女「好きです!」 男「無理です」 (112)

建て直しです
元→男「好きです!」 女「無理です」
男「好きです!」 女「無理です」 - SSまとめ速報
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無言でしばらく更新が途切れるかも

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男「好きです!」


女「え、あぁ、無理です」




男「えっ……す、好きです!付き合って下さい!」

女「いや、聞こえなかったわけじゃないんだけど……」

男「そんな!ちょっとくらい考えてくれても!」

女「無理だよ、無理」

男「……じゃあせめて理由だけでm

女「特にそんなのないよ、強いて言うならボクの好みじゃないし」

男「……そっか」

女「そうだよ、残念だったね」

男「いや、時間とらせてごめんね」トボトボ

女「あ、帰っちゃった。……でも今時体育館裏に呼び出して告白なんて古風だなぁ」

女「………」

夜、女宅――――――――――――――――――


女友『え?フったの?」


女「うん、別に好きなわけでもなかったし」


女友『男君でしょ?良く仲良さそうに話してたじゃん』


女「そう?確かに話す機会は何故か多かったけど……」


女友(男君なりにアピールしてたんだろうなぁ……でもこのド鈍感ちゃんには全く効果ナシだなこりゃ。気付いてすらない)


女「失礼なこと考えてないかい?」


女友『人類の行く末を考えるのが失礼だって言うザマスの!?まぁはしたない!』


女「意味分からないよ」

女友『でもアレだね、好きだって言われてから意識しちゃって段々好きになっちゃう系のヤツですよこれは』


女「ないよ、それはない。それに…男の人はたとえフラれてもその後もしくこくベタベタしてくるって聞いたよ、それを考えると憂鬱だなぁ……」


女友『えーそんなことないでしょー。それ誰情報?それ誰情報よ?」


女「ボクの記憶が確かなら女友だけど」


女友『……じゃあまた明日学校でねっ☆』ブツッ


女「あ、切られた……」


女(『好きだって言われてから意識しちゃって段々好きになっちゃう系のヤツ』ね。……さすがに高校生にもなってそこまで乙女なつもりじゃないけど)


女(それよりやっぱり……またしつこく言い寄られるんだろうなぁ……嫌だなぁ… …)ドヨーン


女(今までボクに告白してきた人たちももれなく全員そうだったし……いや数人だけど……しばらく学校休もうかな……無理か)


女「……何か食べて紛らわそう、冷蔵庫には……あ、ハーゲンダッツのストロベリー」


女「♪」モキュモキュ

同時刻、男宅――――――――――――――


友『んで、結局フラれたわけだ。おめでとう」


男「…本気で、好きだったんだけどなぁ……」


友『前々からチマチマとアピールしてた意味もなかったみたいだな』


男「頑張った甲斐あってそこそこ仲良くなれたと思ってたんだけどなぁ…」


友『結局は顏なんですよ、顏。やはりこの友様のような精悍な顔つきの若い男がですなぁ』


男「あー……やっぱヘコむなぁ」グスッ


友『おい無視か小童。……んで、どうすんのよ?諦めずに粘着してみる価値はあるかもよ?』


男「…いや、すっぱり諦めることにする。これ以上付きまとうと迷惑になる」

友『まぁ、お前がそれでいいんなら。そんな傷心の男クンに友様からアイスでも奢ってやるよ』


男「ハーゲンダッツのストロベリー」


友『高い却下』


男「じゃあ死ね」ブツッ




友「あ、切りやがったアイツ」


友(すっぱり諦める、か。昔から極端だからな、どうせ告白も飾り気0の古臭いやり方だったに違いない。今回はどうなることか……)


友「…まぁ、どうでもいいか」

翌日、朝―――――――――――


女(やっぱり学校は休めないよなぁ……男君休んでればいいのに)ハァ


女友「おっはよーぅい!今日も慎ましいね!どこがとは言わないけど!」


女「最近太った?」


女友「グヘアッ」


女(昨日まで普通に「おはよう、女さん」だったのが急に「おはよう、今日も可愛いね☆」とかにクラスチェンジするんだろうねどうせ)


女(そんでことあるごとに飼い犬の如くついて回ってペラペラと下心で会話を試みようとするんだろうな…)


女(憂鬱だ…)

女「あぁ…もう帰りたい…」


女友「やっぱり男くんのこと?でも彼氏作ったことないんなら付き合えば良かったのに」


女「そりゃ男の人を好きになったことなんてないし……」


女友(自分が好きになった人としか付き合うって選択肢しかないのね)


女友「ピュアッピュアに乙女だねぇ」


女「うるさいな…ボクの勝手だろ…」


女友「ま、何かあったら協力しますよってね…って、アレは…」


女「……あ」バッタリ


男「……」


女友「おぉ」


友「ん、おはよー女友、女さん」

女「……お、おはよ、男くん」


女(やばいよまだ対策考えてないのにどうしよう粘着されるどう切り抜けるこのままでは……)




友「あれ?俺は?」


女友「はいはいおはようおはよう」



女「……」ゴクリ


女(いや、腹を括れ女!いくら粘着されようと屈することない確かな意思を!ボクは絶対に粘着されたりするくらいで――


男「………」スタスタスタ


女「……って、え?」


女(え?スルー……いや、無視?いや、んん?)

女友「おはよー男君、んで確か…ホモ君?」


友「友だ友、そんな怪しい名前にするなよ」


女友「でも間違ってないんじゃない?個人的にはそっちの方が…」


友「腐ってやがる…遅すぎたんだ」


男「………」スタスタスタ


女友「あ、男君行っちゃった、つれないなぁ、いつものことだけど」


女「え……?」


友「あー女さんは知らんわな、アイツ女子とは基本誰とも口きかんのよ」


女友「そうね、私も会話したことないってか、元々無口っぽいんだよね」

女「え、でも昨日まであんなに……」


友「え?女さん昨日男フッたんでしょ?」


女「え……そうだけど何で?」


友「いやーだからもう潔く諦めるって昨日男が言ってた。アイツ、俺となら普通に話すから」


女友「言ってたって……何でアンタが知ってんのよ」


友「いや俺ね、前から男の相談受けてたんだよね、女さん関係で。それでまぁ昨日もフラれたって電話してきたんだけど、もう潔く諦めるって言ってた」


女「潔く……」

友「ん?女さん的にはしくこくグダグダネバっぽく納豆プレイされる方がよかったですか」


女「いや、そういうわけじゃないけど……」


友「納豆はお嫌いならこの僕の逞しいバッド♂ボーイでm


女友「下ネタの香り!」ハッケイ!


友「フモッフ!」チーン


女友「清い女ちゃんの前でなんてことを言いやがるこのゲスめ。世紀末にしてやるからこっち来い」


友「モヒカンハヤメテー」ズルズル


女(……潔くって言ってもそんなに簡単に諦めることができるものなのかな)


女(所詮軽い気持ちだったとか……いや、もしかして告白自体ただの罰ゲームか何か……?)


女(………)

昼休み―――――――――――


女(……ああ、結局集中できなかった、しょうもなさすぎる)


女(このままだとボクの精神衛生上よろしくない……男君に直接聞くとしよう)


男「……」ボケー


女「ねぇ、男くん」


男「……?」


女「ちょっと話があるんだけど、いいかな?」


男「……」コクリ


女「じゃあここじゃちょっとアレだから適当に人のいないとこで……」

体育館裏―――――――――――


女「それで、話っていうのがね」


男「……」


女「えっと……その、キミは昨日ボクに、こ、告白したじゃないか」


男「……」ウン


女「それは…その、なんていうか、軽々しく諦めることができるほど軽い気持ちだったの…かな?」


男「………」


女「ただの軽い気持ちで言ったのならそう言って欲しい、その方がボクの気も楽だ」


男「………」


女「もしかしたら、罰ゲームか何かで適当にボクに告白したんじゃ――


男「それは違う」


女「!」


男「俺は真剣な気持ちで告白した、それに嘘はないよ」

女「で、でもだからっていきなり無視だなんて酷いとは思わない?仮にもその、す、好きなんだろ……?えっと、ボクのことが……」


男「好きだったよ」


女「好きだったって……」


男「………」スタスタスタ


女「あ、ちょっ、待っ……歩くの速っ」


女「行っちゃった……いや歩くの速いな……」


女「………」


女「……ふ、ふふ、そうかそうか、そっちがそうならこっちにも考えがある……」スウッ


女「絶っっっっ対に!このボクを諦めたことを後悔させてあげるよ!そして情けなくすがりつかせてやる!『付き合って下さい!』ってね!」





女友「やだ……あの子面白い」クサカゲ


友(うわぁ変なことになった)ノゾキミ

休み時間、教室――――――――――――


女(とはいえどうしたものか……)


女(さっきは一応会話したし多分他の女の子たちより少しは距離は近いと考えていい…のかな?)


女(しかし男の人を虜にする?というのはどうすればいいんだろうか)


女(とりあえず困ったときのGoo○le先生かな。携帯でポチポチっと……)


女(やっぱりガラケーだと少し不便だなぁ。でもスマホはどうにも合わない感じがしてなぁ…)


Google[気になる男子を落とす方法]

   [好きなあの子をゲットしよう!]
    [ちくわ大明神]


女「………」


女(これじゃまるでボクが男くんのことが好きみたいじゃないか…)


女友「どしたの?ガラケー何てながめて」


女「うわっ!い、いや、何でもないよっ」サッ


女友「えーじゃあ何で隠すのさー見せよー見せよー」


女「ちょっ、やめっ、やめいっ」

女(…ん?いや、待てよ…。女友なら、相談出来るかな?)


女友「ヘイカバディカバディ」


女「ねぇ女友、聞きたいことがあるんだけど」


女友「んー?…あっ、もしかして男くんのこと?」


女「!?…な、何で知ってるの?」


女友「いやゴメンさっきのアレ、見てたんだ」


女「さっきの?」


女友「『男くんが好きで好きでたまらないから絶対に好きにならせてやr


女「わぁぁぁぁああ!?ストップストップ!分かった!分かったから!てか前半部分は言ってないよ!」

女友「で、聞きたいことって?」


女「何で見てたかは…まぁ、いいけど。うん、男くんのこと」


女友「パンツでも見せながらキスでもせがめばいいんじゃない?」


女「いやそれもう白痴と言っても過言じゃないよ」


女友「ほら、白痴美人って言葉もあるし」


女「美人だなんてそんな…あはは」ニヘラ


女友「…まぁ、それでいいならいいけど」


女友「でも何で私に?」


女「だって女友、彼氏いたよね?」


女友「彼氏?…んー、彼氏…かなぁ?」


女「今朝の、確か名前は…ホモ君、だよね?」


女友「友な、友。まぁ、確かに付き合ってるけど…友とはかなり昔からの縁で、付き合うのも流れでーって感じだったから多分参考にはならんよ?」


女「幼馴染ってやつだね」


女友「腐れ縁ってやつだよ」

女「まぁそれ抜きにしても頼れる友達だしね」


女友「へいへい。んで、考えるにしてもまず男君のことよく知らないわ私」


女「男くんのこと?」


女友「うん、話したことないし。何か適当に性格とか好きなものとか、そういうの知らない?よく話してたじゃん」


女「男くんの…性格…?うーん…よく喋るよね」


女友「はい?」


女「いろんな事に詳しくて面白い話も沢山知ってるんだよ、男くん。それに表情もコロコロ変わって話すのが楽しいんだ」


女友「えーと…男君の話だよね?」


女「え?そりゃ男くんの話だよ?」キョトン


女友「…取り敢えずやることは決まった」


女「今の話で?」


女友「女は今日一日、男君を観察して普段の彼を把握すること」


女「普段の?どういう意味?」


女友「いざ観察してみればすぐ分かると思うよ」


女「?」


休み時間2――――――――――――


女(観察してみれば分かる、ねぇ…)


女(確かに女友から聞いた話が本当だったらボクの男くんに対するイメージとはかなり違うけど…)


女(…ふーむ)ジー…




友「いや…危な…った、…うちょ …とでモヒ…ン…され…とこ…だっ…ぜ」


男「何…って…だよ…」呆


友「あ、そ…だ。こ…間言……たカフェ、オープ…し…み…いだな。今度行……ぜ」


男「お…、い…ね」コクリ




女(確かに口数は少ないけど、無口って程じゃないな…相手が友君だからかな?って、あ、話が終わったのか友君が離れていく)

女(それにしても聞き辛いな…もうちょっと近付いて…っと)コソコソ





クラスメイト(♂)「うーす男、眠そうだな」


男「………」ノシ


クラスメイト(♂)「あ、この間はサンキューな。今度アイスでも奢るよ」


男「………」喜




クラスメイト(♀)「男君、この荷物運ぶように言われたんだけど私一人じゃ無理だから手伝ってくれない?」


男「………」コクリ


クラスメイト(♀)「ありがと、お礼に購買で何か奢るわ」





委員長「男君、この間お願いした書類だけど…いつ頃に終わりそうですか?」


男「………」スッ


委員長「えっ、もう終わったんですか!?…あれだけの量を…。ありがとうございました。報酬は何がいいですか?…まさか、またアイスですか?」


男「………」コクリ


委員長「まぁ、貴方がそれでいいのならいいですけど…」




女「………」

女友「あーふたざれいん…あめーがあーがあったら…♪…お、女、どうでした?観察結果」


女「あーうん…何ていうか、まるで別人みたいだね」


女友「そこまで違ったか」


女「うん、ボクの知ってる男くんとは全然違ったよ。まさか本当に友君以外には一切口をきかないなんて…」


女友「そういう性格なのかね、凄く仲の良い友達とは話すーみたいな?」


女「うーん…それと、クラスの皆に色々お願いされてるみたい」


女友「あー、確かに男くん何でもできるからねぇ。皆何かと頼み事してるみたいよ」


女「あとは…アイスが好き?なのかな」


女友「そりゃなんで?」


女「何でって言われても…色々とお願いされてるみたいだけど、皆見返りがアイスだったんだよね」


女友「なるほど…よし、そんだけ情報があれば作戦も考えられそうだな」


女「それで、ボクは何をすれば?」


女友「取り敢えず…昼ご飯、一緒に食べるとか?」


女「スタンダードな作戦だね」


女友「とは言ってもいきなり二人は厳しいだろうし、私たちも同席するよ」


女「お願いします」


女友「それじゃ、昼休みまでは男君の観察継続ね」

女「あー…それなんだけど、もう良くないかな?」


女友「そりゃなんで」


女「何と言うか…ずっと男くんの顔見てると気恥ずかしくって…」


女友「女…それは」


女「い、いや、もちろん変な意味はないよ!た、ただ、異性の顔をジッと見つめたことなんて無いし…」アタフタ


女友「別に顔を見る必要なくない?」


女「あっ」


女友「前から思ってたけどアンタ馬鹿でしょ」

昼休み、教室――――――――――――


女友「さて、昼休みです」


女「ねぇそういえばさっき言ってた私『たち』って…」


友「ねぇ俺、クラスメイト(♂)達と一緒に食う約束してたんだけど」


女「やっぱり友君か」


女友「まぁいいじゃん、友は男君とも仲いいんだしさ」


友「アイツ飯は一人で静かに食いたい派だと思うんだけど…」


女友「ゴチャゴチャ言わない。ほら行くよ」


女(そういえば女友以外の人と一緒にお昼ご飯食べるの久しぶりかも…)ワクワク


女友「ほら、女から声かけなよ」


女「えっ、あ、うん…よし」




男「………」


女「…男くん」


男「…?」


女「その、よ、良かったら…だけど、一緒にご飯食べない?」


男「………」


女「駄目…かな?」


男「………」


女「………」


男「…ッ!」ダダダ


女「逃げた!?」


女友「追え女ァ!」


女「え、あ、うん!」タタタ



女友「フッ…行ったか…」


友「いや何を『青春してんな…』みたいな顔してんのよ、何で追わせた」


女友「え、いや面白そうだったから」


友「………」

屋上――――――――――――


男「………」フゥ


男(…しまった、混乱して思わず逃げて来てしまった)


男「………」


ガタッ


男「!」



女「はぁ…はぁ…男くん、速いよ…はぁ…」


男「………」


女「何で急に逃げるのさ…って、まぁ理由も何と無く分かるけど…あはは」


男「………」


女「あ、そうだ、はいこれ」スッ


男「!」


女「このパン、お昼ご飯でしょ?教室に置きっぱなしだったから持って来ちゃった」


男「………」


女「あ、でもタダじゃ渡さないよ」


男「…?」


女「これを渡す代わりに、一緒にご飯食べよ!走ったらお腹減っちゃった」ニコッ


男「………」

・・・・・・
・・・・
・・


女(と、いう訳でこの屋上で一緒にご飯を食べ始めて5分程度経ったけど…)


男「………」


女「………」


女(会話が…続かない…!)ダラダラ


女「そ、そういえばボク屋上なんて来たの初めてかも。こ、ここって開放されてたんだね」


男「………」


女「えっと…その、あ、そうだ!男くんっていっつもお昼ご飯はパンなの?」


男「………」コクリ


女「そっかぁ…。………」


男「………」


女「………」ダラダラ


女(ボ、ボクの言葉聞こえてるよね!?意思疎通は出来てるよね!?)


女(前までは男くんから話をふっててくれたからいくらでも話せたけど、ボクが一方的に話しかけてるみたいな今の状況じゃ息苦しくてご飯の味も分からないよ…)


女(何でここまで無反応なんだろ…やっぱりこっちが素のの性格?それとも一人で食べたくて機嫌悪いとか?うーん…って、ん?)


女「男くん、随分と食べるの遅いね」


男「!」ギクッ

男「……っ!」ガツガツ


女「うわっ!?どしたの急にそんなに急いで」


女(何だろう…今男くん、凄く焦った顔してた?)


男「………」ゴチソウサマ


女「あ、食べ終わった?それじゃ教室戻ろうか」


男「………」


女「………?」


男「………」スタスタ


女「あ、ちょっと待っ、って歩くの速っ。…行っちゃった」


女(何だろう…結局食べる速さは普通みたいだったけど…まさかわざとゆっくり食べてた?でも何で?)


女(ボクなら嫌いな相手との食事だったら逆にさっさと食べきっちゃうけど…うーん…分からない…)


女(それに、教室に戻ろうって言った時…男くん、少し残念そうな顔してた?いや、無表情だったんだけど、何と無くそんな感じが…)


女「…うーん」


女(…まぁ、一気に食べ切っちゃったから勿体無いとか考えてた…の、かな?)


女「…分かんないや、ボクも教室に戻ろう」

済みません。再来週くらいまで忙しいのでそれまでは少しずつしか進められません
また次回

来週までなかなかまとまった時間が取れないので空いた時間を使って単発で投下する形になります


昼休み2、廊下―――――――――――


女(すぐに食べ終わっちゃったから結構時間余ったなぁ…どうしよう)スタスタ


女「ん?あれは…」




女友「………」


女「やっぱり女友だ。おーい」


女友「ん、あぁ女か。こっちは学食の帰り。どうだった?一緒にご飯食べて」


女「やっぱり驚いたよ…あそこまで違うとまるで初めて話したみたいだ」


女友「実際あの男君と話すのは初めてだろうからあながち間違いじゃないかもね」


女「そういえば女友はどこ行ってたの?今教室への戻りでしょ?」


女友「あーそれがさ、さっきあの後気付いたんだけど弁当忘れてたのよ」


女「あれ、そうなの?」


女友「そうなの、だから食堂で食べてきたけど凄く混んでるね。もみくちゃにされたよ」


女「それは災難だったね」


女友「あー、友が私の分も弁当作ってくれたら楽なんだけどなぁ!」


女(…お弁当、かぁ)

女(そういえば男くん、いつもパンだって言ってたな…)


女友「あ、男君の件で良い案思い付いた」


女「奇遇だね、ボクもだよ」


女友「おっ、これが以心伝心ってやつか。美しい友情だねぇ」


女「はいはい。でも良い案だと思うよ」



女友「混んだ食堂でギュウギュウもみくちゃドサクサ距離を縮める(物理)作戦」
女「手作りお弁当で距離を縮めたように感じさせる作戦」


女「えっ」
女友「えっ」

放課後――――――――――――


女(あの場で思い付いたから言っちゃったけど、大丈夫かなこの作戦…)


女(…まぁ、お昼ご飯の件はもうちょっとしてからかな。少し性急だと思うし)


女「とりあえず、帰ろ」


・・・・・・
・・・・
・・


女「~♪…ん、あれは…男くん?」


女(学校からの帰りっぽいけど…何で道端で座り込んでるんだろ?)




男「………」


女「男くん?」


男「!」ビクッ!


女「何してるの?こんなところで」


男「…!」アタフタ



ミャー



女「ん?」


男「!」

女「男くん、その後ろに隠してるの…」


男「………」ブンブン


女「…あー、子猫だ!可愛いー」


子猫「ミャー(いきなり騒々しいぞ小娘)」


男「………」ハァ


女「もしかして、この子猫にご飯あげてたの?」


男「………」コクリ


女「あはは、可愛いねー」ヒョイ


猫「ミャー(ええい離せ小娘!この私にこんなことをして許されると思っているのか!)」


女「あはははは!」ナデナデナデ


猫「ミ"ャー!(やめろおお!離せええええ!)」


男「………」

・・・・・・
・・・・
・・


猫「ニャー…(大変な目に合った…)」


女「バイバーイ猫さん」ノシ


男「………」


女「そういえば、何で男くんは猫の餌なんて持ち歩いてたの?」


男「………」ユビサシ


女「ん?あぁ、あそこのコンビニで…って、わざわざ買ってきたの!?」


男「………」コクリ


女「へぇ…猫、好きなんだね。家で飼ってたりするの?」


男「………」コクリ


女「どんな子?見せて見せて!」ズイッ


男「………」タジッ

女「うわっ、すっごい綺麗な猫…」


男「………」ドヤッ


女「毛艶が綺麗だし、毛並みも完璧に整ってる…手入れとかは、まさか男くんが?」


男「………」コクリ


女「へぇ~!男くん凄いね!」キラキラ


男「………」


女「ねぇ、今度この子見に行ってもいいかな?」


男「!」


女「?」


男「………」


女(あ…流石に無神経過ぎたよね…男くん、怒ったかな…?)


男「………」コクリ


女「…へ?いい、の?」


男「………」


女「……?」


男「………」スタスタ


女「って、このタイミングで帰るの!?ちょ、待ってっ…ってうわっ!?」ガッ、ズテーン!


男「!?」


近くの公園・ベンチ―――――――――――


女「いたた…まさか何もないところで転ぶなんて…」


男「………」オロオロ


女「大丈夫だよ、男くんがくれた絆創膏のおかげで取り敢えずの処置はできたし…ありがとう」ニコッ


男「………」


女「ごめんね、帰ろうとしたところだったのに手間とらせて」


男「………」フルフル


女「お礼とお詫びってことで、何かボクにできることはないかな?」


男「………」


女「もしよかったら、明日のお昼ご飯はボクに奢らせてくれないかな」


男「?」


女「男くん、いつもパンなんて体に良くないと思うよ。だから、明日は学食を奢らせて、ね?」


男「………」ウーン


女「ダメ…かな?」


男「………」



男「………」ok


女「! 本当に!?」


男「………」コクリ


女「…良かったぁ~。…ありがとう!」ニコッ


男「………」

・・・・・・
・・・・
・・


女「それじゃ、また明日ね。絆創膏ありがとう」ノシ


男「………」ノシ


女「明日の約束、忘れないでね」


男「………」コクリ




女「…よし、やったっ。やったっ」ピョンピョン


女「…楽しみだなぁ」


女(…ん?楽しみ?…いやいや、これは作戦が成功したからであって…それが嬉しいのであって…。いやでも本当にそれなら変な言い訳考える必要も…。つまり少しは男くんのことを…)


女「…いやいや、そこまで単純じゃないよ、子供じゃないんだから」


夜、女宅――――――――――――


女「…と、いうわけで明日のお昼ご飯
、約束してきた!」


女友『へぇ、意外と早かったね。てっきりお昼ご飯に誘うのは結構先の話かなって思ってた』


女「駄目だったかな?」


女友『いやまぁ、そういうのは早いほうがいいんじゃない?』


女「そっか。…それでさ、その見せてもらった猫が凄く綺麗な猫でさ!」


女友『飼い猫って…家まで見に行ったの?』


女「まさか、もちろん携帯で…っていうかそういえば、男くんもガラケーだったなぁ」


女友『へぇ、珍しい。今時ガラケーじゃSNSもできまいに』


女「一応ガラケーでもL◯NEとか出来るんだよ!」


女友『ありゃ、そうなの初めて知った。女も何かSNSやってんの?』


女「やりかた分かんない」


女友『………』

翌日朝、校門――――――――――――


女(男くんが猫が好きなんてね…。何でか勝手に犬派かと思ってたよ)


女(…何だか、男くんが全然知らない人みたいに感じてきたよ…)


女(と、いうか今日一緒に食堂行くんだよね…凄く混んでてもみくちゃにされるって聞いたけど大丈夫かな…)


女「うーん…ってうわっ!」ガッ


石「」ワイヤデ


女(マズ、転ける…っ)


ガシッ


女「…!って、あれ?転けてない…ん?あ、助けてくれたんですねありがとうござ―――


男「………」


女「…お、おはよう男くん」


男「………」


女「………」


男「………」ハァ


女(溜息!?)

男「………」スタスタ


女「ちょ、待ってよ男くん」タタタ


男「………」


女「おはよ、あとありがと」


男「………」コクリ


女「あはは、ゴメンね。まさかあんな所に石があるなんて思ってなくてさ」



友「ん、男と女か。はよーす」


女友「おはよー」


女「おはよー、女友と友君」


女友「男くんと何の話してたの?」


女「いや、転びそうになったところを男くんが助けてくれたんだ」


女友「へぇ、やるじゃん男君!…ってあれ?男君は?」


友「…男なら女友見た瞬間ダッシュで逃げてったけど」


女友「私って嫌われてんの!?」


友「そんな事はないと思うが…まぁ、うるさいし」


女「まぁ、そうだね」


女友「くっ…否定できない素直な私…!」


友「つっても単純に急いでただけだろうがな」


女友「そりゃ何で?」


友「時計を見ろ」


女「8時30分だね、HRまではあと10分あるけど…」



友「数学の課題、35分までに提出」



女友「うおあおおあおおお!!!」ダダダダダ


友「うるせ…」


女「うああ忘れてた!!友君も急ぎなよ!」タタタタ


友「俺はもう昨日出した」


女友「くっそあのハゲ!モジャヒゲ!顔面キリマンジャロ!!」


友「でもそんな俺が?」


女友「大好きいいいいい!!!」


友「……ふん」

授業中、教室―――――――――――


女(何とか間に合った…友君が教えてくれなかったら危なかった)


先生「つまりcosは何か凄くて…」


女(やっぱり課題は早めにやっておかないとなぁ…)


先生「そんでsinもなんだかんだ凄くて…」


女(課題面倒ではあるんだけど、多分課題出されなかったら家で勉強しないしなぁ…複雑なモンだなぁ)


先生「ただしtanはクソ。間違いない」


女(ふあぁ…ねむ…)ウトウト


先生「そんじゃここ宿題な、量少ないし明後日まででいいだろ」


女(Zzz…)



男「………」


友「男ー、今日昼飯一緒に食おうぜ」ヒソヒソ


男「…悪い、今日は無理だ」ヒソヒソ


友「んあ?そうなのか?そりゃ残念だな」ヒソヒソ


男「悪いな」ヒソヒソ


友「いや、いいってことよ。そんじゃ放課後は?新しくできたペットショップがあるらしいぜ」


男「それもスマン、今日は部活に顔出すわ」


友「ん、そか。了解」


男「悪いな」


友「いいってことよ」



3

昼休み―――――――――――


女「ふぁぁあ…」


女友「良く寝てたね」


女「ん~…あっ、そうだ男くん!」


男「………」


女「うわぁビックリしたぁ!?驚かせないでよっ」


男「………」シュン


女「あ、いやゴメンそうじゃなくって!」

女友「男君は起きるの女が待ってたんだよ」


女「そうだよ食堂!男くん、行こう!」


男「………」コクリ


食堂――――――――――――


ガヤガヤ


女「うわ…凄い人多いね…」


男「………」


女「食券は買えそうだけど、カウンターまで辿り着けるかな…。男くんは何にする?」


男「………」


女「…男くん?」


男「………」コクリ


女(いやコクリじゃなくて)

女(うぅ…やっぱり喋らない男くんとは意思疎通が難しいな…むむむ…)


男「…そっちは?」


女(うーん…まいったなぁ…)


男「………」


女「むむ…。…って、え!?あ、今のボクに言ったの!?」


男「………」コクリ


女(ビックリしたぁ…男くんって喋るんだ…。いや当然のことなんだけど、いきなりすぎて反応出来なかったよ)


女「そ、そうだね…。じゃあボクは…うん、冷やし中華にしようかな」


男「………」


女「…それにしても、混んでるね…」


男「………」コクリ

女「………。…あ、やっと食券買えそうだよ、男くん」


男「………」


女「よし、冷やし中華はまだあるね。じゃあ買って…。………あれ?」


男「……?」


女(ない、ない、ない…!財布がない!もしかなくても教室に忘れた!?うわわどうしようどうしよう!)


男「………」チャリーンチャリーン


女「お、男くん!ゴメンけど先に行ってて!ボク財布を教室に忘れたみたいだからとって―――


男「………」つ[冷やし中華食券]


女「え、食券がどうかした…、って、これ冷やし中華の?男くんも冷やし中華にしたの?」


男「………」つ[親子丼食券]


女「…何で二つとも…?って、まさか奢ろうと思ってる…?」


男「………」コクリ


女「いやいいよ!そんな悪いしそれに財布もすぐとって来れるし!」


男「………」スタスタ


女「ちょっ、男くん待っ…」

・・・・・・
・・・・
・・


女「………」


男「………」モグモグ


女(…結局、奢って貰ってしまった…!)ズーン


女「ご、ごめんね男くん。お金は後で必ず返すから…」


男「………」フルフル


女「いやそういうわけにも…」


男「………」モグモグ


女「……はぁ……。…そういえば食堂は初めて来たけど、予想より随分と混んでるんだね」


男「………」


女「さっき食券買うために並んでる時なんて満員電車並みに混んでたし…もしかしたら痴漢されたりなんて…」


男「!!」ガタッ!


女「あ、いや、ボクは別にそんなことされてないよ!大丈夫!大丈夫だから落ち着いて!」


男「………」フゥ

・・・・・・
・・・・
・・


女「…ふぅ、ご馳走様でした」


男「………」ゴチソウサマデシタ



「おいやべぇそろそろあいつらが来る!早く出るぞ!」


「くっそまたか!あいつらは何でいつも皆が食い終わるタイミングに大勢で押し寄せるんだ!」


「そのせいでこの時間が一番の地獄だ!早く脱出する…って、畜生!もう来やがった!」



女「…?何だか騒がしいね」


男「……?」コクリ



ドドドドドドドドド



「「「「うおおおおお飯だあああああ!!!!!!」



男「!」ビクッ!


女「な、何あの集団!?あれは…野球部のユニフォーム…?」



「昼休みまで練習なんてキツすぎるぜ!」


「腹減ったぜ!うおおお飯だ飯いいい!!」


「おい押し寄せるな!食い終わった俺らが外に出られないだろうが!」


「うるせぇそんなことより飯だ!うおおおお!」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

女「お、男くん。急いでここを出た方が良さそうだよ…」


男「………」コクリ




女「ひ、人が多くて…出口に近付けない…!」ギュウギュウ


男「………」ギュウギュウ



女「男くん、大丈夫…!?」



男「………」;


女「うぅ…とにかく外に…!」



野球部員A「飯でごわす!ごわす!」ズドドド



女「きゃっ!」ドンッ



女(ヤバい流される!)


ガシッ


女「うわっ…っとっと…」


男「………」テツナギ


女「ナ…ナイスキャッチ…なんて」


男「………」ハァ


女(また溜め息!?)


男「………」グイッ


女「うわっととと…って…!」


女(人混みに流されないようにだろうけど抱き寄せられて男くんの腕の中にいるから顔が近い近い近い!!)


男「…………」ギュッ


女(うわわわわギュッてギュッてうわああああ)







食堂外――――――――――――


男(何とか出れた…)フゥ


男「………」チラッ


女(ギュッて…ギュッて…)プシュー



男「……?」

今回はここまで。また次回

再開します

放課後――――――――――――


女友「教えてくれたっていいじゃーん!ねぇ女~、お昼ご飯どうだった?ねぇどうだった?」


女「だから教えないって…あんな…」


女友「あんな?」


女「…~っ」カオマッカ


女友(おやおやぁ…?)


女「と、ともかく!放課後!」


女友「放課後だね」


女「男くん!」


女友「そういえば教室にいないね、もう帰ったんじゃない?」


女「………」


女友「………」


女「………」



友「男?あー…そういえば今日は部活に出るって言ってたな」


女友「でかしたボケナス!」


女「それで、男くんは何部なの?」


友「確か天文部だな、前に部員が足りないってボヤいてたような」


女友「いいぞゴミクズ!」


女「天文部…へぇ…」


友「天文部の部室は部活棟の三階にある。余談だが部活棟の屋上は天体観測の設備が整っていて、そこを使えるのは天文部の部員だけらしい」


女友「気が効くなボロ雑巾!」


友「テメェマジでブッ殺すぞ!」

天文部室前―――――――――――


女「…ここ、かな」


女(部室棟三階の一番奥、この部屋の隣には屋上へ続く階段がある。多分さっき友君が言っていた天文部専用の屋上だろう)


女「開くのかな…?」


ガチャガチャ


女(閉まっている。どうやら一般棟の屋上と違ってここは普段は閉まっているようだ)


女「さて、天文部まで来たけど…」


~~~~~~~~~~~~~


友『俺はコイツとしなきゃならない話が出来たから、悪いけどコイツは同行させられない』


女友『やっと二人きりになれたね、友(はぁと)』



友『口で(はぁと)とか言うやつは初めてだ』


女友『やった…!私、貴方の初めてを貰えるのね…!』


友『ちょっと黙れ』


~~~~~~~~~~~~~


女「…ボク一人、なんだよなぁ…」


女(何も言わずに来たしやっぱり迷惑かな?というか天文部って何人くらいいるのかな?そもそも男くんは本当にここにいるのかな?それよりまず何も考えずに来たけど男くんと何を話せば―――


???「…どちらさんで?」


女「ひゃうっ!?」


女「け、決して怪しい者ではありまま!!せっいやそのっ」


???「落ち着いて下さいっス。別にとって食う訳じゃないっスから」


女「え、えっと…はい、その、あなたたちはやっぱり天文部の…?」


先輩「はい、僕は先輩と言います」


後輩「自分は後輩って言うっス」


女「あ、えと、女って言います」


先輩「どうも、女さん。それで天文部に何のご用で?」


女「えと、用って言うか、クラスメイトに…」


先輩「ふむ、後輩の知り合いではないですよね?」


後輩「そうっスね、てことは男さんでしょうか?」


先輩「部室の鍵も開いているし、もう男君も中にいるだろうね。お茶菓子ならあありますが、どうします?」


女「いえ!わざわざそんな用事ってわけでも…でもその…」


後輩「…?…!…なるほどなるほど…」


先輩「どうしました?後輩」


後輩「女さん、じゃあこうしましょうっス」


女「…?」




後輩「部室、こっそり覗いて行くっスか?」

先輩「部室の鍵も開いているし、もう男君も中にいるだろうね。お茶菓子ならあありますが、どうします?」

先輩「部室の鍵も開いているし、きっと男君も中にいるでしょう。お茶菓子ならありますが、どうします?」

部室棟屋上――――――――――――


後輩「この屋上にある天文部用の施設の内の一つに、部室内を自由に見れる監視カメラ的なアレがあるっス。それを使っちゃいましょう」


先輩「本当はこんな事に使うものではないんですが…まぁ、いいでしょう」


女(どうしてこうなった)


先輩「しかし何でこんな物が…?」


後輩「自分が私用の為に付けたっス」


先輩「!?」


後輩「あ、映ったっスよ」


女「ん…?ええと…」


後輩「これが男さんっスかね。また読書してるっスね」


先輩「男君は本当に勤勉と言うか…部活中いつもは読書してるか星の観測をしてるかですね」


後輩「おかげで自分が先輩とイチャイチャできないっス」


先輩「後輩ちょっと」


女(男くん…前の明るかった時とも、今の静かで淡々としてる時とも違う。凄く…真剣な顔してる)


女(星…好きなんだろうな)

・・・・・・
・・・・
・・


先輩「結局彼女は何だったんでしょう?」


後輩「え、先輩分からないんスか?」


先輩「んー…。さぁ、見当もつきませんね」


後輩「全くもう…そんなんじゃ先輩のこと好いてくれてる人がいても気付けないっスよ。まぁ先輩には自分がいるっスけどね」


先輩「…それはまぁ、置いといて。…と、言うか後輩、何がどうなって『覗く』なんて選択肢が出てくるんですか」


後輩「そこは恋のキューピッド的な何かとか…乙女の勘とかっスかね?」


先輩「…まったくもう。それに監視カメラが私用の為に設置されてたなんて聞いてませんよ。…それにしても、もしかしたら新入部員かと思ったんですがね…。残念です」


後輩「いや、まだ違うと決め付けるには早いっスよ」


先輩「? どういう意味ですか?」


後輩「まだ内緒っス」クスクス



今回はここまで、また次回

先輩と後輩の性別をば!

>>85
先輩が♂、後輩が♀のつもりです




・・・・・・
・・・・
・・


女「………」トボトボ


女友「あや?おーい女ちゃんやー!」


女「ん…ああ、女友。もう話は終わったの?」


女友「うむ、全くアイツは話が長くて困ります。…ところで、何かしょぼくれてない?どしたの?男くんに会えなかった?」


女「会えなかったって言うか…会わなかったって言うか…」


女友「?」


説明中――――――――――


女友「なるほどねぇ」


女「男くんのあんな表情、初めて見た…。何だか、あそこは男くんの居場所なんだって、ボクが踏み入っちゃダメだって、そんな気がして…」


女友「ふーむ…」


女「やっぱりボクは、男くんのこと、何も知らなかったんだなって…」


女友「…女は、もう少し自分勝手になってもいいと思うけどなぁ」


女「そんなこと、ないよ…いつだって自分勝手だよ」


女友「どうだかね。特定の誰かと一緒に居たくて部活を選ぶなんて、そう珍しい話じゃないよ」


女「それは…そうかもしれないけど」


女友「恋する乙女は暴走するくらいでちょうどいいんだよ、ほれ元気出して!」ムギュー


女「ほ、ほっへつねるのはやめへ…」

女友「あ、これから用事があるんだった!それじゃ女、また明日!」ノシ


女「明日は休日だよ。また月曜ね」ノシ




女「『恋する乙女は』…ね」


女(だったらなおさら、ボクはそんなことしちゃいけないんだよ…女友)ズキ


女(…男くん…)


翌日、授業中―――――――――――



女「………」




女友(何か昨日の放課後から考え事してるっぽいねぇ…天文部の方で何が…?)




男「………」



女友(あっちはあっちで何考えてるか分かんないし…友は分かってるっぽいけど教えてくれないし…)




友(……眠…)ピロリン


友(誰だよ授業中なのに連絡寄越してくる奴…って、女友か…)


女友(携帯)『やっほー、ちょいといいかな?)』


友(携帯)『授業中、手短に』


女友『いやー女ちゃんが昨日の放課後から何か悩み事抱えてるみたいなんだけどさ、何か分かんない?』


友『知るかそんなん』


女友『そこを何とか!』


友『いや実は知ってるとかそういうのじゃないから』

友『てか女の事ならそっちの方が詳しいだろ』


女友『いやそうなんだけどさー、男君が絡むと複雑で…』


友『…女さんの事は分からないけど、男なら今日は昼飯のパンを忘れたって言ってたな。昼は食堂に行くんじゃないか?』


女友『おお!有益な情報感謝です!』


友『…あんま首を突っ込みすぎるなよ』


女友『?』


友『無闇に行動するとみんな危ないって言ってんだ』


女友『心配してくれるの?』


友『せんぜんちがくし』


女友『ふふーん』




女友「………」チラッ


友「………」フイッ



女友『ありがとね、友も大好きだよ』

友(友『も』って…まぁアイツ女さんのこと大好きだしな…実はキマシ…いや、ないな)ピロリン


友(またか…って、今度は男か)


男(携帯)『昼飯忘れた』


友『知ってる』


男『どうしよう』


友『俺は弁当』


男『分けてくれ』


友『それより食堂に行けば面白い事が起こるぞ』


男『じゃあ食堂行ってみる』


友『うい、てか席隣なんだから普通に言えばいいんじゃね』


男『そっちがさっきから携帯弄ってたから』


友『なるほど』


昼休み、教室―――――――――――


友「Zzz...」


女友「友ーっ!」ドゴォ!


友「オウフッ!テメっもうちょっと普通に起こせねぇのか!」


女「ゴメンね友君、男くんが何処にいるか分からない?」


友「男?なんでまた」


女「昨日ご飯奢ってもらっちゃったから、ちゃんとお金返さないとって思って」


友「あぁなるほど…男なら食堂に行ったと思うぞ、アイツが食券買うまでに急げば奢り返してチャラにすることも出来るんじゃないか」


女「そっか、ありがとう!」


友「女さんの昼飯は?」


女「それなら弁当が…」


女友「私が今美味しそうに食べてるのがそれだ」


友「なんでやねん」


女友「どうだ、美味しそうだろう。美味しそうに見えるだろう?」


友「その『実は美味しくない』みたいな言い回しやめろ」


女友「これ、美味しいんだぜ」ドヤァ


友「いや知るか、てか何で女さんの弁当をお前が食べてんだよ」


女「まぁ、ボクも食堂に行くから大丈夫だよ」


女友「」ドヤァ


友「ドヤ顔やめろ」



食堂―――――――――――


女「あ、いたいた!男くん!」


男「………」


女「男くん、今日も食堂なんだね」


男「………」コクリ


女「もう食券は買った?」


男「………」フルフル


女「そっか、じゃあタイミングが良かった、昨日の分!ボクがお金出すよ」


男「………」フルフル


女「いいからいいから、ね?」


男「………」


女「………」


男「………」ハァ


女「よし!何にする?昨日と同じ親子丼?」


男「………」コクリ


女「それじゃ、一緒に持っていくから席で座って待ってて」


男「………」コクリ

・・・・・・
・・・・
・・


女「おまたせ」


男「………」


女「ん?うん、冷やし中華好きなんだ。さっぱりしてるし、まだ最近は少し暑いしね」


男「………」イタダキマス


女「いただきまーす。…ん~、おいし♪」


男「………」

女「そういえばもうすぐ文化祭だね」


男「………」コクリ


女「去年はボクのクラスはお化け屋敷だったんだけど、中々うまくいかなくて大変だったんだよー」


男「………」


女「今年も盛り上がるといいね」


男「………」コクリ


女「そういえばさ―――





女友(物陰)「アレは…会話、なのか…?」コソコソ


友(物陰)(どうして俺はこんなストーカー紛いのことをしているんだろう…)トオイメ

女(あ、そろそろ昨日の人たちが来る時間)


女(今日も同じタイミングで来るのかな…)


女(…また…ギュッて…)


女(…はっ!?いや、違っ、違う!!違う!!)ブンブン


男「………?」


女「あ、いや何でもない!何でもないないよ!」


男「………」


女「そっ、それはそれとしてさ!」


男「……?」


女「今日のコレはさ、昨日奢ってもらった分を返しただけ…だからさ、えっと、その…」


男「………?」


女「お礼になるか、分からない、けど、その…ぇっと…お弁当を…その…」


男「………」


女「お弁当!えっと、男くんの…分も…作って来る…って…ダ、ダメかな…?」


男「………」


女「………」


男「………」


女「………!」


男「……


来たぞ!奴らだ!
駄目だ止まらない!奴ら化け物か!?
馬鹿野郎お前俺は逃げるぞお前!


男「!」


女(タイミング悪いな!)


男「…!」グイッ


女「あ、ちょ、男くん!?」





・・・・・・
・・・・
・・


女「…ふぅ、今日はギリギリ混み出す前に抜けられたね」


男「………」


女「美味しかったね、お昼ご飯」


男「………」


女「さ、教室に戻ろうか」


男「………」


女「…ん、男くん?」


男「……弁当」


女「!」


男「………っ」フイッ


女「…んー…」


男「………」


女「…ふふっ、任せて!美味しいの作ってくるからね!」


男「………ん」

今回はここまで、また次回

翌日、早朝―――――――――――


女(今日は何だか早くに目が覚めちゃった)


女(でもまぁたまには早めに学校に行くのもいいよね)


女(最近暑くなって来たけど朝はまだ涼しくて散歩とかしたら気持ちよさそうだなぁ)


女(…さて、教室に着いた、この時間ならきっとボクが一番だろうなぁ)


女(つまり教室、いやこの学校全体が、今はボクだけのモノってわけだ。何だか得した気分だなぁ。…よーし)




女「おはよう教室!今日も一日、よろしくね!」ガラッ



男「………………」


女「………」


男「………」


女「…なんでいるんだよぉ…!」カオマッカ


男「………」カキカキ


女「見て見ぬ振りは余計に傷付くよ!」


男「………」


女「あ、いやそうじゃなくて…。お、おはよう、男くん」


男「………」ペコリ


女「出来れば、その、さっきのは忘れてくれると嬉しい…な?」


男「………」


女「………」


男「………」クスッ


女「あ!今キミ笑ったな!」


男「………」キリッ


女「嘘つけ!今だって少し顔がニヤけてる!わーすーれーろー!」


女「…はぁ、まぁいいや。それで、男くんはさっきから何してるの?」


男「………」スッ


女「えーっと…数学の課題?そんなの出てたっけ?」


男「………」コクリ


女「聞き逃してたのかな…ってうわ!これ提出今日!?うわわ大変だ今からで間に合うかな!?」


男「………」つ【課題】


女「え、男くんは終わったの?」


男「………」フルフル


女「………?」


男「………」


女(……あ、もしかして…)


女「えーっと、男くん。良かったらだけど、一緒にやらない?ボク分からないところがあるかもしれないし、ね」


男「………」コクリ


女「ありがと、じゃあ早速聞いていい?」


男「?」


女「課題ってどこやればいいの?」


男「………」

昼休み、教室――――――――――


女「…少し、分かってきた気がするんだ」


女友「ん、何が?」


女「男くんの…何て言うのかな。感情っていうか…何を伝えたいか…とか?」


女友「ほえー…。男くんに感情がないとは言わないけど、あの無表情から何が分かるのさ」


女「いや確かに無表情なんだけど、雰囲気で伝わるっていうか…うーん…」


女友「よく分からん。そんで、弁当はどうだったのよ。愛妻弁当作ってきたんでしょ?」


女「愛妻っ!?ちがっ!違う違う!断じて違う!!」ブンブン


女友「はははワロス」


女「男くんはほら、いつもご飯は静かに食べるし、だからあの、ほらいつも通りっていうかその」


女友「いつも通り、ねぇ…。それ、あんまり美味しくなかったんじゃない?」


女「うぐぅっ。…そ、そりゃボクは料理あんまり得意じゃないし、誰かに料理作るってことも普段からあんまりやらないし…でも精一杯作ったんだから、美味しくないってことは…。きっと…」


女友「ふーん…『精一杯作った』…」


女「いや違っ!いや違わない…けど、その…うぅ」イジイジ


女友(かわいい)



友「アホ、お前の方が料理は下手だろうが」


女友「何だ、友も私の愛の詰まった弁当が欲しくなったのか?」ニヤニヤ


友「願い下げだ。お前の料理なんか食ったら丸一日動けなくなる」


女友「私の愛で?」


友「食当たりで、だ。お前も女さんを見習って料理の練習したらどうだ」


女友「ふーんだ、料理なら友が作れるんだからいーじゃん」


友「あのなぁ…。まぁいいか、なぁ女さん、男はどこにいるか分かるか?」


女「え?ボクは屋上で一緒にご飯を食べた後、男くんが図書室に行ったからそこで別れたよ」


友「図書館か、さんきゅ」スタスタ




女「…ん?ねぇ女友、いつも女友が食べてるその弁当って…」


女友「ん?これ?友が作ったやつ」


女「………」


女友「何だよその目ー。いいじゃん友の料理美味しいんだから」

図書室―――――――――――


友「…お、いたいた」


男「…何か用?」


友「いや、何ってわけじゃないんだけどな、最近どうよ」


男「…嫌なことに、よく眠れるよ」


友「そか」


男「おう」


友「…お前は本当に頑固だな」


男「そうでもない」


友「…まぁ、いいけどさ」


男「…なぁ友、明日暇か?」


友「んー…いや悪い。明日は一日通して用事がある」


男「そうか、じゃあ俺は一人で街でも出歩くかな」


友「すまんな、女友がうるさくてよ」


男「大変だな」


友「お互いな」


男「……そうだな」

今回はここまで、また次回

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