解!


真尋「これで証明する!」

真尋「竜宮が言っているのは、この3枚の手紙のことか?」

レナ「そうだよ!」

レナ「まず、カーテン裏に隠されてたお手紙を書いたのはレナだよね」

レナ「次に、差出人が上条当麻になってるけど……マミちゃん宛てのお手紙はキリトくんが出したんだよね」

レナ「じゃあ、このレナが書いたことになってるお手紙は誰が書いたのかな、かな?」

峰「そんなのレナちゃんに決まってる!」

春海「おい! その3通の手紙、俺に貸してみろ!」

春海「…………」

春海「……一人の活字狂いとして断言する」

春海「この3枚の手紙、全部フォントが違うな!」

椎名「間違いねえんだな?」

高須「つまり、その竜宮が書いたことになってる手紙を書いたのは……」

理科「レナさんでもキリトさんでも無い、というわけですね」

なの「上条さんに外に出てほしくないのは、犯人しかいません!」

マミ「本当に上条くんに相談があったってことはないのよね?」

レナ「レナは出してないよ!」

レナ「それに、レナのフリをして相談する意味もないと思うな」

キリト「ということは……」

キリト「犯人の可能性があるのは、理子と真尋の2人になるわけだ」

峰「……理子は違うよ」

峰「だって、理子は鉈を持っていないんだから!」

真尋「僕だって持ってない!」

琴浦「みんな峰さんの方を疑ってるよ!」

琴浦「観念して自白しなさい!」



峰「うるさあああい!」

峰「お前に何が分かる!」

峰「理子の邪魔をするなぁ!!」

【パニックトークアクション 開始!】

峰「理子には鉈なんて用意できない!」

峰「真尋なら鉈を用意できた!」

峰「工具セットから抜いておいたんだろ!」

峰「拷問官セットには鉈なんて入ってなかった!」

峰「それもちゃんとマミに預けておいたんだ!」

峰「理子には凶器なんて用意できないんだよ!」

峰「お前こそ自白しろ!」

峰「真尋、犯人はお前だ!」

峰「刑法第199条!」

峰「人を殺した者は、死刑または無期もしくは5年以上の懲役に処する!」

峰「お前は処刑されるんだよ! 八坂真尋ォ!!」

真尋「僕は工具セットを開封していなかった!」

真尋「そして峰の拷問官セットは開封されていたんだ!」

真尋「お前こそ、中身を抜いておいたんだよ!」

峰「理子のセットはぎっちり詰まっていた!」

真尋「お前は鉈をすり替えていたんだ!」

峰「何かと鉈をすり替えたっていうんなら!」

峰「理子にその証拠を見せてみろ!」


○銃    ×双    □双剣


安価下 1文節目
安価下2 2文節目
安価下3 3文節目

□→×→○『双剣双銃』正解!

       BREAK!


真尋「これでとどめだ!」論破!



真尋「峰、お前の異名は『双剣双銃』だったな!」

真尋「拷問官セットには、二丁の拳銃と、二本のナイフが入っていたんだ!」

真尋「あれは元々峰が携帯していた武器じゃないのか!?」

真尋「後から、鉈が入っていたスペースを埋めるために入れられたんだ!」

峰「うるさい! 違う違う違う……」

峰「そもそも拷問に鉈なんて使わない!」

真尋「金槌とのこぎりはどうなんだ」

真尋「工具セットのものとデザインは違ったけど、拷問官セットに入っていた……」

真尋「きっと凶器の鉈とバールのようなものセットの鉈を並べたら、デザインが異なっているはずだよ!」

真尋「今から、確認しに行くか?」

峰「……!」

レナ「もう、終わりだよ、理子ちゃん……」

マミ「……誰も反論はないわよね……?」

レナ「それじゃ最後にもうひと踏ん張りだよ……」

レナ「真尋くん。事件のまとめ、お願いしてもいいかな、かな?」

真尋「わかった」

真尋「僕が、まとめるよ」

【クライマックス推理】

Act.1
この事件はまず(  A  )の犯行計画から始まったんだ。そのターゲットは(  B  )だった。
(A)は誰かに変装して、(B)を殺した罪をなすりつけようと考えていたんだ。

Act.2
一方、今回の事件の犯人は、すでに誰かの計画に乗っかろうと準備を終えていた。
自分の凶器セットから、凶器の(  C  )を取り出し、代わりに自分の武器である(  D  )と(  E  )を入れて……
それを凶器セットの確認会で(B)に預けておいたんだ。
犯人は探偵の立場を利用して、(B)と(  F  )に部屋から出ないように忠告すると、
3人で女子階に戻った後に(F)に変装して、(  G  )で誰かが来るのを待っていたんだ。

Act.3
変装をするために(G)にやってきた(A)を、犯人は言葉巧みに(  H  )に変装させて送り出した。
(A)が(B)に手紙を出しに行ったのを見届けると、犯人は(F)のフリをして(H)に個室で待つように手紙を出した。
(A)の犯行を手伝おうとしたんだろうけど、結果的にこの行動が犯人を追いつめることになってしまったんだよな。

Act.4
(B)は(A)に呼び出された通り、(  I  )に現れた。時間が来るとキリトは凶器として(  J  )を持ち大ホールに向かった。
この時、(A)は(  K  )に目撃されたんだったな。
(I)に入ろうとした(A)だったが、その直前で(  L  )から個室に帰ろうとしていた(H)に見つかってしまったんだ。
(H)はすぐに状況を把握して、(A)を一撃で殴り倒したんだ。

Act.5
脅威を退け一安心した(H)に、犯人は好機とばかりに(C)で襲い掛かった。
一撃目は(  M  )に当たり致命傷を避けた。犯人は矢継ぎ早に(  N  )を狙って(H)を転ばせた。
(H)は逃げつつ、自分の血でダイイングメッセージを残した。でもそれは犯人の見た目を示したものでしかなかった。
(I)に逃げ込むわけにはいかなかった。そこには自分の姿をした殺人鬼に狙われていた誰かがいるのだから。
這いずる上条に、犯人は容易に追いつくと、その(  O  )に(C)を振り下ろしとどめを刺したんだ。

Act.6
殺人を終えると、犯人はまず(A)、次に(H)の死体を引きずって舞台に連れて行った。
自分が着ていたセーラー服とゴム手袋を、(F)が疑われるように(  P  )に隠し……
(F)が(A)に罪をなすりつけようとした風に、(A)に(C)を持たせておいたんだ。
犯人は最初に推理した通り、機材室に向かい演出を終えると、自分の部屋に帰って行ったんだ。
その後、目を覚ました(A)は自分が犯人だと思い込み、(C)を大道具倉庫に、着ていた服をスクリーンの上に隠したんだ。

これらの犯行を行い……

裁判で(F)がクロになるよう誘導した卑劣な犯人の正体は……

(  Q  )……

お前だったんだ!


安価下3まで、A~Qまで全問正解があったらクリア 穴埋め多いけどもう反論されないから頑張って!

【クライマックス再現】

Act.1
この事件はまずキリトの犯行計画から始まったんだ。そのターゲットは巴マミだった。
キリトは誰かに変装して、巴を殺した罪をなすりつけようと考えていたんだ。

Act.2
一方、今回の事件の犯人は、すでに誰かの計画に乗っかろうと準備を終えていた。
自分の凶器セットから、凶器の鉈を取り出し、代わりに自分の武器である銃とナイフを入れて……
それを凶器セットの確認会で巴に預けておいたんだ。
犯人は探偵の立場を利用して、巴と竜宮レナに部屋から出ないように忠告すると、
3人で女子階に戻った後に竜宮に変装して、メイクルームで誰かが来るのを待っていたんだ。

Act.3
変装をするためにメイクルームにやってきたキリトを、犯人は言葉巧みに上条当麻に変装させて送り出した。
キリトが巴に手紙を出しに行ったのを見届けると、犯人は竜宮のフリをして上条に個室で待つように手紙を出した。
キリトの犯行を手伝おうとしたんだろうけど、結果的にこの行動が犯人を追いつめることになってしまったんだよな。

Act.4
巴はキリトに呼び出された通り、大ホールに現れた。時間が来るとキリトは凶器として電源コードを持ち大ホールに向かった。
この時、キリトは春海和人に目撃されたんだったな。
大ホールに入ろうとしたキリトだったが、その直前でトイレから個室に帰ろうとしていた上条に見つかってしまったんだ。
上条はすぐに状況を把握して、キリトを一撃で殴り倒したんだ。

Act.5
脅威を退け一安心した上条に、犯人は好機とばかりに鉈で襲い掛かった。
一撃目は背中に当たり致命傷を避けた。犯人は矢継ぎ早に脚を狙って上条を転ばせた。
上条は逃げつつ、自分の血でダイイングメッセージを残した。でもそれは犯人の見た目を示したものでしかなかった。
大ホールに逃げ込むわけにはいかなかった。そこには自分の姿をした殺人鬼に狙われていた誰かがいるのだから。
這いずる上条に、犯人は容易に追いつくと、その後頭部に鉈を振り下ろしとどめを刺したんだ。

Act.6
殺人を終えると、犯人はまずキリト、次に上条の死体を引きずって舞台に連れて行った。
自分が着ていたセーラー服とゴム手袋を、竜宮が疑われるようにカーテン裏のスペースに隠し……
竜宮がキリトに罪をなすりつけようとした風に、キリトに鉈を持たせておいたんだ。
犯人は最初に推理した通り、機材室に向かい演出を終えると、自分の部屋に帰って行ったんだ。
その後、目を覚ましたキリトは自分が犯人だと思い込み、鉈を大道具倉庫に、着ていた服をスクリーンの上に隠したんだ。

これらの犯行を行い……

裁判で竜宮がクロになるよう誘導した卑劣な犯人の正体は……

峰理子……

お前だったんだ!


             COMPLETE!


真尋「これが事件の、すべての真相だ……」

レナ「理子ちゃん……」

レナ「反論はないよね……?」

峰「う……うう……」

マミ「峰さんだったのね……」

桐乃「どうして……当麻を殺したのよ!」

モノクマ「ストップストップ」

モノクマ「それは後でじっくり語ってもらうとして」

モノクマ「投票タイム、行っちゃっていいかな?」

レナ「シンタローくん……!」

レナ「顔を上げて……」

レナ「もう、終わったの」

如月「……オレは」

如月「……間違ってなかったのか?」

モノクマ「全員、準備できたようだね」

モノクマ「それでは投票タイムに参りましょう!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチで……」

モノクマ「クロだと思う人に投票してくださーい!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えははたして正解なのか!? 不正解なのか!?」

モノクマ「それでは行ってみましょう! 投票タイム!」



土屋「…………峰」

土屋「…………本当にお前なのか」

峰「……ムッくん」

峰「ムッくんは、理子の味方だったよね……?」

土屋「…………そうだ」

土屋「…………お前を止めてやりたかった」

峰「それじゃ、お願い……」

峰「理子に投票しないで……」

峰「……ね?」

土屋「…………」

土屋「…………あの世で上条に詫びろ」ポチッ


Who is found guilty?


  [MONOKUMA]
    [VOTE]

ジャラララ……

 |ミネ|ミネ|ミネ|
    GUILTY

ピューピューッ




学  級  裁  判  !
  閉     廷  !


と、いうわけで学級裁判、終了です。
長かったですね。
書いてて長いなと思いましたしね。
参加してくれたみなさま、お疲れ様です!

たぶんこの分だと2章の方が裁判簡単になりそうです。
むしろこれ以上長いのは考え付きません。

明日以降は、峰さんが動機を語ったり、おしおきされたりするパートを投下する予定です。
後は、クリア報酬、みんなの心境、クロ・被害者条件の開示……
2章の前にまだまだやることいっぱいですね。

それでは今夜はここまで。繰り返しになりますがお疲れ様でした!

反響が多くてうれしい限りです。
各キャラの言動や今後についていろいろ疑問があるでしょうが、
そこは1章あとがきみたいなので触れるかも。

それでは、ちょいと更新します

【Clear Result】

チャプター数:1  1×2=2枚

残り捜査ポイント:0  0枚

残り発言力:1  ただしコンティニューによりボーナス無し
残り集中力:3  ただしコンティニューによりボーナス無し

~ノーミスボーナス~
閃きアナグラム・クライマックス推理:2  2×2=4

合計   6枚獲得

所持モノクマメダル数   16枚

モノクマ「はいはーい! 大・正・解!」

モノクマ「最期まで不幸だった少年、上条当麻クンを殺したクロは……」

モノクマ「みんなを破滅に導こうとしていたエセ探偵、峰理子さんでしたー!」

モノクマ「いやあ、初っ端から探偵役が幸運枠を殺すなんて……」

モノクマ「オープンキャンパスでしか見られない絶望的な珍事だね!

モノクマ「とーってもエクストリーム!」

レナ「もう、話してもいい?」

モノクマ「あ、いいよ? もう裁判は終わったのでご自由に」

レナ「じゃあ、聞かせてもらうよ」

レナ「理子ちゃんが人を殺してまで、外に出たかった理由」

モノクマ「それは僕が説明するよ!」

峰「やめて!」

モノクマ「峰さんはね」

峰「自分で言うっ!」

峰「理子の事を分かるのは理子だけだッ!」

モノクマ「あ、そう。自分じゃ言いづらいかなってさ」

桐乃「しばらく黙っててくれない!?」

レナ「……ほら、いいよ」

峰「……理子は」

峰「……自由が欲しかっただけだよ」

春海「……なんだよそれ!」

春海「外に出たいのはみんな一緒だろ!」

なの「それだけ、ですか?」

なの「ただ自分が外に出たかった、それすら我慢できなかったんですか!?」

峰「違うっ!」

峰「お前たちとは違う!」

四ノ宮「いったい何が違うんですか!」

四ノ宮「上条くんだって、外に出たかったに決まっています!」

椎名「てめぇ一人のわがままじゃねぇか!」

土屋「…………聞いてやれ」

土屋「…………恐らく事情がある」

峰「……ムッくんは、優しいね」

土屋「…………早く言え」

峰「じゃあ、順を追って話すよ……」

峰「まず、理子のフルネームから教えるね」

峰「理子・峰・リュパン4世」

峰「それが理子の本名……」

椎名「リュパン……ってまさか」

なの「怪盗紳士アルセーヌ・ルパンですか!?」

春海「実在の人物だったのか……!」

峰「アルセーヌ・リュパンは……理子のひいおじい様だよ」

峰「理子は、怪盗の家系に生まれた4代目」

峰「お母様も、お父様も、世界中にその名を轟かせた大怪盗……」

峰「理子は、怪盗になるべくして生まれた存在なの……」

四ノ宮「と、途方もない話です……」

高須「本物の、超高校級じゃないか……!」

峰「ううん」

峰「そんなことはなかった」

峰「理子には、ひいおじい様の才能も、お母様の才能も、お父様の才能も……」

峰「全く受け継がれることはなかった……!」

モノクマ「そう! 峰さんは家柄が凄いだけで、実は超高校級の才能の持ち主ではなかったのです!」

桐乃「アンタは黙っててって言ったでしょ!」

レナ「宝探しゲームで、ハズレしか持ってこなかったとき、おかしいと思ったよ……」

レナ「超高校級の怪盗がそんなしょっぱい罠に引っかかるわけないもん……」

土屋「…………お前が家に縛られているのは分かった」

土屋「…………だが、それだけか?」

峰「……お母様も、お父様も、その仲間たちも、まだ小さかった理子を置いて死んだ」

峰「吸血鬼、ブラドに負けて、死んでしまった」

春海「それってヴラド・ツェペシュのことだよな……今度はドラキュラ伯爵かよ!?」

春海「この世は意外と何でもいるものなんだな……」

椎名「……そんなに優秀な怪盗集団があっさり負けたのか?」

峰「きっと相性が悪かったんだと思う……」

峰「4カ所の弱点を同時に銃で撃たなければ、ブラドは何度でも復活する」

峰「銃使いが3人しかいなかったから、勝てる見込みなんて無かったんだ」

椎名「協力者がいればな……例えばどっかの国際警察のとっ」

理科「それ以上はいけない」

マミ「家族を失ったのね……」

峰「……それ以来、理子はずっとブラドの屋敷の牢屋で数年間を過ごした」

峰「食べ物も、服もろくに与えられず、ただ生かされるだけの日々……」

マミ「そ、そんな……! どうして!?」

峰「才能はなくても、理子はリュパン家の血を引いている」

峰「もしかしたら隔世遺伝で優秀な子を生むかも知れない」

峰「子供を生ませるために、生かしておいたんだ……」

琴浦「そんなことが、許されるの……?」

如月「……そんなの、家畜同然じゃないか!」

桐乃「理子、かわいそう……」

峰「何がかわいそうだっ!」

桐乃「ひっ!」

峰「上から目線で同情するな! 何も分かってないくせに!」

峰「一般の裕福な家に生まれて! 才能に恵まれて! いろんなお洋服を着れてそれでお金まで貰って!」

峰「ちゃんとご飯食べてスタイル良く育ってるお前が!」

峰「ずっと理子は妬ましかった! そんなお前の事が大大大嫌いだったんだ!」

桐乃「ご、ごめんなさい……」

色々と、繋がってしまった。

小柄で巨乳なのは、幼少期は栄養状態が悪く、第二次成長期あたりからようやく人並みの食生活を送れるようになった証……

ぶりっ子な口調も、峰自身が語っていたように、誰かに愛されたい感情から作られたもの……

ただのバカであざとい女子じゃ、なかったんだ。

土屋「…………それで自由を欲したのか」

峰「武偵高に潜入して、オルメス4世に勝てなかった理子は、また屋敷での監禁生活に逆戻りのはずだった」

春海「オルメス?」

四ノ宮「フランス語で、ホームズの事ですね」

春海「……もう驚かないぞ」

峰「そんなとき、千載一遇のチャンスが舞い降りた」

峰「天下の希望ヶ峰学園からの招待状……」

峰「理子は怪盗なんて続けるつもりなんて絶対になかった……だけど」

峰「『超高校級の怪盗候補』なんていう皮肉な呼び名でも、それでも、希望ヶ峰学園に入れば理子は自由になれる!」

峰「そう信じて、オープンキャンパスに来たのに……」

モノクマ「あー、そのことだけどね、4世さん」

峰「4世と呼ぶなぁ!!」

峰「理子は理子でしかない!」

峰「お母様にもらった、大切な名前だ! それを蔑ろにするな!」

バベルの、峰のプロフィール欄……

数字が嫌い、か……

自分の事を名前で呼ぶのも……そういうことだったのか。

モノクマ「じゃあ峰さん」

モノクマ「残念なお知らせだけど……」

モノクマ「希望ヶ峰学園も最初からキミを4世としてしか見ていなかったよ?」

峰「そ、そんなわけない! この希望の学園が……」

モノクマ「希望ヶ峰学園は才能を研究する機関でもあるからね」

モノクマ「そう、吸血鬼のブラドさんと同じように隔世遺伝の研究がしたかったんだよ! うぷぷぷぷ!」

峰「違う! 違う!」

土屋「…………あと1つ聞かせろ」

土屋「…………お前のブルーレイ、何が映っていた」

峰「……ブラドの亡骸だよ」

峰「あの時は、笑みをこらえるのに必死だった……!」

理科「じゃあ、あなたはもう自由を手に入れていたんじゃないですか!?」

なの「上条さんを殺す必要はなかったはずです!」

峰「駄目なんだ、それじゃ」

峰「ブラドを倒したモノクマを出しぬかなきゃ、理子は自由を得られない」

峰「それに……元々、理子の狙っていた標的は、マミか、キリト……」

峰「結局トーマになったけど、それでもよかった」

峰「強い人を殺して、理子には才能があるって証明したんだ……!」

キリト「強さの証明、か……」

キリト「俺にはよくわかるぞ」

峰「……初めての、経験だった」

峰「鉈越しに伝わる肉の感触、すぐ目の前で動かなくなる人間……」

峰「それは、とっても疲れて、胸が締め付けられて、もう未来が見えなくなって……」

峰「でも、後戻りできない、不思議な快感もあって……」

峰「……引き金を引いた理子が言うのはおかしいけど」

峰「もう誰にも、こんな思いはしてほしくないなぁ……」

真尋「僕から一つ言いたいことがある」

真尋「峰、お前の身の上話、どうして上条に話さなかったんだ」

峰「……分かってくれるわけがない」

峰「トーマとは仲良くないし……」

真尋「そんなことない!」

真尋「上条も、超高校級の幸運とは名ばかりの、不幸な人生を歩んでいた」

真尋「お前の話を、分かってやれないはずがないんだ!」

真尋「そして、その話を聞いた上条は……」

真尋「一緒に脱出して、その吸血鬼も、邪魔する連中も倒して、俺がお前を自由にしてやるって約束していたはずだ!」

なの「間違いありません……!」

マミ「上条くんなら、絶対そう言っていたわ」

土屋「…………奴はそういう男だ」

真尋「峰、お前は間違えたんだ……」

真尋「お前は上条に頼るべきだったんだよ!」

峰「う、あ」

峰「うわぁあああん!!」

峰「トーマ……ごめんなさい……ごめんなさい……!!」

くずおれて、ひたすら後悔の涙を流す峰に、僕らはかける言葉をもう持たなかった。

モノクマ「およよ~。悲しいお話ですなぁ(棒)」

モノクマ「じゃ、切りよくクロの告白も終わったし」

モノクマ「おしおきを始めようか!」

峰「……おしおき……?」

峰「嫌だ! 理子はまだ……!」

モノクマ「みんなだって上条クンを殺した人殺しといつまでも顔合わせてるのは嫌だよね!」

レナ「……許すよ」

マミ「えっ?」

如月「何言ってんだよ、竜宮!?」

レナ「レナは、理子ちゃんがレナに罪をかぶせようとしたことを、許すよ!」

レナ「だって、こんなのおかしいよ……」

レナ「こんなに辛い思いをいっぱいしてきて、最後まで報われないなんて……!」

レナ「絶対にダメだよ!!」

なの「……ずっと、誰にも愛されてこなかったんですよね」

なの「それなら、わたしが愛してあげます!」

なの「上条さんを殺した罪は消えません、けど」

なの「きっと、上条さんだって許してくれます……!」

モノクマ「あのねぇ、オマエラに上条クンの何が分かるわけ?」

モノクマ「上条クンだって人の子。クロの処刑を望んでいるに決まっているよね!」

椎名「当麻を侮辱すんな!」

高須「罪は、生きて償うものだ」

モノクマ「つーかオマエラが許そうが関係ないの! この僕が許さない! それだけだよ!」

四ノ宮「どうにかならないんですか、モノクマくん!」

峰「……もういいよ」

マミ「峰さん?」

峰「人を殺した理子を、こんなにかばってくれて嬉しかった」

峰「それだけでもう十分だから……」

峰「いい冥土の土産ができたよ……」

モノクマ「それではオマエラ、お待たせしました!」

モノクマ「今回は! 別に超高校級でもない怪盗候補である、峰理子さんに!」

モノクマ「スペシャルなおしおきを!」

モノクマ「用意しましたー!!」

峰「ああ、でも……」

峰「まだ死にたくないや……」

モノクマ「それでは張り切って行ってみよう!」

モノクマ「どっきどき、わっくわくの」

モノクマ「おしおきターイム!」

峰「お願い……」

峰「せめて最期は理子らしく……」


   G A M E O V E R !

ミネさんがクロにきまりました。

  おしおきをかいしします。

雌雄の決した学級裁判場。

14人とモノクマの、それぞれの様々な感情を込めた視線が、理子に突き刺さっていた。

モノクマが処刑スイッチを叩く音がピコンッと鳴ると、

学級裁判場の奥にある扉が開き、中から何かが飛び出してきた。

それは、首輪のついた、長い長いチェーン。

チェーンの先の首輪が理子の首を捕らえ、がっちりと拘束すると、

今度は元の場所へ、掃除機のコードが巻きとられるように、鎖が勢いよく理子を引きずって行った。

扉が閉まり、上のランプが大ホールよろしく『開』から『閉』へ変わる。

長い廊下を猛スピードで引きずられ、理子の自慢の長い髪も、大好きなフリルの服も、摩擦でボロボロになっていった。

廊下の先の扉を抜けると、そこは処刑場。

鎖は、開いた棺桶の中から飛び出していた。

鎖に引かれた理子は後頭部から棺桶の中に叩きつけられる。

苦悶の表情を浮かべる理子の目の前で、棺桶の蓋が閉じた。

その棺桶は、自由の女神の姿をしていた……。

自由の女神が2本の鎖と南京錠で拘束される。

その拘束の甘さは……超高校級の怪盗ならばこれくらい脱出できるはずという、モノクマからの挑発に他ならない。

最後に、自由の女神の頭部にテープが巻きつけられる。

そのテープに書かれた文字は……『bye_bye_liberty』

自由を求め続けた、超高校級の怪盗候補 峰理子、処刑執行。



【ルパン四世 被弾のレクイエム】


真っ黒なシルクハットをかぶったモノクマが、棺桶を正面に見据えて立つ。

その前に置かれているのは、奇怪な形状のオルゴール。

モノクマがオルゴールのレバーを持ち、くるくると回す。

腕の動きに合わせて、悲しげな音色の鎮魂曲が流れ出した。

曲が一周すると、オルゴールの前方から銃弾が発射された。

銃弾が自由の女神に着弾する。

棺桶の中からくぐもった悲鳴が聞こえた。

モノクマは楽しげに曲を何ループも奏でていく。

そのたびに続々と銃弾が射出され、自由の女神に開いた穴が1つ、また1つと増えていく。

テンションの上がったモノクマは、ハイスピードでオルゴールを回し始めた。

もはや曲の体を成していない雑音が……

そして銃声の嵐が……

処刑場を埋め尽くしていった……。

……モノクマが演奏を終え、疲れたように一息つく。

僕たちの目に映ったのは、

体中に開けられた穴という穴から血液を垂らした、無残に変わり果てた姿の自由の女神だった……。

こうして、峰理子は自分自身の姿を誰にも見てもらえないまま、その命を落としたのだ……。

モノクマ「いやっほーう!」

モノクマ「やっぱりおしおきは最高ですなぁ!」

モノクマ「アドレナリンが全身に染みわたるー!」

マミ「なによこれ……!」

桐乃「いやぁあああああ!」

春海「ないないないないない!」

四ノ宮「ぼ、僕が見てるのは、幻ですよねぇ……?」

高須「あ……!?」

理科「なるほど、これがおしおき……」

椎名「ざ、ざけんな……! 普通に殺されるより性質悪いじゃねーか……!」

なの「……?」

真尋「こんなの……! 上条の供養にもなってねえよ!」

土屋「…………悪趣味」

モノクマが執行した『おしおき』は……

最大級の皮肉を利かせ、ふざけた調子で、できる限り凄惨に殺すものだった……

あまりの惨劇に、高須や東雲のように事態を飲み込めていない人もいた。

琴浦「……どう? これで現実だって分かってもらえたんじゃない?」

キリト「…………良くできた精神的ブラクラだ」

キリト「……ルパンとかドラキュラとか言ってたし、理子もNPCだったのか」

如月「てめえ……まだ言ってんのかよ……!」

如月「歯ぁ喰いしばれっ!!」

レナ「やめてシンタローくん!」

レナ「殺したら、おしまい。傷つけても、何の解決にもならない!」

マミ「キリトくんの処遇については、また追って話し合いの場を設けましょう」

マミ「……本当は、今すぐ拘束しておきたいわ……。私だって、殺されたくないもの……」

椎名「今のこいつはちょっとしたことでNPC認定してくるかもしれねえ」

椎名「狙われるのはマミとレナだけとは限らない」

四ノ宮「他人事とは言えませんね……」

キリト「そんなに不安なら、NPCじゃないと断言できる面子を教えてやろうか?」

高須「どうしてお前はそんなにあっけらかんとしていられるんだ……」

高須「逆上させたらお前自身が危ないんだ、黙っていた方がいい」

キリトに敵意を向けている人……

おしおきの衝撃から立ち直れていない人……

誰かを気遣っている人……

みんな、それぞれ、裁判場から動き出すことができなかった……。

あともちろん、もはやムッツリーニに敵意を向けている人はいなかった。

モノクマ「……いつまでダラダラしてるつもり?」

モノクマ「学級裁判は終わったんだよ、ほら帰った帰った!」

モノクマは僕たちをエレベーターまで押しやると、扉を閉めた。

峰自身が宣言した通り……1人分広くなったスペースがなんだか物悲しかった。

誰もが無言の中、エレベーターはぐんぐんと上昇し、僕らを非日常から連れだしていった……。

【B2:地下駐車場】

カシャン

地下3階へ続くフェンスが降りると、モノクマは僕たちの前から姿を消した。

レナ「……これから、どうしよう」

理科「今まで通り、このホールで救出待ちでしょうか……」

四ノ宮「助け、来るんですか……?」

なの「諦めちゃダメですよ」

なの「でもとりあえず、みんなで無事に毎日を過ごせるようにしないと……」

高須「キリト以外で、人を殺そうと思ってる奴はいないか……?」

真尋「……みんな、あのおしおきを見たな?」

真尋「もう殺人なんて絶対に考えちゃ駄目だ……」

真尋「さもないと最低最悪の死に方をする羽目になる!」

春海「うん、あれは御免だわ、うん……」

桐乃「あたしに理子よりすごい事件起こせるワケないしね……」

椎名「真尋とシンタローとレナを出しぬける自信なんてねえよ」

マミ「……みんな、朝から疲れたでしょう?」

マミ「もうお昼だし、カフェでごはんにしない?」

なの「食欲が無い人は無理しなくていいですけど……」

なの「倒れてしまったら大変ですから、おかゆでもいいので何か食べてください」

キリト「俺も食べていいのか?」

キリトはいったん巴が、リボンで胴体ごと両腕を拘束しておき、リボンの端を持って連れ歩いている。

暴れ出しても蹴りや頭突きや体当たりしかできなければキリトに勝機はないだろう。

如月「お前は食べんなよ、ここがゲームなら空腹になるわけないだろうが」

キリト「満腹度のあるゲームだってあるさ」

マミ「減らず口も大概に…」

『ピンポンパンポーン!』

マミ「きゃっ!?」

『オープンキャンパス実行委員会よりお知らせでーす!』

『オマエラ、希望ヶ峰ホールはお楽しみいただけたでしょうか?』

『これからしばらくの準備時間の後、次の見学先に移動させていただきます!』

『準備については電子身分証明書にメッセージを送っておいたので、各自確認するように!』

死体発見アナウンスと同じ始まり方での館内アナウンスに一瞬びっくりさせられた……。

でも、移動だって……?

高須「見学先……まだオープンキャンパスを気取っていたのか」

如月「またろくでもない場所に連れていかれるのかよ……!」

レナ「メッセージ、確認しとこ?」

『次の見学先への移動スケジュールと注意事項』

学級裁判を終えたオマエラには、次の見学先へ行ってもらいます。

今から2時間後までに、地下1階の駐車場に停車している学園バスに、全員乗り込んでください。

残り10分になりましたら、再度アナウンスを流させていただきます。

時間を守れない方がいた場合、他の参加者様方にご迷惑をおかけしてしまいますので、

定刻になりましたら、乗っている方のみで学園バスは発車します。

時間を守れず取り残された方々には、ルールを守らなかった罰として、死をもって償っていただきます。


※持ち物について※

次の見学先には、宿舎がございます。

個室の中に置かれたものは、そっくりそのまま宿舎に用意された個室へと運ばれます。

バスに荷物を積み込むことはできないので、今後も必要なものはすべて個室に置いておきましょう。

バス内で必要になるものは所持しておいてください。

施設内にあるものは、ドアに入るものであれば個室に運び込んで持ち越すことができます。


【追加参加者規則】

11.学級裁判終了後、2時間以内に次の見学先へのバスが出発します。
  基本的に戻ってくることはないので忘れ物に気を付けましょう。
  部屋に置かれた物は次の見学先の個室に送られます。

マミ「2時間後ね」

マミ「……みんな、絶対に遅れないこと!」

高須「了解だ」

春海「遅れて死ぬとか嫌すぎるわ!」

なの「ごはん急がないと時間無くなっちゃいます!」

琴浦「洗濯物取り込まなきゃ!」

レナ「わ、忘れ物……えっと、かぁいい衣装は持っていこ!」

如月「あんな事件の後によく衣装欲しがれるな、竜宮は……」

レナ「かぁいいものに罪はないよ!」

椎名「食材は……流石に次の施設にもあるよな?」

桐乃「おにぎりくらい作って行ってもいいかもね。バスでは飲食禁止なんて書いてないし」

四ノ宮「ここのティーバッグは上等なんですよ、僕が持って行きます!」

マミ「少し分けてくれない?」

琴浦「私もっ」

春海「次の場所に本があるかは定かじゃないな……何冊持ち出せるか……!」

制限時間を設けられたことで、みんなに目的が生まれ、お通夜ムードも少し収まった……。

さて、僕もやるべきことはあるかも知れない……


【希望ヶ峰ホール:ラスト行動開始】

1.誰かと話す(今の心境などを聞くことができます)
2.どこかに行く(場所によってはプレゼントを入手できます)(故人含む個室選択も可)
3.モノモノマシーン(もちろん時間は消費しません)

モノクマメダル:16枚

安価下2、4 行動は2回分です(モノモノマシーン除く)

遺品は取りに行かなくてもチャプター終了時に気が付いたら手に入れてます。ホラーです。
それと次の施設にもモノモノマシーンはちゃんとありますのでご安心を
――――――――――――――――

【カフェ】

とりあえず、僕もごはんを食べることにした。

朝から何も食べずに、衝撃的な光景を見せられて、頭も使って、何度も叫んだ……。

捜査・裁判中は何も思わなかったが、終わって一息つくと、どっと疲れがのしかかってきた。

マミ「八坂くん、お疲れさま」

真尋「うん、お疲れ」

マミ「ごめんなさい、私、裁判で何も役に立てなくて……」

マミ「八坂くんがいなかったら、どうなっていたか……」

真尋「気にすることないよ」

真尋「巴もよく耐えたと思う」

マミ「それに……竜宮さんをかばって、如月くんに当たってしまって……」

真尋「結局、竜宮は犯人じゃなかったんだからいいじゃないか」

真尋「あと、それは如月に謝れ」

マミ「そうね……如月くん、どこにいるのかしら」

真尋「まずは何か食べよう。如月も来るかも知れないしさ」

マミ「本当は私たちが当番だったのに……東雲さんと高須くんに任せてしまったわ……」

真尋「ちょっと気分転換にモノモノマシーンで遊ぼうかな」

真尋「なんかメダルちょっと減ってるけど」

そういえば、裁判中キリトに負けそうになった時、ニャル子の声が聞こえたな……。

さてはあいつ、くすねていきやがったな?


何枚使おうか?(5枚以上で回せます)

所持モノクマメダル:16枚

安価下

レッツモノモノマシーン!

1~50では1が用意したアイテムが出ます(原作アイテムもあります)
コンマ51以上(すでに出た番号以外)では安価でアイテム決めも行います

安価下1~10コンマ 出たアイテム番号

67、82、98、99の番号に相当するアイテムを安価で決めます

基本的に候補1のアイテムが出ますが、無難なものやチートアイテムは候補2が混ざり込みます

例:鋼鉄のサック+毒料理→真尋くんが上条さんを殺した凶器

安価下:67番の候補1
下2:67番の候補2
下3:82~1
下4:82~2
下5:98~1
下6:98~2
下7:99~1
下8:99~2

人多いし連投なしで ここで決まったアイテムは後々同じ番号引いても出るのでご注意

【結果】
20 女王の拘束衣……両手の自由を奪う拘束衣。脱出マジックに使う道具だが、ある特定の性癖の人には垂涎の代物。
34 オスシリンダー……♂のマークが書かれた実験器具。見てるとなんとも言えない気分になる。
98 インスタントアルゲードそば……SAOでコアな人気を誇った露店の味をインスタントで再現。早い、まずい、止まらない!
27 ユビキタス手帳……超高校級の探偵も愛用していると噂の便利な手帳。
99 苺の香りがするロザリオ……ある修道女が作成したところ教会で大人気になった一品。神のお告げに従って作ったらしい。
82 不死鳥のガムテープ……まだ心が生きているペットに貼ると蘇るレアアイテム。ガムテープをはがすとまた死んでしまう。
05 ローズヒップティー……まるで血のような色をしたハーブティー。
30 サバイバル大百科……無人島で10年間生き抜いた人物が書いた生存の極意。10年ぶりに書いた文字はすごく汚い。
67 漫画:それいけミニ弐大!……無骨だけど小っちゃいロボットが、道行く人々をマネジメントしていく心温まる漫画。
99 苺の香りがするロザリオ

おい、モノクマ。見てるんだろ。

あのおしおきを見せた後に女王の拘束衣かよ。

そして蘇生アイテム……。

さっき高須に聞いたが、大ホールはすでに何事も無かったかのように綺麗になっていたらしい。

そう、上条の死体を含めて。

僕を馬鹿にしているとしか思えないラインナップだった。

気分転換に失敗した……。

今夜はここまでです。

遺品は手に入ると明言したうえで改めて行動安価しておきます。
次の更新はこの安価の行動からです。


【希望ヶ峰ホール:ラスト行動再開】

1.誰かと話す(今の心境などを聞くことができます)
2.どこかに行く(場所によってはプレゼントを入手できます)

安価下2、4 行動は2回分です

1マミ

もうここまでやってる以上今更>>1の手腕に驚くことはないけど、オシオキは発想がすごいロンパっぽかったよなぁ
皮肉全開なとこといい普通にエグいとこといい
穴だらけでその穴という穴からピンクの液体垂らしてる自由の女神像想像したらサイコポップ過ぎてもう

上条のオシオキがあったとしてなんになるんだろう?新訳9巻読んだらもうなにをしようがあれ以上に上条的にエグいのはない気がする


キリト「ふざけるな!」


キリト「そんな後出しルール、認めないぞ!」


キリト「こんなルールがあるんなら、絶対に死人は出させなかった!」


『通信簿』
1ページ目簡易キャラ紹介の好きなもの嫌いなもの欄
2ページ目は知人以上で「誰かと過ごす」で発生。
3ページ目は一定の交友度で「誰かと過ごす」。ここでスキルがもらえます。
4ページ目はある程度ストーリーが進んだ状態で「誰かと過ごす」。
5ページ目はさらに高い交友度で「誰かと過ごす」。ここを開放すると、以後絶対にクロにならなくなります。

『隠しキャラ』
実は15人以外にも選べるキャラがいます。その数5人。人じゃないのもいますけど。
ただし一定の条件を満たさないと、その尻尾すら掴ませないキャラもいます。出番0で終わる可能性濃厚なキャラも1人。
隠しキャラはクロ・被害者にはなりませんが、そのスキルは強力なものが多いので狙って損はないでしょう。
隠しキャラの通信簿は1人を除いて計3ページ。ただ3ページ目は条件ありです。

やっと追いついた
非常に長かった……

探偵パートはもうちょいテンポ良くなっても良い気がする

1です
キリトさんに関しては2章の自由行動で本人と話すとある程度答えてくれる……予定。
あと彼には動機ブルーレイがクリティカルヒットしてました。

>>653さん
お褒めの言葉ありがとうございます。めっちゃくすぐったい
おしおきへのコメントが全然無かったから不評なのかと不安でした。
上条さんのおしおきについてはどう出そうか検討中……

>>663さん
捜査パートですかね?
キャラごとに何を調べているか、どんな分野が得意なのか表現しようとしたらやっぱりテンポ悪くなりましたね……。
表したいことを短くまとめるのも必要ですよね、善処いたします。

あと>>662さん
相変わらずコピペの意図が掴めないんですけど、自重してくれません?
せめてE-mail欄に『sage』を書くようお願いします。1が来たって思われるとあれなので。

マミ「あらどうしたの? 浮かない顔だけど、はずれだった?」

真尋「モノクマの悪意を見た」

なの「お待たせしました」

東雲と高須が用意した軽食はサンドイッチだった。

中身は野菜や卵、シーチキンやマーガリン、ブルーベリージャムなど。

たくさん血を見た後なのでハムなどの肉類を使わない心遣いが嬉しい。

マミ「ずいぶんたくさん作ったのね……」

なの「後で来た人にも食べてもらえるようにです」

高須「作りすぎても困るのはモノクマだけだろう?」

真尋「そうだったな」

真尋「じゃ、いただきます」

なの「すいません、わたしはちょっと出てきますね」

マミ「どうしたの?」

なの「……上条さんと峰さんにもお供えするんです」

マミ「峰さんにもね……」

真尋「巴、分かっていると思うけど……一番悪いのはモノクマだ」

真尋「……きっと、峰の境遇の事も全部知った上で招待したんだよ」

高須「殺人教唆と言ったか……? 俺は詳しくないから分からないが、あのモノクマに人を裁く資格なんてない」

マミ「ええ……。私たちの敵はモノクマを操る人物ただ一人よ」

マミ「なのに、どうしてキリトくんは……」

真尋「裁判では語ってなかったけど……」

真尋「あいつにもきっと、ゲームクリア以外に外に出たい理由があったはずだ」

真尋「ブルーレイを見たとき『俺たち以外に手を出した』って言ってたのを覚えてる」

真尋「クリアだけが目的だったらおかしいんだよ……あのストイックなゲーマーがモノクマを倒そうとしないのは」

真尋「巴は、映像見た後大丈夫だった?」

マミ「……ええ。私の映像は、落ち着いてみればどうみても合成だったから……」

マミ「すごく巨大な、山のような魔女が私の住む町を滅茶苦茶に破壊していたの」

マミ「近くには私の知り合いの魔法少女と、もう一人知らない子が倒れていて……」

マミ「でも、撮影した人が無事なわけないし、まず魔法少女以外には近づけるとも思えない」

マミ「それにあの規模ならここも無事じゃないはず……そう考えれば何てこと無かったわ」

高須「非現実的すぎるから合成と見抜けたのか」

高須「巴のブルーレイが偽物なら、他のブルーレイも偽物なんだな……」

高須「……本当に、俺を止めてくれてありがとうな、八坂」

高須「八坂がいなかったら今頃処刑されていたのは俺だったかもしれない」

真尋「そんなことないって」

真尋「真面目な高須が人を殺すわけない。僕が行かなくても部屋で一晩過ごしてただけだと思うよ」

真尋「高須は裁判でもずっと冷静だっただろ」

マミ「少し、その冷静さを分けてほしいわ……」

マミ「私、自分の大事な人が疑われると、頭に血が上っちゃって……」

真尋「たぶんその方が普通じゃないか?」

高須「今回は運がよかっただけだ。俺だって八坂が犯人にされそうだったら逆上していたかもな……」

高須「……冷静に見えたのならよかった」

高須「俺はただでさえこんな顔だから、少しでも声を荒げたらすぐ疑われると思ったんだ」

高須「……一回八坂に疑われたがな」

真尋「それはごめん、僕が悪かった」

高須「あの学級裁判は、人間関係を悪化させるためにやっている気がするな……」

高須「仲違いすればするほどモノクマの思う壺なのかも知れないぞ……」

マミ「竜宮さんの力を借りたいわね」

マミ「あの子フレンドリーだから、みんなの絆を深めるのに一番頼りになると思うの」

高須「そうか? 俺は裁判でキリトに次いで印象が悪くなったんだが……」

高須「俺は反対側だったからよかったが、隣にいた春海の怖がりようを見たろ?」

レナ「呼んだー?」

高須「おぅ!?」

春海「お、サンドイッチか。サンドイッチって本に似てるよな。1つ貰ってもいいか?」

真尋「全員用に作ったらしいよ」

レナ「代わりにレナたちが作ったおにぎり置いとくね」

春海「じゃーん! 調理セットに入ってたおにぎり製作キットだ!」

春海「やっぱり調理器具は正しく使うべきだな!」

春海「説明書に相手をおにぎりに変化させるって書いてあったのは忘れよう」

春海と竜宮か……。

あんなことがあったのを抜きにしても珍しい組み合わせだな。

マミ「本当よ……捜査攪乱してくれちゃって……」

春海「あー、えっと、裁判では情けない姿見せてごめんな」

マミ「いきなり私を犯人にしようとしたし……」

高須「何かが乗り移ったようにアホアホ連呼してたのは見苦しかった」

春海「いやほんと悪かったって!」

レナ「あんまり悪く言わないであげて?」

レナ「和人くんがいなかったら、レナの容疑を晴らせなくて詰んでたんだよ……?」

真尋「そういえば最初はあれだったけど最後の方だけ地味に役立ってたな」

春海「地味じゃないだろ!? 椎名のアリバイも示したし、身長表だって役立ったし!」

マミ「最後は土屋くんの方が役立ってたわね」

高須「完全に食われたな」

真尋「お前はマイナスポイントも多かったんだよ……」

マミ「マイナスポイントすら土屋くんに負けてるけどね」

レナ「だ、大丈夫! レナは和人くんのこと感謝してるから!」

春海「うぅ、俺を分かってくれるのは竜宮、お前だけだっ……!」

高須「しかし春海。お前は竜宮が発狂した時一番怯えてたじゃないか」

マミ「そうよ、竜宮さん。あれは何だったの?」

マミ「みんな殺すとか言って……心配しちゃったじゃない……」

レナ「……ごめんなさい」

高須「俺もあれはどうかと思った。自分が犯人じゃないのなら毅然としておくべきだ」

レナ「……ごめんなさい」

春海「おっと、あんまり言ってやるな!」

春海「そりゃあんなに疑われまくったら発狂くらいするっての!」

真尋「でもお前の発狂は早すぎる」

マミ「頭がおかしいのかと思ったわ」

春海「八坂と高須が強すぎるんだって!」

春海「それと巴には言われたくないっ!」

高須「また余計な事を……」

レナ「マミちゃん落ち着いて! 変身しないで!」

春海と竜宮には裁判を通して妙な絆が生まれていたようだ……。


【希望ヶ峰ホール:ラスト行動再開】

1.誰かと話す(マミ・高須・春海・レナ・なの以外)
2.どこかに行く(場所によってはプレゼントを入手できます)

安価下 (マミと高須が同じ場所にいたのでもう一回行動できます)

食事を終え人心地ついたので、キリトの様子を見に行くことにした。

竜宮に大ホールにいると聞き、頼まれておにぎりも持って来た。

メイクルーム前の廊下を通ってきたが、完全に血は消え失せていた……。

まるで最初から何事も無かったかのように……。


【大ホール】

キリトは、巴のリボンで椅子に拘束されていた。

まるでジェットコースターの座席みたいに。

キリト「よう、真尋か」

理科「真尋先輩、おつかれさまです」

真尋「一応竜宮に頼まれておにぎり持ってきたけど、食べるか?」

キリト「俺は両腕を塞がれている。食べさせてくれないか?」

真尋「僕はいやだ」

理科「仕方ないですね……」

食事中のキリトに質問してみることにした。


安価下3まで 何か聞きたいことがあれば 答えてくれないこともあります

真尋「キリト。お前は今でも、これはゲームだと思っているのか?」

キリト「愚問だな。ここがゲームなのふぁまふぃがうぃな……げほっごほっ!!」

理科「食事中に話さないでください」

真尋「喋ってる時におにぎり突っ込むなよ……」

理科「理科も先ほど聞いたんですが、ここはゲームだの一点張りです」

真尋「そうか……」

理科「でも理科には分かりました。キリトさんはたぶんここがゲームだと信じたいだけなのでしょう」

キリト「ふぉれはひぃがうっふぇいっふぇるはろ!」

理科「飲み込んでから話してください」

理科「一種の逃避ですね。キリトさんは自分が生身の人間を殺そうとしたことを認められないんです」

理科「だいぶ迷っていますよ。今のところもう誰かを殺そうとは思っていないはずです」

真尋「なるほどな」

キリト「……ごくん……はぁ、はぁ」

キリト「断じて違う! ここはゲームのせもがっ!?」

志熊は2個目のおにぎりをキリトの口に投入した。

理科「さらに痴態を晒したことがプライドの高いキリトさんには許せないんでしょうねぇ」

理科「たぶん誰よりも混乱しています。本来の自分も見失っているようです。ぜひ優しくしてあげてください」

真尋「……はあ」

理科「では理科はこれで失礼します」

志熊はキリトを僕に任せて去って行った。

キリトが食べ終わるのを待って質問してみた。

真尋「……なあキリト」

真尋「お前の性格を考えると、NPCを殺すだけで妥協するようには思えないんだ」

真尋「むしろ一番強い敵、すなわちモノクマを狙うはずだろ」

キリト「……」

真尋「妥協してでも脱出を急ぐ理由があったんじゃないか?」

キリト「いや、俺はデスゲームの経験者として一刻も早くこのゲームをクリアし、全員に脱出の希望を与えようとしただけだ」

キリト「プレイヤー同士の殺しあいが始まる前にな……」

真尋「それならお前のブルーレイ、何が映っていたのか教えてもらおうか」

キリト「……答える義理はない」

真尋「大したこと無かったら言えるはずだ!」

キリト「……」

答える気はないようだ……。

真尋「それなら、さっき言っていた通り、お前がNPCじゃないと思ってるのは誰か教えてくれ」

キリト「NPCだと思っているのは、今のところマミさんとレナだけだ」

キリト「他は康太と琴浦あたりがやや怪しいくらいか」

キリト「ただ、全員処刑される以上今の俺に事件を起こす気はない」

キリト「モノクマのルール変更がない限りな」

真尋「事件を起こさないと言ったな? 二言は無いな?」

キリト「もちろんだ」

……キリトが本音を喋っているなら、少なくともみんなが思っているほど危険ではないのかもしれない。

マミ「そろそろ時間よ」

キリト「もう2時間か」

真尋「ちゃんと連れていくんだな、置いて行こうとするかと思ったけど」

マミ「故意に遅れたのでなければモノクマが個別に送り届けるらしいわよ」

マミ「縛るなり監禁するなりした人を処刑した上でね……」

真尋「僕もちょっと行きたいところがあるから急ごうかな」

(一方そのころ)


【展示室】

如月「何かオレに用か?」

椎名「ちょっとだけ話がしたくてさ。すぐ終わる」

椎名「あたしさ、お前の事誤解してたわ」

椎名「ただの情けないニート野郎だと思ってた」

如月「その認識で間違ってねえよ」

椎名「いいや、シンタローには熱い心があるってあたしには分かったぜ!」

椎名「レナをかばって真尋と戦ったシーン、あたしの心に刻み込まれた!」

如月「かばったわけじゃねえって……」

如月「疑問があったから止めただけだ」

椎名「じゃあどうして最後まで自分の犯行だって言い続けたんだ?」

如月「知らねぇよ……」

如月「……あれはかばったんじゃなくて自暴自棄になっただけだ」

如月「おととい、竜宮とキリトの仲介で、巴と和解したんだよ」

如月「そしたらキリトは殺したって自白するし、竜宮も発狂するし……」

椎名「あー……、そんでマミのあれがとどめになったのか……」

椎名「まあマミも後で謝りに来ると思うぜ」

如月「巴だけじゃねーよ」

如月「誰相手でもかばう東雲までオレを攻撃してきた……」

椎名「それは日頃の行いの悪さが原因だな」

椎名「でも、学級裁判ではシンタローがいなかったら全滅してたんだ」

椎名「多かれ少なかれみんなお前の事見直したと思うぜ?」

如月「見直されなくたって構わない」

椎名「……重症だな」

椎名「ま、これからはレナだけじゃなくあたしもお前の味方だ」

椎名「如月シンタロー、お前のこともこれからは頼りにしてるからな?」

如月「勝手にしてくれ……」

【土屋の個室】

ピンポーン

土屋「…………誰だ」

桐乃「あたしだよー」

土屋「…………入れ」

ムッツリーニはデジカメのデータを印刷しなおしていた。

懲りないのね……。

桐乃「……それあたしの目の前で印刷して大丈夫なワケ?」

土屋「…………しまった」

桐乃「なんか怒る気力なくしたわ……」

土屋「…………何か用か」

ムッツリーニは作業の手を止めずに背中を向けたまま聞いてきた。

桐乃「……あたしさ、あんたの事心配で来たんだけど」

土屋「…………心配はいらない」

土屋「…………写真は消えても、この情熱は消えない……!」

桐乃「そうじゃなくってさ」

桐乃「理子と当麻のことよ」

桐乃「あんた2人とも仲良かったでしょ」

桐乃「結局犯人はレナじゃなかったから、マミさんは大丈夫そうだしさ」

桐乃「すると一番ショック受けてそうなのはムッツリーニだと思ったんだケド……」

土屋「…………どうという事はない」

桐乃「まあ、写真優先してるくらいだしそうよね……」

土屋「…………お得意様が1人と」

土屋「…………俺に偏見のない女子が1人消えた」

土屋「…………ただそれだけだ」

土屋「…………またやり直せばいい」

土屋「…………それだけだ」

……ムッツリーニの作業する手は止まっていた。

桐乃「……写真、見せなさいよ」

ムッツリーニは無言で印刷したばかりの写真の束を差し出してきた。

桐乃「……アンタ、腕はいいわよね」

桐乃「……あ、あたしの写真見っけ。いい写真じゃない。プロ顔負けよ」

桐乃「……当麻の写真ね……マミさんと2ショットなんだ。マミさんをからかうのに使えそうね、買い」

桐乃「……へぇ、和人の写真まであるんだ。こんなの需要ないでしょ? かわいそうだからあたしが買ったげる!」

桐乃「……理子のコスプレ写真……これ見てないんだけど!? あたしがいない時に撮ったわね?」

桐乃「…………」

桐乃「……今だから白状するけどさ」

桐乃「理子、かわいいよね……!」

桐乃「あー……死ぬ前に一度『お兄ちゃん』って呼ばせてみたかったー!」

桐乃「いや、家柄がいいから『お兄様』でも……ぐへへ……」

土屋「…………貴様、本物か」

桐乃「トップシークレットだからね……ばらしたら次の犠牲者はあんたよ」

土屋「…………モノクマと真尋には気をつけろ」

桐乃「もちろん!」

桐乃「じゃあメダルを10枚……」

土屋「…………持って行け、サービスだ」

桐乃「ラッキー! ムッツリーニ太っ腹!」

土屋「…………今後ともごひいきに」

写真の代わりに、何か大切なものを失った気がするけど、まいっか!

ムッツリーニは最後まで、あたしに背中を向けたままだった……。

ホント、無駄にカッコいいんだから。

【地下駐車場】

『ピンポンパンポーン!』

『学園バス、発車まで残り10分となりましたー!』

『死にたくない人は今すぐにバスにお乗りください!』

『繰り返します――――』

僕には、最後にどうしても行かなければいけない場所があった。


【上条の個室】

なの「……」

真尋「東雲」

なの「あ……」

真尋「上条に、会いに来たのか」

なの「……はい」

なの「なんだか、まだここに上条さんがいる気がして……」

なの「わたし、お化けは嫌いだったんですけど」

なの「幽霊って、いてほしいと思いました……」

なの「あ、でもそろそろ行かなきゃですね」

真尋「そうだな」

真尋「上条! 聞こえてるだろ!」

真尋「僕たちはこのホールを出ていく!」

真尋「まだ脱出できたわけじゃないけど、絶対にお前の死を無駄にはしない!」

真尋「東雲の家族は、上条に代わって僕が助け出す!」

なの「上条さん……!」

なの「わたしは、上条さんのおかげで、今こうして立っています!」

なの「わたしみたいな、人間もどきにも優しくしてくれて……」

なの「こんなダメなわたしを大事にしてくれて……」

なの「あなたがいてくれて、わたしは本当に幸運でした!」

……。

真尋「……あれ」

真尋「テーブルの上のあれ、さっきからあったか?」

なの「えっと、覚えてません」

僕たちが見たのは、テーブルの上に置かれた1枚の写真と1個のロザリオ。

ただのしまい忘れた写真とお守りかもしれない。

けれど、そうじゃない気がした。

真尋「峰、お前もいるんだな」

なの「え?」

真尋「上条とは和解できたか」

真尋「上条は、僕たちが言った通りの奴だったろ?」

真尋「お前の死だって、僕は忘れないからな!」

なの「峰さん、わたしの気持ち、届きましたか……?」

なの「お元気で……って幽霊に言うのも変ですね」

マミ「あ! いた!」

マミ「2人とも何やってるのよ……心配させないでよ」

真尋「ごめん、必要なことなんだ」

マミ「違うでしょ! どうして私も誘わなかったのよ!?」

なの「そうでしたね、すいません」クスッ

真尋「じゃあ、上条……」

真尋「くれぐれも右手で他の幽霊を触ったりするなよ!」

なの「峰さん!」

なの「わたしの上条さん盗まないでくださいね!」

マミ「遅れてごめんなさい」

マミ「2人とも、行ってくるわね」

マミ「私はもっとリーダーにふさわしい人間になって……」

マミ「もう、誰も絶望に負けることがないように……」

マミ「導いて行くわ!」



【CASE:1 Result】
上条当麻が死亡しました
峰理子が死亡しました

春海―レナ、土屋―桐乃、マミ―なの、マミ―如月、マミ―高須、レナ―如月の交友度が上がりました。
如月―椎名の関係が改善され『知人』になりました。
高坂桐乃がムッツリ商会の会員になりました。

如月―キリト、マミ―キリトの関係が悪化し『敵対』になりました。
椎名―キリト、高須―キリト、四ノ宮―キリトの交友度が下がりました。
桐乃―キリト、なの―キリト、琴浦―キリト、春海―キリトの交友度はもう下がりません。

アイテム『幸せな写真』を入手しました
『幸せな写真』……内ポケットに入っていて幸運にも血で汚れていなかった、ツンツン頭の少年と2人の少女が笑顔で写った写真。

アイテム『青い十字架』を入手しました
『青い十字架』……自由を求めて戦った怪盗の少女が、死の瞬間まで握りしめていた母親の形見。1章を切り抜けた証。



CHAPTER1:劇場版コロシアイ生活 END


八坂真尋
土屋康太
上条当麻【死亡】
春海和人
高須竜児
四ノ宮那月
キリト
如月シンタロー
竜宮レナ
琴浦春香
東雲なの
椎名深夏
志熊理科
高坂桐乃
峰理子【死亡】
巴マミ

生き残りメンバー:16人→14人



To Be Continued...




★1章あとがきと言う名の雑記

※飛ばしても問題ないですが、1章の被害者とクロの判定条件とかも最初に書いてます

○1章被害者条件開示

まず、1章の被害者は結構理不尽な選び方をしているということを白状しておきます。
好きなキャラを死なせないように頑張れと言っておきながら、実は頑張れば頑張るほど死にやすくなる被害者条件でした。

ダンガンロンパ原作の1章ではそれぞれ、
1:主人公にとって昔馴染みで、プレイヤーにとってメインヒロイン
2:主人公にとってリーダーで、プレイヤーにとって前作生き残り
と、いう最も死んでほしくない人が殺されました。

よって、原作をリスペクトし、ハンケンロンパ1章の被害者は、
『真尋くんと読者にとって最も死んでほしくない人』
に決めていました。

死んでほしくない度の計り方は『交友度+安価指定回数』でした。
つまり普通に考えたら一番仲のいい人が死にますが、仲は悪くても人気すぎるキャラは死にます。
この方法なら、特定のキャラばかりもてはやされ、
他のキャラが特に掘り下げも無いまま死んでいく状況を避けられるんじゃないかとも考えたんです。
版権キャラを使っている以上、知名度の高いキャラに安価が集中するのは目に見えてましたからね。

1はたぶんマミさんがマミると企画段階で思ってましたし、
自由行動序盤で関係改善無理なのに2回も無駄に話しかけたのを見て、
もう絶対マミさんが被害者だという前提で事件を考えてました。

でもかなりギリギリのところでマミさんは生き延びました。おめでとうございます。

ここで上位5人の被害者指数を載せておきましょう。
上条 9.6
マミ 9.0
なの 8.3
四ノ宮6.5
土屋 6.5

ほら、ギリギリでしょう?
1が驚いたのは、なのが意外と人気で、宝探しゲームでのデート時に被害者指数1位になってしまったことです。
上条・マミとの映画をさぼったらたぶんなのが死んでました。

また、映画に行く際に、上条さんじゃなくマミさんを指定していたらマミさんが死んでました。
上条さんの初期判定が『友人』じゃなかったらそれでもマミさんは死んでました。
関係改善時に『知人』スタートでなかったらやっぱりマミさんは死んでました。
動機発表後の自由行動で話に行っても当然マミさんは死んでました。

被害者条件的な意味でも、上条さんはマミさんの代わりに死んでしまったというわけです。

なお、今後の被害者条件にはこんな理不尽なものはありません。
安心してマミさんに話し掛けて下さい!
でもあんまり執着すると逆にマミさんがヤンデレ化してなりふり構わず真尋くんに契約を迫るかもしれませんよ?

○1章クロ条件開示

1章のクロ条件は至って単純なものでした。
動機でダメージを受けた人がクロ候補で、ダメージ量に応じて初期クロ値が決まっていました。

『初期クロ値-交友度』の数値が最も高かった人がクロでした。
普通に考えれば一番仲の悪い人がクロですし、実際そうなりましたが、
そもそもクロ値が0の人は、いくら仲が悪くてもクロになることはありませんでした。

実はレナとマミさんの1章初期クロ値は0。
みんなを信じよう、まとめようと言う気持ちが先行しました。
2人には殺人経験があるから怪しいとか書かれてましたが、この2人にそんな過去はありません、失礼な。
基本とってもいい子たちじゃないですか。
魔女さんと悪魔さんが何か言いたげですが無視無視。

キリトさんは初期クロ値が全クロ候補中一位でした。
その上で初期交友度が低かったので、たぶんクロだろうなと思って、事件も途中までキリトさんがクロとして考えていました。

峰さんの初期クロ値はそこまで高くなく、むしろ2、3章が山場で4章以降は安全な感じでした。
きっと最後の自由行動で関係改善するはず……と考えてたらマミさん選びおった。
『知人』にまでなっておけばキリトがクロでした。
『協力関係』は結局交友度0だったんです。もうすぐ出番終わるので最後に目立たせたいと思い、(非)日常編以降猛プッシュしました。

ここで初期クロ値も5人分だけ公開しておきましょう。
キリト3.9
上条2.7
峰2.3
高須1.9
なの1.6

実は上条さんも危なかった。
誰かを殺そうと準備している人を目撃、そげぶしたところ、
不幸にもパンチの当たり所が悪く、相手は即死してしまった……という事件になってました。

上条さん、なの、高須は、初期交友度判定の時点でクロ値が消滅してました。
『友人』の場合交友度は3.0なんです。
2人には話に行かなくてもクロになることは無かったんですよ。

でも動機発表後に峰さんと話に行ってもクロは変わりませんでした。
あのイベントは話した相手のクロ値を0.6下げるものだったんですが、下げたところでキリトさんより上でした。
つまり動機発表後の行動には、マミさんが死ぬか死なないか以外の意味は無かったわけです。

このクロ値は2章以降に引き継がれません。
また、条件もちょっと変わるので、交友度高いからって油断はしないように。

これって被害者判定とクロ判定が両方ともトップだったらどうなるんだろう?
自[ピーーー]るのか?

○今回の事件について

上記のとおり、最初はキリトがマミさんを殺す事件として考えていました。
その場合はレナが追いつめられることもなく、上条さんあたりが疑われて、
変装を見抜いたらすぐにキリトがクロで終わっていました。

……これなら1章の難易度ですよね?

でも安価神のイタズラによって、モノクマの言った通り、1章で探偵役が幸運枠を殺すトンデモ事件になってしまったんです。

企画段階で、峰さんがクロになったらPTAとクライマックス推理が2回の変則裁判にしようと決めていました。
1章からとは露ほどにも思ってなかったんですが。

峰さんは本来裁判では七海みたいに一緒に考えるタイプのキャラで、ぐいぐい引っ張っていく探偵ではありませんでした。
そんな感じで1章を終え、2、3章でクロになっていたら、変装と検死結果で攪乱するくらいしかやってきませんでした。
つまり最初の裁判だからこそ、峰さんは強敵だったわけです。

あと、1は以前1章の事件は簡単と言いましたが、あれは『裁判が簡単』ではなく『クロ特定が簡単』と言う意味でした。
原作を知っていればコトダマ1個で分かると言うのは、
『血に汚れた衣装』→『変装したんじゃね?』→『じゃあ犯人理子じゃん』という感じ。
鉈はそういう意味での引っかけ要素です。

>>705
クロ判定も被害者判定も1位だった場合、基本的にクロ判定が優先です。被害者判定2位の人が死にます。
ただ今回は交友度が高いほど被害者になりやすくクロになりにくくなるので、
よほど変な安価じゃなければそんなことにはなりませんでした、

○ハンケンロンパ初期案

ちょうどいいのでついでに初期案について語っておこう……。

元々、真尋くんは参加者ではありましたが主人公ではなかったんです。
また、???枠のレナやシンタローもまだ出すと決めていなかったんですよ。

じゃあ元々の主人公候補は誰だったのかと言うと、上条さんでした。
上条「その幻想をぶち殺す!」論破!  がすごくしっくり来たので。

主人公じゃなくなったのはなぜかと言うと、上条さんが主人公だと誰も絶望しなさそうだから。
その点真尋くんなら、本人は絶望せず、周囲は絶望しそうでちょうど良かったんです。

で、上条さんが主人公としたら、他に探偵役いりますよね?
……実はそれが峰さんでした。
『不幸な幸運候補と怪盗の才能がない怪盗候補』『学園都市と学園島』あたりで、オープンキャンパス設定との親和性が良かったので。
普段はおちゃらけてるけど、裁判では本編と違い大真面目に考えてくれる頼れる相棒さんでした。
上条「俺がブラドをぶっ倒す」イベントの直後、5章で峰さんは黒幕に殺されて突破口を開くポジだったんですが……。

……どうしてこうなった!
今回のクロと被害者に一番驚いたのは間違いなく1であると断言します。

好感度はもう下がりませんってのは地味にやばい気がする

あとがき書きあがらなかったなぁ……
あとは各キャラごとの雑記かな

2章についてですが書きためがありません!
来週まで待たせることになるかもしれない。

>>713
単純に交友度0(険悪判定)ってだけです。
むしろ『敵対』の方が危険。交友度×って感じで、自由行動程度じゃ改善できません。
琴浦さんはこの交友度×をたくさん持ってたりします。腹の内がアレな人とはどうやっても仲良くなれないんです。

○キャラごとの雑記

・八坂真尋
主人公。序盤は険悪判定システムのせいで畜生でしたね。すいません。
後半では優しさを見せる場面も増やしたつもり。
ところでこの人キャラ合ってます……?
一番喋らせてるので逆に別人になってないか不安。

・土屋康太
我ながら超高校級の性識者ってなんだよと思う。
原作のような無駄なカッコよさを出せたでしょうか。
ムッツリーニを出すと決めたときから、裁判で証言させるためにまず盗撮を暴くという展開は考えていました。

・春海和人
葉隠左右田ポジのつもり。でも生き残るとは限らない。コトダマチュートリアルで集めた期待を裏切る!
裁判ではアポですが証拠集め段階ではそれほど無能じゃないイメージで書いてます。
なお1章で最も安価で選ばれない人でした。地味だし仕方ないね。

・高須竜児
コンマでなぜかホモになってしまった……。
すごく真面目なキャラなのでこれくらいの個性はあってもいいかな……?
真尋くんの中の人ネタ的にはおかしくない気もしている。
立ち絵があったらたぶん原作の2倍くらい怖く描かれてる。

・四ノ宮那月
意外と地味だった人。演奏会イベントでは彼の繊細で優しい一面を表現してあげたかった。
琴浦さんとは無理矢理フラグを立てましたが真尋くんに負けてます。不憫。

・キリト
キリッドヤァ→なのです★→NPC殺す! の人。
1章を通してかませでネタキャラ化してましたが、実は今参加キャラで一番好きです……w
喋らせてて楽しいんですよ。……プライド高い人いじるの楽しくないです?
ただし、ゲームでなら相変わらず俺TUEEEでした。
モノモノハザードでシンタローに一度も負けてませんでしたが、そのシンタローはガンシューティングで全国1位レベルのゲーマーなんですよ。
ちなみに2章ではキリトさんの強化イベントがあります。
まあ、俺はやれるぜ枠になってしまった人が強化されるのがいいことかはともかく。
上条さんとは対照的な人物だと思っています。どっちかというと若干ダークヒーロー寄り。
今回は自分がクロだと思っていたためアレでしたが、実は推理力はかなり高い方のはず。

・如月シンタロー
初期交友度が高かったおかげで全く地雷枠に見えなかった人。
学級裁判でちょっと株は上がったかな? イケニートが表現できていたら嬉しい。
裁判の席は真尋くんから見て江ノ島・狛枝と同じ真正面の位置にして重要なポジションだとほのめかしてみました。
この人にまともに捜査させたらすぐトリック暴きそうなので1章では引きこもらせました。

・竜宮レナ
着々とシンタローを攻略しつつあるカーチャン。
ただし全くシンタローに気はありません。一番人と関わらないのが心配でお世話してるだけなのです。
真尋くんから見て、霧切・七海の席(斜め前の席)は峰さんでしたがその逆側にレナを置いてみました。
この人にまともに発言させたらすぐクロ言い当てそうなので1章では容疑者にしました。

・琴浦春香
ある意味すごく重要な、答え合わせの人。
無理矢理事件を解決に導くこともできますが、そうすると絶対に次に死にます。
生き残らせるためには彼女に頼ってはいけません。
まだ四ノ宮くんと真尋くん以外には心を開いていません。四ノ宮くんはお察しの通りあれなので真尋くんだけが頼りです。

・東雲なの
なぜか異常に人気だった娘。
人気の理由が分からなかったんですが、女子で唯一地雷じゃないからでしょうか?
一人称が『わたし』と平仮名なのは口調をばらけさせるためです。ほんわかしたイメージ。
『私』数人いるからね。男子はみんな俺俺言ってるけど。
とにかくハムスター飼育セットが行ったのが1の印象に残りました。かわいらしくて似合ってるのに皮肉なのがいい。
優しい子なので裁判では基本誰彼かまわずかばうようにしたつもり。シンタローへのあれは、マミさんを助けようとしたのですきっと。

・椎名深夏
熱血太郎。一人称ないと本気で男子が喋ってるようにしか見えない。
シンタローとも和解してもう仲悪い人がいなくなりました。
熱血ですが裁判中は努めて冷静なのは伝わったでしょうか?

・志熊理科
割と影の薄かった人。友達少ないししょうがないですね。
本当は変態なんですけど出す機会が無かったので無理にねじ込みました。
一人称が名前の人は3人いますけどその理由がそれぞれ違うのが1的には面白い。

・高坂桐乃
基本生意気な子ですが、真面目な顔、変態の顔、優しい顔、いろんな一面を持つキャラなので全部表現したかったが無理だった。
ムッツリーニとは別にフラグ立ってないです。涙を見せない姿にシビレただけです。
あのイベは気配りのできる変態が傷心の変態のために、お得意様・理解者になろうとする、ムッツリ商会なのにシリアスな何かのつもりでした。
春海くんにはずいぶんときつく当たっていましたがこの2人はあれでいいんです。
一人称がところどころ『アタシ』とカタカナなのは口調をばらけさせようとした名残。でも『あたし』2人しかいないから別によかった。

・巴マミ
ギリッギリで生き残った大人気キャラ。この人メインヒロインでいいんじゃないかな。
裁判では役に立ちません(断言)。とにかく契約してくれそうな人・仲のいい人をかばいます。
正直リーダー向きではない気がします。ただ本当は頭はいい方なのでクロになったら手ごわいはず。
魔女戦で死んだ場合は魔女がクロになりモノクマが頑張って処刑してくれます。魔女化は事故死です。

・モノクマ
今回のモノクマはチートキャラです。
要はチート級の存在を封じ込めるほどの脅威です。

・キュゥべえ
捜査では意外と役立ったんじゃないかな?密室への侵入もできる頼れる相棒です。
ただし気を付けないとオープンキャンパス中に最大3人と契約されてしまいます。

・隠しキャラA
シンタローの持つバベルから感じる少女の気配……いったい何者なんだ……!?
裁判中も出てきましたしバレバレですね。
仲良くなっても基本見せないようにしてるので、シンタローがバベルを持ち出すのを待ちましょう。

・隠しキャラB・隠しキャラC
今のところ尻尾も掴ませてません。まあ尻尾見せた瞬間にすぐ誰か分かるんですが。

・峰理子
あざとい設定の数々が全部伏線になっていた人。
1はあんまりぶりっ子やロリ巨乳は好きじゃないんですが、原作で正体判明した時の、その峰かよ!?いいのかそれ!?感で好きになりました。
探偵枠じゃなくむしろ澪田みたいなパロ枠だったわけです。いや版権キャラだから全員パロとも言えるけど。
彼女のおしおきが裁判場から引きずられて始まるのは1章だからではなく、元からそういうおしおきだったから。
全おしおきの中でも見せしめ的な惨さのあるものだったので、おしおき的には1章らしいクロと言えるのかもしれません。

・上条当麻
超高校級の幸運候補とか冗談にしか思えない人。
本人は『なんだかんだで生きてるから幸運だよね』って扱われたと思って憤慨していました。
苗木のいざという時だけ発揮される幸運、狛枝の表裏一体の幸運とはまた別で、
1は、上条さんの幸運は関わった人にとっての幸運と思っています。
上条さんの存在自体が誰かの幸運というわけです。実際マミさんとなのは幸運の恩恵受けましたからね。
キリトさんにとっても幸運だったはずです。間違った殺しをせずに済んだ・峰さんに殺されずに済んだ的な意味で。
主人公補正なくしたのにちゃっかり2人にはフラグを立ててました。
なのは、女子の中で上条の好みの『寮の管理人のお姉さん』に一番近いのは誰かを考えた結果。
きっと学園都市でサイボーグやアンドロイドくらい聞き慣れてるから抵抗はないはず。
マミは、ラッキースケベイベントと誰かを守るため1人で戦ってきた境遇繋がり。
上条さん的には美琴と同じポジションみたいな扱い。
結果的に科学と魔術が交差するメンバーになりました(ドヤァ)
でもフラグがなあなあにならずしっかり立ったのは、上条さんの死亡が確定したからなんです……。
科学と魔術が交差したけど、物語は終わる――!!

○2章での課題・変更点

まず自由行動からテコ入れ。
選択したキャラ以外もぞろぞろ出したので、テンポが悪くなってました。
もし投下を待ってる人がいたら申し訳ないくらいに長かったですね。
2章以降は基本的に選んだキャラのみとの会話にしていきたい。
お祭りパートや、他の人の行動を知るパートはまた別に用意する形で。

動機発表後に『日常編 終了』なんて書いてましたが、
あれは上に『(非)日常編』と書き忘れていたのと、(非)日常編だとしても生活に順応させすぎてたのを自分で皮肉って書いたものです。
2章からは普通に(非)日常編です。もう死人出ちゃったしね。

あと『1人で過ごす』は入手メダルが少ない場合必ず誰か出てくるようにしようかな。
もちろん誰が出てくるかは選べない形で。

それとレジャーを廃止。遊び要素として用意したけど面白くならない。
代わりにまた別の特殊な自由行動を追加します。詳細は2章で。

上の方でも書いたけど、捜査パートは短くします。
コトダマゲットまでぺちゃくちゃ喋らせすぎですね。
聞き込み時の選択肢はどうしようか……。
コトダマとは関係ないけど推理のヒントになるものはあったし。
レナの『理子ちゃんに部屋から出ないよう言われた』や理科の『キリトさんの部屋に竹のコップがあった』みたいな。
琴浦さんにも聞いておけば『犯人が2人いる気がする』ってヒントをもらえてました。

裁判は絶対に簡単かつ短くします!
1章の事は許してください……。
適当な謎だとあっさり解かれると、読者を過大評価していたんです。
変装に気付かれたらおしまいでしたから……。
2章では原作を知っていても解けないけど、普通に考えれば解ける裁判にします。
それと絶望感は上げていきたい。


(あとがきのような何か終了)

とりあえずあとがきっぽいものの残りだけ投下しました。
特に本編は更新しなかったので、
代わりに、11時までに質問と、こんなイベント見たいとか要望があれば、11時過ぎに返答します。


最低限、あと何人死ぬんだっけか

さくらちゃんポジとかどうなるかな

現時点でどのキャラも生き残る可能性も
クロや被害者になる可能性があるんだよな?

冥界の様子
上条さんと峰とか新しく死んだ奴来たら
お、お前死んだのか的な奴が見たい

上条さんのクロ初期値が危なかったという事で、もし可能ならば番外編で上条さんがクロだった時の裁判閉廷後の流れとおしおきを出来れば見たいです。
もし無理なら上条さんがクロだった場合のおしおきの内容だけでも教えて貰えませんか…?

連続殺人の可能性もあるんだよね?

残りの隠しキャラのヒントちょっとでもいいから欲しい


二章も楽しみにしてる

俺はやれるぜキャラは1、2ともに生き残ってるから、逆にこのSSでの俺はやれるぜキャラのキリトは死にそう
マミ魔女化→犯人はいないけど、邪魔な真尋を消すために裁判をでっちあげる
というアレもあり得るな
あと深夏―キリトは交友度下がったのにまだ仲悪くはないのか

こんなのが裏であったよ的なのが見たい

やっていいのか分からないけれど、このコロシアイのモノクマが抑えつけてる観客(チートキャラ)達の一章を観終えての雑談とかは見てみたいかな。ひぐらし、というより、うみねこの裏お茶会みたいになるけど。

IFのおしおきとかは全部終わった後で見たいかな、まず本編の流れのまま進みたい

捜査時に琴浦さんの能力に頼ると死ぬリスクが上がるってんならわざわざしなくてもいいな

申し訳ないですが、まだ答えられないものと、これたぶん返答いらないかなと思ったものは飛ばします。
では返答開始しますね。

>>745
以前書いた時はちょっとミスしてました。
毎章必ず事件は起こりますと言っておきながら、しれっと4章以降は回避可能って書いてました……。
3章までは必ず他殺、4章以降はそれ以外の形の事件もありってことです。
実はある章の死者条件を手直ししたため、最終生き残り人数は7人~4人に変わりました。

>>746
内通者・天使枠はまだ非公開。いないかもしれません。
格闘枠なら深夏、見た目のインパクトなら高須。

>>747
はい。上条さんでさえ被害者になりますし。
琴浦さんでもクロになることはありえます。
安全なのは真尋くんだけです。
ただし死にやすい人と死ににくい人の差はあります。

>>749
いいかもですね。
本編で殺し殺されしたキャラが和解すれば、そのキャラのファンにとってはちょっと安心できるかも?
検討しておこう。

>>750
閉廷後の流れまで見たいと言ってくれる人がいて嬉しい。
やっぱりおしおきだけ切り抜いても絶望感足りないですよね!
実はIF裁判なる企画も考えていたり。
詳しくは最後に。

>>751
はい。何章かは言うまでもないですね?

>>752
それはすいませんがダメです……まあ黙ってても勝手に出てきますよ。

>>753
深夏は熱血熱血言ってる割に冷静に考えられる人なので。
あと初期から『友人』だったのでまだ下がりきってないわけです。

>>754
日常パートだったら裏で何があったかある程度保管してますけど……?
もしかして事件の裏話でしょうか?
それでしたらいずれ埋めネタに使おうと温めてあります。

>>755
彼らが黙っているわけないですよね。まあ後々をお楽しみに。


【IF裁判について】
豚神がみんなの前で正体を明かしたり、石丸が狂ったまま殺人で風紀を乱してしまい絶望しながらおしおきされたり……
見てみたいと思ったことありません?
うちでは版権キャラを使っている以上、特に割を食ったキャラへの救済は必要だと思うんです。
さらにこれから各舞台で全く事件に使わない場所も出てくるのでそのままだと勿体ない。

反論する上条さんにクロになる上条さん。主人公してるキリトさんやちゃんとした探偵の峰さん。
コンマ次第ではあり得ない事でもなかったんです。
そんなIF展開を、日常パートを飛ばして学級裁判オムニバスとしてやってみたいなーと思ってます。
ただ、今のところIFでクロになりうるのが上条さんだけなので、やるなら3章以降になりそうです。
やるならコトダマは自動収集にしようとか、あえて裁判の流れは飛ばしてクライマックス再現からとか、いろいろ考え中です。

>>757
IFをやるとすれば別スレにするつもりです。

c2はこのスレに続投?それとも新スレ立てて心機一転?

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org28416.jpg
http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org28417.jpg

上条さん&りこりん追悼遺影コラ

こんな可愛い理子ちゃんが死ぬなんて!おのれ>>1!!

かなり雑だけどとりあえずhttp://i.imgur.com/Uxtbjtw.jpg
http://i.imgur.com/9OWhwQr.jpg

峰理子の十字架はとりあえず裁判中にも出て来たナイフと銃にした

>>329でそのまま投票にいってればよかったのになんで峰は引き止めたのだろう

現在忙しく、まだ書きためが進んでおりません。
土日の更新はたぶん無理そうです……。

>>768
まだ200くらい残ってるからこのままいきます。

>>773>>777
遺影ありがとうございます!
×それっぽくていいですね。
でも正面からの普通の顔ありませんでしたっけ、裁判中に両腕頭に乗せてる写真見たら緊張感が……w

>>782
峰さんは一回真尋くんに事件をまとめさせたんですが、如月くんに反論されました。
この段階で、おい探偵お前怪しいぞってなりそうなんですが、『如月にとって残酷な結果(キリトの犯行やレナの更なる発狂)を避けてあげたかったんだよ』感を演出して切り抜けようとしたわけです。
(実際はキリトの犯行がばれると『変装』のキーワードが出てきて危なくなるから全部暴かずに終わらせたかった)
ここではキリトの行動に明らかに不可解な点が多く、それを無視してキリトに投票しようと煽ると、
また反論されてしまい、さっきまで犯人レナって言ってた上に矛盾放置する探偵怪しいぞってなるので、
峰さんにはレナ犯人を推す選択肢しかなかったわけです。

夜中ですが2章を開始します!
人は、1人いてくれれば進みます

【学園バス】

ピーーーーッ

僕たち3人が最後に乗り込み、自分の座席に着き1分ほどでブザーと共に鉄扉が閉まった。

危なかったな……。

バスが揺れ、おそらく地下3階に下って行く。

しばらく待つと車道に出たのか揺れが少なくなった。

……こんな奇怪な外観のバスが、公道を走っていて外の人は誰も疑問に感じないのだろうか。

希望ヶ峰学園だから見逃しているのか、それとも、もう外は……

……そんなこと考えちゃ駄目だ。

バス内を見渡す。

ここで目を覚ましたのがこの非日常の始まりだった……。

僕の席からは離れた、隣り合った2つの座席が空いている。

そうか……上条と峰、隣の席だったのか……。

隣の席と、通路の反対側の席にいる、竜宮と春海に話を振ってみる。

真尋「……なあ、次どんな場所なんだろうな」

春海「希望ヶ峰図書館だったら最高だな」

春海「本があれば俺はどこでも生きていける!」

レナ「レナは空が見える場所がいいな」

レナ「最近運動不足なんだよ、だよ……」

真尋「僕はちゃんとした個室が欲しい」

真尋「地下駐車場のプレハブ小屋なんて気分が滅入ってしょうがなかったよ……」

春海「総合すると、屋外で個室があって本がある場所」

春海「つまり移動図書館だったら完璧だな!」

真尋「ほとんどお前の意見じゃないか」

レナ「でもレナもそれがいいかも!」

レナ「本を読むのは苦手だけど、遊ぶだけじゃなくてお勉強もきちんとしなきゃ!」

春海「いい心がけだ! なら俺が竜宮に勉強教えてやるよ!」

レナ「あ、いいよ。シンタローくんに頼むから」

春海「゚Д゚!」

真尋「今のどう発音したんだよ」

春海「それならせめて俺おすすめの教科書を持って行け! これだけは負けてない、決して負けてない!!」

レナ「あ、ありがと……」

真尋「基本テンションの高い竜宮を引かせるってお前すごいな」

春海「叫んだらのど渇いたわ……」

レナ「はい、お水」

春海「サンキュー……」

真尋「あ、僕もおにぎり1個もらうよ」

うちが騒がしいので、他の席でもおしゃべりが始まった。

春海「ところで、どうして八坂は次の場所が気になったんだ?」

春海「モノクマが用意した場所だし楽しいわけないに決まってるぞ……」

真尋「楽しいかどうかと言うより、マシな場所だったらいいなってことだよ」

真尋「だって、次に行く場所で、助けが来るか脱出方法が見付かるまでずっと過ごすんだからな」

真尋「ひどい環境ほど別の施設に行きたくなったり脱出したくなったりするはずだしさ」

春海「納得いった。不自由がなければないほど殺しなんて誰も考え無さそうだな」

レナ「素敵な場所で愉快な仲間と楽しく遊べれば退屈しないよね!」

真尋「もし本が無い場所だったとしても人殺すなよ?」

春海「大丈夫、そんな場合に備えて資料室の本を片っ端から時間の許す限り個室に詰め込んだからな!」

レナ「衣装室の衣装も気に入ったの全部和人くんの個室に投げ込んだよ!」

真尋「ぜめて自分の個室に入れろよ」

レナ「地下2階まで遠かったから……」

春海「着いたらまずは俺の部屋の整理だな……」

春海「八坂も手伝ってくんね?」

真尋「嫌だ。僕は関係――」

プシューーーーー!!

マミ「何!?」

前を見ると、鉄扉の両側の通気口から勢いよく真っ白なガスが噴射されていた……!

理科「こ、これは催眠ガスです! みなさん、息を……!」

高須「ここは密室だ……!」

桐乃「何これ、やだ……」

椎名「ち、ちくしょう……」

春海「zzz」

レナ「まひ、ろ、くん……」

全身が動かない……

腕がだらりと垂れ、手に持っていたおにぎりも床にころりと転がった……

誰もが動かなくなっていく中……

僕の瞼にも重しがのしかかったように……

…………

……




……。

あれ、ここは……。

目を開けても、そこは暗闇。

??「おい、起きてくれ!」

??「何だったの……? いたたっ」

??「背中が痛いですねぇ……」

??「…………道路か」

僕たちが転がっていた地面は、アスファルトのようだ。

??「ずいぶん乱暴ですね……」

??「お、リボンほどけてる、やったぜ」

??「ん、あれ? 何だこれは」

??「どこ触ってるのよ!?」

だんだんと目が慣れてくる。

……どうやら僕たちは、立方体の箱の中に閉じ込められているようだ。

床はアスファルト、壁は鉄板。

明かりの一つもない密室。

如月「おい、この機械は何だ」

如月が示したのは左手。

僕も自分の左手を見る。

左手の手首に何かの機械が巻き付いていた……。

腕時計を大きくしたようなものと言えばいいだろうか……。

ディスプレイがついており、そこには『100/100』『0m』と表示されていた。

桐乃「痛いっ!!」

マミ「まさかこれ、外せないの!?」

『えー、オマエラ、お目覚めのようですね』

高須「モノクマ!」

『開会式会場でのコロシアイで生き残った14名の参加者のみなさま』

『いよいよオープンキャンパスも本番でございます!』

『コロシアイオープンキャンパス、第二の舞台』

『希望ヶ峰体育センターへ、ようこそいらっしゃいましたー!!』

バタン

バタン

バタン

まるで立方体が開くように、僕たちの周りの壁が外側に倒れ――

眩い光が僕たちを包んだ――

キリト「ぐっ……!」

椎名「うおっ、まぶし!」

春海「目がぁー!!」

如月「……」バタッ ←立ちくらみ

レナ「わあぁぁ~☆」

いち早く目が慣れたらしい竜宮が歓喜の声を上げていた。

だんだんと僕の目にも、色とりどりの光景が分かってきた……。

なの「きれい……!」

僕たちの前に広がっていたのは、午後の青空と、大きな噴水が上げる水しぶき。

そして花壇に植えられた、僕には名前は分からないけれど、たくさんの花たち。

椎名「なかなかいいんじゃないか?」

マミ「雰囲気変えてきたわね!」

琴浦「お花かわいいっ!」

土屋「…………!」カシャカシャ

桐乃「まさか外に出してくれるとはねー!」

四ノ宮「わぁ……! 小鳥さんがいます!」

春海「た、たいいくせんたあ……? ……本無いじゃんかー!」

如月「う……溶ける……」

キリト「だ、だらしないなシンタロー」ダラダラ

理科「シンタローさんあなたは氷ですか。あとキリトさんもコートは脱いだ方がいいですよ……」

おおむね好評だった。

ただまあ暑いのは間違いない……。

高須「ちょっと見てくれ、もしかして簡単に外に出られるんじゃないか?」

学ランを脱いだ高須の一声で、みんなが注目する。

僕たちがいたのは駐車場と噴水広場の間らしく、振り返ると広い駐車場が広がっていた。

そしてその奥、入場ゲートは特に封鎖されておらず、向こうに車道が見える。

ホールとは打って変わって解放されすぎていた。

如月「待て、嫌な予感が……!」

その時、如月の静止を聞き入れず、駐車場を誰かが走り出した。

その人は、

1.竜宮レナ
2.高坂桐乃
3.土屋康太
4.高須竜児


※重要な選択肢です。選択を間違えるとここで3人目の脱落者が出ます。
 みんな止まるように声をかけますが、よほどコンマ運が悪いと止めきれず……

安価下

桐乃「ラッキー! モノクマも詰めが甘いのね!」

高坂が一目散に出口へと走り出す。

椎名「ま、まて桐乃!」

土屋「…………!」

足の速いムッツリーニと椎名が追いかける……!

しかし、高坂は超高校級のランナー候補……その距離は全く縮まらなかった。

如月「誰か、止めろ!」

巴のリボンも届きそうにない……。

みんなの声も聞こえていない……。

こうなったら頼れるのは……

僕のフォーク投擲だけだ。

高坂の足元を狙って……フォークを放つ!!


安価下 コンマ15未満で……

……どうしましょうか、これ。
安価は絶対、とはいえ……まさか4パーセント弱を引かれるとは思わなかった。
こんなコンマ用意した1への天罰ですね……。
さすがにこれで死なれても誰も得しませんよね……?

特例として、ちょっと展開の多数決取ります
1.安価は絶対! 桐乃脱落
2.フォークの狙いが逸れて桐乃が負傷、死亡フラグが立つ
3.理子の亡霊を見た桐乃が足を止める、死亡フラグが立つ

最初に2票入った展開に分岐します

では3人目の脱落が確定したところで今晩は早いですがここまで。

書きためでは喋ってますからね……。
これはいずれIF裁判だけじゃなくIF日常編もやらなくちゃね……
1章クロと被害者もだけど、脱落者出るたび一番ショック受けてるのは1だと思う

章初めの脱落判定は、もともと1章と2章だけで考えてました。恒例じゃないです。
1章はもちろん規則違反、2章はある特別ルールを利用したモノクマの罠でした。

安価の人が桐乃を選んだのは死にそうだからじゃなく、この場で一番走り出しそうな人を選んだだけかもしれません。

救済措置は読者への救済というより……動揺した1自身への救済って感じでした
死ぬ前にある程度キャラを掘り下げることを自分に課しているので、
ここで死なれたら描写できないじゃないか!?と焦ったわけです……ちょっと考えた結果そこは何とかできそうですが。

メカ桐乃はいずれ埋めネタで使ってみよう。


真尋「この手紙もキリトが書いたんだな」

キリト「だからどうして全部俺のせいなんだ!?」

真尋「だって、今お前、巴を『マミさん』呼びしてただろ」

キリト「それは俺以外にもいる!」

真尋「まあそういうことにしておこう」

キリト「それに俺が殺したのは当麻だろ!? どうしてマミさんを呼び出す必要があるんだ!」

なの「あ! いま上条さんを殺したって言いましたね!」

キリト「い、今のは勢いだろ!? 真尋の考えではってことだ!」

ふう……長かった。
でもこのスレには入りきるはず。

それでは更新を再開します

僕の放ったフォークは……

無情にもアスファルトを突いた。

これ以上は自分たちもまずい、と判断したムッツリーニと椎名が足を止めた。

高坂はそのまま入場ゲートをくぐっていき……

そして、

――――

――

あたしは、一刻でも早く帰らなければいけなかった。

あのバカ兄貴をぶん殴るまで、絶対に死ねなかった。

だからあたしは走った。

鍛えあげた、ランナーの才能を使って。



――――――――――――――――

『超高校級の“ランナー”候補者に選ばれた少女、高坂桐乃』

『そのルーツを探る……!!』

『制作:希望ヶ峰放送部・モノクマTV』

『高坂桐乃さんは、アメリカでの合宿メンバーにも選ばれた日本有数のランナー』

『陸上競技大会の映像をご覧ください』

……

『さらに彼女は、読者モデルとして、女子学生から多大な人気を集める芸能人の顔を持っています』

『雑誌の企画で、超高校級のモデルと対談したこともある人気ぶりです』

……

『彼女の書いたケータイ小説“妹空”は処女作ながら書籍化され数万部の売り上げを達成』

『才色兼備、文武両道を絵に描いたような、まさに超高校級の生徒となるにふさわしい人物である』

……

へぇ、よくできてるじゃない。

モノクマのクセにいいものを作ったわね。

『ところが、彼女は才能だけでここまでの人物になったわけではありません』

『その陰で努力を欠かさなかったからこそ彼女はその多彩な才能を開花させたのです』

……そこまで掴んでるんだ。

あたしは、褒められることや、自分をアピールすることが好き。

なぜなら、それが努力の成果だから。

だから、嫉妬されるのも悪い気はしない。

しばしばあたしは生まれつき優秀な人間だと褒められることがある。

だけどそれは間違っている。

最初から優れた人間なんてこの世界に一握りしかいない。

実際にあたしは数年前までランナーとは程遠いどんくさい女の子だった。

あの日、走る練習を始めたのがすべてのキッカケだった。

『そんな優秀な彼女を生んだ、ご両親からメッセージをいただいた』

……どうやら希望ヶ峰学園はそのキッカケまではつかめなかったみたい。

佳乃『希望ヶ峰学園さま、この度はうちの桐乃をご招待してくださり、真にありがとうございます』

大介『両親ともども、感謝いたしております』

映像は、あたしの両親が深々とお辞儀する場面から始まった……。

2人の顔を見ていると、いくらか元気が湧いてきた。

あたしを心配して涙ぐむ母さんと、自分たちの娘だから信じてやろうと窘める父さんの姿がなんだか懐かしかった……。

最後はなぜか、3年間頑張れのエールで終わっていた。

まだ入学するって決まってないんだけど……。

てかこんな悪趣味なオープンキャンパスを開く学園なんて絶対に入学しないって……。

確かに、早く帰りたくなった……これがモノクマの目的?

佳乃『ほら、京介も一言挨拶しなさい』

京介『えー、別にいいだろ』

……兄貴?

京介『桐乃の奴も嫌がるだろうし』

大介『話しなさい』

京介『へい』

京介『桐乃ー見てるかー』

見てるに決まってんでしょ……。

見てないなら父さんと母さんは誰に喋ってたのよ!

京介『えっと……桐乃の兄の京介っス』

京介『希望ヶ峰学園のみなさん、4日間うちの桐乃がお世話になります』

佳乃『あらっ! 3年間じゃなくて4日間だったわ!』

大介『……///』

素で間違えてたの……!? 撮り直してあげればいいのに!

京介『これをご覧の先生方』

京介『桐乃は口は悪くて生意気な妹ですが、決して悪い奴ではありません』

まずアンタがその減らず口をどうにかしなさいよ!

京介『すごく優秀で努力家で、自慢の妹です。ぜひその才能を認めてやってください!』

京介『よろしくお願いしますっ!』

……ふん。

京介『……ここからは俺の個人的なメッセージになります。不要なら切ってください』

京介『桐乃、お前が希望ヶ峰学園に進学することになっても、寂しがるあやせや黒猫の事は俺が何とかしておく』

京介『俺たちの事は気にせず、進学するかどうかを自分の意思で決めてきてくれ!』

京介『同じ親から生まれたのに、桐乃は俺と違ってすっげえ才能をいっぱい持ってる』

京介『桐乃なら、希望ヶ峰学園の言う世界の希望に絶対になれる!』

京介『希望ヶ峰のお偉いさんに、ランナーだけじゃなく他の才能も超高校級なんだぞって見せつけてやれ!』

京介『じゃあ、また4日後にな。帰ってきたら俺にも感想聞かせろよ!』

……全く、何言ってんのよ兄貴は。

俺と違って……?

元祖完璧人間がふざけないでよ……

あたしが、走り出すキッカケを作ったのはアンタだったじゃない……!

今は、見る影もないかもしれないけど。

アンタは、あたしの目標だったんだから。

京介『……やっぱ我慢できねぇ!』

京介『父さん、母さん! 俺……ザザ……桐……ザッ、ザザ……って来……ザザザザ』


え、なんで兄貴は部屋飛び出してんの……って何このノイズ?


モノクマ『そんな家族に愛されている高坂さんに残念なお知らせがあります……』

……?

モノクマのわざとらしい口調のあと……

画面に映されたのは、さっきまでの自宅の居間……

その、変わり果てた姿だった。

家具はめちゃくちゃに壊されて

両親が座っていたソファには赤黒い染みが2つ

桐乃「い、いや……!」

でも、これで終わりじゃなかった。

次に映されたのは……仕事でも通い慣れた、渋谷のスクランブル交差点の上空からの写真。

ただし、何かがおかしい。

ビルの壁の大画面スクリーンに映し出されているのは、企業の広告ではなく、モノクマの姿。

そして、横断歩道に集まる人々は皆……

背中と……お腹が映されていた。

つまり、この人たちは……誰一人として立ち上がっていなかった……。

さらに、画面が切り替わる。

桐乃「……まだ、あるの……!?」

出てきたのは、映像。

それは、あたしが愛してやまない聖地、秋葉原だった。

モノクマのマスクをかぶった人たちが、そうでない人々を襲っている。

いかにもなオタクの風貌をした青年の一団が、機関銃で一網打尽にされている。

太ったコスプレイヤーのおじさんが、磔にされ生きたまま肉を刃物で削ぎ落とされている。

ビルの中から、モノクママスクの男性たちと、猿ぐつわを噛まされたメイド服の女の子たちが出てきた。

その世紀末とも呼べる光景は、到底現実の物とは思えず……

あたしは声の一つも出なかった。

……次の映像を見るまでは。

カメラアングルが、モノクママスクの前の方に移り変わっていく。

秩序なんてまるでない集団に見えたけど、先頭に近づくほどに隊列が整っていった。

カメラが、ついに集団の先頭を映し出す。

そこにいたのは、

似合わないスーツ姿で、

モノクマ風デザインの、黒と白のネクタイを揺らしつつ、

『絶望あれ』と書かれたプラカードを携えた……

見間違えるはずもない。

高坂京介。

あたしの、兄貴だった。

モノクマ『さあ! 高坂桐乃さんの大事な街は本当に荒れ果ててしまったのか! そして、ご家族は一体どうなってしまったのか!』

モノクマ『正解は卒業の後で!!』

――――――――――――――――

桐乃「は、ハァ!?」

なんで、兄貴が!?

モノクマの仲間だった!?

あたしの兄がこんなに邪悪なわけがない。

あんな表情、見たことない。

きっと偽物よね……?

桐乃「え、え、え、え」

それに、あの街の様子は何。

モノクマの脅威にさらされているのは、あたしたちだけじゃないの!?

警察は、動いてないの?

警察官の父さんは無事なの?

まさか、兄貴が殺したの……?

桐乃「…………へ?」

全て兄貴が仕組んだってコト……!?

さっきのエールも全部ウソだったのね……?

それなら、モノクマの正体は……

でも、そんなの、信じたくない。

確かめなきゃ。

じゃあ、どうするの?

『卒業』

……卒業スルンダ

……誰かをコロシテ

桐乃「…………!」

上条「おい!」



気づいたら、あたしはカフェに立っていた。

そして、その手には包丁が握られていた……。

これで誰か、気に食わない奴を殺せば……!

上条「待て! 高坂!」

上条当麻……

上条「ハァ、ハァ……」

流石に、こいつは無理かな……

上条「……わかってる、高坂もきっと最悪なモンを見せられたんだろ!?」

上条「まずは落ち着いて深呼吸だ! そして俺に全部ぶちまけろ!」

上条「そしたら俺がお前の分まで代わりにモノクマをぶん殴ってやる!」

桐乃「……どいて」

上条「どかねぇよ!」

上条「その包丁を離すまで、俺はここを動かない!」

桐乃「どかなかったら! アンタを刺す!」

上条「……」

桐乃「当麻だって殺されるのはイヤでしょ!」

桐乃「さっさとどけって言ってんのよ!!」

上条「刺してみろよ」

桐乃「……ッ!?」

上条「刺せるのか」

桐乃「……」

上条「刺せねぇんだろ!」

だって……刺しても死ぬ気がしないし。

上条「半端な覚悟で、人を殺すなんて冗談でも言うな!」

桐乃「アンタに、何が分かるのよ!」

上条「分かんねぇよ!」

上条「分かんねぇから聞いてんだ!」

桐乃「…………」

上条「話して、くれるか?」

桐乃「……わかった」

……あたしは、支離滅裂になりながらも、ブルーレイに映っていた内容を当麻に話した。

……当麻は、あたしの分かりにくい話を真剣に聞いてくれた。

上条「……そうか……辛かったな」

当麻はまだ包丁を手放していないあたしに、不用心にも近づくと、頭に手を置いて撫でてきた。

桐乃「何すんのよ……!」

上条「お前は良く頑張った」

上条「今の話……俺のブルーレイなんかよりよっぽどひどい内容だ」

上条「決めた。俺はもうモノクマを許さねえ!」

上条「今日はみんなと話して回らなきゃいけねぇが……」

上条「明日には、巴、キリト、八坂、椎名、峰、志熊……戦える奴全員でモノクマとの決戦に挑む!」

上条「モノクマは殺すことができない……それは幻想だ、俺がぶち壊す!」

上条「俺たちは仮にも超高校級だ! 負けるもんか!」

桐乃「勝てば絶対に出られるの……?」

桐乃「ここは完全に封鎖されてんのよ!? モノクマを倒したら出られるとは限らないじゃん!」

桐乃「あたしは先に外に出る……」

上条「まだ誰かを殺すって言うのかよ!」

桐乃「大丈夫……あたしは人殺しにはならないから……」

上条「おい……まさか」

桐乃「たぶんそのまさかで正解」

桐乃「東雲なのを破壊するのよ」

上条「テメエ……! 東雲だって生きてんだぞ!」

桐乃「生きてるわけないじゃん! アンタ、科学の街から来たんじゃないの!? そんな事も知らないワケェ!?」

桐乃「生き物ってのは有機物からできてんの! 金属と回路からできてるのは人間どころか生き物って言わないのよ!」

桐乃「それを壊すのが殺人だって言うなら粗大ゴミ置き場は死体の山ね!」

桐乃「あんな物代わりはいくらだって作れるって! 気に入ってるなら外に出てから自分用のを作ってもらえばぁ?」

桐乃「それとも何? まさか実はサイボーグだから細胞は残ってるとでも言うつもり!?」

上条「そんな細かい問題じゃねぇよ!!」

上条「あいつには感情がある! 心があればそれは生きてるって言うんだ!」

上条「誰よりも表情豊かなあいつは、誰よりも生き生きとしてる!」

上条「お前の言葉で言うなら、俺たちだって脳内の電気信号と化学物質で生きてんだ!」

上条「俺たちと東雲と一体どこが違う!? どこも違わねえよ!」

上条「だからそんなことは些細な問題なんだ!」

上条「笑い、泣き、怒り、迷う、そんな存在がいればそこには一つの人生(ストーリー)がある!」

上条「例えお前が人間だろうが、年下だろうが、被害者だろうが!」

上条「そんな大事なモンをその手で終わらせるっつーんなら!」

上条「俺がその身勝手な幻想をぶち殺す!」

上条「歯ァ喰いしばれェ!」

当麻が右腕を振りかぶる。

次の瞬間、あたしは頬に鋭い痛みを感じつつ、後方へと殴り飛ばされ…………なかった。

桐乃「痛いッ!!」

当麻はあたしの頭にチョップを振り下ろしていた。

桐乃「……な、なんで?」

上条「……モデルやってるんだろ。顔に痕でも残ったら俺が困る」

上条「最悪、俺が高坂を殺そうとしたと思われるかもしれないからな」

桐乃「なんで……今ならあたしを殺して外に出られたのに……」

上条「お前も死なせたくないからだ、文句あっか」

桐乃「……アンタ、馬鹿でしょ……?」

上条「そうかもな」

上条「…………なぁ高坂」

上条「それに映ってたのが本当にお前の兄貴なら……」

上条「帰ったら、その面を思いっきりぶん殴ってやれ」

上条「俺には兄弟はいないから良くわかんないけどさ」

上条「兄ってのは、いつだって妹のために生きる戦士だってダチが言ってたんだ」

桐乃「生まれて初めて聞いたんだけどソレ」

上条「高坂にぶん殴られたら絶対に改心するはずだ」

上条「だから……それまでお前の手を汚すんじゃねえぞ」

桐乃「…………ありがと」

上条「気にすんな」

上条「経験豊富な上条さんには悩める女子中学生の扱いなんてお手の物ですのよ!」

桐乃「いろいろ台無しなんだケド……」

落ち着いたあたしは包丁を調理室に戻し、当麻と2人で地下駐車場に帰った。

上条「さて、まだまだやることはいっぱいだ」

桐乃「みんなにお説教して回るんだっけ」

上条「説教って言うほど大層なモンじゃない、ただの高校生の屁理屈だけどさ」

上条「それで少しでも正しい方向を向いて歩きだす手助けになれば、俺は嬉しいんだ」

桐乃「じゃあよかったら……今晩さ、理子かマミさんと一緒にいてあげてくれない……?」

桐乃「2人とも……ああ見えてさびしがり屋だからさ……」

上条「いや、2人とは映像の事は話さないつもりだ。まだ大丈夫そうだったろ」

桐乃「それなら、理科かキリトあたりとは話しておいてよ」

桐乃「あたしは仲悪いから話せないし……敵に回すと危なそうでしょ?」

上条「その必要はない」

上条「明日一緒にモノクマと戦う仲間だ、疑うわけにいかねえよ」

上条「俺は信じてるんだ。誰も人を殺そうとなんてしないってな」

上条「いざとなったら高坂みたいに踏みとどまってくれる」

桐乃「……そう。別にアンタが決めることだし口出ししないけど」

上条「さて、琴浦の様子でも見に行くか」

上条「高坂、もう一度言っておく。誰も殺さずに生きて帰るんだ」

桐乃「わかった」

桐乃「当麻も気を付けてね……」

それが、あたしが見た当麻の最後の姿になった。

でも、当麻に説教された後も、結局あたしは東雲なのを生きていると認めることができなかった。



先に言った通り、あたしは努力をして才能を磨いてきた。

逆に、とても優秀だったお兄ちゃんも努力しなくなった結果……今のような情けない兄貴に変わり果ててしまった。

生まれ持った物に優劣があったとしても、それを磨かなければいけないのが人間だ。

…………あたしがあのアンドロイドを嫌う理由の一つはそこにある。

作られた段階ですべての能力をインプットされた存在が、人間を名乗るなんておこがましいにもほどがある。

そのくせ、ただの機械と違ってその能力を人様のために使おうともしない。

人を気に掛けるための『保育士』って機能を持っているくせに……

理子と、キリトの本心にも気づかず……

マミさんを死なせかけ、当麻を死なせた。

その責任を全く感じずに、わんわん泣きわめいてばかり。

あたしの恩人、上条当麻を殺したのはアンタでもあるんだよ……!

…………ちらりと後ろを見た。

アイツは、腕の中のバネを伸ばして、右手であたしを掴もうとしているように見えた。

自分も連れていけってコト?

周りに見られてるのになりふり構っていなかった。

でもアンタなんかじゃあたしには届かないよ、バーカ。

生まれ変わって出直しなさい。

その隣では和人がこちらに向かって文庫本を投げていた。

……何やってんの?

本は命より重いんじゃなかったの?

命を捨ててまで本を取ろうとしたアンタはどこに行ったのよ。

和人は本当にただの馬鹿だったけど……いい奴だった。

あたしを生かすために死のうとするほどの馬鹿だった。



春海「共犯だ」

当麻と別れ、夕方まで資料室でぼーっとくつろいでいたあたしに、和人は不穏な言葉を突きつけた。

春海「高坂、俺とお前で誰かを殺して外に出るんだ!」

桐乃「……ハァ?」

春海「本棚に調理セットの包丁を用意しておいた」

春海「今はその気になれば見つけられる場所に隠してあるが……」

春海「俺が本棚を活用すれば、絶対に見つからない場所に隠せる!」

桐乃「……何の自信よ」

春海「場所は資料室、使われたのは調理セット、すぐに俺に疑いが向くだろう」

春海「アリバイ偽装は必要ない。高坂の足で個室に走れば、犯行時刻に資料室にいなかった事にできる!」

春海「どの部屋も防音だし、夜中なら人もあまり出歩かないから、バレる心配は無い!」

春海「普段通りならもうすぐ琴浦が来るはずだ」

春海「俺が琴浦を取り押さえるから、俺の後ろから琴浦の腹を突き刺せ!」

春海「返り血は俺が浴びる。これでもはや俺以外に犯人はあり得ないだろ! 完璧な計画だな!」

桐乃「バッカじゃないの!?」

春海「ひでぶ!!」バチーン

気づいたらあたしは和人にビンタを食らわせていた。

まさか兄貴より先にこいつをぶん殴る事になるとは思わなかった……。

桐乃「あたしは絶対に殺しなんてしないから!」

桐乃「一人で勝手にやってればぁ!?」

春海「一人じゃ意味ないんだ! 俺は、」

桐乃「それにその計画穴だらけじゃない!」

桐乃「手に血が付くし、ロビーや地下駐車場は見つかりやすいし、それにアンタがあからさますぎて全く怪しくないわ!」

モノクマ「穴どころか前提から大間違いなのです!」ぴょいーん

春海「ぎゃああ!?」

モノクマ「残念だけど共犯は不可能なのです!」

モノクマ「出られるのは直接殺した本人だけで……」

モノクマ「それ以外は共犯者だろうと全員まとめて処刑しちゃうのでーす!」

春海「なああ!?」

桐乃「そ、そんなの規則になかったじゃない!」

モノクマ「クラスのみんなには内緒だよっ!」

モノクマ「だって黙ってた方が絶望できそうじゃん?」

モノクマ「早くみんなに教えたいかも知れないけど……今外に出たら危ないかもね? うぷぷぷぷ……」ぴょいーん

春海「……」

桐乃「……」

春海「外は危ないって何だよぉ!?」

桐乃「そんな事より!」

桐乃「共犯はダメらしいけどどうすんの?」

桐乃「言っとくけど、部屋で本読んでばっかのアンタじゃあたしは簡単に殺せないからね?」

春海「だから、俺は別にお前は、」

がちゃり

琴浦「……あっ」

琴浦「う……」

琴浦さんは部屋に入った瞬間顔をしかめたけど……

しばらくドアを開けたまま待った後、入口に一番近い椅子に座って読書を始めた。

春海「……ちょっと来い」

和人はあたしを部屋の奥のビデオテープ置き場まで引っ張ると、小声で話した。

春海「高坂……チャンスだ、やろう」

桐乃「……アンタって鳥頭?」

桐乃「あたしが実行犯になったら、アンタは死ぬのよ?」

桐乃「不意を突いてあたしを殺す気かもしれないけど、琴浦さん見てんじゃん」

春海「聞け。まず、俺は何があっても高坂は殺さない」

桐乃「何? あたしに惚れたの? キモい」

春海「違う。高坂は作家だからだ」

春海「どうやら外では世界各地の図書館が燃やされてるらしい」

桐乃「それがアンタのブルーレイ……?」

春海「この世には本が必要だ。本が無い世界に人々の希望は無い」

春海「俺たち16人の中で本を書く才能があるのは高坂だけなんだ……!」

春海「だから、外に出るべきなのはお前しかいない」

春海「俺は犠牲になってもいい!」

春海「高坂、お前が世界に希望を取り戻すんだ!!」

桐乃「そんな大声出してバレバレじゃない……」

桐乃「ハァ……。アンタがまさかそこまでの読書キチガイだとは思わなかったわ……」

春海「乗ってくれるか!!」

桐乃「乗るわけないでしょアホ!!」

春海「うわらば!」バチーン

桐乃「……あたしの本は万人受けする内容じゃないし」

桐乃「読む人がいなかったら意味なんて無いのよ」

桐乃「それに、あんたは人殺しの書いた本を読みたいの?」

春海「それはそれで興味深いな」

桐乃「サイテー」

春海「……それでもこれだけは言わせてくれ」

春海「高坂の才能は世界の希望だ」

……なんで兄貴と同じ事を言うのよ……!

春海「ただ読書スキルが高いだけの俺や、ただの金持ちの娘の琴浦なんかより」

春海「たくさんの世の為になる才能、特に作家の才能を持つ、高坂の命は重いんだ!」

春海「本は命より重い!」

春海「十冊の本を書く作家は、十人分の命を持つと言っても過言ではない!」

桐乃「……まず、あたしは将来何になるかも決めてないんだしさ……」

春海「作家以外にありえないな!」

桐乃「……あたしが自分で決めることだから、口出ししないで」

春海「残念……」

あたしたちは、気が付いてないフリをしている琴浦さんから少し離れた席に座って読書を始めた。

程なくして、琴浦さんは資料室に来た真尋について行き、たぶん逃げだした。

桐乃「…………アンタさ、あたしを本を産む装置か何かと勘違いしてない?」

春海「それだけは違う!」

春海「高坂が大事なのは俺の本心だ」

桐乃「ふーん……」

和人は無意識なのかたまに直球で好意を伝えてくるから、こちらはとても気まずくなる……。

春海「本心(ほんごころ)じゃないからな」

桐乃「分かってるっての!」

春海「俺さ……あんまり友達がいないんだよ」

桐乃「でしょうね」

春海「きっと、俺がむやみやたらに本をお勧めするからなんだろうな……」

桐乃「分かってるなら直しなさいよ」

春海「……実の妹さえ、いつからか俺が本を勧めても読まなくなってしまったんだ」

春海「高坂は俺の勧めた本を楽しそうに読んでくれるからな」

春海「俺、お前みたいな妹が欲しかったな……」

桐乃「……それは失礼じゃない?」

桐乃「妹にはね! それぞれ違った魅力があるのよ!」

桐乃「スタンダードな甘々から、ツンデレクーデレヤンデレ! 呼び方もお兄ちゃん兄さん兄上様にーにー兄者と様々な……!」

春海「ど、どうしたんだ高坂!?」

桐乃「……え、えと、まあとにかく自分の家族なんでしょ」

桐乃「見ず知らずの他人のために、自分の兄が死んだりしたら絶対に悲しむから」

桐乃「家族を悲しませるもんじゃないわよ」

春海「どうだろうな……俺の事心配してくれてんのかな……」

桐乃「心配してないわけがない。以上!」

桐乃「もうあたしの前で死ぬとか殺すとか言わないで」

桐乃「アンタの命も重いのよ」

和人は返事をせず、黙って読書を始めた。



言いたいことが伝わっていたか分からなかった……。

でも、もしかしたら伝わっていたのかも知れない。

理由は分からないけど、きっと、アイツが大事な文庫本を投げたのは……。

あたしのためだったのかも……。

それとも、まだあたしを作家の卵にしか思っていないのかな……。

…………どうしたんだろう。

2人とも、こちらに何かを伝えようとしていたの……?

そして、あたしは……

これからの事を考えなきゃいけないのに……

どうして、昨日の事を思い出しているの?

振り向いていたのは一瞬のことだった。

あたしが、前に視線を戻した時……

目の前に、兄貴が見えた。

それは、昔の、あたしの憧れだったお兄ちゃんの姿で……

あたしが走り出すキッカケになった言葉を呟いた。

京介『着いてこられたら、お前も連れてってやるよ』

あたしは、走り出す兄貴を追いかける形になって……

でも今のあたしには、子供のころの兄貴なんて簡単に追い越せて……

そのまま、あたしは駐車場のゲートをくぐったんだ。

そして、蘇ってきたのは……

今までの努力の日々……

友達と過ごした日常……

兄貴への、人生相談……

小さなベッドから見上げる、まだ幼い兄貴の顔……

ああ、そっか……

わかっちゃった

これって



――――走馬灯なんだ




【CHAPTER2:100m殺人競争】

 STAGE:希望ヶ峰体育センター

――

――――

そして、高坂は僕たちの目の前で……

その全身から、

弾けるように、

血を噴き出した

椎名「桐乃おおおお!!」

土屋「モノクマアアアア! 貴様アアアアアア!」

あのいつだって寡黙なムッツリーニが、声を張り上げていた……。

なの「うそ……!」

如月「だから……言ったんだ……ッ!」

春海「こうさかあああああ!!」

だが、それだけで終わらせてくれるほど、モノクマは優しくなかった……。

眩い光、

そして爆音と共に、

路上に倒れ伏した高坂の体がはじけ飛んだ――

――

気が付くと……

僕の周りにいた、ほとんどが気絶していた……

無理もない……

僕たちのほとんどは、人が死ぬ瞬間を初めて見たのだから。

上条は凄惨な姿で“死んでいた”。

峰は“棺桶の中で”大量の銃弾を体に撃ち込まれて死んだ。

それらは、十分に衝撃的な光景だったけど……

今となっては……まだマシと言えてしまった……。

今、僕たちの目の前で高坂は血しぶきをあげて死んだ。

そして続く爆発によって、原型も残らないほどに、ちぎれ、焼きただれた。

きっと、まだ平然とした顔で突っ立っている僕が異常なんだ。

これは普通の死に方じゃなかったんだろう。巴が気を失っていた。

ゲームでは光の粒子になるだけだったんだろう。キリトも倒れていた。

『感情信号の入力に異常が発生しました 緊急スリープモードに移行します』。きっと本人も知らない音声と共に東雲が停止した。

レナ「……ひどいよ」

真尋「高坂……」

椎名「……」

土屋「…………出てこい、モノクマッ!」

モノクマ「エクストリィィーム!! 僕は今絶頂してるんだから後にしてほしかったな!!」

椎名「テメエ……こうなるって分かって開けてたんだな!!」

モノクマ「だーっはっはっはっは!! いやまさか本当に引っかかってくれるとは微塵も思わなかったよ!」

モノクマ「今は高坂さんが微塵になっちゃったけどね!」

レナ「どうして……」

レナ「あなたはコロシアイがさせたかったんでしょう……?」

モノクマ「たまには1人くらい事故で死んでも面白くない?」

真尋「面白くねえよ!」

モノクマ「でもいい見せしめになったんじゃないかな!」

モノクマ「これでもう無理矢理外に出ようなんて誰も思わないでしょ!」

モノクマ「オマエラは僕に逆らったら即刻あの世行きなのだ!!」

土屋「…………許さん」

モノクマ「許さなかったら何なのさ? もう一人粉微塵になっとく?」

土屋「…………覚えていろ」

真尋「この機械が原因だな……せめて説明はしろよ……!」

モノクマ「うーん、まあもう黙っててもおっちょこちょいな死に方してくれる人はいないか」

モノクマ「それに教えた方が絶望できそうだね……!」

モノクマ「それじゃあオマエラ、目覚め次第多目的体育館に集合。地図は噴水の近くにあるからそこで確認するように」

モノクマ「僕は先に行って待っとくよ……うぷぷ、興奮が収まらないよ……!」

【多目的体育館】

時刻はもう夜7時。

土屋・椎名・竜宮と4人で倒れたみんなを日陰に運んでから数時間。

ようやく全員が目を覚まし、僕たちはモノクマの指定した施設に集まっていた。

僕らは体育館のあちこちに適当に散らばると、どうせあそこから出てくるんだろうと演台に注目した。

かくして、モノクマは予想通り何もないところから突然現れた。

モノクマ「おやおや、さすがに慣れちゃったかな」

マミ「……モノクマ!」

マミ「どうして高坂さんを殺したの!?」

モノクマ「おやおや?」

モノクマ「八坂クンたちに聞かなかった?」

モノクマ「僕は殺してないよ。ただ黙って見てただけだよ」

キリト「ふざけた言い訳はやめろ!」

キリト「お前が付けたこの機械が原因だってことはもう知っている!」

モノクマ「じゃあ説明させてもらうよ」

モノクマ「この機械は……」

モノクマ「健康生活促進バンド~!!」

秘密のアイテムを袋から取り出すときのような調子で声を張り上げるモノクマ。

モノクマ「正式名称は、健康生活促進バンド Health or Death」

四ノ宮「ヘルスオアデス……?」

春海「語呂が良さそうで良くないな」

マミ「健康になるか、死ぬか……」

モノクマ「そうです!」

モノクマ「施設に合わせたコロシアイを演出する匠を目指す僕が、この希望ヶ峰体育センターでのある特別ルールを設けました!」

モノクマ「オマエラにはここで健康になってもらいます!」

モノクマ「飛び散る汗! 躍動する筋肉! イキノコリスポーツ生活をはーじめるよー!」

椎名「つまり、スポーツをしなかったら殺すってことか」

モノクマ「その通り! せっかくのスポーツ施設なのに部屋でゴロゴロ不健康なコロシアイされてもつまんないじゃん」

モノクマ「あ、ちなみにサボったりしたらどうなるかは……まあ、分かるよね?」

琴浦「あ……」

モノクマ「殺人ウィルスを注射され! 全身から血を噴き出して死んじゃいます!」

モノクマ「さらに、その後爆発して高坂さんのような有様になるのです!」

先ほどの光景を思い出し、ただ叫んだり、モノクマへ罵声を飛ばしたり、ふらついたり、怒りを顔に出したりする僕たち。

モノクマ「うぷぷ……いい絶望だねえ」

モノクマ「それではオマエラ、健康促進バンドのディスプレイに注目してくださーい!」

ディスプレイには先ほどと同様に『100/100』『0m』の文字だけがあった。

モノクマ「まずはその『0m』から解説しようか」

モノクマ「実はここ希望ヶ峰体育センターには、健康促進バンドと連動しているアンテナがあちこちにあってね」

モノクマ「その数字はアンテナから何メートル離れているかを表しているんだよ」

モノクマ「ちなみにそれが100mになると共に、健康促進バンドによってオマエラは殺されます!」

モノクマ「あの駐車場から入場ゲートまでがちょうど100mなんだよねえ」

春海「どうして……説明しなかったんだよ……!」

春海「お前が説明していれば高坂は死なずに済んだんだァ!!」

モノクマ「わざとに決まってるじゃん!」

四ノ宮「やっぱり……貴方が殺したようなものじゃないですかぁ!」

モノクマ「慌てんぼな高坂さんが悪いんだい!」

モノクマ「だって健康促進バンドについては気づいてたんでしょ?」

モノクマ「頭が悪いから自業自得だよね!」

椎名「それ以上言ったらもう我慢しねぇ……」

如月「……まずは落ち着いて話を聞くぞ」

如月「矛盾したことを言ったらそこを追求すればいい」

モノクマ「ドキドキ……間違ったこと言っちゃわないか緊張してきたよ……」

モノクマ「じゃあ次はディスプレイの一番大きい数字について」

椎名「この500って数字か」

土屋「…………300の間違い」

キリト「俺は250しかないが……HPか?」

マミ「私と東雲さんは同じ100みたいね」

レナ「レナとシンタローくんも同じだね」

如月「良く見ろ。一桁違う」

琴浦「私と如月くんだけ30?」

モノクマ「それは一日の運動量ノルマさ」

モノクマ「今日はマックスにしてあるけど」

モノクマ「明日からは、夜時間が終わるまでに運動量ノルマをクリアしないと……」

モノクマ「オマエラは日の出とともに木端微塵なのです!」

キリト「不公平だ!」

モノクマ「でも同じノルマにしたら運動音痴の子たちがかわいそうでしょ?」

キリト「ぐ……しょうがない、レベル上げと思って割り切るか」

モノクマ「もちろんノルマをクリアしても夜時間が終わるとリセットされるから、一日としてサボれる日はありません!」

モノクマ「健康は日々の習慣からって言うもんね!」

高須「……もしも病気で寝込んだりしたらどうするんだ」

モノクマ「あー、それは不健康だねー」

モノクマ「……不健康なら、死ぬしかないよねぇ?」

四ノ宮「なんですかそれぇ!?」

マミ「ふざけないで!」

モノクマ「ふざけてないよ。僕はただオマエラに健康になってもらいたいだけなんだからさ!」

レナ「そ、それじゃずっとここで過ごすことは……?」

モノクマ「難しいだろうね?」

春海「む、無理だ無理無理! もう俺もこのまま死んじまうんだぁ!!」

春海「つーかどうして俺たちがこんな目に合わなきゃいけないんだ!?」

モノクマ「このイキノコリスポーツ生活をやめる方法は一つだけあるよ」

春海「なんだよ!?」

モノクマ「もちろん殺人だよ! コロシアイのルールもまだ生きてるからね!」

春海「コロシアイも嫌だあああ!!」

レナ「和人くん落ち着いて……! 後で話し合えば何か策はあるかもしれないから……!」

モノクマ「説明は以上! 質問は何かある?」

理科「……あの」

理科「黙っとくのは危ないので一応聞いておきますが」

理科「理科、これくらいなら外せそうなんですけど、あなたは何か対策を済ませていますよね?」

モノクマ「僕、頭のいい子は嫌いじゃないよ!」

モノクマ「健康促進バンドにはある機械から流用した回路が内臓されていて」

モノクマ「無理矢理外そうとしたり電源が切れたりすると、ウィルス注射&爆破シークエンスが作動します!」

キリト「……ナーヴギアかっ!」

モノクマ「ついでに言っておくと、それオマエラの腕貫通してるから普通に外すとたぶん死ぬよ?」

か、貫通……!?

高須「は、はぁ……?」

今は何ともないけれど……意識すると体から力が抜けそうになる……

理科「これをつけるために、眠らせたんですね……!」

モノクマ「僕が発明した未来を変える新技術、血流発電を内蔵しています!」

理科「け、血流、発電? 悪趣味な!」

モノクマ「ソーラー&血流のハイブリッド発電方式だから電池切れの心配はないね!」

キリト「運動中にどこかに叩きつけてシークエンス作動ってオチじゃないだろうな……!?」

モノクマ「そこまで柔じゃないよ。電子身分証明書と同じだけの強度はあるから安心しな!」

モノクマ「プールや温泉はおろか硫酸に浸けても壊れません!」

モノクマ「たぶん機械が壊れる前にオマエラの腕が耐えられないんじゃないかな!」

マミ「……私からも質問いい? コロシアイのルールについてなのだけど」

マミ「もし誰かに怪我をさせてしまって、その人が運動できなくてこの機械に殺された場合……」

マミ「怪我をさせた人がクロになるのかしら?」

モノクマ「すぐにクロが分かるのは面白くないからね……」

モノクマ「故意じゃなければセーフとしましょう!」

モノクマ「うぷぷ……ただし怪我をさせて殺しちゃった人はずっと後悔する羽目になるだろうけどね」

マミ「……じゃあ、誰かを縛っておいて放置するのは?」

モノクマ「あー……そっか」

モノクマ「うん、健康促進バンドを使った殺人は無しにしましょう!」

モノクマ「故意に怪我をさせたり動けなくさせたりして殺した場合、その犯人は裁判なしですぐ処刑!」

マミ「なるほどね……」

如月「キリトを縛っておいたらオレたちが死ぬのか」

キリト「……その点だけは助かったと思うべきか」

レナ「……あんまりおかしな事はしないでね?

レナ「またマミちゃんに手を出したら、レナ容赦しないから」

キリト「わかってる……もうそれどころじゃない」

モノクマ「それでは僕はこのへんで」

モノクマ「明日からのハードなスポーツ生活のために、英気を養っておくといいよ!」

ぴょいーん

四ノ宮「……これから、どうしましょうか」

マミ「……うじうじしていても、みんな死んでいくだけよ」

マミ「これから何か集団から離れて行動するときは、私に確認すること!」

マミ「でも、私もいつも冷静な判断ができるとは思わないわ」

マミ「これからは参謀として、如月くんと志熊さんについてもらいます!」

マミ「2人とも、いいわね?」

理科「断る理由はないですね。皆さん、よろしくお願いします」

如月「面倒だが……もうほっとけないな」

マミ「まだ如月くんが殺人に肯定的だと思っている人はいないわね?」

なの「……本当に大丈夫なんですか?」

マミ「いえ、やっぱり如月くんを信じる必要はないわね。私を信じてくれればそれでいいわ」

高須「おう……」

マミ「次に、キリトくんの処遇だけど……」

真尋「キリトはひとまず殺人をするつもりはないらしい」

真尋「あくまで今の条件なら、らしいけど」

キリト「信じられないと思うけど、俺はみんなを救いたいんだ」

キリト「その気持ちは今も変わらない」

理科「皆さん、言いたいことはあるでしょうが抑えてください」

理科「キリトさんは……できるだけ理科が目を離さないようにしておきます」

四ノ宮「気を付けて下さいね……」

如月「これからの行動についてだが……ひとまず誰も死なないようにするしかない」

如月「打開策はこれから話し合うことにする」

マミ「今日はみんな疲れたでしょうから……」

マミ「探索は明日に回しましょうか」

如月「いや、とりあえず宿舎周辺だけでも見ておかないか」

理科「暮らす場所の調査は必要ですね」

高須「明日のスケジュールはどうするんだ?」

マミ「……そうね」

マミ「朝食会は続けましょう」

マミ「あとは……3人で話し合って、後でバベルで連絡するわ」

土屋「…………まずは調査か」

椎名「行こうぜ」

春海「……」

……嫌な事は後で考えよう。

今日だけで3人が、モノクマの罠に嵌まり殺された。

これ以上の犠牲を出さないために、前を向くんだ。

それが、きっとこの中で一番SAN値の高い、僕の役割だと思うから。

探索を開始しよう。

今僕がいるのは噴水の前だ。

昼間見たときは綺麗だと思ったけど、近くで見ると意外と汚れている。

あれは久しぶりの屋外補正が大きかったんだな。

宿舎も見てみた。

第一印象は……汚い。

いかに希望ヶ峰学園と言っても、体育会系の施設特有の、あまり清潔とは言い難い雰囲気は変わらないようだ。

宿舎から、壁の無い渡り廊下を通ると、休養施設がある。

今回の食堂はここにあるようだ。

宿舎の裏側には、ゴミ捨て場と飼育小屋がある。

噴水広場を挟んで宿舎の反対側に、先ほどの駐車場がある。

駐車場の近くには2階建てのスポーツショップが建っていた。

また、駐車場には希望ヶ峰医療センターへの門もあるらしい。


【宿舎】

宿舎の中に入った。

中は外観に比べて意外と綺麗で、少なくとも地下駐車場よりはいい環境と言えそうだ。

今回の個室は、1階が男子、2階が女子。

例によって2階への階段にはゲートが設置されていた。

男子階のランドリーには、なんとホールには無かった乾燥機も設置されていた。これはうれしい。

……後で聞いたことだけど、女子階にはバルコニーがあり、そこで洗濯物を干せるらしい。

とことん不公平だ……。

【真尋の個室】

バベルのメッセージで見た通り……部屋の中の物はそっくりそのまま小屋の中のものが運び込まれていた。

転送用の超技術でも使ったのか、細かなものの位置まで完全に再現されている。

棚から出したままの食器や、ゴミ箱の横に落ちたティッシュまで……。

今回も窓はなく、部屋の大きさも同じなので、生活感は変わらない。

まるで一旦地下駐車場に戻って来たんじゃないかと思うほどだった。

今はくつろいでいる場合じゃないな。

どこかの探索に合流しよう。



※数字からお選びください、今回はどこに誰がいるかも示しておきました。

<宿舎>
1.集会所~春海
<休養施設>
2.食堂(調理室・食材倉庫)~マミ・如月
3.温泉(待合室・更衣室・サウナ)~四ノ宮
<屋外>
4.駐車場(噴水広場・医療センター)~理科・キリト
5.飼育小屋~なの・琴浦
6.ゴミ捨て場~高須・レナ
<店>
7.スポーツショップ~土屋・椎名

安価下3まで、1個ずつ (更新は次回)

2、5、6選択で今晩はここまで。
あとはイベントシーンだけでこのスレは埋まりそうですね。
自由行動は次スレになりそうです。

お待たせしました。探索パートを始めます

それとお知らせです。
レスはsageでお願いします。
なのでこれから安価がsageでなかったらその下にずらします。
まあ大体の人は大丈夫でしょうけどね。


CHAPTER2:100m殺人競争 (非)日常編 開始


恐らく明日は、改めて巴と僕が2人で朝食当番だ。

勝手を知っておかなければいけないと思い、宿舎から食堂に向かった。

渡り廊下を通る。

右側に噴水広場が、左側に飼育小屋らしき建物が見えた。

休養施設には、外に出る扉と、暖簾のかかった通路、ガラスのドアの3つがあった。

ガラスのドアが食堂だな。

たぶん強化ガラスのはずだ。

ドアに貼られた食堂らしい様々なチラシに紛れて、『夜時間立ち入り禁止』の張り紙もあった。

【食堂:健康プロテイン食堂】

食堂には如月がいた。

真尋「如月……ちゃんと調査してるんだな」

如月「もうだらけてる訳にいかねえだろ……」

如月「クソッ……部屋にいたら死ぬだなんて」

如月「オレをピンポイントで狙った動機としか思えない……!」

真尋「まあ、ノルマが少ないから死にはしないんじゃないか?」

真尋「キャッチボールくらいなら手伝うよ」

如月「助かる……でも最初はランニングからだな……」

如月「はあ……気が滅入る」

如月「参謀の仕事もあるからめんどくせぇ……」

真尋「どうして参謀を決めたんだろうな」

如月「ああ。巴は自分でも勝手な行動や感情的な発言が多いのを自覚してたんだろ」

如月「でも全員を無理矢理前に引っ張っていく担当は巴以外にいない」

如月「だから冷静なストッパーが必要だと考えたんだろう」

真尋「なんで如月と志熊だったんだ?」

真尋「確かに参謀向きではあるかもしれないけど……」

如月「巴らしくない選出だと思ったか」

如月「その理由はずばり、オレと志熊は巴と仲が良くも悪くもないからだ」

如月「竜宮や高須は巴の気持ちを汲んで勝手な行動を許しかねないからな」

如月「きっとそこまで考えて選んだんだ」

如月「あと、2人用意したのは峰みたいに参謀がクロになった時のリスクを減らすためだな」

マミ「ええと……少し聞こえてたんだけど」

巴が食堂の窓際から入口近くに戻ってきた。

マミ「そこまで考えてなかったわ……」

如月「おいおい……」

マミ「朝食当番の人に参謀も任せるのは負担が大きいとおもったのよ」

真尋「……ま、まあ結果的にいい選択だったんだからいいんじゃないか?」

マミ「如月くん、頼りにしてるからね」

如月「……ったく」

真尋「ところで……食堂もなんか汚いな」

マミ「……カフェはあんなに綺麗だったのに」

真尋「よく見るとモノモノマシーンも無いな」

如月「ショップがあるらしいからそっちじゃないか」

真尋「なあ、明日の朝食当番は僕と巴でいいんだよな?」

マミ「ええ。今朝は結局作らなかったからね」

真尋「明日の為に調理室と食材倉庫も見に行こうか」

【調理室】

マミ「なんだか、年季が入ってるわね……」

真尋「……サビやタイルの汚れはともかく、クモの巣はどうなんだよ」

如月「恐らく長い間使われていなかったんだ」

その代わり、カフェの調理室に比べて若干広かった。

昼時にはたくさんの体育会系が押し掛けて忙しかったんだろうな。

包丁も、カフェと同じく取りやすい位置に5本並べられていた。

真尋「あれ、あの壁の黒いのは」

まさか……。

次の瞬間、その黒い点は、巴の顔に向かって飛んできた……!

マミ「キャアアアアアア!!!」

素早く飛んできた黒い物体は、咄嗟にしゃがんだ巴の頭に着地すると、

カサカサと首を這いまわり、服の中に入って行った!

マミ「イヤアアアアアア!!!」

如月「巴! ジャンプだ!」

マミ「無理いいいいいい!!!」

如月「……チッ!」

如月は巴の首筋から背中に手を突っ込むと、バタバタと腕を揺らした。

ブレザーの裾からポトリと黒い物体が落っこちた。

如月「逃がすか!!」

急いで物陰に走り出す黒い物体を如月が思いっきり踏んづけた。

マミ「うー! うううー!」

如月「もう大丈夫だ。巴」

マミ「は、はあ……」

マミ「……ってまだいるううう!!」

壁を見ると、そこにはまだ3匹のゴキブリが僕たちに狙いを定めていた……!

如月「一旦部屋から出るんだ!」

マミ「こ、腰が抜けちゃって……」

如月「…………覚悟を決めるか」

如月は壁に向かっていき、素手で1匹目を潰した……!

逃げ出す2匹目を、返す手でそのまま払い落とすと、体制を整えられる前に踏みつぶした。

流れるように2匹のゴキブリを退治した如月だが、3匹目は逃がしてしまった。

その3匹目は……また巴に向かって飛び立っていた……!

如月「巴! 避けろぉ!!」

マミ「やだあああああああああ!!」

仕方ない……!

フォークを取り出し、ギリギリまで引きつけてから……刺突ッ!!

マミ「あああああああああ……!」

マミ「あ……?」

真尋「セーフ……!」

近くで見るとずいぶん大きな体を持つそのゴキブリは、巴の顔面に止まる寸前でフォークに体を貫かれ絶命していた。

マミ「うう、もうやだ……」

マミ「……2人とも、ありがとう」

真尋「巴、立てるか?」

マミ「無理ぃ……」

如月「……まだ虫が出るかもしれない」

マミ「怖かったぁ……」

マミ「怖かったよぉぉ……」

巴は立ち上がれず、如月の脚にしがみついてえんえんと泣いていた……。

如月「巴はオレが守っておくから、八坂は食材倉庫を調べてきてくれ」

真尋「うん……」

【食材倉庫】

ここにこそ虫が湧いていそうだと思ったが、食材倉庫は何事も無かった。

真尋「モノクマ!」

モノクマ「はーい!」

真尋「なんで倉庫にはゴキブリとかいないんだ?」

モノクマ「いた方がよかった?」

真尋「調理室のも駆除しとけって言ってんだよ」

モノクマ「調理室は僕の管轄じゃないからね」

モノクマ「倉庫には食材を毎朝搬入するからさ」

モノクマ「運び込んだそばから虫に食べられちゃったら僕の不備になっちゃうじゃん」

モノクマ「特にここの食堂は、安全で健康的で新鮮な食材を売りにしてるからね!」

モノクマ「有機栽培の野菜だから食べられやすいんだよ」

真尋「お前って変なところだけ気が利くよな」

モノクマ「照れちゃいますなぁ!」

モノクマ「僕はね、食品偽装はオシオキしないといけないと常々思ってるんだよ」

モノクマ「食は人間の三大欲求の一つ!」

モノクマ「だから食品偽装は、寝室に置かれた盗聴器や、お見合い写真が本物と別人くらいの重罪なんだ!」

真尋「お前は寝室を盗聴どころか盗撮までしてるけどな」

モノクマ「ギクゥ!?」

モノクマ「……そそくさ」

モノクマの言うとおり、倉庫の食材はカフェの物より新鮮に見えた。

豊富な種類のティーバッグやコーヒー豆は無くなったが、

代わりに牛乳がいっぱい詰まったタンクや、数に限りはあるが、採れたてと書かれた籠に入った卵が置かれている。

調理室さえどうにかすれば、今までより良いものが食べられるかもしれない。

それと、サプリメント類もあった。

ビタミン剤やプロテイン……使うことはないだろう。

栄養入りのシリアルあたりは軽食にいいかもしれないな。

【調理室】

如月と巴の周りに転がっている虫の死骸が増えていた……。

如月「ここやべぇ」

真尋「調査は終わったよ。どうやらモノクマは食材倉庫だけは虫が入らないようにしているらしい」

如月「ここにいてもキリが無いぞ。巴、避難だ」

マミ「……おぶって」

如月「……はあ」

如月が水道に行き石鹸で手を洗ったあと、巴は如月の背中におぶさった。

如月「重っ!!」

マミ「失礼ね!」

真尋「如月の筋力が足りないだけだろ」

背中に乗ったまま巴が話す。

マミ「どうしてゴキブリなんているのよ……」

マミ「あんなもの生きてる価値なんて無いじゃない……」

如月「仕方がない」

如月「カフェのあったホールは完全に密閉されていた」

如月「ここは屋外に行けるから他の生き物が入ってくるのはしょうがないんだ」

真尋「空が見える分の代償ってことだな」

真尋「でも如月、すごいな……」

真尋「僕もゴキブリの群れ見たときは足すくんだぞ」

如月「ふん、引きこもりにとってゴキブリなんて……ザコ敵だ」

真尋「お前本当に超高校級の自宅警備員候補だったんじゃないか」

如月「……そうかもしれない」

マミ「でも、いい肩書きじゃない……こんなに頼りになるのだし」

真尋「じゃあ次の調査に行くかな」

如月「ああ、あまり外は出たくないが……」

マミ「待ってぇ……行かないでぇ……」

真尋「……如月、任せた」

如月「どうしてこうなった……」

【飼育小屋】

人の死とは別ベクトルのショックで幼児退行した巴を置いて、さっき見えた飼育小屋にやってきた。

飼育小屋と聞くと、ウサギやニワトリが飼われている小規模なものをイメージするが、

実際には柵越しに結構な広さの飼育スペースがあり、そこに複数の小屋が建ち並ぶ、牧場(まきば)と呼べる程のものだった。

その入口付近にしゃがみ込む、小柄な背中と、ねじ回しが見えた。

真尋「琴浦と東雲か。何か見つけたのか?」

なの「八坂さん! 見てください」

なの「猫さんです!」

琴浦「よしよーし」

飼育小屋のゲートの前のアスファルトの上に、十数匹の猫が集まっていた。

真尋「へぇ、ここがたまり場なのかな」

真尋「2人は猫が好きなのか?」

琴浦「うん、昔から大好きなの」

真尋「そういえばバベルのプロフィール欄にも載ってたな」

なの「わたしの研究所にも猫さんがいるんですよ」

なの「猫さんに限らず動物は好きです!」

なの「動物の絵も良く描くんですよ」

東雲本人曰くサメだという絵を思い出した……。

真尋「調査は?」

なの「あ、そうですね。そろそろ中も調べましょう、琴浦さん」

琴浦「うん……猫にはまた会いに来ればいいよね」

猫と戯れて気分を変えようとしていたんだな……。

真尋「ん? そこの猫、何か食べてるな」

琴浦「魚でも落ちてたのかな」

猫の反対側に回り込んで確かめる。

真尋「うわっ!」

その猫は、捕まえたネズミを食べている最中だった。

なの「どうしたんですか?」

真尋「あまり見ない方がいいと思う」

琴浦「猫だって動物だから……仕方ないよね」

なの「あわわわわ……」

真尋「肉食だからな……でも汚れてるなこのネズミ」

真尋「ほら、草食動物を見に行こう」

フェンスを上げて、3人で牧場に入る。

少し歩くと、牧場特有の臭いが立ち込めてきた。

プレハブ小屋が2軒と、木造の小屋が2軒、金網の小屋が1軒……そして奥にもう1つ柵があり、そこに木造の小屋がもう1軒建っていた。

なの「手前から見ていきましょう」

まずプレハブ小屋の1つに手をかける。

なの「あれ、開きませんね?」

琴浦「……係員室?」

真尋「モノクマー」

モノクマ「どうしてみんなしきりに僕を呼び出すんだよ!」

モノクマ「クマ使いが荒いなあ……」

真尋「係員室が開かないけど」

モノクマ「ああ、それはね」

モノクマ「飼育係の人に鍵を渡すことにしているんだよ」

モノクマ「ほら、僕が新鮮な牛乳や卵、ついでに野菜も用意してるじゃん?」

モノクマ「その代わりオマエラに牧場を管理してもらうことにしたのさ!」

真尋「めんどくさいな……」

モノクマ「ちなみに僕は放置するから、オマエラが頑張らないとここの動物たちは餓死しちゃうからね?」

なの「そ、そんな……!」

モノクマ「あ、もちろんここの動物を殺しても卒業できないからね!」

琴浦「わ、私が飼育係やる!」

モノクマ「いいの? お金持ちのお嬢様なのに、こんな泥臭い仕事引き受けちゃって?」

琴浦「いいの……。誰かがしないといけないから」

モノクマ「はいじゃあこれ、鍵ね」

モノクマ「うわ……また誰かが僕を呼んでるよ」

真尋「よかったのか、琴浦?」

なの「手伝いますよ?」

琴浦「大丈夫。2人は朝食当番を頑張ってるから」

琴浦「如月くんさえ参謀の仕事を引き受けたんだし、私もできることを頑張らなくちゃ」

……ほとんど誰とも仲良くしていないとはいえ、琴浦にも仲間意識があったことが素直に嬉しかった。

真尋「でもやっぱり1人はきついと思うぞ」

琴浦「うん……一旦動物を見てから考えよう」

【飼育小屋:係員室】

係員室には、デスクとソファ、そして動物のエサやブラッシングなどの道具が一通り置かれていた。

藁など場所を取るものは小屋の横に用意されている。

琴浦「使い方分からない道具もある……」

なの「超高校級の飼育委員がいればよかったんですけどね……」

真尋「春海に牧場関連の本を持ってないか聞いてみるか」



【飼育小屋:孵卵室】

ぴぃぴぃぴぃ

孵卵室……もう一軒のプレハブ小屋に鍵を開けて入った僕たちを出迎えたのは可愛らしい鳴き声だった。

ケージの中で5匹のひよこが戯れている。

琴浦「わぁ……」

他には孵卵器や体外授精装置、ついでにカラーひよこ用着色料も用意されていた。

なの「機械で生き物を生み出すんですか……?」

真尋「最近じゃ別に珍しい話じゃないと思うよ」

真尋「遺伝子組み換えとか聞いたこと無いか?」

なの「わたしには縁のない話です……」



【飼育小屋:牛舎】

ぶもぉ~お~

木造の小屋に入ると、野太い鳴き声と外よりも強い牧場臭に襲われた。

なの「大きな牛さんですね」

琴浦「3頭は多いかな……」

真尋「1人で世話するのは骨が折れそうだ」

琴浦「ノルマ30くらいならお世話だけで達成できるかも……」

【飼育小屋:鶏舎】

こーこここーっここここ

金網の中には10匹のニワトリがいた。

たぶん2匹は雄鶏。

ここの採れたて卵は有精卵なんだな。

なの「突然ですけど雄鶏ってカッコよくありません?」

真尋「そうか?」

なの「こう、同じ目線に立つと、以外と男前って言うか」

琴浦「ちょっと分かるかも」

なの「きっと人間の言葉をしゃべったら、すごくキザだと思うんです」



【飼育小屋:綿羊舎】

……

木造の綿羊舎の中にいた3頭の羊たちは大人しかった。

代わりに入口の近くに、牧羊犬と思しき大型犬が鎮座していた。

安眠を妨害されたのか、こちらを鋭く睨みつけている。

琴浦「ちょ、ちょっと怖い……」

なの「でも吠えませんね」

真尋「高須犬かもしれない」

琴浦「なるほどね……お手っ」

バウッ!!

琴浦「きゃっ!!」

真尋「ごめん、違ったな……。ただの気難しい犬みたいだ」

なの「……ところで羊って、食材と関係ありましたっけ?」

琴浦「お肉?」

真尋「直接食べるのかよ」

琴浦「美味しいんだよ、ジンギスカン」

【飼育小屋:馬小屋・乗馬場】

柵の向こうにある小屋は馬小屋だった。

茶色い馬・黒い馬・白馬が1頭ずつ分かれて飼育されている。

なの「お馬さん、カッコいいですよね」

真尋「それには同意するよ」

琴浦「ここは乗馬するための場所かな?」

馬小屋の前には一周できるコースがあった。

全力で走らせることはできないだろうけど、乗馬を楽しむには十分な広さがあった。

真尋「これで全部だな……やっぱり一人じゃ厳しくないか?」

四ノ宮「ハールーちゃーん!!」ドドドド

琴浦「ひっ!」

四ノ宮が馬もかくやと言う勢いで土煙を上げつつ現れた。

琴浦「ど、どうしたの?」

四ノ宮「ここ、牧場じゃないですかぁ!!」

四ノ宮「牛さんに羊さん、猫ちゃんまで勢ぞろいです!」

四ノ宮「僕、なんだか希望が湧いてきました!」

真尋「そういえば四ノ宮も動物好きだったな」

四ノ宮「はい。実は僕の実家は牧場で、昔からよくふれ合っていたんです」

四ノ宮「あ、お馬さんもいますねぇ。乗馬もできるので今度教えましょうか?」

琴浦「……あの、お願いしてもいい?」

四ノ宮「どうしたんです?」

琴浦は、モノクマに飼育委員を任されたことを話した。

琴浦「だめかな?」

四ノ宮「……僕でいいんですか?」

琴浦「うん、それをお願いしたんだけど」

四ノ宮「う、嬉しいですっ!」

四ノ宮「動物たちと、それにハルちゃんと一緒に過ごせるんですから!」

四ノ宮「断る理由なんてありませんよぉ!」

琴浦「……ありがとう」

なの「よかったですね」

真尋「暇なときには僕も手伝いに来るよ」

四ノ宮「お待ちしてます」

真尋「ところで四ノ宮は何か用事があったんじゃないのか?」

四ノ宮「そうでした。僕は温泉を調べてたんですけど……」

四ノ宮「女子更衣室は調べられないので、ハルちゃんに代わりに見てきて貰おうと思ったんですよ」

琴浦「うん、いいよ」

なの「わたしも行きましょうか」

真尋「いや……東雲には食堂の巴のところに行ってやってほしい」

なの「どうかしたんですか?」

真尋「まあ、行けばわかるよ……」

【ゴミ捨て場】

林を挟んで飼育小屋の隣にあるはずのゴミ捨て場の様子を見に来た。

……まさか見上げることになるとは思わなかった。

高須「八坂もやっぱり驚いたか」

真尋「これどういう事」

高須「見ての通りのゴミ山だ」

ゴミ捨て場は金網で仕切られていて、入るとすぐに、燃えるごみ置き場と焼却炉がある。

僕がイメージしていたのはそこまでで、その奥に大量の粗大ごみが放置されているのは想定外だった。

真尋「高いところで5メートルくらいありそうだな……」

高須「少し進んでみたが……意外と奥まで広がっていた」

真尋「ちょっと見てくるよ」

高須「おう、気をつけろ」

近づくとすぐに強烈な腐敗臭に襲われた。

普通の生ごみの腐敗とは違う……嗅ぎ慣れない悪臭だった。

高須「そちらはやめた方がいい」

高須「薬品の瓶や廃油があった。反対側から進むんだ」

真尋「分かった……」

正直、疲れのせいもあるかもしれないが、頭がクラクラした……。

折れた金属バット、青いポリタンク、破れたバスケットボール……。

高さ1メートルちょっとのゴミ山を越えると、少し高さは下がるもののやはり一面ゴミの足場が広がっていた。

そこには、タイヤの穴の中をかき分ける竜宮の姿があった。

真尋「何やってるんだ竜宮、危ないぞ!」

レナ「だいじょーぶだよー!」

レナ「慣れてるからー!」

竜宮の周りにはタイヤの穴から取り出したと思われる、プラスチックの入った袋、ビート板、ボウリングのピンがあった。

レナ「あ、そのピンは触らないでね! レナがお持ち帰りするから!」

真尋「いや、別に欲しくないけど……」

真尋「というかこんなゴミ持ち帰ってどうすんだよ」

レナ「えっと……かぁいいからお持ち帰りするだけだよ?」

……この前不気味なぬいぐるみあげた時もよろこんでたな。

真尋「それにしたって不衛生だろ」

真尋「怪我したり変な菌に感染したらおしまいなんだぞ!」

レナ「そんなヘマしないよ…………取れたー!!」

竜宮が引っ張り出したのは汚れたフランス人形。

レナ「はう~! かぁいいよぅ~!」

その気味の悪い人形をぎゅううと抱きしめる竜宮。

……強く抱きしめすぎて綿が飛び出してきていた。

真尋「その……竜宮はいいかもしれないけどさ」

真尋「あんまり不潔な物を宿舎に持ち込まれると困るよ」

レナ「……そっか、みんなで暮らすんだもんね」

レナ「一旦入口に置いとくよ……」

真尋「竜宮は探索はちゃんとしたのか?」

レナ「バッチリだよ!」

真尋「じゃあ……このゴミ山はどこまで続いてたか分かるか?」

レナ「うん。そっちにある山を越えたら金網があったよ」

レナ「あと、危ないから近づかない方がいいかも……バンドを見たら『90m』だったから……」

真尋「……まずこのゴミ山が危ないんだけどな」

鉄骨とかボートとかどこから出たゴミだよ……。

スポーツ施設のごみ置き場とは思えない。

レナ「あ、それとね」

レナ「ここ、近くに海があるかも」

真尋「なんで? たしかにボートがあるけど」

レナ「おやつの袋とかポリタンクに外国語が書いてあったから、きっと外国から流れてきたんじゃないかな、かな?」

真尋「海か……資料には載ってなかったけど、明日探してみるか」

レナ「先に見つけたらレナにも教えてね!」

レナ「はうー……海、楽しみだなぁ……」

真尋「まだあるって決まったわけじゃないけどな……」

真尋「みんなも集まってる頃だろうしそろそろ戻るぞ」

レナ「はーい」

竜宮は本当に足場の悪さに慣れているようで、すいすいと戻って行った。

試しに同じルートで帰ってみたが、そこまで素早くは動けなかった……。

高須「お疲れ、八坂」

真尋「うん……ところで竜宮」

レナ「なーに?」

真尋「ここでネズミとか虫を見なかったか?」

レナ「うん。いっぱいいたよ。あとカラスも」

真尋「やっぱりここが原因か……」

高須「どうした?」

高須に食堂と猫の事を話す。

高須「完全に公害じゃないか!」

高須「運動がてら、一度しっかり片づける必要がありそうだ」

真尋「鉄骨とかあったけど、どうするんだ?」

高須「それはしょうがないが……ネズミや虫の巣は潰しておくべきだな」

真尋「それと……いくつか凶器になりかねないものも見つけた」

高須「問題ない。今回は鍵を閉めておく」

高須「宿舎の入口や噴水広場、食堂の近くにもごみ箱があったから、いらないものはそこに捨ててもらう」

レナ「えー! 宝探しできないの!?」

高須「駄目だ」

レナ「……ケチ」

高須「あのな……もう少し周りの事も考えてくれ」

真尋「竜宮。高須は竜宮の事を心配して言ってるんだ」

真尋「そこは分かってやれ」

レナ「……はい」

高須「よし、それじゃ戻るか」

高須「あまり待たせると印象が悪い」

【集会所】

椎名「わりぃ、あたし達が待たせちまったみたいだな」

土屋「…………すまない」

マミ「確か2人の担当はスポーツショップだったわね」

マミ「広かったんでしょう? お疲れさまっ」

宿舎周辺の軽い探索を終えた僕たちは、宿舎の1階にある集会所に集まっていた。

やっぱりあんまり綺麗ではないけど、全員集まっても十分に余裕がある広さがあった。

長机には入口から一番奥の席に巴、如月、志熊が並んで座っていた。

ここに来て僕たちはようやく組織的にまとまってきたように感じる。

マミ「じゃあまずは、報告の前に」

如月「どうしたんだ?」

マミ「健康生活促進バンド~Health or Deathの略称を統一します」

真尋「またかよ!?」

マミ「だって長いじゃない……」

マミ「私は、ヘルスでいいと思うのだけど」

如月「本質的にはむしろデスだろ……」

マミ「それはそうだけど、死ぬことを意識しないように……」

レナ「バンドでいいんじゃないかな、かな?」

キリト「HoDじゃないのか」

理科「それは却下です」

琴浦「ノルマとか……」

なの「あえてのオアです!」

真尋「どうしてみんな真剣に考えているんだ」

マミ「それなりに案が出たわね」

マミ「じゃあ今回も……バベルの名付け親である八坂くんに決めてもらいましょう!」

高須「ああ、八坂なら文句は出ないはずだ」

椎名「さすが真尋! あたしらに決めれない事を平然と決めてのける!」

キリト「そこに痺れるッ! 憧れるゥ!」

なんだこれ。

……うん、適当に決めよう。


安価下5まで、一番書かれた名前採用

真尋「バヘルとか?」

マミ「紛らわしいわね」

キリト「センスが無いな……」

真尋「僕の意見に従うんじゃなかったのかよ!?」

椎名「今まで出た意見の中から選んだ方がいいんじゃねえか?」

真尋「それなら、バンドでいいと思う」

レナ「やったあ!」

理科「決まりですね」

高須「普通に考えてそうだよな」

マミ「では改めて、時間も押しているし」

時間無いならさっきのくだりいらなかっただろ。

マミ「調査結果の報告を始めましょう!」

如月「オレたちから報告する」

如月「宿舎から渡り廊下を通ると、休養施設がある」

如月「あるのは食堂と温泉だ」

如月「日々の主な活動はここで行うことになる」

マミ「食堂は……正直言って汚かったわ」

マミ「高須くん、後で私と一緒にお掃除をお願いできるかしら?」

高須「おう。ちょうど掃除に集中したい気分だったんだ……」

如月「いや、明日にした方がいい。食事中に埃が舞うし、夜時間までに終わらせるのは厳しいだろ」

マミ「で、でも明日の朝食も作らないといけないのよ?」

マミ「虫が住み着いてる場所で作るのは流石に……」

理科「では夜時間の間に理科特製の燻煙殺虫剤を焚いておきましょう」

理科「ひとまずは調理室だけでいいですね?」

真尋「足りるなら食堂全体やった方がいいんじゃないか」

理科「今一つしかないんですよ。試作品なので」

椎名「試作品……危なくないよな?」

椎名「火事になったりとかは……」

マミ「火事になれば虫はいなくなるからいいわよね!」

真尋「その理屈はおかしい」

高須「どうせモノクマが消火するんじゃないか? 餓死させる気はないようだからな」

如月「規則にも該当するものは無しか」

如月「しいて言えば『監視カメラの破壊・妨害』に当たるかもしれないが……」

マミ「火事程度じゃ壊れないわよ、あれは」

理科「では決まりでいいですか?」

理科「明日最初に調理室に入る人は、息を止めて、まず換気から行ってください」

マミ「後は、料理の道具も食材も前と同じようにちゃんと揃っていたわ」

マミ「衛生面を除けば、前と変わりはないと言えるわね」

如月「次は温泉の報告を頼む」

四ノ宮「はい! 温泉は僕が調べました!」

四ノ宮「ちょっと年季は入ってましたけど、広々とした温泉でしたねぇ」

四ノ宮「奥にはサウナもありました」

四ノ宮「待合室には、自動販売機と身長計、体重計、血圧計が置かれていました」

四ノ宮「ここにはお風呂小屋はないので、みんな温泉に入らないといけないみたいです」

高須「ひ、久しぶりの風呂だ……」

椎名「そっか、男子はずっとシャワーだったな」

四ノ宮「でも一つ問題があって……」

四ノ宮「ここの温泉……混浴らしいんです」

土屋「…………混浴だとッ!」バタン

ムッツリーニが顔を抑えつつ突っ伏し、机の上を血で染め上げた。

床を汚さず手間をかけさせないその姿勢はまさに紳士である。

……ただ、正直もう今日一日で血がトラウマになったのでできれば耐えてほしかった。

ほら……男子さえ顔ひきつらせてるし。

椎名「逆にすげえわ、康太」

椎名「何があってもお前はぶれないんだな……」

四ノ宮「まあ……時間を決めて2回に分けて入るのがセオリーでしょうね」

マミ「今は8時半ね……」

マミ「10時になると温泉も水が止まるの?」

四ノ宮「はい。でもお湯はたまったままだからちょっと遅れるくらいなら大丈夫って……モノクマが言ってましたよ」

マミ「とりあえず今夜は、9時ごろから男子、9時半から女子が入ることにしましょう。いいわね?」

高須「……まあ、短いのはしょうがないか」

レナ「はうー……ほんとはゆっくり浸かりたいけど、明日までお預けだね」

四ノ宮「あ、そうだマミちゃん」

四ノ宮「報告会が終わったら一緒にお風呂に行きましょう!」

マミ「な、な、何言ってるの!?」

四ノ宮「いえ! 服を脱ぐ必要はありません」

四ノ宮「とりあえずそのまま温泉まで来てください」

マミ「……え、ええ」

土屋「…………その真剣な眼差し、貴様やるな」

四ノ宮「ふふ、お褒めに預かり光栄ですよ」

レナ「だ、駄目だよ! そういうのはマミちゃんにはまだ早いと思う!」

キリト「那月……溜まってたんだな」

マミ「野次はやめなさい!」

なの「こんな時に琴浦さんが何も言わないなんて珍しいですね?」

琴浦「……別に」

如月「さて、次は……」

如月「春海、お前は最初からここにいたな」

如月「宿舎の調査をしてたのか? 報告しろ」

春海「…………」

春海「……この部屋にいただけだ」

如月「調査はどうした?」

春海「この部屋を調べた」

春海「唯一ここにだけは本があった」

如月「てめえ……」

マミ「協調性が無いわね、春海くん」

マミ「みんな辛くても行動しているのだから、真面目に働いてちょうだい」

春海「読書してただけじゃねえ……ちゃんと細かいところも見たよ」

春海「……ここには内鍵がついてた」

理科「そんなことは誰でも分かりますが?」

なの「そこまでです!」

なの「やめましょうよ! みんながみんな気丈に振る舞えるわけないじゃないですかっ!」

マミ「……わかったわ」

マミ「でも、明日にはある程度立ち直っておいて」

マミ「うじうじして運動せずに死なれても……そこまでは責任持てないわよ」

春海「……へい」

真尋「次は僕が報告する」

真尋「僕は宿舎の裏にある飼育小屋を調べた」

真尋「小屋とは言っても、小屋の外を含めれば軽く小さな牧場くらいはあった」

なの「猫さんがたくさんいました!」

なの「社交場になっているみたいですね」

琴浦「鶏と牛と羊が飼育されてたよ」

琴浦「大きい犬も一匹いたから気をつけないとね」

四ノ宮「あとは乗馬ができるようですね」

四ノ宮「乗馬が初めての人にも僕が教えますから、気軽に声をかけてくださいね」

琴浦「モノクマに言われて、私と四ノ宮くんが飼育委員をすることになったよ」

真尋「食材倉庫にあるミルクや卵はこの牧場で採れたものらしいな」

真尋「飼育小屋の隣にはゴミ捨て場があったんだけど……」

真尋「たぶん食堂に虫がいたり、全体的に宿舎が汚かったりする原因になってると思う」

高須「おう、その通りだ。ゴミ捨て場なんて生易しい場所じゃない」

高須「あれは廃棄物置き場だ」

高須「気になったら一目見てくればいい。一面ゴミの山しかない」

レナ「宝の山だよ!」

レナ「スポーツの道具だけじゃなくて、タイヤとかポリタンクとか鉄骨とか」

レナ「外国から流れ着いたお人形まであったんだよ!」

マミ「で、でもゴミでしょう?」

レナ「ゴミじゃないよ!」

レナ「みんなとってもかぁいいの~☆」

高須「……まあその」

高須「宝探しとやらのついでに虫の駆除を手伝ってもらおうと思っているから、あまり詮索しないでやって欲しい」

キリト「俺は駐車場を見て回った」

レナ「危ないよ!」

如月「なんで心配してんだよ……」

キリト「危ない場所だからこそ発見もあった」

キリト「どうやらアンテナの範囲は円形じゃなく、直線になっているらしい」

キリト「敷地の端を歩いていて急に殺されることは無いわけだ」

キリト「それと……医療センターにも行ってみたが」

キリト「入口は例の鉄のハッチで塞がれていた」

如月「怪我をしても治療をさせないつもりか……!」

椎名「とことん馬鹿にしやがって……!」

理科「この中に手当ができる人はいますか?」

理科「理科は残念ながら医学は専門外でして……」

なの「ある程度ならできますよ」

なの「重傷だったらどうにもできませんけど……」

マミ「私の治療魔法があるわ」

マミ「怪我をしたらすぐに知らせてちょうだい!」

理科「解毒もできますか?」

マミ「解毒? 毒があったの?」

理科「キリトさんの監視がてら理科も屋外にいたんですが……」

理科「噴水広場の花壇の花……半分くらい毒持ちです」

マミ「それ、言わない方がよかったんじゃないの……?」

理科「毒殺のリスクはありましたが、治療ができるなら話は別ですね」

理科「毒を使っても無意味だと分からせておいた方がいいです」

マミ「……そうね」

マミ「直接解毒はできないけど、吐かせてから魔法を使えば何とか回復できるはずよ」

理科「医学はともかく、薬学には少し心得があるんですよ」

理科「特に危険な花の毒は、解毒剤を作っておきましょうか」

椎名「材料になりそうなものはスポーツショップにあったぜ」

椎名「プロテインやホルモン剤がいっぱいあった。理科ならそれから色々作れるんだろ?」

理科「ずいぶん簡単に言ってくれますね……まあ頑張ります」

理科「まずは活性炭生成装置から作って……」

椎名「ショップの1階には他におやつや包帯も置かれてた」

椎名「もちろんメダルが無いと買えないらしいがな」

椎名「念のために包帯と絆創膏、消毒液を買っておいた」

椎名「あんまりリーダーさんばかり頼るのもアレだし、擦りむく位の怪我はあたしを頼ってくれ」

椎名「それと釣り具もあったが……ここで何に使うんだろうな?」

椎名「あと、モノクマの店もあったぞ」

土屋「…………モノモノマシーンがあった」

椎名「宿舎からそんなに遠くないし、今まで通り気軽に使えそうだな。あたしはやらないが」

椎名「それと、スキルショップなんてのもオープンしてた」

椎名「あたしはスキルは自分で磨く派だから買わないぜ」

土屋「…………あって損な技術はない」

高須「土屋は買ったのか」

土屋「…………お披露目する機会が無いことを祈る」

四ノ宮「切実に、そう思います」

土屋「…………2階はスポーツ用具店」

土屋「…………こちらは金はいらないそうだ」

土屋「…………そして」

土屋「…………ブルマとビキニがあった……!」ブシャアア

如月「うわぁ……」

真尋「どうしたんだよムッツリーニ!」

真尋「お前……鼻血を出しながら、泣いてるじゃないか!」

土屋「…………これは涙ではない」

土屋「…………溢れだした性欲ッ!」

……後で話を聞いてみるか?

椎名「康太はこう見えて真剣なんだ……たぶん」

椎名「バットやスキー板なんかの写真も全部余さず撮ってたんだ」

真尋「衣装室と同じ……」

なの「安易に凶器にしたらすぐに分かるってことですね」

マミ「これで全員終わったかしら?」

マミ「何か他に伝えておくことがある人はいる?」

……。

マミ「大丈夫そうね。では解散とします!」

理科「おつかれさまです」

高須「俺も食堂を見ておくか」

椎名「……猫見に行こう」

なの「春海さん、ほら、ごはん食べて元気出しましょう!」

キリト「俺は風呂の時どうするんだ? 理科がついてくるのか?」

四ノ宮「ほらマミちゃん、手を取って」

みんながそれぞれ部屋を出る中、ムッツリーニはまだ席について鼻血と溢れだした性欲を流していた。

真尋「ムッツリーニ……」

土屋「…………真尋か」

土屋「…………お前には話しておくべきか」

真尋「僕でよかったら話を聞くぞ」

真尋「お前が人前で涙を流すことなんて無かっただろ」

真尋「見ていて心配だ」

土屋「…………そうか」

土屋「…………ならば、俺から離れろ」

真尋「……3人ともお前と仲が良かったから気にしてるんだな」

土屋「…………俺に近づくと火傷するぜ」

真尋「シャレになってねえよ!」

真尋「安心しろ。僕は死なない」

土屋「…………根拠は?」

真尋「……」

土屋「…………ないか」

土屋「…………畜生ッ!」

土屋「…………高坂に、ブルマを履かせたかった」

土屋「…………峰にビキニを着せて、胸を強調するポーズを取ってほしかった」

土屋「…………上条と女子の風呂を覗きたかった……!」

真尋「……それで、鼻血を流しながら泣いていたのか」

なんというかムッツリーニらしかった……。

思わず笑いそうになるのをこらえる。

真尋「大丈夫。それなら僕がエロい思い出をたくさん作ってやるよ」

真尋「なんなら今晩にでも覗きに行ってもいい」

真尋「ムッツリーニが望むなら……もう一回だけなら女装してもいい」

土屋「…………それは」

土屋「…………死亡フラグだ」

ムッツリーニはゆっくりと立ち上がると、虚ろな足取りで部屋の外へ消えて行った。

僕にはなんだか……ムッツリーニにこそ死亡フラグが立っているような気がしてならなかった……。

【真尋の個室】

食欲はあまり無かったので、適当に食材倉庫から持ってきたカップ麺を食べた。

温泉は時間ギリギリに数分だけ入った。

確かに気持ちはよかったが、気分は沈んだままだった。

……明日からは気分を切り替えよう。

地獄の一日はもう終わるんだ。

寝る前にバベルをチェックする。

……何も言わずにいきなり規則が更新されていた。



【追加参加者規則】

12.電子身分証明書の他人への貸与を禁止します。

13.コロシアイオープンキャンパスで同一のクロが殺せるのは2人までとします。

14.3人が死体を発見すると死体発見アナウンスを流します。

15.クロが死体発見者のフリをして現場に戻った場合、死体発見者にカウントされます。



どういう意味だろう……?

12番は女子階や異性の更衣室への侵入を防ぐため?

でも裏ワザはそのまま使える気がするんだよな。

13番……朝食会の食事に毒を混ぜての無差別殺人を防ぐ規則なのかな。

……志熊あたりがモノクマに確認したから追加されたのかもしれない。

15番はきっと死体発見アナウンスを推理に使われたくないと言っていたから追加したのだろう。

しかし定義が曖昧なのが気になった。

覚えてたらモノクマに会った時に聞いておくか。

メッセージは2件来ていた。

『From:巴 To:全員』
『ここでも8時から朝食会を行います。場所は宿舎の隣にある食堂です。』
『万が一場所が分からない場合は誰かに聞いてください。』
『当番は改めて私と八坂くんです。』
『その後のスケジュールは、朝食会で指示します。』

了解。

アラームをセットしておこう。

『From:志熊 To:八坂』
『こんばんは。志熊理科です。』
『真尋先輩に頼みがあります。』
『まず、キリトさんの監視について。』
『キリトさんの監視は、理科と深夏先輩が交代で行うことになりました。』
『深夏先輩はNPCではないとお墨付きはもらっていませんが、現実のキリトさんに殺される程弱くはありません。』
『しかし、深夏先輩の運動ノルマは多く、理科は解毒剤などの開発を行わなければなりません。』
『どちらも忙しい時間のキリトさんの監視を、真尋先輩に頼みたいのです。』
『明日の朝食会で返事をお願いします。』

どうするかな……。

僕も自分の時間は欲しいが……。

『もう一つが、和人先輩の扱いについてです。』
『桐乃さんを失ったショックで、彼は明らかに廃人になりかけています。』
『また、理科自身を含め、首脳・参謀共に和人先輩とは不仲です。』
『真尋先輩に彼のケアをお願いしたいのです。』
『よろしくお願いします。』

確かに……春海への扱いはきつかったな。

首脳陣の方針に全員が従う可能性もある。

そうなると春海は孤立する。

東雲が止めていたし……ここは2人で協力すべきかな。

……ムッツリーニの事も、キリトの事もある。

忙しくなるな。

…………今日一日で失った3人の命は、僕たち全員に深い傷跡を残した。

けれど、立ち止まってはいられない。

絶望したその時が、僕らの負けなんだ。

……ひどく疲れた。

……もう寝よう。

……おやすみ。

【Info】
高坂桐乃が死亡しました

健康生活促進バンド~Health or Deathの通称が『バンド』に決まりました

――――――――――――

次スレはこちらになります!

次スレ 【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちとコロシアイオープンキャンパス3
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちとコロシアイオープンキャンパス3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403364700/)

2章のイベント安価は前スレで取ったので、こちらは埋めネタに使いましょうかね。
メカ桐乃のIF短編くらいなら入るはず。

こちらは更新するまで書き込まないでください。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom