男「幼なじみとはいったい…ウゴゴゴ」幼「はいはい」 (50)



男「宿題も見せてくれないなんて幼なじみとしておかしいよ!」

幼「やって来なかった自分が悪いんでしょ」

男「じゃあお前は餓死しそうな人を目の前にして『お前が悪い』って言うのか!ひどい!」

幼「…じゃあ男は自分の下着を広げてジロジロ見てた人を助けたいと思うの?」

男「今そんな昔の話言われてもちょっと分かりかねますね、自分は今は宿題が大事な時期なんで」

幼「全然昔の話じゃないよ!昨日の話だよ!」

男「だって干し物取り込めろって言ったのそっちじゃん!そもそも日常的にあんなエロい紐パンを履くお前がわr」

幼「欲情すんな」

男「いや別におれh」

幼「欲情すんな」

男「すんません」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400252649



男「欲情しちゃいかんのか?」

幼「いかんでしょ」

男「だってエロゲだとかなりの定番じゃん、幼なじみ」

幼「はいはい。それで?何にする?」

男「あーいや、俺が買いに行くよ。ていうか今日奢るわ」

幼「んーじゃあカレー」

~~~~

幼「うまうま」

男「おばさん流石だな…あっでも昨日食べた幼なじみの手作りカレーのほうが何倍も美味かったよ!」

幼「時間なかったから昨日インスタントだったけど」

男「…インスタントでも出してくれた人が違うだけであんなに美味しくなるんだね!」

幼「はいはい、別に怒ってないって」

放課後

友「時が来た!我が友よ!」

男「あぁ…ゲーセンでロックンロールしようぜ…」

幼「男は追加の課題があったんでしょ」

男「そんな物はない」

友「あー今日の数学の宿題の罰なーしゃーないから幼と二人でいこうか」

男「えっ野球拳と脱衣麻雀でロックンロールするスタイルなのに女の子と行くとか」

幼「それ多分ロックンロールの使い方間違ってると思うよ?」

友「ふん、あわよくばプリクラとか撮ってみようと思ったがバレては仕方あるまい!さらば!」タタタタタタ

男「…」

男「…あれさ」

幼「友くんはみんなで仲良くやりたいタイプだから多分違うと思うよ」

男「いやでもさ、二人でいこうかって、どう考えても、な?」

幼「はいはい、帰りが遅くなるから課題に集中してね」



妹「ういーおふろあがったよー」

男「下着だけだと風邪引くぞ。で、どうする?入っとく?」

妹「あとできるー」ゴロゴロ

幼「今日はいいや、なんか最近の男は身の危険を感じさせるから」

男「ばっおま!俺は冷静だぞ!こいつを見てみろ!下着ところか中身も見えちゃってるけど俺は何とも思わん」

妹「ふーすずしー」ゴロゴロ チラチラ

幼「そうね、じゃあもし私が妹ちゃんと同じ感じでお風呂から上がってきたら?」

男「ぶ、ブラもパンツも半分くらいずらしてて、し、しかも俺がガン見してても気にせずにゴロゴロして色んなアングルで見せつけてくる幼なじみか」(ゴグリ)

妹「な、なんかはずかしくなってきたよぅ」

幼「今日はもう帰りますね、妹ちゃん連れて」

男「うそうそ!今のは俺の想像力補正でエロくなっただけだから!実際検証するとなんとも思わんから!な、な、一回でいいから検証してみよ?」

幼「はいはい、また明日ー」

妹「ばいばいー」



男「いやーあはよう!清々しい朝だな!」ハァハァ

幼「……」

男「ちなみにはぁはぁしてるのはジョッキングの後だからで幼なじみの部屋の匂いに興奮してるわけじゃないぞ!」ハァハァ

幼「なんで土曜の朝からこいつがいるのかな…ねむい…」

男「パジャマ姿を見に来たって言ったら普通に入れてくれたぞ、おばさんが」フー

幼「んもー…」

男「なんだなんだ夜更かしか?三十路待たずに肌が曲がり角をショートカットして夜食でお腹が巨乳なんだぞ」

幼「うーるーさーいー…着替えるから下で待っててよ…」

男「分かった、ここで見てるから存分に着替えてくrっおわ押すなって今チラッと乱れた服の下から肌色が!」ジタバタ

幼「はいはい…ふぁー」バタン



男「へいパス!」

幼「あいよ」スッ

男「土曜の昼といえばこれ!大ヒットドラマ、殿様刑事・司法の限界を越えて、だ!」ピッ

幼「『第五話・俺様の裁きに裁判はいらない、お天道様が証人だ』…これ刑事ドラマとして成り立ってるの?」

男「当たり前だろ!証拠隠滅も小難しい弁護士も政治家の親父も真っ向からぶった切る熱い男のドラマなんだよ!」

幼「はいはい、それで?」

男「外食はこの後のお色気シーンが…おばさん達は?」

幼「仕事だって言ってたよ」

男「じゃあカップ、あっ、お、『俺様のお味噌汁を作る権利をやろう、女』」

幼「はいはい、カップラーメン味噌味ね」

午後

妹「んーこれは?」

幼「うーん、まず因数分解してみて」

男「妹よ、なぜこの兄に聞かないのかね」

妹「わたしをわすれるようなおにいちゃんはいませーん」

男「結局ノコノコやってきて幼なじみの手作りチャーハン食べたじゃんか!俺カップラーメンなのに!このやろ!」グリグリ

妹「あ゛ーう゛ーあ゛ーう゛ま゛か゛ーた゛ですぅー」ジタバタ

幼「人の部屋で暴れるんじゃなーい!」ペシ

男「えーだってー」

幼「別に暇なら下でテレビ見ててもいいんだけど」

男「あっ、やぁだぁこの少女漫画続きもう出たんだ!あたしぃちょー気になるーよっぴーとたかしーの恋の行く末!べ、別に一人が寂しいわけじゃないんだからね!」

幼「はいはい、じゃあそれ読んでていいから大人しくして」

妹「おにいちゃんきもーい」



男「ふぅ、時間の流れとは残酷な物だな」

妹「でもよっぴーはわるくないとおもう」

男「そうなーポン様もラインハルト神父もあんなに優しいしなー」

幼「私はいつまでも子供みたいなたかしーくんのせいでもあると思うよ」

妹「こどもー」ピッ

男「え、あっそ、そうだよね!たかしーマジ子供っぽいよね!大体高校生にもなって一人称『俺様』って!自分でかっこいいと思ってそうのがまた痛」

幼「あ、殿様刑事のCM」

『俺様のお味噌汁を作る権利をやろう、女』『ギャー殿様!』

男「」

『殿様刑事変身ベルト!新発売!』

幼「へー変身ベルトだって」

男「う、うむ。殿様刑事は大人も子供も楽しめるドラマなのだ」

妹「ふぁーねむい…おにいちゃんー…」

男「で、では本日の所は帰らせて頂きますです、お、幼なじみ様?えーと、グットナイトサランへヨ?」

幼「ふふっ、はいはい。おやすみなさい、男くん」

男「くっ」

妹「おやすみー」

妹KAWAII



男「おはよ麗しき姫君よ!私めとデートという名の甘いひと時をいかがですかな?」

幼「おはようー。何かお買い物?」

男「その通りさ…『キミのハート』、と言う宝石ががどうしても欲しくてね、夜も眠れないんだ」

幼「それお金で買えるんだ?」

男「え、えーと、じゃあ対価として僕のハートを払うよ!キラキラの錆びない、鋼の冒険心なのさ!」

幼「はいはい、ぼくは今日はどこまで冒険しにいくのかな?」

男「モールでお靴ー!」

幼「ちょっと母さんに言ってくるね」

男「あいよ」

午前

男「めっちゃ混んでますやん」スタスタ

幼「まあ、日曜日だからね」スタスタ

男「しかもカップル客が多い…どうせ服なんか選び合ったりしてもそれを脱ぐのが楽しみなだけだろ?脱がされるために買われた服が可哀想だろうが!」スタスタ

幼「ずっと脱がされない服のほうが汚れそうで嫌だと思うよ。あっ、私ここね」ピタッ

『下着屋・天女のころも』

男「『~天ぷらも女も衣が命~』…な、なるほどね」

幼「別に揚げられる予定はないけど…これでも品揃いは中々いいの!」

男「おおお俺達もふふふ服の選び合いっこ、す、するかぁ!」

幼「お店の中で他人の振りをされても平気なら。あっでも意見くらいは」

男「やっぱダメか!だ、だよねー!あははっ!あっあんな所にさすらいの石焼き靴屋が!あとで連絡する!」タッ

幼「う?…はいはい」スタスタ



男「なんだか大事な物を見逃した気がするぜ…」ジー

友「ふっ、近くなり過ぎれば逆に見えなくなる。お前ほどの男が、まさかその道理が分からないわけでもあるまい?」チラチラ

男「くっ、傍観者気取りの貴様に何がわかる!あいつは!そんなじゃないんだよ!」

友「えーだってー絶対そうだってー」

幼「お待たせー。あ、友くんも居たんだ」

幼「なになに…『国民的アイドルがヘアヌードに初挑戦!実は隠れ巨乳だった?!』…」

男「ばっかお前!画像加工ならこの柔らかいやらし感は出せないって!」

友「いやいやお前はバストだけに目奪われすぎだって!冷静に全体のバランスを見てみれば自ずと」

幼「でもこの感じは画像加工じゃなくて整形だと思うよ」

男友「「!?」」

幼「じゃあそろそろお昼にしようか、買わないならちゃんと雑誌の所に戻してきてね」

男「が、合点承知の助」友「整形…だと」ガクッ

夕方

幼「結局三人で遊んでだらすっかり遅くなっちゃった」スタスタ

男「いいんじゃないの、たまに休日に会うのも」スタスタ

幼「んーそういえば妹ちゃんは?」スタスタ

男「今日は親も家にいるし、餓死にはならないと思うよ」スタスタ

幼「また怒られても知らないよ」ピタッ

男「毎日毎日あんなに一緒にいるんだから、休日くらいちょっと会わなくてちょうどいいんだよ」

幼「兄妹なのに?」

男「別に兄妹だからっていつも一緒に居ても息苦しくならないわけじゃないと思うぞ」

幼「はいはい」

男「そんな事より、家に寄ってくか?」

幼「あら、姫様への誘い文句にしてはおざなりね」

男「ばっ、ちげーよ!少しは妹にお土産話を聞かせてやらないとしつこいんだよ」

幼「ごめん、さすがにシスコンでツンデレはちょっと」スタスタ

男「だから違うって言ってんだろが…まあいいか」スタスタ



男「日曜日だろうと月曜日だろうと、今日もまた地球は回る」

男「逆に言えば例え地球が回らなくなるような事があっても、何時間過ぎたから今日は何曜日だなんて言い張る人達が出てくるに違いない」

男「現実がどうだろうと人は自分が認める基準しか見ようとしない。それはとっても虚しい事だよワトソンくん」

幼「おはよう、独り言かい?シャーロック」

男「ふぇ?!…お、おう、そうさ」

幼「妹は居ないはずだけど、ツンデレなのは似てると思うよ」

男「変なキャラ付けやめーや」

幼「あとホームズは顔も頭も良かったはずだけどね」

男「顔は関係ないだろ顔は」

幼「あとは礼儀作法もできたはずだしレディの扱いも心得ってたはずだし顔もよかったはずだし」

男「俺そんなにブサイクなのかな…あ、幼なじみ」

幼「うん?」

男「おはよう」

幼「はいはい、おはよう」



男「気付いたら既に昼休み、これが噂のタイムスリップか?」

幼「普通に寝てただけでしょ」

男「いやー聞いてくださいよ課長、ウチのちっこいのが寝かしてくれなくてさーパパ昨日全然寝てなかったですわー」

幼「あの後もゲーム続けたんだね…」

男「途中でやめると呪われるー、だって。お前アウトじゃね?」

幼「ごめん、でもホラー苦手だから泊まっても結局寝てたと思うよ」

男「まあいいや、さっさと飯食ってまた寝るか…はっ!」パッ

幼「え、なに?」

男「す、スープの中に長い髪の毛がっ!!」

幼「わかめラーメンだからね」

男「そっちには血みどろで輪切りにされた指みたいな物がっ!!」

幼「今後ソーセージ入りのミートソースが食べられなくなるような言い方はやめてほしいかな」

男「向かいには俺の死んだ恋人によく似た可愛い女の子がっ!!」

幼「はいはい。夜更かしててもわりと元気なんだね」

放課後

男「そこで俺は言ってやったのさ、『英国紳士気取りの麻薬中毒者よりは僕の方がイケてるメンさ』、でね」

ギャル「ギャッハハハー!ちょー受ける!ブサイクのくせに強がっちゃうのがめっちゃ受けるんだけど!」

男「ははっ、『おとこ』とは見栄を張っちゃう生き物なのさ」

ギャル「あーそれわかるぅーこっないだもさー…あっ!ゆっこもう来てたし!じゃねバイバイブサ男くん!」

男「おう、また明日な。…あ、幼なじみ、日直お疲れちゃーん」

幼「う、うん。ええっと、その…いじめられてる?」

男「は?誰が誰に?」

幼「イケてる女子のギャルちゃんにイケてない男が」

男「ばっかちげーよ。友達…って感じでもないけど、どんな話でも笑い飛ばしてくれる良い奴だからたまにだべってるよ」

幼「男が時々使うギャル語ってここから来てるのね…」

男「そもそもいじめられるような玉か?この俺様がぁ?このナウなヤングでイケイケのモテキングがぁ?」

幼「はいはい、遅くなるからもう帰りましょうモテキングくん」

夕方

妹「もーだめだー」ピコピコ

幼「お邪魔しまーす」

妹「のろわれるー」ピコピコ

男「ただいま戻ってまりましたぞい」

妹「ひゃ!おばけがでた!」

男「おめーは自分のお兄ちゃんの顔に対してなんて事をいうんだ」ガシッ

妹「ぎゃーたべられるー」ジタバタ

幼「まだ昨日のゲームやってたのね」

男「結局昨日終わらせられなかったしもう呪わたんじゃねぇのか?」

妹「きるまでせーふ!」

幼「さすがゲームに出てくるデジタルなお化けね」

男「ふふっ、幼なじみ、終わるまで今夜は返さないぜ…?」サッ ピコピコ

妹「わ!おにいちゃんのしんだこいびとににたおんなのひとが!」

幼「…はいはい」サッ ピコピコ

ワロタ

この男 きもちわるい



幼「いつもの事だけど、制服から制服に着替えるのは変な感じね」

男「どうせパジャマも置いでるんだし制服もそうすれば?」

幼「うーん、流石に制服はちょっと危ないかな」

男「おいおい、俺を見くびらないでくれよ…別にパジャマでも全然イケるよ」

幼「ちょっとお母さんにお話したい事が出来たので先に行ってて」

男「ちょっやめろバカ!お前絡みでその手の話をするとまた家族計画のパンフ類をそっと手渡される事態になりかねん」

幼「あーあれね、むかし相撲ごっこやってたの見られた時の」

男「あーうわー小学生にあれはないわーマジであれだけはないわー」

幼「あと中学の時もあったよね、男が漫画で見た新婚生活ごっこを私と妹ちゃんに」

男「うわああああっ!!ああああっ!!俺っ日直!!先行く!!」タタタタタッ

幼「はいはい。なんか懐かしいなー」スタスタ

休み時間

友「は?痛い話?我が生涯に恥ずべき過去など一片もないに決まってんだろ」

男「やだ…かっこいい…」

幼「友くんは現在進行形のきらいがあるからね」

~~~~

ギャル「痛い話?あっそう言えば!今朝なんか奇声上げながら走ってた男子がいたんだけど!顔真っ赤で学校入ってったけどちょービビったぁ!うけるー」

幼「…不審者かな?」

男「き、きっと大切な責務を果たすために一生懸命急いてたんじゃないかな」

~~~~

先生「おう、あるぞ。つい昨日の話だが、取れてたシャツのボタンを不慣れな針仕事で付けようとしたら、この指の爪の間にこう思い切り」

男「うおおおおやめてくれ!その白くて綺麗な手とグロテスクな傷のコントラストを見せないで!」

幼「先生も包帯を解いてまで見せようとしなくていいんですから!」

放課後

男「よう、ちょっと買い食いして帰ろうぜ」

幼「ん…そう言えば今日はパンだったね」

男「あっちょっと食欲がなかったものでハイ」

幼「言ってくれたら昔みたいにあーんして食べさせてあげてもよかったのに」

男「そうねーしたら切腹してたと思うけどそうすればよかったねー」

幼「そう?パンを食べさせるくらい今でも平気じゃないかな」

男「ちょっと蘇ってくる当時の気持ちの欠片みたいなのがもうダメ」

幼「思春期の男の子だったわけだし、それは仕方ないじゃないかな」

男「くっ、なにその、中学生男子のこっ恥ずかしい気持ちなんて最初からお見通し的な発言」

幼「…思春期だし、そういうのは仕方ないじゃないかな」ポッ

男「強調する所おかしくない!?多分中学時代の俺はお前が受け取ったそれよりもっと純情だったと思うぞ!?」

夕方

男「スーパー前のたこ焼き?」スタスタ

幼「モールのドーナッツで」スタスタ

男「いつも甘いものばっか食ってんな。やーいやーいスイーツ」

幼「女の子はみんなそうでしょ」

男「ちぇーじゃあ幼なじみの恥ずかしい事教えてよ」

幼「破廉恥なセリフを大声で言っちゃう男と今街を歩いてる事かな」

男「やーいやーいお前の幼馴染み恥ずかしいやつ」

幼「それは全然恥ずかしくないよ」

男「…」スタスタ 

幼「…」スタスタ

男「…今のはちょっと恥ずかしかっただろ」ウィーン

幼「はいはい。…ちょっとだけね」ウィーン



男「ポリスになろうかなと思う」

幼「新年の抱負の飛行士は?」

男「地に足を付けて生きるべきかと」

幼「警察もあまり堅実なほうじゃないと思うけど」

男「民を守る熱い男なろうと」

幼「ふーん、所で殿様刑事って再放送あるの?」

男「ちゃんと毎週録画してるに決まってんだろ」

午前

男「数学なんて一体夢を追いかけるのに何の役に立つんだ」

友「いやいや、主人公タイプは論理的思考が出来ないと」

男「でも最近は天才タイプとか覚醒タイプとか気合でなんとかなるご都合タイプも多いじゃん」

友「は?世紀末ハーレム物語withゾンビにそんな非現実的なキャラはむしろフラグだろ」

男「いやごめん、お前の夢の設定は知らん」

友「あと最初の時点で女の子といい感じになってる奴も大体死ぬ…死んだな、男」

男「ふっ、すまんな、俺家にゾンビ対策用の厚いロングコート+グローブ常備してるから絶対感染される事はないのだよ」

幼「とりあえず二人とも大丈夫そうだね、陽気なおバカ枠で」

放課後

幼「私はお嫁さんかな?」

男「お、おう、多分そうなんじゃねーのかな?うん」

幼「夢の話」

男「自分の存在への問いかけかと思ったぜ…ずいぶんメルヘンチックなんだな」

幼「子供の頃の夢だしね。でも別の何かを見つけるまではそれでいいかな」

男「ちなみに具体的にはどんなお嫁さん?政治家の妻とか?」

幼「うーん、適当に話を合わせようとする人だけは嫌かな」ニヤ

男「……」ジー

幼「?」

男「はっ…みほrあっいや!俺全然話聞いてたぞ!将来カウンセラーになろうかと思ってるくらい人の話聞くの得意だぞ!」

幼「はいはい、刑事の夢が可愛そうだからせめて一日は保ってあげて」

夕方

妹「しょーらいのゆめ?」

幼「妹ちゃんなら将来モデルとかアイドルになれそうだね」

妹「んーどーしよーかな」

男「何ならお兄ちゃんのお嫁さんでもいいんだぞ」

妹「やっぱりしゃちょーひしょかな」

男「車長飛翔…?そら飛ぶ列車の運転をしたいってことか!兄妹揃って飛行士とは…やっはり血は争えんかっ」

幼「堅実だね…でもお兄ちゃんの秘書は無理みたいね」

妹「ばかだからむりむりー」

つまんね

んー、伏線が全くなくて確かにどんな展開に
なるのかが全然見えないから面白くないように感じるね



男「ふー今年も暑くなって来たなー」

幼「え、天気の話?もしかして話題に困ってる?」

男「むしろ一周回って有り触れた話題でもすげえ盛り上げれると信じてる」

幼「上昇気温で盛り上がるのは農家か毎年水着新調してる人達くらいでしょ」

男「いや環境問題を利用してる政治家も中々…ちなみに水着はビキニ派?裸派?」

幼「スク水派かな」

男「マジで」

幼「海に行く予定がないからね」



男「メニューから安定のすき焼きが消えてるんだけどどういうこと」

友「季節感を考えてアイス鍋にしろって事だろ」

幼「具材の種類の問題じゃないでしょ」

友「具材の問題じゃない…?季節限定だしなんてあったかね」

男「ギャー!このバッグきゃーわーいーいー!季節限定だし買っちゃおう☆!的な」

幼「こんな気温で鍋を食べようという意思とそれをよしとするテンションの高さが問題かな」

放課後

男「あれ、この道工事で通れなくなってる…困ったな、今夜泊まってくれないか?」

幼「もし男が帰れないなら隣の私の家にも行けないでしょ」

男「え、こ、このまま二人でホテルって事?こここ心の準備がだな」

幼「そうなったら部屋を二つ取ればいいんじゃないかな」

男「丁度一部屋取るお金しかないと仮定して。あとダブルルーム以外空きがないのと俺がうっかり有料チャンネルを流してしまう事も仮定して」

幼「そしたら宿泊料が払えなくなるから結局ホテルに泊まれなくなるんじゃないかな」

男「くっ、一体どうすればっ」

幼「はいはい、今朝登校してきた道で帰ればいいでしょ。寄り道は諦めて」

夕方

幼「お邪魔しまーす」

妹「ぎゃーおにいちゃんのえっちぃ!」

男「ただいまー…は?」

妹「きがえてたのにー」

幼「覗きとロリコンの現行犯だね」

男「これで有罪なら日常的に下着姿でウロウロしてるこいつと生活する俺は一体何回逮捕されなきゃいけないの」

妹「もー!きょうはちがうの!」

男「何が違うんだよ」

妹「ぶかつだったの!」

幼「あー汗かいてると男の目がいやらしくなるもんね」

妹「でててよ!へんたい!」

男「ばっおま、例え俺が汗フェチだとしても流石に妹の汗には興奮しねーよ!…多分!」ズルズル

幼「はいはい、変態さんは玄関で待ててね」パタン

今日のはちょっとテンポ重視で

評論家様の貴重なご意見とか気にしなくていいんじゃない?
4コマ漫画風だと思って読むと軽く読めてなかなかいいよ

ほんとそれ、評論家様の言う事気にしてたら好きなものを書けなくなる
このssの、ほのぼのとしてる雰囲気結構好きだし
書きたいように書きやすいように書いて欲しい



男「この人生には俺が求めてる物がないので、人間やめます」

幼「どしたの?五月病の新入社員ごっこにしてはちょっと遅いじゃないかな」

男「たまに朝起きる時に思わないか?なんで俺は格闘家にも冒険家にもイケメン吸血鬼にもなってないんだ、と」

幼「いきなり違う人にはなれっこないでしょ。もしなれてもそこに男の自分らしさがなければ意味ないと思うよ」

男「お、幼なじみ…」

幼「だから残念ながら例え吸血鬼にはなれても顔は」

男「旅に出ます、探さないで下さい」

幼「はいはい、冒険家になってからね。今は学校いくよ、ほら」

午前

男「金曜の午前のこの脱力感がやばい」

友「レベル上げ作業の終盤のジリジリ感に似てるよな」

幼「授業そっちのけで喋ってるだけだからレベルは上がらないけどね」カキカキ

友「だが到底午後の全能感には敵わん」

男「休日を目の前にした俺たちはまさにマリオにスター状態っ…!世界史も数学も気にせず突っ走るぜっ…!」

先生「じゃあこの次の問題解けなかった奴放課後補習なーよし男答えてみろ」

幼「…そして目先の穴に気付かずに即死、と」カキカキ

放課後

男「大事なことを目の前にして些細な事で足止めを食らう、人生とはかくも虚しい」

幼「お疲れ様ー放課後まで勉強なんて、中々学園生活堪能してると思うよ」

男「くっ涼しい顔しやがって!そういう貴様もまた居残りさせられたのを忘れるな!罰を受ける訳でもないのにただ無意味に、な」

幼「うーん、意味がないとは思わないかな」

男「は?何があるんだよ?こういう時くらい先に帰ればいいだろ」

幼「それは私らしくないから、という意味かな」

男「…お前ってそういう頑固ジジィなとこあるよな」

幼「はいはい、遅くなったからさっさと帰るよー」



妹「おにいちゃんーぱんつー」

男「おう、サンキュー」

幼「とうとう妹にパンツ洗わせる変態プレイに手を出したんだね…四年に一回は刑務所に会いにいくからお元気で」

男「オリンピック並の頻度でしか来ないとか俺の懲役どんだけ長いんだよ、干しといた下着を妹に回収させただけで」

幼「?洗濯物はお母さんが…あ、え?干した?自分で洗ったの?」

妹「あさこそこそやってたー」

男「ま、まあたまには自分でやらないとな!母への感謝的な!」

幼「え、えっ?そういう事?朝から無気力になってたのも?」

男「べ、別にそんな事はないんじゃないかなぁ!夢の内容を覚えてないのを悔やんでたとかじゃ全然ないぞぉ」

妹「おにいちゃんさいてーへんたいー」

男「せ、生理現象だから!俺は悪くない!」

幼「…さいてー」

男「くっ」

折角感想を書いてくれる人が居たのにとうとう丸一日ズレてしまった、申し訳ないです
同期させるよう頑張ります

おつ



男「週に一回の寝ぼけた幼なじみを楽しむターム!…あれ?」ガラッ

幼「ただいまー…私の部屋の前で何してるの?」

男「いや、ジョギングの締めに幼なじみの部屋ではぁはぁしようと」

幼「流石夢と現実の区別が付かない変態の言うことは一味違うね」

男「その話はもういいんじゃないかな!そういう幼なじみは朝からどこに?」

幼「なんとなく川沿いに散歩してきたよ」

男「嘘…なんでそんなすぐバレる嘘つくかな…?だってあたし、その辺走ってたけど全然見かけなかったよっ?」

幼「すれ違っただけでしょ」

男「すれ違い…別れ話…はっ!そ、外に別の女がいるのねっ!」

幼「はいはい、着替えるから退いて」



男「土曜の昼と言えばこれっ!往年の大作『夫と愛人と割引券・内緒の劇場版』の再々々放送だっ!」ピ

幼「タイトルからしてドロッドロの昼ドラなのに劇場版って…そもそもこの時間て殿様刑事じゃなかったの?」

男「政治家のスキャンダルの話がテレビ局のお偉いさんの不倫騒動と被ったらしい…ちくしょー」

幼「どう考えても修羅場が満載だと思うけどこの劇場版補欠としてどうなの?テレビ局の現場の人の細やかな反抗なの?」

男「ちなみに放送する予定だったのタイトルは『第六話 悪徳政治家の謎をキミは解けるか?!ヒントは今日の日付!!』」

幼「あぁ後日放送のテロップでネタバレ気味の解説入れなくちゃならない奴ね…これは現場の人も反発したくなるね」

午後

男「ちょ、ちょっと待て、今から角取らないルールでやらない?」

幼「オセロじゃない別の何かになるんじゃないかな」パッチン

男「くっ!お、お前ずるいぞ!そこ先に目ぇ付けたの俺だからな!次で取ろうと思ってたんだがんな!」…パッチン

幼「はいはい…そう言えば妹ちゃんは?」パッチン

男「ん、部活、なんかのコンクールが近いらしい」…パッチン

幼「陸上部なんだから大会は大会でもコンテストのほうじゃないかな」パッチン

男「うーん…あいつとろいくせに足だけはめっちゃ早いよな、なま物かってくらい」…パッチン

幼「食べ物じゃないんだから別に腐ったりしないでしょ。…多分」パッチン

男「あっ、ちょ、これっ、一瞬で白くなったけどどうなってんのこれっ、ていうか俺置ける場所なくねっ?」

幼「はいはい、最後の取っちゃうから今から角取らないルールでいいよ」パッチン

夕方

妹「ふぃーただいまー」

男「おう、お帰り、オセロやんね?」

妹「えーようちゃんは?」

男「さ、さぁ?別にいつも幼なじみと一緒ににいるわけじゃないし。そんな事よりオセロやろうぜ、お前白でいい?」

妹「うそー」

男「いや嘘じゃないって!この黒を先に全部の角に置くやり方が今流行ってるって!」

ガチャ

幼「お邪魔しまーす、さっき男のお母さんが今夜仕事だから晩飯なしって…あっ」

男「う、うむ。こ、このオセロは!部活に精を出す妹を労るためにでハンデありで遊んであげようと思ってたけど別に飯のあとでいいか!」

男「ほ、ほらいくぞ!幼なじみん家で晩飯だ!」スタスタ

妹「やったあーもーつかれたよー」バタバタ

幼「はいはい」パタン



男「もし翼が生えたらどうする?」

幼「服に穴開けるかな」

男「地球の廻る速度ってどれくらいの早さだろう」

幼「一日で一周するくらい」

男「もし今旅に出れば夜にはどこまで行けてるかな?」

幼「半日先のこの部屋じゃない?」

男「周回時間が地球より二倍早いじゃん、俺すげえ」

幼「はいはい。おはよう、男」

男「おはよー」



『…以上タイからの中継でした。続いてはベトナム暴動の続報が…』

男「海外ニュースから硝煙の匂い」

幼「戦争は怖いね」

妹「こわいねー」ピッ

『…の状況において、出会って一番危険な動物はどれでしょうか?常識クエッションへの挑戦です!』

男「熊」

幼「虎」

妹「いのしし」

『…残念!ゾンビはびこる世紀末において一番危険な動物!それは人間でした!まさにこの世の常識』

妹「えー」

男「熊が一番近くない?」

幼「はいはい」ピッ

午後

妹「あついー」コロ

男「こんくらいで…音を上げとは…情けない奴…」

幼「…んー」ペラ

妹「とけるー」コロ

男「そもそもまだ服を着ているではないか…男の夏は裸短パンになってからが本番…」

幼「…そうだねー」ペラ

妹「しぬー」コロ

男「女の夏は裸エプロンになってから…いやここは汗で濡れるのを考慮して裸Yシャツを…」

幼「…はいはい…」ペラ

夕方

妹「ぐー」

幼「あ、タイムセール」

男「日曜の時間の流れる速度っておかしくないかい?」

幼「地球の廻る早さは月曜日でも世紀末でも同じじゃないかな」

男「俺の半分くらいスーロリーだから50メートル15秒くらい?」

幼「はいはい。…男はもし目を覚めたら地球の裏側に居たらどうする?」

男「ブラジル人の幼馴染みとブラジルのスーパーに行くかな」

幼「ふふっ残念!日本の裏側は実は殆ど海でした!魚の幼馴染みしかいません」

男「えー」

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