P「みんなが俺を無視する」 (201)

もしもしから初投稿失礼します。



ドッキリでPを無視するアイドル達をPが……みたいな話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392125798

P「昨日から何故かみんなが俺を無視している……」

P「社長の助力もあって、仕事には支障が無いものの……思い出しただけで泣きたくなる」

P「……良いだろう。向こうがその気ならーーやることは一つ」

P「全力で相手をさせてやる!」

社長「……穏便に頼むよ」

P「なるべく、そうしますよ」

次の日。765事務所にて。

小鳥(プロデューサーさんを無視してから、三日目……)

小鳥(社長の命令とは言え、悪いことね……)

ガチャ

小鳥(あら? 鍵が空いている……もう、社長かプロデューサーさんが来てるのかしら……)

小鳥「おはようございまーー」

首吊りP「……」プラーン

小鳥「……え?」

首吊りP「……」ブラブラ

小鳥「ぷ、プロデューサー……さん……?」


首吊りP「……」ブラブラ

小鳥「き……きゃあああああ!?」

小鳥「プロデューサーさん……! プロデューサーさん……! ど、どうして……!」

小鳥(決まっている。私達ーー私のせいだ……私が反対していれば……嫌、嫌!)

小鳥「プロデューサーさん! 嫌です! うっ……届かない……いやぁ!」

小鳥「もう無視なんて……しませんからぁ……目を、開けて……」

首吊りP「え、ほんまに?」

小鳥「」

小鳥「信じられません!」

P「だから謝ってるじゃないですか」

小鳥「心臓が止まっちゃうかと思ったんですよ!」

P「いやぁ……みんなが無視するから、相手せざるを得ない状況にしようかと」

小鳥「本当に……死んじゃったかと……」

P「小鳥さん?」

小鳥「う、うわぁーん!」

P「え」

しばらくして。

小鳥「お見苦しいところをお見せしました……」

P「いえ。俺もやり過ぎました……すみません」

小鳥「良いんです。私も……プロデューサーさんを傷つけちゃいましたから」

P「小鳥さん……」

小鳥「はい?」

P「そろそろ離れてくれたらなぁって……」

小鳥「嫌です♪」

小鳥さん。マジピヨピヨ

小鳥「それより苦しくなかったんですか?」

P「首吊りのことですか? 俺、プロデュースしてるんで」

小鳥「すげぇ……」

P「そんな事より、そろそろ次のアイドルが来る時間ですね……」

小鳥「まだやるんですか?」

P「勿論」

小鳥「……やり過ぎないで下さいね」

P「はっははは……」

律子「おはようございます」

P(律子か)

小鳥(手強いですよ)

P(まあ、頑張りますよ)

律子「あら、小鳥さん。居たんですね。おはようございます」

小鳥「律子さん。おはようございます」

P「律子。おはよう」

律子「……」

P(やはり、か)

律子「頼んでおいた書類は……」

小鳥「出来てますよ」

律子「ありがとうございます」

P「なあ、律子。ちょっと、良いかな?」

律子「……」

P「今度のライブなんだけれど……」

律子「……」

小鳥(うわぁ……律子さんガン無視……どうするんですか?)

P「勝手に話すぞ?」

P「竜宮小町のーー」

律子「……」

P「やっぱりーー」

律子「……」

P「エビフライよりーー」

小鳥(プロデューサーさんもだけど。律子さんもすごい)

P「千早。最近なんか調子が良くないだろ? これを機に取り戻してくれたらーー」

小鳥(原因はプロデューサーさんを無視している罪悪感からですけどね……)

律子「……」

P「なあ、律子。良かったらお前もーー」

律子「……」

P(マジでへこみそうなんですけど)

P「あ、あっははは……ち、沈黙は了承として取るぞ?」

律子「……」

P「……ははは……はぁ……」

律子(諦めたかしら……? 罪悪感でどうにかなりそう……)

P「……」

律子「……」

P「……うっ……」ポロ

律子「?」

P「う、ぐ……!」ポロポロ

律子「!?」

小鳥(号泣!? 演技ですよね? ね!?)

P「……何時も足ばっかり引っ張ってたもんな……嫌気が差したよな……邪魔だよな……?」

律子「ち……ちがっ……」

P「……ごめん」

プロデューサーはそう言うと踵を返し、逃げるように事務所から出て行ってしまう。

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!」

律子「待って!」

プロデューサーを追いかける律子。

律子(違う。違うの! あなたを邪魔だなんて思ったことなんか……!)


律子「待って……待って下さい……プロデューサー……!」

気づけば律子自身も涙を流していた。ドッキリとは言え、彼を傷つけてしまった。

謝りたい。謝らなければ。
律子「お願いです……行かないで……!」


P「はいっ!」

律子「……は?」

律子「やられました……まさか、プロデューサー殿がここまでやるなんて……」

P「あっははは……」

小鳥「……良い笑顔だなぁ」

律子「プロデューサー殿?」

P(やばい。やり過ぎたか?)

律子「私はあなたを邪魔なんて思ったことありません」

律子「プロデューサーとしても、男性としてもあなたを尊敬してます)

P「」

P「気を取り直して次行こう。次」

小鳥「続けるんですね」

律子「ていうか、小鳥さんも?」

小鳥「……はい」

律子「何で少し泣いてるんですか? プロデューサー殿?」

P「さ、さあ、次は誰かな?」

春香「おはようございます!」

小鳥(春香ちゃん? 大丈夫かしら)

律子(嫌な予感しかしないわ……)

春香「p……律子さんに小鳥さん。おはようございます!」

律子「おはよう。春香」

小鳥「おはよう。春香ちゃん」

P「春香。おはよう!」

春香「……」

P「……今日もか?」

春香(ごめんなさい……プロデューサーさん……)

P「お??い。俺の分は?」

春香「小鳥さんと律子さんの分ーー後はみんなの分ですね」

律子「いちいち、小袋に分けたの?」

小鳥「お店のクッキーみたいにオシャレねぇ」

律子「流石は春香、かしら?」

春香「えへへ……」

P「俺のは……無いんだな……」

春香(ごめんなさい……ごめんなさい……)

小鳥(演技上手いなぁ……)

律子(この人が演技指導すれば良いんじゃ?)

春香「お、お茶を……」

小鳥「お茶なら私が淹れるわ。待っててね?」

春香「う……お、お願いします……」

律子(さり気なくプロデューサーのフォローをしたわね……)

P「なあ、春香」

春香「……」

P「えっと……最近、どうだ?」

春香「……」

P「り、リボン変えたか? 可愛いよ」

春香「……」

春香「わ……私! お、お手洗いに行って来ますね!」

律子(顔が真っ赤っかね……プロデューサーの術中にハマってるわ)

春香「わ……きゃあ!?」

律子「春香! 危ない!」

P「 春香!」

転けようとした春香を絶妙なタイミングで、プロデューサーは支えた。

春香「あ……」

P「全く……大丈夫か?」

春香(ぷ、プロデューサーさんがこんなに近くに……じゃない。は、早く離れないと……!)

P「こら、暴れるな。また転けるぞ?」

苦笑しながらもプロデューサーの目は優しい。

P「気をつけろよ? 春香が怪我なんかしたらーー嫌だからな?」

春香「……!」

駄目だった……もう、限界だ。

春香「……なんでですか……」

P「ん?」

春香「私……プロデューサーさんに……酷いことをしたのに……どうして……」

P「助けるだろ」

春香「……え?」

P「春香は俺にとって大事な(プロデューサーとアイドル的な)女の子なんだから……」

春香「!」

P「無視されても、例えーー嫌われても、俺は春香を助けるよ」

春香「プロ……デューサ……さん……!」

P「……ん?」

春香「ごめん……なさい……ごめんなさい……」

P「ああ……良いよ」

小鳥「プロデューサーさんもやりますね」

P「何がです?」

律子「え」

小鳥「素……だと……?」

春香「ぷ、プロデューサーさん! これ……どうぞ!」

P「クッキーか。ありがとう」

小鳥「ちゃんと、焼いてきてたのね」

律子「こっそり渡す気だったんでしょう……ね、春香」

春香「のヮの」

小鳥「私の時よりも優しいですよね」

P「のヮの」

小鳥「こいつ……」

P「すみません……次は誰かな、と」

春香「て言うか、どういうことですか?」

小鳥「まるまるうまうま」

春香「うはっおK……ですか」

律子「私達が文句言えた義理じゃないのよ……社長の趣味で始まったドッキリだし」

春香「あ、あはは……」

千早「おはようございます」

春香「千早ちゃんかぁ……」

千早「あら、春香」

春香「千早ちゃん。おはよう!」

千早「ええ。おはよう……」

P「おはよう。千早」

春香(始まった……!)

小鳥(……千早ちゃんはどうするのかしら?)

千早「……」

P「あ、そうだったな……ごめん」

千早(どうして、あなたが謝るんですか)

P「答えなくても良いから、聞いてくれよ?」

千早「……ねぇ、春香」

春香「な、なに?」

P「千早の歌がドラマの主題歌に選ばれたんだ」

千早「!」

春香(凄く嬉しそう……可愛い)


P「有名なドラマだから、歌関係の仕事が増えると思うけど……頑張ろうな?」

千早「……♪」

小鳥(嬉しさを隠せていないわね……)

春香(可愛いなぁ……でもこれなら、意外と早く終わるんじゃあ?)

P「……」

小鳥(あれ?)

P(やばい。詰んだ……)

P(嬉しさの余りにボロを出すと思ったのに……これだとただ可愛いだけじゃないか!)

千早「……」

春香(プロデューサーさん……!)

P「な、生で聴きたいなぁ! ……なんて」

千早「……」

P「だめ、かな……?」

千早「……」


春香「ち、千早ちゃん?」ドキドキ

千早「……じゃないです」

P「え?」

千早「駄目じゃないですよ。これはーー」

あなたがくれた、私の翼ですから。

千早「聴いてくださいーー鳥の詩」

鳥の詩はカバー曲なんですけど……大目に見てください。


千早「ーーありがとうございました」

春香「す、凄いよ! 千早ちゃん!」

千早「ありがとう……」

春香「プロデューサーさんも、そう思いますよね!」

P「ああ。俺も千早の歌は好きだよ」

千早「ありがとうございます……それより春香?」

春香「あ……ごめん。先に話しちゃった……」

千早「それが正しいわ。商品は惜しいけど……」

P(商品?)

千早「プロデューサー。申し訳ありませんでした!」

P「ん、いや。お互い様だよ……俺も騙す様な真似してるし」

千早「これからも……」

P「ん?」

千早「私に翼を与えてくれますか?」

P「おう、任せとけ」


IDが変わりましたが本人です。

P「さて、次は誰かな?」

千早「……!」

P「千早?」

千早「来るわ!」

小鳥「千早ちゃん?」

千早「この感覚は……うっ!」

P「ああ。来たな……」

小鳥「は?」

やよい「おはようございまーす!」

やよい「あ、千早さんに小鳥さん! おはようございます!」ガルーン

小鳥「ええ。おーー」

千早「高槻さん、おはよう!」

小鳥(さっきまでの千早ちゃんは何処に……)

P「やよい。おはよう」

やよい「あ、ぷろ……うぅ……」

千早(挨拶したいけど挨拶出来ない高槻さん可愛い!)

P「どうしたんだ?」

やよい「う……ち、千早さん!」

千早「なにかしら?」

やよい「あの、えっと……」

P「そう言えば、近くのスーパーでバーゲンやるんだってな」

やよい「それほん……うぅ……」

小鳥(可愛い)

P「良かったら、帰りしにでも買いに行こうか?」

やよい「……」

P「やよい?」

やよい「……」

P「千早」

千早「なんですか? ……あ」

P「ハイタッチ!」

千早「い、いえーい」

P「小鳥さんも、ハイタッチ!」

やよい「……」うずうず


小鳥「イェーイ! やってみたかったんですよね」

P「元気が出ますから、ね」

やよい「……うぅ……わ、私も……」

千早(高槻さん、頑張って!)

やよい「ぷ、プロデューサー! はいたっーーち!」

P「ああ……ハイタッチ!」

「「イェーイ!」」

やよい「プロデューサーとは仲良しが一番です!」

高槻さん可愛い「千早」

やよい「プロデューサー…….ごめんなさい!」

P「気にするな。仕方なかったんだよな?」

やよい「うぅ……はい。社長さんが困ってるから、どうしてもって……」

小鳥(社長ェ……)

P(……やっぱりか)

やよい「それに頑張った人にはご褒美があるんです!」

P「え?」

P「それはどういう……」

やよい「はわ!? これは内緒でした!」

P「なら仕方ないな」

やよい「仕方ないです……で、でも社長さんを余り怒らないであげて下さい……」

P&小鳥「天使か」

高槻さん可愛い「高槻さん可愛い!」

P「お前は早く帰って来い」

P「順調だな。次は……」

やよい「伊織ちゃんです!」びしっ

P(やよいが居るなら条件は早くもクリアだ)

伊織「……おはようございます」

小鳥(あら、元気が無いわね……)

やよい「伊織ちゃん! おはよう!」

伊織「ええ。おはよう……やよい」


P「伊織。おはよう!」

伊織「……」

伊織(なんで、アンタは元気なのよ)

やよい「う?」

P「竜宮小町のメンバーじゃあ、一番早いな! 偉いぞ」

伊織(……うるさい)

やよい「伊織ちゃん……」

P「……体調が悪いのか?」

伊織(私に……優しくしないで……私は……)

伊織(私は……社長の口車に乗って……利益に飛びついた……アンタの事なんて考えずに……!)

やよい「伊織ちゃん……泣いて……」

伊織(私は……普段から優しくしてくれる人に……恩を仇で返すことを……したんだから……!)

P「伊織……お前が泣くことなんて無いんだ」

プロデューサーの大きな手が頭を撫でた。こいつは……こういう人間なのだ。

伊織「プロ、デューサー……!」

P「伊織は悪気があってやったんじやないんだろ?」

伊織「なんで……わかるのよ……」

P「普段は生意気で、高飛車、一言多い」

伊織「な、なによ……」

P「だけど、仲間の事を大切に思っている。それが俺の知っている水瀬伊織だろ?」

伊織「プロデューサー……!」

やよい「はい! 伊織ちゃんはとっーーても優しいんですよ!」

伊織「やよい……」

P「こんな事ぐらいじゃあ、お前の事嫌いになったりしないってことだよ」

やよい「うっうー! プロデューサーは伊織ちゃんが大好きってことですね!」

伊織「なっ!」

P「そうだ。やよいはかしこいなぁ……」

伊織「ばっ……!」

小鳥(顔が真っ赤っかね……カメラはやめておきましょう」

千早(流石に自重しないと)

やよい「仲直りのハイタッチですよ!」

伊織「……ええ」

P「よし、来い」

「「「ハイタッーチ! イェーイ!」」」

P「心が暖まったな……やよいおりが広まったら、戦争無くなるんじゃないか?」

律子「それで今、何処に居るんですか?」

P「ん?」

律子「あずささん? あずささん! ……切れたわ……」

P「どうした?」

律子「あずささんがまた道に迷ったみたいで……それに携帯にも繋がらないみたいで」

P「充電が切れたか、壊れたか……よし、行って来る」

律子「私が……」

P「どうせ近くには居ないんだ。なら、体力のある俺の方が良い」

P「律子は協力を得られそうな奴に連絡を、あずささんは他に何か言ってたか?」

律子「ロー○ンとしか……」

P「何店舗あるんだろうぁ……ロ○ソン」

律子「本当にご迷惑を……」

P「それは後な。どうせ遠いところだろ。行って来る!」

伊織「わ、私も……」

P「……わかった。行こう!」

伊織「ええ!」

あずさ「……」

あれ程気をつけてたのに……自分が嫌になる。

あずさ「私って……駄目ね……」

何度呟いたかわからない言葉をもう一度呟く。

こうしている間にも律子さん、伊織ちゃん、みんな……あの人にも迷惑をかけている。

あずさ「……何で……あんな話に乗っちゃったのかな……」
プロデューサーさんと旅行が出来る。事務所のみんなが乗り気だった。
私が、私がみんなを止めるべきだった。
あずさ「……プロデューサーさん……ごめんなさい……」

私は卑怯だ。謝るべき人がここに居ないのに……。

P「あずささん!」

あずさ「……え?」

聞き間違えるはずがない。あの人だ。

あずさ「……プロデューサー……さん?」

伊織「にひひっ♪ 伊織ちゃんも居るわよ」

P「いやぁ……意外と早く見つかって良かった……」

あずさ「プロデューサーさん……私……」

P「ちゃんと俺が教えた通りに出来たんですね」

あずさ「……え?」

P「迷った時は目印になる場所から連絡して動かないこと! 覚えていてくれたんですね……ありがとうございます」

あずさ「……怒っていないんですか?」

P「あずささんが迷ったことですか? 今更ですよ」

伊織「あずさが迷わずに来れるなんて、色違いの6Vが出るより低いわよ」

ひ、酷い。

P「あずささんを怒る理由なんて無いですよ……律子の役目だし」

あずさ「……うぅ」

今から怖いわ……。

あずさ「ち、違うんです!」

P「……」

あずさ「プロデューサーさんに……あんな態度を取ってしまって……それが申し訳なくて……ごめんなさい」

頭を下げると困ったようにする気配と伊織ちゃんのにひひっという笑い声がする。

P「……はい。許しました」

あずさ「……え?」

P「理由があってやっている事は分かっているので、俺は怒ってないです」

ああ……この人は。



P「怒るというよりは怖かったですね……皆に嫌われたのか、居場所がなくなってしまったのか……そんな気がして……」

違います。色んな物をくれたあなたを私達が嫌いになる訳がありません。

P「あずささん」

あずさ「はい?」

P「俺を無視しようと何処に居ようと……あずささんが迷っているなら」

あずさ「……はい」

P「俺は必ず連れ戻しますんで」

全くこの人は……。

事務所に帰ると案の定。律子さんの説教が待っていた。
連絡しようにも携帯の充電が切れてたと言うか、落ち込んでてそんな場合じゃあ……。

P「まあ、あずささんも反省しているし……」

ぷ、プロデューサーさん……。

律子「……今度からは気をつけて下さいね。心配したんだから」

あずさ「ごめんなさい……プロデューサーさんも」

謝って済んだから良いっとプロデューサーさんは笑い、律子さんも呆れながら笑いました。

sagaってなんだよ。sageだろ……恥ずかしい。

亜美「亜美だよ!」

真美「真美だよ!」

亜美&真美「765よ。私はーー帰って来た!」

あずさ「おはよう、真美ちゃん。亜美ちゃん」

P「おはよう。二人とも」

真美「兄ちゃん。おはよー」

亜美「おはよー」

P「……あれ?」

真美「どったの?」

亜美「鳩が超電磁砲受けたみたいな顔してるよ?」

P「鳩が何したんだよ……じゃない」

あずさ「真美ちゃん、亜美ちゃん。例のアレよ、アレ」

真美「あー……アレね。飽きちゃった」

亜美「全然。つまんないもん」

真美&亜美「「ねー」」

P「つまんない……?」

真美&亜美「「うん」」

真美「兄ちゃんを無視するよりね、兄ちゃんをからかった方が面白い事に気づいたのだー!」

亜美「逃げるなら今のうちだZE! 兄ちゃん」

P「……お、おう?」

真美&亜美「「兄ちゃん……無視して、ごめんなさい」」

P「……全く。お前等って奴は……」



P「嫌われてた訳じゃなくて良かったよ……」

亜美「? これはおかしな事を言いますなぁ……」

真美「亜美と真美が兄ちゃんを嫌う理由なんかないじゃん」

P「……!」

あずさ「あらあら」

P「……そうか」

亜美「そだよ!」

真美(賞品って言うかご褒美は惜しい気がしなくもないけどねー)

真美「その分。遊んで貰うから、覚悟していてね! 兄ちゃん!」

亜美「逃がさないからね! 」

P「お手柔らかにな?」

真美&亜美「「んっふっふー嫌だ!」」

本人です。酉付け忘れてたの。


あのスキスキハニーな美希はどうなるのか期待

バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・) バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄ ̄


  バン   はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/

    ; '  ;
     \,( ⌒;;)
     (;;(:;⌒)/
    (;.(⌒ ,;))'
 (´・ω((:,( ,;;),
 ( ⊃ ⊃/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/ ̄ ̄

       /\
      / /|
     ∴\/ /
     ゜∵|/
  (ノ・ω・)ノ
  /  /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



真美「兄ちゃん隊長! 報告します!」

亜美「新たな敵影を確認しました!」

P「誰かわかるか?」

真美&亜美「「まこちんです!」」

P「よし、持ち場に着いてくれ」

真美&亜美「「了解であります!」」

P「よし、真の様子は……っと」

真「まこまこりーん♪ みんなのアイドル菊地真ちゃんなりよ♪」

真美「うわぁ……」

亜美「これは……何と言いますか……」

真「どういう意味だよ!」

真美「なんて言うか……ごめんね……まこちん……」

亜美「亜美達、まこちんに迷惑かけ過ぎたよね? ごめん」

真「謝らないで! 普通に批判された方がマシだったよ!」

支援ありがとうです。

真美「うん。ごめんね……気の利いたこと、言えなくて……」

亜美「まこちん……悩みがあるなら相談に乗るからね……? ピヨちゃんが」

小鳥「え、ええ……」

真「小鳥さんまで……失礼しちゃうなぁ……もう」

P「やあ、真。おはよう」

真「……」

P「真」

真「……」

P「足、どうしたんだ?」

真「!?」

真美「え? まこちん、怪我してるの?」

亜美「痛い?」

真「いや、大丈夫だよ。お父さんと組手してたら、足をちょっとね」

P「大丈夫じゃないだろ。こっちに来るんだ」

真「……」

P「たく……仕方ないな」

真「わ……ちょっ……プロデューサー……あっ」

真美「兄ちゃんのお姫様抱っこだー!」

亜美「まこちん、顔が赤いよー?」

真「言わないでよ二人とも! で言うか、プロデューサーも下ろして下さい!」

P「良いから大人しくしてろ」

真「うぅ……はい……」

真美「兄ちゃんもよく気づいたね?」

亜美「愛の成せる技ですなぁ!」

真「あ、愛!?」

P「何時もと足音が違ったからな」

亜美「なにそれ怖い」

真「プロデューサー……ボク、感激です!」

真美「いや、それは可笑しい」

P「プロデューサーなら担当アイドルぐらい足音で判別しないとな」

律子(ねーよ)

P「なんだ。上手に処置してるじゃないか……」

真「はい……でも、まだ痛くて……」

P「ん、ここか?」なでなで

真「ははっ……くすぐったいですよ!」

P「痛いの痛いの、飛んでけってな!」

真「プロデューサー。そんなので治る訳が……あれ?」

真美&亜美「「なにそれ怖い」」

その頃。とある961プロ。

黒井「ぎゃー! あ、足がー!?」

冬馬「おっさーん!」

真「随分、楽になりました……ありがとうございます。プロデューサー」

P「なら良かった……」

真「プロデューサー……ごめんなさい」

P「良いよ。どうせ、俺の事考えていて、足をやったんだろ?」

真「……プロデューサーに隠し事は出来ないなぁ……」

P「こんなもんで良いだろ。流石に可哀想だ」

真「はい?」

P「いや、なんでも?」

真「プロデューサー……もう少し、撫で撫でして貰っても良いですか?」

貴音「おはよう御座います」

真「ふにゃ……」

P「いかん。撫で過ぎた」

貴音「面妖な」

P「貴音。おはよう」

貴音「……」

P「お、丁度。昼時じゃないか……買っておいた、アレを食うかな」ガサゴソ

貴音(あ、あれは……もしや……! 年に僅かしか、発売されないという幻のかっぷらぁめん!)

貴音(それも二つも……もしや、わたくしの為に……?)

P「さて、お湯いれてっと……さあ、貴音」

P「お話をしようか」

貴音(これはつまり……らぁめんを食べたければ、話をせよということ……!)

P「うん? どうしたんだ、貴音?」

貴音(プロデューサー……あなたは、悪魔です!)

小鳥(私も欲しいなぁ……)

貴音(ですが、この四条貴音……そう容易くは、誘惑に屈したりしません!)

P「……どうしたんだ? 目が泳いでるぞ?」

貴音(らぁめんから気を逸らさなければ、やられます! 無心に、無心に)

P「いやぁ……良い香りだな。貴音?」

貴音(プロ……デューサー!)

真(今、気がついたけど。なにこれ)

小鳥(心理戦よ)

P「まぁだかな? 香りだけでお腹空いてきたよ」

貴音(無心に、無心に、無心に、無心に……!)

P「あ、そうだ。もう一つあるから……欲しかったら、一声くれな?」

貴音(……! それはつまり、プロデューサーからわたくしにらぁめんを渡すことは無いということ……! どこまで……鬼畜なのですか!)

小鳥(いや、普通に頼めば良いんじゃ……)

P「わかるか? 貴音」

貴音「?」

P「三分……経過だ!」ニヤリ

貴音「!?」

真「わ、美味しそうですね」

P「貴重なカップラーメンなんだぞ?」

真「ちょっと、貰って良いですか?」

貴音「!?」

P「ああ。勿論、良いぞ……」

貴音(よくわかりました……わたくしと貴方の道が今、分かたれたということを……!)

P「ほら、真。あーん」

真「えっと……あ、あーん……あ、美味しいです!」

貴音(わたくしが一言言えば、この方はわたくしにらぁめんを下さるでしょう……ですが、それはわたくしがらぁめんに屈したことに……!)

貴音(これはわたくしとプロデューサーの勝負……ふふふ……此れ程、胸が踊ったのは何年ぶりでしょうか)

P「これは美味いな……」

貴音(そうやって、わたくしの理性を奪うつもりのようですが……)

P「何だ、欲しいのか?」

プロデューサーはそう言って麺を挟んだ箸をわたくしの口元へ持って行こうとする?

貴音(らぁめんではわたくしの魂を買おうなどとは、この四条貴音を甘く見られたものです……)

貴音(さあ、勝負と行きましょう!)

P「貴音。はい、あーん」

貴音「あーん……」

大変に美味でした。

貴音「あなた様はいけずなお方です……」

P「人のカップラーメン食べといて、それを言うか」

貴音「勝負はわたくしの負けのようです……数々の御無礼、申し訳ありませんでした」

P「貴音の可愛い一面を見せて貰ったから、別に良いけどな」

貴音「か、かわっ……!?」

貴音「……こほん」

本当にいけずな、あなた様。こんなわたくしを見せるのは、あなた様だけなのですよ?

この気持ちはまだあなた様にはトップシークレットですが、いつの日にかは……。

なんてチョロさだお姫ちん

P「残りは美希、響、雪歩か……」

貴音「先ほど響から連絡が、もう少しで事務所に着くとのこと」

P「響か……貴音にも協力して貰おうかな」

貴音「構いませんが……どうすれば?」

P「取り敢えず、俺と喧嘩した振りをしてくれ」

貴音「はて……喧嘩、ですか」

P「喧嘩の原因は響のプロデュース方針で……」

貴音「……成る程。承知しました」

P「タイミングはそろそろだ……ハム蔵には協力を得ている」

「うわっ…… ハム蔵! どうしたんだ?」

事務所の前にやって来たけど、気が重い。また今日もプロデューサーを無視しないといけない。
プロデューサーとはいっぱい話したいけど、そうしたら他の子と……うがー! どっちも嫌だぞ……。

ハム蔵(そろそろか……始まるっ!)

響「わっ! どうしたんだハム蔵!」
突然、暴れ出したハム蔵に驚き自分は思わず声を上げてしまう。

響「もう、急にどうしたんだーー」

貴音「あなたのやり方では生温いと言っているんです!」

え……?

ハム蔵(ヒマワリの種分は働いたぜ……旦那)

P「俺のやり方に不満があるということか?」

貴音「不満? ええ。そうですね……プロデューサーのやり方では響の魅力は引き出せないと言っているのです」

P「……何だと?」

事務所の中から聞こえたのは、不機嫌そうなプロデューサーとの声と高圧的な貴音の声。

喧嘩している、のか? 自分のせいで? ……そんなの嫌だ。

貴音「動物番組に出しておけば良いと考えているのでしょうが、それは浅はかな考え……」

P「……じゃあ聞かせて貰おうか? 貴音の立派な考えというやつをな……」

貴音「良いでしょう……」

いつの間にハム蔵先輩に協力を頼んだんだ…

貴音「響はただ、愛くるしいだけではありません」

P「……」

貴音「野性並の直感、運動神経、体力ーー響なら、不可能も可能にしてくれます!」

え? 貴音は何を言っているんだ?

P「前に似たようなことをやって、響は事務所でイジメを受けているというありもしない事を言われたのを忘れたか?」

うんうん、無茶は良くないぞ。

貴音「あなたは響を信じていないのです」

P「なに?」

貴音「わたくしは響を信じております」

貴音……。

P「俺も響を信じているさ!」

貴音「口だけなら何とでも言えます……」

P「くっ……貴音っ!」

貴音「24時間マラソン」

P「響ならやれる!」

貴音「三輪車で日本一周」

いや、待って欲しいぞ。

P「響なら楽勝だ!」


貴音「変身して怪物退治」

へ、変身!?

P「響はダンスしてるからな!」

プロデューサーも可笑しいぞ!

貴音「ふっ……やはり、口だけですか」

P「貴音っ!」

貴音「きやっ!」

ぷ、プロデューサー! 幾ら何でもやり過ぎだぞ!

響「プロデューサー! 貴音を虐めるのは許さないぞ!」

P「え?」

貴音「どうしたのですか、騒々しい……」

響「あれ? 二人とも喧嘩してたんじゃあ……ないのか……?」

P「は?」

貴音「わたくしとプロデューサーが……?」

響「え? でも……まあ、仲がいいなら、良いこと……なのか?」

P(ちょろいなぁ……怪しまないところがまた)

貴音「ちょろ甘ですね。響は」

響「?」

貴音「それより響。プロデューサーと話して良かったのですか?」

響「どっちみち謝ろう思ってたからね」

貴音「では、早くしなさい。プロデューサーは心を深く傷つけているのですよ?」

P(え?)

P「うぅ……響っ!」ポロポロ

響「ぷ、プロデューサー! 自分が悪かった。許して!」

貴音(一瞬で涙を流すとは……やりますね)

P「……こういう事はこれっきりな?」

響「……え? それだけなの?」

P「……何を期待してたんだ?」

貴音「慎みを知りなさい。響」

響「何でそうなるんだ!? 笑うなー!」

何か納得行かないけど……プロデューサーと仲直り出来たから、なんくるないさー!

P(え?)
P「うぅ……響っ!」ポロポロ

をいPwww

P「次は雪歩だな」

響「流石のプロデューサーでも雪歩は厳しいんじゃないか?」

P「演劇やっているからな……下手したらバレるかも……だけど」

響「え?」

P「プロデューサーにはやらなくてはいけないことがある。演技で雪歩を上回ってみせる!」

響「プロデューサー……! 見直したぞ! 頑張ってね!」

小鳥(プロデューサーってなんだっけ……あ、居ましたよ?)

「おはようございますぅ」

響「雪歩、おはよう! 稽古の調子はどうだ?」

事務所に着くと響ちゃんが出迎えてくれた。元気いっぱいで、お日様みたいな笑顔です。

雪歩「響ちゃん、おはよう。自分でも驚くぐらいに順調だよ」

響「もう埋まらなくても大丈夫だな!」

雪歩「も、もう響ちゃんってばぁ! ふふっ……それも」

プロデューサーの方を向こうとしてふっと思い出しました。プロデューサーと話しちゃ……いけないんだった。

お話したい事がいっぱいあるのに……でもみんなは我慢してるんだよね?

プロデューサーと旅行に行きたいけど……こんなことで喜んでくれるのかな?

P「……ん……雪歩……来てたのか……おはよう……」

掠れた、風が吹けば消えてしまいそうな声でした。

雪歩「……」

昨日まで元気だったのに。今日のプロデューサーは、私からも弱々しく見えました。

このPはきっとPヘッド被ってるな
Pヘッドの秘密機能できっとハム蔵先輩に協力を求めたり一瞬で泣いたりできたに違いない(震え声)

疲れて……いるのかな? でも、今まではそんな素振り……。

響(プロデューサー辛そうにしているぞ……疲れているのかな……)

雪歩「……」

もしかして……。

響「雪歩? どうしたんだ?」

雪歩「何でもないよ? 稽古で疲れちゃったみたい」

響「じゃあ、自分がお茶淹れてあげるぞ!」

雪歩「響ちゃんが? だめだよ。私の趣味なんだから……一緒に淹れよ?」

響「うん!」

P「雪歩……」

雪歩「……」

P「……何でもない……ごめんな……?」
もしかして……私達ーー私が気を使わせるようなことをしたから?

お湯が沸くのを待ちながら、私と響ちゃんは最近の出来事を話していた。

雪歩「……ねぇ、響ちゃん」

響「何だ?」

雪歩「響ちゃんはプロデューサーのこと……好き?」

響「なっ……なっ……なに、何を言ってるんだ!」

わかりやすくて可愛いなぁ……私はどうなんだろう。

俺は雪歩のこと大好きだよ

>>142
うん、わかったからsageようか?

私はプロデューサーのことが……好き? お父さんを除けば、男の人だと一番近い人。

最初は怖かったけど私達の為に仕事を取ってきてくれたり、励ましてくれたり……褒めてくれた。

響「もう、お湯良いんじゃないか?」

雪歩「そうだね、ありがとう。響ちゃん」

やっぱり……好きなの、かな?

わからないけれど……もし、そうなら……。

雪歩「こんなこしてたら、いけないよね」

響「?」

雪歩「私が持っていて良い?」

響「……勿論だぞ!」

仕事をしているプロデューサーに近づく。緊張するけど、怒られるかも知れないけど、勇気を出さなきゃ。

雪歩「ぷ、プロデューサー!」

P「……雪歩?」

雪歩「し、失礼な態度取ってごめんなさい! そ、それと……お茶をどうぞ!」

P「……ありがとう」

そう言ってお茶を飲むプロデューサー……良かった。顔色が少し良くなったみたい。

雪歩「ええ!? 演技だったんですかぁ!」

ビックリです……でも、おあいこだよね?

P「いやぁ……すまん」

響「じ、自分はわかってたぞ!」

あんな演技出来るものなの?

雪歩「……本当に疲れてませんか?」

P「まあ……多少、な」

雪歩「無理はしないで下さいね? みんなが悲しみますから」

まだわからないけど、もし好きだったらーーそれがわかるまで。

雪歩「待ってて、貰えますか?」

不覚ながら>>142>>143の流れに笑った
そんな俺は響が大好きですむしろ結婚したいくらい愛しい

P「美希で最後だな……」

小鳥「何で、一番厄介な子を残してるんですか?」

律子「プロデューサー殿なりの考えがあるんですよね?」

P「いや。予定していた時間が大幅にズレて最後になっただけだ」

律子「……大丈夫なんですか?」

P「……大丈夫だろう」

小鳥「噂をしてたら」

律子「来ましたね」

美希「……」

春香「美希! おは……よ……?」

美希「おはよ……なの……」どよーん

千早「大丈夫なの?」

美希「……大丈夫なの……変なこと聞くね……あはっ……あはっ」

P「」

律子「」

小鳥(誰、あの子? ってレベルじゃないですか!)

やよい「うぅ……美希さん……」

亜美「ミキミキ? 元気がないよ?」

真美「どったの? お腹痛い?」

美希「全然……大丈夫だと思うな……あはっ……」

伊織「……美希」

美希「伊織……おはよなの……」

伊織「デコちゃん言う……あれ?」

あずさ「美希ちゃん! お、おにぎり食べない?」

美希「……いらないの」

全員「!?」

律子「あの美希が……」

小鳥「お、おにぎりを……」

P「い、いらない……だと……?」

貴音「皆の者……慌てないで下さい。まだ落ち着くような時間じゃありません」

響「貴音が落ち着くさ! あ、あ……どうしたんだ、美希!」

美希「だい……すき……はにー……みらいは……」

律子「あんな暗いふるふるフューチャー聞いたことないわ……」


P「くそ……美希!」

美希「ひにひに……むねが……はにー?」

気付くとミキはハニーに抱きしめられていた。

美希「はにー……? だ、ダメなの! み、ミキは……!」

ミキはハニーを傷つけちゃった。いっぱいキラキラさせてくれた大事な人なのに……。
ハニーと旅行が出来るっと思ったらまぁ、いいか……って思っちゃったの。
だから、ダメ。ミキは優しくされる資格なんてないの……!

美希「だから……離れてよ……ハニー……!」

これだけ言ってもハニーは離れてるどころか、力を弱めてくれない。

P「美希はバカだなぁ……」

わかってるの……。

P「色んなことがグルグルしちゃったか?」

美希「うん……」

P「社長の悪ふざけなんだから、軽く流したら良いんだよ」

美希「でも……」

P「普段は不真面目なのに、何でこんな時は真面目になるかな……」

美希「酷いの……でも、ミキの方が……酷いことしたの……無視、しちゃったの……」

「離れてるどころか」を「離れてくれるどころか」でお願いします

P「俺は社長の悪ふざけにそこまで真面目になれないけどさ……始めから怒ってないよ」

美希「……なんで……?」

P「他の人にも言ったけど、逆に怖かったな……美希やみんなに嫌われたんじゃないかってな」

美希「そんなわけないの! ミキは……ハニーの事が、好きなの! 嫌いになんてならないの! みんなも……そうなの……」

P「そうだな。それは俺も同じだ」

P「色んなことがあったけど、俺がみんなを嫌いになることは無い」

美希「……ハニー……!」

美希「ハニー……」

P「……」

美希「ごめんなさい……大好きだよ?」

P「ああ……」

小鳥(なんか、ドラマみたいなの見せられちゃったな……)

「うっ……ひくっ」

「プロデューサーさん……」

小鳥(みんな泣いてるし……)

社長「いやぁ……良い話だねぇ!」


P「みんな……俺は敏腕には程遠いプロデューサーかも知れない……だけど」

春香「プロデューサーさん……!」

千早「……プロデューサー」

P「みんなを必ずトップアイドルに導いて見せる」

真美「ぐすっ……兄ちゃん……」

亜美「うぐっ……ひっく」

P「不安でいっぱいだろうけど……俺に付いてきてくれ!」

全員「はいっ!」

社長「結束も強まったことだし、良かった、良かった! これがやりたかったのだよ!」

P「社長……!」

社長「よくやってくれたね! 期待以上だよ!」

P「いえ、俺なんて……そんな」

春香「千早ちゃん。プロデューサーさん……」

千早「凄く怒ってるわね」

真美「社長さん、何で気づかないんだろ……」

P「俺なんて、まだまだですよ!」

伊織「社長には普通に話しているように見えるんでしょうね」

やよい「プロデューサー! 社長を怒らないであげて下さい」

社長「え? 誰が怒られているんだい?」

美希「そこの人は黙るの」

律子「確かに、社長の考えに賛同した私達にも責任はあるわね」

P「ていうか、どういう話だったんだ?」

あずさ「確か……」

とある日。

社長「やあ、おはよう!」

小鳥「社長。おはようございます」

律子「おはようございます」

社長「彼はまだ帰って来ていないのだね?」

春香「は、はい」

社長「キミたちには、彼を無視して貰いたい」

律子「はぁ?」

社長「も……勿論、理由はあるとも! 彼は最近、多忙なのはわかりかね?」

小鳥「それは……もう」

律子「たまに竜宮小町の面倒を見て貰ってますね……不甲斐ないわ」

社長「そこで、私は囁かながら。彼に休みを与えようと思う……旅行だよ」

律子「良いと思います」

千早「そうでもしないと休まないかも知れませんね」

社長「そこでだ! 友人から貰ったのだが。旅行のチケットはもうある。そして……何と四名までなのだよ!」

全員「プロデューサーと……旅行!?」

社長「期限は一週間。彼も何らかの手段は行使するだろう……だが、それを耐えて欲しい」

社長「最後に残った三名が、彼と旅行することができるのだよ」

回想終わり

社長「キミのことだから、そんなに時間はかからないと踏んでいたが……ここまで早いとはね!」

P「……」

社長「全滅だが特別に。美希君、雪歩君、我那覇君……おめでとう! 旅行を楽しんで来たまえ!」

全員「……」

P「……流石は社長!

社長「うんうん」

P「 ……みんなを旅行に招待してくれるなんて!」

社長「……え?」

社長「ま、待ちたまえ!」

P「……すみません。もう遅いです」

全員「やったー!」

社長「……あそこまで喜ばれると……仕方あるまい。どうやら、やり方を間違えたようだ」

P「はは……」

社長「全く。厄介な男を気に入ってしまったな……私も」

社長「よし、後の処理は任せて、キミ達は行って来たまえ!」

P「何言ってるんですか? 社長も行くんですよ」

社長「だ、だが……」

小鳥「社長あって……みんなあっての765プロですよ?」

律子「社長の口癖じゃないですか」

真美「行こうよ」

亜美「ねー行こうよ」

やよい「うっうー! みんなで旅行です!」

真「嫌だ、なんて言わせませんからね!」

伊織「にひひっ♪ 強制連行よ!」

あずさ「そうねぇ、みんな揃ってないと……」

響「みんなと一緒ならなんくるないさー!」

貴音「まこと、楽しみですね」

春香「旅行ですよ! 旅行!」

千早「春香ってば……ふふっ」

雪歩「嫌、ですかぁ?」

社長「き、キミ達……うう……ああっ! 行こう!」

美希「まあ、仕方ないから……社長も連れて行ってあげるの!」

P「……よしよし」

美希「あはっ☆ もっと、撫でるの!」

春香「美希ばっかり、ズルイよ!」

美希「ハニーは誰にも渡さないの!」

そして、旅行当日。

社長「みんな、揃っているかね!」

P「それじゃあ……」

全員「行って来まーす!」


そしてとある961プロ。

黒井「おのれ、高木め……なぜ、後処理など……!」

冬馬「おっさん、これどうしたら良いんだ?」

北斗「エンジェルちゃん達のためなら、努力は惜しみませんけど」

御手洗「どんな弱味握られてんのさぁ……」

黒井(あのプロデューサーめ……私も一枚噛んでいた事に気づくとは……!)

黒井(バレたらこいつらに見放されかねん……くそ)

黒井「おのれえぇぇぇ! 高木いぃぃぃ!」

終わりなの!

初めての駄文に付き合って頂き、ありがとうございました!

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