一同「!!」ビクッ
P「全く許せん!!あのような下等な生物がよりにもよって高槻家だと!!」
やよい「で、でも別に害はありませんし、
見つけてもポイッって捨てればいいですし・・・…」
P「やよい!!奴らは一匹いれば30匹いると言われている!!
つまり…高槻家には、依然奴らが潜んでいる可能性がある!!
そこでだ、伊織!!」
伊織「な、なによ……?」
P「これは、早急に解決しなければいけない事態だよな!?」
伊織「そ、そうね……」
やよい「いや、別に……」
P「俺はやよいの家に行くぞ!!
そして、家具の動かしてGを撲滅してやる!!」
一同(家具を動かすだと……ゴクッ……)
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やよい「そんな、プロデューサーに迷惑はかけられません」
P「やよい、迷惑ではないぞ。
アイドルの暖かい家庭を守るのもプロデューサーの仕事だ」
千早(何にこの流れ……ヤバい……)ゴクッ
響(ど、どうするんだ?……自分……)ゴクッ
伊織(絶対に阻止しなければ……)ゴクッ
P「じゃあ行くぞやよい!!」
やよい「は、はい……」
千早「待ってください!!」
響・伊織(千早がいった!?)
P「なんだ千早?俺に何か?」
千早「よく考えて見て下さい。今は勤務中です。
プロデューサーは仕事が残っているハズです!!」
響・伊織(さすが千早、平然を装って行動を阻止しするとは……)
P「確かに、俺は勤務中だ。しかし!!」
千早「!!」
P「実は、さっき電話がかかって来てな。
今日の打合せ、会議はすべて中止になったらしい。
あくまで、偶然だがな」
千早「中止ですって!?」
P「それに、実は今日休日出勤なんだよな……」ニヤッ
千早「なんですって!?」バタッ
響・伊織(千早がやられた……)
P「それじゃ…・・・」
響「ま、待つんだぞ!!」
P「なんだ響?俺に用事か?」
伊織(響・・・あたなに任せるわ……)
響「じ、実はハム蔵が急に体調が悪くなったらしくて
動物病院に付き合って欲しいんだけど……」スッ…
ハム蔵「zzz……」ムニャムニャ
P「うーん」ジー
千早(さすが我那覇さん。キャラを崩すことなくプロデューサーを止めた……)
P「確かに、いつもより元気がないような気がする……」
響「そ、そうだろ!?ハム蔵は体調が悪いんだぞ」
ハム蔵「zzz…」スヤスヤ…
P「うーん。ただ、寝ているようにも見えるんだよな…・・・
おい!!ハム蔵!!ひまわりのタネだぞ~」
ハム蔵「ジュイ!!」ピョンピョン
一同「あ・・・…」
響(ヤバいぞ…・・・)
P「どうやら元気なようだな。
まあ、響にも間違えることもあるよな」ニヤッ、ポンポン
響「うぅ~頭を叩くのはずるいぞ///」ボンッ
千早・伊織(響が爆発した……)
P「それじゃ…」
伊織「待ちなさい!!」
千早(水瀬さん、あなたが最後の砦よ!!)
P「なんだ伊織?」
伊織「なんだじゃないわよ。よく考えて見てやよいの家まで
ここから何分かかると思ってるの!?」
P「まあ、車で1時間くらいかな?」
伊織「1時間よ!!それに乗り換えもあるから電車でいけば
時間はもっとかかるわ!!
そうなればプロデューサーの帰りも遅くなるわ。
どう?ここは後日、日を改めての方が……」
P「俺、今日車だし!!」
伊織「えっ!?」
響(プロデューサーが車出勤!?)
P「いつもは電車なんだけどな。
今日は寝坊しちゃってな」ニヤニヤ
伊織「う……で、でも!!プロデューサーの車に全員は乗れないでしょ!?」
千早(み、水瀬さん。何を!?)
伊織「ここにいるメンバーは皆、やよいの事を考えてるの
行くなら全員で行くべきだわ。
でも、乗れる車がないわよね?どうせアンタの車は4人乗でしょ!?」
P「いや。6人乗りだけど?
それに、お前ら全員行きたかったのか?最初から言ってくれればいいものを」ニッコリ
伊織「……」ガクッ
伊織(負けた・・・…)
響(完全に墓穴を掘ったな伊織……)
三人「・・・…」ズーン
やよい「??」キョトン
P「何もいう事がないみたいだし
行くぞ皆!!事務所の前で待ってろ。車持ってくる!!」
響(どうやら……)
千早(行くしかないようね……)
伊織(やよいの家に……)
高槻家 居間
P「という訳で、やよいの部屋に到着したんだが……
やよい、Gが出たってのはこの部屋でいいのか?」
やよい「はい、昨日の夜ここで晩御飯を食べてる時に出ました」
P「そうか、つまりGはこの部屋を拠点にしている可能性がある。
みんな!!この部屋をしらみつぶしに捜索するぞ!!」
やよい「ハイッ、プロデューサー!!」
三人「……」ドーン…
響(この部屋はヤバいぞ……)
千早(よりにもよって、こことは……)
伊織(アレが見つかるわけには……)
P「よし、じゃあ。最初に…ん?
やよい、たこ足配線は危険なんだぞ!!」
やよい「はわっ!?すいません…プロデューサー……」
P「まあ、気をつけろよ。火事にもなったら大変だからな」
ブチブチ…P「あっ」
ゴトッ・・・バラバラ
P「す、すまん。やよい。
落として電源タップ壊して…ん?なんだこれ……??」
やよい「・・・…何か見つけたんですか?」
やよい「なんですか、その光ってるチップみたい物?」
P「こ、これは!?と、盗聴器だ!?」
やよい「と、盗聴器ですか!?」
千早(見つかってしまったようね…でも私の物じゃないわ)
伊織(それにしてもベタな所に隠したものね…この二人のどっちかしら?)
響「アワワワワワワワワ」オロオロ
二人(・・・…こ、こいつだ!!)
P「どうしたんだ響?少し震えているようだが?」
響「え、いや、これは…じ、自分、元気だぞ!!」アハハハ…
P「そうか、ならいいが。
それにしても、俺の担当アイドルの家に盗聴器をしかけるとは
絶対に許さん!!見つけ出して警察に突き出してやる!!」
響「ええと、いや…そこまでしなくても・・・な?」アワワ…
P「響!!お前はどっちの味方なんだ!?
やよいが盗聴器をしかけるような変態に狙われているんだぞ!!
そいつに天罰を下したいと思うのは当たり前だろ!?」
響「そ、そうだな…アハハ……自分が間違ってたぞ……」ズーン
千早(我那覇さんには悪いけど犠牲になってくれて助かったわ)
伊織(これで他には探されないでしょ)
P「やよい!!こんな事態だ。他にもあるかもしれない
少し部屋を調べさせてもらう」
やよい「はい、分かりました」
二人(続行だと!?)
響「」ポカーン
ポチポチ・・・
P「やよい。このTVは壊れてるのか?
スイッチを押しても動かないんだが?」
やよい「そうなんです。修理にださなきゃって思ってはいるんですけど」
P「そうか。完全に壊れてるみたいだが
微かだが音がするんだよな……?ちょっとバラシてみるか……」
ガッゴリゴリ…パカッ
やよい「・・・これは?」
P「これも盗聴器の一種だ。どうやら犯人は複数隠していたらしい」
伊織(ふぅ…これも私ではないと…どうやら千早の物みたいね)
千早「あ、あの!?ホントに複数あるのでしょうか?」バッ
P「どういう事だ?千早?」
千早「それを話す前に確認しておきたいことがあります。
高槻さん?このTV貰い物ではないのかしら?」
やよい「は、はい。確かにそのTVはお隣さんからの貰い物です。
でも、私の小さい頃の話ですよ?」
千早「十分だわ。高槻さん。
貰い物である以上、その盗聴器は高槻さんを狙った物ではなく
お隣さんを狙っていた物と考えるのが妥当ではないでしょうか?」フッ
伊織(さすが千早。見つかった時の事を考えてTVの中に隠していたのね……)
P「いや、それはない」
千早「!?」
P「よく見てくれ、この盗聴器は電池式だ。
しかも、単三電池4本…おそらくだが最長でも3か月ほどしか持たない。
それが今、動いているんだ。確実にやよいを狙ってということだ」
千早「何てことなの……くっ……」
伊織(いつ見つかっても言い訳出来るように、
乾電池式にしていたのが裏目にでたのか・・・…)
P「しかし、なぜだ?この二つは種類が違う……
これは犯人が複数いると考えた方がいいだろう・・・…」
千早「終わり…終わりよ……(小声)」ユラユラ
響「」ポカーン
P「だとすると、まだあるかもしれん!!捜索だ!!」
やよい「言われた通りブレーカーを落としてきました」
P「やよい、ありがとうな。
これで生活音がなくなって捜索がしやすくなる。
微かな電子音を探すんだ。」
やよい「はい、分かりました!!」
ザザ……
P「やはり聞こえる…どこにあるんだ……!?」
やよい「やっぱり音はしますけど見つかりません」
P「どういう事だ?家具をすべて部屋から出したハズなのに音が止まらん……」
伊織「やっぱり、もう盗聴器なんてないのよ。
電子音なんて近くの家からでも聞こえてくる訳だし空耳よ」
伊織(この感じなら私のは見つからなさそうね)ニヒヒッ
やよい「プロデューサー…やっぱり伊織ちゃんの言う通り……」
P「はっ!?いや、待てやよい。まだあるぞ!?」
バッ!!
やよい「どうしたんですか?プロデューサー!?
急に畳をひっくり返して!?」
伊織(ヤバい!?)
P「あった……どうやら畳の一部をくり抜いて盗聴器を仕掛けていたらしい」
伊織「う……」クラッ
伊織(ま、まだよ・・・私…まだ、やれるわ!!)
P「やはり警察に……」
伊織「ま、待ちなさい!!
それは本当に盗聴器なのかしら!?」
P「どういう事だ?」
伊織「だから盗聴器じゃないかもしれないって事よ。
アンタは素人だから分からないだろうけど
盗聴器は電波を飛ばして盗聴するのよ分かってるの!?」
P「素人だからか……つまり伊織が言いたいのは
これらから電波が出ていないかもしれないと言う事だな?」
伊織(あ、ヤバッ……)
伊織「そ、そうよ!!電波が出ていなきゃ盗聴ではないわ」
P「じゃあ確認しよう」
伊織「ええ無理でしょう…はぁ?」
伊織「今なんて言ったの?」
P「確かめようと言ったんだよ」
伊織「どうやって?」
P「携帯を使えばいい。伊織、まず俺の携帯に電話をかけてくれないか?」
伊織「ええ……」
伊織(どういうつもりよ??)
P「伊織、聞こえるか?」
伊織「聞こえるかじゃないわよ。目の前にいるんだから」
P「まあ、そう怒るなって。じゃあ始めるぞ
今のこの感覚を覚えてろよ」
ザァァァ…
P「ザァァ・・・聞こ・・・ザザ…るか?」
伊織「き、急に聞こえずらくなったわ。
アンタ何をしたの!?」
P「簡単な話さ。携帯だって電波だろ。
だから、盗聴器を携帯に近づけただけだ。
普通なら気づかないが電波の発信源を密着するまで近づけると
会話にノイズが入るのは当たり前だろ?」ニヤッ
伊織「ま、まさか……!?」ドサッ
P「おいおい伊織。急に倒れるって貧血か?
アイドルなんだから体調管理にも気をつけてくれよ」
伊織「ええ、大丈夫よ…ちょっとクラッときただけ……」
伊織(こ、こいつ。なんでここまで知識があるの……?)
P「よし、じゃあ後の二つの電波を確認するぞ!!」
伊織「ええ、分かったわ……」
伊織(でも、まだ大丈夫。犯人はバレていないはず……)
P「」ニヤニヤ
やよい「??」ウッウー?
P「電波が出ている。やはりすべてが盗聴器で確定だな。
そして、TVの中に隠されてた電池式の物……
ここから犯人の内の一人は3か月以内にやよい家に来た者に絞られる・・・…」
やよい「三か月以内ですか?……うーん。いっぱいい過ぎて分かりません」
P「ちゃんと思い出して欲しい……
誰か不審な行動をする人物はいなかったか?」
伊織「や、やよい……」
やよい「うーん…うーん……」
伊織(神様……)
千早「終わり…終わりよ……(小声)」ユラユラ
響「」ポカーン
やよい「やっぱり、思い当たりません!!
それに家に来てくれた人を疑うなんて私にはできません!!」
P「や、やよい……分かった。やよいが言うなら俺は信じるよ……」
三人「え・・・…!?」
P「つまりは、やよい家に遊びに来た人物を疑う事はしないと言う事だ」
響「それじゃぁ…・・・」パァ
千早「プロデューサー……」パァ
伊織「アンタねぇ……」パァ
三人(良かった……やよい(高槻さん)かわいい……)ホッ
P「しかしだ!!」
三人「!!」ビクッ
P「やよいの家に盗聴器が仕掛けられていたのも真実。
そして、三か月以内に部屋に上がって仕掛けた者がいるのも事実。
やよいの気持ちを考えて、警察に通報するのはやめるが……
この件の重要度は変わらない……」
やよい「プロデューサー…、あ、ありがとうございます!!」ペコ
P「いや、俺はやよいのプロデューサーだ。
お礼をいう必要なんてない。」
やよい「で、でも…」
P「それよりも、次の対策を考えよう。
次、盗聴器を仕掛ける奴を一網打尽にする策をだ……」
三人(もう、盗聴器はやめとこう……)
P「それじゃあ、決まりだな。
俺が一週間ごとにやよいの家に来て設置されていないか確認する。
そして、次設置されていたら警察に電話するということで」
やよい「わ、わかりました。頑張ります!!」
P「いや、やよい。頑張ってどうなる問題じゃないからな」
やよい「はわっ、そうですね。
ええと…これからよろしくお願いします」
P「ああ、やよいのため全力を尽くすよ。
よし、それじゃあ。そろそろ遅いしおいとまするか?」
やよい「え?もうですか?」
P「悪いなやよい。伊織たちを送っていかなきゃ駄目なんだよ」
やよい「そうですか……」
P「やよい、これ」
やよい「車のキーですか?」
P「ああ、先に伊織たちと車の所に行っててくれないか?
俺も、プロデューサーとして最後に確認してから行くから」
やよい「はい、分かりました!!」
P「と、皆がいなくなった所で…よし!!
実はもう一つだけ調べてない所があるんだよな……」
P「流石の伊織達も追い込まれてる状況で天井という選択肢に気づかなかったんだろうな」
ガタッ・・・
P「そしてここには……俺の仕掛けた盗撮用のカメラがあるんだよな」ニヒヒ
P「これ、電波式じゃないから。
自分で回収しなきゃいけなかったんだけど
なかなか、やよいが家に呼んでくれないからな・・・ホント困ってたんだ」
P「それにしても今回はラッキーだったぜ。
なんたって伊織達に部屋を荒らされて盗撮に気づく可能性を消しつつ
俺は毎週、堂々とカメラを回収する権利を得たんだからな」
P「すべては、やよいが天使なのが悪いんだからな……」ニヒヒ…
終わりです。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
乙ですー
天井から盗撮ってどうやってるのかな
穴あけたりしてんのかね
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