ミカサ「シスコン病?」(58)

エレン「ミカサはオレと結婚するんだって言ってるだろ!」ギュー

アルミン「何言ってんのさ!僕とに決まってるじゃないか!」ギュー

ミカサ「どうしてこうなった」

―昨日、街―

ミカサ(…物資の調達はすんだ…早く訓練所にもどろう…)

????「もし、そこのお嬢さん、いいものがあるんだが見ていかないか」

ミカサ「…いえ、急いでいるので…」

?リシ?「そう言わずに…君は家族の中に想い人がいたりしないかね?」

ミカサ「」ピクッ

グ??ャ「これは、シスターコンプレックスという感情を芽生えさせるウイルスなんだが…」

ミカサ「…くわしく聞かせてもらおう…―――――――」

―昨晩、男子寮―

ミカサ(―――――…あの、なんだか懐かしい感じのする男によれば…)コソコソ

ミカサ(エレンが寝てる間にこの瓶の栓を抜き、部屋に置いておくだけでいいらしい)キュポ

ミカサ(エレンと同室なのは確か、アルミン、ライナー、ベルトルトのはず…)カチャ

ミカサ(三人にも何か影響があるかも…いや、私とエレンの幸せのため…罪悪感は殺さないと)キィー…

ミカサ(効果は一日だけみたいだけど…明日は休日…その間に既成事実をつくれば…)コトッ

ミカサ(これで明日の朝には…ぐへへ)スタタタ…―――――

―今朝、食堂―

ミカサ「…♪」

サシャ「あれ?ミカサ、今日はなんだかうれしそうですね」モグモグ

ユミル「ほっとけよ、どうせエレン関連だろ」

クリスタ「もう!ユミル!そんな言い方ないでしょ!」プンプン

ユミル「はいはい、女神様はやっぱ優しいなぁ」ウリウリ

ミーナ「それにしてもどうしたんだろう?何かあったのかな?」

???「ミィィィィィカァァァァァサァァァァァ!!!!」ダダダダダダ

一同「!!!?」ビクゥ

エレン「ミカサぁ!」タックル

ミカサ「え、エレン!?」ウケトメ

アルミン「エレンだけズルいよ!僕も!」ダキッ

ミカサ「あ、アルミンまで!?」

ユミル「い、一体どういう風の吹き回しだ?」

サシャ「」ポカーン…

クリスタ「エレンにアルミン、一体どうしちゃったの?」

エレン「何言ってんだ?オレはこんな感じだったろ?」ギュー

アルミン「僕はずっと昔からミカサと結婚するって決めてたんだ!」ギュー

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コニー「おいおい、朝飯食いに来てみりゃおもしれぇことになってるな」

マルコ「こ、これは、どういう…ジャン、何か知ってる?…」

ジャン「これは夢だこれは夢だこれは夢だ」ガンッガンッガンッ

マルコ「や、やめるんだ!ジャン!柱に頭を打ち付けるな!」

アニ「…これは…一体どういう状況?」

ミーナ「あ、アニ、起きたんだ、あのね…―――――」

ミーナ「―――――っていう状況なの」

アニ「…あの二人は悪いものでも食べたの?」

サシャ「あの二人何か食べたんですか!?それはおいしいんですか!?」ガタッ

アニ「…あんたは比喩ってのを覚えた方がいい…」

????「アァァァァァァニィィィィィィ!!!!!!」ダダダダダダダダダ

一同「!!!!??」ビクビクゥ

ライナー「アニ!おはよう!顔洗ったか?歯磨いたか?」キリッ

ベルトルト「昨日の疲れは残ってない?ないなら今日は僕と出かけよう!」ニコッ

一同「」ポカーン

ライナー「何を言ってる?今日アニと出かけるのは俺だ!」ギリッ

ベルトルト「さすがにライナーでも、こればかりは譲れないよ…」ググッ

アニ「…あ、あんたたち、どうしちゃったのさ?」ビクビク

ライナー「ん?何かおかしいことでもあるか?」

アニ「大有りだよ、いきなりなんでそんななれなれしくなったの?」

ベルトルト「そ、そんな言い方ないじゃないか」

ライナー「まったくだ、昔は俺達と結婚するって何度も言ってたのにな」

ミーナ「…へぇー」

ユミル「…ほぉー」

クリスタ「…///」

アニ「い、いつの話…///」カァー

ごめんなさい、エレンにミカサに対して結婚しよって言わせたかっただけなんです

だから、展開とかオチとかまったく考えてない…

アニ「と、とりあえず、落ち着いて」

ライナー「そんな!無理だ!お前と一緒にいるのに落ち着くなんてできるか!」

クリスタ(ラ、ライナーったら、大胆///)

ベルトルト「ほら、早く!ライナーか僕、どっちと今日を過ごすか選んでよ!」

マルコ「あんなに自分を出してるベルトルトを見るのは初めてだ…」

ライナー「ほら、アニ早ぐぁっ!?」ゴスッ

ベルトルト「僕だろ?僕だよねえぐっ!?」ガスッ

ユミル「…ふっー…とりあえず、こうなった原因を突き止めるか」コブシフリフリ

ミカサ「ふ、二人とも、落ち着いて…」オロオロ

エレン「ミカサ!お前はオレと結婚してくれないのか!?」ウルウル

ミカサ「できれば私もそうしたいけど…」

アルミン「そんな…じゃあ、僕は二人の本当の家族にはなれないんだね…」ジワァ

ミカサ「わ、私には、二人のうち一人を選ぶなんてできない…」

ジャン「うううううううううう」チナミダドバドバ

コニー「…ドンマイ」

ユミル「おい、ミカサ、お前こいつらがこうなった原因、知ってるんじゃねぇのか?」

ミカサ「」ギクゥ

サシャ「多分図星ですね、私の勘がそう言ってます」

アニ「…こんなことが起こって得をするのは、あんたくらいだものね」

ミカサ「…えぇ、そう、私がやった」

マルコ「…ミカサは、彼らを戻す方法は知ってるのかい」

ミカサ「…一日たてば戻る…はず…」

アニ「はずって…あんた…」

クリスタ「でも、現状それしかわかってないってことは、それに頼るしかないよね」

ユミル「…っつーわけだ、お前は今日一日、そいつらの面倒みな」

ミカサ「…わかった」

ジャン「がああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっっ!!!!!」

コニー「落ち着け!ジャン!」

マルコ「僕らはジャンが暴走しないように部屋に戻っとくよ」

クリスタ「ごめんね、コニー、マルコ」

アニ「…あの…私は?」

サシャ「そうですね、いくらアニでもあの二人が相手だと厳しいものがありますね」

ユミル「…そうだな…へたすれば襲われちまうなんてことも…」

ライナー「おいおい、それは聞き捨てならんなユミル」

ベルトルト「僕たちがアニに危害を加えるなんてこと、あるわけないだろ」

一同「」ビクッ

ユミル(…っかしーな…殺す気で殴ったんだが…どんだけタフなんだ?)

ライナー「俺達はただ、アニと楽しい一日をおくりたいんだ…しかしな…」

ベルトルト「そのせいでアニに迷惑がかかってるのなら…」シュン

クリスタ(やだ、この二人ほんと健気)

アニ「…ハァ」

アニ「…今日一日だけだからね」

ライベル「…」パァァ

サシャ「なんか大男二人がすごくかわいく見えたんですけど」

ユミル「不覚ながら私もだ」

エレン「ミカサ!結局オレと結婚してくれるんだよな!」キラキラ

ミカサ(あぁ、エレンカワイイ、今すぐ滅茶苦茶にしてあげたい…でも…)

アルミン「エレンとミカサはずっと一緒に住んでたんだから、次は僕の番だ!」

ミカサ(こんな状態のアルミンがそばに居る…そんなこと絶対できない…)

ミカサ(…これがヤマアラシのジレンマ…エレンをたぶらかそうとした罰)

ミカサ(でも…エレンとアルミン、両方から愛されるのも悪くない)

ミカサ「聞いて、二人とも、結婚は今はできない…」

エレアル「えぇー…」シュン

ミカサ(…ぐっ…ここはこらえて…)

ミカサ「今日はせっかくの休日、小さな争いはやめて三人で楽しく過ごそう」

エレン「…それもそうだな」

アルミン「そうだね、結婚なんかしなくても、三人一緒に暮らせれば」

ミカサ「そう、私たちはもう家族、心配なんて何一つない」

エレン「そうと決まれば、アルミン!久しぶりに外の世界の話してくれよ!」

アルミン「…うん!これは海に浮かぶ大きな島の話なんだけど…―――――

アニ「で、街に出たけど…」

ライナー「アニ、お前新しいパーカーが欲しいって言ってたろ?金出してやるから買おうぜ!」

ベルトルト「アニも女の子なんだから、パーカーばかりじゃなくてかわいいのも着てみたら?」

ライナー「それもそうだな!いつもは着ないがワンピースとか合いそうじゃないか?」

ベルトルト「スカート系じゃなくても、オーバーオールとかかわいいの多いよ」

アニ(大男二人が女モノの服を物色してる光景なんて見ないといけないんだ…)

ライナー「お!これとかアニに合いそうじゃないか!」つ水色のミニスカート

ベルトルト「いや、やっぱりこっちだよ」つ藍色のホットパンツ

アニ「ふふっ、そんなのやだよ」(結構楽しいし、まぁいいか)

アニ「…それにしてもよかったの?お金だしてもらって」

ライナー「あぁ、どうせとってても使わんしな」

ベルトルト「それならアニに喜んでもらおうと思って」

アニ「…ありがと///」プイッ

ライベル「」キュン

ライナー「やっぱりあれだな、アニは俺達以外には任せられんな」

ベルトルト「うん、そうだね」

アニ「余計なこと言わないでいいの///」ゲシッ

ライナー「はははっ!」

ベルトルト「ふふふっ…―――――

クリスタ「ねぇ、あれみて、ユミル」

ユミル「…ったく、様子見に来てみれば…」

エレン「zzz…」

アルミン「くー…くー…」

ミカサ「すー…すー…」

サシャ「…ぐっすりですね…」

ユミル「…チッ…風邪ひかれたら寝覚めがワリィ…毛布取ってくる…」

クリスタ「ふふっ、やっぱりユミルは面倒見がいいね」

サシャ「えぇ」

サシャ「…ぐっすり寝てますね」

ジャン「ちくしょー、エレンとアルミンめ…」ブツブツ

マルコ「もう諦めなよ、ジャン、他にいい人がいるって」

ジャン「そうは言うがよー」グスッ

コニー「いつまでも泣いてんじゃねぇよ…ん?」

マルコ「どうしたの?コニー」

コニー「いや、外見てみろよ」

マルコ「え?…あぁ…そっとしといてあげよう」


ライナー「ぐぉー…」

アニ「…すー…」

ベルトルト「…zzz」

―翌朝―

ミカサ「…」モゾ

ミカサ「…」スッ

エレン「zzz…」

アルミン「くー…くー…」

ミカサ(もう、丸一日以上たった…効果は切れてるはず…)

ミカサ(なんだろう?…とても悲しい気持ちがする…)

アニ「…」パチ

ライナー「…ぐぉー」

ベルトルト「…zzz」

アニ(…寒くないと思ったら…どうりで…)

アニ(…もう、昨日みたいなことは…)

アニ(…少し…残念かな…)スクッ

ミカサ「あ」

アニ「あ」

ミカサ「…」

アニ「…」

アニ「それで?…二人はもとに戻ったの?」

ミカサ「…おそらく…そっちの二人も戻っているはず」

アニ「そう…」

ミカサ「…」

アニ「…もうちょっと…あのままでもよかった…」

ミカサ「…」

アニ「ふふっ…何言ってんだろうね、私」

ミカサ「…私も…正直、あのままでもよかったと思ってる…」

ミカサ「巨人のことより、私を見てくれてたエレンなんて、すごく久しぶりだった」

アニ「…」

???「おーい、ミカサー!」

????「アニ!探したぞ!」

ミカアニ「!?」

エレン「まったく、お前はいつも早起きだな!」

アルミン「もう、起きたなら一緒に起こしてよ、ミカサ」

ライナー「起きたらいなかったから探したぞ!あまり心配させるな…」

ベルトルト「ふぅ…肝を冷やしたよ…」

ミカサ「…エレン…アルミン…」

エレン「あとな、さっきの話聞こえたが、お前のことちゃんと見てなかった時なんてないぞ」

ミカサ「え?」

アルミン「僕もだよ!三人で家族なんだから、当たり前じゃないか!」

ミカサ「エレン!…アルミン!…」ジワァ

ミカサ「うわあああああん!」ギュ

エレン「うわっ」

アルミン「くるしいよ!ミカサ」

アニ「…」

ライナー「…お前はどうだ?…不安だったか?」ナデナデ

アニ「…」ジワァ

ベルトルト「これからはまた三人で過ごそう…昔みたいに…」

アニ「ううううう」ポロポロ

クリスタ「…なんだか、こっちまで泣けてきた…」グスッ

ミーナ「…アニ…よかったね」グスッ

ユミル「…お前らまで泣くなよ…私も涙出てきたじゃねぇか」グスッ

コニー「まったくてめぇら、盗み見なんて卑しいな!」

サシャ「コニーがそれを言うんですか?」

マルコ「どう?ジャン、諦めついた?」

ジャン「…あぁ…完敗だ」

キース「青春とはいいものだな」

一同「!!!?」

一同「きょ、教官!?」

キース「今日は三人一組の野営訓練だ、さっさと用意してこい!」

一同「はっ!了解しました!」ドタバタ

キース(…まったく、グリシャの奴…引っ掻き回してくれたな…)

キース(…まぁ…結果的には絆が深まったというべきか…)

キース(あの二組のスリーマンセルには期待できそうだ…)

おわり

なんか雑になっちゃった

あと>>43の最後の行のサシャのセリフ

脳内削除しといて

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