淡「嘘を孕んだ本音」 (14)

インターハイの後の淡ちゃんっていうか何ていうか……

・超短編が書きたかった
・地の文有り
・数レスで終わる
・書き溜めなしの即興
・淡ちゃん可愛い

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淡「……すいません」

照「最後は仕方ないよ。私でもそうしてた」

淡「来年……絶対にリベンジするから」

照「楽しみにしてる」

 テルはそう言って微笑み、私達の夏は終った。

ーーーー
ーーーーーー

淡「暑……」

 テルと約束したのに何やってるんだろうか。
 燃え尽き症候群と呼ばれる言葉がある。

 たしか、一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が期待した報酬が得られなかった結果感じる徒労感または欲求不満。とかそんな意味だったと思う。

 日本では 「それまでの人生最大の目標を終え、打ち込む物が何もなくなった」という虚脱感。こんな使い方もするらしい。

 今の私の状態はまさに後者だろう。

 インターハイが終わり、やる気が出ない。やらなけばいけないのも分かっている。

 分かっているけど、体が動かない。

 今も絶賛サボって公園のベンチでアイスを食べている。

 夏休み後半。部活が続くと思い、全ての約束を断ったせいで暇ができてしまった。

淡「……ん?」

 アイスを食べきったと同時にポケットに入れていたスマホが震えた。
 取り出し、電話を掛けてきた相手を見て少し固まった。

 菫先輩だ。お堅いあの人のことだから一言二言小言を言われるのだろう。
 だが、原因は私にある。甘んじて受け入れよう。

淡「もしもし」

『もしもし』

淡「…………」

照『ねぇ、これ繋がってる?』

 菫先輩の声じゃない。
 よく知る三年生のもう片割れだ。

淡「テル……どうしたの?」

照『繋がってたんだ。淡、どうして部活に来ないの?』

淡「ごめんなさい。行く気になれないかな」

 隠していても仕方がない。
 嘘を孕んだ本音ーー行く気はある。けど、行く気になれない。

 ……不安定だなぁ。

 ふと、続いた沈黙は私にとって気持ちの良いものではない。一瞬一秒過ぎる度に不安が積もっていくのを感じる。

 だが、裏腹にまだ見捨てられていないという安堵感。

照『……咲に負けたから?』

淡「さぁ、どうだろう? 何でだろう……やる気が出ないんだよ」

照『……そっか』

 叱咤するわけでも、非難するわけでもなく受け止めてくれるテル。
 見えないと分かっていても、口元に笑みを乗せた。

淡「ごめんね。乗り越えたら必ず行くから」

照『……皆待ってる。それじゃあね』

 通話が終了し、私はポケットにスマホを戻した。
 
 爪先から雫が落ちるように自然と言葉の端々に嘘を遊ばせたことをテルは分かっていただろう。

 幸せだ。私の嘘に気づいていても何も言わないなんて。
 二年後、私もそうなりたいものだ。

淡「さて、頑張ろう!」

 日差しが、熱い。

カン

ほら、超短い!

短編書きたくて診断メーカーの小説のお題3つがなんたらかんたらってやつで何となく大星淡でかけてみた。

「嘘つき」「爪先」「幸せ」

これが出てきた。

では、クッソ拙い文を拝読ありがとうございました。

次はちゃんと考えて書き溜めして投下する

ついでに宣伝

咲「私が勇者?」
宮永咲の姉or母親が○○だったら
怜「……悩み相談のアルバイト?」
爽「出会いは噂で」
えり「家出少女?」成香「素敵に出てきました」
咲「私が殺し屋?」

これも私が書きました

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