【冒険】
危険をおかすこと。成功のたしかでないことをあえてすること



むつみ「Ｐさん、私と一緒にドキドキしてください！ 平凡な日々でもちょっとのスパイスがあれば冒険になるんだからね！」

モバＰ「冒険、か。いいな、そういうの」

むつみ「Ｐさん、一緒に新しい世界に挑戦してくれませんか？」

モバＰ「というと？」

むつみ「まゆさんに私とＰさんがお付き合いしてると言ってみます」ﾀﾞｯ

モバＰ「待て、むつみぃ！それは冒険を通り越してただの自殺行為だ！！」

むつみ「う～ん……まゆさん見つからないなあ」ｷｮﾛｷｮﾛ

モバＰ「お、追いついたぞむつみ！」ﾊｧﾊｧ

むつみ「あ、Ｐさん。すいません、まだまゆさんが見つからなくて」

モバＰ「いやよかったよ本当に。そういう意味の無い嘘で寿命を縮めるのはよくない」

むつみ「あ！」

　巴　「」ｽﾀｽﾀ

むつみ「！」ﾋﾟｺｰﾝ

むつみ「新たな挑戦……ワクワクします」

モバＰ「え、何する気？」

むつみ「巴ちゃん！」

　巴　「……ん？おお、むつみか。おはよう」

むつみ「おはようございます。実は私、巴ちゃんに言っておきたいことが」

　巴　「おう、なんじゃ」

むつみ「正直広島の快進撃って交流戦までですよね！」

　巴　「……ほう？」ﾋﾟｼｯ

モバＰ「おおい！？何言っちゃってるの！？」

　巴　「なんじゃい、Ｐもそう思っとるんけ」

むつみ「冒険は1人より2人の方がいいですよね、Ｐさん？」

モバＰ「共犯にしようとするな！俺は知らんぞ！」

むつみ「キラの不調や堂林の怪我が最後に響く、だそうです」

モバＰ「言ってません！というか詳しいな、おい！」

　巴　「ようわかった。今年の好調が決して偶然じゃないことをみっちり教え込んじゃる！」

モバＰ「げ」

　巴　「『げっ』てなんじゃい！はよう座れや！」

モバＰ「……今日は残業決定だな」

モバＰ「……思ったより早く解放された」

むつみ「……」

モバＰ「もうこういうのは勘弁してくれよむつみ……むつみ？」

愛海　「」ﾃｸﾃｸ

むつみ「！」ﾋﾟｺｰﾝ

むつみ「私の見せ場、頑張ってきます！」ﾀﾞｯ

モバＰ「あ、またかよ！何する気だ！」

むつみ「愛海さん！」

愛海　「ん？」

むつみ「私のお山を揉んでください！」

モバＰ「」

愛海　「なん……だと……？」

むつみ「さあ、どうぞ！」

愛海　「ほ、本気？」

むつみ「もちろんです」

愛海　「実は木場さんや清良さんの変装で返り討ちにあう、みたいな」

モバＰ「どんだけ畏怖してるんだよ……」

愛海　「……」ﾁﾗ

むつみ「……」ｶﾓｰﾝ

愛海　（……ここで。ここで逃げたらあたしはあたしで無くなっちゃう！たとえ罠であろうとも、揉み続けるのみ！）

愛海　「じゃあ……うひひ！いただきま～す！」

ガッ！

愛海　「って硬い！なにこれ！」

むつみ「残念！お椀が仕込んであるのでした！」ﾍﾟﾛﾝ

愛海　「」ｶﾞｰﾝ

モバＰ（ひでえ。しかし何でこんな事を……ん？）

愛海　「……」

愛海　「……フシュルルルル」

愛海　「モマセロ～」

モバＰ「え、なにこれ」

むつみ「愛海さんはお山ゲージＭａｘの時におあずけを喰らうと野獣モードに移行するんです」

モバＰ「初耳だぞそんな設定」

愛海　「オヤマ、モミモミ、ワキワキ」

愛海　「……フシャー！！！」

モバＰ「うわ！こっちに来た！」

むつみ「冒険活劇の始まり……ですね！」

モバＰ「パニック映画の間違いだろ！」

モバＰ「ハアハア……何とか逃げ切ったか」

むつみ「これじゃ……私といるの、Ｐさんにとって冒険ですね」

モバＰ「ホントにな！」

モバＰ「……ところで愛海はあのままで平気なのか？」

むつみ「はい。お山への執着心が隠せなくなるだけで、戦闘力は変わらないと木場さんが」

モバＰ「戦闘力……平気ならいいや、もう」

ガチャ

蘭子　「闇に飲まれよ！」

モバＰ「お、蘭子。やみのま～」

蘭子　「我が下僕に冒険の書の管理人よ。ゲートにて何を待つ？（プロデューサーさんにむつみちゃん。玄関でどうしたんですか）」

モバＰ「いや、ちょっと鬼ごっこ的な事を」

蘭子　「ふむ。聖地にて疾風を撒き散らせば緑の悪魔に喰われかねぬぞ（事務所で走り回ったらちひろさんに怒られますよ？）」

モバＰ「そうだな。気を付けないとな」

むつみ「……」

モバＰ「ん？ああ、むつみは蘭子式熊本弁は分からないか？」

蘭子　「そのような俗称はやめよ！（熊本弁じゃありません！）」

むつみ「え」

蘭子　「？」

むつみ「エル・プサイ・コングルゥ！」

蘭子　「」

モバＰ「」

むつみ「不可視境界線を求めるものよ！我が元へ集え！」

蘭子　「？？？？」

モバＰ（まさか……むつみの奴、いきなり蘭子語で会話しようとしているのか！？）

モバＰ（いくらなんでも冒険し過ぎだろ！）

むつみ「我が真名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……偉大なる夜の血族の真祖なり……」

蘭子　「う、うむ！歓迎しよう！（そ、そうなんだ。属性が近くてうれしいな！）」

モバＰ（蘭子も困惑してるな……）

むつみ「交わらざりし生命に　今もたらされん刹那の奇跡 時を経て ここに融合せし未来への胎動！ 義燐聖霊斬!!」

蘭子　「？？？？」

この後めちゃくちゃギクシャクした

むつみ「Ｐさん、今日は私がドキドキさせちゃいますからね！」

モバＰ「もうお腹いっぱいです！どっちかと言うとハラハラだけど！」

むつみ「そうですか。では少し休憩しましょう。お菓子とか用意しますのでＰさんは座っててください」

モバＰ「おう……」

むつみ「どんがらがっしゃーん！？」

モバＰ「何事だ！？」

むつみ「Ｐさん！私はいいですから、お菓子を助けて～！」

モバＰ「うお！もうちょっと頑張れ！すぐ行くから！」

むつみ「も、もうダメ～」

ヒョイ

むつみ「あ、ありがとうございます！」

まゆ　「いえいえ」

むつみ「ま、まゆさん！？」

モバＰ「まゆ！？お前まだこの時間は撮影中のはずじゃ」

まゆ　「良からぬ気配がしたので急いで終わらせて戻ってきました。ところで……」

まゆ　「Ｐさんとむつみちゃんがお付き合いしている、というお話についてまゆ、詳しくききたいなあ」ﾆｯｺﾘ

むつみ（な、なんで当たり前のように知ってるんですか！？）

モバＰ（むつみよ。これが佐久間まゆなんだ）

むつみ「……Ｐさん、私でも……冒険映画のヒロインみたいになれる？」

モバＰ「ヒロインならこの局面を打開できるからな。是非なって欲しいな……」

まゆ　「うふふふふふふふ」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

まゆの誤解が解けた後

モバＰ「……なあむつみ。ごめんな」

むつみ「ど、どうしてＰさんが謝るんですか！？」

モバＰ「俺、小梅や麗奈達ばっかり構っててさ。むつみのことほったらかしにしてた」

むつみ「……」

モバＰ「贔屓してるつもりはなかったけど、なんて言うか、むつみはいい子だから、つい手のかかる子を優先しちゃったんだ」

モバＰ「なんて……いいわけにもならないな」

むつみ「私……褒められた事……あまりないです。だからいい子って言ってもらえたのは嬉しいです」

むつみ「でも……やっぱり寂しかったです」

モバＰ「ああ」

むつみ「だから、今日は沢山付き合ってもらえて嬉しかったです」

モバＰ「……ああ。俺も久しぶりにむつみと話せて嬉しかったよ」

むつみ「ただ」

モバＰ「？」

むつみ「冒険は好きですけど、こういうドキドキは心臓に悪いですね」

モバＰ「今更！？」

おわり

おまけ

モバＰ「……って事があったんだ」

亜子　「ふーん。Ｐちゃんも大変やねえ」

　泉　「そういえば蘭子ちゃんが自分のキャラに悩んでた時期があったけど、これが原因なのかしら」

モバＰ「まあな。あれのフォローも割と大変だった」

亜子　「でもまあ、Ｐちゃんもなんだかんだで結構な冒険野郎だと思うよ？」

モバＰ「そうか？」

　泉　「そうよ、だって」

二人　「「私達のリーダーをさくらにするなんて」」

さくら「二人ともぉ！それどういう意味ぃ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

おわり