男「姉貴、俺とセックスしないか?」 (53)
姉「……ごめん、よく聞こえなかったわ。もっかい言って」
男「分かった。姉貴、俺とセックスしないか?」
姉「……私酔ってんのかなー?」
男「姉貴こんな弱い酒で酔うほど酒弱くないでしょ」
姉「うーん……あ、じゃあ男!アンタ酔ってんだよ!うん、そうだ!」
男「別に俺も酔ってねえよ。ただ俺は思ってる事を言っただけだ」
姉「……本気?」
男「本気」
姉「いやいやいや、無い無い!絶対無い!ありえないから!」
男「なんでさ?」
姉「いや、まず私達血の繋がった家族だから!」
男「だから?」
姉「だからって……だって、普通ダメじゃん」
男「そんなの関係無い。俺は、ずっと前から姉貴の事を女として見てたんだ」
男「一人の女として、姉貴を見てた」
姉「……アンタ、絶対に酔ってる」
男「酔ってない」
姉「顔、真っ赤じゃん」
男「恥ずかしいだけだよ」
姉「ふぅん、恥ずかしいんだ」
男「当然だろ、俺は今、姉貴に告白してるようなもんなんだから」
姉「何?アンタ私の事好きなの?」
男「好き。大好き。愛してる」
姉「……あっそ」
男「あっそ、って冷たいな」
姉「当然でしょ?別になんとも思わないんだから」
男「嘘だ」
姉「嘘じゃない」
男「姉貴が嘘つく時、絶対に目逸らすの知ってるんだよ」
姉「……よく見てるじゃん」
男「好きだからね、姉貴の事が」
姉「そろそろ恥ずかしくなってきた……」
男「俺はそろそろ慣れてきた」
姉「ズルイよ」
男「別にドキドキしてないわけじゃ無い」
姉「……正直、ちょっと嬉しいよ」
男「……ホント?」
姉「男、最近ちょっとカッコ良くなったし」
男「そう?」
姉「でも、男なら私じゃなくたって、女の子寄ってくるでしょ?」
男「うん、ちょっとウザいくらいね。講義終わるとすげえ来るよ」
姉「む、モテ自慢か?」
男「別に、姉貴以外の女なんて女として見てすらいないから」
姉「ひっど」
男「それに、姉貴よりイイ女なんて大学にいないし」
姉「またサラッと恥ずかしい事を言いおったな」
男「で、どうなのさ?俺とセックスするの?しないの?」
姉「……本当に、本気?」
男「神に誓えるね」
姉「……今日は出てって、アンタと二人で酒飲める気分じゃ無くなった」
男「……分かった、おやすみ」
姉「……おやすみ」
バタンッ
姉「……ハァ、どうしようかな、この酒とツマミ」
姉「……いーや、明日休みだし、一人で飲んじゃうか」
姉「…………」ゴクゴク
姉「プハァ…………」
姉「男が私を、ねえ……」
ーーーーー
プルルル、プルルル
友『うぃーす』
男「あ、出た」
友『なんだよ、出たって』
男「いや、寝てるかなって」
友『じゃあ何故に電話したし』
男「いや、まぁ報告と言うかなんと言うか……」
友『んだよ、もったいぶらないで言えよ』
男「……友」
友『あ?何?』
男「俺、姉貴に告っちまった……」
友『……はぁ!?』
男「やっべえ……やっちまった……」
友『姉貴って、お前のお姉さんだろ!?あの!!』
男「酔ってて勢いで言っちまったよ……どうしよ……」
友『酔ってたぁ!?お前どんくらい飲んだんだよ!!』
男「スミノフ二本」
友『ガキかお前は!!お前そんな弱かったか!?』
男「だってよお!!姉貴と二人きりで緊張してたんだよお!!」
友『バーカバーカ!!知るかんなもん!!』
男「そう言わずに!!知り合いで俺が姉貴の事好きって知ってんのお前しかいねえんだよ!!」
友『だから知らんわ!!たくっ……で、どうする気だ?』
男「いやあ……もう引き返せませんよね……」
友『仮に引き返せたとして引き返す阿呆がどこにいる』
男「はーい」
友『バーカ』
友『ともかく、もう寝かせろ。明日詳しい話は聞いてやるから』
男「友……お前って奴は……」
友『その代わり飯奢りな』
男「なんてクソ野郎だ」
友『やかましい!そんくらいされて当然だボケ!』
男「……分かったよ、明日な」
友『おう、明日な』
ピッ
男「……ハーア、やっちまったなぁ」
男「姉貴引いてるだろうな……俺ですら若干引いてるからな……」
男「なんで我慢しなかったんだよ俺……」
男「……姉貴」
男「うわー!やっぱり俺姉貴が好きだー!うわー!」
男「チクショウが……もう寝よう」
男「……ハァ」
寝る。お前らオッサン言うけどまだ学生だわ。明日も学校だ。
次は城之内が死ぬ所までやります嘘です。
ーーーーー
友「なるほどねえ……」
男「うむ」
友「いやー、お前やっぱり馬鹿だわ」
男「成績はお前よりいい」
友「いるよなー、お前みたいな勉強できる馬鹿」
男「俺だって傷つくぞ」
友「いや、何がセックスしようだ馬鹿野郎」
男「今となっては少し反省してる」
友「そんなんお前のお姉さんじゃなくたって引くわ」
男「うん、だろうな」
友「……お前、やけに冷静だな」
男「いや、ね?なんか吹っ切れてきて」
友「反省しろよ」
男「でも、これでようやくスタートラインに立てた感じがするんだよ」
友「ゴール果てし無く遠いぞ」
男「姉貴に意識してもらえる。それだけで俺は嬉しいんだよ」
友「あっそ、キモい」
男「は?」
友「いや、実の姉に欲情するとか、正直ありえんぞ」
男「関係無いね。俺はただ、理想のの女性が姉貴だっただけだ」
友「……確かにお前のお姉さん、かなりの美人だけどよ」
男「だろ!?それでいて姉貴は自分が美人だって自覚が無いからそこら辺のブスと違って驕ってない!しかし、そうでありながら姉貴は料理も上手で家事も完璧と女子力が高い!さらに性格も良くて、少し男勝りな所もあるんだけど、実は女の子っぽい所もあって、それで!!」
友「分かった分かった、お姉さんの魅力とお前の気持ち悪さは十二分に伝わったから、頼むから黙れ」
男「いーや!まだ語り足りないね!いや、違うな。姉貴の魅力は言葉なんかじゃ言い表せない!例えるなら、芸術!そう!語るんじゃない!感じる物なんだよ!!」
友「この姿お前の取り巻きに見せてやりたいわ」
男「まぁ、これでも一応世間体は気にしてるんだぜ?」
友「だな。大学での自分を偽るお前は実に輝いている」
男「まあな」
友「……お前、いい性格してるよな」
男「サンキュ」
友「やっぱりお前馬鹿だ」
男「それで、俺はこれからどうすればいいんだ!?」
友「知るか、自分で考えろ」
男「酷い。飯まで奢らせといて」
友「お前の事だから、どうせ俺が言ったこと鵜呑みにして俺が言った通りの事すんだろ?」
男「いや、そんな事は……しないと思う」
友「そんなお前の個人的な問題に口出して責任背負うなんてまっぴらごめんだ」
男「……ごめん」
友「いーよ、慣れてる」
男「慣れてるって……」
友「幼稚園からの付き合いだぞ?ナメんな」
男「……そうだな」
友「だろ?」
男「でも、俺じゃあ何すればいいか分かんねえよ!」
友「何すればいいかじゃ無い、何をしたいかだ」
男「え?姉貴とセックスしたい」
友「違う、お前はお姉さんにどうしたいんだ?」
男「……言わせるのか?」
友「違うって!昨日のお前の行動に対し、困惑してるであろうお姉さんに何をしたいんだ!?」
男「とりあえず……謝りたい」
友「ほう」
男「謝って……でも、本気だって分かってもらいたい」
友「ハイ、じゃあソレに決定」
男「は!?いや、待てよ!!」
友「お前がそうしたいならそうするのが一番、そうじゃないか?」
男「それは、まあ……」
友「だったら、自分の出した考えを尊重しやがれ」
男「…………」
友「返事は?」
男「……分かった。今夜、ちゃんと姉貴に謝る」
友「おう、そうしろ」
男「あぁ、サンキュー」
友「そう思うなら追加注文させろ」
男「いいよ、好きなもん食え、常識の範囲内でな」
友「すんませーん!このページのメニュー全部!」
男「常識っつってんだろ!!」
ーーーーー
姉「…………」
「姉貴、俺とセックスしないか?」
姉「私と男が、ね……」
「好き。大好き。愛してる」
姉「……どうしちゃったんだ、私」
トントン
姉「ッ!?」ビクッ
男「姉貴、入っていい?」
姉「ちょ、ちょっと待って!」
姉(落ち着け、落ち着け私!大丈夫!)
姉「オッケー!入っていいよ!」
ガチャッ
男「姉貴、ちょっといい?」
姉「う、うん」
男「ちょっと、話したい事があるんだ」
姉「……うん」
姉(え!?何!?真剣な顔しちゃって……まさか、昨日の続きを!?)
男「昨日の事なんだけどさ……」
姉「だ、駄目!私達は実の姉弟だから!だから、駄目!」
男「……やっぱり、引いたよね」
姉「……え?」
男「酒の勢いに任せて変な事言っちゃってゴメン……でも、俺は本当に姉貴が好きなんだ」
姉「男……」
男「……気持ち悪いよね、やっぱり」
姉「…………」
男「……姉貴が望むなら俺、家出るからさ、そんだけ」
姉「そんな、出て行くって……」
男「姉貴、いいんだよ、無理しなくてもさ」
姉「男!!」
バタンッ
姉「……男」
ーーーーー
姉「…………」ポーッ
同僚「おーい、もしもーし」
姉「……あ、ゴメン」
同僚「元気無いねー?どったのよ?」
姉「ちょっと……ね」
同僚「むむ?さては恋だな!?」
姉「こ、恋だなんて!!無い無い!!絶対に無い!!」
同僚「おや?その反応は図星ですな?」
姉「……いじわる」
同僚「それで、相手は?相手は!?」
姉「……弟」
同僚「……へ?」
姉「弟に求愛されちゃった……」
同僚「……えー?」
姉「すっごい真剣に言われちゃった……どうしよう……」
同僚「……よし、こうしよう」ポン
姉「え?」
同僚「とりあえず飲み行こう!!」
ーーーーー
ワイワイガヤガヤ
同僚「……なるほどねえ」
姉「うん……どうしよう」
同僚「でもさー、話聞く限りかなりの好物件じゃん。私が欲しいくらい」
姉「あっそ」
同僚「で、どうすんの?しちゃうの?セックス?」
姉「あのねぇ……私達は姉弟なの!そんな事許されるはずないじゃない!」
同僚「関係無いんじゃない?血の繋がりなんてさ」
姉「はぁ?」
同僚「誰かを好きになったら、理屈なんて関係無いのよ。血の繋がりだとか、禁断の恋だとか、そんな物」
姉「でも……」
同僚「第一、さっきからアンタはキッパリと否定してないじゃない」
姉「アンタ、私の話聞いてた?」
同僚「聞いてたわよ。理屈ばっか並べて、否定する理由探してたじゃない」
姉「ッ!?」
同僚「つまりそう言う事よ」
姉「…………そう」
同僚「ま、とにかく今は飲みましょ!!」
姉「……そうね、飲んで気分変えよっか!」
同僚「つーかアンタ、ホント見た目の事に関して無頓着よね」
姉「そ、そっかな?」
同僚「そうよ!化粧もあんまりしないし、自己評価も低いし」
姉「いやぁ、私なんか実際たいした事……」
同僚「あんのよ!!アンタねぇ、男から見たら超優良物件よ!!」
姉「いやいや、そんな事無いってば!」
同僚「いーや!私が男だったら放っておかないね!特にこの胸!」ガシッ
姉「キャッ!!」
同僚「ええい!!憎たらしい!!この美巨乳めが!!」
姉「ちょ、ちょっと、やめてってば!!」
同僚「こうしてくれる!こうしてくれる!」
姉「あっ……ちょっ、ちょっと……あんっ、やめてってば……んっ」
今日は終わり
次回、姉と男のセックス寸前で俺が逃亡し乗っ取られます
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