心「それじゃ、どうしたのかお姉さんに言ってごらん☆ こーる・みー☆」

柚「んー、スッゴくどーでもいいお話なんだけどねー」

心「うんうん？」

柚「この前フレデリカさんと周子さんがね」

心「ふむふむ」

柚「パンはパンでも食べられない……」

心「フライパンかな？」

柚「だけどがんばればギリギリ食べられる、食べられそうで食べられない少し食べられるパンといえばなーんだって問題を出してきてね」

心「問題なっがぁーい☆ さすがのはぁとも予想外☆」

柚「考えてもワカんなくってー……むー……」

心「んー……ふむふむ、はぁとにはピーンと来ちゃったよん☆」

柚「えっ、ウソ！？」

心「うん、ウソ☆」

柚「がーん……」

心「へい、しとらすがぁーる☆」

柚「なぁにー？」

心「ちなみにほかの人には聞いてみたのかなっ？」

柚「聞いてみたよー？」

心「それで、答えはいかに？」

柚「『頑張れば食べられるなら、全部食べるから大丈夫ですよっ！』って言われちゃった」

心「おぉぅ、人選ミス☆」

柚「食べられそうで食べられない少し食べられるパン……」

心「最初から食べなきゃいいよねっ☆」

柚「タベモノを粗末にしちゃダメなんだぞー」

心「そこで良心に訴えちゃうのはズルいゾ☆」

柚「えへへー」

心「いやぁん☆」

柚「……」

心「……？」

柚「あ、それでねー」

心「まだ続くのかよっ☆」

柚「他のヒトにも聞いてみたんだっ」

心「それでもダメだったって先に聞いちゃったんだけどいいの？知らないぞっ☆」

柚「えーっと、『少し食べられるならちょっとだけ傷んだパンとかじゃね？ 食べ物無駄にしちゃダメっしょ♪』」

心「またもエコかよっ☆ 道徳心マシ☆マシ☆」

柚「『一部がカビたパン』『バター塗ってない方の面が下に向いて落ちたパン』」

心「フツーかよっ☆」

柚「『一部がカビているというのは、内部的にはカビの根が完全に定着してしまっていますから、表面に見える部分を削ぎ取っても食べてはいけません』」

心「良☆心☆派☆　　――でも非☆常☆識☆」

柚「『パンよりご飯が好きです！ でもおなかが減ってたら食べられると思います！！』」

心「もはや関係ないだろこるぁ☆」

柚「むー、やっぱりアタマ痛くなってきちゃった……」

心「はぁともなんだかアタマ痛くなってきちゃったぞっ☆」

柚「あっ、お揃いだねー。えへへ」

心「はにかむ要素どこよぉ☆」

柚「……オソロイ？」

心「いやぁん、なんかカワイイからずるぅい☆」

柚「えへへー」

心「はぁともやろぉっと……えへへー☆」

柚「ハッ、そうだしゅがぁサン。問題なんだけどね」

心「オイ☆」

柚「えーっと、これかもって思ったのがいくつかあって」

心「ふむふむー？」

柚「ひとつめっ」

心「かもぉん☆」

柚「『ブルーベリージャムをたっぷり塗ったパン』」

心「好みの問題かよっ☆」

柚「でもジャムって塗りすぎると口の中べたべたになって食べにくいよねっ」

心「はぁとはあまぁいあまぁいスウィーティーなパンも好きだぞっ☆」

柚「むー、じゃあ違うカナー？」

心「違うかもー☆」

柚「次はねー」

心「ねくすとーなぁう☆」

柚「『マーマレードがベタベタのパン』」

心「に☆ど☆め☆」

柚「でもマーマレードってニガくて苦手かなって」

心「それは本当のマーマレードを知らないからだぞっ☆」

柚「ホントのマーマレード？」

心「はぁとのお気に入りマーマレード分けてあげるから考え直してねっ☆　直せよ☆」

柚「わぁい、ありがとーしゅがぁサン♪」

心「甘さは強さ、だぞっ☆」

柚「最後はー」

心「話がまったく進んでないゾ☆」

柚「『苦手な人は苦手っていう話ならライ麦粉を使ったパンですかね？ 酸味が強いですし、でも美味しいですよ？』」

心「……ここでガチかよぉ」

柚「でもアタシ、ライ麦パンケッコー好きなんだ」

心「結局好みかよっ☆」

柚「えへへー」

心「んもぉ☆ その笑顔を氷砂糖と一緒にビン詰めにしてやろぉーかぁー☆」

柚「しゅがぁサンこわーい」

心「美味しいゆずティーになぁれ☆」

柚「きゃー」

心「とりあえず、お姉さんからひとつアドバイスあげちゃうっ☆」

柚「わぁーい」

心「好みなんてそれぞれ、食べれるかどうかも自分次第……」

心「好きなヒトは好き。そうじゃないヒトもいる……」

心「それってなんだか、はぁとたちにも似てるかもねっ☆」

柚「！」

心「答えはいつもココにある……でしょ？ ふふーん、スウィーティー？」

柚「なんかカンドーしたよっ、スゴーい！」

心「それじゃあフレちゃんたちにもよろしくねー☆」

柚「あいあいさーっ♪」

心「それっぽいこと言ってみただけってのは内緒だぞ☆」

柚「ってサイゴで台無しだよっ！」

――――

――

柚「というワケで、パンとアイドルをかけたなぞかけだったのだ！ びしっ」

周子「んー……と」

ﾌﾚﾃﾞﾘｶ「……そんなこと言ったっけ？ 忘れてたかも♪」

柚「がーんっ！」



ちひろ（……食べられなくもなくってパンで普通は食べないけどがんばったら食べられる……）


ちひろ（ひょっとしてパンツかもって思ったのは、黙っておくべきでしょうか）



おわり