女「おかか、お好きなんですか?」(42)


私は、コンビニでアルバイトをしている。

大学に入学して少し経って、余った時間をつぶすためと、特に目的はないけれどお金を集めたいから。

サークルとかクラブとか、いろいろ回ってみたけれど、どれもピンと来なくって。

友達とも、いつも遊ぶってわけでもなく。

とにかく暇だったから。バイトをしてみた。

コンビニにはいろいろな人がやってくる。団体でやってきて、お酒とかを買っていく人。

ストッキングを買っていく女性。

いつも同じものを頼む常連さん。

そんな常連の、いつもタバコのピースとおかかおにぎりを買っていく、男の人。

彼との話。


彼との出会いは、私がまだ新人だった頃。

まだ、初めてのアルバイトでテンパっていたころ。

レジに3人のお客様が並ぶともう駄目だった。
焦って焦って。

ようやく2人をやり過ごし、最後のお客様。

それが彼だった。

まだ入店して日の浅い私でも、顔を覚えてしまった位、来店していた彼。

いつもの時間にいつも同じものを買っていく人。

でもその時初めて私は彼の声を聞いた。

続きます

短いです

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