P「遅いな…」

小鳥「どうかしたんですか？そんなにソワソワして」

P「あ、いえ。今日は地方ロケに行ってたメンバーが帰ってくるんですよ」

小鳥「ああ。たしか…春香ちゃんと真ちゃんと貴音ちゃんでしたっけ？」

P「はい。直接事務所に来るように言ってあるんですが…」


春香真貴音「ただいま帰りました！」

P「お、来たな！おかえ…」

P「」

小鳥「」

春香真貴音「…」

P「どうしたんだ…？お前達…」

春香「あの、鼻血が止まらなくて…」

真「ボクはこっちに帰ってきてから出てきて…」

小鳥「貴音ちゃんは大丈夫なの？」

貴音「私も鼻血が出ました。大量ではなく鼻をかんだら血が混ざっていた程度ですが…」

小鳥「そう…」

真「それよりこのまま帰っていいですか？すごく疲れてるんです…」

P「真でもクタクタになるほど過酷なロケだったのか？」

春香「いえ、ロケ自体はいつものとあまり変わらなかったんですけど…」

貴音「何故か気だるいのです…」

P「そ、そうか…。なら今日は帰ってゆっくり休め。な？」

P「なんだったら送っていこう！貴音は住所知らないし春香も遠いけど車出すぞ！」

春香「ありがとうございます…」

真「二人ともよかったらボクの家来なよ…。その方がプロデューサーも楽だろうし…」

春香「…………あ、うん。行く…」

貴音「私も…お言葉に甘えさせていただくとしましょう…」

P「わ、分かった！真の家でいいんだな？じゃあ外出て車乗れ！」

春香「面倒です…。車が中まで来てくださいよ…」

P「無茶言うな！」

－真宅前－

P「それじゃあ今日はゆっくり休めよ。お土産話もまた明日聞かせてくれ」

春香真貴音「はーい…」

P「じゃあまた明日な」

ﾌﾞﾛﾛ

ｶﾞﾁｬ

真「ただいまー…さ、入って入って…」

春香貴音「お邪魔します…」

－翌日－

真「おっはようございまーす！きゅっぴぴーん」

雪歩「あ、おはよう真ちゃん。朝から元気だね。変なキノコでも食べた？」

真「食べてないよ！？…あ、キノコで思い出した」

雪歩「遂に生えたの！？」

真「何の話！？いや、CGプロの星輝子っているでしょ？」

雪歩「てるこちゃんね」

真「しょうこね。輝子がさ、ボク達がロケで行った地方のローカルCMに出てたよ」

雪歩「ああ。まだその程度なんだ。私たちは大手の企業のCMに出てるもんね」

真「ねえ雪歩なんか黒くない？」

雪歩「うん。それでどんなCMだったの？」

真「印刷所のCMだったよ。待って。携帯で録画したテレビに入ってたはず」

真「…あった！」


輝子『プリンティング…』

輝子『…(カンペをガン見して)』

輝子『メッセージ……フヒ…』


雪歩「wwwwwww」

雪歩「笑わせないでってwww」

雪歩「棒読みだしwww」

雪歩「チラッと見るどころかカンペガン見してるしwwww」

真「し、仕方ないだろ！新人なんだし！」

雪歩「うん。そうだね。私が…」

雪歩「…」

雪歩「悪かったよ…」

雪歩「wwwwww」

真「絶対バカにしてるでしょ！」

P亜美真美「ただいまー！」

真雪歩「おはようございますプロデューサー」

P「おう。おはよう。真はすっかり元気みたいだな」

真「おかげさまで！」

P「春香達はどうした？」

真「一回家に戻るって言ってましたよ」

P「そうか」

亜美「ねえねえまこちんお土産はー？」

真「あ、そうだった。えっと…まずはこのお饅頭」

真美「真美が味見してしんぜよう！」

真「一人一個だからね」

真美「な゛っ！？兄ちゃん味見しなよー」

P「なんで俺だ…。まあいいか。いただくよ」

P「オーマイガッ！なんだこれは！？皮が薄いぞ！？」

亜美「えー！詐欺じゃん！」

雪歩「パッケージでは結構ふっくらしてそうなのにね」

真「いや、パッケージに薄皮って書いてあるから…」

P「皮が薄い分餡子がぎっしり詰まっていてすごく美味いぞ！」

亜美「へー！こんなちっこいのにねー」

真美「まこちん！他には他には？」

真「またお饅頭なんだけどね」

亜美「えー！またー！？」

真美「さすがにお饅頭が二連続で好評とは限らないっしょー」

雪歩「そもそもお土産といえばお饅頭みたいな風潮にとらわれ過ぎだよ」

真「ただのお饅頭じゃないよ！お饅頭の天ぷらさ！」

雪歩亜美真美「wwwwww」

真美「聞きましたかね亜美クンwwww」

亜美「聞きましたともwww」

真美「お饅頭の天ぷらという常識から外れた考えで一瞬我々を困惑させwww」

亜美「さも自分が異端であるかのようなアピールwwww」

真美「カッコいいと思ってんのかな？wwwww」

亜美「痛いだけっしょwww」

真「それは食べてみてから言ってもらおうか」

真美「だってさ兄ちゃん」

P「やはりそうなるのか…」

P「ムムッ！これは！」

P「外はサクサク！中はスウィート！」

雪歩「なんで英語で言ったし」

P「カリっとした衣からほんのり油がにじみ出るような…そう！この衣を例えるなら揚げ立てのドーナツ！」

P「染み出す油が甘さをより引き立てて美味いぞ！」

真美「兄ちゃん今度真美の代わりにグルメレポートやんない？」

亜美「それよりそんなに美味しいの？それ」

真「本当は揚げ立てが美味しいんだけどね」

真「お次は羊羹だよ！」

真美「お、だんだん乗ってきたねまこちん」

真「じゃーん！」

亜美「思ってたのと違う！」

P「丸いな」

真「どうぞ食べてみてください！」

P「この風船みたいなのを剥がせばいいのか。どれどれ」

P「ん…？剥けない…ぞ…？難しいなこれ」

真「違いますよプロデューサー！この楊子を使うんです」

真「これを羊羮の入った丸い方に刺すと…」

P「おお、綺麗に剥けたな」

雪歩「風船が割れるのと同じだから普通に考えれば当たり前なのに…」

真美「中身が羊羮となると面白いねー」

亜美「っていうかこれ普通に見かけるよね？」

真「でも、この風船の羊羮の元祖がボクたちの行ったところなんだよ」

亜美「へー…でも普通の羊羮だったね」

真「それ以上何を期待するのさ…」

柏屋より三万石だろjk

ｶﾞﾁｬ

春香貴音「おはようございます」

真「おっ、来たね！」

P亜美真美「おはよー」

雪歩「おはようございますぅ」

春香「いやー、自転車って気持ちいいねー」

貴音「ええ、まこと良きものでした」

真「あー、あれかー。早速影響されてるね」

亜美「あれって？」

真美「なになに？」

雪歩「待って。それよりも四条さんが自転車に乗ってるところを想像できない」

真「お昼頃のテレビ番組でね、自転車で県内を回るっていうコーナーがあったんだ」

春香「それで楽しそうだなーって思ったんだ」

亜美「お昼は笑っていいかねっしょー」

真美「今はビュッフェっしょー」

春香「違うよ。その番組は土曜日の番組だからね」

亜美真美「なるほどー」

貴音「主に県内の魅力や催し物等を逸早く伝えておりましたよ」

P「面白そうだな。特にその自転車のコーナーは。響チャレンジでやらせるか」

貴音「響…どうか安らかに…」

ガチャ バンッ

響「こーらー！勝手に亡きものにするなー！」

P「こーらー！ドアを乱暴に開けるなー！」

響「ご、ごめん」

響「ところで真達が行ったところって沖縄との交流が結構あるはずだぞ」

春香「え？そうなの？」

雪歩「それよりいつから聞いてたの？何で入ってきて10秒くらいで話を理解して“ところで”なんて割り込めるの？」

響「自分、完璧だからな！」

P亜美真美「ひびきんのちからってすげー！」

真「で、沖縄との交流って？」

響「確か沖縄のさとうきび親善大使の小学生達ががそこに行って地元の小学生と交流してるはずだぞ」

春香「そんなマニアックな情報知るわけないよ！」

響「あとは沖縄出身の歌手が活躍してたりするぞ」

P「響はよく知ってんなー」

響「ふふん、自分か

春香「ホントにいいところだったよ」

響「ちょ」


貴音「私は10月にもう一度足を運んでみようかと思っております」

亜美真美「なんでなんで？」

貴音「びぃ1ぐらんぷりなる、びぃ級ぐるめの祭典が催されるらしいのです」

春香「美味しかったよね。カレー焼きそば」

雪歩「カレー焼きそば？」

真「焼きそばにカレーがかかってるんだよ」

雪歩亜美真美「重そう」

春香真「まあね」

真美「てゆーかお仕事で行ったわりに遊びすぎじゃない？」

春香「予定がだいぶ狂って二日間も時間ができちゃったんだよ」

亜美「なんでそんなに空くの！？」

真「まあいいじゃない」

春香「おかげで楽しめたしね」

真「うんうん。大きなレジャー施設でも遊んじゃったしね」

雪歩「遊びすぎだよ」

響「いいなー」

P「ん？っておいお前たち。もしかして遊びすぎて疲れてたんじゃないか？」

春香「あ…」

真「あの、それはですね」

貴音「ちょっとだけよ～んのつもりだったのです。お許しください」

P「言い訳無用！」

春香真貴音「どうもすんずれいしましたー！」


終わり

>>19 1も薄皮饅頭よりはままどおるの方が好きです

以下、解説をさせていただきます。

>>8 のCMは星総合印刷所のCM。結構忠実に再現したつもり。
ちなみに「星」という名字は南会津(田島、檜枝岐、etc…)に多い名字。

乙
貴音いたのに喜多方ラーメンと白河ラーメンの話はなしか

>>13 の饅頭は三万石から販売されている、お土産としても有名な薄皮饅頭。Wikipediaで調べてみたら日本三大饅頭の一つとして数えられているそうな。
つぶあんとこしあんがある。

ままどおるよりエキソンパイの方が好きです

>>14-16 の天ぷら饅頭は信州などでも食べられているらしい。買うなら強清水元祖清水屋さんのものがおススメ。
我が家ではそうめんに浸けて食べたりします。

>>17-18 の羊羹は、真が言っていた通り、二本松市の玉嶋屋さんが元祖の玉羊羹。
穴を空けるときにちょっとミスると無残に転げ落ちます。

>>21 の自転車で～は、土曜のお昼に福島テレビで放送されている「サタふく」という番組の「いぐさひできの自転車でGO!」というコーナー。
福島テレビの藺草英己アナウンサーが自転車で県内各地を廻るというコーナー。主に飲食店の紹介が多め。今年で１０周年！
ちなみに藺草アナウンサーはお酒が好きなので、旅の途中で寄ったお店でお酒をいただき旅を中断することが時折…。

ゆべし……

>>23 さとうきび親善大使と福島県のうつくしま復興大使との交流。沖縄に行ったり福島に来てもらったり…。沖縄の子どもたちは雪を見て大興奮されてた様子。

>>24 の歌手とは普天間かおりさん。ラジオ福島で番組を持っていたり。

>>24 B1グランプリは今年１０月に郡山市の開成山公園、ザ・モール郡山、芳山小・郡山二中の３エリア・４会場で開催されます。是非足を運んでみてください。B級グルメ食べにじゃなくてもいいので遊びに来てみてください。

>>25 のレジャー施設とは映画「フラガール」のロケ地としても有名なスパリゾートハワイアンズ。プールやゴルフ場などがあり、宿泊も可能です。

>>27 「ちょっとだけよ～」「どうもすんずれいしました」はザ･ドリフターズの一員、加藤茶さんのネタ。彼は福島市の出身です。
ちなみにゴー☆ジャスさんもいわき市の出身なのでそっちのネタを使えばよかったと後悔。

>>31 せっかくなので10月に貴音のグルメレポートということでB級グランプリも交えながら紹介しようと思います。

>>33 >>38 ままどおるやエキソンパイやゆべしも紹介したかったですね。ただお菓子のくだりが長くなってしまうなーと思ったので今回は見送ることにしました。

お菓子なら会津の天神様が好きです

今、美味しんぼの件でまた福島県の風評被害問題が浮上してきました。不謹慎かとは思いますがある意味よかったことだとも思っています。情報の誤りや因果関係がどうたらというのも、そう思われてるという事実は変わらないので、忘れてほしくはないですね。

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