勇者「敵がスッゴイ懐いてくる」(11)

勇者「困る」

魔法使い「戦闘終了後にいつも何かしてるなぁ…とは思ってたけどまさか…」

勇者「諦めるように説得してるんだよ、いつも」

戦士「魔物使いに転職でもしたら?」

勇者「いや、勇者いなくなったらマズいだろ」

勇者「この間なんてさ……」

盗賊のアジト

勇者『うりゃ!』ズバッ

盗賊親分『ぐはっ!』バタッ

戦士『ふぅ~やっと片付いたな、さぁ、宝を村人達に返しにいくぞ』

勇者『おう、俺は少し用事があるから先に行っててくれ』

魔法使い『了解』

勇者『さて……』

盗賊親分『』ムクリッ

盗賊a~z『』スクッ

とつぜん盗賊達が立ち上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている。
  仲間にしますか?

勇者「ついに人間まで仲間になろうとしてきたんだよ!?」

戦士「いいじゃないか仲間にしちまえば」

勇者「馬車の中にも酒場にもそんなに人を入れるスペースはないよ!」

魔法使い「で、結局盗賊達はどうしたの?」

勇者「とりあえず村に引き渡しといた、もう悪さはしないからって」

戦士「せめてあの親分だけでも仲間にしてくれたら戦闘がもうちょっと楽になるのに……」

勇者「だめだめ、パーティーのもう一人分の枠には僧侶か賢者に入ってもらうって決めてるんだから」

勇者「それに何故だか知らないけど盗賊達一言も喋らなくなってたし……うん?」

ホイミスライム「」フヨフヨ

とつぜんホイミスライムが現れ仲間になりたそうにこちらを見ている。
  仲間にしますか?

勇者「いや……結構です」

ホイミスライム「」ポワァッ

勇者の体力が50回復した!

ホイミスライム「」ジッー

勇者「間にあってます」

ホイミスライム「」ゴスッ

戦士「オブッ!!?」バタッ

戦士は死んでしまった…

ホイミスライム「」ポワァ

何と戦士が生き返った!

ホイミスライム「」ドヤァ

勇者「……」

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