入須冬実「デートだ折木くん」奉太郎「はぁ…」 (69)

奉太郎(薔薇色の高校生活、その象徴的なものの一つが恋愛である)

奉太郎(俺も男で人間だ。休日に女子と過ごすということにあこがれはある)

入須「どうした?」

奉太郎「いえ…行きましょうか」

入須「ああ」

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奉太郎「んじゃ、飲み物買ってきます。なにか注文ありますか?」

入須「ジュースはオレンジジュースにしてくれ。ポップコーンはカラメル」

奉太郎「了解です」

スタスタスタ

奉太郎(まさか過ごす相手が女帝とは…)

奉太郎(とんだ運命のイタズラだな)

三日前…

古典部部室

奉太郎 ペラッ





コンコン

奉太郎「はい」

ガラッ

入須「失礼」

奉太郎「入須先輩? どうしたんですか?」

入須「いやちょっとな。君ひとりか」

奉太郎「ええまぁ。他の奴らは用事があるらしいです」

入須「そうか」

奉太郎「千反田に伝言なら、俺が明日伝えても」

入須「いや、私は君に用があってきたんだ」

奉太郎「俺に?」

入須冬実は在日朝鮮人だった!

入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス
入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 前科 入須冬実 懲役 入須冬実 服役中
入須冬実 殺人 入須冬実 窃盗 入須冬実 傷害
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連
入須冬実 韓国人 入須冬実 民団
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入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス
入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 キチガイ 入須冬実 特定アジア
入須冬実 中核派 入須冬実 反日武装戦線リーダー
入須冬実 毛沢東 入須冬実 李明博 入須冬実 独島
入須冬実 釣魚島是中国的 入須冬実 売国奴
入須冬実 サムスン製品愛用 入須冬実 ヒュンダイ車愛用
入須冬実 KCIA 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 スパイ 入須冬実 韓国好き 入須冬実しばき隊隊長
入須冬実 キムチ好き 入須冬実 サムゲタン好き
入須冬実 共産主義者 入須冬実 反日主義者 入須冬実トンスル愛飲
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 部落金 入須冬実 部落解放同盟 入須冬実 暴力団

入須冬実「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
伊原摩耶花「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
入須冬実「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
伊原摩耶花「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
入須冬実「独島は韓国の領土です(^q^)」
伊原摩耶花「独島は韓国の領土です(^q^)」
入須冬実は顔が池沼
伊原摩耶花は顔が池沼
入須冬実が母国(韓国)に帰る話はよ
伊原摩耶花が母国(韓国)に帰る話はよ
入須冬実くっさ
伊原摩耶花くっさ

入須「今週の土曜、千反田と映画に行く予定だったんだが」

入須「急に用事が入って来れなくなったんだ」

奉太郎「それで俺を誘いに?」

入須「君は察しがよくて助かる」

奉太郎「どうしてまた俺なんですか」

入須「…どうして、とは?」

奉太郎「他の人誘えばいいんじゃないですか?」

奉太郎「沢木口先輩とか、江波先輩とか中条先輩とか羽場先輩とか」

入須「残念ながらその4人とはそういう間柄じゃなくってな」

奉太郎「じゃあそういう間柄の人に頼んだらどうですか」

入須(…ふむ。なかなかの強敵)

入須「私は交友範囲の狭い人間だ。そんな相手はなかなかいない」

奉太郎「…それは意外だ…」

奉太郎「でも映画は他の人n」

入須「折木くん!」

奉太郎「はぁ」

入須「私は君と行きたいんだ。でもまぁ仕方ない。君が行かないというのならこの映画のチケット、破り捨てるしかあるまいな」

奉太郎「…くっ…わかりました。行きましょう…映画」

入須「楽しみにしている」

奉太郎(結局入須先輩に押し切られ映画に行くことになった。こんなの省エネじゃないぞ)

奉太郎「そういえばこれってどんな映画なんですか?」

入須「なんでも人気ライトノベルを実写化したものらしい」

奉太郎「ライトノベル?」

入須「なんと言ったらいいんだろう…マンガによく似た小説と理解すればいい」

奉太郎「ああ、よく本屋でみかけますね。あれを実写化…」

入須「気になるだろう?」クスクス

奉太郎「ええ、まぁ」

ビー

入須「始まるぞ、すまない続きは後だ」サッ







奉太郎(映画館なんていつ以来だろうか…)



奉太郎 チラッ

入須 ズーズー パクッ

奉太郎(こうしてみると女の子だな…)

入須 チラッ

奉太郎「!?」サッ



入須「終わったようだな」

奉太郎(やっと終わったか…)

奉太郎「さあ出ましょうか。出入口が混雑しないうちに」

入須「そうだな」





カフェ

入須「で、どうだった?」

奉太郎「ええ、まあ。良かったんじゃないですか」

奉太郎(ほんとは先輩の横顔に見とれて映画どころじゃなかった)

入須「そうか。確かにな。あの絵を実写化に再現したのは凄い。さすがハリウットというところか」

入須「軍事とループものを組み合わせたのは新鮮だ。映画ではさんざん使い古されている設定だが」

入須「他には小説で、ミステリーとループが融合した作品があt」

奉太郎「先輩!」

入須「な、なんだ?」

奉太郎「映画には…あまり興味がないと思っていましたが。あのときも消極的でしたし」

入須「作る側に回る気はない、ということだ。家ではよく見ている」

奉太郎「こりゃまた意外だ」

入須「し、しかし…すまなかったな…さっきは…」

奉太郎「らしくないですね」

入須「やはり自分の好きな物が話題になると、口数が増えてしまってな。周囲を…その…」

奉太郎「その?」

入須「周囲をドン引きさせたものだよ。わかるだろ?」

奉太郎「あまり共感できませんね」

入須「なっ!」

奉太郎「生まれてこのかた、何かに熱中したことってないんですよ」

入須「…そうなのか…」

奉太郎「まあ本だったら俺も読みますよ。気が向いたらですが」

入須「ところで折木くん、あの席に座っている男女をみたまえ」

奉太郎 チラッ

奉太郎「あれは…」

入須「二人とも会話もしないでどこかよそ見をしている。本を読んでいるわけでもなくスマホすらだしていない」

奉太郎「カップル…には見えないですね」

入須「折木くん」

奉太郎「推理はごめんですからね」

入須「そうか。気が進まないか」

奉太郎「ええ」

入須「まあそういわずに。暇つぶしだと思えばいいじゃないか」

奉太郎「女性とデート中ですよ。暇だなんて失礼でしょう」

入須「……優しいな君は」

入須「言い方を変えよう。私を満足させると思って推理してくれないか。あの男女は何をしているのかを」

奉太郎「まったく、口のうまい人だ」

入須「君にはかなわないさ」

奉太郎(さて…)

奉太郎「ああ、見てください。会話してるんじゃないですか?ほら男の方が話しかけてますよ」

入須「よく見たまえ。女性は反応に乏しいぞ。さっきから黙って頷いてるだけだ」

奉太郎「おおかた、無理矢理デートにでも誘われたんじゃないですか」

入須「それなら最初から断るはずだ」

奉太郎「…入須先輩、お願いがあります」

入須「どうした?」

奉太郎「思いついたことがあって。それを確かめてほしいんです」

入須「いいだろう。どうすれば良い?」

奉太郎「あの席は四人掛けです。俺たちから死角になっている部分。そこを見てきてほしいんです」

入須「いいだろう。しかし新鮮だな」

奉太郎「何がですか?」

入須「私に命令した男は君が初めてだ」

入須「あっ、すまないすこし失礼する」バカッ

スタスタスタ

奉太郎(電話が来たフリして席を立つ、か…)







入須 トテトテトテ

奉太郎「どうでした?」

入須「鞄がおいてあったよ。もう一人いるみたいだな」

奉太郎「やっぱりですか…」

入須「しかしまだ推測の域だ。正解はわからないぞ?」

奉太郎「…すこし…嫌なものを見るかもしれませんよ?」

入須「嫌なもの? なんだねそれは」

奉太郎「それは…今は言えません」

入須「…私たちに害があるのか?」

奉太郎「直接的な害はありませんが、見ていて気持ちのよいものじゃありませんね」

入須「構わない」

奉太郎「ここで待ってれば正解はわかるでしょう」

入須「ふむ」

数十分後…

入須「む。戻ってきたか」

奉太郎「もし推理があっていれば…」

キャッキャッ

ソレデサー

マジデー ツーカコレカラッショ

入須「途端に会話が弾みだしたな。どういうことだ」

奉太郎「あの二人は…あんまり仲良くないんでしょうね」

奉太郎「さっき戻ってきた男と喋りたい。もう一人はどうでもいい」

奉太郎「お互いそう思っているんだと思います」

入須「そういえばときおり耳にするな。盛り上げ役がいなくなると場が静まり返る、と」

奉太郎「三人組グループの怖さですね。会話を回している奴がいなくなるとああなる」

入須「…たしかに、見ていていいものではないな…」

奉太郎「何か似たような経験でも?」

入須「私はそもそもあんな状況に遭遇しないからな。休日に誰かとでかけるなんてめったにない」

奉太郎「俺と出かけたのは…」

入須「この前部室でいっただろう。あんなセリフ、女性に二度も言わせるつもりか?」

奉太郎「…どうも…」

える「ああ、こんにちは折木さん」

える「この前は突然休んですいませんでした」

奉太郎「ああ。大丈夫だ」

里志「ホータロー、それはそうと君土曜日はなにしていたんだい?」

奉太郎「なぜそんなこと聞く?」

里志「いやー、今日ちょっと小耳にはさんだんだけど」

里志「女帝と誰かが一緒に歩いているところを見た、っていうんだけど」

奉太郎「ふうん。なぜ俺に?」

里志「その誰かは1年生らしいんだよ。1年生で入須先輩と交友のある人といったら…」

奉太郎「…くっ…」

える「本当なんですかっ!折木さんっ!」

摩耶花「折木、どうなのよ!」

奉太郎「伊原、おまえ普段は空気扱いのくせして…」

摩耶花「いいから答えなさいっ」

奉太郎「デマだ…俺が休日に出かけるわけないだろう」

摩耶花「なーんだ、言われてみればそうよね」

里志「いくらなんでもホータローはなかったかー。省エネ主義者だもんね」

奉太郎「ほっとけ」

奉太郎(なんとか切り抜けたか…)

奉太郎(本当のことを言えば質問攻めにあってエネルギーを大量消費しかねんからな)

コンコン

ガラッ

入須「失礼するぞ」

「「!?」」

入須「やあ折木くん、時間ができたので会いに来た」

奉太郎(なんて間の悪い人なんだ…)

入須「悪いな。すこし彼を借りるぞ。さあ来たまえ」ギュ グイッ

奉太郎「ちょ…」

奉太郎(たった数日で距離感縮まりすぎじゃないか)

摩耶花「折木が…女と手をつなぐ日がくるなんて…」ボソボソ

里志「中学時代、彼女がいたじゃないか」ボソボソ

入須「まあ、ここならいいか」

奉太郎「今度は何の用ですか」

入須「用事? 会いたいから来たじゃだめなのか?」

奉太郎「なっ!」

入須「ふふふ、可愛いな君は」

奉太郎「…まあ、ありがたいんですが、そっちはいいんですか?」

入須「何がだ?」

奉太郎「知っているでしょう。噂が立っているそうです。女帝が恋をしている、と」

入須「見られていたのか。神山市は狭い町だな」

奉太郎「いまさら何言ってるんですか」





入須「私はそう見られることは構わない。君もそろそろ見ないふりをするのはやめたまえ」

奉太郎「っ!」

入須「今度またデートをしよう。それで結論を出してくれ」

奉太郎「そんな…」

入須「折木くん、分かりにくいかもしれないが私なりに誠意を示しているつもりなんだ」

奉太郎「なんとなく…わかりました」

入須「また連絡する」

奉太郎自宅

奉太郎(あの後、里志たちにいろいろ聞かれたが、適当にあしらって帰宅した)

奉太郎(入須先輩は、人心掌握に長けている人だ。相手を惚れさせて告白させるのはお手の物だろう)

奉太郎(でもああして真正面から、自分からアプローチをかけてくれている)

奉太郎(はぐらかすのは…フェアじゃないよな…)

ピンポーン

ガチャ。

入須「やあ、こんにちは」

奉太郎「あの、これ姉貴が」

入須「ケーキ…これは確か神山市で有名なケーキ屋だな」

奉太郎「そうなんですか?」

入須「かなり値段は張るぞ。今度お返しをしないとな。さっ入りたまえ」

奉太郎(先輩…学校とはずいぶん違う。髪型もポニーテールにしている)

奉太郎(それに…ホットパンツにニーソックス…その組み合わせは反則だ…)、

入須「さあ、こが私の部屋だ」

奉太郎「こりゃ意外だ」

入須「意外、というと?」

奉太郎「いや、ぬいぐるみがいっぱいあるんで。そんなイメージありませんでした」

入須「私も一応女の子だぞ」クスクス

奉太郎(さいで)

奉太郎「病院経営者だから、でっかい屋敷にすんでいるものかと」

入須「偏見だ。医者が儲かるなんて何十年前の話だぞ」

入須「そんなことより、ゲームをしよう」

奉太郎「ゲーム?」

入須「そう強張るなよ。変な含みはない。文字通りのゲームだ」

奉太郎「テレビゲームですか」

入須「私も人並みにゲームをするんだぞ」

ピコピコ

オレノエモノニテヲダスナ!

ファルコン!パンチ!ウワアアアア!

入須「勝ったーー!」キャッキャッ

奉太郎「あなた…強すぎです」

奉太郎(いやほんとに強すぎる)

コンコン、ガチャ

入須「む? 誰だろう」

入須「あっ」

入須「かっ、母さん?」

入須母「知らない人の靴があったから」

入須「だからってなんでくるんだ! もうほっといてよ」

入須母「なにもお出ししないっていうのも悪いでしょう」

入須「いいから。そんなのいいから」

奉太郎(先輩が慌てる姿初めてみたぞ)クスクスクス

入須母「じゃあごゆっくりしていってください」バタン

入須 ホッ

入須「…折木くん…君は何を笑っているのかな」

奉太郎「ちが…ちがいます…先輩があんなふうになるなんて…ぷっ…」

入須「まあ、見られたのが君でよかったよ」

入須「勝負の続きだ。さあコントローラーをとれ」

奉太郎「はああ? まだやるんですか?」

入須「一つアドバイスをすると初心者に剣士を使いこなすのは難しいぞ」

奉太郎「いえ、そんなことじゃなくてですね」

入須「確かに長時間のゲームは目によくないか。今日のところは帰るか?」

奉太郎「…そうしましょうかね」

入須「…そうか…」

入須「返事、期待して待っている」

入須「明日の放課後、中庭d」

奉太郎「いえ、やっぱりちょっと待ってください」

入須「え?」

奉太郎「もう一ゲーム、やりましょう」

入須「そ、そうか? じゃあもう一回だ」

ポチッ

カチッ カチッ

レディー! ゴー!





入須「どうした? もう始まっているが?」

奉太郎「ちょっとあれ、なんですか?」

入須「どれだ?」

奉太郎「画面の右上のあたり、なんか変ですね」

入須「何がだ? いつも通りじゃないか」

奉太郎「もっとよーく見てください」

入須「んー?」ジーーッ

奉太郎 スッ

入須「えっ」

奉太郎 チュッ

入須「んぐっ…!」

入須(…これは…キ…ス…?…)

奉太郎 チュッ チュッ

入須「んっ…!」ドンッ

奉太郎「うあっ!」

入須「はぁ…はぁ…長すぎだ…窒息したらどうするんだ…」

奉太郎「病院、近くにあるから、いいじゃないですか…」

入須 ダキッ ギュッ

奉太郎「あっ…」

入須「まったく…意外と大胆な奴だな君は」

奉太郎「自分でもびっくりしてますよ」

入須「いまのは、その、つまり返事は」

奉太郎「ええ。そういうことでオッケーです」

入須「ふふふ…嬉しいぞ」

奉太郎(この瞬間から、俺の灰色の高校生活は終わりを迎えた)

奉太郎(薔薇色がどんな気分なのか、俺にはわからない)

奉太郎(だが、すくなくとも、寂しい生き方ではない、ということは知っている)

奉太郎「よろしくお願いします。冬実先輩」

お わ り

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