エレン「訓練兵の日常」(138)
※訓練兵の日常を短編で書き綴ったもの
※日常かつ短編なのでヤマ無しオチ無しも有り
※アニメ派はネタバレ注意
①嫌いな食べ物
【エレンの場合】
訓練兵団に入団して、初めてのニンジンが入ったメニューが出た日
エレン(う……今日の野菜スープ、ニンジンが入ってる……しかも多い)
エレン(何故か、嫌いな食べ物に限って、多く入ってるんだよな)
エレン(アルミン、食べてもらっていいか?)ジ
アルミン(うん、いいよ……タイミングを見計らって僕の皿に移してね)コクン
※目で語り合っています
ミカサ「…」カチャ
エレン(!よし、ミカサが自分の皿を見てる今がチャンス!)
ソーー……
ミカサ「エレン、アルミン」
エレン アルミン ビク!!
ミカサ「エレン……ちゃんと自分で食べなきゃダメ……あと気配でバレバレ」
エレン「クッ……嫌いな食べ物の一つや二つぐらい、食えなくたって良いじゃねえか」
ミカサ「好き嫌いは良くない。食糧難の時代、きちんと食べないと生産者に失礼」
アルミン「でもミカサ。代わりに僕が食べるわけだから……何も残すわけじゃないから」
ミカサ「アルミン、エレンを甘やかしちゃダメ。好き嫌いが有るままだと、大人になって恥をかく」
ジャン「いいや、今の時点で十分に恥だと思うけどなぁ?」
エレン「な!?いきなり湧いて出てくんじゃねーよ、ジャン!」
ジャン「いやぁ…まさか巨人をぶっ殺すとか大口叩いてるやつが、たかがニンジンが食えないなんて」
ジャン「ホント、お子様だなwwwwww」プギャーー
エレン「この野郎!」
ミカサ「エレン、やめなさい。ジャンの言うとおり。エレンはお子様」
エレン「うっ……ミカサまで……」
ジャン「ほれみろ!ミカサにまで言われるとは、哀れな奴wwwww」
ミカサ「ほら、私が食べさせてあげるから、あーんして」スクッ
ジャン「」
アルミン以外(自分のスプーンで掬った!? というか、無表情のあーんって怖い)
エレン「うぅ……ミカサぁ……」
ミカサ「……………………あ~ん」ジーーーー
エレン「わ、わかったよ。食べりゃいいんだろ!」
パク!
アルミン以外(間接キス!! )
ジャン(エレンの野郎、何の疑問も持たず、ミカサのスプーンで食べやがったぁあ!!)
ジャン(関節キスとかうらやましすぎんぞ、こんちくしょぉおおおお!!)
エレン「うげ……やっぱりマズイ……ミカサ、もう勘弁して……」モグモグ
ミカサ「ダメ、全部食べきるまで、食べさせる」
ジャン(これ以上、ミカサの唾液が付いたスプーンを、口にさせるわけにはいかん!)
ジャン「な、なあミカサ、もうエレンも嫌がってることだし、このh」
ミカサ「ジャン、このままだと恥をかくと言ったのは、あなた。余計な口出しは無用」
ジャン「」
一同(ジャン、哀れな)
ミカサ「ほら、あーんしなさい」
エレン「うぅ、アルミン、助けてくれよぉ……」
ミカサ「アルミン、妨害しようとしたら、後でくすぐりの刑だから」
アルミン「ごめんよ、エレン。助けられそうにない。ミカサのくすぐりは、もはや拷問だから」
エレン「そんなぁ……!」
5分後
エレン「うぇぇ……結局全部食べさせられた……」
アルミン「エレン……ほら、口直しにパン食べて」
エレン「うぅ……ちくしょう……俺はお前の子供でも弟でもないってのに、無理やり食わせやがってぇ……」
ミカサ「私達は家族。家族に好き嫌いがあるのなら、それを無くしてあげるのは当然」 スク パク
一同(エレンが口を付けたスプーンを、これまた何のためらいもなく、口に運んだ)
コニー「おい、さっきから、ジャンが息をしてないぞ!?」
ジャン「」
ワイワイガヤガヤ
サシャ「……」ジィーーー
サシャ(あのニンジンを食べて上げるって申し出るつもりでしたが、結局無理でしたね)
サシャ(私が言うのもあれですが、エレンは変わり者で、話しかけ辛い雰囲気がありましたが、
今日の出来事で、イメージが変わりました。意外と可愛いとこがあるのですね)
サシャ(イメージが変わったと言えば、ミカサもです)
サシャ(取っ付きにくいイメージがありましたが、さっきのミカサ、心なしか楽しそうでした)
サシャ(ミカサは、本当は優しい人なのかもしれませんね。今度、色々とお話ししてみたいですね)
【アルミンの場合】
ニンジンから三日後
アルミン(うげ……今日は付け合せに、ピーマンのソテーが添えられてる)
アルミン(微妙に量が多い……こんな苦いもの、何で世の中に存在してるんだろ……)
アルミン(今日はミカサは対面に座って、今はサシャと喋りながら食べている……よし、エレン!)チラ
エレン(ああ、分かってる! 隙を見てアルミンのピーマンを食べてやる!)コクン
※相変わらず、目で会話をしています。
サシャ「というわけで、追い詰められた生き物が、すべてをなげうつ時の声は、要注意…」
ミカサ「サシャ、ちょっと待って……エレン、アルミンのピーマンを食べようとしちゃダメ」
エレン「!!……な、なんのこと…だ?」(まだ何もしていないのに!?)!
アルミン「そ、そうだよ、そんな素振り、一つもしてないよ?」(サシャの方に意識がいってたはずなのに!?)
ミカサ「本当?」ジィ
アルミン「ほ…本当だよ…!」
ミカサ「…………」ジィィィ~~~~~…………
アルミン「う……ごめんなさい……食べて貰おうとしてました」
ミカサ「うん、アルミンは素直でいい子。正直に言えたのはエライ」
アルミン「え、それじゃあ……!?」
ミカサ「でも、それとこれとは別。食べさせてあげるから、お皿貸して」ザクッ
ミカサ「ほら、あーん」
エレン以外(また、間接キス!?)
コニー「おい、またジャンが気を失ってるぞ!?」
ジャン「」
アルミン「や、やだよぉ……ピーマン、こっちに向けないでよぉ……!」
女子一同と一部男子(嫌がってるアルミン、かわいい///)
ミカサ「駄々をこねてはダメ。食べないと大きくなれない。あ~~ん……」グイ
アルミン「それ食べたって、大きくならないよ!……絶対、食べないからね……!」プイ
女子一同と一部男子(あのアルミンが駄々っ子に!?……これはアリ!!)
ミカサ「むぅ、仕方がない……エレン、取り押さえて」
エレン「ミカサ、やめてやれよ!嫌いなもの、無理やり食べさせる必要ないだろ!」
エレン「それに、アルミンは俺の親友だ!親友を裏切るような真似はできn」
ミカサ「エレン、取り押さえなければ、エレンにくすぐりの刑を行う」
エレン「すまん、アルミン」ガシッ
アルミン「うあああぁ!?え、エレン!?」
一同(あっさり、親友を売った!?)
エレン「アレを喰らうぐらいなら、死んだ方がマシ!」
一同(どんだけ凄まじいんだ、くすぐりの刑……)
アルミン「やだぁぁ!エレン、離してよぉ!」ジタバタ
エレン「すまん……スマン!!アルミン……ッ!この世は残酷なんだ。俺を許してくれ!」
5分後
アルミン「うぇぇ……苦いよぉ……マズイよぉ……ミカサなんて大っ嫌い……」グスグス
女子一同及び一部男子(涙目のアルミン、天使///)
エレン「良くやった、アルミン……ほら、口直しにスープ飲め」
アルミン「うん……」ズズ…
ミカサ「アルミン、何時までも苦いのがダメとか言ってたら、大人になれない」
ミカサ「アルミンはとても賢い。いずれこのピーマンの苦みの良さが分かる」
ミカサ「アルミンなら、きっと分かる日が来る」ザク パク
一同(アルミンが口を付けたフォークを、これまた気にせずに口に付けた!?)
コニー「おい、ジャンが、血の涙を流して倒れてるぞ!?」
ジャン「」
アルミン「うぅ……ピーマン食べるぐらいなら、僕は大人になれなくたっていいよぉ……」グス
女子一同及び一部男子(た、確かに今のままでいいかも///)
ワイワイガヤガヤ
クリスタ「……」
クリスタ(アルミンって普段の様子をみると、顔に似合わず大人びてると思ってたけど)
クリスタ(やっぱり見た目通り、子供らしい一面もあったんだね。というか、カワイイ///)
クリスタ(それにミカサって、エレンばかり気にかけてるかと思ってたけど、
アルミンのことも大切にしてるんだなぁ)
クリスタ(さっきのミカサは、何だか少し微笑んでいたようにも見えた)
クリスタ(この前の様子も見ると、まるで2人のお母さんみたい)
クリスタ(それにしても、あの3人はもう身よりがいないのに、親がいる私よりも幸せそう……)
クリスタ(幼馴染か……いいなあ、幼馴染って。他愛もないケンカして、そして助け合って……)
クリスタ(私にもああいう友達がいれば、私はいらない子にならずに済んだのかな…?)
クリスタ(……私もそういう関係の友達、欲しかったな)
①嫌いな食べ物 終わり
②食生活の変化
訓練兵団入団初日
クリスタ(うぅ、今日初めて、家以外の食事を食べるけど)
クリスタ(パンとスープしかない。それに、器が陶磁器じゃないし、盛り付けも大ざっぱ…)
クリスタ(家ではメイドさんや執事が用意してくれてたのに、ここでは自分で取りにいかなくちゃいけない)
クリスタ(ナプキンもない。こぼしたら、何で拭けばいいのかな……)
クリスタ(それにしても、こんな大勢の人と食べるのは初めて…)
ワイワイガヤガヤ
ガチャガチャ
バクバク
クリスタ(うう、みんな私からみたら、食事作法が悪いなぁ……男の子は特に、食べ方が豪快というか…)
クリスタ(あんな食べ方したら、家じゃ執事やメイドさんに怒られちゃう)
クリスタ(と、とにかく食べよう。えっと、スープの味は……う、あまり美味しくない…)
クリスタ(パンは……固いし少しパサパサしてる……しっとりしたパン、食べたいよぉ……)
クリスタ(……はぁ、私自分が不幸って思ってたけど、こうしてみると結構恵まれてたんだね……)
クリスタ(うぅ……これは慣れるしかないよね)
クリスタ(あ、そうだ、忘れるところだった)
クリスタ(今日お芋の女の子が夕飯取り上げられてたから、何か食べるものを持って行ってあげなきゃ)
クリスタ(パンを一つ隠し持って、後でもって行こっと)ガサゴソ
ユミル「……チッ」イラ
翌朝
クリスタ(ユミルって何を考えてるか、分からないなぁ)
クリスタ(えっと、今日の朝食は……またパサパサしてそうなパンと、堅そうなスクランブルエッグか)
クリスタ(サクサクのクロワッサンと、ふわふわのスクランブルエッグが食べたいよぉ)グス
ユミル「どうした、クリスタ?早く食っちまわないと、間に合わないぞ?」
クリスタ「う、うん、そうだね!」パク
クリスタ(うぅ、パンは固いし、卵も冷めて固い……美味しくないよぉ……)
サシャ「昨日はまともに食べれてないので、これでやっとまともに食べれます!」ガツガツバクバク
クリスタ(不味いのに、よく美味しそうに食べれるなあ)
サシャ「ん?どうしたんですか、クリスタ?」
クリスタ「えっ?……あ、その、何でもない。ちょっと食欲なくて」
サシャ「そうですか。どうしても無理なら、私が食べてあげますからね!」
クリスタ「だ、大丈夫……食べないと体力持たないから」
サシャ「そうですか…」シュン
ユミル「……」(…お嬢様だったから、ここの食事は合わんのだろうな)
その日の夕食
クリスタ(今日は、お肉の入ってないクリームシチュー……)ズズ
クリスタ(とろみが少なくて味が薄い……)
クリスタ(ビーフシチューなんて、もう食べることはできないんだろうなぁ……)
クリスタ(残したいけど、残したら作った人に失礼だし……)
クリスタ(それに食糧難の時代だから、きちんと食べないと生産者にも失礼だもんね)モグ……モグ
サシャ「運動した後だから、何を食べても美味しいです!」ガツガツ
クリスタ(何でも美味しそうに食べるサシャが羨ましい…)
ユミル「……」
次の日の夕食
サシャ「今日のメニューは川魚の、バター焼きみたいですね!」
クリスタ(今日のメニューは川魚か……)
クリスタ(…やっと、まともなのが出そう!)
・・・
クリスタ(うぅ…姿そのまま、丸焼きで出るとは思わなかった)
クリスタ(切り身の姿しか見たことないから…)
クリスタ(お魚さんの白く濁った目が怖いよぉ…)
クリスタ(うう、これどうやって切り分けるのかな……)
クリスタ(男の子はそのままかぶりついてる子もいる…あとサシャも…)
サシャ「私の村じゃ魚は滅多に食べれないので、うれしいです!」ガブ ハグハグ
クリスタ(家では考えられない食べ方だよ……)
クリスタ(どうやって切り分けたらいいのかな…)オロオロ
ユミル「おい、クリスタ。まさか魚の食べ方が判らないのか?」
クリスタ「えっ!?あ、うん……そ、そうなんだ。お、お母さんが川魚があまり好きじゃなくて
家では、あまりでなかったんだ。それに出ても、切り身しか買ってこなかったから」
クリスタ(一応、ウソは言ってない……私が元貴族って、バレないよね…?)
ユミル「おいおい、そんなんじゃ大人になって恥かくぞ。いいか、魚はなナイフでこうやって…」
ユミル(やはり貴族の娘だからか、切り分けられた魚しか食べたことないんだな)
クリスタ「えっと……できた。頂きます」パク
クリスタ(…うぇ……味は悪くないけど、ちょっと生臭い…)
クリスタ(それに小骨が多い。食べるのが大変……)
クリスタ(家の料理人はきちんと骨を取り除いて、臭みも消してくれてたんだね)
クリスタ(お魚ってきちんと料理しようとすると、結構手間隙かかるんだなぁ…)
ユミル(ホントつい最近までお嬢様だったんだな……)
ユミル(ま、慣れるしかないわな……)
クリスタ(ずっと、こんな食事が続くのかな…)
その次の日の夕食
クリスタ(うぅ、今日も美味しくないんだろうなぁ……)
クリスタ(今日はコーンクリームスープ…に、ポテトサラダ)
クリスタ(コーンスープは……!これは程よく甘くて美味しい!)
クリスタ(ポテトサラダは……これもお芋がホクホクしてて美味しい!)
クリスタ(なんだ、美味しい料理も出るんだ!)パァァ
サシャ「それにしても、このコーンスープは絶品ですね!」
サシャ「よしこれなら、パンを浸しても…」チャプ
クリスタ(あうぅ……また不作法な食べ方してる)
サシャ「うん、美味しいです!二人もやってみてはどうですか?」
ユミル「お、確かにそうだな…おお、確かに美味いな」チャプ パク
クリスタ(うう、ユミルまで…)
サシャ「どうしたんですか?クリスタもやってみてはどうですか?」
クリスタ「でも、それってお行儀が悪いような…」
サシャ「大丈夫ですよ、みんなやってますし」
クリスタ「えっ?」
エレン「今日のスープうめぇな! この固いパンを浸すと、いい感じに柔らかくなる」チャプ
アルミン「うん!これだと、口の水分を取られずに済むよね」チャプ
ミカサ「ポテトサラダも美味しい」モグモグ
今日は確かにうめぇ チャプ
兵団の食事もやればできるのね チャプ
今日は作った人が違うんじゃね? チャプ
残ってたら、今日はおかわりしたいな チャプ
クリスタ(みんな、パンを浸してる…)
サシャ「ほらほら、一度騙されたと思ってやってみて下さい」
クリスタ「そ、それじゃ、やってみるね……」チャプ パク
クリスタ「………パサパサのパン柔らかくなって、食べやすい…!」パァァ
サシャ「そうでしょうそうでしょう!」
クリスタ(まだちょっと抵抗はあるけど…もう私は貴族でないし、いいか)
クリスタ(今後もこんなメニューが出てくれるといいな)
3ヵ月後
クリスタ(ここに来て3ヶ月、兵団の料理は相変わらず当たりハズレが大きい)
クリスタ(今日は……ハズレ……)
クリスタ(まだ、家の料理にも未練がないと言えば嘘になる。けど…)
サシャ「いやぁ、今日もご飯が美味しいです!」
ユミル「お前何時も美味いっていうよな。バカ舌だろ」
サシャ「む、違いますよ。ほら、よく言うじゃないですか」
サシャ「空腹は最高のスパイスって!」エッヘン ドヤァ
ユミル「単に、食い意地が張ってるだけだろ。あとドヤ顔ウゼェ…」
クリスタ「もう、サシャを苛めないの」
ユミル「へいへい。クリスタは優しいねぇ…ん?あのテーブル、騒がしいな」
エレン「だから、ニンジンぐらい食べられなくったって、いいだろうが~!!」
アルミン「うわ~ん、ピーマンこっちに向けないでよぉ~!」
ミカサ「そう……どうしても食べないというのなら」サッ サッ
ミカサ「二人のパンをサシャにあげるけど、どうする?」
エレン「い、一瞬で……!」
アルミン「ひどいよ、ミカサ~!」
ミカサ「サシャ、まだ食べては駄目。伏せ」
サシャ「ハッハッハッ……」ジュル
ユミル「よだれ垂らしてやがる。汚らしい」
クリスタ「あはは」
ワーワーギャーギャー
クリスタ(まだここの食事には、慣れないけど)
クリスタ(それでも、今では食事の時間がすごく楽しみです)
クリスタ(こうやってみんなで楽しく食事するのって、楽しいって分かったから)
②食生活の変化 終わり
③少しは慎みを覚えろ
夏 休日の朝 食堂
サシャ「おはようございます……ユミル達のテーブルが埋まっていますね。アルミン、隣良いですか?」
アルミン「うん、いいよ」
サシャ「今日は一段と暑いですね~~」グデ~……
エレン「ああ、今日が訓練でなくてよかったぜ……」
アルミン「うん、訓練中は、夏でも長袖着せられるから参っちゃうよね」
ミカサ「怪我防止のためだから、仕方がない」
エレン「ああ……」
サシャ「……」ジィーー…
アルミン「?…ど、どうしたの、サシャ。僕の腕をじーっとみたりして」
サシャ「アルミンの腕って綺麗ですねぇ~…。羨ましいです」
アルミン「え……ええっ!?な、何を言い出すの!?」
サシャ「だって男の子なのに、色白できれいなお肌をしています。それにゴツゴツしてませんし」
サシャ「それに…ちょっと腕を上げてもらいますね」ヒョィ
アルミン「うわぁ!?」
サシャ「ちょっと袖の中を拝借……」
サシャ「……ひゃ~。アルミンは男なのに、腋毛も生えていないんですね。きれいな脇で羨ましいです」
アルミン「や、やめてよ、サシャ~。男らしくないのは気にしているんだから~!」
サシャ「褒めているんですから、良いじゃないですか」
アルミン「うぅ~!」プンプン
サシャ「それにしても、アルミンはムダ毛が全くないんですね」」
サシャ「私は、いつもお手入れするのが大変ですから、羨ましいです」
アルミン「お手入れ?」
サシャ「そうです。何時もムダ毛処理が大変です。……剃るのが」
アルミン「へっ?……剃…る……?」
サシャ「そうです。私は腕毛が生えてて、何時も剃るのが大変です。あ、あと脛毛も!」
シーン
アルミン(うわぁ、一気に空気が重苦しくなっちゃった)
サシャ「ん、どうしたのですか?」
アルミン「あ、あのさ、サシャ、もうこの話はやめようよ」
サシャ「何でですか?いいじゃないですか。それよりムダ毛処理で一番大変なのは脇です!」
サシャ「わき毛を綺麗に剃るのは、結構手間がかかります」
サシャ「ですから、抜いたらきれいになるんじゃないかと思って、試してみたのですが」
サシャ「滅茶苦茶痛かったです!おまけに、赤くなって余計に汚らしくなってしまいました……」
アルミン「あ……はは……そう」(僕は、どう反応すればいいのかな……)
ユミル「オイ、サシャ!てめぇはもうちょっと考えて話しやがれ!」
ユミル「仮にも女なんだから、もっと恥じらいを持てよ!」
サシャ「え~、そうですか?別に事実なんだから、気にしなくても良いと思うんですけどね~?」
アルミン(いやいや、気になるから剃るんでしょ!その処理を話すのは気にならないなんておかしいよ!)
アルミン(サシャはやっぱりちょっと変わってるな……)
コニー「オイ、芋女。休日の朝っぱらから、女のムダ毛の処理なんて聞きたかねぇよ」
コニー「見ろ、男子一同が、微妙な雰囲気になっちまったじゃねぇか!」
男達「……」ズーン
サシャ「ハァ~…男子は女子に幻想を抱きすぎです」
サシャ「ムダ毛処理してるのは、何も私だけではありませんからね!」
ジャン(ミカサはしてないよな…?)
コニー「おい、だから幻想をぶち壊すなって!」
サシャ「やっぱり男子はクリスタみたいな子がいいんですね、まったく!」
コニー「は?……クリスタ?」
クリスタ「ちょ…サシャ!?」
サシャ「クリスタはムダ毛ところか、アソコも全く生えていません!」
サシャ「そんなに毛がない子がいいなら、男子は皆クリスタと結婚すればいいんです!」
ライナー「」ガタッ
多くの男子「」ガタタッ
クリスタ「いやああああああああああぁぁぁぁぁ!!!サシャのバカぁぁぁああああああ!!」
ユミル「サシャぁああああああああああああああぁぁぁぁあああ!!!!!」
男達(あ、アソコに……毛が生えて……いないだとぉ!?)ハァハァ!
ライナー(ぱ、パイパンだというのか……!!)ハァハァハァハァハァ!
クリスタ「皆、こっち見ないでぇえええ~~~!!!」ウワーン!
ユミル「野郎どもぉおおおお!クリスタを変な目で見るんじゃねぇええええ!!!」
サシャ「あわわわわ!く、クリスタ!?なんで泣いているのか分かりませんが、泣かないでください!」
クリスタ「わぁあああああん!うわぁあああああんんん!」ビエーーーンビエーーーン!
アルミン「どうしよう、あんまり騒いじゃうと、教官が来ちゃうよ!」
エレン「アルミン、俺に任せろ」
ミカサ「エレン?」
エレン「大丈夫、任せろって!……泣かないで、ちょっと聞いてくれクリスタ!」
クリスタ「うぁあああ~~ん!!……ぐす!?」
アルミン(エレン、一体どう収めるつもりなんだ!?)
一同「ゴク」シーン……
エレン「クリスタ、その、別に気にすることはない」
エレン「……アルミンだって、アソコに毛が生えていなんだからな!」
クリスタ「へっ…!?」
アルミン「うわぁああああああああああ!?!?!?!?」
エレン「だから気にすんな!アソコの毛がないのは、お前だけじゃない!!アルミンも仲間だ!!」ニコッ!
エレン(ふーー。これでクリスタも落ち着くはず!)ドヤ!→アルミン達の方を向く
アルミン「え、エレンのバカぁあああぁぁぁぁあぁあぁぁぁ!!!!」ウワーン!!!
アルミン「気にしてることバラすなんて!!エレンなんて大っ嫌いだぁああああああああ!!!!」ウワーンウワーン!
クリスタ「うわぁあああぁあああぁあああああんん!!!」ビエーンビエーン!
ユミル「こんのぉアホがぁああああああ!!!!」
エレン「え、ちょ…!な、何が不味かったんだ……!?」
エレン「クリスタは毛がないことを気にしてるから、仲間がいれば安心すると思ったのに……」
ミカサ「エレン!………とにかくこっちに来なさい!!」
一部女子達(アルミン、生えてないんだ……ちょっと見てみたい///)
5分後
アルミン「うぅ……グスッ……」→ミカサに寄りかかってナデナデされいる
クリスタ「ひっく…ぐすっ……」→ユミルに寄りかかってナデナデされている
エレン「」 サシャ「」 →二人とも正座中
ミカサ「全く。エレン、何度も言うように、貴方は女心が分かっていない」
ミカサ「普通の神経してたら、あんなフォローはしない。……おまけにアルミンの秘密までバラして」
ミカサ「エレンはデリカシーが無いのにも程がある」
ミカサ「だから空気が読めないと言われる。……分かっているの?」ガミガミ
エレン「は、はひ……はんしぇいひてましゅ……」→ミカサに思いっ切り往復ビンタを何発も喰らい、両ホホが腫れている
ユミル「こんの、芋女がぁああ……!!ここまで常識がないとは思わなかったぞ!!」
ユミル「罰として1週間、夕飯のパンは取り上げだからな!!」
サシャ「そ、そんな!惨い……あまりに惨い仕打ちです!」
ユミル「晩飯全部取り上げないだけでも、有り難いと思えやああぁぁぁぁぁ!!!!」
ライナー「」→イヤラシイ目で見ていた筆頭として、アニに蹴り上げられた
ギャーギャーワーワー
キース「……」
キース(騒いでいるから、罰を与えようと思ったが)
キース(原因となった奴らはすでに罰も与えられたようだし、そのまま去るとしよう)
キース(さすがの私も、身体的特徴のことをまた蒸し返してやるのは、流石にかわいそうで出来ないしな)
キース(…………奴らもまだまだ、思春期の子供なんだな)
③少しは慎みを覚えろ 終わり
④少しは慎みを覚えろ その2
ムダ毛事件から数日後
ワイワイガヤガヤ
サシャ「のわぁ~~~!!!」
バンッ!!
エレン「ん、どうしたんだ、サシャの奴、慌てて?」
サシャ「はぁっ……!はぁっ……!た、大変なことになりました!!!」
アルミン「ど、どうしたの、サシャ!?」
サシャ「ぱ……パンツが……パンツが……!」
アルミン「なっ…!?ま、まさか……盗まれt」
サシャ「パンツが、生理不順で血まみれになってしまいました!!!!!」
アルミン「」
女子「」
男子「」
シーン……
アルミン(こういう場合、どう反応すればいいかわかんないや…)
サシャ「医務室行ったら、切れてるから誰かに貰えって言われました~!!」
サシャ「だから女子のみなさん、助けて下さい~~!!」
アルミン(うん、それは良いんだけど、こそこそやって欲しかったな……)
サシャ「あ、アニ!持ってませんか~!?」
アニ「ごめん……私はもう今月は終わったから……というか、話しかけないでくれる……」
サシャ「うぁ~~ん!!アニ、酷いですぅ~~!!!」
サシャ「クリスタ~~!持ってませんか~~……って、そうだった」
クリスタ「クリスタは初潮はまだだから、持ってなかったんでしたね。うっかりしてました!」テヘッ!
一同「ブッーーーーー!!!!????」
クリスタ「いやぁああああああ!!!サシャのバカぁああああぁぁぁっっ~~!!!!」
ユミル「こんの芋おんなぁあああああああ~~~~!!!!別の意味でうっかりすんなやぁあああああ!!!!」
ライナー(まだってことは……中出ししても妊娠しnぶえらぁああ!!!!?」
アニ「顔に出てるよ、変態」
クリスタ「どうせ私は生理がきてない、お子様だよぉ~~~!!」ビエーンビエーーン!」
ユミル「サシャぁああ!!お前はこの前ので懲りてなかったのか~~~!!!」
サシャ「わーーん!ごめなさ~~い!!そ、それよりもパンツが濡れ濡れで被れてアソコが痒いです~~!!!」
ユミル「あああ、もう!!!とにかく、まずは私のくれてやる!兵舎に戻るぞ!!」
ユミル「ほら、クリスタも来い!」
がちゃ、ばたん
シーン……
エレン「……アルミン、女って大変なんだな」
アルミン「うん……けど、できればサシャはもっと恥じらいを持って欲しいけどね…」
その後サシャは1週間、晩飯のパンをユミルに取り上げられたという。
④少しは慎みを覚えろ その2 終わり
書き溜め分の投下はこれで終わり。
あと一つ分の話で終わる。
明日というか今日の夜中にまた投下する。
あとサシャファンの方、汚れ役にしてしまいごめんなさい。
>>57 訂正
シーン……
アルミン(こういう場合、どう反応すればいいかわかんないや…)
サシャ「医務室行ったら、ナプキン切れてるから誰かに貰えって言われました~!!」
サシャ「だから女子のみなさん、助けて下さい~~!!」
アルミン(うん、それは良いんだけど、こそこそやって欲しかったな……)
サシャ「あ、アニ!持ってませんか~!?」
アニ「ごめん……私はもう今月は終わったから……というか、話しかけないでくれる……」
サシャ「うぁ~~ん!!アニ、酷いですぅ~~!!!」
サシャ「クリスタ~~!持ってませんか~~……って、そうだった」
サシャ「クリスタは初潮はまだだから、持ってなかったんでしたね。うっかりしてました!」テヘッ!
一同「ブッーーーーー!!!!????」
最後の最後で爪が甘かった。
続きは夜になります
もうちょいで書き溜めが終わるから待ってね
⑤肩を並べたい
水汲み場
アルミン「はぁ……」
ジャン「アルミンの奴が、ため息をついているな」
マルコ「どうしたの、アルミン」
アルミン「ジャン、マルコ……実は」
―――――
――――――――
――――――――――――
アルミン「エレン、格闘技訓練、一緒に組もうよ!」
エレン「あ、悪ぃ、アルミン。アニと組む約束してるんだ」プィ
アルミン「そう……」シューン
エレン「す、すまんな……アルミン」
・・・
アルミン「ミカサ、その一緒に格闘訓練組んで欲しいんだけど」
ミカサ「ごめんなさい……クリスタと組むから………アルミンとは組めない」プイ
アルミン「そうなんだ……ごめんね」シューン
ミカサ「ごめんなさい………アルミン……」
――――――――――――
――――――――
――――
マルコ「なるほど、エレンとミカサが格闘訓練で一緒に組んでくれないのか」
アルミン「うん……ほら格闘技訓練は、弱い人は必ず1回は強い人と組むようにしろって言われてるよね」
ジャン「ああ、確か同じようなレベルの奴と組んでも、上達しないからって理由だったよな」
ジャン「ま、別に強制でないけどな。それ以前に格闘技訓練を真面目にしている奴らが少数だけどな」
アルミン「あはは……それで僕は昔いじめられっ子だったから、ちょっとでも強くなりたいと思って、
二人に頼むんだけど、いつも断られるんだ。」
マルコ「アニやライナーとは組まないの?」
アルミン「アニは最近ようやくエレンと組むようになったぐらいだし、ライナーはいつもエレンかミカサかベルトルトと組んでて
なかなか組む機会がないんだ」
マルコ「そうなんだ……」
アルミン「それでエレンとミカサは最近では格闘技訓練の時は、あからさまに顔を合わせようとしなくなったんだ…」
マルコ「それは……」
アルミン「あ、でもそれ以外はいつも通りなんだ。格闘技訓練の時だけ、よそよそしくなる」
マルコ「ん~~……これは何かあるのかな?」
ジャン「へっ、単にアルミンが弱すぎるから、組たくないんだろ」
マルコ「ジャン、ちょっとは言葉を選ばないか!」
アルミン「待ってマルコ。ジャンの言うとおりだよ。原因は僕が弱すぎるから」
マルコ「アルミン……」
アルミン「僕は104期生でも最弱。男にしては小柄だし体重も男では一番軽いから、唯でさえ不利だし」
アルミン「多分僕が勝てる相手は、クリスタぐらいかも」
アルミン「そのクリスタも、最近はミカサと組むようになってきて、どんどん強くなってきた」
アルミン「そのうち僕どころかそこそこ強くなるよ、クリスタは……」
アルミン「多分僕と違って、素質はあるんだろうね」
ジャン「……ま、あの死に急ぎ野郎は、なんでも全力で取り組むし、強くなりたいっていう明確な意思があるから、
弱いお前とは組んでる時間が惜しいんだろうな」
ジャン「一方でミカサは、アルミンは素質無しとみなしたから、弱くても素質のあるクリスタと組むんだろうな」
アルミン「うん……ジャンの言う通りだと思う」
アルミン「そこまで分かってるし、どうしようもないから、ちょっと自己嫌悪に陥ってて」
ジャン「ま、気にすんなアルミン。別に格闘技訓練なんて点数にもならねぇんだし、弱いままでいいじゃねぇか」
マルコ「でもジャン!アルミンは強くなろうとしてるんだぞ!アルミンの気持ちを蔑ろにするのか?」
ジャン「落ち着け、マルコ。アルミン、素質がない部分を無理に伸ばしたって、時間の無駄だ。」
ジャン「ましてや、得点にならない格闘技に力を入れるなんて、馬鹿げてる」
ジャン「まあ俺は、あの死に急ぎ野郎に一泡吹かせたいから、最近頑張りだしたがな」
マルコ「……」
ジャン「話が逸れたな。それよりもお前は、座学と技巧以外はからっきしなんだから、もっと力を入れるべきものがあるだろ」
ジャン「それこそ立体機動とかな」
アルミン「そう…だよね……」
ジャン「一部の真面目なやつらは、格闘技訓練も一生懸命取り組んでいるようだが、普通の奴らは過酷な訓練の骨休みに使っている」
ジャン「お前みたいな、普通の奴よりも体力のない奴は特にそうするべきだ」
アルミン「うん……分かってはいるんだけど……」
ジャン「……無理して次の大事な訓練に支障をきたすより、今後格闘訓練は骨休みにつかえ。その方が身のためだ」
ジャン「ジャン……」
>>83 訂正
ジャン「話が逸れたな。それよりもお前は、座学と技巧以外はからっきしなんだから、もっと力を入れるべきものがあるだろ」
ジャン「それこそ立体機動とかな」
アルミン「そう…だよね……」
ジャン「一部の真面目なやつらは、格闘技訓練も一生懸命取り組んでいるようだが、普通の奴らは過酷な訓練の骨休みに使っている」
ジャン「お前みたいな、普通の奴よりも体力のない奴は特にそうするべきだ」
アルミン「うん……分かってはいるんだけど……」
ジャン「……無理して次の大事な訓練に支障をきたすより、今後格闘訓練は骨休みにつかえ。その方が身のためだ」
マルコ「ジャン……」
ジャン「チッ……長々と話しちまったな……アルミン、俺達はもう行くからな」
マルコ「ジャン……!」
ジャン「マルコ、俺たちで何かできると思うか?あれはアルミン自身の問題だ。俺たちが首を突っ込む問題じゃない」
マルコ「けど……!」
アルミン「いいんだ、マルコ。ジャンの言うとおりだ」
アルミン「……ありがとうジャン。正直な意見を聞けてちょっとスッとしたよ」
ジャン「……そいつはどうも。じゃあ、いくぜ。そろそろ水汲みから帰らないと怒られるしな」
アルミン「ありがとう………僕は結局、二人とは肩を並べられないんだね」
ジャン「!……アルミン、あと一つだけおせっかいだ。諦めてないなら、あと1回だけ頼んでみろ」
アルミン「え?」
ジャン「あと1回だけ、エレン達に頼んでみろ。格闘訓練が始まる前にだ。それだけだ。じゃあな」
アルミン「ジャン……?」
2日後
アルミン(よし、エレンに頼んでみよう)
アルミン「え、エレン、今日の格闘技訓練、今日こそ一緒に組んでよ」
エレン「あ~……悪い、今日はアニとライナーと組む約束が」
ライナー「いいじゃないか、エレン。一度は組んでやれよ」
アニ「組んで上げれば?あんた、いつも全力だから、毎回アンタと組むのは嫌なんだけど」
アニ「そもそも私は格闘訓練は、楽したいんだけど」
エレン「む……そ、そうは言ってもな……」
ジャン「よせよせ、無駄だよ。こいつは、俺にビビってるから」
エレン「ああ!?……何時俺がおまえにビビっただと!?」
ジャン「この俺がエレンに1回転させられてたときから、俺は真面目に格闘技訓練しだしたからな」
ジャン「だから焦ってるんだろ?……この俺に、格闘技でも抜かれそうになるから」
ジャン「だから、弱いアルミンなんかと組んでる時間が惜しいんだろ?……正直に言えって」ゲラゲラ
エレン「このクズ野郎がぁ~~!!!俺のことはいくら言ってもいいけど、アルミンを馬鹿にするのは、絶対に許さねぇぞ!!」
ミカサ「ジャン……今の発言をすぐ取り消しないと……削ぐ……!」
ジャン「いいや、取り消さねぇよ。それにアルミンを馬鹿にしてるのは、お前たち幼馴染の方だろうが」
エレン「な……!?」
ミカサ「えっ…!?」
ジャン「アルミンが組みたいって言ってるのに、なんで組んでやらねぇんだよ」
ジャン「格闘技訓練のルールを知らないとは言わせねぇ。弱い奴は1回は強い奴と組むようにしろって」
ジャン「ミカサはきちんと、か弱いクリスタと組んでる。なのにアルミンとは組まない」
ジャン「クリスタは現に、力を付けてきた。それでもアルミンと組まない理由はただ一つ」
ジャン「アルミンを素質無しって烙印を押したに決まってる」
ミカサ「ち、ちg」
ジャン「まあまて、最後まで話を聞け」
ジャン「エレンに至っては、自分が強くなるためだけに、強い奴としか組もうとしない。ホント自分勝手な野郎だぜ」
エレン「ち、違う!」
ミカサ「違うの、これには、訳が……」
ジャン「……なら、アルミンに話せよ。組めない訳を。お前たちは幼馴染で、家族も同然なんだろ?」
アルミン「エレン……ミカサ……その、僕と組みたくない理由、話してくれないか……」
エレン「アルミン……」
アルミン「どんな理由でも受け入れる……二人がそっけないのは、格闘技の時間だけだから
僕たちの仲が壊れたわけじゃないから……その、心配はしてないからさ」
ミカサ「アルミン……ごめんなさい」
エレン「わかった、話すよ……その、俺とミカサが、お前と組まなかった理由は」
エレン「……その、ちょっと恥ずかしんだけど……」モジモジ
一同「……ん?」
エレン「ミカサ……やっぱお前が話してくれ!」
ミカサ「エレン……ずるい!!」モジモジ
一同「………んん?」
エレン「う……分かったよ……じゃあ、二人同時ということで
ミカサ「……わかった、それで手を打とう」
エレン「俺が、アルミンと組まなかった理由は……」
ミカサ「私が、アルミンと組まなかった理由は……」
アルミン「ゴク」
エレン「無二の親友であるお前に、暴力なんか奮うなんてできる訳がない!!!!」ドーーン!
ミカサ「可愛い親友のアルミンに、 暴力なんか奮うなんてできる訳がない!!!!」ドーーン!
アルミン「……へっ!?」
ジャン「はぁっ!!!?」
一同「ポカーン……」
エレン「アルミンを……アルミンを……ずっと友達がいなかった俺と友達になってくれたアルミンを……」
エレン「子供時代から周りからちょっと浮いてたのに、気にせずに友達になってくれたアルミンを……」
エレン「ミカサが来るまで唯一の友達であったアルミンを…外の世界に興味を持たせてくれたアルミンを……」
エレン「殴ったり蹴ったりするなんて、出来るわけないだろぉおがよぉおおおおおお!!!」
ミカサ「ずっと友達がいなかった私と、すぐ友達になってくれたアルミンを……」
ミカサ「何でも相談に乗ってくれたアルミンを……こんなにも可愛くて愛らしいアルミンを……」
ミカサ「私とエレンの命を救ってくれたアルミンに……訓練とはいえ痛めつけるなんて、できない……!」
アルミン「」
ジャン(……そりゃ、反応に困るわな……)
アルミン「え、……えーと……つまるところ、僕に、暴力を振りたくなかった……と?」
エレン コクン
ミカサ コクン
アルミン「あ…はは……そうなんだ……」
エレン「ちょっと付け加えると昔から、アルミンは苛められてたから、痛めつけるような行為は、
気が引けちまうんだよな。特に俺は力の加減が下手だし。」
ミカサ「同じく……エレンは殴れるけど、アルミンは殴れない」
アルミン「よ……よかった……僕が弱いから……足手まといになるから、組んでくれないのかと……」ポロポロ
エレン「すまなかったな、アルミン。まさか悩ませてしまってたなんてな」
ミカサ「ごめんなさい、アルミン……」
アルミン「いいよ……二人とも、僕の為を思ってくれてのことだったんだから……」
アルミン「それよりも、今日は、僕と組んでくれる?」
エレン「ああ、もちろんだ!」
ミカサ「アルミンを強くしてあげる」
アルミン「よろしくね、二人とも!」
アルミン「……ジャン、ありがとね」
ジャン「へっ、何のことだか、さっぱりわからねぇな。第一俺は、エレンの野郎にむかついただけだしな」
エレン「……」
アルミン「ほら、もうすぐ集合時間だから、急ごう!」
エレン「ああ!」
・・・
ライナー「うまく解決したな」
ジャン「ああ、付き合ってもらってスマンな……」
アニ「はぁ、全く。あんたがお願いするなんて、思いもしなかった」
アニ「ま、私もエレンとやりあうのは疲れるから、良かったけどね」
ライナー「本当か~?」ニヤニヤ
アニ ゲシッ!
ライナー「」チーン
ジャン「ライナー……余計なことを言わなければ……」
マルコ「それにしても、見直したよ、ジャン!」
ジャン「止せよ。ただの気まぐれだ……それにあの二人が拒んでた理由が、あまりにもバカらしいから
お節介なんてして損したぜ」
マルコ「でも、当人達にとっては深い悩みだったんだからさ。大目に見てあげようよ」
アニ「さっそく、やってるね」
エレン「遅い!」バキッ
アルミン「うげっ!!」ドカッ
エレン「アルミン、しっかりと受け身を取れ!でないと怪我するぞ!」
アルミン「うう……!」
エレン「よし、ちょっと休憩したら、もう一度やるぞ!」
アルミン「うん!」
アニ「やれやれ、エレンは相変わらず、力の加減がなっちゃいないね」
10分後
ミカサ「さぁ……アルミンがならず者をやる番……遠慮なく襲い掛かってきて」
アルミン「うん……」ゴク
マルコ「相変わらず、威圧感が凄いねミカサ」
ライナー「だが、俺とやるときよりも、大分抑えられてる」
ミカサ「さぁ、アルミン。今の私は、昔アルミンを虐めていたガキ大将だと思って。だから思いっきり、襲ってきていい」
アルミン「わ、わかった……!」ダッ!
ミカサ「ふっ!」パシ!
アルミン「わっ!?」クルン、ドサ!
アルミン「あいたたた……」
ミカサ「踏み込みが甘い……けど受け身は良くなった」
アルミン「うん…ありがと」
ミカサ「さ、次は私がならず者の番」
アルミン「うん!」
ジャン「……」
ジャン(肩を並べたい……か……)
ジャン(あんな言葉を聞いちまったら、手を貸すしかねえじゃねぇか……)
ジャン(俺だって、あのエレンに肩を……いやあのエレンを絶対超えてやるんだからな!)
ジャン(だから、エレン。俺は絶対にお前よりも順位を上にいってやるからな!)
⑤肩を並べたい 終わり
⑥ニシンは好みじゃない
※訓練兵時代じゃないけど、ご容赦を
ウトガルド城
ライナー「ユミル、何しているんだ?」
ユミル「腹の足しになりそうなもんを探っているのさ」
ユミル「たぶん、これが最後の晩餐になるぜ」
ユミル「…お!こりゃいけそうだ。鰊は好みじゃないが……」
―――――
――――――――
――――――――――――
ユミル父「さて、保存がそろそろ切れそうな缶詰を処分するか」
ユミル(7)「この缶詰はなに?」
ユミル父「これは鰊の缶詰だ」
ユミル(7)「食べて良い?」
ユミル父「ダメだ。一応まだ食べられるが、やめた方がいい。それに一人では絶対に食べるな」
ユミル母「あなた、そろそろ行かないと会合に遅れますよ」
ユミル父「む、そうか。今から母さんと出かけてくるが、いいかユミル。この鰊の缶詰は、絶対に開けるんじゃないぞ」
ユミル父「とんでもないことになるからな」
ユミル(7)「わかった」
ユミル母「お昼までには戻るから」
・・・
ユミル(7)「なーんて、素直に聞くもんか。やるなと言われてたら、やりたくなるのが人の心情ってもんだぜ!」
ユミル(7)「それに、せっかくいっぱいあるんだし、一つぐらい無くなってもバレやしないよな!」
ユミル(7)「えーと、鰊の缶詰とか言ってたよな……数の子が美味しんだから、身も美味しいに違いない!」
ユミル(7)「えーと、何々……『しゅーるすとれみんぐ』…って書いてあるのか。商品名なのかな?」
ユミル(7)「それに缶詰がパンパンになってる。これは中身がたくさん入ってるに違いない!」
ユミル(7)「缶切準備よし」
ユミル(7)「なーにが、開けたらとんでもないことになるだよ。自分一人で食べるつもりだったのが、バレバレだっつーの」
ユミル(7)「よ……っと!!」
パキュ!!ボン!!!ブシュウウウウウウう!!! ビチャ!!
ユミル(7)「ぎゃああぁぁあぁっぁあぁぁっぁあああ~~~~!!く、くっせえぇえぇええぇぇぇっぇぇええ!!!!」
ユミル(7)「く、臭い汁が、鼻に、目ににぃいいいいぃぃぃっっ!!!」
シュールストレミング「ぶしゅう~~っっっ!!!!!!!」ビチャビチャ!
ユミル(7)「目が~~!目がぁぁあっっっ~~~!!いてぇええぇえぇつ~~~!!!」
ユミル(7)「それに鼻が、潰れるぅぅええ……オオエェッ!…うげえぇぇぇ゛っっっ~~~~!!!!」オロロロロ!!
ユミル(7)「だ、だれか、たすけ゛てぇげげぇぇぇ゛ぇっっ~~~おげぇ゛えっえ゛えっ~~~!!!」ドタバタ オロロロロ
ユミル(7) 這う這うの体で家の外に出る
ユミル(7)「だれか、誰かたずけ゛てぇえええ゛え~~~~!!!」
モブ親父a「おい、ユミルがゲロまみれでのた打ち回っているぞ!?」
モブ親父b「この異臭、あの悪ガキ、シュールストレミングを開けたんだ!」
モブ親父c「あの感じじゃ、顔に汁が飛び散ったみたいだな」
モブ親父a「おい、だれか酒もってこい!あの汁の匂いは水じゃ取りきれん!」
2時間後
ユミル父「お前はなぜいつも親のいうことを聞かないんだ!このバカ娘め!」お尻バシンバシン!
ユミル父「おまけに、部屋に匂いをこびり付かせおってからに!!あれほど開けるなと言っただろうが!」バシンバシン
ユミル(7)「ご、ごめんなさい!!痛い!!痛い!!もう、反省してますから、許してぇ!!!」
――――――――――――
――――――――
――――
ユミル(あの後、捨てるのも勿体ないからってことで、その日の昼飯で出たんだよな)
ユミル(味はまあまあだったが……匂いがやっぱきつかった……)
ユミル(酒で洗っても、まだ匂いが残るもんな……)
ライナー「ゆ、ユミル……?どうしたんだ……?」
ユミル「ほんと、鰊は好みじゃない……好みじゃないぜ……」涙ツー……
⑥ニシンは好みじゃない 終わり
⑦アルミン抱き枕
休日の前の夜
クリスタ「アルミン抱き枕?」
ミカサ「そう。シガンシナに居た時お昼寝するときは、いつもアルミンを真ん中にして
アルミンを抱き枕代わりにして、3人で寝てた」
サシャ「へ~。ミカサだと、エレンじゃなきゃ嫌って言うものだと思ってましたけど、違うのですか?」
ミカサ「当然最初はエレンの横が良かった。けどエレンとは夜は一緒に寝てたこともあって、
エレンに勧められて一度ぐらいはいいかと思って試してみた」
ユミル「へぇ、それでどうだったんだ?」
ミカサ「それがもう、抱き心地が素晴らしい」
ユミル「そんなに良いのか?」
ミカサ「温かくて、エレンよりも柔らかい。どんなに抱きしめても、エレンと違って嫌がらず、じっとしてくれる」
ミカサ「寝顔が小動物みたいでキュート。カワイイ寝息。あと男の子なのに、良い匂いもする」
サシャ「確かにアルミンは、そこいらの女の子よりも、可愛いですからね~」
ミカサ「その通り。アルミンは天使…とにかく、抱き心地という点に関しては、エレンよりもアルミンの方が正直何倍も上」
クリスタ「そこまでなんだ~」
ミカサ「うん。あの抱き心地を知ってしまえば、もう離れられなくなる」
ミカサ「ここに来てからは、一緒に寝る機会もなくなったので、恋しい」
サシャ「そこまで言われると、興味が湧きますね~!」
クリスタ「うん。一度抱いて寝てみたい」
サシャ「女装させれば、女子寮に居てもバレないんじゃないですか?」
ミカサ「バレないだろうけど……アルミンはああ見えて、性格はとても男の子してる」
ミカサ「だから本人の前にそれを言っちゃダメ……すごく怒るから」
ユミル「そんなに怒るのか、アイツ」
ミカサ「昔、あまりに可愛いから、女装したらどうなるかと興味本位で私の服を着させようとしたら、本気で怒ってしまった」
ミカサ「1週間、口を聞いてくれなかった。もちろん抱き枕もできなかった…」
ミカサ「あの時は、とても悲しかった」
ユミル「ミカサも、そういった遊び心はあったんだな……」
クリスタ(その気持ちわかる。アルミンは一度女装させて、からかってみたい)
サシャ「む~…ならば、休日に一緒にお昼寝してもらうしか、なさそうですね」
ミカサ「もちろん幼馴染である私が、一番の優先権がある」
ミカサ「もちろんその時はエレンも一緒だろうから……あなた達の番はその後……いつになるか分からない」
サシャ「ミカサ、横暴ですよ!そういって、自分で独占する気でしょう!」
クリスタ「そうよ、ここは味わったことのない私とサシャに譲るべき!」
ゴーン!ゴーン!
ユミル「消灯時間だな」
ミカサ「この話はこれで終わり。早く寝ないと怒られる」
サシャ「ズルいですよ!ミカサ!」
クリスタ「明日、またお話し聞くからね」
アニ(……アルミン抱き枕か)
アニ(……私も抱いてみたい……)
アニ(皆と距離を空けていたのが、仇になった……)
翌日 休日の朝
ミカサ「おはよう。エレン、アルミン……?」
ジャン「ぎゃっはっは!まったくエレンさんは良い歳こいてよぉwwwwwwww」
ジャン「しかも男同士でとかwwwwwwおまえ、そっちの趣味があったのかよwwwww」プギャーーーー!!
エレン「うるせえな!!昔の癖がつい出ただけだよ!」
アルミン「エレン、ジャン。もうやめようよ!」
ミカサ「朝から何を争っているの?」
ジャン「お、ミカサ、聞いてくれよwwwwwwww」
ジャン「エレンの野郎、今日起きてみたら、アルミンを抱いて寝てたんだよwwwww」
ジャン「それで理由を聞いたら、『アルミンは昔から抱き心地がいい』」
ジャン「『つい、昔を思い出して、抱いて寝ちまった』だってよwwwww」
ジャン「いい歳した男がwwwwwそれ以前に男同士で抱き合って寝るとか、マジで気持ち悪いwwwww」
ジャン「な、お前もそう思うよな、ミカサ?」
ジャン(よし、これでミカサのエレンに対する好感度ガタ落ち!!)
ミカサ「いや、全然?」
ジャン「へっ…?」
ミカサ「全然思わない」
ジャン「み、ミカサ…?あの……男同士……で、ですよ?」
ミカサ「アルミンは可愛い。アルミンは天使。男同士とか、そういう次元の話を超越する存在」
ミカサ「ジャンは不純。心が汚れているから、そんな発想になる」
ジャン「ゴフッ」
アルミン「み、ミカサ、恥ずかしいからやめてよ~!」
ミカサ「それにアルミンの抱き心地は素晴らしい。至福の時」
ジャン「えっ?……だき…心地?」
ミカサ「私とエレン昔はよく、アルミンを抱き枕にしてお昼寝してた」
ジャン「ゴバァッ!!」
ジャン(そ、そんな……死に急ぎ野郎だけでなく、アルミンまで羨ましい思いしてたのかああああ!!!?)
サシャ「昨日ちょうど、私たちはその話をしていたんですよね」
クリスタ「うん。一度アルミンを抱き枕にしてみたいって」
ジャン「ゲボォ!」
アルミン「そ、そんな話してたんだ…」
ミカサ「アルミンを抱き枕にしてたから分かる。アルミンの抱き心地は、一言では言い表せないほどのもの」
ミカサ「だから、その抱き心地を知ってるエレンが、昔を思い出して抱きつくのも無理はない話」
ミカサ「私もそろそろアルミンに、またあの頃のように、アルミンを抱いて寝たい」
ジャン「」チーン
一同(ジャン……ご愁傷様)
ミカサ「それはそうと、エレン、アルミン……!」
エレン「」ビクッ
アルミン「」ビクッ!
アルミン(いやな予感……)
ミカサ「エレン、アルミンを抱いて寝ただなんて……ズルい!」
ぎゅむぅ~~!!」
エレン「い、いひゃい、ミカしゃ……!ほっぺねるな!」
アルミン「あぅぅ~~!なんで、ぼくまでぇ~~!」
ミカサ「エレンはアルミンを独占して、抱き枕にした。私をハブするなんてズルい」
ミカサ「アルミンは、エレンに抱きつかれるなんて羨ましい」
女子一同(それでも、エレンが一番なんだ…)
アルミン「し、しかたがないじゃないか~~!」
サシャ「ほら、あんまり抓るとかわいそうです」
クリスタ「そうだよ。あんまり騒いじゃうと、教官がきちゃうかも」
ミカサ「むぅ、仕方がない」 サ
サシャ(よし、手を離しましたね。クリスタ!)
クリスタ(うん、今がチャンス!) ※目でかたry)
サシャ「アルミン~~!!抱きつかせてくださ~~い!!」ガバッ!
クリスタ「ごめんね!ちょっと我慢するだけでいいから!ガバッ!
アルミン「ひゃああぁぁぁ!!?や、やめてよぉ!!!?」
ミカサ「なっ!?ふ、二人とも…!?は、早く離れて!」
サシャ「うぅ~~ん……!ミカサの言うとおり、柔らかくて、暖かいです~~!」ギュー!
クリスタ「それに、本当にいい匂いがする~!」ギュー!
アルミン「や、やめてよぉ~!む、胸が、当たってるよぉ!!」
男達「な、何だと!?」
ライナー「アルミン、うらやまけしからん!今すぐそk」ドガァ!
ライナー「」チーン
ミカサ「とりあえず、眠って……それよりも、サシャ、クリスタ……アルミンが嫌がってる」
ユミル「アルミーーン!ゆるさーーーん!!!さっさと離れろぉ!!」
アルミン「わーーーん!」ジタバタ
サシャ「うーん、名残惜しいですが、ここまでのようですね」
クリスタ「これ以上やると、ミカサが怒っちゃうもんね」
アルミン「もう……!僕だって、……男なんだから…その、お、おおお触りするかもしれないだからね!」
サシャ「ん~~?アルミンは真面目だから絶対にそんなこと、しませんよ。」
クリスタ「そうそう。アルミンだから、安心して抱きつけるんだから」
アルミン「うぅ~~……」
男子(アルミン、マジで羨ましい!)
アニ(……私も、抱きついてみたいよぉ……)
その日のお昼
大きな木の木陰
アルミン「ふぁぁ……今日は良い天気だね……」
エレン「ああ、そうだな。春だし、心地いい風が吹いてる」
ミカサ「それにしても眠い…」
アルミン「うん……お昼ご飯食べたからね……僕も眠い…」
エレン「……なあ、それなら昔みたいに3人でお昼寝するか?」
ミカサ「!!……やる!アルミンは勿論真ん中で……!」
アルミン「ええ!?……ぼ、僕はやだなぁ……」
エレン「なんでよ?」
アルミン「だって、もう僕たちはいい年なんだよ……?」
エレン「まぁ……今日のジャンの言ったことは、あながち間違いでもねぇけど……」
エレン「せっかくなんだし、昔みたいにさ……一緒に寝たいってのはダメか?」
ミカサ「大丈夫。笑う人間は、もう居ない……それに私たちの年齢ならまだ許される」
アルミン「……そうだよね!久々に3人が一緒に水入らずに過ごすんだもんね」
エレン「ああ、そうだ。だから今からお昼寝しよう!」
アルミン「それじゃあ……寝そべって……」
エレン「へへ……こうやって寝るのも久しぶりだな…」
ミカサ「アルミンを抱くのは久々……やはり訓練で筋肉が付いたせいか、ちょっと硬くなった……」ショボーン
アルミン「僕だって強くなりたいんだから」
ミカサ「それでも柔らかい……それに暖かい……いい匂い……」
アルミン「もう寝ちゃった……」
エレン「んん……」
アルミン「エレンまで……」
アルミン「ふぁぁ……そういってるうちに、僕も眠くなっちゃった……」
アルミン「……3人とも、良い夢が見れますように……」zzz
30分後
サシャ「ん、あれはエレン達……あ、アルミンを抱き枕にして寝ていますね!」
クリスタ「ほんとだ……羨ましい…!」
ユミル「ま、起こさないようにな……」
サシャ「こうしてみると、アルミンは可愛い寝顔していますねぇ」
クリスタ「うん、ミカサが虜になるのも分かっちゃう」
アルミン「ムニャムニャ」
ユミル「エレンもミカサも、がっちりアルミンに抱きついているな」
サシャ「そうですね……3人とも幸せそうに寝ています」
クリスタ「本当に、仲がいいんだね……ちょっと羨ましいなぁ…」
ユミル「クリスタには、私がいるじゃないか」
クリスタ「でも幼馴染じゃない」
ユミル「いいじゃねぇか」
サシャ「それよりも、あまりうるさくしては可哀そうです。大人しく去りましょう」
ユミル「ああ、そうだな」
クリスタ「ふふ、ほんと、仲睦まじいね」
エレン「zzz」
アルミン「zzz」ムニャムニャ
ミカサ「zzz」ウウン……エレン……アルミン……ズット…イッショダカラ……
1時間後
エレン「ふぁあ……よく寝た……そろそろ起きろ、ミカサ、ある……アルミン!!?」
アルミン「」
エレン「おい、ミカサ、今すぐ起きろ!!!アルミンが、青くなってる!」
ミカサ「う~~ん…アルミン……ずっと、抱き枕……」ギューーー!!
アルミン「」ブクブク
エレン「わーーー!!アルミンが泡を吹き始めたぁ~~~!!!」
その後、アルミンは医務室で治療を受けたが、1週間、痣が残った。
アルミン「もう、ミカサとは寝ないんだからね!!!」プンプン
エレン「羽目を外しすぎだ、バカ!」
ミカサ「はい……反省してます」シュン
サシャ「アルミーーン!今度の休日は、私と一緒にお昼寝してくださーーい!」
クリスタ「わ、私も、仲間にいれてーー!」
アニ「」モジモジ
アルミン「もういい歳だし、恥ずかしいからヤダ!」
サシャ「そんなことを言わずに~!」
クリスタ「一度だけでいいから~!」
ユミル「アルミン!もう一度クリスタに抱きつかれたら、ゆるさーーん!」
アニ「」モジモジ
ミカサ「そ、それなら、私も仲間に…!」
エレン「お前は、もう少し懲りろ!」
104期生達の平和な日常は今日も過ぎていく
……巨人が進行してくるその時まで……
⑦アルミン抱き枕 終わり
エレン「訓練兵の平和な日常」 終わり
以上、駆け足になってけど、これで終わりです。
今日は見直す時間がなくてすまん
見てくれて人ありがとう。
最後にどうでもいいコメントを
※サシャのムダ毛話は、>>1の実体験が元です。
※アルミンはもっと評価されるべき。
こういう作品を待っていた。
幼馴染3人組が可愛すぎるw
ミカサがまともで、アルミンも胃痛やゲスになってなくてよかった。
ジャンもかっこよかった
以前にも何か書いてたら、教えて下さい。
このSSまとめへのコメント
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