女「」ツーン 男「デレない?」(94)
書いていきます
先生「はーい、席につけ」
先生「朝のhrはじめるぞー、といいたいところだが、今日は先に転校生を紹介したい」
ザワザワ
先生「じゃあ、はいりたまえ」
女「もう座っています」
先生「えー!なんで挨拶もしてないのにもう座っちゃってるの!」
女「大丈夫です、おかまいなくhrにはいってください」
先生「(はぁ....、噂どおりのめんどくさい子だなぁ....)」
先生「(適当に対応しとけって指示されてるし....簡潔に紹介しとくか)」
先生「ま、まあ転校生の女くんだ、仲良くするように」
男「(うわー、きれいな子、これはお近づきになりたい)」
男「(運よく隣の席だし、よし....)」
男「ねえねえ、女さん」
女「あんたなに、ちっちゃい体しちゃって、学校間違ってるんじゃない?早く義務教育に戻りなさいよ」
男「俺高校生だよ!義務教育ちゃんと終えてるわ!」
男「ん、もしかして若いってこと?お目が高いね」
女「見た目もガキなら中身もガキね」
男「」ブチッ
男「(なんだよキツいことばっか言って....ん?)」
男「あ、もしかしてはやりのツンデレってやつ?なるほど、かわいいと思うよ」
女「」ガタッ
男「どうしたの?いきなり立ち上がって」
女「転校の手続きしてくる」
男「え!転校してきたばっかりなのにまた転校するのかよ!はやいな、おい!」
女「転校初日にこんなめんどくさいのと関わるなんて最悪だもの」
男「話してるの楽しそうだけどね」
女「拳のコミニュケーションなら大歓迎だけど」グッ
男「え、遠慮しときます」
男「なんだよあの子、ツンツンしちゃってさー」
男「今までの子と違って手強そうだな、だが簡単じゃつまらない、あれくらい難儀なのがかわいいってもんさ」
友「一度も付き合ったことないくせになにいってんだこいつ」
男「痛いところをついてきやがって....」
男「だが今度は違うぜ、今年こそは彼女をつくるのさ」
友「そして、それをいいつづけて3年経過....」
男「うるせえな、今度はがんばるんだよ」
男「ほら言うじゃん、石に水うってりゃ穴あくってやつ、あきらめなくアタックしてればきっといける」
友「小水石を穿つ、か?ありゃドリルでも穴あきそうにないけどね」
友「他の奴に対して素っ気ない態度とったり無視したりしてるしさ、ありゃ相当ガードが固いぜ」
友「まあ、なんにしてもあれと仲良くするなんて結構難関だと思うんだけど」
友「あれはやめといたほうが」
男「ねえねえ!学食いかない?女さん」
友「ってきいてねえのかよ!いつのまにあそこに....」
放課後
男「一緒に帰らない?」
女「黙れ暇人、四六時中つっかかってきて」
男「なに?なんか予定あるの?部活はいるとか?」
女「ふん、人が馴れ合う場所なんて虫酸が走る」ツーン
女「絶対はいりたくない」
男「(ふーん....、人と関わるの苦手なのかな、いわゆる人見知りってやつ?)」
男「(たしかに他の人が話しかけても無視したりしてるしな....ん?)」
男「人と関わりたくないんだよね?」
女「ああ」
男「じゃあなんで俺と関わってるの?」
女「お前を人間だと思っていないからだ」
男「ひでえな!!」
女「第一、お前が一方的に話しかけてきてるだけでしょ、べつに関わりたくはない」
男「もー、照れちゃってさ」
女「照れてない」
男「もう、照れなくていいってば」
女「照れてない」
男「かわいいなー、もう照れなくても」
女「照れてないといってるんだドチビ」
男「なんだとぉ?」カチン
男「チビならまだ許せるがドチビは我慢ならねえな!」
女「際どいな」
男「そこまでいうんなら力付くで照れさせてやるよ!」
男「くらえ!スカートめくり!!」
ガッ
男「なっ....、めくれないだと!?」
女「死ね」バキッ
男「ぐえっ!」
男「なんで!?なんでめくれないんだ!」
女「スカートの内側におもりをつけてるからな」
男「なん....だと?」
女「痴漢は何度か経験があるから、お前みたいなやつがたくさんいて困る」
女「見事、予防は役にたったようだ」
男「ふむ、なるほど、ベルトをつけてるのはそのためか....!」
女「帰る」スタコラ
男「ちょっ ...」
男「ふふっ、尾行してあいつの趣味や弱味をさぐるぜ」
男「それさえあれば無視や素っ気ない態度はとれないはず」
友「あーー!ストーカーだ!」
男「なに、どいつだ!?とっつかまえてやらあ!」
友「お前だお前」
男「誰がストーカーだバカ野郎」
友「じゃあなにやってんだ」
男「いや、女が質問しても趣味とか答えないし、探ってやろうかと思って」
友「おまわりさんこっちです」
男「やめろ」
男「お前も協力しろ」
友「たしかに友達としてお前の恋を手伝ってやりたいけど犯罪までは手伝えないぞ」
男「だからちが....ってあ!」
友「なんだ?」
不良a「おい、姉ちゃんちょっと顔かせや」
不良b「ひょー!上玉!」
女「......」
友「チンピラに女が絡まれてる」
友「おや、チャンスじゃないか、これは一発助けにはいれば」
男「こ、こわい!!」
友「だめだこいつ」
男「だってさ、あいつら金髪だし服もちゃらいし....やべえよ....やべえよ」
友「お前そんなんだから彼女できねえんだよ」
男「なんだとコラ!」
友「今年こそ彼女つくるんじゃなかったのかよ!!」
男「はッ... !」
友「ここでやらなきゃ、ずっとお前はなにもできないまま、童貞として生きていくことになるぞ!」
男「そ、それはいやだ!!」
友「やってやれ、お前の本気をあの子に見せてやんな」
男「ありがとよ!勇気がわいたぜ!」
友「じゃあ行ってこい!」
男「おう!」
女「返り血がかかってしまった...、クリーニングださなきゃ....」
不良a「ぐあ...、あばら骨が....」
男「えぇ!不良やられちゃてるじゃん!俺の出番は!」
友「残念ながら無理だったな、中々にタたくましいぞあの女」
不良b「兄貴....、俺ボコられたけど....、なんかうれしいっす」
不良a「美少女に殴られる....、悪くねえもんだな」
不良b「へへっ、俺達変態の仲間入りっすね」
不良a「ああ....」
女「気持ち悪いものを見せるな」バキッ
不良a「だおーーーっ!肋骨がぁ!」
不良b「兄貴ィ!」
女「」スタコラ
友「あーあ、いっちまったぞ」
男「あの、大丈夫ですか?」
不良b「なんだてめえ....」
友「おい、見失っちまっていいのかよ」
男「ああ、待ってくれ」
男「あ、これ絆創膏おいときますんで、よかったら使ってくださいそれじゃ」
不良b「.....」
不良b「兄貴、男ってのも悪くないっすね....」
不良a「それはねえよ」
まあとりあえずここまで
男「おやおや次は店にはいったぞ」
友「ゲーセンか」
男「へー、ゲームとかするんだな、パンチングマシンとかかな」
友「とてもレディがやるとは思えないな」
友「とりあえずはいってみるか」
男「ああ」
女「」ガチャガチャ
you win!
男「格ゲーやっとる」
友「割りと普通のゲームしてるな」
男「おいこの野郎」
友「おお、いつの間に女のとこまで行ったんだ」
女「なんだ、ガキが遊ぶコーナーはあそこだぞ」
男「誰がだよ!」
女「なんだチビ、なんでこんなとこにいる」
男「ぐっ...ムカつくがまあいい」
男「勝負だ!」チャリン
ゲームスタート!キャラを選んでね
男「勝ったら、メアド教えろコラ!」
女「は?」
友「あいつ直接勝負にでたな....、自分の得意な格ゲーを武器に賭けか」
友「ていうかなんのための尾行だよ」
女「くらぇ!!」バキイ
男「ぎゃわっ!いってえ!!」
男「ちげえよ!勝負ってリアルファイトじゃねえよ!」
女「なんだ、じゃあもっと具体的にしゃべんなさいよ」
男「いや!この格ゲーにコイン投入したじゃん!普通わかるじゃん!」
女「いちいちくどいしゃべりかたをするな、ただでさえここはうるさいのに余計にうるさくなる」
男「ぐぬぬ....、二言目には罵りおってこのアマが....」
男「女だと思って甘くしていたが、どうやら体に教え込まなきゃわかんねえようだな」
男「いいぜ拳で勝負してやらあ、じゃあ来いy......」
女「」バキッ
男「ぐはぁ!!」
男「ぬおお....」バタッ
友「k・o!!」
男「うるせえ!」
友「もうあきらめろよ、あいつかわいい顔とは裏腹に無愛想の塊みたいな性格してるぞ」
男「いや、むしろ燃えてきたってところだ、勝負はこれからだぜ」
友「付き合ってらんねえな.....」
男「あれ、女は!?」
友「もうとっくに行ったぞ、追うなら今のうちだがどうすんの」
男「答えは無論だ」
友「じゃあはやくいくぞ」
男「まて、せっかく金入れたのにゲームせずに行けるかよ!」
友「やっとる場合か」
女「うん....、わかった、じゃあ適当に食材買う」
女「」ピッ
男「電話か、親とみた」
友「話からすると、今日の夕飯の話っぽいな」
友「多分これからスーパーとかにいくのかもな、よし行くぞ」
男「....」ジーッ
友「なんだよ、俺のことずっと見てさ」
男「いやストーカーみたいだなって」
友「お前にいわれたくねえよ!!」
女「」スタコラ
友「読み通り、この先にスーパーがあるぜ」
男「好きな食べ物とかなにかな、明日つくってもっていってやろう」
男「それでハートをゲッチュ!」
友「そんなにうまくいくとは思わんがな、まあいいんじゃないかな」
ニャー
女「」ピタッ
男「足をとめたぞ」
友「捨て猫だ」
女「.....」スッ
男「まさか、動物が好きとか!?」
友「おお、猫をなで始めた」
女「」ニコッ
男「おお、笑顔かわいい!あの憎たらしい中身が浄化されていくようだ!」
友「へえ、動物好きなのかな」
女「今夜は猫鍋で決まりね」ニヤリ
男「うぉーーい!!」
女「なんだ、またお前か」
友「またとびたしていっちまった」
男「猫好きなんじゃないの!?食べるとかあんまりだよ!」
女「大好物だが」
男「食べ物としてきいてるんじゃねえよ!」
ニャー
男「こんなかわいいのに、食べても美味しくないぞ!バカ!」
女「おいしいぞ」
男「食ったことあるのかよ!!」
女「まあ毛がうっとうしいがな、煮てからみりんとしょうゆを加えたりすると」
男「猫の調理方法なんてききたかねえよ!心がいたいわ!!」
女「あんまりかわらないだろ、豚も牛も、お前食っているだろ?」
男「くっ....みも蓋もないことをぅ.....」
女「まあ、お前と関わるのがめんどくさいから、その猫は見逃す」
女「別の食材買って帰る」
男「ちょい!まってぃ!」
女「なんだ」
男「なんでそんなに人をさけるの?」
女「は?」
男「もっと人と関わって、友達と遊んだほうが楽しいじゃない?」
女「友達?そんなの傷をなめあうような連中いらん」
男「そんな友達をマキロンみたいな扱いすんなよ!」
女「自分の価値観をおしつけるな、迷惑だ」
男「じゃあお試しで俺が友達になるから、それで友達の大切さがわかると思うよ」
女「わかるのは下僕の便利さだろ」
男「なにさせる気だよ!」
女「ここまでしつこい奴は初めてだ」
男「ありがとうございます」
女「誉めてない」
男「なんで?友達にならないの?」
女「友達なんて、なるっていってなるもんじゃなくて自然になるもんだろ...
アホか」
男「ふーん、じゃあ俺達はもう友達だね」
女「は?」
男「だって自然に話してるじゃん」
女「ッ」
女「もう!鬱陶しい!!帰る!」ダッ
男「鬼ごっこかい?長いことやってないから久しぶりにやるから腕がなるぜ!」ダッ
女「ついてくんな!」
男「楽しいねぇ!!ほらまてまて!」
友「どっかいっちまったぞあいつら....」
友「仲良いんだか悪いんだか」
友「にしてもしつこいなあいつも」
友「まあ、今回は本気っぽいし、友達として色々助けてやるとするか」
ニャー
友「....」
友「あいつに食われないようにこいつらを保護しとかないと.....」
1話終わり
何話かはわかりませんががんばります
次の日
男「おはよー!」
女「」バキッ
男「いてえ!なにすんだよ!」
女「挨拶を返してやった」
男「拳で返すんじゃねえよ!」
女「朝っぱらからいちいちからんでくるな、うっとおしい」
女「(くそっ....、昨日追いかけ回され過ぎて体が痛い...)」
女「(転校して早々こんなんじゃ体が持たない....、今日はじっとしておこう)」
男「どしたん?」
女「なんでもない、放っておけ」
男「あれ、湿布特有の匂い」
男「あー、筋肉痛?」
女「うるさい!かまうないちいち」
女「こんなもの唾をつけとけば治る」
男「いや無理でしょ」
女「そんぐらい軽いものといってるんだ、分かったらさっさと自分の席につけ」
男「筋肉痛のときに運動するとよく鍛えられるらしいよ」
女「知るか、もう今日は動かない」
キーンコーンカーンコーン
先生「はーい、みんな座れ」
ガタガタ
先生「朝のhr に、といいたいところだが」
先生「なんと今回は2日連続で転校生が来たのだ」
ザワザワ
先生「さあ、はいりたまえ」
ガラッ
女「!?」
女幼「はーい!女幼です!よろしくお願いします!!」
男「(おお、かわいい子!転校生ってこんな夢のあるものだったのか....!?)」
先生「みんな、仲良くするように」
先生「では、空いてる席に座りたまえ」
女幼「はーい!」
女「.....」
女幼「」スタスタ
男「(あれ、なんでこっちに来てるんだ?空いてる席こっちにないぞ)」
男「(は!?俺に一目惚れ?なんて罪な男なんだ俺は)」
女幼「女ちゃーん!」ガタッ
女「おい!ここは私の席だどけっ!」
女幼「二人で座ればいいじゃない?」
女「他に空いてる席があるだろう!そこに座れ」
男「そうだよ、僕のここ空いてるよ?」ポンポン
女幼「黙れ、男子なんかにしゃべりかけられたくないわ!」
男「ひでぇ!」
女幼「なんで男なんかいるのよ!キーーーーーッ!」
女「そりゃ共学だからだろ....」
女幼「女ちゃんの居場所特定するのに気にしてなかったわそんなこと」
女幼「そう、女ちゃんさえいれば...なにもいらないわ」
女「もう!離れろバカッ!こんなとこまでついてきて!」
女幼「ふふっ、照れてる女ちゃん可愛い...」
女「照れてない、離れろ!」
先生「えっと....」
先生「(あー、噂通りこの子もめんどくさいな....)」
先生「(適当に対応しとけっていわれてるし....うん)」
先生「じゃあそこね、席」
女「ちょっ!んな適当な!」
女幼「はーい♪」
昼休み
友「とんでもないのが表れたな、レズとは」
男「ふっ、あんな得体のしれない女興味ないね」
友「口説き文句たらしてたくせに」
男「いや、あれはどんな性格なのか触れてみただけさ」
男「予想通り、レズだったか....」
友「予想してたのか、すげえ引くわ」
男「それに、女だけさ俺が愛した美少女は」
友「そうか、そこまで愛がエスカレートしてたか」
友「お前も物好きだな、罵倒されてるだけなのによくあきらめないな」
男「ふ、そんなの関係ない!問題は好きな気持ちがあるかどうかだ!」
男「一度俺に火をつけたらもうどんな風がこようが水をかけられようが消えないね!」
友「まあ、灰にならないよう祈るよ」
女幼「女ちゃん、お弁当つくってきたの」
女「そうか、じゃあ食堂で食べてこい」
女幼「違うよ、一緒に食べるんだよ?女ちゃんの分もあるし」
女「私はすでに自分の弁当を持ってきている!かまわないでどうぞ」
女幼「もう」
友「おう、あいつらイチャついてますけどどうします?」
男「ぐぬぬ....」スタコラ
友「あっ....て、いっちまった」
男「おい」
女幼「女ちゃん!私の食べてよ!」
女「ふん」
女幼「あ、箸じゃ食べにくい?じゃあ口移しで」
女「余計食べにくいわ!」
男「無視すんな!」
女幼「なによ!今女ちゃんと愛を育んでるの!邪魔しないで!」
女「してないわよ」
男「お前はこいつの何なんだ」
女幼「うーん、言葉だけじゃ言えない関係よね」
女幼「ねー、女ちゃん」
女「ただの幼なじみだ、まあもっとも私は馴染んだ気にはなってないが.....」
男「(へぇ....、幼なじみね、だからあんなに馴れ馴れしくつっかかってたのか)」
女幼「まあ、とりあえず男子と話す気はありません」
女幼「女ちゃんは異性には興味ない特殊な性癖なの、だから男子は近づかないであげてください」
女幼「ねー、女ちゃん」
女「お前だろうが、それは」
先生「ちょっと、女幼」
女幼「はい?」
先生「ちょっと職員室に来い」
女幼「はぁ、面倒くさいなぁ」
女幼「女ちゃん、ちょっと離れるけど涙をふいてね、すぐ戻ってくるから」
女「はやくいけバカ」
男「(にしても女に幼なじみがいるなんて思いもしなかったな)
女「はぁ.....」
女「あいつがこんなところにまで来るなんて....最悪だわ」
男「まさかとは思うんだけど」
女「なんだ」
男「あの子と関わるのが嫌だからここまで転校してきたの?」
女「その通りだ....勘弁してほしい全く」
男「仲良くないの?幼なじみなのに」
女「あいつが一方的にひっついてくるだけであって私は関わりたくない」
男「それはめんどくさいねー、警察呼んだ方がいいんじゃない?」
女「お前がそれを言うか」
女「...なんにしろ、もううんざりだ」
女「私は一人でいたいのに、昔から気がつけば横にあいつがいて」
女「まるで恋人であるかのようなませた言葉を使って、しまいに年を重ねるごとにそれは悪化していき」
女「私は我慢できずに、あいつと同じ女子高を離れ....、この高校へ逃げてきた」
男「(女子高なんだ...、やっぱそういうとこってレズとかいるんだなぁ...)」
女「だがどうだ!?余計に事態が悪化しついる!」
女「一人でいたいのに、次々めんどくさい奴がまとわりついてくる....」
男「モテモテだな、ヒューヒュー」
女「いっぺん殺したろかわれ」ポキポキ
男「ちょっ!キャラ変わってますよ!?すいませんって!」
女「このままでは....、ダメだ」
女「また転校しても、追ってくるに違いない....」
女「これから先ずっと...、あいつと人生を二人三脚....」
女「いやぁぁぁぁぁ!!」
男「落ち着けよ!どうどう」
女「私は馬か!ヒヒーーーン!」
男「いや、今どうかしてるって!落ち着け!」
女「くっ....、何かいい策はないか」
男「(相当テンパってるな)」
女「うぅ...」
男「あの子が他に好きな人ができればいいんじゃ?」
女「ん?」
女「それだ!!!」
男「おお?」
女「あいつと別のやつをくっつければ、私に寄ってくることはなくなり私をとりまく環境は平和になる」
女「そうか、その手があった」
女「でかしたぞ男!」
男「あ、ああ」
女「では、まず作戦を立てなければ」
男「じゃあさ、メアド教えてよ、協力するから」
男「そのとき連絡とれれば効率よく事がすすむよ」
女「ああ、是非頼む、人手はほしい」
男「(あれ、あっさり教えてもらえた、まわりが見えてないって感じがするな)」
男「(そこまであの子と一緒にいるのが嫌なのかな)」
放課後
男「というわけになった」
友「ふーん、女の奴もなんか大変なんだな」
男「なんかあれか、人を避けるのは女幼がトラウマになったからなのかな?」
友「かもしれないな」
男「まあ、なんにしてもメアドゲットしたしー!ラッキーだわ!」
友「相当テンパってんのかね、女がお前にメアド教えるなんて」
友「それで転校してくるぐらいだから、相当女幼のことが嫌なんだろうな」
男「まあ順調に事が進んでるし、彼女ができる日もそう遠くはねえかなー」
友「まあ、がんばれよじゃあな」
夜
ブルルルル
男「おや、携帯が震えている!?」
男「さてと、メールメールっと」
「女だ、学校で話した件だが」
男「きたきた、わかってるよっと」カチカチ
ブルルルル
男「返信はやいな!」
「おい、明日先月借した金返せよ」
男「なんだ、友かよ」
男「適当に返信しとこ」カチカチ
4時間後
男「っそい!」
男「返信おそすぎだろ!」
ブルルルル
男「やっとか」
「お前絶対もってくんの忘れんなよ」
男「わかったから!ややこしいからメールしてくんな!」カチカチ
ブルルルル
男「あ、女からだ」
「電話番号教えり、メーるは無理駄」
男「やっと来たか、って誤字多すぎだろ!」
プルルルルル
女「やっと連絡がとれた」
男「こっちの台詞だわ」
女「なんだこれは、打ちにくいったらありゃしない」
男「(普段ケータイ触ってないのがまるわかりだな)」
女「本題だ、作戦は帰りに考えた」
男「はあ」
女「女幼を説得しろ、お前が普通の恋をさせろ」
男「え!?」
女「あいつに異性を好きにさせる」
男「えっと....」
女「昨日でわかったが、お前のしつこさは天下一品だ」
男「ありがとう」
女「それでだ、もし女幼を説得させることができれば」
女「お前の言うことをなんでも聞いてやる」
男「マジで!?どんなことでも?」
女「ああ」
男「じゃあ!がんばるから!!ほんとになんでも聞いてよ!!」
女「あ、ああ、頼んだぞ」
ピッ
男「くくく、うまく事がすすんでやがるぜ....」
男「(要求はもちろん....)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
女「思った通り食いついたか」
女「これは成功しないかもしれない、だがこの作戦の真髄はそこではない」
女「あいつがしつこく説得ありきでつきまとうことで女幼の私への経路をはばむ」
女「女幼は多分気が変わらないだろうから、ずっとこれが続く」
女「きっと大丈夫だ、あの男が食いついた時点で作戦は成功したようなもの」
女「もしも食いつかなかったらと思ったが...思ったより大丈夫だったな」
女「あとは天命に身をゆだねるのみ....」
男「おはよう!!」
女幼「え、なに?」
男「朝の挨拶だよ」
女幼「いやわかってますけど...」
女幼「どいてくださいます?女ちゃんのもとへ行きたいので」
男「もうちょっと話しようぜ!そうだ、学校案内してやるよ」
女幼「ちょっ!勝手に何を」
女「くくっ、思った通りうまくできている、私の目にくるいはなかった」
女「あのしつこさがあれば私のところへあいつが来ることはない、一石二鳥、二人の疫病神を追い払えた」
女「やっと静かに過ごせる....」
男「あれが理科室」
女幼「そうですね、書いてあります」
男「ところでなんで女の事そんなに好きなの?」
女幼「理科室の話からまったく脈絡がないんですが大丈夫ですか」
男「まあ、細かいこと気にしてたら長生きできないぞ」
女幼「もういいですか、じゃあ失礼します」
男「待って待って!」
男「いいじゃん答えてよ!」
女幼「なんですか、話したとして何になるんですか」
男「俺が博識になる」
女幼「人の小話ごときを聞いたところでなるわけないでしょう」
男「いいじゃーん、おせーて」
女幼「」スタコラ
男「お願い!100円あげるから!」
女幼「いやです」
男「じゃあ500円!」
女幼「ふん」
男「野口!」
女幼「ダメです!」
男「樋口!」
女幼「しつこい!」
男「諭吉!」
ーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
「あれは、まだ幼稚園に通っていた頃でした」
女幼「ふぇぇえん、ひどいよぉ」
ガキa「へっ!ままごとなんてつまんねえ事しやがって!」
ガキb「うわっ、こいつ本物の野菜を皿に盛ってるぜ」
ガキa「ふーん.....」
ガキa「あ、落としちまったすまん」ガシャーン
ガキb「あーあ、野菜ぐちゃぐちゃ」
女幼「や、やめてよぉ.....!」
ガキa「なんか怒ってるぞこいつ」
ガキb「生意気、シメようぜ」
女幼「(あぁ....キャベツさんが踏まれてる)」
女「死ね!食べ物を踏むとは罰当たりめ」バキッ
ガキa「ぐあっ、てめえなにしやがる!」
ガキb「誰だお前!」
女「うるさい、農家の人に代わって悪を成敗しにきたただの女さ」
ガキa「生意気な!これでもくらえっ!」
女「トマトを投げてきたか、だが避ける!」
女幼「きゃあ!顔にトマトが」ベチャ
女「お前!一般人を巻き込むとは無礼なガキめ!」
ガキa「いや、お前が避けたから悪いんじゃん!!」
ガキb「おい、帰ろうぜなんか怖いよこいつ」
ガキa「けっ、覚えてろよ!」
女「わかった」
女幼「(この子私を助けに来てくれたのかな)」
女「ったく、野菜が台無しじゃないか」モグモグ
女幼「(わっ....この子下に落ちた野菜食べてる)」
女「....物足りないな」
女「(....あれはトマト!?)」
女「」スタコラ
女幼「(こ、こっちに来る!?)」
女「」スッ
女幼「(わわっ、顔に近づいてきてなに!?)」
女「」チュッ
女幼「!?」
女「」パクパク
女幼「えっ!?ええっ!?」
女「(緑野菜よりやはりトマトのほうが秀逸だな)」
女「(野菜は緑なんていう風潮があるけど、緑じゃないほうが大体おいしい)」
女幼「(この人私に今キスしたよね!)」
女「うまかった」
女幼「(キスしておいしいって、そんな....)」
女「さあ、夕食だ」スタコラ
女幼「」ポーッ
女幼「(助けてくれた上にキスまでしてくるなんて...、まるで王子様みたいな人)」
女幼「そして、私は小中高と女ちゃんの横にひっついてきました」
男「(女が引き起こした結果じゃん...、あいつに文句を言う資格はないな)」
女幼「未だに忘れられません、あの頃の事を」
男「その日を境にレズになったのか」
女幼「レズ....?」
女幼「私をそんな変態的性癖者みたいな物言いはやめてくださる!?」
男「おぉ、すまん」
女幼「私は単に女ちゃんが好きなだけであって女子が好きなのではありません」
女幼「女ちゃんだけが好きなんです!」
男「結局レズやんそれ!!」
男「異性には興味ないの?」
女幼「あるわけありません、彼らの存在価値がわかりません」
女幼「あれと生殖行為をして子孫を残すのではなく、細胞分裂して女だけ増えればいいのです、そのほうが平和的です」
男「キモいなそれ」
女幼「男なんて考えるだけでヘドがでます、吐きます」
男「今会話してるのにか?」
女幼「そうでしたオロロロロロ!!」ゲロゲロ
男「うわっ!本当に吐きやがった!」
女幼「うぅ...、とりあえず私は今からこの万札で食堂の女ちゃんの大好物マイケーキを買ってきます」
男「え、ちょっ、これ誰が片付けんの!?」
男「....」
男「」フキフキ
男「(思った以上に手強い相手だ....、絶対異性なんて好きになれないだろあの子)」フキフキ
男「(だけど、女幼に他の人を好きにさせれば女はなんでも聞いてくれると約束した)」フキフキ
男「(これは一気に関係を深めるチャンス!)」フキフキ
男「待ってろ、俺のこの高度な知能指数で必ず女幼をノンケへと導いてみせるッ!」フキフキ
男「よっしゃあァ!ゲロ拭き終わったぜ!」
友「なにやってんだお前」
昼休み
女幼「女ちゃんと御飯たべよっと♪」
男「おっと待ちな嬢ちゃん」
女幼「うわっ、またあなたですか」
男「こういう雑誌は....どうだい?」
女幼「それは....男性俳優のヌード写真集!?」
男「(このイケメンの魅力的なボデーを見せつければ、女子は本能的にノンケに目覚めるはず)」
女幼「いやぁ!!その体格やだぁ!」
男「え?なんで、イケメンが裸でこんなハレンチなポーズしてるんだよ?惹かれない?」
女幼「無理なんです!その逆三角体型が無理なんです!」フルフル
男「そこまで拒絶するか」
女幼「私、中学の頃数学の図形のテストで三角形が出てきたら吐いてしまったんです」
女幼「なんというか....、三角形を見ると男の人の体型に見立ててしまうんです」
女幼「それからもゼ○伝のトライフォースを見ても吐き、新しく出たと思って買ったスナック菓子のドン○コスを見てもその袋一杯濁流で満たしてしまいました」
男「重症だな....、ここまで来たらアレルギーだわ、よく共学の場所に来る気になったな」
女幼「だけど、あなたの体は貧相だからかあまり気持ち悪くありません、貧乳の女の子みたいです」
男「ありがとよ!」
女幼「まあ褒めてませんが私にとって安全なので助かります」
女幼「私はとりあえず男の人が大っっっっ嫌いなんです」
男「(ホントに嫌いなんだな....)」
女幼「わかったなら、もう私に一生近づかないでくださいさようなら」
男「(もうノンケにさせる作戦はダメだな... )」
男「(やはり、ここはあえて男ではなく女を好きにさせたら....よし、そうしよう作戦変更)」
男「(まずは好きな人のタイプを聞き、それにピッタリな女を探し、お見合いさせる)」
男「他の女子は嫌いじゃあないよね」
女幼「別に普通です、なんとも思いません」
男「(よっし....0の状態だ、こっからなら他の女の子を好きになる可能性はある!)」
男「(大丈夫だ、こいつはレズの素質がある、というかレズだ!本人は否定してるようだが)」
男「じゃあ、好きな女の子のタイプの人は?」
女幼「女ちゃんみたいな人です」
男「好きな女の子の性格のタイプは?」
女幼「女ちゃんみたいな性格の人ですかね」
男「じゃあさ、好きな女の子の癖とかは?」
女幼「女ちゃんがやるあの髪をくるくるって指で巻き上げる仕草です!あれはかわいすぎます!!」
男「全部女の事じゃねえか!!参考にならねーーー!!」
女幼「なにをいってるんですか、私は好きな女の子のタイプを答えただけですが」
男「ちっ....間違ってはない」
女幼「私は行きますので、ではでは」
男「くっ...、手強い奴め....」
女幼「あなたは誰と戦ってるんですか」
男「ちくしょう!覚えてろよ!」ダッ
女幼「はい」
女幼「さてと、じゃあ....」
男「そうだ!」タタタタタ
女幼「忘れる暇もなく戻ってきましたね」
男「今日一緒に帰ろうぜ!!」
女幼「は!?」
男「(放課後にもっと攻める!詳しい作戦は帰りまでに考えるが...)」
女幼「絶対いやですよ、恋人じゃあるまいし」
男「じゃあ友達」
女幼「あなたと比肩しないでください、反吐がでます」
男「(女といいこいつといいなんで俺こんな見下されてんの!)」
男「とりあえず放課後教室でまっとけよ!いいな!」
女幼「え、ちょっ、いや.....」
女幼「....勝手な人」
放課後
女幼「一緒にかーえーろ♪」キャハッ
男「うん!いいyo☆」キャハッ
女幼「って!お前じゃねーですよ!」
女「」スタコラ
女幼「あぁ、待って女ちゃん!」
男「邪魔者はいなくなったね」
女幼「邪魔者はてめえですよ!くそっ!」
女幼「(ここはうまく撒いて女ちゃんの下へ行くことに...)」
女幼「あぁ!先生に職員室こいっていわれてたんだ!」
男「あ、そうなのかそれで先生に呼ばれてたのな」
男「んじゃ、職員室前で待ってるな」
女幼「じゃあ」
ーーーーー
ーーーーーーーー
職員室前
男「....」
男「おそい!なにやってんだ」
男「くそっ!はいってやる!」ガラッ
先生「こらっ、君窓から出ちゃダメだろ!」
女幼「すいま、せん!」ダッ
男「あ、こんにゃろう!逃げやがった!」
男「(逃がさねえぞ!)」
商店街
男「そこの!待てや!」
女幼「くっ、もう後ろに!?」
女幼「こりゃ緊急時よ、執事を呼びましょう」ピポパポ
女幼「あ、執事!今商店街にいるんだけど不審者に追われてるの助けて!」
執事「御意」
男「わっ、誰だ....?」
執事「貴様か....人目で不審者とわかった、嬢に手を出すのはやめろ」
男「失礼な野郎だな、不審者はどっちだこら」
執事「この私の前で喧嘩腰とは....、どうやら死にたいようだな....」
執事「」シャキン
男「(なっ、日本刀だと!?始めて見た!)」
執事「今さら頭を下げても許さん.....」
男「(こいつ頭おかしいのか.....)」
執事「なんだ、この刀の前に怖じけついたか」
警察「おい!そこの不審者止まりなさい!」
執事「ふっ、援軍かだが心配はいらんこの不審者の相手は俺一人でーーー」
警察「不審者はお前だお前!」ドタバタ
執事「このっ、何をする!離せ!ちょっ!」
男「(やっぱりこうなるか、ていうか何なんだこいつ)」
警察「街中で刃物を持った不審者を捕らえました、至急署に連行します」
執事「離せ!ちょっ!なんだ、どこにつれていく気だ!やめろーーー!」バタン
ピーポーピーポー
男「......」
男「はっ!見失った!」
生存報告っと
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