※この話はエレンがライナー達に連れ去られたところから始まります
ミカサ「アルミン!エレンは!?エレンはどこ!?」
アルミン「…エレンは連れ去られたよ。ユミルもだ。ベルトルトとライナーに……それからもう…5時間は経ってる」
ミカサ「っ!…ああ、またこれか…」ズキッ
アルミン「どこか痛いの?」
ズキンッ!
ミカサ「っ!?」ヨロッ
アルミン「ミ、ミカサ!?だ、大丈夫!?」
ミカサ(い、いつもより痛む…何よりも大切なエレンを失ったから?それとも……)ズキンッ!
『ミカサ…この印は私達一族が受け継がなきゃいけないものなの。そしてこの印のせいで今からあなたに記憶障害が起きるわ…』
『愛する者を守りたいのなら、あなたはこの印の力を…支配しなくてはならないの』
ミカサ「!!…そうだった……私の右手にはお母さんから受け継いだアレが…」
アルミン「ミ、ミカサ…?」
ミカサ「……アルミン、もう大丈夫」スクッ
アルミン(な、何だかわからないけど…いつものミカサじゃないみたい)
ハンネス「……なあお前ら」スタスタ
ミカサ「ハンネスさん、野戦食料を持ってきてくれてありがとう」
ハンネス「お、おう…よくわかったな。ほら、食え」
ミカサ「…もう大丈夫」モグモグ
アルミン「えっ?」モグモグ
ミカサ「エレンの元に辿り着いたら…後は私がエレンを救う」
アルミン「ミカサ…お願いだから何でも一人でしようとしないでよ」
ミカサ「…ありがとうアルミン。でも…むしろ周りに居られると本気を出せない。お願い…私の傍には近寄らないようにして」
アルミン「…う、うん」
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ダダダダダダッ
エレン「んーーーっ!」
ミカサ「やっと見つけた!エレン!!」バッ
ベルトルト「ひいぃ!」
ユミル巨人体(残念だがエレンを連れて行かせるわけにはいかない!)バッ
ミカサ「…ユミル」ギロッ
ユミル巨人体「!?」ビクンッ
ミカサ「殺されたくなかったら邪魔をしないで…」
ユミル巨人体(こ、この殺気…今襲い掛かったら間違いなく殺られる!!)ガクガク
ミカサ(このままエレンを取り返す!)チャキッ
ベルトルト「ライナー!!守ってくれ!!」
ガキンッ!
ベルトルト(こ、これならしばらく安心だ!)
ミカサ「……それで本当に防げると思ってるの?」ボォォ!
ベルトルト(えっ?剣から炎が…)
ズバァン!
鎧の巨人(なっ!?俺の手が切られた!?)
ミカサ「…邪王炎殺剣」チャキッ
ベルトルト(マ、マズイ!)ダッ
ミカサ「無駄…エレンは返してもらう!」ズバッ
ベルトルト「ぐはっ!」
ガシッ
ミカサ「エレン!今すぐ解いてあげる!」シュルリ
エレン「はぁ…はぁ…あ、ありがとなミカサ」
ミカサ「エレン……(感動の再会、エレンはきっとこのまま私に熱い口付けを…///)」
ベルトルト「渡すものか!」バッ
ミカサ「!?」バッ
ガキンッ!
ミカサ「…今エレンからお礼のキスをもらえるとこだったのに…よくも!!」バキッ!
ベルトルト「うっ!」ドサッ
エレン(まったくそんなつもりなかったんだけど…)
鎧の巨人(ベルトルトが蹴落とされた!ここは俺が…)
スタッ
ミカサ「…ライナー、邪魔をしないで。後であなたも始末してあげるから…」ギロッ
鎧の巨人「!?」ビクンッ
鎧の巨人(ミ、ミカサに睨まれただけなのに…きょ、恐怖で動けないだと…!?周りに居る巨人達すらも止まってやがるし…)
巨人達「」ガクガク
アルミン(近づかないでって言ったけど…足が震えて近づけないからね!)ガクガク
ミカサ「ついに右手の封印を解く時が来た…」シュルリ
エレン(龍の刺青…?)
ベルトルト「あ……」ガクガク
ミカサ「後悔してももう遅い…巻き方を忘れてしまったから……」ゴゴゴゴゴゴゴ
ヒストリア「ま、まさか!?こ、黒龍波を使いこなしているの!?黒龍波を普通の人間が扱えるはずないのに!!」
ユミル巨人体(ヒ、ヒストリア…?)
ミカサ「…愛の力をなめないで」
ベルトルト「う…うわあああああああ!」ダッ
ミカサ「…邪王炎殺黒龍波ァ!!」ゴォ!
ベルトルト「あ―ジュッ!
エレン(く、黒い龍がベルトルトを一瞬で消し去った!?)
アルミン「跡形も無く…いや、『ベ』しか残ってない」
ベ「」
ミカサ「……ごめんなさい、ベルトルト」
ユミル巨人体(さっき襲わなくて本当によかった…)
鎧の巨人(…よくも…よくもベルトルトをォォォオオオ!!)
鎧の巨人「オオオオオオオオオオオオ!!」ダッ
エレン「!?ミ、ミカサァ!!逃げろー!!」
ミカサ「連発はキツイのだけどしょうがない……炎殺黒龍波ァ!!」ゴォ!
鎧の巨人「オオオッ!!」ガシッ
エレン「なっ!?受け止めた!?」
ズォオオオオオオオ!
アルミン「!?み、皆ふせてーー!!」バッ
ジャン「うおっ!?」バッ
巨人「」ジュッ!
アルミン「ま、周りの巨人が次々と餌食になってるけど…ライナーはまだ耐えてる!」
鎧の巨人「オ…オオオオオオオオオッ!!」ブンッ
ジャン「な、投げ返した!?」
エレン「ミ、ミカサ!!危ない!!」
ミカサ「…エレン、大丈夫」ニコ
ぱくっ
エレン「ミ…ミカサァーーーー!!」
ミカサ「何?」スタッ
エレン「えっ!?お、お前今黒い龍に食われたけど大丈夫なのかよ!?」
ミカサ「ええ。黒龍波は単なる飛び道具ではない。私の力を爆発的に高める栄養剤のような物なの」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ミカサ「じゃあエレン、ちょっとだけここで待ってて……すぐに終わらせてくるから」シュン
エレン「き、消えた!?一体どこに…」
ブチブチブチッ!
鎧の巨人(なっ!?一瞬で俺の足下に移動し、両脚を引き千切りやがった!)ズシィィン
ミカサ「ライナー…ごめんなさい。あなたを許すことはもう出来ない……」
鎧の巨人「………」
ミカサ「さような…ライナー」スッ…
グチャ
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アルミン「その後ミカサは、周辺の生き残っていた巨人達を瞬殺した。そして無事にエレンとユミルを奪還することに成功した。だが、彼女の戦いはまだ終わらない…本当の戦いはまだ始まったばかりなのである」
エレン「おい、誰に向かって語ってんだ?」
アルミン「気にしないで。それよりミカサの様子は?」
エレン「力を使った反動で寝てるよ…気持ち良さそうに俺にしがみ付いてな」
ミカサ「エレン…もう離さない……むにゃむにゃ」ギュッ
アルミン「ふふふ、ミカサの圧勝だね」クスッ
エレン「それ、どういう意味だ?」
Fin
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