魔王「やあ、君は勇者かい?」 勇者「そういうお前は魔王か」 (28)


ヒュオオオオッ


勇者 (不気味だ……)

勇者 (大きな扉を開け放っても、真っ暗なだけで何もない)

勇者「罠か……?」

魔王「罠じゃないよ?」ヌッ

勇者「っ!」

魔王「やあ、ここまで御苦労様だね」

魔王「君は勇者かい?」

勇者「……っく」

勇者「そういうお前は魔王か……!」


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魔王「Yes I am!」

魔王「少し語ろうよ」

勇者「ふん、それは出来ないな」

魔王「なぜ?」

勇者「……俺は家族の、仲間の、国の」

勇者「『願い』を背負っている!」

勇者「魔王、貴様を倒してほしいというなッ!」

魔王「ふーん」

勇者「その宿敵と悠長に話していられるか!」

勇者「構えろ! 今ここで……斬るッ!」

魔王「……しょうがないなぁ」




魔王「一瞬で終わるけど……良いね?」



ドサッ


勇者「え?」

勇者 (い、今俺は何を……)

魔王「ね、言ったでしょ?」

魔王「一瞬だって」

勇者「き、貴様……魔王ッ!」

勇者「俺が『いつのまにか』寝そべっているなんて、有り得ない!」

勇者「どんな妖術を使ったんだ!」

魔王「いや、ふつうに吹っ飛ばしただけだよ」

魔王「それすらも分からない?」

魔王「愚鈍だね」


勇者「こ……このッ!」

魔王「あー、面倒だなぁ」

魔王「えいっ!」指パッチン

勇者「……!?」

勇者 (う、動かない)

魔王「そのまま『聞くだけ』でいいから、黙っててね」

魔王「勇者君……いや」

魔王「ド畜生ッ!」


勇者「な、何のことだか」

魔王「……ふーん、そっか」

魔王「じゃあ、罪を読み上げるよ?」

スッ

勇者 (今、どこから紙を……!)

魔王「んっんーっ!」

魔王「……」


一つ目の罪……『窃盗』

二つ目の罪……『強姦』

三つ目の罪……『嘘』


勇者「……はぁ!?」

勇者「なんだそれ!」

魔王「以上、全て真実だよ? 畜生が」


勇者「いいや、俺はそんな事してないね!」

魔王「証言者、目撃者ともに大勢居るんだよね」

魔王「これでも認めない?」

勇者「……」

魔王「そうかそうか、ふーん」

魔王「では一人目の被害者さん、どうぞッ!」

勇者「……はっ!? 人間!?」


村人「このゲス勇者が……」


魔王「最初の方の村在住、村人さんです!」

勇者「何で人間が魔界の城に……!」

あ、いい忘れてましたが、このssは登場人物が全員クズです。
ほのぼのなんて一切しません。


魔王「村人さんはどんなことをされましたか?」

村人「思い出すだけでも腹立たしい!」

村人「こいつは、俺の家に勝手に入った挙げ句!大事な婚約指輪まで盗ったんだ!」

村人「返せ!」

勇者「いや、もうそれは質に入れて……」

魔王「はいはい、勇者君、お口ファックッ!」

魔王「それで村人さん、他には何かありますか?」

村人「ええ、そりゃあもうッ!」

村人「たくさん!」

魔王「……だそうだよ、勇者君?」

勇者「知らんッ!」


魔王「ふぅ……」

魔王「じゃあ、村人さん。本人は一向に反省しないので」

村人「はい!」

村人「この場合って確か……」

村人「勇者に >>12 しても良いんですよね!」

魔王「ええ、ご自由に」

勇者「え……」

薬指の切断


勇者「冗談じゃないッ!」

勇者「指を斬るだなんてそんな」

村人「うるっせぇッ」

村人「お前に所帯を持つ資格なんざ無いんだよ!」

魔王「はい、こちらは何でも斬れる『エクスカリバー』です」

魔王「これで斬って、どうぞ」

村人「ああ、どうも……!」

勇者「は……はあ!?」


勇者「じょ、冗談だろ!?」

勇者「そんな、俺の薬指を切断なんて、そんな──

村人「そらっ!」

スパッ

勇者「ぎゃっ────ッ!?」

勇者「────ッ!?」ビクンビクン

魔王「……すっきりしました?」

村人「ええ、いくらか」ニッコリ

魔王「それでは、村人さんは退場です」

村人「ありがとうございました!」

魔王「いえいえ、帰り道は気を付けて下さい」

勇者「あああああっががっ!」ビクンビクン


魔王「痛そうだね」

勇者「うううう──ッ!」

勇者「はやく治ぜぇ……っ!」

魔王「ふふっ いい気味だよ」

魔王「はい、続いてはこの方!」

勇者「……?」


女魔法使い「そのまま死ね、屑が」


魔王「かつてのお仲間、女魔法使いさんです!」

勇者「!?」


魔王「どんなことをされたんです?」

女魔法使い「……思い出すのも、苦痛よ……!」

女魔法使い「こいつは、この屑は!」

女魔法使い「私の貞操を無理矢理! 奪ったのよッ!」

勇者「ち……ちがっ!」

勇者「お前も喜んでただろうが!」

女魔法使い「うるさい、強姦魔! ビチ糞ッ!」

魔王「はい、勇者君は黙っててねー」

魔王「他にはどんなことされました?」

女魔法使い「全裸で外を歩かされたり……妙な薬を飲ませてヤッたり!」

女魔法使い「屈辱の限りを尽くされたわ!」

魔王「はい」

魔王「もうね、これは私個人としても許せないですね。女性の敵め」

勇者「違うってッ!」


魔王「で、いかがしましょうか?」

魔王「この男への拷問は」

女魔法使い「そうね……」

女魔法使い「 >>20 するわ!」

勇者「な、おい!」

魔王「追加で >>21 も」

女魔法使い「良いわね……!」

全世界に勇者の性癖を公開生放送

妙な薬(痛覚を増幅させる効果)を飲ませて睾丸へ攻撃


女魔法使い「それじゃあ、えーと……魔王さん?」

女魔法使い「お願いしてもいい?」

勇者「いや、ちょっ」

魔王「勿論!!」

魔王「全世界の人類の視覚をコントロールするぐらい、余裕っ!」

女魔法使い「感謝するわ」

魔王「いえいえ、こっちも善意でやってるからね」


ピピッ


魔王「……よしっ!」

魔王「たった今、勇者の間抜け面が全国生放送されたよ!」

勇者「やめろ馬鹿っ!」


──冒険開始時の国

 勇者『やめろ馬鹿っ!』

国王「ん? 何故か勇者が見えるぞ」

姫「ひっ……!」ブルッ


──途中に立ち寄った村・街

 勇者『やめろ馬鹿っ!』

町人「げっ! ゲスの顔が見える!」

街娘「な、なんであんな最低ヤローの顔が……!」


──かつての仲間(笑)達

 勇者『やめろ馬鹿っ!』

女戦士「……なんだこれ」

女僧侶「神の敵……!」


──勇者の実家

 勇者『やめろ馬鹿っ!』

勇者母「あら?」


女魔法使い「ん……ごほん」

勇者「な、なあ……悪かったよ」

勇者「一時の過ち、魔が差したって言うだろ?」

女魔法使い「……」

勇者「なあ──

女魔法使い「はいはーい!! それでは!」

女魔法使い「勇者の性癖大暴露しまーすっ!」

魔王「いえーい!」ドンドンパフパフ

勇者「それはまずいって!」


勇者の性癖 >>26 >>27

悪も一つない正義

ロリコン ぶっかけ 腋コキフェチ

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