小鳥「あれから、もう何年かな?」 (56)

小鳥「ここで、長い間働いてるけど、たまに故郷が懐かしく思えるな・・・・」

音無さんの故郷ってどこなん?

P「どうしたんですか?小鳥さん」

小鳥「あっ、Pさん」

P「独り言聞こえてますよ?」

小鳥「え?、そんな、いや!?」

P「いつもの小鳥さんらしいですね」

小鳥「おちょくらないでくださいよ」

P「ハハハ、んじゃ仕事に行ってきますね」

小鳥「行ってらっしゃいー」

>>3

アイマスにわかだけど、東北らへんが小鳥さんが産まれた場所のイメージ

東北弁喋る小鳥さんとかまじ想像したらヤバい

小鳥「他のみんなはいないし、テレビでもみますか」


「海外の有名俳優陣が日本に来日、ファンによって空港は騒然となっております」


小鳥「海外・・・・か、アイツ思い出すなー」お茶 ズズッー

空港

「久々の日本か・・・・こと姉元気だといいけどな」

マイク「おい、どうした?浮かない顔して」

「いや、日本が懐かしくてな」

マイク「まぁ、こうファンがいたら身動きとれないだろ?」

「俺は、脇役だから うろちょろしてもいいんだよ」

マイク「あんまり、問題起こすなよ?」

「分かってるよ、んじゃまたな」

マイク「じゃぁな」





「さてと、こと姉に電話するかな」ピポパ


お掛け担った電話番号は現在使われておりません

「あれ?嘘だろ?!」

「そういや、こと姉に何年も連絡とってなかったし、そりゃ電話番号ぐらい変えてるよな」

「あー、どうしよう・・・・そうだ!!実家に電話掛ければ!!」

ピポパ

「あーもしもし、母さん?俺だよ、はぁ?オレオレ詐欺か?だって?、冗談きついっての!!」

この者が何者かは後に分かることとなる

765プロ


小鳥「あーあー、どこかにいい人いないかな・・・・」

P「誘ってるんですか?」

小鳥「そーですよー?」

P「悪いですけど、今日は用事がありますからそれじゃ」


小鳥「うわーん、Pさんが相手にしーてーくーれーなーい!!」バタバタ

小鳥自宅

小鳥「あーあ、今日も遅くなったなー」

小鳥「あれ?留守電入ってる?」ピッ

留守電「小鳥?元気にしてる?どうせアンタのことだからいい人見つけれてないんでしょ?」

留守電「そうそう、小鳥が知ってるあの子から連絡きたわよ、明日の昼頃電話するって言ってたわよ」

小鳥「まーた、母さんからの小言か・・・・あの子?」

小鳥「・・・・思い出せないや、明日休みだしゆっくりしようかしら・・・・」


夢の中


小鳥「私大きくなったらアイドルになるよー!!」


???「こと姉がアイドルなら俺は、有名な俳優になるよ!!」

小鳥「そうなったら私と結婚しよう!!」

???「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーますゆびきった!!」

小鳥「あー、子供の頃の夢みるなんて疲れてるのかな?・・・・懐かしかったけどさ・・・・」

小鳥「あっ、そうだプロダクションに忘れ物あったんだ、取りに行かなきゃ」バタバタ


数分後


プルルプルル

「あれ?繋がらないな・・・・居ないのかな?こと姉・・・・」



「人が多いな・・・・気を付けて歩かないと」

ドンッ

「うわっ!?」

???「きゃっ!?」

「すみません、大丈夫ですか?」

春香「いえ、私もぼーっとしてて」

「あの、すみませんが、765プロダクションってどこにいけばいいですかね?」

春香「765プロですか?」

「ちょっと知り合いが働いてまして、久々に会いたいと思って」

春香「よかったら案内しますよ?私もそこで働いてますし」


「アイドルってことかな?」

春香「そうですよ」

「なるほどね・・・・」

春香「そういえば、どこかで見たことがあるような、ないような・・・・」

「まぁ、細かいことはいいから」

春香「わかりました!!こっちですよー」


春香に案内されながら765プロに向かった

765プロダクション


春香「ここですよー」

「ありがとう」

春香「一体誰なんですか?友人って」

「こと姉・・・・じゃなかった、音無小鳥って人なんだ」

春香「音無さんですか?」

「そう、こと姉に会いたくて日本に帰ってきたんですよ」

春香「日本にって・・・・貴方は一体?」

プルルプルル

「ごめん、電話だ・・・・はい、・・・・はい、分かりました・・・・」

「ごめん、案内してもらってなんだけど、仕事が入ったみたいだ、ゴメンね」

春香「えっ?あっはい」

「ありがとうね」

タクシーを停めて、すぐに出掛ける


春香「あの人どこかで見たような・・・・Pさんに聞いてみようかな?」

今日は、ここまで



ちなみに私は、東方オリジナルSS書いてる>>1です

ホテル


マイク「悪かったな、急によんで」

「なんのつもりだよ?仕事はないはずだろ……」

マイク「そうもいってられなくてな、ほらプロダクションの社長らしいぜ?」

「社長?」


黒井「初めまして、私は961プロダクション社長の黒井というものです、どうぞよろしく」

俺を含めた、メンバーに黒井という人物は挨拶をした、英語はそれなりに上手くメンバーのマイクも驚いていた


黒井「実は、私のところのアイドルとコラボしてほしいのですよ」

マイク「oh、コラボレーションですか?」

「といっても、今放映されてる映画はバリバリのアクションものだぞ?アイドルとどうコラボするんですか?」

黒井「まぁそこら辺は考えがありますよ?そちら側としても悪い話ではないですし」

他のメンバーは了承し、俺も多数決により、承諾した……俺は、他のメンバーに比べたら無名に近い、もっと有名になるしかないんだ……

765プロダクション

小鳥「あー、やっと着いたー!!」

P「なにやってるんですか?小鳥さん今日休みじゃ?」

小鳥「忘れ物を取りにきたんですよーだ!!」

春香「あっ、小鳥さんさっき小鳥さんの知り合いの方にあったんですが……」

小鳥「え?誰かな?」

春香「名前聞く前に、どこかにいっちゃって……」

小鳥「あらら、それじゃ仕方ないね」

春香「でも、小鳥さんの事、こと姉って言ってましたよ?」

小鳥「じゃ、田舎の知り合いかな?……ってもあんまり覚えてないかな」

ホテル

黒井「美希おいで」

美希「星井美希でーす!!よろしくなの!!」

黒井「彼女はうちのアイドルでね、まぁよくしてやってくれ」


「(最近のアイドルってのは派手なんだな……)」

美希「がんばりまーす、なの」

メンバーのうけは上々だったが、俺はこの黒井という男が怪しいと思わずにはいられなかった

美希「よろしくお願いしますねー」


「あぁ……よろしく」


美希「えへへー」

「なにかようか?」

美希「他の人外人さんで話しかけずらくてそういうことなの」

「アンタ年はいくつなんだ?」

美希「美希は14なの」

「14か……若いな」

美希「そういう貴方は?」

「20後半とでも言っておこう」

美希「へー」

美希「外国っていったらやっぱりハリウッドとかそういうのをイメージするんだけど、そういうものかな?」


「ハリウッドね……あんなの夢物語出しかないんだよ……」

美希「それってどういう?」

黒井「皆さんお疲れさまです、ではここらへんで」

「美希とかいったな」

美希「うん」

「いいプロデューサーやいいプロダクションそこにつけるかどうかで、9割その道の人生が決まる、それだけは覚えておけ」

美希「え?」

「まぁ、アンタの歳ぐらいなら無茶しても問題はないだろいな、ここもしっかりとしてるみたいだし」

美希「どういうことなの?」

「ただの独り言さ、でしゃばりすぎた哀れな男のな……」

美希「社長さん……」

黒井「どうしたんだね?美希」

美希「あの人、なんだか怖いの」

黒井「彼か……昔は実力派俳優だったんだよ」

美希「え?」

黒井「ただ、ある事件を境に彼は道から外れてしまったんだよ」

美希「そんなに怖いのところなの?……外国って」

黒井「彼の場合、運が悪かった、そういうしか無いのだよ……本当にな」

765プロ

小鳥「これで忘れ物ないですねー、ではさよならー」バタバタ


P「相変わらず忙しい人だな」

春香「ですねー」

P「そういや、テレビで有名なのハリウッド映画があるんだったな」

春香「面白そうですねーみましょう!!Pさん」

P「まぁいいか……」ピッ


パッパラッパー パラララララ♪

春香「随分昔の映画ですね」

P「俺が20前の頃にあった映画だからな……春香が知らないのも無理はないか」

春香「あれ?……この人どっかでみたような……」

春香「あー!!!」

P「いきなり大声出すなよ、どうした?」

春香「この人ですよ!!765プロ探してた人で、小鳥さんを探してた人!!」

P「なんだって!?」

春香「有名なひとだったんですねー」

P「……」

春香「カッコイイなー」


P「そうだな……」

ホテル


「……あの子に伝えても仕方ないのにな」

「あー、むしゃくしゃする!!」

俺は、ホテルを出てた


「10年もたてば、東京も変わるな……」


「俺は、まだ未練があるのか?……ハリウッドに……主役という栄光に……」

765プロ


春香「あー、楽しかったー」


P「いろいろと為になったな」

春香「はい!!」

P「今日は、もう終わりにしようか」

春香「お疲れさまでしたー」

P「また明日なー」


高木「彼女には、彼の行く末は伝えないのかい?」

P「まだ、早すぎますよ……それに彼にあったと言いましたが、他人のそら似という可能性もありますし」

高木「向こうの世界は実力主義なんて風潮があるが、結局は……」

P「つらいものですね」

高木「彼もまた、被害者なんだろうね……」



「当てもなく歩くってのは虚しいな、あの頃の俺を思い出すよ……」

「俺は、どうしたらいいんだ、誰か教えてくれよ……」

呟いた声は街並みに書き消されていった……

今日は、ここまで

ストーリーはとぎれとぎれでできてるけど、彼の名前が思い付かないという大問題にぶち当たってる……どーしよう

意味もなく、街をぶらつく俺に声をかける人がいた、誰だ?


春香「よかった……見つかった」


「君は765プロの……」

春香「天海春香です!!」

「そうそう、天海ちゃん」

春香「春香でいいですよー翼さん」

「どうして俺の名前を?」

春香「聞きましたよ?実力派の俳優さんですって」

「いや、そんなんじゃ」

春香「凄いですよ!!本当に憧れます!!」

「やめてくれ……」

春香「いろいろとお話を聞かせてもらいたいんですが」


「やめてくれ!!」

春香「翼さん……」

「俺は君が思ってるほど、すごい人間じゃないんだ……」

春香「どういうことなんですか?」

「それは……」

P「主役を差し置いた演技により、大物俳優の怒りを買って、ハリウッドから追放されたからだろ?」

春香「Pさん!!」

「さすがだね?プロデューサーさんよ?」

P「その道に携わる者は、知ってる奴はいるよ……」

「真実を知ってるのはほんの一部にしか過ぎないがな……」

P「貴方の苦しさは、察しますよ」

「一服いいかい……?」

P「構いませんよ」

シュボッ  
タバコに火が付き、翼は煙草を一服し、煙を吐き出す

「もう、十年ぐらい前の事件なのに、たまに夢にでるんだよ……あのときでしゃばらなくて、こつこつやっていたらそれなりの立場につけていたんじゃないかってな……」

P「それは、どうでしょうか……」

「ただ、俺は運が無かったんだよ、そう思うしかなかった……」

「でも……俺には俳優しか出来なかった、諦めきれなかった!!」

春香「翼さん……」

「すまない、君たちこんなこと言っても仕方ないですよね」

P「どうするつもりなんですか?」

「自分もよくわからないんですよ、なにをすればいいのかね」

P「よかったら、私の方から社長に……」

「いえ、この映画を最後に引退しようかと思いましてね」

春香「そんなの、勿体ないですよ!!」

P「春香……」

春香「今の翼さんの姿を見たら小鳥さん……がっかりすると思いますよ」

「物事は簡単にはいかないんですよ……」

P「日本に残るんですか?」

「田舎に帰ろうかと思ってます」

P「もし、その気がありましたら……いつでも連絡ください」


「ありがとうございます」

あれから悩んだ俺は、やはり俳優の夢を諦めて、田舎に帰るとこにした、これでよかったんだと思う……これで……

「なんだろうな、この気持ちは……」

765プロ

P「やはり、彼は引退したんですか?」

高木「あぁ、残念だよ……」

小鳥「なんの話ですか?」

P「小鳥さん」

小鳥「はい?」

春香「今、翼さんを元気にしてあげるのは小鳥さんしかいませんよ!!」

小鳥「へ?」

高木「今すぐに彼に元気を出してもらえるように行ってきなさい」

小鳥「ぴ、ぴよ?」

そんなこんなで、小鳥の地元へ

小鳥「どうしてこうなったんですかねー……訳がわからないですよ……」

小鳥「いくら、翼のことが気になるって言ってもどこにいるか分からないのに、ひどいですよね……社長もPさんも……」ブツブツ


「随分大きな独り言だな?こと姉」

小鳥「ぴよっ?!」

「久しぶりだな」

小鳥「びっくりした~」

「こと姉変わってなくてよかったよ」


小鳥「べーっだ!!」

小鳥「ねぇ?本当に諦めるの?」


「俺もいい歳だし、いまから農業に力いれてもいいだろうって親父もそう言ってくれてるし……」

小鳥「……」ペシン

小鳥は翼に軽くビンタをした

小鳥「昔の翼は、諦めなかったよ……どうしてなの?」

「仕方ないだろ?……こればっかりは」

小鳥「本当にそう思ってるの?」

「こと姉……」

小鳥「私もアイドルをやめて、もう何年もたつわ、でも765プロで事務員としてやってるわ」

「話は聞いてるよ……流石だね、こと姉……」

小鳥「でも翼は、夢を諦めようとしてる、道はひとつだけじゃないのよ?」

「こと姉になにがわかる!!希望も野望もすべて潰されて!!俳優やってても!!意味なく歳をくうだけ!!そんな状況でどうすればいいんだよ!!仮に俺が指導してもその子未来さえ潰してしまうかもしれないんだぞ!!簡単にいうなよ!!」


小鳥「……」


「ごめん……怒鳴って」

小鳥「辛かったんだよね?」

「……うん」

小鳥「ごめんね……」

「こと姉……」

小鳥「今日だけは、泣いてもいいよ……私がうけとめてあげる」

小鳥「すっきりした?」


「ありがとう」

小鳥「それじゃぁね」


「こと姉……好きだよ」

小鳥「残念でしたー私には婚約者がいるもんねー」

「自慢の妄想相手だったりして」

小鳥「なんですってー!!待ちなさーい!!」


「鬼さんこちらー手のなる方へ」


俺は新しい人生を歩んでいこう、そう決めたから……





終わり

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