モバP「俺、皆を甘やかしすぎてるのかなぁ……」 (641)


P「これが終われば、今日の業務は終わりですね。ちひろさん」カタカタカタ

ちひろ「そうですね……明日はPさん休みですね!」

P「いやあ、最近曜日は不規則ですが、週に一日必ず休みがあって嬉しいです」

ちひろ「Pさんが頑張って皆を売れっ子にしたお陰ですね♪ 会社も安定してきましたから」

P「いやぁ……僕の力なんてそんな……皆の実力ですよ」


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ちひろ「またまた謙遜しちゃってぇ」

P「あ、あはは……」

ちひろ「……ねぇPさん? 明日ってなにか予定入ってます?」ズイッ

P「あぁ、はい入ってます」

ちひろ「そ、そうですか」ズーン


ちひろ「でもいいなぁ……友人と遊びに行くんですか?」

P「いえ、明日は凛と映画とショッピングですね」

ちひろ「あぁ~凛ちゃんと映画とショッピングね、いいですね~……って!!」

ちひろ「どーいうことですかそれは!!」バンッ

P「ひぃっ……す、すみません先週は卯月と行ったので、今週は凛と一緒に行くことになってて……」

ちひろ「先週は卯月ちゃん!? 詳しく聞かせなさいっ!」バンッ

P「は、はいぃ……」

…………

……


ちひろ「……つまり」

ちひろ「先週は卯月ちゃんで、その前は未央ちゃん。その前の週が美嘉ちゃんでさらにその前が奈緒ちゃんでその前が加蓮ちゃん……」

P「えと……そのさらにその前が美波で、さらにその前がみく……で、楓さん……あと……」

ちひろ「うん……もういいや……」ガク

ちひろ「……予約、約2ヶ月待ちですね。まるで人気店じゃないですか」

P「はい……」


ちひろ「っじゃなくて! なんでそんなことになってるんです!」バンッ

ちひろ「まさか貴方から誘ってるんじゃあ……」ジト

P「ぼ、僕にはそんなことできませんっ! 皆が僕の休みを知ると同時に……」アセアセ

ちひろ「勝手に予定が組まれるてると……はあっ」

P「はい……」

ちひろ「別に断ればいいじゃないですか」

P「そ、そんなことっ……皆頑張ってるし、休日に映画見て、何か買ってあげるくらい……」

ちひろ「え! 貴方の奢り!? 全部!」

P「はい……」

ちひろ「かあぁ……」ポロポロ


ちひろ「な、なんて……」

ピリリリ ピリリリ

P「あ、すみません電話……」

ちひろ「どうぞ!!」

P「はい……あ、加蓮からだ」ピッ

ちひろ「加蓮ちゃん……?」

P「もしもし? どうした、加蓮。もう8時だけど……」

加蓮『あ、ごめんねPさん♪ 私今日直帰じゃない?』

P「うん。5時には仕事終わってるよな?」

加蓮『そうなんだけど……』


加蓮『仕事終わったあと、ちょっと散策してたら、可愛い洋服がたくさん置いてあるお店見つけちゃって!』

P「うん。よかったじゃないか」

加蓮『うん! それでね、ちょっと買いすぎちゃって……』

P「買いすぎって……何着くらいだ?」

加蓮『んーと……大体20着くらい……? あと靴もあるから……』

P「それは大変だな……たしか○○駅のスタジオだよな?」

加蓮『うん。近くの喫茶店にとりあえず入ったよ』

P「そうか。今から向かうと30分はかかるな」

加蓮『来てくれる?』

P「うん。ちょっと待っててな。すぐ向かうから」

加蓮『はーい♪ Pさん、大好き!』

P「あ、ありがとうな……じゃあ」ピッ


ちひろ「ねえPさん? 向かうって……」

P「ああ、加蓮が買い物したみたいなんですが、量が多くて帰るのが困難みたいです」

ちひろ「はあ……」

P「なので、すぐ行かないと! お疲れさまです。ちひろさ――」

ちひろ「待ってーい!!」ガシッ

P「うわっ何するんです! 早く行かないと」

ちひろ「よく考えてくださいっ!!」

P「へっ……?」

ちひろ「貴方、今自分がどう使われてるかわかってます?」

P「?」


ちひろ「買い物しすぎちゃったから、家まで送ってくれ? ようは足ですよ!? 足! !」

P「足って……そんな大袈裟な。このくらいの距離なら全然ですよ。ちひろさん、可笑しいですね、へへっ」クス

ちひろ「可笑しいのは今のあんただよ! アホか! てかこれが初めてじゃないんかい!」

ちひろ「あぁ、男として情けないです!! そんなことじゃ一生女に尻に敷かれて生活することになりますよ!」

P「お、男として情けない……」ガーン

ちひろ「そうですよ! 今の貴方はアイドル達にいいように使われてるんです!」


P「そ、そんなことは……」

ちひろ「いーえ、あります!」

ちひろ「休日は全てアイドルたちが把握して予定を入れていて? 代金すべて貴方持ち。平日も電話一本でかけつける?」

ちひろ「都合のいい男ですよ! それは!」

P「つ、都合のいい男……」ガガーン

ちひろ「それじゃ駄目でしょう!? もっとドッシリ構えて! アイドルにヘコヘコしてちゃカッコ悪いですよ! 」

P「カッコ悪い……」ガク


ちひろ「わかりましたか?」

P「は、はい……このままじゃ駄目だとは思いました……」

P「あっ、けど、とりあえず加蓮を迎えにいって、明日の凛との約束は守らないと……」

ちひろ「駄目だこりゃ……私が言ってもイマイチ響いてない様子……」

P「いや、そんなことは……けど約束したことは守らないと……」

ちひろ「あぁ、もう!!」

ちひろ「はいコレ!」


P「へっ? 映画のチケット……?」

「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん!」

P「え……なんでクレヨンしんちゃん……?」

ちひろ「明後日、朝事務所に来なくて結構ですから、これを一人で観てきてください!」

P「な、なんでこれ持ってるんですか……」キョトン

ちひろ「い、いいから!! 明後日の朝ですよ。わかったら迎えでもなんでも行ってきなさい!」

P「ひぇっ、は、はい!」ガチャ


ちひろ「まったく……」

ちひろ「……」

ちひろ「流石に……二人でクレヨンしんちゃんは駄目だったかな?」

ちひろ「ここだけは、逆に助かったかも……は、恥ずかしかった……」カアァ

…………

……


ブロロン……

P「男らしくない、情けない、か……」

P「俺、皆を甘やかしすぎてるのかなぁ……」

P「……けど、そうしないと駄目なように体が慣れちゃったからな……甘やかすと言うか……自分からやってたら、そのうち向こうから言われるようになっただけで……」

P「最初の研修中に、担当させてもらったアイドルの影響がでてるんだろうなぁ……」ホワンホワン

…………

……


??『ちょっと! アンタ、オレンジジュースは?』

P『は、はい……どうぞ』スッ

??『んっ……ちょっと! これオレンジ100%じゃないとダメっていってるでしょ!』

??『何回言ったらわかるのよ! 本当に駄目ねっ!』

P『す、すみません……』

…………

……

P「怒られるのが怖くて……言われる前にやるようになったんだよな……」

ちひろ「レアアイドルを手に入れるには?」

P「あっ ガチャを回すという方法が あっ もっとも簡単で あっ あっ 一般的な あっ」


??『ねえ……』

P『はいっオレンジジュースです! もちろん100%です!』

??『そうそう。それでいいのよ……んっ……あら?』

??『ねぇアンタ……これって凄く高いやつじゃない……?』

P『はい、喜ぶかと思って……』

??『……にひひっ♪ アンタもわかってきたじゃない!』

??『私の下僕としては、中々いい線いってるわよ♪』

P『ありがとうございます!』

…………

……

P「あの経験から……自分が先に動いて相手が喜ぶことをすれば、円滑に関係が作れることを学んだ……」

P「皆を最初に担当してた頃にこれと同じようにやってたら、相手側から言われるようになっただけ」

P「特に異常はないし……良好な関係だと思うのになあ……男らしくないかぁ……」


P「と、ここかな……」

コンコン

P「んっ?」

加蓮「Pさん、ご苦労様♪」

P「ああ、遅くなって悪かった……」ガチャ

加蓮「よいしょっ」ドサドサドサ

P「す、凄い量だな……」

加蓮「あははっまあね~」バタン

P「女子寮ついたら、部屋まで運ぶよ」

加蓮「うん、ありがとう♪」


ブロロン

P「な、なあ加蓮……」

加蓮「うんー?」

P「あの、普段俺がやってることって……どう思う?」

加蓮「レッスンのあとにスポーツドリンク人数分味を調整して作ったり、アイドルに、頼まれたことはなんでもしてること?」

P「ま、まあ……そうかな」

加蓮「全然いいと思うよ! みんなPさんのこと、頼りにしてるんだからね」

P「そうか? ありがとう……」

加蓮「はーい♪ フフーン……」


…………

P「じゃあ加蓮、今日はお疲れ様」

加蓮「うん。おやすみ、Pさん♪」

P「おやすみ」バタン

P「頼りにしてる……か。へへっ……」

P「そういえば、結構頼み事もされてるからな……」

…………

……


卯月『プロデューサーさん! ちょっといいですか?』

P『うん大丈夫だけど…… どうかしたのか、卯月?』

卯月『最近、アイドル活動が楽しいのはいいんですけど……』

P『うん』

卯月『あの忙しくて……あまりお部屋のお掃除とか、出来てないんですよね……』

P『それは……困ったな』

卯月『なのでぇ……ちょっと、一緒にお掃除とかしてもらえませんか?』

P『あ、あぁ……忙しいのは、俺のせいでもあるからな……わかったよ』

卯月『あはっやったー! ありがとうございます♪』


未央『プロデューサーくん、ちょっといいかね!』

P『な、なんだい未央……』

未央『このスーパーアイドル未央ちゃん、最近肩こりが凄くてさ』

P『そうなのか……』

未央『そうなんだよー……だからプロデューサー』

未央『ちょっと揉んでー』スッ

P『い、いいけど……なんか、悪くないか』

未央『え? あぁいいのいいの~私プロデューサーに触られても、なーんにも思わないから! だからほらっ』

P『そ、そうか……』ガーン


美嘉『ねぇプロデューサー、次はあそがいいいー!』

P『あ、ああ……』

美嘉『えっとねーこれとこれとこれと……これもーっ』ヒョイヒョイ

P『ぜ、全部気に入ったのか……?』

美嘉『もちろんだよー★ 全部ほしいかな!』

P『そ、そうか……デビットカード、デビットカードかなぁ……』ボソ

美嘉『あ、昼は高級レストランで予約とってるからね★』

P『』


奈緒『なぁPさん』

P『なんだい?』

奈緒『明日のライブ会場の近くでさ、アニメのイベントやってるんだ……』

奈緒『それで、もし時間があれば、いっちゃダメかな……?』

P『あぁ、それくらいなら大丈夫だ。構わないよ』

奈緒『そ、そうか? ありがとうなっ』

奈緒『そのアニメのイベントなんだけど……実は当日券が並ばないと貰えなくてさ……』

P『わ、わかったよ。奈緒がライブしてる間、並んで貰っとくよ。一枚でいいか?』

奈緒『バ、バカ! 二枚でしょっ!』


美波『ふぁあぁ……』

P『美波、眠いのか?』

美波『最近、疲れがとれなくて……』

P『ご、ごめんな……俺が無理をさせてるのかも……』

美波『いえ……そんなことはないですよ』

美波『あ……それじゃあ、次の休み、必ず私の番にしてくれませんか?』

P『え、でも、それは……順番があるから……』

美波『そ、そうですよね……ふぁっ……』

P『わかった、わかったよ……次は必ず美波の番にしよう……』

美波『へ? いいんですか! ありがとうございます♪』


みく『Pチャーン、ほら猫ちゃんがきてるよ』

P『おお、本当だよしよし……』

みく『Pチャンは甘えんぼうな子によくなつかれるにゃあ……』

P『あはは……ほらよーしよし』

みく『……むぅっ……よーし、次は猫カフェじゃなくて、二人にきりになれて、もっとお高ーいところにいくにゃ!』

P『へっ……いや、みく猫カフェ好きだろ……? 』

みく『そういう問題じゃないの! わからずやだにゃあ! さ、ショッピングいくにゃ!』グイ

P『ちょ、ちょっと……今月はあまり……』


P『ふぁ~ぁ……いま夜の12時だけど……なんで急に呼び出しなんか……』

P『この店かな? 楓さん……?』

楓『んっ? ふぁ……プロデューサーですかぁ? 分身出来るようになったんですね』ヨロヨロ

P『なってないですよ……大丈夫ですか? こんな時間まで……』

楓『……うっ……うぇ……』ズキ

P『あわわわわ……ほら』サスサス

楓『ううっぅぅ……』ポロポロ

P『ど、どうしたんです……? 』

楓『プロデューサー!……とりあえず、飲みましょう……?』

P『いや、僕車で……』

楓『お願いします……』ウル

P『は、はぁ……わかりました……』


…………

……

バタン

P「……うぅん? アレ……これって……た、頼られてたのかな」ガチャ

P「ちひろさんに言われてから考えると……いいように使われてたような気が……」

P「わ、わかんなくなってきたぞ……」

P「と、とりあえず明日の凛と約束してるし……準備して寝るか……」

P「……」

P「逆襲のロボとーちゃん……か。明後日、観てみようかな……」


………………

…………

……

ピピピピ

P「ん……ふぁ……昨日は遅くまで凛に付き合わされたから、まだ眠いなぁ……」ゴシゴシ

P「って、もう8時!? やばい、会社に遅刻だっ……って」アワアワ

P「今日は午後からでいいんだっけ……だから目覚ましもこの時間だっけな……」ポリポリ

P「……準備して、映画館行こうかな」スッ


「午後9時45分から開演致します、クレヨンしんちゃん ガチンコ!ロボとーちゃん! の、入場を開始致します。チケットを準備して――」


P「あ、入場始まった……」

P「平日の朝……大人一人でしんちゃん……ちひろさんに進められたし、観たほうがいいよなぁ」

P「……観たところでなにも変わらない気がするけど……」

「あのぅ、先に進んでもらえますか?」

P「あ、すみません! ……早く観て事務所に行こう……」スタスタ

…………

……


「午前11時35分から開演致します、アナと雪の――」

P「……」スタスタ

P「……」

P「うぐっ……ふぅぅぅ……ひぐぅ
っ……ぐぇぇん……」ポロポロ

P「感動だ……がんどうだ……」ポロポロ

P「ずずずずっ……あ゙ぁ……」チーン


P「凄い映画だった……笑いあり感動あり……正直、素晴らしかった……」

P「それに……」

P「敵側の思惑……」

P「今の世の中、男が女子供に振り回され、肩身の狭い思いをしている……」

P「そのため、お父さんたちでデモ、クーデターをおこし、家庭のお父さんの立場を昔のように、あるべき家の長の姿に戻す……」

P「このままでは国が滅びる……」

P「これは、今の俺にも言えることじゃないか?」


P「アイドルたちにずっと使われ続け……」

P「お金も、時間も、俺はすべてアイドルに使っていた……」

P「あるべき姿に戻す……っ」

P「俺も、ちちゆれ同盟のようなものじゃないか……」

P「俺も、ちちゆれ同盟のようなものじゃないかーっ!」

P「ちち! ゆれ! ちち! ゆれ!」バ!ッバッ!

「え……? あの人どうしたんだろうね……?」

「疲れてると思うな……あふぅ」

P「あっ……」ハッ

P「」アセアセ

P「――っ!! アイドルの根性、叩き直してやるぞーっ!」ダダダッ

「行っちゃった……」


バタン!!

ちひろ「あ、Pさんおかえなさい。どうでしたか?」

P「ちひろさん! アイドルたちはどこですか!!」

ちひろ「え……? テラスに何人か……」

P「どうも!! 」ダッ

ちひろ「……」

ちひろ「……うん。クレヨンしんちゃんって凄い」


奈緒「うーん……いい天気だなぁ」

美波「普段の疲れも、とれちゃいますね♪」

奈緒「Pさん朝いなかったけど、なにかあったのかな……」

美波「どうなんだろう……あ、奈緒ちゃんの鞄いいね」

奈緒「あぁ、これはPさんが――」

P「おいお前ら」バンッ!!

奈緒「うわっ!」

美波「びっくりしました……」

奈緒「なんだよPさん。脅かすなよなー」

美波「そ、そうですよ! ビックリしたんだから……」

P「……よくもまあのうのうとテラスでくつろげたもんだな」

奈緒「……?」

美波「Pさん?」


P「俺が汗を流して入場券を貰ったり、むりやり変わった予定に合わせるために、スケジュール調整したり……」

P「俺がお前らのために苦労をしているとき、お前らは優雅にテラスでお茶か!? 大したアイドルだな!」バシーンッ!

奈緒「えっ……え? てか、その竹刀はどこから出したんだよっ」

美波「P、Pさん、まずは落ち着いて……」

P「」プチン

P「これが落ち着いてられるか!!」バシーン!!


奈緒「ひぅ……」ビクッ

美波「」アワアワ

P「自分たちに非ががあるにも関わらず、謝罪もできんとはっ……」ググ

P「本格的に躾を間違えたな……っ! 今から俺が再教育してやるっ!!」バシーンッ!

奈緒「や、やめてPさん……怖いよ……」ウルウル

美波「なにかあったなら、話を聞かせてください」ウルウル

P「うっ……」

P (あ、アイドルが泣きかけている……あまり責めすぎるのも流石に……)チラッ

P (うん……?)チラッ


ちひろ「……」

P (物陰に、ちひろさん……?)

ちひろ (そのまま、責めろ!)バッバッガシガシ

P「っ!!」

P (あれは……P&Tジェスチャーのひとつ、そのまま責めろのジェスチャー!!)

P (前にふざけて作ったあのジェスチャーが、こんなところで……)

P (ちひろさんが言うなら間違いないっ!)

P (俺はもう迷わない!)キリ

奈緒「Pさん……?」


P「やかましいーっ!!」

奈緒「ひゃっ……」

P「お前が持ってるこの鞄、これは誰が買ったものだ!」

奈緒「P、Pさんです……」

P「そうだ! 俺だ。貴重な休日に銀座に連れてかれて買わされた鞄だな!」バシッ

奈緒「あっ、な、なにすんだ!返してっ」

P「黙れぃ!」

奈緒「」

P「俺の金で買ったものを、俺がもってなにが悪いと言うのだ!」

奈緒「そ、そんなの……」

P「口答えするなっ! お前はもう黙ってろ!」


美波「P、Pさん! どうしたんですか一体……おかしいです!」

P「おかしい……? 俺の金で買ったものを取るのが、おかしいと言うのか!?」バシッ

美波「ぇ……あの……その……」

P「おかしくないだろう! 言ってみろ!」

美波「お、おかしくないです……」ウルウル

P「……お前も俺をこきつかってくれたな……」ググ

美波「こ、こきつかってなんて……」

P「予定をむりやり変更させて、買い物に連れていったり、買いすぎたと俺に荷物をを持たせるのが、こきつかってなんてないというのか……?」

P「このっ愚か者がーっ!」バシーンッ!

美波「はぅっごめんなさい、ごめんなさいっ!」ペコペコ

P「安い謝罪だ……俺には響かんわ!」バンッ!!


P「お前らは、自ら反省する意思がないっ!」バンッ!!

P「このテラスで正座5時間だ!」バンッ!!

P「わかったか!」

奈緒「ひくっ……ぐすっ……」ポロポロ

美波「うぅ……ぅ……」ポロポロ

P「……」ムカァ

P「返事もできんとは……」ググ

P「この、大馬鹿者!」バシッ! バシッ!

奈緒「ず、ずみませんっはい、わかりまじた、っ……」セイザ

美波「はいっ……はい……わかりましたっ……」セイザ

P「五時間経ったら、また来る。必ず続けるように」

奈緒「はい……」

美波「は、い……」


P「ふんっ」スタスタ

ちひろ「Pさん! 見ましたよっ凄いじゃないですか!」

P「ええ、当然のことです」

P「まだ足りぬ……俺をさんざん使ってきたアイドルを……再教育しなければ……!」ググ

ちひろ「でもPさん? 流石に竹刀で脅すというか……そういうのは……」

P「ほぅ……俺のやり方は間違っていると……!」ググ

ちひろ「っ! いえいえ! そんなことはないですよっ超正しい! いやぁ凄いなって!」タラ

P「どうも……」スッ

ちひろ「ふぅ……」アセ

ちひろ (ちょっと注意して終わりかと思ってたけど……なんか変なスイッチが入っちゃってますね……)

P「では、俺は他のアイドルを探しますので!」ダダッ

ちひろ「は、はい……」

ちひろ「……大丈夫でしょうか」


みく「にゃー……トレーニングルームはひたすら疲れるにゃあ……ねぇ楓チャン……? ちょっと休憩しないかにゃ?」

楓「駄目ですよ……今は一生懸命動くんです。そのうちプロデューサーが来てくれて、とっても美味しい差し入れを……」

みく「……それ、Pチャンがもし来なかったらどうするの?」

楓「もうすぐ2時半です。この時間にプロデューサーは必ず来ますから……」

ガチャ

P「……」

楓「ほらっ……ふふっ時間ピッタリ……」

みく「何時もながら、Pチャンの献身さには感心するにゃあ……」


楓「プロデューサー? 今日の差し入れ、なんですか?」トテ

みく「ねぇーPチャン、聞いてよー。楓チャンたら差し入れのために動いてるにゃあー」

P「……」

楓「プロデューサー……?」

みく「Pチャン? どうしたのガソリン切れかにゃ? にゃーんちゃって……ロボットみたいな体力してるからにゃあ」クスクス

P「……」

P「……お前らの差し入れは…」

P「俺からの教育だーっ!! ありがたく思え!」バシーンッ!!

楓「!?」

みく「ど、どっから出したのその竹刀!」


楓「わぁ……スポコンですねっ……」

みく「にゃははっスーツに竹刀って! アンバランスにゃあ!」クスクス

P「……」

P「おい、お前……」スタスタ

みく「お前って……みくはみくだにゃ」

P「このキラキラ光る鬱陶しいアクセサリーを外せっ!!」ブチッ!

みく「ぎゃあああ! なにすんの!? それ高級品にゃあ!」

P「黙れ」

みく「……っ Pチャン……?」


P「黙れっ!!」ガシッ

みく「ひゃあっ……」

P「お前が身に付けてるその服……誰が買った」

みく「これは……Pチャンとショッピングに行って……」

P「俺が買ったんだよな?」ググ

みく「にゃう……はい」

P「お前……俺を舐めてるのか?」

みく「そ、そんなことないにゃ」

P「俺をなめてない人間が、敬語以外を使うかっ!!」バシーンッ!

みく「わっ! ご、ごめんにゃさい……」

P「にゃさい……?」ムカァ

P「本格的に躾が足りないようだな……っ!」


みく「こ、これはみくの特徴って言うか、アイデンティティーでしょ……です! Pチャンもよく知ってるはずにゃ!」

P「」イラァ

P「口答えするか……」

P「口答えするかぁっ!!」バシッバシッ

みく「わっ! ご、ごめんなさいっ」

P「はぁ……はぁ……」

みく「お、おつかれですか……?」

P「や、やかましい……はぁ、はぁ……」

みく「P、Pチャン……えと、Pサン? みくの話を聞いてくれないですか……? 」

P「……?」


みく「あの、みくはPチャンと一緒に遊びにいくとね、とってもフワフワして、楽しい気持ちになるんだよ……です……」

P「……」

みく「……っ!あのね、最初はみくが自分で払ってたでしょ? あのあとにねっ……」

P「っ……」

P「黙れっ!」

みく「あっ……」

P「第一、敬語になっとらん!! ……その場で正座5時間だっ」

みく「Pチャン……」

P「早くやれっ!」

みく「……ぐすっ……どうしてこんな……」スクッ


P「っ」ブンブン

P「次はお前だ」

楓「……?」

楓「 私はプロデューサーの気に障ること、してないと思いますけど……」

P「なに……!?」

P「」グググ

P「よくもそんなことが言えたな!!」バンッ!!

楓「っ! ちょっとプロデューサー、危ないですよ」


P「深夜にも関わらず急に居酒屋に呼び出してるのは誰だ!」ズンズン

楓「うーん……それは私ですね……」

P「俺は夜8時まで仕事して、疲れて家に帰って寝てる時間だ!」

楓「それは……」

P「睡眠中に呼ばれて、いちいち車で迎えに行ってるんだぞ!!」

P「俺はいつもノンアルコールだ! これが迷惑とは思わないのかーっ!」

P「しかもほぼ毎日……俺をなんだと思ってる!!」

楓「けど、私はプロデューサーを……」

P「黙れ黙れっ!! その根性、叩き直してやる!」


楓「プロデューサー……」

P「……飲みに連れてくのはまだいい……だが!」

P「我がプロダクションの大人組で、俺の休日に予定を入れてくるのは、お前だけだっ!」ビシ

楓「それはっ……み、皆が楽しいそうだったから……」

P「楽しいそうだったから……だと?」

P「~!! 」バシッバシッ

P「大人としてありえん……いい加減にしろよ……」ブチッ

P「この馬鹿者め!」バシーンッ!

楓「きゃあっ……!」プルプル

楓 (トレーニングルームの床が、へこんだ……)

P「正座だっ! 5時間ミッチリやれ!」


楓「プロデューサー! すみませんでした! 私の話を聞いてっ」ギュ

P「お前の話し何ぞ、聞く気になるものか! 座れ!」バンッ!!

楓「ひっ……だ、だって私……そんなつもりじゃ……」ウルウル

P「でももだってもない! それ以上口答えするなら、ただじゃおかんぞ!」

楓「うぇ……ぐすっ……ひっく……」ポロポロ

P「5時間後、教育を開始する。それまで二人とも正座だ!」スタスタ

みく「Pチャン……ごめん……ごめんねっ……」ポロポロ

楓「すみませんっ……すみません……プロデューサー……」ポロポロ


P「うむ……あのアイドルたちはもう俺ことを、パシリや足として使うことはないだろう」ズンズン

P「しかし! 5時間経ったら、もっと徹底的にしつけてやるっ」ズンズン

P「今日いるアイドルはあと……」

P「加蓮と美嘉……か!!」

P「あいつらは、特に俺のことをこけにし、馬鹿にしているっ!」

P「一番金を使うのも、あいつらだ……」

P「」ブチッ

P「~! 許せん!」ダダッ


加蓮「でね、これが一昨日買い物したやつで~」

美嘉「おー、可愛いじゃん★」

加蓮「これがね、前の休日Pさんに買ってもらったアクセ! いーでしょ!」フフン

美嘉「それをいうなら~……私は」

美嘉「ほらっ見てよ加蓮! このジュエリー!」キラキラ

加蓮「うわっ……高そー……ねぇ、美嘉? それって……」

美嘉「うん。プロデューサーが買ってくれよ★」

加蓮「へ、へぇ~……でもさ、それはちょっと――」

バンッ!!


P「……」

加蓮「あっ、Pさん♪」タタッ

美嘉「この時間は、凛のレッスンスタジオじゃ……あ、凛は今日は緊急の撮影か!」タタッ

加蓮「ねぇPさん、美嘉に宝石買ったでしょ? ちょっとそれはズルくない?」

美嘉「えーっ! ズルくないよー。 プロデューサーもちゃんといいよって言ってたもんね★」

P「……」

加蓮「Pさーん? 次の休日は、やっぱり銀座にしようね♪」

美嘉「あっならアタシはね~」

P「……」

加蓮「……Pさん?」

美嘉「どしたの?」


P「おい」

P「耳元でうるさいんだが」

加蓮「」

美嘉「えっ……」



P「銀座だ? 宝石だ? アクセサリーだ? 服だ? お前ら、俺にいくら買わせれば気がすむんだ……」

加蓮「P、Pさん……?」

美嘉「どうしたの? ねぇ、なにかあった……!?」

P「お前らのせいでな……」

P「いい加減にしろよお前らっ!!」

加蓮「」ビクッ

美嘉「」ビクッ


P「お前ら……自分達が俺にいくら買わせたかわかってるのか?」

P「まず加蓮……お前は352800円だ。クレジットカードの引き落としだけでな」

加蓮「あ、その……」

P「美嘉でお前にいたってはクレジットカードだけで783000円だぞ……!? こんなに買わせて、まだ満足もせずに連れていくつもりなのか!!」

美嘉「で、でもっプロデューサーが良いっていったんじゃん!!」

加蓮「そ、そうだよ!」

P「」ブチッ

P「この、馬鹿ども!! 」

美嘉「なに! プロデューサーが良いっていうからアタシ、良いと思って……!」

加蓮「急にこんなこと言うなら、断れば良かったじゃん…… そうよ、断れば良かったじゃん!!」

P「反省をする姿勢さえ見せないのか……!!」

P「正座だ! 正座しろお前ら!」


加蓮「嫌っ! 頭ごなしに怒ってるもん!」ウル

美嘉「断ればいいだけの話しなのに、プロデューサーだって悪いじゃん!」ウル

P「自分たちが自重すれば言い話だ!! なんだ? お前らは良いと言われたら10万でも、20万でも買うのか!?」

P「常識的はずれにもほどがあるだろ!!」

加蓮「そ、それは……」ウルウル

美嘉「っ……もう、わかんないっ……」ウルウル

P「この服だって俺の金だ! アクセサリーも、ジュエリーもだ!」ブチッ!!

加蓮「や、やっ……!」グス

美嘉「うぇ……ぐすっ」

P「なにかあったら泣けば良いのか!? 違うだろうが! お前らのそういう態度が一番頭に来る!」バンッ!!

P「正座しろっ!!」バシーンッ!

加蓮「は、はいっ……」ポロポロ

美嘉「ふぁ……いっ」ポロポロ


P「いいか、他のアイドルにも同じように注意したが、お前らは特にひどい」バンッ!!

P「他のアイドルは5時間正座してから躾てやるつもりだが……」

P「お前らは、今ここで俺が躾てやる!!」バンッ!!

P「二度とプロデューサーを足につかおうとか、パシリにしようなんて考え、わかないようにしてやる!」バンッ!!

加蓮「パシリ……っ? 足!? 違うの、聞いてPさん! 私たちは――」グス

美嘉「プロデューサー、勘違いしでるっ……確かにお金は使わせてしまったけど、そんなつもりじゃなぐてっ!」ズズ

P「俺に意見する資格はお前らにはまだない!! 黙れ!」バシーン

加蓮「お願い、話を聞いて……」ポロポロ

ピリリリリ ピリリリリ


P「……?電話か……」

P「っちひろさんか……出なければ」ピッ

P「はい、どうしました、ちひろさん。俺は今からアイドルの躾をしなければならないので、用件はお早めに……」

ちひろ『Pさんですか? ちょっと今から事務所の方に戻ってきてくれませんか?』

P「何だって……? 俺は躾が」

ちひろ『お願いしますっ大事な用件なんで、Pさんしかできなくて……』

P「……」

P「ちひろさんがそこまで言うなら……わかりました。すぐ行って終わらせます」ガチャ

P「おい、お前ら」

加蓮「はい……」

美嘉「はぃ……」

P「俺は事務所に戻る。20分後に来て教育してやる。それまで正座してろっ!」ダダッ

加蓮「は、はあぁ……どうしてこんなことに……ひっく、ひっく……ごめんね、Pさん……」

美嘉「うわぁぁん……ごめんなさい……ごめんなさいっ」

…………

……


バンッ!!

P「戻りました。ちひろさん、用件とは……」

シーン

P「人を呼んでおいていないとは……!」


「あれ……プロデューサー」

「こんなところで、なにしてるの? 今は美嘉たちに付き添う時間でしょ」


P「――!!」

P「ちょうど良い……明日躾てやろうと思ってたが……いるならここでお前にもしてやるっ!」バッ

???「ふふーん! 自分磨きに人の手は借りませんよ! 
ボクはカワイイうえに志が高いですからね!」

???「え、えと……旧作は100円だから……
わ、私のおこづかいでも大丈夫……え、えへへ」

???「フヒヒ……し、友達は金では買えないって……は、ハッキリ分かんだね……
あ、鉢植えとかは自腹です……買えるものは買ってる……フヒヒヒ」


P「お前が確か、俺の休日に最初に遊ぶ予定んだ張本人だったな……! 凛っ!」

凛「そうだけど……それは合意の上でやったじゃん。どうしたの?」

P「~! 元はといえばお前のせいだっ! お前あんなことしなければ、他のアイドルが俺の休日に勝手に予定を組み込むことはなかった!」

凛「あぁ……やっぱり気になってたんだ。だから前にもいったでしょ? 早めに断ることをした方がいいって」

P「え、あ……いや、そんなことはどうでもいいっ!!」

凛「良くないじゃん。困るのはプロデューサーだよって言ったのに」ジト

P「あ、ぐ……」


P「……ええい! 黙れ!」

P「お前は俺にいくら使わせたんだっけな!!」

凛「0円」

P「ぁえっ……」

凛「自分の分は、自分で払うっていったじゃん。忘れてたの?」

P「あ……いや、平日に迎えに呼んだりっ!」

凛「呼んでない。私は休日以外に負担かけたくないし」

凛「私の誘いも、疲れてたら断ってもいいって言ったよね」

凛「……あんなに注意したのに、今さらになってこんなことしてるの? プロデューサーは」

P「えと……えと……」

P「……凛は、許す……」

凛「許す、じゃないでしょっ」ポカ

P「あ、ごめ、ごめんなさい……」


P「しかし! 他のやつらを許す気には到底なれん!!」バシッ

凛「まぁ……それについては私はなにも言えないけどね……」

ガチャ

卯月「みんな! 大丈夫ですか!」

未央「なんだか大変なことになってるって、ちひろさんに呼ばれて……」

P「……」

P「喝っ!! 」バッ

卯月「きゃあっ!」

未央「でた! プロデューサーだ! 」


P「卯月っ! お前は人に家の掃除を押し付けてくれたなっ!!」

卯月「へぁっ? でも私も一緒に掃除したじゃないですか!」

P「確かにそうだ! しかし、本来なら自分ひとりでやることを人に押し付けるとは、何事だーっ!」

卯月「それは……でもっ」

P「うるさい! そして未央っ!! お前は俺にマッサージを強要してきたな!」

未央「未央ちゃんスーパーバディをほぐせて、よかったねプロデューサー!」

P「黙れ! 俺があの一件でどれだけショックを受けたか……!」

未央「あぁ、あのことね。ごめんねプロデューサー。あのことなんだけどさー」

P「ええい、二人の言い訳何ぞ聞かん!! その根性、叩き直して――」ガバッ

凛「なにやってるのプロデューサー……理由くらいはちゃんと聞きなよ」ガシ


P「こ、これは俺と彼女たちの問題だぞ! 凛が口出していいことじゃない!」

凛「そうだけど……でもさ、理由くらい聞いてからでも、根性を叩き直すのは遅くないんじゃない?」

P「それは……」

凛「ほら、卯月、未央……なにか理由はあるの?」

卯月「あっ……」

未央「しまむーから、いいよ」

卯月「……プロデューサーさん、本当にごめんなさいっ!」ペコ

P「っな、なんだっ!」


卯月「私、部屋を片付けるのは苦手っていって……プロデューサーさんに来てもらうことになりましたよね」

P「そんなことは――!」

卯月「けど!」

卯月「私、プロデューサーさんがお部屋を片付けに来てくれるって聞いて……とっても嬉しかったんです……」

P「は……?」

卯月「あの……その……女の子の部屋に男女が二人……ちょっとだけ、チャンスかなって思ってて……」カアァ

凛「」

卯月「だからっ、わざとお部屋を汚したままにして、プロデューサーがこれる理由を、作ったんです!」

卯月「結局普通に片付けて終わっちゃいましたけど……嬉しかった……」

卯月「……けど、これは自分が満足してただけなんですよね……プロデューサーさんが嫌な思いをしたのは、私のせいです。本当にごめんなさいっ!」ペコ

P「そ、そんなこと……」


未央「……やっぱり、しまむーもそういう目的だったわけね……」ガク

卯月「え? 未央ちゃん?」

未央「ごめんねプロデューサー……あの時は傷つけることいって……」

P「そ、そうだぞ! あんなこと言われたら――」

未央「でも、プロデューサーはああ言わないと触ってくれないじゃん……」

P「え……」

未央「あ、あはは……プロデューサーに私の体触れてほしくてさ……ほら、ね? 私もしまむーと同じ感じでさ……」カァ

凛「」

未央「み、未央ちゃんの体にメロメロ作戦!って……ぅぅ……プロデューサーが嬉しくないなら、気分が悪かっただけだよね。ごめんなさい、プロデューサー……」ペコ

P「え、あ……」

凛「」

凛「」ブンブン

凛「あ、あはは……良かったね? プロデューサー……ほらもうこんな竹刀はいらないでしょ」ポイッ

P「あっ……しかし……」


凛「もう躾とか、教育とか、やらなくていいんじゃない?」

卯月「ごめんなさいっ」

未央「ごめんなさい……」

P「……うん。……俺も、ひどいこといって……ごめんな」

卯月「プロデューサーさん……良かった……」

未央「プロデューサー……えへへっ……」グス

凛「ふふっ……何時ものプロデューサーに戻ったね。ほら、他の娘たちにもやったんでしょう?」

卯月「あ、そうだった!」

未央「ちひろさんが言ってたのは、みなみん、奈緒ねー、加蓮ねー、みくにゃん……楓さん、美嘉ねー……だったよね?」

P「あぁそうだ。合ってる」

凛「理由、聞いてないんでしょ? ほら、行こうよ」

P「……うん」


奈緒「ぐすっ……ふっ……Pさん……」ポロポロ

美波「…………奈緒ちゃん? 起きたことは仕方ないですよ……ぐすっ……」

ガチャ

凛「うわ……正座してる……奈緒、美波さん、大丈夫?」

奈緒「凛……」

美波「凛ちゃん……」

P「……」ヒョコ

奈緒「っ!」ビクッ

美波「Pさん……」


P「あ、あのさ……」

奈緒「Pさん……?」

美波「……教育の時間が、きたんですか……?」

凛「教育の時間って……」

奈緒「あの、Pさん! 迷惑かもしれないけど、言いたいことがあるんだ……!」ダッ

美波「っ……私も、私ですっ……お願いですPさん、ちょっとだけお話しさせてはもらいませんか!?」ダッ

凛「そ、そんな急に立って詰め寄ると……」

奈緒「~っ!」ジンジン

美波「ぅぅ……」ジンジン

P「おい……だ、大丈夫か……?」


奈緒「し、心配してくれるのか……?」

P「い、いや……奈緒や美波はまだ被害は優しい方だし……けど……」

美波「Pさん……」

奈緒「ありがとう……」

凛「けど、まだ許した訳じゃない。よね?」

P「……そうだ。なぁ、俺に鞄を買わせたりした理由を教えてくれないか」

奈緒「あ……うん。アタシもそれ、説明しようと思ってたんだ」


奈緒「あの……あのときのこと、覚えてる?」

P「あのときの……?」

奈緒「この鞄……仕事が大成功した次の日の休日、Pさんに買ってもらったものだけどさ」

P「……」

奈緒「その前の週に、確か加蓮が違う鞄を買ってもらってたんだ」

奈緒「そのとき、アタシ加蓮に言われたんだ……」

……

…………


加蓮『奈緒! 見てみてこれ! Pさんが買ってくれたの!』

奈緒『た、高そうな鞄だな……でも、あまりPさんに迷惑かけちゃダメだぞ……』

加蓮『えー? Pさんが良いって言って単だもん♪ あ、もしかして私にだけ特別かなー?』ギュー

奈緒『……むっ』

奈緒『は、はーん……そんな鞄、アタシだって頼めば買ってもらえるよ』

加蓮『あそー、頼んでみれば?』ギュー

奈緒『っ……う、うん……』


奈緒「そんなことがあってさ……仕事が大成功したってのもあって、こんな高いものをねだって……」ポフ

奈緒「こんなこと理由にならないかもしれないよな……」

奈緒「Pさん、こんな高いものを本当にごめんなさいっ!」ペコ

奈緒「それに、前にアニメのイベントでならんで整理券とってもらって、一緒に参加したこともあったけど、Pさんも忙しかったんだよな……ごめんなさい……」ペコ

P「……」

P「うん、わかった……美波は?」


美波「私はっ、本当にくだらない理由で申し訳ないんですけど……」

P「……」

美波「あのっ……私がPさんの休日に会うことができたのって、すごく最近なんですが……」

美波「その……それまでずっと羨ましくて」

美波「私も今まであえなかった分……ちょっとワガママを言ってみたくなって……ご、ごめんなさいっ!」

美波「これからは、ワガママなんか言いません! だから、許してください……お願いです……」

卯月「……」

未央「oh……意外な真実がぞくぞくと……」


P「そうだったのか……」

凛「奈緒と美波は多分……休日プロデューサーが強引に奢ってたんだろうね……」

P「うっ……そういう風にしないと駄目だと思ってて……」

P「ごめん……奈緒、美波……半分勘違いでひどいことして……」

奈緒「っ! ううん、Pさん、アタシも、今までごめんなさい……」

美波「私も、ごめんなさい……」

P「あぁ……ああ! いいんだよ。俺も悪かった……」


凛「ほら、許したなら早くいくよ?」

P「あぁ!」

奈緒「アタシたち以外にも、Pさんにやられたのがいるのか?」

未央「うん。あとみくにゃんと楓さんと加蓮ねーと美嘉ねーだよっ」

奈緒「そっか……」

美波「こんなに多い人数……Pさんに本当に悪いことしてた……私、どうかしてた……」


ガチャ

P「みく! 楓さん!」

みく「……? Pチャン?」

楓「プロデューサーさん!」

P「一つ、聞きたいことがあるんです」

P「みく、お前はさっき言おうとしていたけど……俺に何て言おうとしてたんだ?」

みく「にゃ……言っていいの……?」

P「あぁ、頼む」

みく「……」

みく「最初にPチャンと遊びにいったとき、みく、自分の分はだしてたよね……?」

P「あぁ……」

みく「あのあとね……みく、事務所で言われたんだ」

……

…………


みく『いやぁ~Pチャンと遊ぶの、楽しかったにゃぁ♪』

みく『次はもーっとお金を貯めて~もっとPチャンと楽しく過ごせるようにしようっと!』

美嘉『あれぇ? みくちゃん、昨日どこかいったの?』

みく『にゃ……? Pチャンとショッピングしたあと、普通にお食事したけど……』

みく『高級店は高くてみくちょっと辛いから、それなりのところだけどねー』

美嘉『え? そうなの……? 私前のときは、プロデューサーと高級レストラン行っちゃったー★』

みく『にゃあ!? 美嘉チャンはお金持ちだにゃあ……』



美嘉『ううん、プロデューサーが食べさせてくれたの★ ほんと、プロデューサーって優しくて、頼れる大人だよねーっ』

みく『それは、ちょっと違うんじゃ……』

美嘉『へへっ……これで加蓮悔しがるかなーっ』

美嘉『みくも機会があったらつれてってもらえば?』

みく『う、うん……でも』

美嘉『……もしかしたらプロデューサーが認めた人しかそういうことしないのかもねー★』

みく『にゃ……ふ、ふーん、それにならみくだって大丈夫だにゃ!』

美嘉『えぇ? ほんとー?』

みく『も、勿論にゃ! 見ててよね!』


…………

……

みく「あの時、美嘉チャンに言われてみくはどうなんだろーって気になって……」

みく「次の休日……Pチャンに食べさせてもらったの……」

P「……」

みく「それでねっ……満足したから辞めようと思ったんだけど……その次からはPチャン、当たり前のように連れていってくれるようになったから……甘えちゃって……」

みく「うぅ……ぐすっ、ごめんね、ごめんねっPチャン……」ポロポロ

みく「私、だんだんそれが当たり前のように感じてきて……ごめんなさい……ごめんなさい!」ペコ

P「そうだったのか……」


P「ごめんみく……確かに加蓮や美嘉と過ごすうちに、奢らないとって勝手に思ってたのは俺だ……」

P「自分でやってたことまでお前らに押し付けて叱ってたんだよな……皆、本当にすまなかった……」ペコ

みく「Pチャンが謝る必要はないよ! みくが悪かったの! ごめんなさいっPチャン……」

卯月「私も、正直周りに流されてました……プロデューサーさんのこと考えないで、本当に……ごめんなさいっ!」ペコ

「いや、私が――」

「アタシも――」

P「いや、俺が悪かったんだ……」

凛「ほら、収拾がつかないからそこまで。続きは全部終わってから」ポンツ


P「そうだな……楓さんは、どうしてあんな……」

楓「あっ……私は、休日の理由は皆さんと同じような感じなんですが……」

楓「私の問題は、夜にプロデューサーを身勝手に呼び出したりしたことですよね……」

P「……」

楓「……お恥ずかしながら……私、嫉妬してたんですっ……」

凛「」

P「嫉妬って……」

楓「事務所で皆さんがプロデューサーに構ってもらってて……私はプロデューサーに構ってもらう機会なんてなくてっ」

楓「……そんなとき、私考えたんです……大人の私がプロデューサーとお話できるところなんて、お酒の席しかないって 」

楓「そこから……夜にプロデューサーとお話したくて……! 」


P「……」

楓「だけど……私そんなにお酒は好きですけど、あまり強くないので……私が仕事が終わってから飲み続けるのは無謀だったんですけど……」

楓「でもっプロデューサーはいつも必ず来てくれて、私すごく嬉しくなって! 次は話そう、次はちょっとでも頑張ろうって!」

みく「それって……百歩譲って、お酒我慢して待ってれば良かったんじゃないかにゃ……」

楓「それはっ……素面で居酒屋にいるのもって思って、軽く一杯と思ってたら……」

P「……そのまま飲み続けたと……」

楓「はい……あの」


P「……正直、楓さんの理由は皆と違って、本当に身勝手な面が……」

楓「っ!! そ、そうですよね……っ……ごめんなさい……っ……」

P「うーん……」

P「楓さんはやっぱり罰です。我慢してくださいね」スタスタ

楓「ぅっ!」

凛「……」

P「喝っ!!」


ペシッ

楓「ぇっ……」

P「はい、俺も悪かったところもあるので、これでいいです……でも、次からはちゃんと時間帯を考えないと、困りますからね」

楓「はぃ……」

P「勘違いしないでください。完全に許した訳じゃないです」

楓「ぅ……」

P「でも、僕も楓さんとちゃんと飲むのは好きですから……今度は、ちゃんと予定組んでいきましょうね」

P「あ、勿論車はなしで。ノンアルコールはもう嫌ですよ」クスッ

楓「あっ……はいっ!!」パアァ

楓「よろしくお願いします……っ……よかった、よかったです……」ポロ

凛「ねぇ、少し甘くない……」ボソ

P「いいんだ。楓さんとまともな形で飲みいってないのは……確かだったから」ボソ


P「最後は……」

未央「加蓮ねーと、美嘉ねーだね」

みく「こういっちゃあれだけど……加蓮チャンと美嘉チャンが……」

奈緒「結果的にアタシたちも乗っかってやってたんだから……人のことあまり言えないぞ……」

楓「……」

卯月「……」

みく「にゃ……」

P「二人とも、いいんだ……本人たちに聞けばわかることだ」

美波「あ、ここですか?」

P「うん。なかにいるはず」

凛「多分正座してるでしょ? 早くいこうよ」


ガチャ

加蓮「……」セイザ

美嘉「……」セイザ

P「……」スタスタ

加蓮「P、Pざん……」

美嘉「プロデューサー……ごめんなさいっ……ごめんなさい……」

P「……皆、ちょっと入ってきてくれ」

ゾロゾロ

加蓮「あれ……こ、このメンバーは……」

美嘉「OPI (おっぱい)連合……」

P「?」






P「え? なんだって?」


凛「なにそれ……おっぱいって……皆?」ジト

卯月「へっ? いや……その……」

P「い、いや、お、OPI連合も気になるけど……」

P「んん゙」

P「加蓮、美嘉、お前らに聞きたいことがある……俺に高いものを買わせたり、足につかったりパシりにした理由を、教えてほしい」

加蓮「いや、足とかパシりは……」

加蓮「……ううん……説明させて、プロデューサー……」

美嘉「っ……」

加蓮「こんなことになったのも……私と美嘉の些細な出来事から始まっちゃったの……」

P「……」

……

…………


加蓮『ふふーん♪』

美嘉『加蓮? 機嫌よさそーじゃん★ もしかして、三日前の初ライブ大成功の余韻に浸ってるのかな?』クスッ

加蓮『勿論それもあるけど……ほら見てこれ!』キラキラ

美嘉『なにそれ……ネックレス?』

加蓮『うん! Pさんがお祝いに買ってくれたの!』

美嘉『へぇー、いいじゃん★ いくらなの?』

加蓮『一万円もしたんだよ。悪いって言ったけど、Pさんがいいからーって……やっぱり、嬉しいじゃん』

美嘉『まあねー★ ……アタシもお仕事成功したら、なにかしてもらいたいなー』


…………

加蓮『Pさんにもらったネックレス……ふふふっ』

美嘉『加蓮ーそのネックレス、すごく、お気にみたいだね★』

加蓮『勿論じゃん』キラ

美嘉『そんな加蓮にー……ジャーン!』キラキラ

加蓮『わっ、そのネックレスかわいいー……どうしたの?』

美嘉『これ? プロデューサーに買ってもらったの★』

加蓮『え、えぇー!?』

美嘉『あははっ驚いた? 普段のご褒美ってことで、プロデューサーに頼んだら買ってくれたの!』

加蓮『で、でもそれはPさんがプレゼントした訳じゃないじゃん!』


美嘉『そうだけどさー……買ってくれるってことは、アタシのこと、悪く思ってないってことじゃん★』

加蓮『なっ……』

美嘉『しかもー……これ、15000円だよ?』

加蓮『』プチ

加蓮『なによ! 値段じゃないもん!』

美嘉『それもあるけどー……嫌いな子に高いものは買わなくない?』

加蓮『ぐぐぐ……』


加蓮『ねぇ……Pさん?』

P『どうした加蓮? もしかして俺の作ったスポドリ、濃かったか?』

加蓮『そんなことじゃなくて……美嘉に、ネックレス買ったの?』

P『ネックレス……あぁ、買ったぞ。美嘉も最近頑張ってるからさ』

加蓮『ふーん……』

加蓮『あっ……あとさ凛と休日に映画とショッピングいったって本当?』

P『あ、あぁ……凛が息抜きに映画でもって言ってくれてなぁ』

加蓮『私も……私もPさんの休日に映画とショッピング行きたい!』

P『え、えぇ……いや、わかった……大丈夫だよ』

加蓮『本当! ありがとうっ』

P (せっかく軌道にのってきたのに……ここでテンションが落としちゃったらとんでもないことになっちゃうかもしれないし……)


加蓮『みてみてPさん! この服、カワイイ?』

P『うん、カワイイよ……』

加蓮『本当? えへへっ……』

加蓮『ねぇPさん……この洋服、買ってくれないかな……?』

P『うぇっ!? あ、うぅん…… 』

加蓮『だめ……?』

P (モチベーションの維持は、プロデューサーの基本っ!)

P『あぁいいよいいよ! ほしいなら買ってくるよー!』ダダッ

加蓮『あ、ありがとうっPさん!』

加蓮 (洋服買ってもらっちゃった……ふんっ美嘉なんかにPさんは渡さないんだから……勢いで取っちゃったけど……あれいくら……?)

P (2、24800円……?)ダラダラ


……

美嘉『見てよ加蓮! これプロデューサーに買ってもらったの! ! 5万だよ? いやぁ、想いが強くないと無理だよねー★』

加蓮『ぐぬ……』

……

加蓮『美嘉! これカワイイでしょ? 6万もしたけどPさんが気にするなだって! これは特別な意思がないと買わないよねぇ!』

美嘉『くうぅ……』

……

美嘉『これが!』

加蓮『いやこれなんか!』

P (モチベーションの維持……モチベーションの維持は大切……)

…………

……


……

美嘉『ぐぬぬ……加蓮めっアタシのほうがプロデューサーに好かれてるってことを証明したい……!』

P『な、なぁ……美嘉? こんなジュエリーショップに来てからいうのもなんなんだけど……あのさ! ちょっと最近買い物の値段が高くなってないか……?』

P『お、俺も無限に貯金があるわけじゃないしさ……ちょっと、そろそろ勘弁してもらいたいな……なんて……』

美嘉『……っ』

美嘉『……ねぇプロデューサー? アタシこのジュエリーが欲しい』スッ

P『このジュエリーって……うぇぇ!? 40万!?』

P『お、おまこれ……これは流石に……!!』

Pも悪いが「金額が愛」なんて思い始めちゃったらもうおしまいだわなぁ


P『み、美嘉!! いい加減に……』

美嘉『いい加減に……?』ピク

美嘉『……』

美嘉『ねぇプロデューサー? アタシさ……アイドル、辞めちゃおっかな……』

P『』

P (美嘉のアイドル活動終了……プロダクションの存続危機……俺の責任……?)

P (みんな……苦しむことになるかも……俺がここで美嘉をどうにかして引き留めなきゃっ!)

P『すみませーん!』バッ

P『これ、ください!!』

美嘉『!!』

美嘉『……ふふっ★』

断ろうとしてもこれじゃあ断れないわなぁ…,

というか美嘉「プロデューサーがいいって言うから…」と言ってたのにこれは酷い脳内補正かけてたということでは…


…………

……

凛「……!! バカっ! アンタたち、人の好意をお金で比べるなんて最低だよ!!」

バチン!! バチン!!

加蓮「っ……」ヒリヒリ

美嘉「……」ヒリヒリ

P「そうか……お前ら、俺がどっちを好いてるかってことで金額の争いになったと……」

P「そういうことだな?」

加蓮「……うん……」

美嘉「それで……合ってるよ……」

P「けど、俺に言わせてみれば――」

P「どっちも、大っ嫌いだ」


加蓮「……っ……」ポロポロ

美嘉「っ……ごめんなさい……」

P「お金で人を測るお前らは、大っ嫌いだ」

P「……でもっ」

P「でも、お前らは俺の大切なアイドルなんだ。2年以上、苦しいときも、楽しいときも一緒に過ごした……」

加蓮「Pさん……」

美嘉「……」ポロ

P「だからっ」

P「金を使わされたとはいえ、お前らの本性が腐ってるとまでは、思いたくないんだよ……」


凛「プロデューサー……」

加蓮「うぐっ……えぇん……」ポロポロ

美嘉「違うの……プロデューサーぁ……アタシたち、どうかしてたのかもしれないけど……けど、それがアタシたちの本性なのかもっ……うっ……」ポロポロ

P「ええい! 黙れっ!!」

加蓮「!」

美嘉「っ」

P「2年以上も過ごしてきたんだぞっ! 俺をなめるなよ。お前らの本当の姿は、ライブでキラキラしてて、ファンの皆さんからの手紙で一喜一憂するお前らが本当の姿だっ!」

P「俺はお前らのプロデューサーだ! そんなことくらい、わかってる!」

P「だからっそんなのが本性なんて言わないでくれよ……」

どれだけガチャに貢いでも何もいってくれない…


加蓮「っ!! うぅっうえええん! うえええん……っ……」

美嘉「……プロデューサーぁ、すみせんでした……あたしたち、とんでもないこともっ……えっ……えええん……」ポロポロ

凛「……ねぇプロデューサー……許すの?」

P「俺が嫌いで叱りたかったのは、金を使わす加蓮と美嘉やだからな。その部分がなくなれば、俺は加蓮も、美嘉もみーんな大好きだっ!」

凛「っそんなの……」

>>539
ち○ろ「誠意が足りないのではないでしょうか? ガチャはきっと応えてくれますよ!」


凛「……ま、いいかっ……プロデューサーがいいなら」

加蓮「えぇん……うえええん……!」ポロポロ

美嘉「うわぁぁん……うわぁぁんっ」ポロポロ

P(みんな俺のアイドルだ。悪い部分も、なくせばいいだけなんだ……こんなこと、早く気付けなかった自分も馬鹿で、どうしようもないやつだったんだ)

P(皆の本音を聞けて……やっぱりやってよかった)

P「お互いの悪いところ、これから一緒に直して行こう……みんなっ」

…………

……

買うだけ買ってあげて後々請求し払えない分は、身体で払ってもらう…成る程そういうやり方も… ましてや中高生なら特に…!?


閃いた!!!!!

>>546
早苗「ニッコリ」


…………

P「ふぅ、これで今日の仕事は終わりだな……」

卯月「プロデューサーさん、受け取ってください」

P「おお、ありがとう卯月……おっ、卯月はこれで全額終わりだな」

卯月「本当ですか!? わーいっやった!」

P「でも……本当によかったのか? 卯月たちは俺が一方的に奢って……」

卯月「いいんですよ! 私たちもプロデューサーさんに甘えてましたし……」

卯月「他のみんなも、払わないと駄目って思ってますから」

P「……うん、そうだよな……よーし、卯月は払い終わったし、今度どこか遊びにいくか?」

卯月「ふふっ……ありがとうございますっ……でも私、遊びじゃなくて、プロデューサーさんのお家、掃除したいですっ!」ニコ


…………

未央「さープロデューサー! 横に寝そべって寝そべって~」

P「お、おい……未央、マッサージなんて俺は……未央も全額払い終わったし、もう気負う必要は……」

未央「いいからいいからっ! 未央ちゃんはプロデューサーにしてあげたいの!」

未央「この魅惑の手つきで……プロデューサーをメロメロにさせちゃうよっ!」

P「こらっ! 調子に乗らないっ ははっ」ポン

未央「うっ……はーい、えへへっ」


…………

美波「Pさん? あれ、Pさん……?」

P「……すぅ……」

美波「あっ……」

美波「いつも、本当にお疲れさまです」スッ

美波「私、必ずトップアイドルになります。それで、プロデューサーさんを……」

美波「いやいやっ……その場合皆さんが大勢敵に……いやいや、でも……」

P (やばい、起きるタイミングなくした……)


…………

奈緒「Pさーん! はやくはやくっ!」

P「な、奈緒……そんなに急がなくても席は逃げないぞっ」

奈緒「だってすごく楽しみだったんだぞ! Pさんに払い終わったら、一緒にアニメのライブに行きたいって思ってたんだ!」

P「そ、そうなのか?」

奈緒「前行ったときは、Pさんも楽しくなかったと思うから……全部終わったら、必ず行きたかったんだ」

P「奈緒……」

奈緒「Pさん、今日は思いっきり、楽しもうね!」


…………

P「よしよし、可愛いなあ」

みく「う~」

みく「Pチャン! 猫ちゃんばっかりじゃなくて、みくも構ってにゃ!」

P「そんなこと言われても……払い終わったら、みくがまずは猫カフェに行きたいっていったんじゃないか」

みく「みくはPちゃんと一緒に猫ちゃんと遊びたいのー! 単体でやってても意味ないにゃ!」

P「そうなのか? じゃあ一緒にこの猫ちゃん触るぞ! みく!」

みく「うんっ!」


…………

楓「プロデューサー……? 私はプロデューサーにお金を返したら、しっかりと飲みに行きたいとは言いましたが……」ピクピク

瑞希「二人きりになれなくて妬いてるの?んーわかるわぁ」グビ

早苗「いいのよ! 楓ちゃん……男なんて……男なんてどいつもこいつもオランダで~い! あはははっ」グビ

友妃「あはははっ! いいぞいいぞー!」グビ

若葉「あたま……グルグルしますぅ……」

レナ「ちょっと、酔いすぎよっ! ほらもうちょっと静かにしてっ若葉ちゃん、しっかり!」

楓「どうしてこの人たちと一緒なんですか!?」

P「あははっ一度みんなで楽しく飲んでみたかったんですよ!」

P「あ、あとから礼子さんと志乃さんと……大人組ほとんどきますよ?」

楓「」


………

加蓮「Pさん、はい!」

P「おう……加蓮も、無理して返さなくていいぞ? 仕事もしっかりやってるし……」

加蓮「ううん、これは私のけじめだもん! しっかりとやらせてよ!」

P「そうか……?」

加蓮「うんっ……あ、ねぇPさん?」

P「うん?」

加蓮「いつもありがとっ! 本当にPさんには感謝してるんだ」

P「っ……どうした急に?」

加蓮「ううん、私Pさんに直接感謝したことってなかったから」

加蓮「これからも、プロデュース、よろしくお願いしますっ」

P「あぁ、勿論だとも!」


…………

美嘉「ねえ、ママ……アタシの口座って、いまいくらある……?」

美嘉ママ「えっ? 美嘉の口座? うーんとね……」ガサゴソ

莉嘉「あー! お姉ちゃんなんか買おうとしてるなー!」

美嘉ママ「そうなの? なにか買いたいものでもできたの?」

美嘉「うん……783000円なんだけど……」

美嘉ママ「」

莉嘉「」


……………

………


みくにゃんのネックレスぶっちぎってたな



P「これが終われば、今日の業務は終わりですね。ちひろさん」カタカタカタ

ちひろ「そうですね……ふふっPさん、最近とってもいい表情になりましたね♪」

P「あ……はいっありがとうございます」

ちひろ「いえいえ、Pさんが自分の力で解決したんですもんね」

P「いやぁ……でも、きっかけを与えてくれたのはちひろさんです。本当にありがとうございましたっ」

P「それに、あのとき凛を呼んでくれたのもちひろさんですよね。あそこで凛がいなきゃどうなってたか……」

ちひろ「ふふっ……凛ちゃんに感謝ですね♪」

P「はいっ」


ちひろ「そういえば、Pさんの休日は、いまどうなったんです?」

P「あぁ……皆気を使ってくれて、俺が誘うとき以外は完全にOFFですよ」

ちひろ「そうなんですか……じゃあ、明日とか……予定ってはいってますか?」

P「いえ、明日はなにも入ってないですよ」

ちひろ「っ!そ、そうですか♪ じゃあ、Pさん、一緒に映画観に行きませんか?」

P「はいっ! 是非ご一緒させてください」

えび天


P「なんの映画、観に行きます?」

ちひろ「……実はチケットもう持ってて……」

P「なんだそうでしたか。ちゃっかりしてるんだから……」

ちひろ「えへへ♪」

P「で、なんのチケットなんです?」

ちひろ「それは……」スッ

ちひろ「これしかないでしょ!」バーン



「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん!」


P「こ、これは……二度みたら更に面白さが増すクレヨンしんちゃんの最新映画、逆襲のロボとーちゃん!」

P「俺も一回観ましたが……二回目はさらに深くみることができますよっ!」

ちひろ「ふふっ♪ 明日、二人で観に行ったらさらに面白いかもですね」

P「えぇ、ありがとうございますちひろさん! 楽しみですねっ」ギュウ

ちひろ「あっ……♪ やっぱり、クレヨンしんちゃんって、スゴい!」ニコ





お わ り

ありがとうございました

もう上映は終わってしまいますが、
クレヨンしんちゃんの最新映画は本当に面白いので、機会があれば是非みてみてくださいね!

こんなところで文句言ってる時点でお前らも同じ

こうやって煽り立てるところがこの板とエレ速の住民の民度が同レベルである証拠
むしろスレそのものを荒らすという意味ではこちらの方が下かもしれない

>>634


632:名無しNIPPER[sage]
2014/05/21(水) 12:47:24.61 ID:zUBY8huyo
こんなところで文句言ってる時点でお前らも同じ


633:名無しNIPPER[sage]
2014/05/21(水) 23:16:39.87 ID:hly/Jcbh0
>>632
どこら辺がどう同じか言わないとなぁ?



634:名無しNIPPER[sage]
2014/05/22(木) 01:55:23.59 ID:1nh0yrcfo
こうやって煽り立てるところがこの板とエレ速の住民の民度が同レベルである証拠



答えになって無いんだけど……
アフィカスは会話も出来なかったのか

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月24日 (水) 02:38:06   ID: VlXalvvv

ちっひーの勝利やな

2 :  SS好きの774さん   2017年11月06日 (月) 17:33:04   ID: cyxYAvg0

最後のまとめる必要ないだろ

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