つぐみ「私と一条楽が恋人同士になった」 (26)
つぐみ(一条楽とお嬢がニセの恋人と知ってしまった私は…)
つぐみ(ポーラの協力の元、一条楽に告白…そして恋人になった)
つぐみ「はぁ…」
つぐみ「…」
つぐみ「うわあああああああああああああああああ」
つぐみ「何も考えずに告白してしまったが」
つぐみ「一体私は今からどうすればいいのだーーーーー!!!」
楽「よう、鶫。おはよう」
つぐみ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ//」
バキドカバキッ
つぐみ「のあぁぁぁぁぁぁぁ//」ダダダダダダ
楽「し、死ぬ…」バタッ
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■お昼休み
千棘「え?どうすればいいか?」
つぐみ「は、はい。恋人になって…一体何をすればいいのでしょう?」
千棘「…」
つぐみ「お嬢?」
千棘(楽の事で相談か…)
千棘(本当は相談なんて受けたくない)
千棘(でも、そもそも私が楽を好きってことを、つぐみは知らない…)
千棘(それに楽と同じくらい…いやそれ以上に大切なつぐみが相談してくれたんだから)
千棘(真剣に答えてあげないと)
千棘(頑張れ!私!)
千棘「え、えーと、そうね…二人っきりになったら楽にやってほしい事とか…」
千棘「そういうの何かないの?」
つぐみ「え、そ、そんな…は、ハレンチなっ//」カァー
千棘「…あんた、普段どんな妄想してるわけ?」
■数秒後
楽「うっ、鶫の頭をナデナデしないと死ぬ病気に!」
千棘「なんですって!?つぐみの頭を!?」
楽「お、お願いだ!ナデナデさせてくれ!鶫!」
つぐみ「し、仕方ないな…」
ナデナデ
楽「あぁぁぁぁ…鶫の頭…最高になで心地がいいぜ」
つぐみ「なっ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つぐみ(こんな事をやるっていうのか!?)
つぐみ(そんな事を毎日したら私は死んでしまう…)
つぐみ「わぁぁぁぁぁ!私はどうすればぁぁぁぁぁ//」
千棘(つぐみが顔真っ赤に…ま、まさかすっごいHな妄想を…//)ドキドキ
つぐみ(よ、よく考えたら恋人といったら、将来結婚すると言っても過言じゃないだろう…)
つぐみ(ということは…)
■妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
楽「鶫。今夜は寝かせないからな」
つぐみ「あ、明日は朝から仕事があるから…別の日じゃダメか?」
楽「仕方ないだろ。だって鶫がこんなに愛おしいんだからさ」
つぐみ「うっ…仕方ないな…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つぐみ「のわぁぁぁぁぁ!私は何を考えてーーーー//」
千棘「つぐみ…あんた…」
■放課後
つぐみ「お嬢に…」
千棘『とにかく今日は手を繋いで帰る事!いいわね!』
つぐみ「と言われてしまった…はぁ…どうしよう…」
つぐみ「手か…」ニギニギ
■妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
楽「つぐみの手…やっぱり女の子なんだな」
つぐみ「え?」
楽「だって、こんなにスベスベで柔らかくて真っ白で…」
つぐみ「えっ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つぐみ「うわあああああああああああああああ!!」ガンガンガン
つぐみ「考えすぎだ!そもそもあの男がそんな事を言えるわけが!!!!」
つぐみ「お、落ちつこう。そもそも今日は一度も話せていないし」
つぐみ「そうだ…落ちつこう」
つぐみ「深呼吸…スーハー…」
つぐみ「…」
つぐみ「よし、落ちついて…」
楽「よお、鶫」
つぐみ「!!!!!!!!!!!??????」
楽「一緒に帰ろうぜ」
つぐみ「きゃあああああああ!いきなり出てくるなーーーーー!!!」ダダダダダダ
バキッ
楽「な、なんで…」バタッ
■夜
千棘「で?」
つぐみ「そ、その手を繋ぐではなく、手をあげてしまって…あはははは」
千棘「上手く言ったつもり!?私は『手を繋いで帰る事』って言ったわよね!」
つぐみ「そ、その…難易度が高くて…」
千棘「はぁ…まぁ、その気持ち、わからなくもないけど」
つぐみ「え?」
千棘「とにかく特訓よ!」
つぐみ「え?」
千棘「私が楽の写真のお面を被るわ!そこで手を握る練習!」
つぐみ「え?なぜお嬢が一条楽の等身大写真をお持ちで?」
千棘「こ、これはたまたまよ!」
つぐみ「そうなんですか?」
千棘「そんなのどうでもいいから!特訓よ!!特訓!!!!」
■次の日
つぐみ「おはよう」
楽「おう、おはよう」
つぐみ「き、昨日はそのすまんかった」
楽「あー、気にすんなって。このくらいなら千棘で慣れてるからな」
つぐみ「そ、そうか」
楽「よし!じゃあ、一緒に登校すっか?」
つぐみ「あ、ああ…」
………
つぐみ(い、一条楽の手が…真横に…//)ドキドキ
つぐみ(繋がないと繋がないと…繋がないと…)
つぐみ(うわぁぁぁぁ!ダメだ!ダメだ!ダメだ!ダメだ!!!)
つぐみ(そうだ!そもそも不公平だ!)
つぐみ(なぜ私だけ、こうもドキドキしたり意識しないといけないのだ!)
つぐみ(そもそもこいつが自分から手を繋いだりしてくれば…)チラッ
楽「…//」
つぐみ「っ//」ボンッ
つぐみ(え?なんで、こいつは顔が赤く…)
つぐみ(ま、まさか…こいつも私と同じようにドキドキして…)
つぐみ(あぅ…//)
■昼休み
るり「このお弁当美味しいわね」モグモグ
小咲「春が作ってくれたんだよ~」
千棘「…で、また手が繋げなかったの?」モグモグ
つぐみ「ええ。まぁ、もうどうでもいいかな~と」ポワワァーン
千棘「な、なんでそんなに幸せそうなの?」
つぐみ「いえいえ、そんな事ありませんから~」ニヤニヤ
千棘(今日のお弁当。好きな食べ物とかだったのかしら?)
■放課後
楽「一緒に帰ろうぜ」
つぐみ「ああ」
………
つぐみ「~♪」
楽「何かいい事でもあったのか?」
つぐみ「ああ、色々とな」
楽「ふーん?」
つぐみ(はぁ…)
つぐみ(恋愛ってこんなに素晴らしかったのか…)
つぐみ(一条楽と一緒にいるだけで、こんなに幸せな気分になれるなんて…)
つぐみ(見慣れた風景。ちょっとした会話…今までと全然違う…)
つぐみ(ああ…私は今…絶対に世界一幸福な人間だ)
つぐみ(…本当に幸せだ…)
万里花「楽様ーーー!!!!」
ギュッ
楽「なっ!?」
つぐみ「なーーーーーっ!?」
万里花「楽様。そんな何もできない女より、私と一緒に帰宅しませんか?」
楽「お、おい!」
万里花「鶫さんより、私の方が絶対に楽様を幸せにできますわ」
つぐみ「幸せに…一条楽を幸せに?」
万里花「その通りですわ。せっかくの恋人になれたのに、何もしないなんて、それでは楽様は幸せになれませんわ」
楽「橘!それは違…」
つぐみ「うっ…ひっ…」
楽・万里花「え?」
つぐみ「うぅ…」ポロポロ
万里花「つ、鶫さん?ど、どうして涙が…いつものあなたなら『ほぉ~。どうして、可愛い可愛い橘万里花にデレデレしているのかな~。一条楽ぅ~?』とか言うはずなのに」
楽「いわねーよ!!!」
つぐみ「いや、確かにそうだ…」ポロポロ
楽「え!?言うの!?」
つぐみ「私じゃ、一条楽を幸せに出来ないのかもしれない…」
楽「なっ!」
つぐみ「そもそも、私なんて可愛くもないし、クロード様には未だに男と勘違いされている!」
つぐみ「そのような、まったく女らしくない女。そんな女が一条楽を幸せになんか…」
楽「そんな事ない!」
つぐみ「絶対にある!」
楽「ない!」
つぐみ「ある!」
ガシッ
楽「オレの話を聞け!鶫!」
つぐみ「っ」
楽「オレさ。今日、スッゲー幸せだったぞ!」
つぐみ「なっ」
楽「だって、好きな子と一緒に登校して、帰り道も一緒でさ…」
楽「えーと、なんつーかさ」
楽「見慣れた風景。ちょっとした会話が全然違うんだ」
つぐみ「…え?」
楽「それでさ。ちょっとバカみたいな話だが…」
楽「ああ…オレって今…絶対に世界一幸福な人間だ」
楽「…本当に幸せだ…」
楽「って、思ってたんだよ!」
つぐみ「…」
~~~~~~
つぐみ(見慣れた風景。ちょっとした会話…今までと全然違う…)
つぐみ(ああ…私は今…絶対に世界一幸福な人間だ)
つぐみ(…本当に幸せだ…)
~~~~~~
つぐみ(こいつ…私と同じことを…同じことを…)
楽「別になんかしてくれなんて言わない」
楽「ただ鶫と一緒にいれるだけで、オレは…オレは…」
楽「幸せなんだ!!!!」
つぐみ「…一条楽…」
楽「だから、だから!だから!」
ギュッ
楽「え?鶫?」
つぐみ「私もだ!私も!私も!同じだ!」
つぐみ「私もお前と同じですごく幸せだ!!!」
楽「鶫…」
つぐみ「楽…」
万里花「∵」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
チュンチュン
つぐみ(はぁ…いい夢だった…)
つぐみ(…)
つぐみ「って、夢!?」
楽「んっ…どうしたんだ?」
つぐみ「え?あぁ…夢を…って、んん!?」
楽「明日は結婚式なんだから、しっかり寝なきゃダメだろ」
つぐみ「…」
楽「じゃあ、おやすみ~……ぐー」Zzzz
つぐみ「夢じゃなかったーーーーーー!」
■次の日
千棘「おめでとう。つぐみ」
つぐみ「お嬢、ありがとうございます」
千棘「…あっ、でももう一条誠士郎なのよね…」
つぐみ「いいえ、これからも『つぐみ』と呼んでください」
千棘「んっ。本当におめでとう、つぐみ♪」
つぐみ「本当にありがとうございます。お嬢♪」
クロード「誠士郎…」
つぐみ「クロード様…」
クロード「幸せに…な」
つぐみ「はい、ありがとうございます」
千棘「いやーびっくりしたわ」
つぐみ「…」
千棘「まさか、クロードが泣いてるなんて…」
つぐみ「…本当にありがとうございました。クロード様」
………
楽「鶫…綺麗だ」
つぐみ「貴様もカッコいいぞ。一条楽」
楽「じゃあ、結婚式を始めるか!」
つぐみ「ああ!」
楽「これから一生よろしくな!一条誠士郎」
つぐみ「愚問だな。一生一緒にいるに決まってるだろ。一条楽」
………
つぐみ「では、行きます」
ブーケ「」ポーン
千棘「私が取る!」
万里花「いいえ!私が取って今度こそ楽様を奪い取りますわ!」
千棘「絶対にあんただけには取らせない!」
万里花「いいえ!私ですわ!」
ブーケ「」ポポーン
千棘「あっ」
万里花「あっ」
小咲「あっ」
るり「え?私?」
春「るりさんいいなぁー」
つぐみ(あれから一条楽は私を幸せにしてくれた…)
楽「ハハッ。みんな相変わらず騒がしいな」
つぐみ「ふふっ。本当だな」
つぐみ(これからも、幸せにしてくれよ…な? 楽)
終わり
これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!
一生のお願いだから千棘も書いてください!それが駄目なら千棘編を書かせてください!
>>22
SSにネタのパクリとかないから是非書いてくれ!
俺は俺でそのうちきっと書くからさ
このSSまとめへのコメント
つぐみかわえええええ
幸せで死ねる!超お勧め!
最初から最後までニヤニヤが止まらなかった