第2話「339のスティールボール」
前スレ
【TUSK】339「地底人vs火星人vsおれ」【DOOM】
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それは蒸し暑い夜のことだった……。
地上に上がって来た、一人の『地底人』が子どもを出産したのだ……。
それは誰の子どもかは分からない……。
生まれてきた子どもは『地球人』の顔をしていた……。
『地底人』と『地球人』の二つの種族の混血種は前代未聞であった……。
その子どもは『地底人』には育てられなかったため……、
その後、アパートの前に捨てられた……。
その数日後、339らによって保護され……、
子どもは『タウ』と名付けられた……。
339はタウを育てた……。
そして、タウはわずか数週間で大人へと成長した……。
……………
……………
現在
地底人保護委員会・本部
コツコツ…
339「……ハァ」
男「……どうですか、339さん」
339「全く……『それがどうした?』としか言いよいがないね」
男「えッ!?」
339「『地底人が公園のベンチで寝ていた』……本当に……何が言いたい?わざわざそれを言うためだけに、ここに来たのか?」
男「あ、あの!地底人が野宿してるんですよ!?逮捕してくださいよ!」
カ゛タッ
339「ハァ~~あのなァ~~ッ!……地底人にだって人権はあるんだぜ?」
男「で、でもーー」
339「お前は駅のホームで寝ている浮浪者を通報したりするか?わざわざFBIの本部にまで行ってッ!」
男「……ッ」
339「なぁ……話をしてるのはこっちだぞ?もしもォ~~し」
男「ふ、浮浪者とは違うでしょう!地底人の『イビキ』でウチの子どもが怖がっています!なんとかしてくださいよォーーッ!!」
339「チッ……(モンペかよ……)」
男「なんなんですか!子どもには人権はないんですか!?」
339「……」イライラ
男「なら逮捕はいい!せめて罰金とか移動をさせてください!毎日毎日イビキをかかれちゃ困るんだ!」
339「……」イライラ
男「あ、そうだ!こうーー」
339(チッ……なんなんだよ。あの戦いから2年後。こういう仕事ばっかりだ……)
イライラ
339(おれは地底人や火星人との共存を願っているんだッ……でも市民は認めていない)
339「……」
男「おいッ!聞いてんのかァァーーッ!このクサレ脳みそがァァーーッッ!!」
339「……」
男「この便所に吐き捨てられたタンカスよりもゲスな存在ッ!お前があの世に行くのを!楽しみに待っててやるぞッ!!」
ト゛カ゛ァァンッ‼
警備員「オラァッ!うるさいぞッ!何をしている!」
男「あッ!?離せ!離しやがれッ!」
警備員「こいつッ!暴れるな!おとなしくしろォォッ!!」カ゛シリ
・・・
コツコツ
339「ハァ……やれやれ」
339「確かに地底人は言葉を話せない人もいる。だが、それがダメなのか?」
「……」
339「見た目だって地球人とは違う。それがダメなのか!?」
「……」
339「地球人め……時代に追いつけ。おれは共存を望んでいる……」
「……落ち着いてください」
339「……?」
「あなたの考えはいずれ分かるでしょう」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「ム……『ニコラ』か」
ニコラ「わたしは……あなたのおかげで地球で暮らせている」
339「……」
ニコラ「あの時、あなたと出会っていなければ地球にはいれなかった」
この男の名は『&%#+€>\£』……。
地球名は『ニコラ=アンダーウッド』……火星人である。
2年前、339によって地球の居住権を与えられた。
ニコラ「わたしたち火星人だって頑張っています。今日の火星人の人口は2000万人。着実に増えています」
339「地底人は300万人だ……言葉は大事なのか?」
ニコラ「……」
339「地底人は言葉は通じない。体格だって大きい。恐れるのもわかる」
ニコラ「……」
339「だが、それを乗り越えた向こうに『未来』があるのだと思う。みんなが共存できるのが『未来』だ」
ニコラ「ええ、その未来は確実に近づいているはずです」
339「……」
ニコラ「火星人は言葉は通じる。……しかし課題はあります。私たちは『頭がいい』。これが意味しているのが分かりますか?私たちは『異質』だと思われている。何を企んでいるのかが予測できないそうです。でも、私たちは何も悪いことはしたくないのです。これを分かってほしい」
339「……」
ニコラ「……」
339「ああ……まだ頑張るか。もう一仕事だ」
ニコラ「ええ……」
339「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ニコラ「協力して……」
339「ああ……そうだ、な」
……………
……………
PM11:36
とある場所
リ-リ-
「ガサガサ……」
リ-リ-
「ガサッ……ハラヘッタ……」
リ-リ-
「339……カエッテコナイナァーーッ」
リ-リ-
「ガサガサ……ナニカ食ベタイナ……」
リ-リ-
「外……出チャッタカラ……ツイデニ何カ食ベヨウット」
リ-リ-
「ガサガサガサガサァァ……」
リ-リ-
「俺ノ名ハ『タウ』……」
リ-リ-
「俺ハ強インダァ……ソロソロ保護サレナクテモ生キテイケルゾ……」
リ-リ-
「ガサッ……」
サ゛ッ
『ショッピングモール・ネオコロンブス店』
タウ「俺ァ強イ……証明シテヤルンダゼ」
タウ「ガサガサガサガサガサガサガサガサッ……!」
……………
……………
339宅
カ゛チャ
339「ただいまァ~~……」
シ~ン…
339「おい、タウ!寝てるのか?」
コツコツ
339「タウ?……タウ、いないのか?」
339「まさか……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339(おい!タウ!夜の外出は禁止したはずだぞ!)
タッタッ
339「タウ!ふざけてないで出てこい!」
タッタッ
339「……ヤバい……いないぞ」タラリ
339「……!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「タウ……!どこに行った……!?」
ヒ゜ッ
TV『速報です。ショッピングモールで『謎の男』が暴れています!』
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
TV『そいつは、物凄いパワーを保持していて、従業員の多くが負傷している状況です!』
339「ナニィ……!?」
TV『現在、特殊部隊が現場に向かっています!付近の住民は避難をしてください!』
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「タウ……やばい……ヘビィなことになったぜ」
ハ゛ッ‼
339「タウッ!今行くぞ!問題を起こさないでくれ!」
……………
……………
タウ「ガサガサガサガサガサガサガサガサァァァ……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
タウ「俺ハ強インダゾォォォ!ガサガサガサガサ……ッ!」
・・・
記者「今、向こうに見えるのが犯人です!」
カメラマン「……」コ゛クリ
記者「専門家によると!あいつは『地底人』と言われています!」
カメラマン「……」サッ
記者「あッ!気付かたぞッ!逃げろォォーーーーーーッ!!」
タ゛タ゛タ゛タ゛
タウ「何ヲシテルンダァ?俺ハ強インダゾ?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
タウ「ハラヘッタナ……何カ食ベヨウット……ガサガサ」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
タウ「ガサガサ」
ハ゛キィッ
隊員1「行け!今だ!」
隊員2「撃てェェェェェェェ(ファイアァァァァァァァァァ)ッッ!!!」ト゛ン
ス゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛‼‼
タウ「グアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」フ゛スフ゛ス
タウ「ヤメロォォォ!!」
隊員1「撃てッ!撃ち続けろ!」
隊員3「トラップ準備ッ!生け捕りだ!ヤツを捕まえろォォッ!!」カ゛チャカ゛チャ
タウ「ウアアアアアアアア!!」
339「ウラァッ!!」
ドゴォッ!
隊員3「ブゲェェェッ!!?」ト゛ク゛シャァァ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「てめーッ!何をしようとしていたァ~~ッ!?」
タウ「339ッ!」
339「お前は隠れてろ……こいつらは俺がやる」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
隊員1「こ、こいつゥゥ~~ッ!!」
隊員2「撃てェェ!」ト゛カ゛ト゛カ゛ト゛カ゛‼‼
339「俺は2年前に『超人手術』を受けた……」
メキメキ
339「『超再生』……『強靭な肉体』……『戦闘能力』……ッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
ハ゛ッ!
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラァァッ!!」
ト゛カ゛ト゛カ゛ト゛カ゛ト゛カ゛‼‼
特殊部隊「「ぐああああああああああああああああああああああッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ハァ……ハァ……」
タウ「……」
339「違う……そうじゃあないんだ……」
タウ「……?」
339「『未来』から再び遠ざかってしまった……ッ!!」
タウ「……」
サ゛ワ サ゛ワ…
記者「誰……でしょうか?今、謎の男が特殊部隊を全滅させました……ッ!!」ハァハァ
カメラマン「……」ハァハァ
339「なぜ……!こうなってしまったんだ……!!」
市民1「怪物……!」
市民2「……なんで、あんなヤツがこの国に……!!」
市民3「俺たちの町から出て行けェェェッ!」
「「そうだ、そうだァァ!!」」
「「出て行けェェェ!!さっさと消えろォォォ!」
339「……」
339「……本当の敵は誰だ?」ホ゜ツリ
タウ「……」
339「『地底人』……『火星人』……そして、『おれ』……ッ」
タウ「……」
339「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
339「おれが世界を統治する」
タウ「……!」
339「着いて来い……ッ!おれが未来まで連れていく……」
339「おれらvs地球だ……」
タウ「……」
339「宣戦布告だぜェェェェェェェェッ!!!」
……………
……………
切れた……。
339の中で『決定的な何か』が……!
彼は地球上にいる『賛同者』を率いて地球に反乱する……。
……………
……………
おわり
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